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1985年6月13日木曜日

[ゲーム][LSIゲーム] バンダイ,北斗の拳(1985)~対戦型LSIゲーム











[ゲーム][LSIゲーム] バンダイ,北斗の拳(1985)~対戦型LSIゲーム
北斗の拳
北斗 VS 南斗 対決5
HOKUTONOKEN
LSIGAME DOUBLEPLAY /バンダイ
Written BY T鈴木
■アタタタタ!
1985年、もう完全にファミコンが世間に浸透しきった頃、すでに多くのメーカーが電子ゲーム業界から撤退した中、バンダイはいまだFLゲームを発売し続けていました。
「ガンダム・テキサスコロニーの戦い」「スペースハリケーン」・・・・およそ一般の人たちは聞いたことがないタイトル。あきらかに発売時期を見誤り、当然のごとくさっぱり売れなかったFLゲームたち。
その中にこの「北斗VS南斗対決5」はありました。
知らない人はいないと思われますが、オリジナルは武論尊原作、少年ジャンプ連載の大人気漫画です。リアルな画風、人間が砕け飛び散る表現、斬新なセリフなどで、日本中に大ブームを起こしました。
■199X年
上の画像を見ての通り、両側にモニターのある対戦型の本体です。同社「Uボート大作戦」を踏襲した形ですね。VSコンピューター戦はもちろんのこと、VS人間としても遊べます(その場合、北斗と南斗に分かれて遊ぶことになります)。
「対決5」の名の通り、5つのゲームパターンが用意されています。それでは、各ゲームパターンを紹介していきましょう。
■相手より先に敵を倒そう
ゲーム1「北斗百烈拳」
技のスピードをマスターし、北斗百烈拳を鍛錬するゲームです。
敵が左右に移動するので、真中に来たときにパンチを連続HITさせましょう。
ちなみに右がケン(北斗)で左がシン(南斗)です。相手より先に敵を倒しましょう。連打よりもタイミング命!(と思う)。
■動く秘孔を正確に突け!
ゲーム2「北斗七死星点」
画面中央に現れる秘孔を見て、正確に突くゲームです。
秘孔はランダムに移動するので(ええ~)、その方向にレバーを倒してボタンを押しましょう。どこが「七死星点」なのかも謎ですが、南斗であるシンも必死に秘孔を突いているのがいい感じです。
■敵が攻撃してくるぞ!
ゲーム3「交首波顔拳」
基本的にはゲーム1と同じですが、敵が攻撃してきます。
どこが「交首波顔拳」なのかというと、左右に逃げる敵をレバー操作で真中に移動させることができるからです(多分)。
■いよいよ直接対決!
ゲーム4「ブラッディークロス」
いよいよこのゲームの真骨頂、ケンとシンが己の技すべてを駆使して戦います。レバー上下で敵の攻撃をガードしましょう。
相手を画面はしに追い込み、パワーインジケーターがすべて点灯する前に秘孔をすべて消せば勝利です。2人対戦が熱い!
■すべてのゲームを勝ち抜け!
ゲーム5「対決5」
ゲーム1~4を順次勝ち抜いていく総合ゲームです。
すべてクリアすると、レベルアップしてゲーム1から始まります。
■あたたたた!
一片の悔いなし・・・・か!?
この「北斗の拳」、FLゲーム終末期に出たものとしては、ちょっと寂しい出来ですね。
何よりキャラクターが小さいので、原作の持つ絵の躍動感、迫力が再現しきれていないからです。
バンダイはこれまで「FLフリスキートム」や「FLクレイジークライミング」など、FLの名作を多数発売してきましたが、後期になるほど物足りない出来になっていくのが残念です(会社的にそれほど力を入れていなかったのでしょうか?)。後期になるほど素晴らしいゲームFLを開発していったエポック社とは対照的です。
とは言え、存在自体なかなかの珍品ですので、FLコレクターは押さえておくのもいいかもしれませんね。

週刊電子ゲームレビュー
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/densigame2/shu.hokuto.htm





1983年6月30日木曜日

[ゲーム][LSIゲーム] バンダイ,宇宙探検隊ザックマン(1983~『ディグダグ』のパ○り?







