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2010年1月26日火曜日

[サイト] PC-9821およびDOS/Vソフトウェアのページ


The following pages are the articles about NEC-PC98 series Japanese personal computer.
PC-9821およびDOS/Vソフトウェアのページ
Vector登録ソフトウェア作者"まりも"(DOSsoft)
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●ノウハウ記事を読む ここをクリック  
ソフトウェア一覧
■ PC/AT互換機用のソフトウェアツール  (18本) (PC-98では動きません)
以下はPC-98専用のソフトウェアです(一部DOS汎用もあります)
■ ハードディスク・ユーティリティ・ソフトウェア    (6本)
■ 特定のハードウェア環境でOS起動前に使うソフトウェア (7本)  
■ DOS起動中にハードウェア環境を整えるconfig.sysデバイスドライバ(3本)  
■ システム上の制限を解除するソフトウェア IDE HDD容量上限撤廃ツールはこちら(7本)  
■ PC/AT用BIOSの起動を阻止する「NOATBOOT」ソフト  (2本)
■ システム状態表示ソフトウェア(解析・検証用ツール)  (11本)  
■ PC-98のFDローダ応用ツール(システム設定・改造ツール)  (8本)  

PC-9821およびDOS/Vソフトウェアのページ
http://hp.vector.co.jp/authors/VA012947/







2010-4-20 PC/AT互換機とPC-9821を行ったり来たり
Conv98AT (cv98at11.lzh)
PC-9821でシステム起動に使うハードディスクは、PC/AT互換機に繋いでも全く認識できません。
本プログラムは、PC-9821で使っている状態をそのままに、PC/AT互換機用パーティションテーブルを作成し、PC/AT互換機に繋いで認識できるようにします。
PC/AT互換機でファイル読み書きの後、またPC-9821で使っても問題ありません。
注意本プログラムは、PC/AT互換機にハードディスクを繋ぐ前に、予めPC-9821上で実行しておくものです。
PC/AT互換機上では実行できません。PC/AT互換機側で実行したい場合はPC98CNVがあります。
2003-4-10 アクティブ領域切り替えツール
ACTVPTN.LZH
PC-9821のシステムでは、1台のハードディスクにつき5つ以上の領域があるとき、
4個目より後の(より時間的にあとに作成した)領域は、スリープ属性になってしまいます。
これを強制的にアクティブ属性に切り替えて、Windows9xのGUIモードから認識できるようにします。
しかしDOSモードでの最大認識領域数(4個)は、このソフトを使っても変えようがありません。
なお、Windows2000の場合は、領域属性をスリープにしても中身が見えてしまいます。
2018-1-23 ハードディスクコピーツール 
HDDUP123.LZH (HDdup98)
ハードディスク一台丸ごとを、中に入っているOSに依らず完全にイメージコピーするソフト。

PC-9821およびDOS/Vソフトウェアのページ
http://hp.vector.co.jp/authors/VA012947/soft_disk.html
http://hp.vector.co.jp/authors/VA012947/







やっと、希望の光が見えるパソコンのエンジンが見えた。其れはT-Engine応用製品向けの超小型プロトタイプ
「T-Cube(仮称)」
の開発に成功。
勿論この製品開発に勿論PC-9821で開発を!!!
そして、絶対に国際連合の地下の核爆弾を取り除くまでは、そして自分が行ったテロ行為を反省するまではイスラエルとは縁を切る事
今、日本の伝統文化を守る為に、次の機種を推薦します。
超漢字パソコン互換のデスクトップ機を国産CPUで実現
TRONSHOW2004レポート
卓上型(PDFファイル)
ノート型(PDFファイル)
PC-9821 Xa200 64MB Redhat8導入済
工業用コンピューター2
理数系のワークステーション
スーパコンピューター
上の二つは、今の時代にそぐわない値段の高さを示している。先ず、パソコンの定義は一般的な家庭でBIOS開発やOSを作成する機械がパソコンである。
一般的家庭の普及を考えていない値段だったら理解出来るが、其れでも、PC/AT互換機の普及と伴い、其れに応じた安いビジネスマシンを作っている時代に対抗した製品の値段ではない。
このままだと本当に日本は技
術を世界に奪われるでしょう。其れを無くすには、ひとえに一般市民でも買えるBIOS開発機を作らなければならない。
同時に日本の文化を守る為に、JISコードROMを付ける事と、BIOS開発機だから、簡単なシングルタスクのOSや日本語で開発出来る言語開発が必要でしょう。
EWS4800だったら、今の時代は10万円以下の普及タイプしなければならない(EXPRESS5800を売らなければ良い)。
当然、1社だけで出来るものではない。
だから、BIOS開発や機能拡張の意味でのハード仕様公開が重要でしょう。
それが、NECが行った時、初めてオープン(仕様公開)戦略を取ったと云う意味になるでしょう。
理由は
・IBMDOS(PCDOS)が動作しない機械が正しい機械(IBMとの互換性の無い機械)これは上記で説明している。
WINDOWSME・WINDOWSXP・TurboLinuxが動作する機械は、NEC製品(PC98NX・Express5800も含む)
含めて全てIBM互換機である。
故に買わない方が正しい。個人の動作管理機に於いてPCー9821シリーズ以外は今の所、全ての日本国製品はIBM互換製品である。
IBMの本社が、日本の広島に移って、IBM経営者が帰化人となって、「日本人」の責務を果たす事を約束するならば、この言葉を撤回しよう。
IBM本社が移動しなければ意味が無い。
しかしNECのパソコンの改良点
リセット・ボタンを再び取り付ける。
2番目は日本に国籍がある会社の独自のCPUをつけて販売する。(例えば、
スーパーコンピュータのSX6載っているCPUとか、NECのVR5500かVR7701以上とか、日立のSH-4の存在も認めるが、
子会社SH会社が、テロ国家原爆のあるイスラエルに支社を作っている。本当にルネサンス株式会社の意思に受け継いで
思わないけれど。イスラエルよりもアラブ諸国でしょう。一応、未だ使わない方が良い。
3番目は、鍵盤(キーボード)は、”いろは”の順で、取り変え、同時に「々」と「平成」の
一文字を取り付け、平仮名が取り付いていない所に付ける。付け加えて、機械語水準で日本語で
開発が出きる動作管理体系を考える
4番目はウォッチ・ドッグ・タイマを付ける。
5番目はRAMは、スタティックRAMにする。
6番目は、文字符号体系が、JISコードだけ(この辺りは、日本語を中心に動く事を主題として考えるコード体系。
後から神代文字付加考える必要がある)で動作出来るようにする。
7番目は、外国に輸出出来る電源回路に改造する。
8番目は、BIOS開発が出来る為のハード仕様の説明書を付ける事。
未だ改良点が沢山あると思いますが、要するに日本の伝統の香がするパソコンを作る事である。
オープンアーキテクチャの思想その物は、良いけれど、それは世界の歴史の問題にも考える立場で立って欲しい。
本来ならば、NECがIBMに対抗して、基盤を全世界に売る為に、著作権利料を放棄する事を見習えば良いのに、
勿論、BIOSとOS関係はIBMと同じ様に著作権維持して、ハード回路は放棄すれば良いのに、日本は長期に亙って戦略を立てる事を考えられないのである。
全世界に、日本の文化と伝統を伝える使命感が全く感じられないのである。そして姦淫の罪を犯しているアダルト関係とのソフト製作者は、出版関係と同じく即刻営業停止処分を行うべきである。
基本的にアダルトソフトは買わない事を提案する。
過去例えば、鍵盤にカタカナ表示をして、IBM系統は平仮名で表示している。今も他のIBM系統の方が鍵盤の表示が日本式に近いのです。
IBMの場合は、外側が日本形式に行っても、内側はユダヤ人の考えを広めようとしている。
IBMの場合は、本社が日本に移動しない限り、パソコンは軍事戦略物質である以上、買わない方が賢明である。
国産CPUに付いて
日本発のMIPSプロセッサ
PCー9821の新古品を売っている場所
パソコンショップアトム
自分はPC-9821C233の新古品をここで買いました。
パソコン関連検索ソフト
一応旧種PCー9821MATEシリーズも扱っているから、取り敢えず連絡をお願いします。
PCー9821に関する資料
『UNDOCUMENTED 9801/9821 Vol.2 メモリ・I/Oポート編』
PC-9821の部屋(PC-98のハードウェア制御の例題のプログラム)
藤波 順久さんのページ(アセンブラについて可也詳細に説明している)
目指せプログラマー!
Win32サブルーチンズ
昔作成したPC-9801のプログラムとPC-9801エミュレータの紹介(実機を買って動かして欲しい!愛)
Hyper98 について
【ユーザーズレポート】NEC PC-9800シリーズ
PC98活用計画
98/21
21世紀のパソコン大辞林 PC98再強化計画
PC-9821改造計画について
PC98周辺機器情報局 98Station
このHPは、未来永劫が98が残るようにHPを作って欲しい。
どるこむ
かっぴいのひろば
■9821チェックについて
PC-9821ソフトウェアのページ
九八systems
Yahooの掲示板PC9821シリーズ
PCー98X1を使っての事例

ガブリエル次期大王様が推薦する動作管理機
http://www.emzshop.com/syouhou/




2005年11月29日火曜日

[機器] ASUS P4C800-STD


作成日:2005/11/07
YAHOO!オークショントラブル顛末記
まず最初に、誠意のある出品者の方だったことを前置きしておきます。
先般YAHOO!オークションにて落札したASUS P4C800-STDですが、ちょっと嫌な事でトラブリました。
かれこれ6年以上YAHOO!オークションやってますが商品での嫌な思いはこれが初めてです。あくまでジャンクで入手したのは納得ずくですが、なんせ商品説明の内容が間違っており、まったく異なる症状の不具合でした。
「CPUファンコネクタが破損のためジャンクとします。」
とくれば、コネクタが壊れてるのなら
「直半田付けでもコネクタ交換でも何とかなるな」
となります。
現実はコネクタ自体なんの問題もなく、回路のトラブルでCPUファン自体が回転しないというものでした。
今回の不具合の場合だと出品者の説明内容は
「なぜかCPUファンが回転しません」とか
「BIOS起動途中にCPU FAN ERROR表示で停止して先に進めません」とか
を記載すべきと思います。
ジャンクにしては結構高値(相場の半額上くらい)だったのは、いかにも
「動いてましたし、動きますよ」
的な説明によるもので、売りたいのは判るけど買った側として悪く言えば巧妙なダマしっぽい感じで後味が悪い。
JARO風に言えば紛らわしい広告。
478リテンションをマザーボードに固定する4カ所の留めネジが2カ所しか留まっていません。(これもどうかと思った。)
どうやら前オーナーが何らかの市販CPUクーラー交換時に周辺半導体をキズつけたようで、
不具合の原因はおおよそ判ったので部品(Advanced Power Electronics Corp.の半導体 Power MOSFET"AP3310H"のチップ破損)交換すれば直りそうだけど、これがまた日本じゃマイナーで入手困難!あー!!本当の部品取りジャンクマザーを買わないと・・・。すぐに直ればお買い得!直らなければただのガラクタ!しばらくIntel 875Pの使用はおあずけとなりました。
S-ATA HDDまで買って楽しみにしてたのに・・・トホホ。
で、YAHOO!オークションには出品者・落札者双方の評価制度がありますが、さすがにこの状態で「普通」以上を付ける理由がなく
「悪い」
とさせてもらったのですが、早速出品者から問い合わせのメールが来ました。
予想通り
「理由がどうあれ説明が間違っていようがジャンクはジャンク」
「どっちにしろまともに動かないのは同じこと」
「評価変更しないと仕返し評価も辞さない」
的なちょい強気な内容でした。
オークションではいつもこの手の"ジャンクの解釈"でもめているのは判ってます。
売った側・買った側のそれぞれ言い分はあるでしょう。
でもやはりゴミを買うわけではないのです。
たとえゴミとしてお金払って買うのも限度があります。
「まともに動きません」とか「部品取り用」
とかであれば自ずと購入者も限られるし、少なくとも今回のケースでは私は買いません。
ゴミと言うならキロいくら表示とか希望価格設定があるならまだしも、というのはまぁ買った側の言い分です。
  嫌な思いを最初に受けた方は泣き寝入りか、それが嫌なら相手にも少しは同じ思いはして欲しいもの。
個人的にお知らせ程度はとの思いと、あくまで制度を全うに活用する対応をしたいがためにオークション評価「悪い」となります。
※毎度の事ながらマザーボード交換は大仕事です。配線だけでゲンナリ!
たった2日間だけのお付き合いでしたが、楽しかったよ!?
こちらは冷静に、「悪意に満ちた出品ではなくとも不本意にも自分たち双方に実際に起きてしまった問題、こういった事のための評価制度なのでお互い最終的にマイナス評価も仕方ない、第三者は評価の数値ばかりでなくあくまでこういった取引内容・コメントを参考にする、今後も気持ちよいオークションを続けるためにはお互い仕方ない」と言う事を伝えるました。
最終的に出品者側から、全面理解でなくとも自分に落ち度があった事と返品に応じたい旨の返事をいただき返金いただけたので、
「悪い」
評価をする理由はなくなり、自分としてはなんとか円満に取引終了となったと思います。
今回のケースは、たまたま出品者の方が少し冷静になってくれる方だった事と今後のオークションに前向きな方だった事で運が良い方だったのかも知れません。
今後はDOS/V関連のモノを購入する場合は、慎重になるでしょう。
少なくともジャンクはなるべく避けよう。これがMac関連だとジャンクでも程度が良かったのはMacユーザーの性質なのだろうか・・・。
気のせいか・・・。

Power PC
http://www.geocities.jp/dosv_pc/contents/auction_trouble.html
http://www.geocities.jp/dosv_pc/contents/win_to_mac.html







リテンションが固くて苦労して取付なおした鎌鉾SCKBK-1000

ASUS P4C800-STD

起動用に買った250GBのS-ATA150 HDD Maxtor DiamondMax10


2000年4月20日木曜日

[OS] Caldera DR-DOS


■Caldera DR-DOS
かつてCP/Mで名をはせたDigital Researchが開発した MS-DOS互換のDR-DOSは、その後Novellが買い取りNovell DOS として販売されていました。
1996年、 Caldera はそのNovell DOSの権利を取得、1997年2月にCaldera OpenDOS 7.0をインターネットで公開しました。
現在はCaldera DR-DOSとして販売されており、評価目的であればCalderaのサイトからダウンロードして無料で使用できます。
【もうちょっと詳しい話】
■the freeDOS project
フリー(GNU Public License)のDOS互換OSを作ろうと、数年前から 活動。ソースはすべて公開されています。
しかし、まだ100%の互換性はえられていません。 「DOSは極めた」という方は参加してみるのもいいかも。私は・・・ とりあえずメーリングリストは読んでますけど、会話について いけません・・・(その前に私の英語すら怪しい)。
【もうちょっと詳しい話】
■PTS-DOS Extended
ロシアのPhysTechSoftによるDOS互換OS。
1999年4月現在のバージョンは6.70、売価は$54.95。
特徴としては、
PTS BootWizardによる複数OSとの共存。
ロシア軍の内部使用用として唯一認められたOS(ということは、ロシア軍のPCはDOSベース?)
2GBをこえる容量のドライブを扱える。
より多くのコンベンショナルメモリを確保可能。
LotLANというpeer-to-peer LANを装備。
互換性を維持しつつも積極的にDOSの機能を拡張しようという開発方針のようです。
2GBを超えるパーティションって、FAT16と互換性を持たせながら実現するのってどうやってるんでしょう。
デモ版が同社のサイトからダウンロードできる他、通信販売も可能です。これを日本で使ってる人って誰かいないんでしょうか?
個人的に今後やりたいことのメモ
Caldera Open Linux上でNetWare for Linuxを立ち上げ、DR-DOS付属のNetWare Clientを使える状態にする。
DOSで使うなら普通はNovellでしょ。MSのクライアントはメモリたくさん食うし。
MS Network Client for DOSの裏技を検証する。
webページの内容を整理する・・・・。

