1991年4月30日火曜日

1991年4月8日月曜日

[機器][改造] Epson PC-386NoteAR,CPUパワーアップキット




[機器][改造] Epson PC-386NoteAR,CPUパワーアップキット
133MHzに挑戦-PK-EP586×4搭載法
-PK-EP586×4-
PK-EP586×4は、PC-486GR,GR+,GRSuper,HG対応のパワーアップキットでCPU内部クロックを100MHzで駆動させるというものです。
これらのマシンはベースクロックが25MHzですから、このパワーアップキットを使って4倍速で走らせていることになります。しかしながら、Cyrix5x86は一部のサンプル版をのぞいて内部倍率の設定は2倍もしくは3倍です。そこでI・Oデータでは、ベースクロックを下駄上で2倍にして50MHzとし、さらにCPUないで2倍にすることによって4倍速を実現していました。
さて、これをベースクロックが33MHzのマシンに載せたら、どうなるでしょう?機械的に33.3×2×2=133となり、133MHzで駆動するはずです。そう思いさっそく購入してきました。本体のケースをはずし、CPUをZIFソケットから取り外します。PK-EP586×4を装着っと……げっ、基板がC-BUSにあたって載らない!!
そうなんです、PK-EP586×4は前述の基板上の2倍速機構のために、CPUから約2?pほど下駄の基板が出っ張っています。これが本体から垂直に立っているC-BUSの基板に接触してしまい、ZIFソケットにきちんと搭載できないのです。
PK-EP586×4をRSに載せるには、CPUの向きを90度変える下駄を用いるか、PK-EP586×4の下駄の基板がC-BUSとあたらない位置までずらす下駄が必要です。以前は前者の向きを変える下駄が流通していたそうなんですが、今では見かけることがありません。そこでPK-EP586×4を載せるには必然的に後者となります。
実際、RSなどに対応しているPK-EP586×3は、そのようにしてCPUを載せています。「っと、そうだ、PK-EP586×3の下駄を使ってPK-EP586×4を載せればいいんじゃないか?」という考えがひらめき、PK-EP586×3も購入することになりました。
RSにPK-EP586×4を載せるため、PK-EP586×3を購入してきました。これで486用のCPUアクセラレータは3つ目です。我ながら「よくやるなぁ」と思います(笑)。
それでは早速加工を開始します。まずはPK-EP586×3の下駄から、CPUボードの部分を分離します。続いてPK-EP586×4の基盤の下についているCPUソケットを取り外します。どの部分で分離するかは図を参照してください。取り外す際にマイナスドライバーを使ってもいいですが、基盤などに傷を付けないようにするために専用の”こて”を使うことをおすすめします。
続いて取り外したそれぞれのパーツを組み合わせます。図2のようにPK-EP586×3の下駄にPK-EP586×4のCPUボードの部分を載せます。便宜上、このアップグレードCPUキットをPK-EP586×4改と名付けます。しっかりとはめ込んだら、早速本体に載せてみましょう。
-133MHzへのあくなき挑戦-
PK-EP586×4改をRSに載せて、ZIFソケットのレバーをおろしたら、電源スイッチオン!!です。っと、メモリカウントは順調にいきましたが、そこで止まってしまいました。CPUをさわってみると少々熱を持ってはいるものの、熱暴走というわけではありません。原因はほかのところにあるようですが、私の知識ではさっぱりです。
そこでえぷらーの集まっている掲示板で質問をしてみました。すると、
CPUが133MHzに耐えられない
下駄の倍速機構が133MHzに耐えられない
CPUコア電圧が足りない
ではないかということでした。
1.や2.が原因だとすると、手の打ちようがありませんが、3.ならば対応のしようがあります。幸い、NaOさんの情報を元に、山法師さんが昇圧の仕方を掲示してくださったので、それに従って電圧をあげてみました。改造のポイントはレギュレータ脇にあるR1というチップ抵抗です(図3)。
チップ抵抗をはずし、ショップで購入した180Ωの抵抗に付け替えます。狭い場所ですので、ほかの場所に小手先が触れないよう、注意が必要です。
-133MHzの成果-
加工したPK-EP586×4改を再び本体に載せ、熱暴走を防ぐためのファンを取り付けます。今回はHOSINO METAL INDUSTRIES LTD製のWinDyNという厚さ7mmのものを使用しました。薄型のファンを使用しても、FDDとの上部スペースはわずか数ミリです。さて、電源スイッチを入れると、メモリカウントが終了し、HDDの選択画面そしてWindows95の起動画面を経て起動しました。ようやく起動です!!