[ゲーム][LSIゲーム] バンダイ,宇宙探検隊ザックマン(1985)~『ディグダグ』のパ○り?
宇宙探検隊ザックマン
ZACKMAN
(FL/バンダイ)
Written by 史
■『ザック(ZACK)』、やはり『ディグダグ』のパ○り?
穴などを掘る時にたとえて使う「ザックザック」という擬音語を採用したのではないかと思われるネーミングです。直感的にディグダグを連想させる為に、考案したものと思われます。(念の為英和辞書をひいてみました、案の定ありませんでした。)う~ん、まさに子供騙し戦法ですね。しかしながら、その完成度は学研「ディグダグ」勝るとも劣らぬようです。
■ストーリー:
『宇宙探検隊ザックマンが未知の惑星に着陸した…
地中を掘り進みながらロボットと戦い、地底奥深くに眠るエナジーカプセルを探し出すのだ!急で帰還だ!母船はUFOに攻撃を受けている…メイディ??ぢメイディ…』
この設定より想像する限り、ザックマンは悪者ですね。だって勝手に着陸して、護衛らしき(?)ロボットを壊して、エネルギーカプセルを盗んじゃうんでしょ?
極めつけは、母船の着陸位置の絶妙さ!! なんと、敵に自分の惑星の「宇宙空間ビル」を攻撃させているんです!! 敵君、わざわざ「自分たちのビルを貫通させて攻撃」なんて間抜けなことを考えている場合でもないと思います。(周りこめっ)
電子ゲーム大作戦に、こんなコメントが…。
「なんで宇宙でトンネルなんか掘らなくっちゃならないの、などど深く考えずに、より早く、地下を進むことを考えよう。」
設定の甘さに対する冷笑なのかっ??
■箱に騙されて買った少年多し?
箱のイラストはなかなかカッコイイと思います。まるで科学万博の告知ポスターのようです。
FCソフトでは言えることですが、箱のデザインがカッコイイ、面白そうだと思って買うと失敗します。このゲームに当てはまるのかどうかは、言及いたしません。
■多面スクロールとドットイートの快感
スクリーンに表示される部分は、全マップの5/11です。実際にプレイすると以外に広い空間であることが実感できます。
本来の目的に反して、何故か全ての土を消してしまいたいという衝動に駆られます。
ドットイートゲームではないのに…。無駄な知識の詰まったゲーマーなら誰でもやることですね。
また、これは学研ディグダグにもいえることですが、この「土」は単なる「枠」にしか見えません!!題材が、いかにビジュアル的に電子ゲームに不向きであるかを露呈しています。
■キャシャなのに三段腹!非常にダサイ敵キャラ
敵ロボットの一部に砲弾を組み込んで欲しくなかったですね。非常にいびつで違和感のあるキャラになってしまっています。主人公キャラもあまり…。同じバンダイでもLCDやドラキュラ城ではかなり味のあるキャラが登場していますが、なんでこれだけダサダサなんでしょ?
ちなみに、ビームは左右にしか撃てないという制約があります。それもこれもみな、砲弾を敵ロボットの腹にしてしまったせいです。
■アドバイス:ゲームをプレイする前に by 史
あのパッケージイラストを頭に描いて下さい。目の前に映っていることだけに捕らわれてはいけません。
実際には、あの絵のような冒険が繰り広げられているのです。

週刊電子ゲームレビュー
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/densigame2/shu.zackman.htm


1981年1月28日水曜日

[ゲーム][LEDゲーム] バンダイ,クレイジー・クライミング(CRAZY CLIMBING)(1981)~日本物産「クレイジー・クライマー」移植版



クレイジー・クライミング(CRAZY CLIMBING)
ゲーム性 ★★★ 四方の窓を塞がれてのなぶり殺される事も・・・・
操作性 ★★★ 業務用に忠実だが複雑な操作の為、緊急時に戸惑う
キャラクタ ★★★★ 原作に忠実な画面構成
サウンド ★★★★ ゲームのイメージに合ったメロディ
ハード ★★★★★ このゲーム以外に流用出来ない豪華な2本スティックがイカス!
総合 ☆☆☆☆ 一度は触ってみたい電子ゲーム