最強のDOS/V環境を目指して
http://hp.vector.co.jp/authors/VA007890/dos/







最強のDOS/V環境を目指して
なるべく金をかけずに、pure DOSの範囲内で強力な環境を構築するかを追求しています。 随時ネタ募集中。
ネットワーク
プログラミング
その他のツール(作成中)

最強のDOS/V環境を目指して
http://hp.vector.co.jp/authors/VA007890/dos/




2000年2月25日金曜日

[通信] DOS/V環境ネットワーク



最強のDOS/V環境 - ネットワーク
■Ethernetでつなぐ
Wndowsネットワークにクライアントとして参加
 Windows 95/98、WindowsNTで構成されたLANにDOSマシンを接続し、Windowsマシンが公開する共有資源を限定的ながら使用することができます。
DOSで利用するネットワーク(WindowsネットワークとTCP/IP)
技術評論社「SoftwareDesign」1998年6月号に掲載された原稿を元にしています。
Special Thanks: 技術評論社 SD編集部 石井出様
DOS・Windows95・OS/2の混在環境でpeer-to-peerネットワーク
DOSマシンでpeer-to-peerネットワークを構成したい場合は、 売り物なんですがArtisoftのLANtasticが利用できます。 LANtasticはDOS版の他に、Windows95版、OS/2版も発売されています ので、各OSが混在した環境にも対応できます。
なお、1997年3月にアーティソフトジャパンがサービスを終了してから廃屋のような様相を呈しているNIFTY-ServeのSLANVA・アーティソフト会議室ですが、ここのデータライブラリにLANtasitc特別版というのがアップロードされています。若干の機能制限がありますが、お試しください。
【関連ページ】
アーティソフトジャパン
Artisoft
LANtasticのページ
ちょっと裏技 ~DOS LANサービス~
LANtastic 6.0は結構高い。
でもDOSでぴあぴあしたい。
ぴあぴあじゃなくてもいいけど、できればファイル名に漢字を使いたい。
そんなあなたに、IBMの「DOS LANサービス」(DLS)があります。
これは、OS/2 LAN Server、Warp ServerのDOS用クライアントソフトウェアとしてされているものですが、Windowsネットワークにも接続でき、またDOSマシンにサーバ機能を持たせることもできます。また、漢字ファイル名にも対応しています。
このようにいいことずくめのDLSですが、残念ながらOS/2 LAN Server、Warp Serverに同梱されているものであり、単体提供はされていません。
ところが、IBMがLAN Server用に提供しているCSD(バグフィックス)にはDLSのものも含まれているのですが、なんとこれが
DLSそのもの
なのです。ということは・・・・えぇ、LAN Managerとか使ってられませんね・・・。
でも、DLSはあくまでLAN Server用のクライアントとして、分散フィーチャー(マイクロソフト風にいうとCAL:クライアントアクセスライセンス)を購入して使うのが筋です。そもそも、CSD自体がLAN Serverを使っている人だけを対象にしていますし。
それ以外の使い方は、ライセンスの観点からすると限りなく黒に近いグレー(もしかすると完全に黒)の可能性が濃厚です。とはいえ、日本アイ・ビー・エムに問い合わせて「分散フィーチャーを買えば問題ない」という回答をもらったという話もだいぶ昔(OS/2の広告に山口智子が出てたくらい昔)に聞いたことがあります。いずれにせよ、自己責任でお願いします。
■シリアルポートでつなぐ
Remote-Disk Version 6.00
Shigenori氏による定番フリーソフトウェア。
接続相手のドライブをマウントし、転送速度を除けばLANと同じ ような感覚で使う事ができる。PC-9801、J3100、AXにも対応。
なお、PC-DOS 7.0/VおよびWindows95のMS-DOSモードでは、 「御使用中の DOS バージョンでは使用できません。」という エラーメッセージが表示されて動作しません。
その際は、拙作のvsetを以下のように使用して、rdisk.comに パッチをあてて下さい。
vset rdisk.com 6
【ダウンロード】
ftp://ftp.sra.co.jp/pub/os/msdos/utility/rdisk600.lzh size:98KB

最強のDOS/V環境を目指して
http://hp.vector.co.jp/authors/VA007890/dos/







最強のDOS/V環境を目指して
なるべく金をかけずに、pure DOSの範囲内で強力な環境を構築するかを追求しています。 随時ネタ募集中。
ネットワーク
プログラミング
その他のツール(作成中)

最強のDOS/V環境を目指して
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PC-DOS上でのPPP接続
PC-DOS上のソフトは結構ありますね。
ドライバ関係はすべて英語のソフトですしやはり海外ではDOSからPPPするのもめずらしくないのかもしれません。
DOS/Vマシンでの接続については,LX200やモバイルギア関係を参考にしています。
私が試したのは
DOSPPP
ETHERPPP
DMAIL
BOBCAT-J
LNET
WEBBOYお試し版
です。どれも動きましたが,結局95から接続しているので,自分にとってあまり必要ではないようです。ただDOSPPP,ETHERPPPともに,日本語の特定のページで落ちるという現象があるらしくあまり安定しているとはいえません。最近試してないので,最近どうなってるかは知りません。
98DOSでのPPP接続については,しばらくの間,アライドテレシスの2万円するソフトについてくるPPPドライバしかないという事でしたが,
最近,PC-VANの方で88VAでPPP接続するソフトを開発しているようで,それが98でも使用できるようです。NIFTY FNECUに転載 HPもありました。
TEEN
ESEMAIL
ESENET
アプリケーションはTELNET,MAILを使ってみました,
98DOSから(フリーで)つなげられる唯一のソフトということで,大変期待していましたが,まだまだ制作中らしく,私の環境では不安定でした。
とりあえずチェックを続けています。

今日は別に変わらない
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/pc_other.htm
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/98doslan.htm









98DOSマシンの95マシンへのLAN接続
家庭内LANは,無駄だと前から思っていたのですが,中古のMACを買ったのを機会に「もうケーブル接続では無理だ」と思い,LANを入れることにしました。まずその時点でのマシンの状況ですが,
AT    WINDOWS95マシン
9821  DOSメイン,WINDOWS95マシン
9801  DOSマシン (386)
9801  DOSマシン (V30)
MAC   68040
でした。このマシンすべてにLANカードを購入し,どのようにしてつなぐか考えましたが,98DOSを最優先に考えてLANtasticを入れました。
現状,MACはつながってません。LANtasticは95特別版,DOS特別版をニフティSLANVAよりダウンロードして使っています。DOS版はカードにバンドルされていたものが1ライセンス分あります。
最近OS/2用に486マシンをいれたので,OS/2用のLANstaticを探しているところです。特別版はWEBにも置いてあるようですね。

今日は別に変わらない
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/pc_other.htm
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/98doslan.htm





1999年1月18日月曜日

MS-DOSでLAN接続

MS-DOSでLAN接続
Windowsなどで手軽にネットワークを組め,主要なアプリケーションもWindows上で使用されるようになった現在,
MS-DOSでLAN接続する必要性は日常的な使用においてほとんどないでしょう.
必要性があるとすれば,既にここで触れましたとおり,CD-ROMドライブのないPCにネットワーク経由で
OSをインストールする場合くらいです.
逆にネットワーク経由でのOSのインストールを実現するためには,
MS-DOSのブートフロッピーでPCを起動してネットワーク接続を実現するのがベターです.
具体例を交えて解説していきます.ここからが本番です.
使用ソフト紹介
MS-DOSでWindowsネットワークへの接続を実現するソフトとして,
マイクロソフトから以下の3種類が提供されています.AA
    * LAN Manager(前田さんのこちらのページをご参照下さい)
    * Network Client for DOS
    * Workgroup Connection(以下で説明予定)
この3つは上から順に高機能ですが,
前の2つは今回の目的であるPeer to Peer接続には不必要(TCP/IPプロトコルやIPXプロトコルへの対応など)な機能が多く含まれており,設定も面倒です.さらに機能が多いということは余計にメモリを消費します.大量のメモリ消費はMS-DOS下ではクリティカルな問題です.
コンベンショナルメモリという言葉を御存知でしょうか.
御存知でない方のために簡単に記しておきますと(余談です),
その昔,IBM-PCにて採用されたIntelの16bitCPU,8086というCPU(現在のPentiumシリーズのご先祖様)はその構造上,
メインメモリの容量に640KBという制限がありました.
このメモリがコンベンショナルメモリです.
当然,MS-DOSモードのデフォルトではコンベンショナルメモリにしかアクセスできません.
この640KBという壁を打ち破るために「苦肉の策」としてHMSやXMSやEMSなどという手法を用いてメインメモリを拡張することになりました.ページングという手法を用いて,コンベンショナルメモリの一部を外部に増設されたメモリの「窓口」として使用し,その窓口を通してさらに広いメモリ空間と情報をやりとりするという,なんとも面倒な手法を取るしかありませんでした.CPUから直接増設メモリにアクセスすることはできなかったのです.
さらに悲しいことに,拡張メモリを利用するアプリケーションソフトは,そのソフト自体が拡張メモリの使用に対応している必要がありました.OSが動的に自由にメモリを割り当てることはできないのです.コンベンショナルメモリ上にデータが存在しないと起動できないようなMS-DOS用のアプリケーションソフト(拡張メモリ未対応のソフト)が「多く」あり,使用するソフトに応じて「CONFIG.SYS」や「AUTOEXEC.BAT」などを書き換えて設定を変えてあげなければなりませんでした.これがまた面倒なのです.
重要なことは,大きな増設メモリを搭載しても640KBという壁が常に付きまとっていた,ということです.
8086の後継CPUである80286以降,最大メモリ空間は増大していきました.286ネイティブモードは日の目を見ることがありませんでしたが,上位互換の32bitCPUである80386から備わった広大なメモリ空間へのアクセス手法を利用することにより,現在のWindowsはメモリをいわば「自由」に使用できるようになりました.
しかしMS-DOSモードで起動すると386以降のCPUは高速な8086として機能します.
MS-DOSで起動する限りデフォルトでは640KBのメモリしかアクセスできないのです.
この容量は,現在エントリークラスのマシンですら64MBくらいは積んでいることを考えると信じられないくらい小さなメモリ空間です.
少々話が横道にそれてしまいましたが,
紹介した3つのアプリケーションのうち,前の2つはメモリを多く消費します.下手をするとメモリ関連の面倒な設定が必要になるかもしれません(これが言いたかっただけです).よって,今回は比較的面倒な設定が必要のない3番目のWorkgroup Connectionを使用することにします.
インストールも比較的簡単で,Peer to Peer 接続には十分な性能を発揮します.ただし,このソフトはネットワーク上(ここでは相手のデスクトップ機)のディスクやプリンタなどにアクセスすることを実現しますが,ローカルの資源(ノートPC側のディスクなど)を外部(デスクトップ機など)に対して提供することはできません.つまりWindows側からアクセスすることはできません.
探してみたところ,以下のFTPサーバーに置いてあるようです.1MB弱です.もしここにないならArchieなどで「mswgcn」で検索してみて下さい.
 ftp://ftp.microsoft.com/Softlib/MSLFILES/mswgcn.exe
 一応,この Workgroup Connection にもデフォルトで主なネットワークカード用のドライバが用意されていますが,どれも古いですので専用のドライバを準備するのが得策でしょう.3ComやNE2000の互換カードならデフォルトのものでも行けるかもしれません.ちなみに Mebius PC-PJ1-M3 に内蔵されているネットワークカードはRealtek社製RTL8139でして,
そのドライバは
http://www.realtek.com.tw/htm/download/cgi/DLd1.cgi?model=RTL8139%28A%2FB%2FC%2F8130%29&type=2
にて入手可能です.頻繁にページ構成が変更されるようですので,デッドリンクになっているときはトップページから辿ってください.様々な環境におけるドライバが用意されています.
Workgroup Connection で必要なものはとにかくDOS用のもので,NDIS2-8139(xxx).EXEなのですが,OEM用をダウンロードして解凍すると,DOS,NT,Linuxなど考えられるほぼすべての環境のドライバが入手できて便利です.解凍後にできるNDIS2DOSというディレクトリの下にあるファイルが Workgroup Connection において必要とされるものです.
尚,紹介した3つのソフトのうち,LAN Manager と Network Client for DOS はTCP/IPプロトコルに対応しております.環境によってはTCP/IPプロトコルしか使用できない場合も大いにありえますので,その場合は前田さんのこちらのページをご参照下さい.LAN Manager のセットアップについて詳細が記してあります.

MS-DOSでLAN接続
http://www.venus.dti.ne.jp/~inada/Network_install/Config_MS-DOS.html