喜び勇んでHDBENCHを起動し測定すると、これまでよりも2割近く演算能力が上昇しています。そのほかのアプリケーションを起動してみても、これまでよりもスパッスパッとウィンドウが開いてくれるようになりました。これまでに行ってきたCPUパワーアップの遍歴をグラフにして載せておきますが、DX2-66MHzと比べて200%近くものパワーアップ、演算だけならPentium90MHzを抜くまでに至りました。

おーるでぃ'S
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SSK-BELL/旧鈴木製作所
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EPSON PC ROOM
http://www.mal-o.com/epson%20pc/epsonpchome.htm

どるこむ
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危険!不確実!高リスク!クロックアップ!
■クロックアップとは
パソコンの総合性能はCPU・メモリ・グラフィックアクセラレータの性能で決まります。これらは使っているパソコンによって限界があります。例えば、EPSON98互換機は標準PCISlotを搭載していませんから、今はやりのPERMEDIA2やRIVA128ZXなどを使ったG.A.は使用できません。また、PC-486マシンはMMX搭載のCPUを載せることもできません。ですから、EPSON98互換機を使い続けるためにCPU・メモリ・G.A.などのパワーアップしても、今の最新マシンには太刀打ちできません。そこで、少しでもパワーを稼ぐためにクロックアップという方法が考えられます。
パソコンはクロックと呼ばれるある一定のリズムに乗って処理を行っています。たとえるなら、音楽でいうところのテンポといったところです。1秒間にどれだけのリズム=信号を発生させるかという基準となる単位が「MHz」と呼ばれるもので、これが速ければ速いほど、パソコンの演算処理スピード・能力が上がります。クロックアップはこの信号のスピードを上げてしまおうというものです。
クロックはオシレータ(OSC・クリスタルなどの場合もある)によって生成され、パソコンに供給されています。オシレータのクロックはパソコンによっても違いますが、50MHz・60MHz・66MHzのいずれかであることが多いようです。これらは386・486DXマシンでは半分にしたクロック、Pentiumマシンではそのままが、ベースクロックとしてマシンの処理タイミングを規定します。そしてこのベースクロックがそのマシンの性能を示すともに、限界も示しています。
さて、クロックアップの実際ですが、Pentium搭載マシンでは、オシレータを使わずにクロック生成IC(PLL)を使用していることもあるので、以下は参考にならいかもしれません。
■実践!クロックアップ
私のPC-486RSを参考に、クロックアップの実際を見ていきましょう。RSは66MHz駆動のDX2を搭載しています。ですから、交換の対象となるオシレータは66.666MHzのものです。カバーをはずし、HDD・FDD・CD-ROM・電源部を取り外します。解体する際、はずしたビスはフィルムケースに入れたり、取り外したビス穴に再度取り付けるなどして、なくさないようにしましょう。私はいつも後者の方法をとっています。この方法ならば、ビスを間違えて取り付けることも少なくなりますし。
メインの基板一枚になったら、基板上にあるオシレータを探します。CPUの近くにあることが多いので、CPU周辺をよく見ると66.666MHzと基板上に印刷されていました。改造をする人によっては、ニッパーなどでオシレータの足を切り、スイッチをつけて切り替えができるようにする方もいますが、ここは素直にオシレータを取り外してしまいます。半田吸取機がある方は吸い取るのが簡単でしょうが、私はそんなものをもっていませんので、基板にはんだごてをあて、半田が溶けたらオシレータをマイナスドライバーで浮かせていくということを繰り返しながら取り除きました。ポイントは一気に浮かせず、一本一本少しずつ浮かせていくことです。
オシレータを取り除いたあとは、直接新しいオシレータを載せるのではなく、もとのオシレータと交換できるように下駄を挟みます。ICソケットを取り付けてもいいのですが、半田付けが少々面倒なことになるので、ソケットの「足」の部分だけを使います。ラジオペンチなどで「足」を挟み、少々力を加えてやるとソケットのプラスチックのところから「足」だけが”スポッ”ととれます。この「足」を4つ用意します。