クレイジー・クライミング(CRAZY CLIMBING)
バンダイ/1981年頃
(C)1981 日本物産/BANDAI ELECTRONICS
■ゲーム解説:リズムに乗ってどんどん登ろう!
クレイジークライミングの画面  この「クレイジークライミング」は前に紹介した「ヒステリック・ママ」とは違い、
日本物産の許諾を得て業務用の「クレイジー・クライマー」を移植したものです。
ゲーム内容は業務用と同様にクライマーを49階まで登らせれば1パターンクリアとなります。
蛍光管表示は3列しかありませんが、スクロール制を採用して5列となっており、
固定画面主流の電子ゲームで上左右スクロールするのはかなりめずらしいと思います。
業務用で登場した「キングコング」や「落ちる看板」は登場しませんが、
シラケ鳥がフンを落としていったり、おじさんが植木鉢を落としてクライマーのジャマをします。
これらの敵の攻撃に当たっても、両手を揃えていれば(ふんばりのポーズ)、300点減点されるだけで
ミスとはなりません。逆に両手を揃えていなかったり、手を掛けている窓が閉まって挟まれると
クライマーは転落してしまいミスとなります。
業務用のクレイジー・クライマーは2本レバーでの操作が斬新かつ新鮮でしたが、
このゲームでも同様な感覚を味わう事が出来ます。
ただし業務用とは違って蛍光管表示の制限から、2つの窓に手を掛ける事は出来ませんので
多少操作方法が変わっています。
基本的には左右の手を交互に上げ下げして登っていきます。
左の写真の場合は、次に左手を下に、右手を上にする事により1階上に登ります。
レバーを左右同時に操作しないと動作しないので、二人三脚の様な感覚で進むとスイスイ登れます。
ただし、自分の手を掛けている上の階の1つ上の窓(つまり2つ上の階)が閉まっている場合は、
まず両手を上にしてから、両手を下にして登ります。
この様に少し複雑ですが、実際に自分に置き換えたりして考えてみると納得の出来る操作方法となっています。
かなり頑張って業務用を忠実に移植している感じがするクレイジー・クライミングですが、
実際にプレイしてみると以下の点に気づきます。
ビルのドアは一度閉まったらなかなか開きません。自分の周りのドアが全て閉まってしまったりする事がしばしばあります。
こうなるとプレイヤーは敵の攻撃を避ける事が出来ずにただひたすら耐えるしかなく、
じわじわと減点されていくので納得出来ません。
又、植木鉢とフンが同時に落ちてくる場合があり、この場合は他の列に移動するしか避ける方法がありません。
(ふんばりポーズで落下物を受け止めると左右の手がバラバラになり、もう1つの落下物に当たってミスとなる)
これらのケースはユーザーのゲームレベルとは関係なく、不条理であり、納得できませんので
改善して欲しかったものです。事実、これらのおかげで難易度がアップしています。
何はともあれ「クライジー・クライミング」は、一度は2本レバーに触ってみたい・・・そんな感じのゲームです。
■本体解説:業務用機が小型化?!
やはりなんと言っても、2本レバーに尽きるでしょう。
蛍光管表示(FL)なので乾電池・ACアダプターの2電源方式となっています。
バンダイ製ゲームにしては、サウンド機能がありません。
この当時のバンダイ製FLゲームはメタリックなボディが多く、高級感があります。
おそらく子供だけではなく、アダルト層も購入対象に考慮していたのではないでしょうか?
このゲームの標準小売価格は8,200円と玩具としては非常に高額ですが、
FLゲーム機としては標準的な価格です。
この時代はゲームに対して、今の様に一般娯楽の一部としての認識がなく
「ゲームに1万円近く注ぎ込む」事にどうしても納得できない親が多く、
なかなか買って貰えなかったのではないでしょうか?

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1979年6月19日火曜日

[機器][ゲーム] バンダイ,スーパーミサイルベーダー(1979)~インベーダーゲームの電子ゲーム版





[機器][ゲーム]  バンダイ,スーパーミサイルベーダー(1979)~インベーダーゲームの電子ゲーム版
スーパーミサイルベーダー本体
スーパーミサイルベーダー(SPACE MISSILE VADER)
バンダイ/1979年~1980頃?
(C)1979 BANDAI ELECTRONICS
ゲーム性 ★★★★
インベーダーの数やトーチカが無いくらいで結構本家に近い!
操作性 ★★★★
押しやすいキー、感度良好
キャラクタ(画面) ★★★
キャラクタが大きすぎてLEDの光が隅々まで届かない!背景が凝っている
サウンド ★★★
可もなく不可もない。
ハード ★★★
やや携帯性を失う大きさ。前作の方が本体デザインは良かった
総合 ☆☆☆☆
初期の作品ながら頑張って業務用を再現しようという努力が見える!