Workgroup Connectionのセットアップ
注意事項!
ハードディスクをフォーマットしてしまった後にMS-DOS上からネットワークを認識できないと,
正規のCD-ROMドライブを購入する以外に復旧の道はなくなってしまいます.
以下の本文ではノートPCのハードディスクにパーティションを切ってフォーマットするところから始まっておりますが,
インストール対象であるPC(ノートPC)のディスクをフォーマットする前に,
現在Windows95/98などのOSがインストールされている状態で Workgroup Connection をインストールし,
MS-DOS起動フロッピーを作成・起動して,実際にMS-DOS上からネットワーク接続が可能なのかを必ず確認してください.
このページの内容に従って読者様が様々な操作を行った結果につきまして,
私は一切の責任を負いかねます.読者様の責任において操作を行って下さい.
わからないところがあるといった場合のご質問や記述に間違いがあるといったご指摘は,
メールにてお知らせください。
しかし機種固有の問題については、筆者には分かりかねます(全てのハードを所有しているわけではないため)
番匠さんからの情報によりますと,
BIOSの設定画面で「Plug & Play OS を使用しているかどうか」という項目があれば,
それを「No」にしておかないとDOS上では(Linuxなどでも)うまくいかないようです.
Mebiusシリーズについては番匠さんからの情報をご参照下さい.
最終的にはNTをインストールすることを目的としておりますので,
ノートPCのCドライブの第1パーティションはFAT16でフォーマットすることを強くお奨めします.
NTFSで第1パーティションをフォーマットしますと,
MS-DOSに装備されているFDISKではNTFSパーティションを削除することはできません.
第1パーティションをDOSから認識できるようにしておくと,いざというときに幸せになれます(経験者談).
また,Windows95/98に関しましても第一パーティションはFAT16の方が好ましいでしょう.
もちろんFAT32でも,ブートディスクがWindows95のOSR2以降かWindows98であれば問題なく読み込めます.
ちなみに Mebius PC-PJ1-M3では4.3GBのハードディスクが備わっております.
NTのインストールはCD-ROMのI386というディレクトリをハードディスクに丸ごとコピーして
ハードディスクから直接実行できます.
ついでにサービスパック4もコピーしておこうということで,
私はCドライブの第1パーティションを750MBにし,FAT16でフォーマットしました.
1.44MBフォーマットされた空のフロッピーディスクを最低2枚準備してください.
各段階においてそれぞれバックアップを取っておくことをお奨めします.
(1)セットアップディスクの作成
セットアップディスクは, Workgroup Connection をハードディスクへセットアップするものです.
フロッピーからブートするのにハードディスクへソフトをセットアップするのは何だか変な感じがする方もおられるでしょうが,そうするしかないようです (^^;.
1枚目のフロッピーを準備してください.
入手した Workgroup Connection (入手についてはこちらを参照)を,
デスクトップ機上などで展開し,
展開されたファイルをフロッピーディスクへ丸ごとコピーしてください.
このディスクには「 Workgroup Connection セットアップディスク」と記入しておいてください.
さらに入手したドライバもこのディスクにコピーしておくと良いでしょう.
ちなみに Mebius PC-PJ1-M3 の場合は,こちらで入手したドライバのうち
NDIS2DOSというディレクトリをディレクトリごとそのフロッピーにコピーします.
フロッピーの容量は何とか足りたようです.足りない場合は他のフロッピーにドライバだけコピーしてください.
以上の作業でできあがったフロッピーディスクの内容は以下のようになっております.
表1の例だとcommand.comが放り込んでありますが,特に必要ありません.
表1:Workgroup Connection セットアップディスク  ドライブ A のボリューム ラベルはありません。
 ボリューム シリアル番号は 7C7E-A38B です
 A:\ のディレクトリ
92/10/01  03:11a                 5,538 WORKGRP.SY_
92/10/01  03:11a                 6,347 AM2100.DO_
92/10/01  03:11a                 3,911 CONNECT.TXT
92/10/01  03:11a                    50 COUR_ALI.TPL
92/10/01  03:11a                    24 COUR_EX.TPL
92/10/01  03:11a                   131 COUREXT.TPL
92/10/01  03:11a                   148 COURIER.TPL
92/10/01  03:11a                11,004 DEPCA.DO_
92/10/01  03:11a                 7,471 E20NDIS.DO_
92/10/01  03:11a                 7,888 E21NDIS.DO_
92/10/01  03:11a                 5,349 ELNK.DO_
92/10/01  03:11a                 7,318 ELNK16.DO_
92/10/01  03:11a                 9,179 ELNK3.DO_
92/10/01  03:11a                 8,172 ELNKII.DO_
92/10/01  03:11a                 7,454 ELNKMC.DO_
92/10/01  03:11a                10,308 ELNKPL.DO_
92/10/01  03:11a                 4,858 ENGMAI.GL_
92/10/01  03:11a                67,616 ENGMAI.HL_
92/10/01  03:11a                 8,064 EXP16.DO_
92/10/01  03:11a                 5,276 I82593.DO_
92/10/01  03:11a                 7,062 IBMTOK.DO_
92/10/01  03:11a                   904 LM21DRV.UPD
92/10/01  03:11a                39,794 MAIL.EX_
92/10/01  03:11a               159,575 MAIL1.EX_
92/10/01  03:11a                 9,560 MICRO.EX_
92/10/01  03:11a                 8,361 MK360.BAT
99/03/08  04:15a                   967 mswgcn.PIF
92/10/01  03:11a                12,375 NDIS39XR.DO_
92/10/01  03:11a                 9,621 NE1000.DO_
92/10/01  03:11a                 9,865 NE2000.DO_
92/10/01  03:11a               250,066 NET.EX_
92/10/01  03:11a               35,106 NET.MS_
92/10/01  03:11a                44,969 NETH.MS_
92/10/01  03:11a                12,541 NETWORK.IN_
92/10/01  03:11a                 5,515 NI6510.DO_
92/10/01  03:11a                46,330 OLITOK.DO_
92/10/01  03:11a                13,718 PRO4.DO_
92/10/01  03:11a                30,224 PRORAPM.DW_
92/10/01  03:11a                 8,944 PROTMAN.DO_
92/10/01  03:11a                 6,010 PROTMAN.EX_
92/10/01  03:11a               236,170 SETUP.EXE
92/10/01  03:11a                 1,472 SETUP.INF
92/10/01  03:11a                12,273 SMC_ARC.DO_
92/10/01  03:11a                11,706 SMCMAC.DO_
92/10/01  03:11a                30,176 STRN.DO_
92/10/01  03:11a                    85 SYSTEM.IN_
92/10/01  03:11a                 6,659 TLNK.DO_
92/10/01  03:11a                12,541 360NETWO.IN_
99/03/08  04:28a                     0 CONFIG.SYS
99/03/08  04:28a                     0 AUTOEXEC.BAT
99/03/08  05:34a                  NDIS2DOS
98/06/12  08:01p               118,164 Command.com
              52 個のファイル        1,316,859 バイト
                             70,656 バイトの空き領域
 
MS-DOSでLAN接続
http://www.venus.dti.ne.jp/~inada/Network_install/Config_MS-DOS.html


1998年11月10日火曜日

[ソフト] MS-DOSシステム


[ソフト] MS-DOSシステム
やっぱDOSでしょ。
DOSって何?
DOSってのは、正式名称
「MS-DOS」って名前(MicroSoft Disk Operating Systemの略)
で、Windowsが出る前に使われていたOSです。わかんない人は「Windowsの昔バージョン」って思えばいいです。
昔はコンピュータの処理速度が、画像処理に耐えられるほど高速ではなかったため、全部文字で表示されます。
もちろんマウスなんて物も使えませんでした。キーボードでちまちまコマンドを打ち込んで、ソフトを起動させたりしてたんです。
いったいOSって何のためにあるの?
よく聞かれる質問ですね。OSというのは、以下の目的のために作られています。
コンピュータの非常にハードウェアに近い部分に密接して、ハードウェアの違いを吸収する
たとえば、Windows対応のソフトなら、Windowsが動いてさえいれば、全くハードウェア構成の違うPC98x1でもPC/AT互換機でも同じように動作しますね。外見は同じように見えるPC/AT互換機でも、中に搭載されているチップの型番が異なっていたりするので、そのような違いもきちんと認識して、適切に制御するのがOSの役割です。
もしもOSがなかったら、個々のプログラムがすべての相違点を検出して対応しないといけないので、プログラムが非常に膨大になり、開発コストもバカになりません。
最近のソフトは以前に比べて非常に安価ですが、これはOSがしっかりしているので、プログラム側で処理する情報量が少なくなり、開発コストが低くなったからです。
入出力デバイスが標準で使える状態を提供することにより、個々のプログラム操作性や生産性を向上させる
OSが入ってなかったら、キーボードに文字を打ち込んでも画面は真っ黒なままです。
マウスを動かしても、何もなりません。
我々が普段当たり前だと思っている「キーボードに文字を打ち込んだら画面に表示され、マウスを動かしたらマウスカーソルが動く」という動作は、OSがキーボードやマウスを使える状態にしてくれているからなんです。OSのない初期状態ではCD-ROMドライブはもちろん、フロッピーディスクドライブさえも動作せず、画面にも何も表示されません。
入出力デバイスドライバの標準化
入出力機器にはキーボード・マウス・フロッピーディスクドライブ・CD-ROMドライブ・ディスプレイなどがありますが、これらの製品は、とりあえず標準的な規格が決まっていて、その通りに制御していればまず普通に使えるようになっています。
しかし、入出力機器の種類によっては、特別な機能を持っているものもあります。たとえばディスプレイなどは、「画面に表示する」という標準的用途以外にも「省電力モード」や「特殊解像度表示」などの機能を備えたものがあります。
そのような、いわば「拡張的な」機能を使おうとすると、それぞれの製品の個性が問題になります。
結果から見れば同じことをしているように見えても、製品によって制御方法が全く異なる場合が少なくないんです。
それらの相違点を吸収するために考えられたのが
「デバイスドライバ」
という概念。デバイスドライバは、その製品を直接制御するためのプログラムで、基本的にその製品を作ったメーカーが作ります。
「○○というOS用のデバイスドライバ」という具合にして出荷できるため、メーカーはサポートもしやすく、ユーザーも製品購入時にとまどうことが少なくなります。
何がよくて今更DOS?
DOSは裏でよけいな処理をしていない分、非常に軽快に動作します。
DOSプログラムをサクサク動かそうと思えば、Pentium 100MHz程度で十分です。
しかもメモリは16MBもあればこれまた十分。昔のパソコンを手に入れたとか、安定性重視とか、とにかく軽く!という人にはオススメできるOSです。
それでなくても、Windows98の起動ディスクはDOSが入っています。
DOSを使わないとWindowsが損傷した時も修復すらできないんです。
DOSを使うぞ!の前に
DOSを使用する前に、とりあえずDOSってどんな物かをきちんと認識しておかないといけませんね。
そうしないと、DOSを起動後、画面を見て「なんだこりゃ!?」ってことになりかねません。
DOSはそのくらいWindowsに慣れ親しんだ人にとっては、抵抗のあるものなんです。
標準状態ではキーボードしか使えない
DOSをそのまま起動した状態では、入力にはキーボードしか使えません。
DOSが開発された当時、マウスなんて物がなかったためです。
細かい仕様を変更すると、今まで継承してきたソフトが動かなくなってしまう可能性があるので、DOSには結局最後までマウス機能は組み込まれませんでした。
というわけで、操作はすべてキーボードで行います。
キーボード慣れしてないと辛いので、昔はパソコンが普及しなかったんです。
派手なグラフィック表示もない
起動しても、「A:\>」と表示されて入力待ちになるだけです。
Windowsを使っていた人が初めてDOSの画面を見ると、「これで何ができるの?」って心境になると思います。
DOSが開発された当初、コンピュータにはグラフィック機能もなかったんです。ただ画面に文字を表示できるだけ。
そんなわけで、グラフィックはDOSのサポート外になっています。しかし、DOSのソフトの中にはカラフルなグラフィックを使用した物が多数あります。これは、そのソフトが直接グラフィックをサポートしているから可能になってるんです。つまり、DOSを通さずに直接ハードウェアをコントロールしているため、非常にハードウェアに依存したものになり、PC98のDOS用ソフトはPC/AT互換機用のDOSで動かない、というようなことがよくありました(というか、ほとんどのソフトがそうです)。
ソフトにインストーラなんか付いてないことがほとんど
DOSの市販ソフトはインストーラが付いているものがほとんどですが、一般のフリーソフトなどは、今のWindowsソフトのように親切にはできていません。ダウンロードしたファイルを解凍しても、ほとんどの場合解凍されるのはプログラムの本体ファイルとそれに付属するドキュメント、ソフトの構成ファイルのみです。インストールは、解凍後に出てくるドキュメントファイルを読んで、自分で行います。とは言ってもWindowsほど難しくないので、単に面倒なだけです。
ソフトを使いたい!という場合も、面倒
Windowsの場合、スタートメニューがあるのでソフトを簡単に起動できます。
しかし、DOSはそうはいきません。
ソフトを起動するには、ソフトのプログラムが入っているフォルダからソフトの本体プログラムを探し出して、そのファイル名をキーボードから打ち込んでやらないといけません。
ソフトを切り替えて使うことができない
Windowsは複数のソフトを同時に起動して、瞬時に切り替えて使うことができました。
Wordで文書を打ちながら、Excelでグラフを作成して貼り付けたり‥‥なんてことも平気でできます。
しかし、DOSは「シングルタスク」といって、同時に起動できるプログラムは1つだけです。
Windowsでいうと、Wordを使っている最中にExcelを使おうと思っても、Wordを終了してからではないとExcelが使えないようなものです。
しかし、タスク切り替えなどのよけいな処理を行っていない分、非常に高速で安定しています。
おそらくWindowsNTなんか比較にならないくらい動作は安定しているのではないでしょうか(もちろんUNIXには負けますが)。
環境設定はすべて自分
DOSの環境は、全部自分で作らなくてはなりません。
もちろん、それを自動化してくれるツールもあるにはあるんですが、とまとまは信用できないので使っていませんでした。
自分で環境設定をするのは面倒ですが、その分不可視な部分が少ないので、パソコンに合った最適な環境を構築できるというメリットもあります。
WindowsはOS自体の設定が複雑な上、インストールプロセスが半自動化されているため、最適と思われる環境でも、実はパソコンの性能が完全に引き出されない可能性もあります(たとえば、ACPIに対応しているパソコンなのに、機種によってはAPM対応としか認識されないなど。人間が自分で環境を構築できれば、そのような使用されないリソースを減らすことができます)。
標準状態ではメインメモリ640kBしか使えない!
後で詳しく説明しますが、DOSは640kB以上のメモリを認識できません。
なぜかというと、DOSが開発された当初、CPUは16ビットだったので、データバス幅から言ってこれ以上のメモリ領域にアクセスすることは不可能だったんです。
しかし、CPUが搭載していた隠し機能により、とりあえず1024kBまではアクセスできるということがわかったので、現在最新のDOS(とは言っても数年前に開発は終了しています)では、設定によって1024kBまでのメモリが使えるようになっています。
しかし、640kBから1024kBまでの間の領域は、ハイメモリ領域と呼ばれる特別な領域のため、普通のソフトはアクセスできません。
結局、普通のソフトで使えるのは640kBの領域のみ、ということになります。
DOSはどうやって手に入れる?
簡単です。Windows98の起動ディスクに入っています。
Windows98の起動ディスクは、[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]から作成できます。
PC98x1シリーズでは1枚、PC/AT互換機では2枚のフロッピーディスクが必要です。
Windows98の起動ディスクが起動し終わると、
「A:\>」
という表示が出て入力待ちになります。
これはWindowsでいう、起動プロセスが一通り終了して、マウスカーソルが画面中央に表示され、ユーザーの操作待ちをしている状態です。
DOSの起動プロセス
DOSの起動に必要なファイルは、以下の通りです。
MSDOS.SYS DOSの本体(カーネル)
IO.SYS I/O関係を初期化するプログラム
COMMAND.COM DOSのシェル
ユーザーの命令を受け付け、その命令に従ってカーネル部分に指示を出す。
MSDOS.SYSとIO.SYS
 は隠しファイルになっているので、普通にファイルの一覧を表示しただけでは表示されない可能性があります。
さて、DOSの起動プロセスは説明すると非常に簡単です。
BIOSによってハードディスクのブート領域にあるプログラムがメモリに読み込まれる
DOSをOSとしてインストールしている場合、この部分には
「IO.SYSを読み込んで実行しろ」
というプログラムが書かれています。
それに従って、パソコンはIO.SYSをメモリにロードして実行します。
IO.SYSがメモリに読み込まれる
IO.SYSは、DOSが対応しているすべての入出力デバイス
(ディスプレイ、キーボード、フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブなど)
を初期化します。そしてMSDOS.SYSをメモリにロードします。
MSDOS.SYSがメモリに読み込まれる
MSDOS.SYSはDOSのカーネル部分です。
カーネルとは、実際に処理を行う中枢のことです。
機能の詰め合わせって感じなのですが、それらは呼び出されるまで待機しているだけで、普段は眠っているようなものです。
CONFIG.SYSの内容を読み、CONFIG.SYSに設定されている通り環境の構築を行う
CONFIG.SYSはDOSシステム自体の環境を設定するファイルです。
このファイルの設定内容によって、メモリに空き領域が増えたり、逆に設定が悪ければ減ったりもします。
各種デバイスドライバの組み込みもここで行われます。
CONFIG.SYSがない場合、何もしません。
COMMAND.COMがメモリに読み込まれる
COMMAND.COMはDOSのシェル部分です。
シェルとは、ユーザーからの要求を解釈し、その要求を満足するようカーネル部分を適切に呼び出す働きをします。
ユーザーが一番密接に関わる部分です。
AUTOEXEC.BATが読み込まれ、COMMAND.COMによって解釈されて実行される
AUTOEXEC.BATは、COMMAND.COMが解釈できる書式で書かれていなければなりません。
DOSが起動すると勝手に実行されるので、パソコンが起動したらすぐに使いたいソフトがあるときなど、ここに記述します。
AUTOEXEC.BATがない場合、何もしません。
実際に起動する
誰でも手にはいるよう、Windows98の起動ディスクを使ってDOSを立ち上げてみましょう。
パソコンの電源をONにして、起動ディスク1枚目をフロッピーディスクドライブにセットします
パソコンの電源をONにしてから、ディスクを入れるようにしてください。
パソコンの電源を入れてからあまり時間をおくと、そのままハードディスクからWindowsが立ち上がってしまうのでモタモタしないように。
起動メニューが表示されるので、「CD-ROMドライブを使用しない」という項目を選んで[Enter]を押します
PC/AT互換機では英語で表示されますが、簡単な英語なのですぐわかるはずです。
PC/AT互換機の場合、キーボード選択をしなければなりません。画面の指示に従って、キーボードの指定されたキーを押します
PC/AT互換機の場合、「ディスクを入れ替えてください」という内容のメッセージが表示されます
Windows起動ディスク2をフロッピーディスクドライブにセットして、{Enter]を押します。
画面に「A:\>」という表示が出て入力待ちになったら起動完了です。