さて、オシレータを取り除いたあと基板の穴に半田が残ってしまいますが、基板の裏側から半田ごてをあて、基板表から「足」を押し込みます。素早くやらないと熱が「足」を伝わってきて火傷していまいますから注意!4カ所すべてに「足」を取り付ければ終了です。新しいオシレータを載せてもとどおりに組み立てればO.K.です。
■クロックアップの成果
クロックアップの結果どうなったかといえば、私の場合はそのままでは起動に成功しませんでした。いろいろ調べた結果、増設RAMボードやG.A.がクロックアップに耐えられないようです。ま、もともと66.666MHz用につくられているわけですから、無理もありません。このように必ずしもクロックアップが成功するとは限りません。ですから、各自の責任のもとで行って下さい。当然、基板に半田ごてをあてると、メーカーの保証はうけられなくなります。
とりあえず原因となっている増設RAM基板などをはずし、DOSで起動したところ、クロックアップした分の成果は上がっていました。エコロジーIIIのベンチマークによると66.66MHz→70MHzで1.049倍、66.66MHz→80MHzで1.19倍とクロック比分の性能の向上が見られました。が、さすがに80MHz駆動時は5分ほどで熱暴走してしまいました。残念。

おーるでぃ'S
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[Code] MS-DOSコマンド一覧表

MS-DOSコマンド一覧表
ADDDRY
種類
 外部コマンド (ADDDRV.EXE)
書式
 ADDDRV [ドライブ名:][ディレクトリ名]定義ファイル名
用例
 ADDDRV DOSIME.SYS   ・・・・・・DOSIME.SYSで記述するデバイスドライバを組み込む
説明
 デバイスドライバを組み込む。定義ファイルには、テキスト形式で「DEVICE=」ではじまるデバイスドライバ設定行を記述しておく。通常組み込めるのは1つだけだが、DOSIME.SYSだけは、それとは別に組み込める。
ATTRIB
種類
 外部コマンド (ATTRIB.EXE)
書式
 ATTRIB [+R | -R] [+A | -A] [+S | -S] [+H | -H] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 [/S]
 +R  読み取り専用属性にする
 -R  読み取り専用属性にしない
 +A  アーカイブ属性にする
 -A  アーカイブ属性にしない
 +S  システム属性にする
 -S  システム属性にしない
 +H  隠しファイル属性にする
 -H  隠しファイル属性にしない
 /S  サブディレクトリ内のファイルについても処理する
用例
 ATTRIB *.*   ・・・・・・指定ファイルの属性を表示する
 ATTRIB +H FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを隠しファイル属性にする
説明
 ファイルの属性の表示と設定を行なう。「ATTRIB +H -R +A FILE.TXTEnter」のように、複数の属性の設定もできる。見えないファイルや上書きできないファイルがあったときには、このコマンドで確認してみると良い。
BREAK
種類
 内部コマンド
書式
 BREAK [ON | OFF]
用例
 BREAK ON
説明
 BREAKがOFFの状態では、キーボード入力/画面出力/プリンタ出力の時点でしか中断キー(CTRL + C /BREAK /STOP)をチェックをしないため、ディスクアクセスが延々と続く処理(大きなファイルのコピー等)は中断できない。BREAKをONに設定すると、ディスク入出力の途中でも中断キーをチェックするようになる。スイッチをつけないと、現在の状態が表示される。
CHCP (DOS/Vのみ)
種類
 内部コマンド
書式
 CHCP [コードページ番号]
用例
 CHCP 437   ・・・・・・英語モードにする
 CHCP 932   ・・・・・・日本語モードにする
説明
 日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のコードページ番号が表示される。コードページ番号を指定するのは面倒なので、Windowsには最初からJP.BAT、US.BATというバッチファイルが用意されている。
CHEV (COS/Vのみ)
種類
 外部コマンド (CHEV.EXE)
書式
 CHEV [US | JP]
用例
 CHEV US   ・・・・・・英語モードにする
 CHEV JP   ・・・・・・日本語モードにする
説明
 日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のモードが表示される。このコマンドは旧MS-DOS時代に使われていたもの。現在は、CHCPコマンドを使えばよい。