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■ゲーム解説:人気のインベーダーゲームの電子ゲーム版!
スーパーミサイルベーダー画面:背景が業務用(後期の背景付きのヤツ)っぽい!
これがあるからインベーダー
基地
インベーダー
UFO
基地
(ビームガン) インベーダー UFO  「スペースインベーダー(タイトー)」と言えば、知らない人はいない程に知名度の高いゲームです。
世界初のTVゲームは、このスペースインベーダーだと思われている方も多いと思います。
(余談ですが、あまりゲームを知らない人がゲームの話をすると必ずと言って良いくらい、
インベーダーの話が出てきます。 ^^;;)
当時のインベーダーブームは相当凄かったらしく、普段ゲームをプレイしない人まで巻き込んだほどでした。
パソコンなどにもバンバン移植されて(ほとんどがパクリ)、これまた人気ゲームとなったのです。
当然、このような超人気ゲームですから、電子ゲーム・メーカーも見逃すハズがありません。
各メーカーから様々なインベーダーゲームが発売されました。
バンダイも比較的早い時期にLED方式の携帯ゲーム機「ミサイルベーダー」を発売、
かなり人気を博しました。このゲームは「ミサイルベーダー」の続編にあたるゲームです。
電源を入れるとファンファーレも鳴らずにいきなりゲームスタート(^^;)。気にしないでゲームしましょう(笑)。
画面下基地(ビームガン)がプレイヤーで上段の敵(インベーダー)は6機編隊で襲ってきます。
インベーダーは画面の割に数多くのミサイルを発射してきます。
こちらも基地を動かしてインベーダーの攻撃を避けて、ミサイルでインベーダーを撃墜させます。
ただし自分のミサイルがインベーダーのミサイルが鉢合わせになった場合、自分のだけが消されてしまうので注意が必要です(完全な撃ち負け ^^;;)。
上段のインベーダーを破壊すると3点、下段のインベーダーは2点加算されます(最高得点99点)。
6機編隊を全て撃墜すると、スピードアップした新たな編隊が現れます。
(業務用と同じく画面内に登場するインベーダーの数が少なくなるとちゃんとスピードアップします)
もちろんインベーダーゲームのお約束「UFO」も登場します。
左から現れたUFOを撃墜するとUFOの速度によって、5点(低速)・10点(中速)・20点(高速)が加算されます。
 ここまではなんの変哲もないインベーダーゲームですが、スーパーミサイルベーダーには独自のシステムが
盛り込まれています。ミスをした場合、自分がハイライトで表示されるだけでミス表示すらありませんし、
得点も減点されません。実はこのゲームのミサイルには弾数制限(100発)があって、弾数が0になると
ゲームオーバーになるシステムが採用されているのです。
しかも敵のミサイルに当たるとペナルティとして弾数が10発減算されてしまうのです。
これでは、ただやみくもにミサイルを発射する事は徒らにゲームオーバーを早めるだけです。
先読みとタイミング良いミサイルの発射などの奥深い戦略が要求されるのです。
つまりゲームの展開は全てプレイヤーに委ねられると言うわけですね(早く終わるも長く続くもプレイヤー次第)。
このシステムは前作「ミサイルベーダー」にも採用されましたが、
短期集中型の電子ゲームに非常にマッチした秀逸なシステムと言えるでしょう。
前作がヒットを飛ばした理由も分かります。
話は変わりまして、画面の方を見ますとキャラクタが大きいせいか、通常表示ではLEDの光がキャラクタの隅々まで届きません。
右写真を見れば分かりますが、これでは何となく頼りない感じがします。
ただし、画面に仕込まれた背景は業務用を意識したものになっていて、制作者のこだわりを感じます。
このゲームは確かに定番のインベーダーものですが、定番だからこそ気をつけて作らないとユーザーを満足させるものが出来ないと思います。
バンダイもその点は考慮していたらしく、業務用の雰囲気を重視しつつも、独自の要素も盛り込んで携帯機ならではの新しいゲーム性を引き出したのはさすがだと思いました。
スーパーミサイルベーダー画面2(抜粋して拡大)
■本体解説:愛称は「弁当箱」(いいすぎ?)
 この機種、内容に比べて本体が大きいです。小型化は機構的に無理だったのでしょうか?
弁当箱くらいのサイズでは気軽に持ち運べません。あと、初期の作品だけあってか、スタートボタンがありません。電源OFF->ONでリプレイします。
このゲームの他に「SUPER GALAXY VADER」というゲームが雑誌で紹介されていました。
見た目がまったく同じだったので、名称変更しただけの機種か海外版だと思われます。
これより1ランク小さい「ミサイルベーダー」の延長上にこのゲームがあると思いますが、「ミサイルベーダー」の他には
「ゴルフコンペ」
「コンバット」
「サブマリン」
「チャンピオンレーサー」
などがあります。
スーパーミサイルベーダーと同じボディで別ゲームが出ているかどうかは私にはわかりません(情報求ム!)。

JUN AMANO'S HOMEPAGE                
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