まろん、降臨
http://www.geocities.jp/lem_web/mp/reading/msdos1.htm
http://www.geocities.jp/lem_web/mp/naak/win98_setup1.htm
http://www.geocities.jp/lem_web/mp/mptop.htm












1996年6月19日水曜日

[機器][PDA] Poqet,Poqet PC(MS-DOS, Palmtop)







[機器][PDA] Poqet,Poqet PC(MS-DOS, Palmtop)
My Collection
Poqet PC (MS-DOS, Palmtop)

Kako's Home page
http://www.kako.com/
 

1996年1月19日金曜日

[OS] FMV NOTEBOOK 433N/T2にwin95をインストールしたい

775
古いノートにwin95をインストールしたいのですが、、、、
おおこ E-mail 5/7-23:40
古いノート(FMV NOTEBOOK 433N/T2)にWIN95をインストールしたいのですが、超初心者のためわかりません。
HDDはフォーマット済みの為、空っぽの状態です。
周辺機器としては、外付CD-ROM(PCMCIA)があります。
インストールしようとすると、CD-ROMを認識してくれない為、全然進めることができません。
もしかしたら、CD-ROMはPCMCIAカードの為認識してくれないのでは?
皆さん、是非教えてください。よろしくお願いします。
784
Re: 古いノートにwin95をインストールしたいのですが、、、、
cha- 5/10-06:56
記事番号775へのコメント
おおこさんは No.775「古いノートにwin95をインストールしたいのです
が、、、、」で書きました。
>もしかしたら、CD-ROMはPCMCIAカードの為認識してくれないのでは?
簡単に言うとそういう事になります。
DOSでPCカード型のCD-ROMを使う時には、PCカードのドライバソフト(カードサービス(CS)/ソケットサービス(SS))と、CD-ROMのドライバを
CONFIG.SYS/AUTOEXEC.BATに組み込まなくてはなりません。それらのドライバがないのであれば、DOSでPCカード接続のCD-ROMを使う事は基本的に出来ません。
古いノートという事ですが、もし現状がDOSや3.1環境であれば、DOSや3.1用のCS/SSが入っているはずですので、環境をお確かめ下さい。
ただし、お持ちのPCカードに、PCカードイネーブラーと呼ばれる、CS/SSの代わりをしてくれるドライバが付属していれば、使用できる可能性があります。
これは、お持ちのPCカードによりますので、マニュアル等でご確認下さい。
そして、イネーブラーもないのであれば、CS/SSを買うか(\7千円位?)、
PCカードを使わないパラレル接続タイプのCD-ROMドライブを買うか(\4千円位)、しなければならないでしょう。
もしくは、メーカーでHDDの中身を工場出荷時の状態に書き戻してもらう方が()早いかもしれません。
なお、以上はCD-ROMに関しての事ですが、逆の発想として、ノートのHDDを外してデスクトップ機に接続し、CD内のデータとこの機種用の各種ドライバを、ノートの
HDDにコピーしてHDDをノートに戻し、HDD上からインストールするという方法もあります(これならCD-ROMはいりません)。
787
Re:^2 古いノートにwin95をインストールしたいのですが、、、、
おおこ E-mail 5/10-23:52
記事番号784へのコメント
>HDDにコピーしてHDDをノートに戻し、HDD上からインストールするという方法も
>あります(これならCD-ROMはいりません)。
回答ありがとうございました。
さっそくやってみましたが、書かれていた通りカードサービスがインストールされていませんとなってしまいました。
CD-ROMドライブのマニュアルを見るとカードサービスは本体のメーカーに確認してくださいとかいてありました。
メーカーに問い合わせた所、添付ディスクからインストールしてくださいとの事でしたが、実はマニュアル、ディスクとも紛失してしまったようなのです。
どこでCS/SSはてにいれることができます?ちなみにメーカーでは古い機種の為在庫がないといわれました。
フェニックスのなんとかっていってましたが、CS/SSのメーカーでしょうか?
CONFIG.SYSなどの組み込みはなんとなくわかりますので、CS/SSだけが問題だとおもうのですが?
793
Re:^3 古いノートにwin95をインストールしたいのですが、、、、
cha- 5/12-15:48
記事番号787へのコメント
おおこさんは No.787「Re:^2 古いノートにwin95をインストールしたいのですが、、、、」で書きました。
>さっそくやってみましたが、書かれていた通りカードサービスがインストール
>されていませんとなってしまいました。
>CD-ROMドライブのマニュアルを見るとカードサービスは本体のメーカーに確認してくださいとかいてありました。
SCSIカードにはポイントイネーブラーはついていなかったのですね。
>メーカーに問い合わせた所、添付ディスクからインストールしてくださいとの事でしたが、実はマニュアル、ディスクとも紛失してしまったようなのです。
>どこでCS/SSはてにいれることができます?ちなみにメーカーでは古い機種の為在庫がないといわれました。
>フェニックスのなんとかっていってましたが、CS/SSのメーカーでしょうか?
>CONFIG.SYSなどの組み込みはなんとなくわかりますので、CS/SSだけが問題だとおもうのですが?
SS/CSの製造メーカーとしては、フェニックス、システムソフト、IBM等がありますが、恐らく今でも個人で簡単に購入出来るのはIBMの
「Play At Will(PAW)」
だけでしょう。
ただし、お使いの機種にフェニックスが使われていたようですから、PAWが動作するかはわかりませんので、購入するのであれば、事前にメーカーやIBMに問い合わせる事をお勧めします。
また、これはDOSで使うソフトですから、WIN95を導入してしまえば、もう使わないんですよね。
インストールだけのために6~7千円を使う事になります…。
そう考えると、前回書いた通り、DOSでのポイントイネーブラーがついたSCSIカードかパラレル駆動のCD-ROMを買った方が安くあがったりしますし、HDDをデスクトップに
移設出来れば、ケーブル代しかかかりません。
そして、FMVノートという事はDOS/V機ですよね? 
それなら、時間がいくらかかってもいいのであれば、インターリンクケーブルでデスクトップと接続して、CDのデータをノートに転送なんていう事も不可能ではありませんが、全くもって現実的ではありません(^_^;;)。
798
ありがとうございました
おおこ E-mail 5/12-22:13
記事番号793へのコメント
丁寧な回答ありがとうございました。
win95から入った私にはDOSの世界はかなり困難でした。
なかなかおもしろいですね DOSの世界は。
今後もなにかありましたら、是非またお願いしたいと思います。

Win95教室Ver. 1.27
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8677/win95/pastlogs1.html



1992年10月29日木曜日

MS-DOSコマンド

MS-DOSコマンド一覧
●ADDDRY
種類  外部コマンド (ADDDRV.EXE)
書式  ADDDRV [ドライブ名:][ディレクトリ名]定義ファイル名
用例  ADDDRV DOSIME.SYS   ・・・・・・DOSIME.SYSで記述するデバイスドライバを組み込む
説明  デバイスドライバを組み込む。定義ファイルには、テキスト形式で「DEVICE=」ではじまるデバイスドライバ設定行を記述しておく。
通常組み込めるのは1つだけだが、DOSIME.SYSだけは、それとは別に組み込める。
●ATTRIB
種類  外部コマンド (ATTRIB.EXE)
書式  ATTRIB [+R | -R] [+A | -A] [+S | -S] [+H | -H] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 [/S]
 +R  読み取り専用属性にする
 -R  読み取り専用属性にしない
 +A  アーカイブ属性にする
 -A  アーカイブ属性にしない
 +S  システム属性にする
 -S  システム属性にしない
 +H  隠しファイル属性にする
 -H  隠しファイル属性にしない
 /S  サブディレクトリ内のファイルについても処理する
用例 
  ATTRIB *.*   ・・・・・・指定ファイルの属性を表示する
 ATTRIB +H FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを隠しファイル属性にする
説明  ファイルの属性の表示と設定を行なう。「ATTRIB +H -R +A FILE.TXTEnter」のように、複数の属性の設定もできる。
見えないファイルや上書きできないファイルがあったときには、このコマンドで確認してみると良い。
●BREAK
種類  内部コマンド
書式  BREAK [ON | OFF]
用例  BREAK ON
説明  BREAKがOFFの状態では、キーボード入力/画面出力/プリンタ出力の時点でしか中断キー(CTRL + C /BREAK /STOP)をチェックをしないため、
ディスクアクセスが延々と続く処理(大きなファイルのコピー等)は中断できない。
BREAKをONに設定すると、ディスク入出力の途中でも中断キーをチェックするようになる。
スイッチをつけないと、現在の状態が表示される。
●CHCP (DOS/Vのみ)
種類  内部コマンド
書式  CHCP [コードページ番号]
用例  CHCP 437   ・・・・・・英語モードにする
 CHCP 932   ・・・・・・日本語モードにする
説明  日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のコードページ番号が表示される。
コードページ番号を指定するのは面倒なので、Windowsには最初からJP.BAT、US.BATというバッチファイルが用意されている。
●CHEV (COS/Vのみ)
種類  外部コマンド (CHEV.EXE)
書式  CHEV [US | JP]
用例  CHEV US   ・・・・・・英語モードにする
CHEV JP   ・・・・・・日本語モードにする
説明  日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のモードが表示される。
このコマンドは旧MS-DOS時代に使われていたもの。
現在は、CHCPコマンドを使えばよい。
●CHDIR(CD)
種類  内部コマンド
書式  CHDIR [ドライブ名:][ディレクトリ名]
用例  CD C:\WINDOWS   ・・・・・・カレントディレクトリをC:\WINDOWSに変更
説明  引数を付けないとカレントディレクトリを表示する。引数を付けると、それが新しいカレントディレクトリとなる。
 C:\>CD             ・・・・・・引数なしでCDコマンド実行
 C:\               ・・・・・・カレントディレクトリが表示された
 C:\>CD C:\WINDOWS   ・・・・・・引数付きでCDコマンド実行
 C:\WINDOWS         ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
 C:\WINDOWS>CD..     ・・・・・・カレントディレクトリを1つ上の階層にする
 C:\>              ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
●CHKDSK
種類  外部コマンド(CHKDSK.EXE)
書式  CHKDSK [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/F] [/V]
 /F  ディスクエラーを修復する
 /V  ディスクの全ファイルのファイル名をパス付きで表示する
用例  CHKDSK C:   Cドライブの情報表示とチェック
説明  ディスクやメモリの使用状況を表示する。ディスクのチェックも行なってくれる。
旧MS-DOSでは、/Fオプションをつけて実行することで、エラーの修復を行なうのが慣例だった。
しかし、実際に実行してみるとわかるように、現在はWindowsの「スキャンディスク」を使うべきである。
なお、Windows95のOSR2以降のDOS/Vでは、「/V」スイッチが使えない。
●CLS
種類  内部コマンド
書式  CLS
用例  CLS
説明  画面の文字をすべて消去する。ClearScreenの略。
●COPY
種類  内部コマンド
書式  COPY [/A | /B] コピー元 [/A | /B] コピー先 [/V] [/Y | /-Y]
 /A  テキストファイルとしてコピーする
 /B  バイナリファイルとしてコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例  COPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをコピーするために使用するコマンド。つぎのように「+」を付けて送り側を複数記述すると、FILE1.TXTとFILE2.TXTをADD.TXTに連結できる。
COPY FILE1.TXT + FILE2.TXT ADD.TXT
ワイルドカードを使って次のように記述することで、コピー元として検索された複数ファイルを連結できる。
COPY *.TXT ALL.TXT   ・・・・・・*.TXTファイルを連結する
/A、/Bは、つけるとファイルの末尾に^Zというコードが挿入されたり、ファイル内の^Zというコードまでしかコピーされなくなったりするので、通常は不要。
●COMMAND
種類  外部コマンド (COMMAND.COM)
書式  COMMAND [ドライブ名:][ディレクトリ名] [/E:数値] [/L:数値] [/U:数値] [/P] [/MSG] [/LOW] [/Y [/[C | K] コマンド]]
 /E   環境変数領域の初期サイズを指定 (128~32768)
 /L   内部バッファサイズを指定 (128~1024)
 /U   入力バッファサイズを指定 (128~255)
 /P   新しいCOMMAND.COMを常駐する (終了不可)
 /MSG メモリ内にエラーメッセージを記憶
 /LOW COMMAND.COMの常駐部をコンベンショナルメモリに読み込む
 /Y   /C、/Kを付けてバッチファイルを指定したときに1行ずつ確認する
 /C   コマンドの実行が終わった後でEXITする
 /K   コマンドの実行が終わった後でEXITしない
用例  COMMAND C:\ /P /E:1024
説明  コマンドプロセッサを起動する。MS-DOSがプロンプトを出しているときには、最低限1つのCOMMAND.COMが起動して、コマンド入力の監視、入力されたプログラムの実行などを行なっている。また、内部コマンドがこの中に含まれている。
MS-DOSのプロパティの
 [プログラム] タブ→ [コマンドライン]
に内部コマンドを記述するときには
「C:\WINDOWS\COMMAND.COM /K DIR」
のように設定する。
●CVT
種類  外部コマンド (CVT.EXE)
書式  CVT [ドライブ名:] [/CVT32] [/NT5]
 /CVT32  間違ってFAT32に変換しないようにするためのもの。これを指定しないと実行はキャンセルされる。
 /NT5    FAT32に対応したWindowsNTがインストールされている場合には、これをつけることによりデュアルブートが可能になる。
用例  CVT D: /CVT32   ・・・・・・DドライブをFAT32にする
説明  FAT16をFAT32に変換する(ディスクの内容はそっくり引き継がれる)。
MS-DOSモードでのみ実効可能。ただし通常の場合は、Windowsの「ドライブコンバータ」を使うこと。
ウィザードでいくつかの設定をした後で、MS-DOSモードに切り替えてこのコマンドを実行してくれる。
●DATE
種類  内部コマンド
書式  DATE [日付]
用例  DATE 1998-12-24
説明  日付の表示と設定を行なう。引数として日付を指定すると、その日付が設定される。
引数なしにすると現在の日付が表示され、続けて新しい日付が設定できる。日付の変更が不要ならばENTERキーを押せば良い。
●DEBUG
種類  内部コマンド
書式  DEBUG [コマンドファイル 引数]
用例  DEBUG MORE.COM FILE.TXT
説明  MS-DOSのプログラムをデバックする。じっこうすると「 _ 」というプロンプトになる。
ここでは次のコマンドが使える。起動ディスクに入っているが、一般ユーザーは使いようがない。
各コマンドとその意味は、次のとおりである。