CHDIR(CD)
種類
 内部コマンド
書式
 CHDIR [ドライブ名:][ディレクトリ名]
用例
 CD C:\WINDOWS   ・・・・・・カレントディレクトリをC:\WINDOWSに変更
説明
 引数を付けないとカレントディレクトリを表示する。引数を付けると、それが新しいカレントディレクトリとなる。
 C:\>CD             ・・・・・・引数なしでCDコマンド実行
 C:\               ・・・・・・カレントディレクトリが表示された
 C:\>CD C:\WINDOWS   ・・・・・・引数付きでCDコマンド実行
 C:\WINDOWS         ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
 C:\WINDOWS>CD..     ・・・・・・カレントディレクトリを1つ上の階層にする
 C:\>              ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
CHKDSK
種類
 外部コマンド(CHKDSK.EXE)
書式
 CHKDSK [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/F] [/V]
 /F  ディスクエラーを修復する
 /V  ディスクの全ファイルのファイル名をパス付きで表示する
用例
 CHKDSK C:   Cドライブの情報表示とチェック
説明
 ディスクやメモリの使用状況を表示する。ディスクのチェックも行なってくれる。旧MS-DOSでは、/Fオプションをつけて実行することで、エラーの修復を行なうのが慣例だった。しかし、実際に実行してみるとわかるように、現在はWindowsの「スキャンディスク」を使うべきである。なお、Windows95のOSR2以降のDOS/Vでは、「/V」スイッチが使えない。
CLS
種類
 内部コマンド
書式
 CLS
用例
 CLS
説明
 画面の文字をすべて消去する。ClearScreenの略。
COPY
種類
 内部コマンド
書式
 COPY [/A | /B] コピー元 [/A | /B] コピー先 [/V] [/Y | /-Y]
 /A  テキストファイルとしてコピーする
 /B  バイナリファイルとしてコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例
 COPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明
 ファイルをコピーするために使用するコマンド。つぎのように「+」を付けて送り側を複数記述すると、FILE1.TXTとFILE2.TXTをADD.TXTに連結できる。
   COPY FILE1.TXT + FILE2.TXT ADD.TXT
 ワイルドカードを使って次のように記述することで、コピー元として検索された複数ファイルを連結できる。
   COPY *.TXT ALL.TXT   ・・・・・・*.TXTファイルを連結する
 /A、/Bは、つけるとファイルの末尾に^Zというコードが挿入されたり、ファイル内の^Zというコードまでしかコピーされなくなったりするので、通常は不要。
COMMAND
種類
 外部コマンド (COMMAND.COM)
書式
 COMMAND [ドライブ名:][ディレクトリ名] [/E:数値] [/L:数値] [/U:数値] [/P] [/MSG] [/LOW] [/Y [/[C | K] コマンド]]
 /E   環境変数領域の初期サイズを指定 (128~32768)
 /L   内部バッファサイズを指定 (128~1024)
 /U   入力バッファサイズを指定 (128~255)
 /P   新しいCOMMAND.COMを常駐する (終了不可)
 /MSG メモリ内にエラーメッセージを記憶
 /LOW COMMAND.COMの常駐部をコンベンショナルメモリに読み込む
 /Y   /C、/Kを付けてバッチファイルを指定したときに1行ずつ確認する
 /C   コマンドの実行が終わった後でEXITする
 /K   コマンドの実行が終わった後でEXITしない
用例
 COMMAND C:\ /P /E:1024
説明
 コマンドプロセッサを起動する。MS-DOSがプロンプトを出しているときには、最低限1つのCOMMAND.COMが起動して、コマンド入力の監視、入力されたプログラムの実行などを行なっている。また、内部コマンドがこの中に含まれている。
 MS-DOSのプロパティの [プログラム] タブ→ [コマンドライン] に内部コマンドを記述するときには「C:\WINDOWS\COMMAND.COM /K DIR」のように設定する。
