[EC] UberEats, 最近減ったオーダー(2024.11)〜元『馬鹿力』構成・渡辺のウーバーイーツ日誌
ウーバーイーツで配達する商品、依頼数、チップ......。この1年で大きく変化したこととは?【チャリンコ爆走配達日誌】
2024/11/28 07:00
週プレNEWS
ウーバーイーツの配達をしていて1年前から大きく変わったと感じるのは......
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第77回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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2018年の正月に初めてウーバーイーツの配達をしてからまもなく7年。この間、配達するものや配達を依頼する人、配達で得られる収入など、いろいろと変化はありましたが、中にはわずか1年で変わってしまったものもあります。そこで今回は、私が配達していて感じた、1年前と大きく様変わりしたことを紹介します。あくまで私感なので、バイクで配達されている方や、私と異なるエリアで配達されている方にとって「それは違うのでは」と感じることもあるかもしれませんが、「あなたのところではそんな状況になっているのね」ぐらいの感じで読んでいただけたらと思います。
◆タピオカドリンク
ガクンと減ったと感じるのは、タピオカドリンクの配達。私がウーバーの配達を始めた2018年はタピオカドリンクがブームの時代。繁華街だけでなく住宅街の中にもタピオカドリンクを販売する店があり、商品を受け取りに行く際「こんなところに店があるのか?」と思ったこともしばしばありました。世間的にブームが落ち着いた2019年も、タピオカドリンクの注文はしょっちゅう入っていました。その頃はひとり暮らしの男性への配達が多く、「飲みたいけどお店で買うのは恥ずかしい」という人が注文していたのでしょう。その後、コロナで外出の自粛が呼びかけられた2020年から2022年もブームの時ほどではないですが、1週間に2、3回ほど個人宅への配達がありました。2023年に入ってからはオフィスへ大量のタピオカドリンクを運ぶ依頼が結構ありました。リモートワークからオフィスワークへと切り替わった会社が、社員への気遣いとしてドリンクを注文したのでしょう。ところが、今年に入ってから2週に1回入るか入らないかぐらいまで配達依頼が一気に減少しました。ハッキリとした原因はわかりませんが、コロナ前まで主流だったひとり暮らしの方に20時過ぎの食後の時間帯に届けたり、専業主婦の方が家事を終えてひと段落する14時過ぎの時間帯に届けたりすることが皆無になったこと。オフィスへの大量の配達がなくなったことから「配達料のかかるウーバーでドリンクだけを注文するのは割高」「出社するのも慣れただろうから、経費をかけて社員を気遣わなくて大丈夫」と判断したのでしょう。
◆チップ
タピオカと同じく、節約の理由から減ったと思われるのはチップです。私が配達する東京都の中央区、港区あたりでは、都内で週に50配達ほどのペースで運んでいると、週に1、2回ほどチップがもらえる機会がありました。外国人観光客が宿泊しているホテルへ運んだ場合やタワーマンションの最上階に住む方へ届けた場合はかなりの高確率でもらえましたが、最近は2、3ヶ月に一度あればラッキーという感じです。日本に観光で来る外国の方が増え、「日本ではチップを払う必要がない」ことが普及したのでしょう。また、タワーマンションに住む方もお金があるから住むのではなく、投機目的で購入した人から賃貸で借りている方もいるのでしょう。私の場合は今年の8月にいただいて以来、チップによる収入はありません。感覚的にはチップがもらえる頻度、金額とも昨年の5分の1という感じです。
◆ガチ中華
配達で減ったのはガチ中華の店からの依頼。緊急事態宣言が出ていた頃はテイクアウト専門店として営業。深夜にガチ中華の店を訪れると、閉鎖されている飲食用のスペースに毛布を持ち込み、客席の椅子に横たわり、毛布をかけて寝ている奥さんと、厨房で鍋を振っているご主人、という光景をよく見かけました。それがコロナ後は注文が徐々に減り、19時から21時の時間帯、週に数回運ぶだけに。それが最近ではまったく配達依頼がありません。こちらもいろいろ要因はあると思われますが、考えられるのはガチ中華がブームになってウーバーをやらなくてもお客さんが入るようになった、もしくはウーバーイーツに支払う手数料が高いのでやめたかのどちらかだと思います。先ほど書いたように、ガチ中華の店をやられている方は、儲けるチャンスがあればガツガツ働くタイプ。儲からないツールと判断したら、スパッとやめる決断をしているのかもしれません。また、店に多く客が来るようであれば、手間のかかるウーバーをやる必要はないでしょう。このように、たった1年で大きく変わってしまう配達員界隈の事情。そんな変化に柔軟に対応しつつ、今後も配達を続けていこうと思います。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
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寒くなり注文が増加中! ウーバーイーツ配達員が運ぶのに苦労する汁物ベスト3【チャリンコ爆走配達日誌】
2024/11/14 07:00
週プレNEWS
寒くなってきたこの時期、できれば運びたくない商品とは!?