 ヘルプを表示する
A [アドレス]
 入力したニーモニックコードをアセンブルし、指定アドレスへ格納する。「A 100 ENTER」とすれば、100番地から入力開始になるまで、あとは「CALL 0100 ENTER」のようにニーモニックを入力していけばよい。
C 範囲 アドレス
 指定範囲のデータを、指定アドレスからのデータと比較する。「C 100,200 300 ENTER」とすれば、100~200番地のデータを300番地からのデータと比較する。
D [範囲]
 指定範囲を16進ダンプする。「D 100,200 ENTER」で100~200番地を16進ダンプする。
E アドレス [データ]
 指定アドレスから1バイトずつ16進入力する。「E 100 AA,FA,01」 もしくは「E 100 AA FA 01」 のようにしてデータを入力することもできる。データには「E 100 "test"」 のように文字列も指定できる。
F 範囲 データ
 指定範囲を指定したデータで埋める。「F 100,200 11,22 ENTER」 とすれば、100~200番地が11,22,11,22……というデータで埋まる。
G [=アドレス] [ブレークポイント]
 指定したアドレスからプログラムを実行し、ブレークポイントのアドレスに達すると中断する。ブレークポイントを省略した場合は、プログラムが終了するまで実行する。開始アドレスを省略した場合は、現在のCS:IPレジスタペアの位置からプログラムを再開する。
H 数値1 数値2
 16進数の計算を行なう。「H 1111 2222 ENTER」 とすると、加算した答えと減算した答えが「3333 EEEF」 のように表示される。
I ポート
 指定したI/Oポートから1バイトのデータを入力し、結果を2桁の16進数で表示する。
L [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
 指定したアドレス(省略時は100番地)に、指定ドライブの論理セクタからデータを読み込む。ドライブはA:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「L 100 0 31 200」 は、ドライブAの論理セクタ0031から200バイトを100番地に読み込む。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数又はNコマンドで指定されたファイルからプログラムを読み込む。たとえば「L 100」 は現在指定されているファイルを100番地に読み込む。
M 範囲 アドレス
 指定範囲のデータを、アドレスで指定した場所へ移動する。「M 100,200 300 ENTER」 とすれば、100~200番地の内容を、300番地以降へコピーする。
N [パス名] [引数]
 DEBUG起動時のコマンドライン引数を再設定する。たとえば「N A:\TEST.COM FOO」 を実行すると、以後は「DEBUG A:\TEST.COM FOO」 というコマンドラインが指定されたものとみなされる。[パス名]は、LコマンドやWコマンドで読み書きするファイル名になる。[引数]は、Gコマンド実行時にコマンドライン引数としてプログラムに渡される。
O ポート バイト値
 指定したI/Oポートに1バイトのデータを出力する。
P [=アドレス] [ステップ]
 ステップオーバー方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、1名例ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令は1ステップとして数え、サブルーチンの中身はトレースしない。
Q
 DEBUGコマンドを終了する。
R [レジスタ]
 「R ENTER」 でレジスタ値を表示する。「R AX ENTER」 のようにすることでAXレジスタの値の変更が行なえる。
S 範囲 データ
 指定範囲から、データが存在するアドレスを表示する。「S 100,200 0D,11 ENTER」 とすれば100~200番地から「0D,11」 というパターンのデータを検索して、アドレスを表示する。
T [=アドレス] [ステップ]
 ステップイン方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、一命令ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令があると、そのサブルーチンの中身もトレースする。
U [アドレス]
 逆アセンブルする。「U 100 ENTER」 とすると、100番地から逆アセンブルする。
W [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
 指定したアドレス(省略時は100番地)のデータを、指定ドライブの論理セクタに書き出す。ドライブは、A:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「W 100 0 31 200」 は、100番地から200バイトのデータをドライブAの論理セクタ0031に書き出す。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数またはNコマンドで指定されたファイルにプログラムを書き出す。このときBX:CXレジスタペアでファイルサイズを指定する。たとえば「W 100」 100番地から始まるBX:CXで指定されたバイト数のデータを、現在の指定ファイルに書き出す。
XA [ページ数]
 指定したページ数のEMSメモリを確保する。確保に成功すると、そのEMSハンドルを表示する。
XD [ハンドル]
 XAコマンドで確保したEMSメモリとEMSハンドルを解放する。
XM [論理ページ] [物理ページ] [ハンドル]
 指定した論理ページを物理ページにマッピングする。
XS
 現在のEMSメモリ状態を表示する。
 注: 範囲は「開始アドレス,終了アドレス」という形式、または「開始アドレス,Lバイト数」という形式で指定する。
たとえば、「100番地から200番地」なら「100,200」とし、「100番地から80バイト」なら「100,L80」とすればよい。
DやUコマンドなどは,引数なしで実行することで、続きのアドレスを表示してくれる。
●DEL (ERASE)
種類  内部コマンド
書式  DEL (またはERASE) [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/P]
 /P  削除確認メッセージを表示する。
用例  DEL FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを削除
説明  ファイルを削除するコマンド。MS-DOSで削除したときには、Windowsのごみ箱に入らないので注意。削除したファイルは、基本的には復活できない。
DELDRV
種類  外部コマンド (DELDRV.EXER)
書式  DELDRV
用例  DELDRV   ・・・・・・ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす
説明  ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす。
●DELTREE
種類  外部コマンド (DELTREE.EXE)
書式  DELTREE [/Y] [ドライブ名:][ディレクトリ名]
 /Y  ディレクトリ削除確認メッセージを表示しない
用例  DELTREE C:\WORK   ・・・・・・CドライブのWORKディレクトリを削除する
説明  ディレクトリをサブディレクトリごと削除する。実行すると、直後に「ディレクトリC:\WORKとすべてのサブディレクトリを削除しますか(Y/N)?」と表示される。ここでYキーを押すと削除される。
●DIR
種類  内部コマンド
書式  DIR [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名] [/P] [/W] [/S] [/B] [/A:属性] [/O:並べ順] [/L] [/V] [/Z] [/4]
 /P  画面単位でスクロールをとめる
 /W  ワイド表示
 /S  サブディレクトリも表示する
 /B  ファイル名のみを表示する
 /B /S  この組み合わせだと,ファイル名がパス付きで表示される
 /A  すべての属性を表示する
  /AD  ディレクトリを表示する
  /AR  読み取り専用のファイルを表示する
  /AH  隠しファイル属性のファイルを表示する
  /AS  システムファイル属性のファイルを表示する
  /AA  アーカイブ属性のファイルを表示する
  /A-  指定した属性以外を表示する(例: /A-D ディレクトリ以外を表示する)
  /ADR 属性を複数指定した場合には,両方満たしたファイルだけが表示される
 /O  ディレクトリを先に表示し、ファイル名順で表示する
  /ON  ファイル名順で表示する
  /OS  ファイルのサイズ順で表示する
  /OE  拡張子順で表示する
  /OD  日付順で表示する
  /OG  ディレクトリを先に表示する
  /OA  最終サクセス順で表示する
  /O-  逆順で表示する (例: /O-N, ファイル名の逆順で表示する)
  /ONS 並べ順が複数指定されていると最後の指定が有効になる
 /L  小文字で表示する
 /V  詳細を表示する
 /Z  8.3形式で表示する
 /4  年の表示を4桁にする(Windows98のみ)
用例  DIR C:\WINDOWS
説明  指定したディレクトリにあるファイル名の一覧を表示する。
●DISKCOPY (DOS/V)
種類  外部コマンド (DISKCOPY.EXE)
書式  DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/1] [/V] [/M]
 /1  ディスクの片面だけコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例  DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明  フロッピーディスクの全内容をトラック単位でコピーする。これで,コピー先はコピー元とまったく同じ内容になる。
ただし,コピー元のデータは完全になくなってしまうので,十分注意して実行すること。
ディスクにデータが詰まっているときには、COPYコマンドよりも高速。
また、Windowsでディスクコピーしたときには、コピー先がフォーマットされている必要があるのに対して、DISKCOPYコマンドならコピー先を自動的にフォーマットしてくれる。フロッピーディスクが一台しかないときには、
   DISKCOPY A: A:
とすればよい。ディスクの差し替え要求が表示されたら,コピー元のフロッピーディスクを取り出して,コピー先のフロッピーディスクを入れよう。
●DISKCOPY (PC-98)
種類  外部コマンド (DISKCOPY.COM)
書式  DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/P] [/Q | /V] [/M]
 /P  ディスク挿入や,処理終了時の再実行メッセージを表示しない
 /Q  コピー時の照合を省略する
 /V  照合だけを行なう
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例  DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明  DISKCOPY (DOS/V)を参照。
●DISKINIT (PC-98のみ)
種類  外部コマンド (DISKINIT.EXE)
書式  DISKINIT [番号] [/P]
 /P  確認メッセージを表示しない
用例  DISKINIT
説明  番号で指定したディスクかMOを物理フォーマットする。
MS-DOSモードでのみ実効可能。
●DOSIME
種類  バッチコマンド (DOSIME.BAT)
書式  DOSIME
用例  DOSIME
説明  MS-DOS版の日本語入力システムを使えるようにする。実際には、ADDDRVコマンドによって、起動ドライブのルートにあるDOSIME.SYSという定義ファイルの内容が組み込まれる。
●DOSKEY
種類  外部コマンド (DOSKEY.COM)
書式  DOSKEY [/B:サイズ] [/E [ON | OFF]] [/F:ファイル名] [/H] [/I | /O] [/K:サイズ] [/L:サイズ] [/M] [/R]
 DOSKEY マクロ名=[コマンド名]
 /B  マクロとコマンドの履歴バッファのサイズを設定する。省略値は512.DOSKEY導入中に実行するには「/R」を併記する。
 /E  マクロを実行するとき、実行されるコマンドを表示するかどうかを「/E:ON」または「/E:OFF」で指定する。省略値はON。
 /F  マクロの定義ファイルを指定する。
 /H  コマンド履歴を表示する。
 /I  コマンドラインの初期状態を挿入状態にする。
 /O  コマンドラインの初期状態を上書きモードにする。
 /K  キーボードのバッファサイズを指定する。省略値は15。DOSKEY導入時に実行するには「/R」を併記する。
 /L  行編集のバッファサイズの最大値を指定する。省略値は128。DOSKEY実行時に実行するには「/R」を併記する。
 /M  登録されているマクロの一覧を表示する。
 /R  DOSKEYを追加組み込みをする。そのぶん空メモリが減ってしまう。
用例  DOSKEY
説明  コマンドラインの入力を補助する。常駐ソフトなので、実行するとメモリに居座って機能する。DOSKEYには次の「ヒストリー機能」と「マクロ機能」がある。
ヒストリー機能
 一度入力したコマンドをバッファ(一時記憶領域)に記憶する。これを次のキー操作で呼び出して使うことができる。ただし、記憶されるのはDOSKEYコマンドが常駐したときからであり、それ以前のコマンドが記憶されていないし、「/R」を使って再組み込みしたときには、それ以前の記憶が消えてまう。記憶できるのは「/B」で指定したサイズまでであり、バッファがいっぱいになると古いものから消される。
キー 意味
← → コマンドラインのカーソルを文字を消すことなく左右に移動する
↑ ↓ 記憶されているコマンドを順番に呼び出す。↑を押すとかこのコマンドが表示され、↓を押すと新しいコマンドが現れる
F7 バッファに記憶されているコマンドを行番号つきで表示する
Alt + F7 バッファに記憶されているコマンドをすべて消す
F8 呼び出したいコマンドの最初の数文字を入力してからF8を押すと、その出だしで始まるコマンドを呼び出してくれる。もう一度F8を押すと次の候補が表示される
F9 F9を押すと「行番号:」と表示される。F7で表示された番号を入力すると、対応するコマンドを呼び出すことができる。
マクロ機能
コマンドの名前を別名で定義する。たとえば、
DOSKEY D=DIR /W
とすると「D ENTER」とするだけで「DIR /W ENTER」が実行されるようになる。登録は繰り返し行うことができる。マクロに関係するコマンド書式は表の通り。なお、「DOSKEY DIR=DIR /WENTER」のような定義をしたときには一時的にマクロ定義を無効にして、単にDIRを実行したいときには頭に半角スペースを入れて「 DIRENTER」とすればよい。
コマンド 意味
DOSKEY D=DIR /W 「D」に「DIR /W」を定義する
DOSKEY /M 現在のマクロ定義を一覧表示する
DOSKEY D= Dのマクロ定義を取り消す
Alt + F10 すべてのマクロ定義を取り消す
●EDIT
種類  外部コマンド (EDIT.COM、EDIT.EXE、EDIT.HLP、EDIT2.HLP)
書式  EDIT [/B] [/R] [/S] [/桁数] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 /B   モノクロ画面で表示する
 /R   読み取り専用でファイルを開く
 /S   長いファイル名を使用禁止する
 /桁数 バイナリファイルを指定桁数で表示する(例: EDIT /60 MEM.EXE)
用例  EDIT FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを編集する
説明  マルチファイル対応、画面分割可能、文字列置換可能なテキストエディタ。
MS-DOSプロンプトの場合に限りマウスでの操作ができる。
DOS/Vでは、英語モードで実行すると、自動的に英語モード用のEDIT2が起動する。
●EXIT
種類  内部コマンド
書式  EXIT
用例  EXIT
説明  MS-DOSプロンプトを終了する。正確にはCOMMAND.COMが終了する。
EXT
種類  外部コマンド (EXT.EXE)
書式  EXT
用例  EXT
説明  EXTRACTコマンドを助けるプログラム。実行すると、キャビネットファイル名、展開したファイル名などを尋ねてくるので答える。
EXTRACT
種類  外部コマンド (EXTRACT.EXE)
書式  EXTRACT [/Y] [/A] [/D | /E] [/Lディレクトリ名] キャビネット名 [抽出ファイル名]
 EXTRACT [/Y] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 EXTRACT [/Y] [/C] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 /A  すべてのキャビネットのチェーンを辿りつつ、全ファイルを抽出する
 /D  キャビネットの内容を表示する
 /E  すべてのファイルを抽出する
 /Y  抽出先のファイルが存在したとき無条件で上書きする
 /L  抽出するファイルの保存ディレクトリを指定する
 /C  元のファイルをDMFディスクから抽出先にコピーする。DMFとは3.5インチフロッピーディスクに1.7MBのデータを記憶する特殊フォーマットのこと
用例  EXTRACT FILE.CAB     ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを表示する
EXTRACT /E FILE.CAB   ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを解凍する
説明  Windowsが採用している圧縮解凍ツール.Windowsのファイルの多くは、CABという拡張子のキャビネットファイル形式で供給されるため、主にそれを解凍するとき使用される。すべてのファイルを抽出する場合は、「/E」スイッチをつければよい。「EXTRACT /E FILE.CAB *.EXEENTER」とすればEXEファイルだけ抽出することができる。Windowsの配布ディスクなどに入っているFILE.EX_というファイルを元のファイルに戻すこともできる。
●FDISK
種類  外部コマンド (FDISK.EXE)
書式  FDISK [/STATUS] [/X]
 /STATUS 接続されているディスクとパーティション情報を表示する
 /X 拡張ディスクアクセスサポートを無効にする(DOS/Vのみ)
用例  FDISK
説明  対話式で、ハードディスクの区画を分けたり、削除する。512MB以上のハードディスクが存在する場合には、最初に「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか(Y/N)」と尋ねてくる。Yを押すと、これから作成するドライブがFAT32になる。Nの場合にはFAT16になる。
●FC
種類  外部コマンド (FC.EXE)
書式  FC [/A] [/C] [/L] [/LB行数] [/N] [/T] [/W] [/数値] ファイル1 ファイル2
 FC /B ファイル1 ファイル2
 /A   連続する行が違っていたとき、その最初の行と最後の行だけ表示する。間は「…」をなる
 /B   バイナリファイルとして比較する
 /C   大文字と小文字の区別をしない
 /L   テキストファイルとして比較する
 /LB  連続する不一致行の最大行数を指定する(例: /LB10)
 /N   テキストファイルを比較するとき行番号をつける
 /T   タブを空白文字に変換せずに比較する
 /W   連続した空白文字を1つの空白文字にして比較する。空白文字は半角でも全角でもよい
 /数値 不一致後に一致すべき連続行数を指定する
用例  FC FILE1.TXT FILE2.TXT   ・・・・・・FILE1.TXTとFILE2.TXTの内容を比較する
説明  2つのファイルの内容を比較して表示する。ファイルに保存する場合にはリダイレクトを使う。
●FIND
種類  外部コマンド (FIND.EXE)
書式  FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列" [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
 コマンド | FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列"
 /V  指定した文字列を含まない行を出力する
 /C  指定した文字列を含む行の数だけを表示する
 /N  出力する行に、行番号をつける
 /I   大文字と小文字を区別しない
用例  FIND "WORD" C:\FILE.TXT     ・・・・・・"WORD"という文字を見つける
 TYPE FILE.TXT | FIND "WORD"   ・・・・・・フィルタとして使う
説明  テキストファイルから指定された文字列を検索し、それを含む行だけを出力する。
出力結果は、リダイレクトを使い、
「FIND "WORD" C:\FILE.TXT >OUTPUT.TXTENTER」
とすることで保存できる。
指定する文字列は、大文字と小文字を区別する。
もし、区別したくないなら「/I」スイッチをつける
●FORMAT