CVT
種類
 外部コマンド (CVT.EXE)
書式
 CVT [ドライブ名:] [/CVT32] [/NT5]
 /CVT32  間違ってFAT32に変換しないようにするためのもの。これを指定しないと実行はキャンセルされる。
 /NT5    FAT32に対応したWindowsNTがインストールされている場合には、これをつけることによりデュアルブートが可能になる。
用例
 CVT D: /CVT32   ・・・・・・DドライブをFAT32にする
説明
 FAT16をFAT32に変換する(ディスクの内容はそっくり引き継がれる)。MS-DOSモードでのみ実効可能。ただし通常の場合は、Windowsの「ドライブコンバータ」を使うこと。ウィザードでいくつかの設定をした後で、MS-DOSモードに切り替えてこのコマンドを実行してくれる。
DATE
種類
 内部コマンド
書式
 DATE [日付]
用例
 DATE 1998-12-24
説明
 日付の表示と設定を行なう。引数として日付を指定すると、その日付が設定される。引数なしにすると現在の日付が表示され、続けて新しい日付が設定できる。日付の変更が不要ならばENTERキーを押せば良い。
DEBUG
種類
 内部コマンド
書式
 DEBUG [コマンドファイル 引数]
用例
 DEBUG MORE.COM FILE.TXT
説明
 MS-DOSのプログラムをデバックする。じっこうすると「 _ 」というプロンプトになる。ここでは次のコマンドが使える。起動ディスクに入っているが、一般ユーザーは使いようがない。
 
 各コマンドとその意味は、次のとおりである。

  •  ヘルプを表示する
  • A [アドレス]
     入力したニーモニックコードをアセンブルし、指定アドレスへ格納する。「A 100 ENTER」とすれば、100番地から入力開始になるまで、あとは「CALL 0100 ENTER」のようにニーモニックを入力していけばよい。
  • C 範囲 アドレス
     指定範囲のデータを、指定アドレスからのデータと比較する。「C 100,200 300 ENTER」とすれば、100~200番地のデータを300番地からのデータと比較する。
  • D [範囲]
     指定範囲を16進ダンプする。「D 100,200 ENTER」で100~200番地を16進ダンプする。
  • E アドレス [データ]
     指定アドレスから1バイトずつ16進入力する。「E 100 AA,FA,01」 もしくは「E 100 AA FA 01」 のようにしてデータを入力することもできる。データには「E 100 "test"」 のように文字列も指定できる。
  • F 範囲 データ
     指定範囲を指定したデータで埋める。「F 100,200 11,22 ENTER」 とすれば、100~200番地が11,22,11,22……というデータで埋まる。
  • G [=アドレス] [ブレークポイント]
     指定したアドレスからプログラムを実行し、ブレークポイントのアドレスに達すると中断する。ブレークポイントを省略した場合は、プログラムが終了するまで実行する。開始アドレスを省略した場合は、現在のCS:IPレジスタペアの位置からプログラムを再開する。
  • H 数値1 数値2
     16進数の計算を行なう。「H 1111 2222 ENTER」 とすると、加算した答えと減算した答えが「3333 EEEF」 のように表示される。
  • I ポート
     指定したI/Oポートから1バイトのデータを入力し、結果を2桁の16進数で表示する。
  • L [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
     指定したアドレス(省略時は100番地)に、指定ドライブの論理セクタからデータを読み込む。ドライブはA:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「L 100 0 31 200」 は、ドライブAの論理セクタ0031から200バイトを100番地に読み込む。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数又はNコマンドで指定されたファイルからプログラムを読み込む。たとえば「L 100」 は現在指定されているファイルを100番地に読み込む。
  • M 範囲 アドレス
     指定範囲のデータを、アドレスで指定した場所へ移動する。「M 100,200 300 ENTER」 とすれば、100~200番地の内容を、300番地以降へコピーする。
  • N [パス名] [引数]
