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2019年1月1日火曜日







[機器][PC] CP/Mマシン
2018年09月06日 17:49
TRN-8
この4ヶ月間,改造と称して破壊してしまったCP/Mマシンの復活に注力してきた。 
そしてパワーアップして復活した。
このCP/Mマシンは,吉田幸作氏がトランジスタ技術 1989年4月から1990年3月の期間 「作りながら学ぶマイコン設計講座」と題した連載記事で紹介された物。 
CPUカードのみならず,ROMライター,PALライターを含む。 プリント基板やROM,CP/M等の配布サービスを利用して組み上げた。
主な構成は,
CPUは,日立のHD64180
システムROMが32KB,RAMが256KB
3.5インチFDD2台と8インチFDD1台に192KBのRAM DISK
コンソールをつなぐRS-232-Cポート
OSはCP/M 2.2でTPAは63KB
ROMライター(これは完成していない。完成していれば,もう少し楽ができたはず)
PALライター(気合いを入れて制作。でも今や時代遅れ)
であった。CP/Mが動くので,JUGのS/W配布サービスでS/Wを入手して楽しんだ。
修繕する所は,
CPUカード上のパターンカットした部分を修復。
システムROMを新規作成。これにはBoot Loader/CBIOS/ROMBIOS,CP/MのCCP/BDOSが入っている。
8インチFDDインターフェースカードを作り直し。修復では対応できないほど破壊していた。
である。
CPUカードの修復は,パターンカットをしたところと回路図を見比べながら修復。これはすぐに完了した。
システムROM中のBoot Loader/CBIOS/ROMBIOSは,記事中にリストが掲載されているので間違いなくキーインすれば, できあがるはず。CCP/BDOSはCP/Mは, The Unofficial CP/M Web Siteで,ソースを入手できた。 素材がそろったが,ROMの特定の位置にそれぞれを書き込む必要がある。そのためにROMイメージ作成ツールを作成した。 ここから,アセンブルしてはROMを焼いてテストの日々が始まった。いくら丁寧に確認しながらソースを入力し CP/Mのコマンドプロンプトが表示されない。アセンブルエラーがないにもかかわらずである。デバッグメッセージを 出力するようにすると,今度は相対アドレスジャンプができなくなる始末。苦肉の策として,プリンターポートにLEDを つなぎ,目印パターンを表示するようにしてバグをあぶり出した。原因はアセンブラーのバグ。 明らかに間違った記述なのにエラーを検出していなかった。そこを修正し,めでたくCP/Mのコマンドプロンプトが表示された。 コマンドプロンプト
8インチFDDインターフェースカードは,FDD2台をサポートできるようにTTLを追加した。これも配線図通り制作すれば, 動くはずだったが,掲載されている回路図に3カ所の間違いがあった。1カ所はすぐに気がついて修正した。しかし,もう2カ所はなかなか気がつかなかった。8インチFDDでメディアのフォーマットを試みると,動作が安定しない。途中でハングアップしてしまう。しかもこれがランダムに起きる。回路図とにらめっこしながら配線を追っかけたが,間違いが見当たらない。TTLが死んだのかと思い,ばらしてTTLを テストしたが正常品であった。何かが違っているのだが,分からない。まるで出口のない洞窟に入ったかのよう。 この様なときは,気分転換して,新鮮な気持ちで取り組み直すしかない。新品の部品を取りそろえて組み直すことにした。 
部品が到着するまでの間,じっくり回路図を眺めることにした。なんか違和感を感じる。この抵抗はどうしてここに? 回路図の間違いを2カ所発見。修正した回路図を元にカードを製作し,テスト。
安定してフォーマットができるようになった。 もちろん,8インチFDD2台ともキチンと動作する。 
新8インチFDDインターフェースカード
これで,TRN-8が復活。しかもリッチに4ドライブ構成である。 TRN-8復活
by Kida Hiroya [コンピューター] [CP/M]

アナクロなコンピューターエンジニアのつぶやき