2021年1月2日土曜日

[機器][ゲーム] MIT, Space War (スペース・ウォー)~電子ゲーム登場





















[機器][ゲーム] MIT, Space War (スペース・ウォー)~電子ゲーム登場
海外のテレビゲームの歴史
History of Overseas Videogames
~テレビゲームが生まれた頃~
テレビゲームとは、”テレビ画面に物体(オブジェクト)を映して、それで遊ぶ機械”と定義できます。
テレビ画面に任意のオブジェクトを映し出すという技術は、軍事用などで戦前から使われてきましたが、これをはじめてゲームという形にしたのは、
ウイリー・ヒギンボーサム氏という、ニューヨークのブルックヘイブン国立研究所に勤務する博士だといわれます。
氏はオシロスコープというテレビにテニスゲームを表示させ、研究所に見学にきた人が楽しく機械に接するイベントにしたそうです。1958(昭和33)年のことでした。
ブルックヘイブン国立研究所のテレビゲーム(予想図) ・・・
現存する資料から、ブルックヘイブンのテレビゲームを再現してみました。
「テニスコートを横から見た画面に、プレイヤー二人がパドルでラケットを動かし、ボタンでタイミングよく球をうちかえす。重力や風力、風向き、ボールのはずみ方まで表現されていて、ゲームの交代はスイッチで切り替えることができた」そうです。
(図はわかりやすいように、少しおおげさにしてあります)
1961~62(昭和36~37年)頃には、MIT(マサセーチューセッツ工科大学)の研究員だった、スティーブ・ラッセル氏のグループによって「スペース・ウォー」が開発されました。研究所に入ったPDP-1というコンピュータを使ってなにかおもしろいものができないかと考えた彼らは、やがて宇宙船がとびまわり光線銃で戦うというシナリオにまとめ、半年ほどかけラッセル氏がプログラミングをおこない、完成されました。
このゲームは学生たちの間で大評判を呼び、全米の大学や研究所など、PDP-1が設置されたいたるところで楽しまれました。またPDP-1を扱える人たちが次々と改良が重ね、星の動きが違うもの、光線銃の動きが複雑なものなど、いろんなタイプのスペース・ウォーがつくられたそうです。
初代スペース・ウォー(再現図) ・・・
2人用の対戦シューティング。右回り、左回り、加速スイッチで宇宙船を操作し、光線銃スイッチで相手をやっつけます。ディスプレイは現在のような四角ではなく円形だったそうです。
(1996年にNHKで放送された「新・電子立国/ビデオゲーム・巨富の攻防」から)
<参考文献>
・電視遊戯時代<(株)ビレッジセンター出版局>
・新・電子立国(4)ビデオゲーム・巨富の攻防<NHK出版>
・テレビゲームの世界(2)<ゲームス・スクエア>
※ブルックヘイブンのテレビゲーム(予想図)に関しては、H.MIZUSAKI氏にインスパイアされたところが多い。感謝。

オデッセィ
http://www.ne.jp/asahi/cvs/odyssey/history/index.htm












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