     DEBUG起動時のコマンドライン引数を再設定する。たとえば「N A:\TEST.COM FOO」 を実行すると、以後は「DEBUG A:\TEST.COM FOO」 というコマンドラインが指定されたものとみなされる。[パス名]は、LコマンドやWコマンドで読み書きするファイル名になる。[引数]は、Gコマンド実行時にコマンドライン引数としてプログラムに渡される。
  • O ポート バイト値
     指定したI/Oポートに1バイトのデータを出力する。
  • P [=アドレス] [ステップ]
     ステップオーバー方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、1名例ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令は1ステップとして数え、サブルーチンの中身はトレースしない。
  • Q
     DEBUGコマンドを終了する。
  • R [レジスタ]
     「R ENTER」 でレジスタ値を表示する。「R AX ENTER」 のようにすることでAXレジスタの値の変更が行なえる。
  • S 範囲 データ
     指定範囲から、データが存在するアドレスを表示する。「S 100,200 0D,11 ENTER」 とすれば100~200番地から「0D,11」 というパターンのデータを検索して、アドレスを表示する。
  • T [=アドレス] [ステップ]
     ステップイン方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、一命令ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令があると、そのサブルーチンの中身もトレースする。
  • U [アドレス]
     逆アセンブルする。「U 100 ENTER」 とすると、100番地から逆アセンブルする。
  • W [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
     指定したアドレス(省略時は100番地)のデータを、指定ドライブの論理セクタに書き出す。ドライブは、A:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「W 100 0 31 200」 は、100番地から200バイトのデータをドライブAの論理セクタ0031に書き出す。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数またはNコマンドで指定されたファイルにプログラムを書き出す。このときBX:CXレジスタペアでファイルサイズを指定する。たとえば「W 100」 100番地から始まるBX:CXで指定されたバイト数のデータを、現在の指定ファイルに書き出す。
  • XA [ページ数]
     指定したページ数のEMSメモリを確保する。確保に成功すると、そのEMSハンドルを表示する。
  • XD [ハンドル]
     XAコマンドで確保したEMSメモリとEMSハンドルを解放する。
  • XM [論理ページ] [物理ページ] [ハンドル]
     指定した論理ページを物理ページにマッピングする。
  • XS
     現在のEMSメモリ状態を表示する。
 注: 範囲は「開始アドレス,終了アドレス」という形式、または「開始アドレス,Lバイト数」という形式で指定する。たとえば、「100番地から200番地」なら「100,200」とし、「100番地から80バイト」なら「100,L80」とすればよい。DやUコマンドなどは,引数なしで実行することで、続きのアドレスを表示してくれる。
DEL (ERASE)
種類
 内部コマンド
書式
 DEL (またはERASE) [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/P]
 /P  削除確認メッセージを表示する。
用例
 DEL FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを削除
説明
 ファイルを削除するコマンド。MS-DOSで削除したときには、Windowsのごみ箱に入らないので注意。削除したファイルは、基本的には復活できない。
DELDRV
種類
 外部コマンド (DELDRV.EXER)
書式
 DELDRV
用例
 DELDRV   ・・・・・・ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす
説明
 ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす。