種類  外部コマンド (FORMAT.COM)
書式  FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル名] [/Q] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C]   ・・・・・・DOS/V
 FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル] [/Q] [/U] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C] [/P]   ・・・・・・PC-98
 /F  フォーマットするディスク容量を指定する
 /Q  クイックフォーマットにする
 /B  システムファイル用の領域を設ける
 /S  システムファイル用の領域を設け、さらにシステムファイルをコピーする
 /V  ボリュームラベルを指定する
 /C  不良クラスタをテストする
 /U  現在のフォーマットを調べずに無条件フォーマットする(PC-98のみ)
 /P  「新しいディスクをC:ドライブに入れてください.準備ができたらEnterキーを押してください」をいうメッセージを表示しない(PC-98のみ)
DOS/Vで[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   160、180、320、360、720、1.2、1.44、2.88
   通常は720と1.44のみ指定可能
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/1 | /4 | /8]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /1  フロッピーディスクの片面だけをフォーマットする
   /4  5.25インチ360KBのフロッピーディスクを高密度でフォーマットする
   /8  トラックを8セクタでフォーマットする
PC-98で[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   640、720、1.25、1.44
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/6 | /9 | /M | /4]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /6  640KBでフォーマットする
   /9  720KBでフォーマットする
   /M  1.25KBでフォーマットする
   /4  1.44KBでフォーマットする
用例  FORMAT A:   ・・・・・・Aドライブをフォーマットする
説明  フロッピーディスクをフォーマットする。また、ハードディスクのフォーマットもできる。
フォーマットすると、それまで記憶されていた内容が抹消されてしまうので、よく確認してから実行すること。
数多くのスイッチがあるが、ほとんど使用する必要はない。
●JP (DOS/Vのみ)
種類  バッチコマンド (JP.BAT)
書式  JP
用例  JP
説明  日本語モードに切り替える。実際には、CHCPコマンドが実行されている。
●LABEL
種類  内部コマンド
書式  LABEL [ドライブ名;] [ラベル]
用例  LABEL D:
説明  ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつける名前のこと。
●LOADHIGH (LH)
種類  内部コマンド
書式  LOADHIGH コマンド
用例  LOADHIGH DOSKEY   ・・・・・・DOSKEYコマンドをUMB領域に常駐する
説明  指定したコマンドをUMB領域に常駐させる。UMB領域が作られてなかったり、コマンドが入るだけの空きがなかったときには、コンベンショナルメモリ行きとなる。
●MEM
種類  外部コマンド (MEM.EXE)
書式  MEM [/C] [/D] [/F] [/Mモジュール名] [/P]
 /C  システム、デバイスドライバ、常駐プログラムなどの情報を表示する
 /D  /Cより詳細な情報を表示する
 /F  空きメモリの合計を表示する
 /M  指定したモジュールの情報を表示する (:MEM /MHIMEM)
 /P  表示を1画面ごとに停止する
用例  MEM /C /P   ・・・・・・メモリの詳しい情報を表示する
説明  メモリの使用状況を表示する。メモリがどのように使用されているかや、空きメモリがどれだけあるかを表示できる。
●MKDIR (MD)
種類  内部コマンド
書式  MKDIR (またはMD) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例  MKDIR WORK  ・・・・・・WORKをいうディレクトリを作成する
説明  ディレクトリを作成する。作成したディレクトリは中がからっぽになっている。
●MORE
種類  外部コマンド (MORE.COM)
書式  MORE [ドライブ名:] [ディレクトリ名]ファイル名
 コマンド | MORE
用例  MORE FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
 TYPE FILE.TXT | MORE  ・・・・・・フィルタをして使用した
説明  テキストの内容を表示する。TYPEコマンドと異なるのは一画面単位でスクロールが停止するところ。
表示を続けるには何かのキーを押せばよい。フィルタとして設計されているので、
「TYPE FILE.TXT | MORE」
のように使用すれば、TYPEコマンドの出力に対して一画面でスクロールを停止する機能が働く。
●MOVE
種類  外部コマンド (MOVE.EXE)
書式  MOVE [/Y | /-Y] コピー元 コピー先
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例  MOVE FILE.TXT D:  ・・・・・・FILE.TXTをDドライブに移動
説明  ファイルを移動するために使用するコマンド。
●PATH
種類  内部コマンド
書式  PATH [パス;] [パス;]・・・・・・
用例  PATH C:\WINDOWS; C:\WINDOWS\COMMAND;   ・・・・・・コマンド起動パスとして、C:\WINDOWSとC:\WINDOWS\COMMANDを設定する
説明  コマンド起動パスを設定する。外部コマンドやバッチコマンドは、カレントディレクトリかPATHで指定したディレクトリにないと、実行できない。PATH設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。現在のPATH設定を確認するには「PATHENTER」とすればよい。現在のコマンド起動パスに「C:\WORK」を追加するには「PATH %PATH%C:\WORK;ENTER」とする。現在のコマンド起動パスをすべて取り消すには「PATH;ENTER」とする。
PROMPT
種類  内部コマンド
書式  PROMPT [プロンプト文字列]
用例  PROMPT コマンド$G   ・・・・・・プロンプトを「コマンド>」とする
説明  プロンプトの文字列を変更する。プロンプト文字列を省略すると「C>」といったドライブ名だけのプロンプトになる。プロンプトの現在の設定を確認するにはSETコマンドを実行する。(環境変数PROMPTに設定されている)。プロンプトの設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。次は特殊なプロンプトの文字列の指定。
指定文字列 意味
$$ 文字"$"を表示
$_ 改行する
$B 文字"|"を表示
$D 日付を表示
$E エスケープコード (ASCIIコードの27)
$G 文字">"を表示
$H バックスペース (直前の文字を削除)
$L 文字"<"を表示
$N カレントドライブを表示
$P カレントディレクトリを表示
$Q 文字"="を表示
$T 時刻を表示
$V Windowsのバージョン情報を表示
標準ではプロンプトは「$P$G」になっている。これはつまり、「カレントディレクトリ」+">"ということ。
RENAME (REN)
種類  内部コマンド
書式  RENAME (またはREN) 現ファイル名 新ファイル名
用例  REN FILE.TXT NEW.TXT   ・・・・・・FILE.TXTをNEW.TXTに変更
説明  ファイル名を変更する。次のようにワイルドカード機能を用いることによって、複数ファイルのファイル名をまとめて変更することもできる。
 REM *.TXT *.DOC   ・・・・・・拡張子が.TXTのファイルすべてを.DOCにする
●RESTART
種類  外部コマンド (RESTART.COM)
書式  RESTART
用例  RESTART
説明  パソコンをリセットする。
●RMDIR (RD)
種類  内部コマンド
書式  RMDIR (またはRK) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例  RMDIR WORK   ・・・・・・WORKディレクトリを削除する
説明  ディレクトリを削除する。あらかじめディレクトリの中をからっぽにしておかないと削除できない。
●SCANDISK
種類  外部コマンド (SCANDISK.COM、SCANDISK.EXE、SCANDISK.INI、SCANDSK2.EXE)
書式
通常のディスクのチェックと修復を行う
SCANDISK [ドライブ名: | /ALL] [/CHECKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ] [/SURFACE]
ドライブスペースやダブルスペースで作成された、圧縮ボリュームのチェックと修復を行う
SCANDISK [ドライブ名:\DRVSAPCE.nnn [/SHICKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ]
指定したファイルの断片化を調べる
SCANDISK /FRAGMENT [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
以前行った修復を取り消す
SCANDISK /UNDO [ドライブ名:]
 /ALL       すべてのディスクを対象とする
 /AUTOFIX    エラーなどのメッセージに対して自動で対処する
 /CHECKONLY チェックだけ行うのみで修復はしない
 /CUSTUM    SCANDISK.INIに基づいて実行する。SCANDISK.INIはWINDOWS\COMMANDディレクトリに存在する
 /FRAGMENT  指定されたファイルが断片化(ファイルが連続しないクラスタにまたがって記憶されていること)していないか調べる (例:SCANDISK /FRAGMENT FILE.TXTENTER)
 /MONO      モノクロで表示する
 /NOSAVE    破損クラスタを別のクラスタに移動しないまま削除する
 /NOSUMMARY メッセージなどのために画面の要所で一時停止しない
 /SURFACE    自動的にクラスタスキャンを実行する
 /UNDO      修復前の状態に戻す
用例  SCANDISK C:   ・・・・・・Cドライブのチェックを修復をする
説明  対話式でディスクについていくつかのチェックを修復を行う。MS-DOSモードと起動時MS-DOSモードのときに利用できる(MS-DOSプロンプトのときには、Windows版の「スキャンディスク」がじっこうされる)。エラーのあるディスクに対してチェックを行うと、エラーメッセージが出るたびにFキー(修復)を押さなければならない。これが面倒なときには「/AUTOFIX」と「/SURFACE」スイッチをつけて実行しよう。「/NOSUMMARY」をつけておくと、要所のメッセージも表示されなくなる。
●SCANREG
種類  外部コマンド (SCANREG.EXE)
書式  SCANREG [/BACKUP] [/RESTORE] [/FIX]
説明  Windows98のレジストリ情報(SYSTEM.DAT、SYSTEM.INI、USER.DAT、WIN.INI)のバックアップとリストアを行う。同じ目的のプログラムとして、Windows98にもSCANREGWが用意されている。通常はこちらが日に一回、正しくWindowsが起動したときのレジストリ情報を、WINDOWSディレクトリの下のSYSBCKUPディレクトリに、RB000.CABといった圧縮ファイルにまとめて保存してくれる。このバックアップされたレジストリをMS-DOSモードでリストアしたいときに使う。実行すると対話式画面が表示され、どのバックアップをリストアするか選択できる。
●SET
種類  内部コマンド
書式  SET [変数名=[文字列]]
用例  SET TMP=C:\TMP   ・・・・・・環境変数TMPにC:\TMPを設定
説明  環境変数(Windowsのレジストリにあたる情報)の表示と設定をする。表示するには「SETENTER」とする。よく使われている環境変数として次のようなものがある。
COMSPEC=C:\COMMAND.COM
MS-DOSのコマンドプロセッサ「COMMAND.COM」が存在するディレクトリパスが設定されている。MS-DOSのコマンド実行時にメモリ上にあるCOMMAND.COMが破壊されてしまったとき、ここにあるCOMMAND.COMを再度読み込む
PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND
コマンド起動パスが設定されている
PROMPT=$P$G
プロンプトの形式が設定されている。$P$Gとなっていれば「カレントディレクトリ」+「>」という形式でプロンプトが表示される。
WINBOOTDIR=C:\WINDOWS
ウィンドウズが起動するパスが設定されている
WINDIR=C:\WINDOWS
Windowsディレクトリのパスが設定されている。Windowsディレクトリを調べるなら、これを確認すると確実
●SETVER
種類  外部コマンド (SETVER.EXE)
書式  SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 バージョン
 SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 /D [/Q]
 /D  指定したファイルの登録を抹消する
 /Q  通常表示されるメッセージを表示なしにする
用例  SETVER   ・・・・・・現在の設定を表示する
説明  MS-DOSコマンドによっては、特定のバージョンのMS-DOSでのみ実行できるように細工されている場合がある。
Windows95は、MS-DOSに対してVer7.00という報告をしている。
また、Windows98とWindows95のOSR2は、MS-DOSに対してVer.7.10という報告をしている。
そのため、仮にVer.5.00までに限定しているMS-DOSプログラムなら、Windowsでは動作しないことになる。
SETVERコマンドを使うと、特定のプログラムに対して、ユーザーが設定したバージョンを報告することができる。
●SORT
種類  外部コマンド (SORT.EXE)
書式  SORT [/R] [/+桁] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 コマンド | SORT [/R] [/+桁]
 /R   逆順で並び替える
 /+桁  指定した桁の文字で並び替える
用例  SORT FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を行単位で並び替える
 TYPE FILE.TXT | SORT ・・・・・・フィルタとして使用した例
説明  テキストファイルを行単位で並び替えるコマンド。実際には、各行の1文字目の文字コードを参照して、文字コード順に並び替える。「SORT /+2 C:\FILE.TXTENTER」とすれば、2文字目を判断して並び替えることも可能である(あまりようとはないと思うが)。結果をファイルとして保存したいなら、リダイレクトを使って「SORT C:\FILE.TXT > OUTPUT.TXTENTER」のようにすればよい。もっと凝った並び替えをするならエクセルなどを使ったほうがよいこともある。
●START
種類  内部コマンド
書式  START [/M] [/MAX] [/R] [/W] [アプリケーション名 | データ名]
 /M   アプリケーションを最小化の状態で開く
 /MAX アプリケーションを最大化の状態で開く
 /R   アプリケーションを通常のウィンドウサイズで開く
 /W   アプリケーションが終了するまでMS-DOSを一時停止
用例  START MSPAINT   ・・・・・・ペイントを実行する
 START FILE.BMP   ・・・・・・WindowsでFILE.BMPを開く
説明  Windowsのアプリケーションを実行する。または、関連付けが行われている種類のデータファイルを開く。
●SYS
種類  外部コマンド (SYS.COM)
書式  SYS [ドライブ名1:] [ディレクトリ名] ドライブ名2
用例  SYS C: A:   ・・・・・・CドライブのシステムファイルをAドライブにコピー
説明  MS-DOSが起動するたびに最低必要な「IO.SYS」、「MSDOS.SYS」、「COMMAND.COM」の3つのファイル(実際には、これに加えて「DRVSPACE.BIN」というファイルも対象になる)をコピーする。「FORMAT /SENTER」の「/S」の処理と同じ。SYSコマンドを使うには、フォーマットするときに「FORMAT /BENTER」として確保しておく必要がある。
●TIME
種類  内部コマンド
書式  TIME [時刻]
用例  TIME 14:00
説明  時刻の表示と設定を行う。引数として時刻を指定するを、その時刻が設定される。引数なしにすると現在の時刻が表示され、続けて新しい時刻が設定できる。自国の変更が不要ならばENTERキーを押せばよい。
TYPE
種類  内部コマンド
書式  TYPE [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
用例  TYPE FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
説明  テキストファイルの内容を表示する。ワイルドカードは使えない。
●US (DOS/Vのみ)
種類  バッチコマンド (US.BAT)
書式  US
用例  US
説明  英語モードに切り替える。
実際には、CHCPコマンドが実行されている。
●VER
種類  内部コマンド
書式  VER
用例  VER
説明  MS-DOSのバージョンを表示する。
●VOL
種類  内部コマンド
書式  VOL [ドライブ名:]
用例  VOL D:
説明  ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつけた名前のこと。
●WIN
種類  内部コマンド
書式  WIN
用例  WIN   ・・・・・・Windowsを起動する
説明  起動時MS-DOSモードや、MS-DOSモードからWindowsを起動する。
起動ディスク(フロッピーディスク)からの起動時には利用不可。
●XCOPY
種類  外部コマンド (XCOPY.EXE)
書式  XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/V] [/W]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
用例  XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをさまざまな方法でコピーする。このコマンドはMS-DOSモード用であり、MS-DOSプロンプトで実行した場合には、実際にはXCOPY32が実行される。
●XCOPY32
種類  外部コマンド (XCOPY32.EXE、XCOPY32.MOD)
書式  XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/W] [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L] [/H] [/R] [/T] [/U] [/K] [/N]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
 /C  エラーが起きてもコピーを続ける
 /I   複数のファイルをコピーするとき、コピー先のファイルまたはディレクトリがなければ、ディレクトリを作ってコピーする
 /Q  コピー中にファイル名を表示しない
 /F  コピー中にコピー元とコピー先のディレクトリパス名を表示する
 /L  コピーするファイルを表示する
 /H  隠しファイルとシステムファイルもコピーする
 /R  コピー先に同名の読み取り専用属性のファイルがあったとき上書きする。この指定がないとキャンセルになる
 /T  ディレクトリだけをコピーし、ファイルはコピーしない。ただし、空きディレクトリについてはコピーしない。/Eを追加指定することにって空きディレクトリもコピーするようになる。
 /U  受け側に存在している同名ファイルだけをコピーする
 /K  読み取り専用属性のファイルを、属性を保持したままコピーする
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
 /N  コピー元が長いファイル名のとき、コピー先を強制的に8.3形式のファイル名にしてコピーする
用例  XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをさまざまな方法でコピーする。MS-DOSプロンプトでは、XCOPYとすると、内部ではXCOPY32が実行されている。