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第75回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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私が配達をする東京では10月後半になっても最高気温が25度を超える日があるなど、今年は昼間の暑さに苦労しましたが、気づけばもう11月。朝晩は寒いなと感じる日もあり、ファミレスや牛丼チェーンには「あったか鍋膳」といったのぼりが出るようになりました。冬は温かいものが食べたくなる季節。温かい食べ物といえば汁物。そして汁物といえば、配達中に中身をこぼしてしまうリスクの高い商品です。そこで今回は寒くなってきたこの季節に注文が増える汁物の中から、配達員である私ができれば運びたくない、リュックの中身を常に気にしながら配達する商品をランキング形式で紹介したいと思います。
◆豚汁
第3位は牛丼チェーンの豚汁。全国に店舗を展開する三大牛丼チェーンのすき家、松屋、吉野家。ボリュームがあって体も温まる豚汁は牛丼との相性が抜群。そんなわけで、冬になるとこれらのチェーンから豚汁の注文がものすごく増えます。ですが、牛丼チェーンで配達員に渡される袋に詰められた商品は縦長に汁物が上になるように積まれています。文字だとわかりづらいので、アスキーアートで表現するとこんな感じです。
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豚汁
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牛丼
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ふたり分を注文される方の場合、こんな感じになることも。
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玉子
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玉子
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豚汁
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豚汁
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牛丼
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牛丼
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歩いて持ち帰る場合は縦長に積まれていたほうが運びやすいのですが、このままの状態でリュックに入れると豚汁は確実にクラッシュ。リュックの中が汁まみれになります。そのため、注文内に豚汁がある場合は一度袋から商品を取り出し、こぼれないようにリュックに配置。配達先に到着したら袋の中に入れ直しています。すき家では牛丼とサラダのセットなどを注文した場合、厚紙でできた転倒防止用のトレーのようなものに商品を差し込んだ形で渡されることがあるのですが、この厚紙も歩いて持って帰る場合に適した厚さというかなんというか、ぶっちゃけますとペラペラなので配達中の揺れに耐えられません(あの安さで牛丼などを提供するので、薄いのは仕方のないことだと思います)。なので、トレーに豚汁が差し込まれていた場合も豚汁だけ取り出して、自分で用意した汁物用をこぼさないようにするためのケースの中に入れて運び、配達先に着いたら入れ直しています。
◆スープカレー
第2位は専門店のこだわりスープカレー。適度な熱さと辛さで体の芯から温まるスープカレー。私の配達するエリアには人気店が多いのか、寒くなるとスープカレーを運ぶ機会がものすごく増えます。スープカレーの醍醐味は大きな具材。半分にカットしたジャガイモ、ナス、4分の1にカットされたニンジン、唐揚げよりも大きくカットされた鶏モモ肉などがゴロゴロ入っています。そんな商品を配達員用の大きなリュックに入れ、背負って自転車を漕ぐと、カーブに差し掛かったり、段差に乗り上げると、大きな具がゴロンと動く感覚が背中に伝わってきます。スープカレーの専門店の方が梱包しているので、ウーバーの配達程度で中身がこぼれることはないと頭の中で理解はしていますが、ゴロンとくる感覚が背中に伝わると、今でもドキドキしてしまいます。
◆二郎系ラーメン
