2021年1月1日金曜日

[通信] 富士通 FM-7とMSXプリンターの接続




[通信] 富士通 FM-7とMSXプリンターの接続
富士通 FM-7とMSXプリンターの接続
プリンターパッチボードと印刷結果
松下のMSXのプリンターFS-PC1を入手。FM-7に接続するためである。
FM-7のプリンターポートは34PINのフラットケーブル用のコネクターで、FS-PC1はアンフェノールの14PINである。 当然、接続するためのパッチボードが必要になる。
それぞれのピン接続を対応してみる
FM-7側
プリンターポート FS-PC1側
アンフェノールコネクタ
1: /SLCTIN (OUT) (対応なし)
2: NC(LPDET2)
3: NC(LPDET1)
4: NC
6: NC(LPDET2)
7: /ERROR (IN) (対応なし)
8: NC
9: /INIT (OUT) (対応なし)
10: SLCT (IN) (対応なし)
12: PE (IN) (対応なし)
14: BUSY (IN) 11: BUSY (OUT)
16: /ACKNG (IN) (対応なし)
18: DATA7 (OUT) 9: PDB7 (IN)
20: DATA6 (OUT) 8: PDB6 (IN)
22: DATA5 (OUT) 7: PDB5 (IN)
24: DATA4 (OUT) 6: PDB4 (IN)
26: DATA3 (OUT) 5: PDB3 (IN)
28: DATA2 (OUT) 4: PDB2 (IN)
30: DATA2 (OUT) 3: PDB1 (IN)
32: DATA0 (OUT) 2: PDB0 (IN)
34: /STROBE (OUT) 1: /STB (IN)
5,11,13,15,17,19,
21,23,25,27,29,31,33: GND 10,12,13: NC
FM-7からの出力/SLCTINと/INITは未接続のままで良いが、 入力信号の/ERROR、/SLCT、PEと/ACKNGは何らかの手当が必要である。
FM-7のユーザーズマニュアル システム仕様によると、それぞれの信号の意味は、以下の通りである。
/ERROR プリンターにエラーが起きると"L"
SLCT プリンターがオンラインになっていると"H"
PE 紙がなくなると"H"
/ACKNG プリンタが次のデータを受け取れるときに"L"
このうち"L"にするのはグランドに落とせば良いが、"H"にするには電源が必要である。FM-7かFS-PC1から、 電源を取らないと実現できない。でも本体に手を入れたくない。というわけで、電池を使うことにした。 
電池にはCR2016を2個使用することにした。CR2016はよく使われるCR2032と比べて 厚みが半分である。CR2032のホルダーに2枚重ねして入れることができ、好都合である。 しかし、これでは6Vになってしまうので直列にダイオードをいれた。
最終的な回路は、以下のようになった。
エラーを強制的に起こせるようにタクトスイッチをつけてある。 
動作テストをしたところ、うまく印刷できた。エラースイッチを押すとFM-7がエラーを検出すると 考えていたが、実際にはデータの転送を停止するだけであった。
これでFM-7から印刷できるようになった。48ドットのプリンターなので印字品質が非常に良い。
by Kida Hiroya [コンピューター] 

アナクロなコンピューターエンジニアのつぶやき








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