MS-DOSコマンド一覧
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/2099/ms-dos.html

1988年10月29日土曜日

[機器] DOS/V用周辺機器を無理矢理PC-98で使う

骨までしゃぶるPC-98
更新日時:01/06/20
ここでは、PC-98の活用法や、本来動作保証外であるDOS/V用周辺機器を無理矢理PC-98で使うテクニックをご紹介いたします。
なお、お決まり文句ですが、ご覧になっている方のパソコン環境で、ここに書いてある通りにいくとは限りません。
なお、改造になど際しては、取り扱いを誤ると、パソコンや部品を破損したり、大切なデータを失ってしまうことがあります。
当方ではいっさい責任を持てませんので、ご了承ください。
【2003/12/3追記】
現在、PC-98シリーズはすでに手放してしまったので、更新予定はありません。
Sound Blaster 16/98をWindows98で使う方法
I・O DATA UIDE-DVをUIDE-98化する方法
98MULTI CanBeでCD-ROMを載せ換える方法
PC-98で動作するDOS/V用PCIボード
(C)Buchiko (Yoshikuki Takeuchi)

骨までしゃぶるPC-98
http://www.geocities.jp/yo_take_uchi/old/PC-98.html







 

Sound Blaster 16/98をWindows98で使う方法
Windows3.1時代に登場したSound Blaster 16/98は、Windows98では動作保証外になっています。
Windows98 CD-ROM内のドライバを使用すると、必ずハングアップしてしまいます。
(MicrosoftのFAQでも、Sound Blaster 16/98は動作保証外と示しています)
しかし、Windows95 CD-ROM(PC-98シリーズ用)内のドライバを使えば、Windows98でもSound Blasterを使用できますので、ご紹介しておきます。
【用意するもの】
Sound Blaster 16/98シリーズ(あらかじめPC-98に差しておきます)
Windows 95のCD-ROM(PC-98シリーズ用)
【手順】
(1) Windows98を起動します。
(2) Windows95 CD-ROM(PC-98用)を、CD-ROMドライブに挿入します。
(3) マイコンピュータから、CD-ROMドライブ(ここではCドライブとします)を右クリックし、
 [開く]を左クリックして、CD-ROMの内容を表示させます。
(4) C:\Win95フォルダ内の"PRECOPY2.CAB"を右クリックし、”表示”を左クリックします。
  すると、PRECOPY2.CABの内容が新しいウィンドウで表示されます。
(5) PRECOPY2.CABの内容が表示されているウィンドウの中の、"wave.inf"を右クリックし、
  ”抽出”を左クリックします。
  「フォルダの参照」ダイアログが表示されますので、適当なフォルダ(例:マイドキュメント)
  を指定し、wave.inf を抽出します。
(6) コントロールパネルの「ハードウェアの追加」を表示させます。
  [次へ]を2回クリックします。
  「プラグアンドプレイ以外のハードウェアが自動的に認識されます・・・」という表示がでたら、
  [いいえ(一覧から選択する)]を選び、[次へ]をクリックします
(7) 「インストールするハードウェアの種類を選んでください」と表示されるので、
  [サウンド、ビデオ、及びゲームのコントローラ]を選び、[次へ]をクリックします。
  「ディスク使用」をクリックすると、「ディスクを使用」ダイアログが開きますので、
  「参照」を押し、先ほどwave.infを解凍したフォルダ(例:A:\My Documets)を選び、
  [OK]をクリック、ダイアログが閉じたら、再度[OK]をクリック。
  その中に、"Creative Sound Blaster 16 (PC-98)" がありますので、これを選択します。
(8) 「次の設定でハードウェアをインストールできます・・・」と、設定内容が表示されます。
  実際の設定と異なる場合がありますが、気にせず、[次へ]をクリックしてください。  
(8) ドライバを読み込むときに、"Windows98のCD-ROMを挿入してください"と
  表示されますが、ここではWindows95 CD-ROMのフォルダ(例:C:\WIN95)を選択してください。
(9) ハードウェアのインストールが完了すると、「再起動しますか?」というダイアログが表示されますが、
  ここでは[いいえ]をクリックします。
(10) コントロールパネルの「システムのプロパティ」で、Sound Blaster 16(PC-98)の設定
  (割り込み、DMA、I/Oアドレス)を、他のデバイスと重ならないように変更してください。
(11) Windowsを再起動します。
(12) コントロールパネルの「マルチメディア」の設定で再生・録音のデバイスを変更してください。

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I・O DATA UIDE-DVをUIDE-98化する方法
【背景】
以前、I/O DATAから、UIDE-98(M) (PC-98用)と UIDE-DV(M) (DOS/V用)という
ULTRA ATAボードが販売されていました。
M付きとMなしの違いは、8.4GB超のHDDが使用できるかできないかの違いであり、
MなしでもBIOS(ROM)をアップグレードすれば、8.4GB超のHDDを使用できます。
現在は、PC-98用とDOS/V用が統合され、ULTRA ATA 66対応の UIDE-66 として販売されています。
(UIDE-98&DVとUIDE-66とのハードウェア互換性はありません)
最新のDOS/V機は、HDD I/FがULTRA ATA 66 ないし ULTRA ATA 100に対応してます。
また、いろんなボードメーカーからも、ULTRA ATA 66/100に対応させるボードが安価に売られています。
今となっては時代遅れとなったUIDE-DV(M)は、中古市場やYahoo! オークションで格安で売られています。
一方、標準で ULTRA ATA I/FがサポートされていないPC-98シリーズは、
マザーボードが交換できないなどの制約もあり、未だにUIDE-98(M)の需要があるため、
UIDE-DV(M)に比べて高値で(\3,000~\5,000)売られています。
そこで、安価に出回っているUIDE-DVをUIDE-98化してしまおう、というもくろみです。
実は、UIDE-98とUIDE-DVはROM内容以外、ハードウェアは全く同じですので、
ROMの中身をUIDE-98用に更新することによりUIDE-98化できます。
当方は、かなり危険な方法をとりました。
(どこかの掲示板では、ROMが刺さっている状態でもROM変更できるという
 メッセージもありましたが、当方ではその方法では不可能でした。)
万一故障が起きても、当方では責任を持てませんので、あしからずご了承ください。
【用意するもの】
UIDE-DV(M)
フロッピーディスク2枚
【UIDE-DVをUIDE-98化する方法】
この作業はすべてPC-98上で行います。
(1) I/O DATAのホームページで、UIDE-98Mのサポートソフト(最新版V1.20)をダウンロードし、フロッピーディスクへ解凍(展開)します。
(2) あらかじめ、PC-98版Windows95/98の起動ディスクを用意しておきます。MS-DOS(V6.2)でもかまいません。
(3) UIDE-DVのROMを外し、電源を切ってあるPC-98のPCIスロットに刺します。
  (UIDE-DVにROMが載っているとPC-98が起動できないため)
ROMを外すときは、ROMの挿入方向をメモしておいてください。このときは、まだUIDEボードにHDDを接続しないでください。
(4) Windows95/98の起動ディスクを用いて、PC-98を起動します。起動完了すると、フロッピーがAドライブになります。
(5) 電源が入った状態のままで、ROMをUIDE-DVに刺します。
  ROMを刺す方向や、ピンのずれに注意してください。
  差し間違えると、ROMを破損します。
(6) フロッピーをサポートソフトに換えます。
サポートソフトにある、DOSディレクトリ内のROMUP.EXEを起動し、ROM更新します。
  A:\ > CD \DOS[ENTER]
  A:\DOS> ROMUP[ENTER]
(7) ROM更新が完了したら、起動ディスクを用いて再起動し、ROM BIOSが正常に動いているか確認します。
(8) ROM BIOSの正常動作を確認したら、電源を落とし、UIDEボードにHDDなどを接続します。
(9) PC-98をHDDから起動し、Windows95/98が起動したら、サポートディスクを用いてUIDE-98のドライバを読み込ませます。
(10) Windowsを再起動し、コントロールパネルのシステムのプロパティで、ハードディスクコントローラの下に "I-O DATA Ultra ATA Bus MasteringControler" が
表示されればOKです。
(10) UIDE-98の設定変更方法は、ROM BIOSがHDDを認識しにいっているときに
[CTRL]+[GRPH]+[Z] ([CTRL]と[GRPH]を押しながら[Z]を押す)
です。
(11) すべてのHDDやCD-ROMを、PC-98標準のI/FからUIDEにつなぎ換え、PC-98のシステムセットアップメニューにて([HELP]キーを押しながらリセット)、
内蔵固定ディスクを[切り離す]に変更すると、割り込みIRQ9(INT3)を開けることができます。
たとえば、当方にあるPC-9821Xa12/K12の場合、UIDEボードをPCIスロット1(2個あるうちの内側)に刺すと、内蔵グラフィック(TGUI-9680XGI)と割り込みを共有できます。  

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98MULTI CanBeでCD-ROMを載せ換える
当方では以前、98Multi CanBe PC-9821Cx2を使用していました。
このマシンでは、CD-ROMはSONY製が使用されています。
CanBeのCD-ROMを交換する際、同じSONY製のCD-ROM同士ならば、トレイのフロントパネルを交換し使用できますので、見栄えがきれいです。
他メーカーのCD-ROMを使用する場合は、トレイのパネルを加工しないと、本体のパネルに引っかかる可能性があります。
また、Windows3.1や95/98に入っているリアルモード用のデバイスドライバ(Windows3.1ならNECCD.SYS、Windows98ならNECCDM.SYS)をそのまま使用できます。
当方ではCDU611(24倍速?)を使用していました。
ただし、I/Fの仕様上、速くなったという感じはあまりしませんでした(笑)。

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PC-98で動作するDOS/V用PCIボード
動作保証外ですが、PC-98でも動作するDOS/V用PCIボードを
紹介します。当方では、PC-9821Xa12/K12で確認しています。
モデムボード MELCO IGM-PCI56KH
サウンドボード XWAVE6000 (YAMAHA YMF744チップ搭載)

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1988年8月25日木曜日

[社会] 演算機器の歴史

[社会] 演算機器の歴史
演算機器の歴史(まとめ)私見
書庫技術立国の源流
カテゴリ工学
2017/2/20(月) 午前 7:01
ナイル川源流地域(コンゴ東部)で発見された約2万年前の「イシャンゴの骨」、
紀元前3000~2600年頃の「古代インド数学」、
紀元前1900年から1600年頃の「バビロニア数学」、
紀元前1600年頃~1046年の中国の殷王朝時代の数学
など、紀元前から史料が人類と数学の結びつきを示している。
以前に「日本人と数学史」でも考えてみたが、前漢・後漢の紀元前1世紀から紀元後2世紀に出来上がった「九章算術」を元に日本の数学も広がったと云われている。
演算装置(機器)の歴史を追ってみたが、「通信技術」と同様に軍事技術と密接に関係があることが解った。
演算機器の歴史(上) 17世紀 1960年
演算機器の歴史(中) 1961年 1980年
演算機器の歴史(下) 1981年 2015年
道具を使った高度な演算は、17世紀初頭にスコットランドのジョン・ネイピア(John Napier)によって発表され、6年後にイギリスのエドムント・ガンター(Edmund Gunter)が対数尺を考案した記録が残っている。
ガンターが発明した計算尺は長さ60cm、幅4cmの長い板に、数直線とそれに対する三角関数の値と対数値などが刻んであり、この計算尺は電卓が広まる1970年代まで広く使われたようだ。
更にイギリスのウィリアム・オートレッド(William Oughtred)が複数の円盤スケールをずらして計算を行う方法で、通常の対数目盛の他、三角関数等の関数値のほか、乗除計算もできるようになった。
TRIGONOMETRY
機械式計算機が生まれたのはフランスで、パスカルの原理、パスカルの定理などで知られるブレーズ・パスカル(Blaise Pascal)が、1642年に歯車式計算機を完成させた事だろう。
歯車式計算機「パスカリーヌ」
パスカルは、わずか17歳で歯車式計算機を計画し2年後に完成させて、「パスカリーヌ」(Pascaline)50台の試作機を作ったと云う。
ドイツのシッカートの計算機(1623年=未詳)、同じくドイツのライプニッツの計算機(1670年代)と比較されるが、この時代に機械式の計算機が発展して行ったことは間違いないだろう。