そして第1位は二郎インスパイア系のラーメン。私が主に配達するエリアにはウーバーイーツをやっているラーメン二郎はありませんが、二郎インスパイア系のラーメン店でウーバーイーツによる配達を行なっている店は結構あります。丼から溢れるほどの麺とスープ、その上に山盛りに盛られたモヤシ、さらにその上からかけられた味付き背脂。そんなラーメンを提供する店の商品は、袋に入った状態で渡された時点で袋の外側に脂がついてしまっていることがほとんど。そのため、リュックに入れる前にティッシュで袋を拭いています。お店の方がしっかり梱包してくれるので、こぼしてしまったことは一度もありません。なのになぜこれが1位なのか。それはプライベートで一度こぼしてしまったから。現在やっているかどうかはわかりませんが、コロナで外出が制限されていた時期、二郎でテイクアウトのサービスを行なう店がありました。鍋や器を店に持って行くと、鍋にスープ、器に麺や野菜を入れてくれるというもので、鍋を運ぶのにちょうどよかったのでウーバーイーツのリュックを使いました。しかし家に帰ると、何度か上下に揺れた影響で、鍋のフタにある穴から汁がこぼれていました。すぐに汁を拭き取って、ラーメンを食べた翌朝、配達をしようとリュックを開けるとツンとくるニンニクの匂い。そしてリュックの底はギトギトに固まった脂。結局その日はリュックの掃除をしなければならず配達はお休み。匂いが取れるまで丸5日、配達を休みました。テイクアウト時のスープの量が多かったのが一番の原因であり、店の方がしっかり梱包されていることは重々承知していますが、今でも二郎インスパイア系のラーメンを運ぶときはリュックを掃除した日々のことが頭をよぎってしまいます。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
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Uber Eats配達員が三輪バイクに乗り換えるか本気で考えてみた
2024/11/30(土) 19:00配信
私はヤマハPCXでUber Eats配達員をやっています。3000回ぐらい配達してきましたが、いつしか「ピザ屋やハンバーガー屋などのデリバリーいいなぁ」と思うようになっていました。なにせ彼らの相棒は、三輪バイクですから。Uber Eats配達員が稼ぐには悪天候の日に長時間稼働することが基本。雨や風に耐えなくてはいけません。安全性、積載性、どちらをとっても二輪より三輪のほうが優れているのでしょう。メリットが大きければ乗り換えようかなと思い、いろいろ調べてみました。この記事では、二輪バイクで配達しているUber Eats配達員が、よりたくさん稼ぐために三輪バイクの導入を検討してみた結果を紹介します。
■Uber Eats配達員が乗っている三輪バイク
私のまわりのUber Eats配達員がよく乗っている三輪バイクは、“ホンダ ジャイロキャノピー”と“ヤマハ トリシティ125”です。2024年11月時点で、ホンダの3輪バイクであるジャイロシリーズには、ジャイロXとジャイロキャノピーがラインナップされています。両者の違いはいろいろありますが、分かりやすいところでは、屋根の有無。ジャイロXは屋根なし、ジャイロキャノピーは屋根ありです。両者とも50ccの原付一種というところは共通しています。トリシティは125cc、150cc、300ccから選べます。Uber Eats配達でもよく見かけるのは、125ccです。これは126cc以上だと、ナンバーを業務用のいわゆる緑ナンバーにする手間があるためです。
■Uber Eatsの配達で三輪バイクを採用するメリット
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車体が安定しているので、長時間稼働でも安心感がある
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ジャイロキャノピーは自立しますし、トリシティ125は「めざせ、ころばないバイク。」をコンセプトに開発されただけあって、そうそう転ばない安心感があります。雨の日長く稼働していると、集中力が切れてきますから、これはうれしい。元気なときは、マンホールや白線を踏まないように走れますが、疲れるとどうしても油断して踏んでしまうこともあります。神経をとがらせて、私が走行しているときでも、三輪で気楽に走っていく様子はちょっとうらやましい。
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大型のボックスを載せられて、大量案件も平気
