[機器][携帯電話] J-フォン/SHARP,J-SH04~11万画素デジタルカメラ内蔵ケータイ
■ダントツで便利・愉快なJ-SH04
2001/02/19 00:00
スタパ齋藤
J-SH04
J-フォンのデジタルカメラ内蔵ケータイ「J-SH04」。内蔵の“モバイルカメラ”は11万画素で,ボディ背面にレンズを装備。レンズの脇には鏡面として使える金属部分があり,ポーズを決めるのに便利。撮影画像をメールに添付して送るのも簡単だ
最後にJ-PHONEのJ-SH04。携帯電話にデジカメを“内蔵”してしまったというシロモノ。詳細についてはJ-SH04紹介ページを参照していただきたいが,細かい話は抜きにして,ぶっちゃけた話,大雑把に“どのデジカメケータイがイカシてるのか”を言えば,J-SH04だと言えよう。カメラ内蔵型ってことで,他の2機種とはモノとして別物なのだが,「ケータイでデジカメする」という感覚で捉えれば,このJ-SH04がいちばん楽勝だし愉快だし幅広く遊べる。
まずイイのが,デジカメ内蔵という点。11万画素のデジカメを本体内に持ち,レンズ部は本体裏面に露出している。デジカメを使用するまでの手順は非常に少なく,Fボタン→紙ヒコーキマークボタン(skymailボタンですか!?)を押すだけ。カメラモードに入ると液晶画面に映像が映って,撮影可能状態になる。何ら機器を接続する必要なくデジカメとして使い始められる(内蔵型だから当然ですな)のだが,Fボタンを押してから液晶画面がデジカメのファインダーとして使えるようになるまで,約3秒。もしかしたらヘタなデジカメよりもクイックに使い始められるかも~!!というクイックさは気持ちいい。
撮影は液晶画面(ファインダー)を見ながらシャッター(Fボタン)を押すだけ。するとシャッター音代わりのチャイムが鳴り,撮影した画像が液晶画面上に静止画で表示される。で,これを保存する場合は登録(Fボタン)を押し,撮り直す場合は取消(Jボタン)を押す。一般のデジカメと違ってどんどん撮りためるのではなく,うまく撮れた画像だけ保存するという機構になっているあたり,実用的で使いやすいシクミだと感じる。
あ,それから,レンズの横に凸面鏡が填め込まれているので,これを見ながら撮影すれば自分撮りもわりとラクにできる。ただ,凸面鏡利用は,フレーミングのかなり大雑把な目安としかならないので,撮影後はその都度液晶画面を確認する必要がある。
J-SH04の液晶ディスプレイは256色表示なのだが,デジカメ機能で撮れる画像は65536色(JPEG,96×128ピクセル/PNGの256色でも撮影可能)。なので,端末上ではそーんなにキレイな写真には見えない(でもPashaPaやTrevaよりも精細で鮮やかに見えたりする)が,メールに添付してパソコンに送信したりなんかしてPC上で見ると,意外なほどキレイな写真が撮れていたりする。
それと,カメラの感度を撮影状況に合わせて2段階に切り替えることができるのも便利。もともと柔軟な自動感度設定機構を備えているらしく,暗い場所でも明るい場所でもわりと適正露出が得られるのだが,室内と屋外でこの感度設定を切り替えると,よりしっかりした写真が撮れる。加えて,画像の明るさ自体を5段階に調節できたり,2倍のデジタルズームが使えたりするあたり,携帯電話内蔵型のお遊び向けカメラとしては非常に凝った作りになっている。
実際使っていて非常に気楽かつ楽しく遊べるJ-SH04であり,あーこのデジカメユニットを内蔵した二つ折り端末出してほしーよーん!!他のキャリアからもぜひ!!とか思っちゃう俺なのだが,これとはまた別の愉快な使い方も用意されていた。それは,別売の携帯用カラープリンタことカラーモバイルプリンタとの併用だ。
カラーモバイルプリンタは,熱転写方式のシールプリンタで,J-SH04で撮った写真をその場でプリントアウトできるというシロモノ。
プリンタとしては約203dpiの解像度で,65536色対応。用紙(ていうかシール)やインクカートリッジは専用のものを使う。バッテリーやケーブルを内蔵しているので,屋外でJ-SH04と接続し,シールを生産できるというわけだ。
で,このカラーモバイルプリンタでJ-SH04で撮影した写真を実際に印刷してみると,これが思ったよりずっとキレイなのである。十分にプリクラと互角なのであって,もしかすると被写体となった人物が1枚50円とかで納得のうえ買ってくれるかもしれないというクオリティなのだ,って売るなよ>俺。とは言っても,11万画素のCMOSセンサで撮った画像なので観賞用の風景写真を印刷するなんてのは,当然だが,できない。顔写真とかですな,主に楽しめるのは。ネコ写真とかでもいいかもしれませんな。ともあれ,愉快だし実用的な携帯型プリンタなのである。
ちなみに,J-SH04で撮った写真以外にも,J-SH04の液晶上に表示できるほとんどの画面を印刷できたりする。なので,例えばメールの文字やウェブの地図サイトをそのまま印刷して(メモなどとして)利用することもできる。
J-SH04,定評のあるシャープ製端末だけに携帯電話としての使用感も上々,そしてデジカメ機能もかなり洗練された内容になっており,カラーモバイルプリンタまであって,ん~,これはやはり現在最もイケてる“デジカメとして使えるケータイ”だと感じまくりの俺だ。
■ URL
PashaPa製品情報
http://www.au.kddi.com/mobile/pashapa/pashapa.html
PashaPaニュースリリース
http://www.kddi.com/release/2000/0928/
Trevaニュースリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/2000/0009/0012-j.asp
J-SH04製品情報
http://www.sharp.co.jp/sc/eihon/jsh04/
ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/3062.html
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/3070.html
http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/06/14/jphone.htm
http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/05/11/so503i.htm
スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し,高校時代にコンピュータ野郎と化し,大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。
特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。
収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。
ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/3070.html
http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/06/14/jphone.htm
http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/05/11/so503i.htm