日本人の暮らし向き
https://blogs.yahoo.co.jp/japanism20/14752105.html






演算機器の歴史
年月 国名 事象
1981年 アメリカ
IBMが初代IBM PC用に発売したDOSが「PC DOS」で、1982年よりマイクロソフトがIBM以外のメーカーにOEM提供を開始したものが
「MS-DOS」であったが、マイクロソフトは後に1981年から「MS-DOS」と呼んでいる。
1981年 日本
カシオ計算機は、世界初のVLSI化されたワンキーボード電子楽器「VL-1」を開発し、
電卓、シンセサイザー、ミュージックシーケンサーの機能を持って、35,000円で発売された。
1982年10月 日本
NECは、16ビットパソコン「PC-9801」を発売した。CPUに16ビットのNEC製μPD8086(5MHz)、インテルの8086ファミリチップを採用した。ハードウェア面ではPC-8000/8800シリーズを上位継承したことで従来のPCユーザーが取っつきやすいように工夫されていた。また、高速な日本語表示のためにテキストVRAMを搭載していた。
1983年06月 日本
パソコン既存メーカーに対して出遅れた家電メーカーの団結を背景として、MSX規格が考案されて発表された。米マイクロソフトとアスキーによって提唱された8ビット・16ビットのパソコンの共通規格。
1983年07月 日本
任天堂より家庭用ゲーム機としてファミリーコンピュータ (Family Computer) が「HVC-001」が発売された。 8ビットCPUは専用LSIのリコー製RP2A03で、ゲームプログラムはROMカートリッジで提供した。1985年10月アメリカで販売したのを皮切りに世界に広がった。
1984年06月 日本
トロン(TRON)プロジェクトは、坂村健による、リアルタイムOS仕様の策定を中心としたコンピュータ・アーキテクチャ構築プロジェクトが開始された。プロジェクトの目指す最終的到着点のグランドイメージとして「どこでもコンピュータ=HFDS」を掲げて、デジタル家電で広く使用されている。
1984年08月 アメリカ
IBMがパーソナルコンピュータ 「モデル5170」 を発売した。これ以降、IBM PC互換機として、アーキテクチャーを継承した、いわゆるPC/AT互換機全般や、そのアーキテクチャー群を指すした。
1985年11月 アメリカ
マイクロソフト(Microsoft)のウィンドウズ(Windows)が登場した。初期バージョン「Windows 1.0」は独立したOSではなく、MS-DOS上で稼動するGUIを実現するアプリケーションであった。のちに、GUI環境で先行していた1984年登場のMac OSを追い越して世界のパーソナルコンピュータ市場でトップシェアとなり、2009年10月にはインターネット上で使用されているクライアントの市場シェアの約90%を得た。
1985年11月 日本
日本電気 (NEC) が開発・提供したスーパーコンピュータ「SX-2」は世界で最初にGFLOPSを越えたスーパーコンピュータで、Cray-2に抜かれるまでのひとときであったが世界最高速であった。
1998年11月 日本
ドリームキャスト(Dreamcast)は、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)が発売した家庭用ゲーム機である。一般にはDCやドリキャスの略称で呼ばれる。
1990年05月 アメリカ
マイクロソフト(Microsoft)「Windows 3.0」は、MS-DOSを拡張する16ビットオペレーティング環境(Operating Environment:)。1991年に発売された改良版「Windows 3.1」が爆発的に売れた。
1990年10月 日本
日本IBMが「PS/5535-S」で初めてVGAのみを搭載した機種で、それに対応したOS「IBM DOS バージョンJ4.0/V」を発表した。これがDOS/Vの最初のバージョンになった。
1991年09月 スェーデン
リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)は「Linuxカーネル」を開発し、一般に公開した。開発を促進するために、Linuxのファイルはヘルシンキ工科大学のFTPサーバ (ftp.funet.fi) にアップロードされた。トーバルズの協力者であり、当時そのサーバの責任者であったレムケは、トーバルズに相談することなく、サーバ上のプロジェクトに「Linux」という名前をつけた。
1993年06月 アメリカ
Hillis と Sheryl Handler はシンキングマシンズ社を創業し、AI研究、CM-5 では、アーキテクチャを完全に変更し、Fat Tree構成のネットワークでSPARC RISCプロセッサを接続し、MIMD方式で動作した。世界スーパーコンピュータのベンチマーク(LINPACK)によりランク付けでTOP500の第1回首位に輝く。
1993年11月 日本
航空宇宙技術研究所が研究用に構築した数値シミュレーション向けのスーパーコンピュータ「数値風洞」が、世界スーパーコンピュータのベンチマーク(LINPACK)でランク付けTOP500で首位になる。
1994年06月 日本
富士通「数値風洞」1995年11月まで、1996年6月は日立「SR2201」、1996年11月は日立「CP-PACS」がTOP500の首位を2年半維持した。
1994年12月 アメリカ
カリフォルニア工科大学で開発された、インテルパラゴン「Paragon XP/S 140」が、TOP500の首位になる。
1994年12月 日本
ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE) (現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) )から家庭用ゲーム機「プレイステーション」(PlayStation)、が発売された。置き型の家庭用ゲーム機史上初めて累計出荷台数が1億台を突破した。
1996年 日本
本田技研工業(HONDA)が人型をしたロボット「Prototype Model P2」の開発が正式に発表された。後の「ASIMO」の二足歩行ロボット。開発の途中でローマ教皇庁に人間型ロボットを作ることの是非について意見を求め、問題がないことを承認してもらった。
1997年06月 アメリカ
インテル(Intel)スーパーコンピュータ「ASCI Red」が2000年6月までTOP500の首位になり、引き続きIBMの「ASCI White」が2001年11月まで首位になった。
2000年 日本
本田技研工業(HONDA)が、世界初の本格的な二足歩行ロボット「ASIMO」を発表した。予測運動制御によって重心やゼロモーメントポイント(ZMP)を制御して自在に歩くことができ、階段の上り下り、旋回、ダンスなども可能。
2001年11月 アメリカ
マイクロソフトが開発および販売を行った家庭用ゲーム機「XBOX」で、ゲーム市場に参入した。Xboxは固定されたゲームプラットフォームだったが、Windows 8ではエンターテインメントブランド、Windows 10ではゲームをコアとしたサービスプラットフォームと広がりを見せている。
2002年06月 日本
JAMSTECと日本電気が「地球シミュレータ」は、スーパーコンピュータの計算性能のTOP500で IBM ASCI White に5倍の差をつけて首位を獲得し、2004年6月まで2年半の長期に渡ってトップを譲らなかった。
2004年11月 アメリカ
ブルージーン(Blue Gene)プロジェクトがローレンス・リバモア国立研究所と共同で開発されたスーパーコンピュータ「Blue Gene/L」は、地球シミュレータを抜いて当時の世界最速のスーパーコンピュータとなった。
2010年10月 日本
政府の「事業仕分け」で、当プロジェクトは「予算計上見送りに近い縮減」(事実上の凍結)と判定された。
2011年06月 日本
文部科学省の次世代スーパーコンピュータ計画の一環として、理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ京(K computer)がTOP500で1位を獲得した。2012年9月以降は、地球物理、生理学、天文科学、気象地震、製造技術など共用が開始された。
2013年06月 アメリカ
ローレンス・リバモア国立研究所の「Sequoia Blue Gene/Q」がGraph500で首位になる。TOP500では有効に計測されない大規模データ処理の処理性能を競うGraph500が公表された。
2013年11月 日本
東京工業大学 「TSUBAME-KFC」がGreen500で、日本製スパコンとして初めて1位を獲得した。Green500は、世界で最もエネルギー消費効率の良いスーパーコンピュータを定期的にランク付けし評価するプロジェクトである。日本では「スーパーコンピュータの省エネ性能ランキング」などと呼ばれる。2014年6月まで2年連続1位。
2013年11月 中国
国家超級計算広州中心ではスーパーコンピュータ「天河2号}(MilkyWay-2)がTOP500で首位になり、その後「天河-1A」が2015年11月まで首位となった。以降2016年11月時点で「神威・太湖之光」がTOP500で1位。
2014年06月 日本
理化学研究所とペジー・コンピューティング(PEZY Computing)の「菖蒲」(Shoubu)がGreen500で首位になり、2016年6月までの3期トップを守った。

1985年11月29日金曜日

[データ] PC8801ゲーム, 不思議の国のアリス

[データ] PC8801ゲーム
PC-88用打ち込みゲーム:不思議の国のアリス
ベーマガの87年5月号に掲載されているゲームです。
このゲームはPC-88で初めて入力したプログラムだったのですが、BASICで組まれているにもかかわらずFM音源の軽快なBGMが付いているのに驚きました。
グラフィックはベーマガらしくリスト短縮のため横方向の解像度が通常の半分なのですが、なかなか良くできています。
特に、うまく陰影を付けた立体感のある木のパターンがとてもきれいです(ちょうど似たような画面構成のゲーム(WASLAND2)を自分でも作っていたのですが、データ量が半分のはずのこちらの木の方がきれいに見えます)。
ゲーム内容なのですが、3体のジョーカーが追いかけてくるのをかわしながらちょっとデブチンの兵隊さんたちに色を付けていくという典型的な追いかけゲームになっています。ただ、4種類のアイテムがあってクリアするにはそれをうまく利用する必要があり、うまく変化が付けられています。
バランスが結構いい感じで、集中力が続けばどの面も何とかクリアできるというところです。
しかし、30面というのはちと多いです。
実際、半分位でも充分かもしれません。
コンティニューもできるのですが、セーブはできないためクリアするには相当の時間をかける必要があります。
面構成には若干の変化が付けられており、木をすり抜けるアイテムを使ったり、斜め移動のアイテムが必要だったりします。
お約束のつぐ美さん面。実際に会ったことはないのですがどんな人だったんでしょうか・・・・。
ベーマガに掲載されると手紙で連絡が送られてくるのですが、それを書いていたのがつぐ美さんだったようです。
丸くて細いとても特徴のある字を書く人でした。
(一度、ベーマガの正月の号でくりひろしさんのマンガの最後のコマで着物姿のつぐ美さんとともに
「あけましておめでとうございます」
という手書きの文字が書いてあったのですが、あの字です)
それにしても14面あたりで集中力も限界です・・・・。

昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/pc88_alice.html
http://www.geocities.jp/ahirudanna/pc88.html
http://www.geocities.jp/ahirudanna/







1981年1月29日木曜日

[OS] Windows MS-DOS

















■パソコンの登場
しかしダウンサイジングの主役はいまや超小型機種のミニコンではない。もっとコンパクトな,パソコンやワークステーションと呼ばれる卓上機や卓上に乗るほど小さなコンピュータである。成り立ちからいえば全く新しいコンピュータと言った方が適切かも知れない。パソコン,ワークステーションの歩みは大手主導の歩みから寄り道したところで始まったものだからだ。
半導体開発はIC時代を迎えて,ますます集積化が進み,LSIから超LSIへ,さらに超々LSIチップ(半導体の小片)へと歩みを進めていった。
その過程でひとつの製品が生まれた。ひとつのチップの上に,コンピュータの基本的な能力である演算処理機能を詰め込んだ「マイクロ・プロセッサ」と呼ばれるものである。このマイクロ・プロセッサを中心に作られたのが,個人用のコンピュータ「パーソナル・コンピュータ」つまりパソコンである。
マイクロ・プロセッサが一回にデータ処理できる能力によって,パソコンは4ビット,8ビット,16ビット,32ビットのものが実用化されている。現在の主流は16ビットで32ビットはパソコンの上位機種で使用されている。
「高性続コンピュータを開発するためには,演算素子に優れた半導体を必要としたが,逆に高性能な半導体から生まれたコンピュータが「パソコン」なのである。ありていに言えば半導体のお化けがパソコンである。
そのパソコンの頭脳マイクロ・プロセッサを1971(昭和46)年に開発したのが米国の大手半導体メーカー・インテルである。
■Apple   
しかし実際にパソコンを開発し,そのブームの火付け役となったのは半導体メーカーでもIBMなど大手のコンピュータ・メーカーでもなかった。米国の半導体産業のメッカ・シリコンバレーには半導体メーカーやコンピュータ・メーカーだけでなくコンピュータの力の虜になった個人が引き寄せられていた。「ハッカー」と呼ばれたコンピュータ・
マニアたちは,シリコンバレーに集まっては各人の手作りコンピュータの品評会のようなものを開催したりして交流を続けていた。彼らの関心はメーカーのお仕着せのコンピュータではなく,自分たちに必要なコンピュータ,個人が無料で利用できるソフト開発など誰もが使いうるようなコンピュータを誕生させることであった。
そのようなコンピュータ・マニアの中にスティーブン・ウォズニアックとスティーブン・ジョブスという二人の若者がいた。彼らこそが世界最初のパソコンを開発し社会に送り出した張本人である。
ウォズニアックが最初に開発した「アップルI」は回路基盤だけのコンピュータだったが,仲間の間ではさいわい高い評価を得た。そこで二人はアップ
ルの商用化に乗り出すことにしたのである。
1977年,ジョブスが愛車を,ウォズニアックが計算機を処分して得た千数百ドルを元手にニ人は「アップル社」を設立した。パソコンが個人的趣味からベンチャービジネスに変化した瞬間である。会社の研究所兼事務所はジョブスの父親のガレージを改造したものだった。
そしてそのガレージからパソコンの大ベストセラー機「アップルII」がその年の6月に誕生した。軽量プラスチック製の本体に,洒落たデザイン。それまでの手作りコンピュータとは全く違った新しい機械だった。パソコンが「商品」として社会に登場したのである。
アップルIIは,誰もがコンピュータを使えるようにしたという点において画期的な製品であった。発売以来アップルIIはパソコンの愛好者を開拓しまたたく間にパソコン市場を席巻した。 アップル社はガレージ企業から10億ドル企業に急成長しパソコン界のIBMとまで言われるようになった。
パソコンが普及するにつれ,それまでコンピュータが持っていたイメージはがらりと変わった。何か得体の知れない貴重で高価な機械,あるいは大企業の奥の部屋にデンと据えられている計算機で,使用する者はわざわざその部屋まで出向かなければならないというのがそれまでの一般的なイメージだった。しかしパソコンは個人の机の上に乗り使い方も夕イプライターに似たキーボードを叩くだけで使える。機器というよりも日常的な道具であっ
た。それゆえ親しみ易いイメージを持たれるようになった。
1981年4月,「黄金の80年代」の始まりとともにIBMはパソコン市場への参入を発表した。それまでパソコン事業には進出しないと公言していたことを考えるなら,大型汎用機を中心にビジネスを展開してきたIBMにとって,当初はパソコンはコンピュータの玩具にしか思えなかったのであろう。
■IBM-PC
スタートが遅れたものの,IBMが市場に送り出したのが新型パソコン「IBM・PC」だった。3年後,IBMはパソコン市場で業界トップのアップル社のシェアを抜いた。コンピュータ業界の巨人の底力を新興メーカーに見せつけた瞬間であった。
IBMのパソコン分野参入は,とかくマニアの世界の遊び道具と受け取られがちであったパソコンをビジネス分野の製品として社会に認知させる役割を果たした。「あのIBM」が事業として取り組んだという事実が,パソコンに社会的な意味づけを行う効果をもたらしたのである。それにともないパソコン市場には新規参入が相次いだ。
■MS-DOS規格登場
IBMの成功にはいくつかの伏線があった。なかでもパソコン分野に新規参入するさい,従来とは全く違う手法を用いたことである。IBMはパソコン事業を担当するセクションとしてIBMの経営組織に束縛されない一種の独立部隊を編成した。そのうえで全
ての権限を与えたのだった。IBMは本社→地域統括会社→各国IBM(現地法人)という経営組織をタテ軸にして世界120ヵ国以上の営業拠点を統括するとともにビジネスを展開していた。またIBM本社に直轄される形で世界市場を製品別に担当する開発・製造組織がヨコ軸として大型機種,中型機種,小型機種,周辺機器といった分野を担当する開発・製造のセ
クションが全世界のそれぞれの市場に対して責任を持つわけである。IBMでは「マトリックス」とよばれる組織編成である。
マトリックス編成は縦横の相互チェックを行い安定した品質の製品を市場に送り出すことが出来るが,反面決定まで時間がかかるという致命的側面も持っていた。素早い対応が求められるような新製品開発などの場合にはもっとも不向きな体制であった。
その点マトリックス経営から離れた 独立部隊にパソコン市場参入の全権を与えたのはIBMの見識であった。それまでと違って不安定な個人需要の動向を常に注目しながら,身軽な方向転換を要求されるパソコン市場ではIBMの独立部隊はもっとも相応
しい組織といえた。
その軽快な経営組織が選んだ戦術は,これもまた従来のIBMからは考えられないきわめて異例なものであった。IBMは「自前主義」を原則としている。米国の他のコンピュータ・メーカーと違って,システム/360以来,半導体部門を内部に抱え半導体を自前
で開発してきたように,全て自社製品でコンピュータを生産しているのである。だが,パソコンでは基本ソフトの開発を自前で行わなかった。独立部隊であるがゆえ既存の開発組織を利用しにくいという面もあっただろうが,それにしても選んだ基本ソフト「MS-DOS」は、ビル・ゲイツという20代の青年が社長を務める新興ソフトメーカー「マイクロソフト社」の開発したものだった。その頃はパソコン用の基本ソフトとしては,デジタルリサーチ社の「CP/M」が君臨していた時代である。実績,安定性からいえばデジタルリサーチ社の基本ソフトを採用するのがベターな選択であろう。しかし独立部隊はマイクロソフト社を選んだ。そのうえパソコンの頭脳であるマイクロ・プロセッサも自前のものでなくインテル社が開発したものを使用したのだった。
しかし独立部隊の開放主義はそれにとどまらなかった。IBM本社の閉鎖主義とは反対にIBM-PCの仕様までも公開したのである。IBM互換機を認めた,いや積極的に推進したのである。皮肉なことに汎用機部門で互換幾叩きを始めたIBMが,パソコン部門ではなんと最初にオープンシステムを実現したメーカーになっていたのである。
独立部隊が示したこのオープン性によって,パソコン市場は一挙に活性化した。巨人IBMのパソコン市場参入を契機にパソコン・メーカー各社もMS-DOSを採用し一斉にIBM互換機を開発しだしたのである。まさに勝ち馬に乗れというわけだ。たちま
ちIBM-PCとその互換後はパソコンの完全な基準となっていた。.....
ー覇者の誤算,講談社文庫,立石泰則

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