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ジャイロキャノピーもトリシティ125も、大きいものだと100Lのボックスを後付け可能。とくにジャイロキャノピーは荷台があるので、縦長のボックスを付けられたり、他のバイクにはない荷物を運ぶことに特化した特長を持っています。極稀ですが、「遅くまで残業している社員用の夜食、牛丼15人前!」など大量に運ぶ案件に当たります。大量案件は他の配達員と分けて運ぶこともできますが、工夫すればボックスに入れられそうだと、詰め込んでしまうんですよね。無理に食事を詰めると崩れることもありますし、それらが余裕で積めるのはありがたいです。
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屋根がある、後付けできるので風雨に強く長時間稼働できる
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三輪バイク特有のメリットではありませんが、ジャイロキャノピーは屋根があり、トリシティ125は社外品ですが屋根を後付けできます。Uber Eats配達員は悪天候こそ喜んで稼働するのは前述のとおり。とくにおいしいのはゲリラ豪雨のときです。激しい風雨で自転車や二輪バイク配達員が脱落していくなか、屋根付き三輪バイクの配達員は高単価案件を獲得し、元気よく走っている印象があります。
■Uber Eatsの配達で三輪バイクを採用するデメリット
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初期費用、メンテナンス費用が高い
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パーツが多いということは、それだけ高価かつメンテナンスの手間がかかるということ。2024年11月時点で、新車だとジャイロキャノピーは、メーカー希望小売価格57万900円、トリシティ125は49万5000円です。後者は、プラスしてリアボックスや屋根を付けると60万円を超えてきます。どちらも二輪と比べれば、タイヤが多い分、タイヤ自体やブレーキパッドなど周辺の消耗品の代金も多くかかります。それなりの投資が求められるので、それを覆すだけの稼働が必要です。
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屋根を付けるとツーリング映えしない
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屋根付きバイクはとても頼もしい存在ですが、ツーリング時はイマイチかと思います。配達時はあんなに嫌だった雨や風も、ツーリングではそれほど嫌ではありません。むしろ、多少の雨風があって苦労したほうが、ゴールした時の達成感があって気持ちいいかもしれません。そしてなにより、正直なところ、屋根付きバイクだとツーリング映えも気になります。友人達のバイクに並んで、宅配ピザ屋のようなバイクを置くのは、ちょっと場違い感があり少し気後れします。あとは、パーツが多いだけあって重さも気になりますね。屋根なし125ccでも、上り坂は非力さを感じるときがあります。
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快適性や積載性は二輪より優れるが軽貨物に劣る
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快適性や積載性が自慢の三輪バイクですが、もっと突き詰めると軽自動車での配達のほうが、優れています。二輪バイクよりは優れているけれど、軽自動車には劣るという中間のポジション。燃費やフットワークの軽さなども考慮して、軽自動車より三輪バイクという判断をした配達員もいるかもしれないですけれどね。
✔三輪バイクは魅力的だけど、今のPCXを手放すほどではなかった
私が配達用バイクに求める条件は、古いバイクではないこと、二段階右折が煩わしいため原付二種であること、自宅の狭い駐輪場に置けること、ツーリングにも行けることの4つ。それぞれを考慮した結果、3輪バイクの購入は見送りました。まずは金銭面です。原付二種だとトリシティ125の一択になり、新車だと屋根を後付けして60万円ぐらいです。今からバイクを買ってUber Eats配達員を頑張るぞという方にはいいかもしれませんが、私はPCXをすでに所有しています。PCXを売って屋根付きトリシティ125を買うとなると、差額は30万円ぐらいでしょう。私のような副業配達員がUber Eatsで30万円を稼ごうと思うと、本気を出して2か月、少し緩くやって3~4か月かかります。それだけの対価を払って、乗り換えるかと考えると、手が出ませんでした。自宅の狭い駐輪場に置けるかは、問題なし。ジャイロキャノピーの幅は660mm、トリシティ125は750mm、PCXは740mm。幅が広そうなイメージですが、意外にもトリシティ125はPCXと、ほとんど幅が変わりません。ツーリングにも行けるという点は、屋根が不格好な問題は残りますが、パワー的には問題なし。下記はジャイロキャノピー、トリシティ125と、現在私が持っているPCXのパワーウェイトレシオの一覧表です。
車種:ジャイロキャノピー
重量:139 kg
馬力:4.6 ps
パワーウェイトレシオ:30.2 kg/ps
車種:トリシティ125
重量:168 kg
馬力:12 ps
パワーウェイトレシオ:14 kg/ps
車種:PCX
重量:133 kg
馬力:12.5 ps
パワーウェイトレシオ:10.6 kg/ps
パワーウェイトレシオは重量を馬力で割った値で、1馬力で何kgのものを動かすかを示しています。値が小さいほど加速力に優れているということです。3車種を比べてみると、どうしても3輪バイクは車体が重いのでパワーウェイトレシオが悪くなります。とはいえ、トリシティ125なら飛ばさないし高速道路も乗りませんし、ツーリングにいけるという点はクリアかなと感じました。屋根を付けた場合は、手間ですが、ツーリング時だけ外すこともできそう。まとめると、スペック的には魅力的だが、もう原付二種を持っていること、副業Uber Eats配達員であることから、三輪バイクはいまいちフィットしなかったという結論です。
■本業勢にとってはアリな選択肢
長時間稼働時、悪天候時に三輪バイクは心強い味方になるでしょう。しかし、大きな初期投資と配達に特化した性質は、副業勢にはなかなか決断しにくい面があります。本業で配達をするなら、屋根付き3輪バイクという選択肢はかなり有効かと思います。初期投資を覆す投資価値もありそうです。いろいろ考えましたが、三輪バイクが羨ましい気持ちは変わっていないので、次のバイクを乗り換えるとなったら、「思い切ってみるのもアリかな」なんて考えたりもしてます。
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文:ヤングマシン編集部(山崎陸/エンジニア/ライター)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ヤングマシン編集部
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe0ca58275aab40c14c2f5de6c083de96513e9cd
東京は歩きすぎる!…地方との2拠点生活で見えた「東京は物理的にも疲れる街」の理由
2024/12/4(水) 8:04配信
現代ビジネス
東京って、いるだけで疲れる
地方から東京に遊びに来た友人と話していたときのこと。その友人が「東京って、いるだけで疲れるんよね」と言っていた。こう思う人、多いのではないだろうか。筆者は仕事柄、東京の街について書くことが多いのだが、その度に「東京は疲れます」というコメントが来る。どうやら、多くの人がそう思っているようだ。もちろん個々人の感覚的な話だから定量的なデータがあるわけではないけれど、実感としてこう感じている人は、けっこういる。
では、どうして東京は疲れるのだろうか。たぶん、その理由の一つが「座れる場所が少ない」こと。筆者は都市ジャーナリストとして、東京に「座る場所が少ない」あるいは「座る場所はあってもなんだか座りづらい」ことを問題にして、その理由について考察してきた。カフェはどこも激混みだし、外でふらっと座れる場所も少ない(この辺りについては、この記事で書いているのでぜひ読んでください)。そして、もう一つの「疲れる理由」は「東京がびっくりするぐらい歩かないといけない街」だからだと思う。今回は、そんな「歩かないといけない街・東京」のリアルと、そうなってしまう理由について解説する。
■実際に東京は日本で一番歩く街
「地方より東京の方が歩く」話は、ネットを中心によく語られている。たとえば、XのまとめメディアTogetterでは「Twitterの噂『地方の人間は歩かない、東京人は歩く』のは本当? 実態を探ってみた」と題して、Xで度々話題になるこの噂が本当なのかを確かめている。この調査によれば、インタビューした東京に住んでいる人の83%は「徒歩15分ぐらいまでなら歩く」と答えたらしく、東京に住んでいる人の「徒歩」に対する抵抗感の薄さが立証されている。実は、「東京は歩く」というのはデータ的にも証明されている。東京大学とジオテクノロジーズが2023年に発表した共同研究の結果によれば、1日の歩数が最も多い都道府県は、東京都だった。1日に6136歩も歩くらしく、これは全国の中央値5009歩を大幅に上回っている。他にも、ドコモの「dヘルスケア」上のデータを元にした「からだデータ白書2020」によれば、東京都の平均歩数は5749歩で全国1位。データを取っているのが2020年のコロナ禍中だったこともあって、上述の研究結果より歩数は少ないが、それでも堂々の1位である。歩数の調査は正確な計測が難しいこともあって統計ごとに結果にブレはあるものの、おおよその調査で東京は上位5位に入っている。日本公衛誌第9号に掲載された「都市規模による歩数の違い」(井原正裕らの研究による)によれば、都市の規模が大きくなればなるほど歩数が増えることが報告されている。となれば、日本でもっとも都市規模が大きい東京の歩数が多くなることは当然の結果だろう。ちなみに筆者は東京と香川の丸亀で二拠点生活を行っている。試しに、東京での歩数と香川での歩数の3日間平均を同じ曜日で測ってみたところ、香川で1976歩だったのに対し、東京では4198歩だった。当然ながら、香川での移動はほとんどが車で、東京では公共交通機関が主になるから、この結果も違和感がない。特に筆者が住んでいるのは香川の郊外で、最も近いスーパーが2kmほど先。当然車を使うし、なんなら車に慣れすぎて本来は徒歩で行けるはずの近所のコンビニさえ車で行ってしまうこともしばしばだ。
■犯人は「駅」
では、どうして東京はこんなにも「歩く」のだろうか。前述したジオテクノロジーズの調査に参加した樋野公宏氏は「行きたくなるお店や公共施設が多い、鉄道やバスなどの公共交通が充実しているーそんな都市では住民の外出率が高く、歩数も多くなる傾向にあります」という。当然のことだが、公共交通機関の発達は、歩数の多さの原因となる。特に歩行距離でいえば、「駅」の存在は東京の街の歩行距離を格段にアップさせている。2017年のデータになるため、現在では一部変化もあるが、渋谷駅の平均移動距離は約330m。渋谷駅内で乗り換えをするには、人混みを移動することも考えるとだいたい5~10分ぐらいは歩くのだ。ちなみに、新宿駅は約182メートル、池袋駅も約207メートルでそこそこの距離。乗り換えがある場合、この道のりを歩かないといけない。疲れる。実は、平均移動距離でいうと大阪もかなり長い。というのも、大阪は私鉄とJRの駅が離れている場合が多く、大阪駅の平均移動距離は328mで渋谷に匹敵する。
ただ、東京でさらに歩行の距離数を高めているのが、地下鉄による「垂直移動」だ。首都圏の地下鉄の垂直方向の平均移動距離は13mで、平均こそ関西圏と同じだが、首都圏は突出して深い地点が多い。たとえば秋葉原駅での「つくばエクスプレス」から「総武線」の高低差は約48mで、ビル16階分に相当する。そりゃ、ビル16階分の移動が発生すればエスカレーターを使ったって疲れるに決まってる。それ以外にも垂直移動距離が長い駅ランキング20位のうち、16が首都圏で占められており、いかに東京の地下鉄移動が過酷かがわかる(ここまで、「小佐野 景寿「「乗り換えで歩く距離」が長い駅ランキング」」の調査による)。明らかに、東京では駅の存在によって「歩行」が多く発生しているのだ。
後編『東京は地方より歩く街だった…「歩くことが当然」で疲れてしまう納得の理由』で詳しく解説する。東京という都市の発達に、徒歩移動が増える要因があるとわかる。
谷頭 和希(都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家)
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/23249caeb6303d160f2ca4a3a57cbad6a81d3936
まいばすけっと/Uber配達員による買物代行機能、1000店舗で導入達成
2024年12月04日 15:45 / 経営
まいばすけっとは12月4日、Uber Eats Japanのオンラインデリバリーサービス「Uber Eats」を新たに400店舗に導入し、まいばすけっとでの「Uber Eats」導入店舗数が合計1000店舗を達成した。
まいばすけっとでは、6月26日に「ピック・パック・ペイ」(PPP)を国内初の対応店舗として導入。PPPは「Uber Eats」の配達パートナーが、注文商品のピック作業・袋詰めから会計・配達までを一貫して手掛ける機能となる。導入以降、買物に行く余裕がない人をはじめ、近い距離でも外を歩くことが難しい人など、多くの顧客が利用しているという。
流通ニュース
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