DELTREE
種類
 外部コマンド (DELTREE.EXE)
書式
 DELTREE [/Y] [ドライブ名:][ディレクトリ名]
 /Y  ディレクトリ削除確認メッセージを表示しない
用例
 DELTREE C:\WORK   ・・・・・・CドライブのWORKディレクトリを削除する
説明
 ディレクトリをサブディレクトリごと削除する。実行すると、直後に「ディレクトリC:\WORKとすべてのサブディレクトリを削除しますか(Y/N)?」と表示される。ここでキーを押すと削除される。
DIR
種類
 内部コマンド
書式
 DIR [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名] [/P] [/W] [/S] [/B] [/A:属性] [/O:並べ順] [/L] [/V] [/Z] [/4]
 /P  画面単位でスクロールをとめる
 /W  ワイド表示
 /S  サブディレクトリも表示する
 /B  ファイル名のみを表示する
 /B /S  この組み合わせだと,ファイル名がパス付きで表示される
 /A  すべての属性を表示する
  /AD  ディレクトリを表示する
  /AR  読み取り専用のファイルを表示する
  /AH  隠しファイル属性のファイルを表示する
  /AS  システムファイル属性のファイルを表示する
  /AA  アーカイブ属性のファイルを表示する
  /A-  指定した属性以外を表示する(例: /A-D ディレクトリ以外を表示する)
  /ADR 属性を複数指定した場合には,両方満たしたファイルだけが表示される
 /O  ディレクトリを先に表示し、ファイル名順で表示する
  /ON  ファイル名順で表示する
  /OS  ファイルのサイズ順で表示する
  /OE  拡張子順で表示する
  /OD  日付順で表示する
  /OG  ディレクトリを先に表示する
  /OA  最終サクセス順で表示する
  /O-  逆順で表示する (例: /O-N, ファイル名の逆順で表示する)
  /ONS 並べ順が複数指定されていると最後の指定が有効になる
 /L  小文字で表示する
 /V  詳細を表示する
 /Z  8.3形式で表示する
 /4  年の表示を4桁にする(Windows98のみ)
用例
 DIR C:\WINDOWS
説明
 指定したディレクトリにあるファイル名の一覧を表示する。
DISKCOPY (DOS/V)
種類
 外部コマンド (DISKCOPY.EXE)
書式
 DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/1] [/V] [/M]
 /1  ディスクの片面だけコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例
 DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明
 フロッピーディスクの全内容をトラック単位でコピーする。これで,コピー先はコピー元とまったく同じ内容になる。ただし,コピー元のデータは完全になくなってしまうので,十分注意して実行すること。ディスクにデータが詰まっているときには、COPYコマンドよりも高速。また、Windowsでディスクコピーしたときには、コピー先がフォーマットされている必要があるのに対して、DISKCOPYコマンドならコピー先を自動的にフォーマットしてくれる。フロッピーディスクが一台しかないときには、
   DISKCOPY A: A:
とすればよい。ディスクの差し替え要求が表示されたら,コピー元のフロッピーディスクを取り出して,コピー先のフロッピーディスクを入れよう。
DISKCOPY (PC-98)
種類
 外部コマンド (DISKCOPY.COM)
書式
 DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/P] [/Q | /V] [/M]
 /P  ディスク挿入や,処理終了時の再実行メッセージを表示しない
 /Q  コピー時の照合を省略する
 /V  照合だけを行なう
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例
 DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明
 DISKCOPY (DOS/V)を参照。
DISKINIT (PC-98のみ)
種類
 外部コマンド (DISKINIT.EXE)
書式
 DISKINIT [番号] [/P]
 /P  確認メッセージを表示しない
用例
 DISKINIT
説明
 番号で指定したディスクかMOを物理フォーマットする。MS-DOSモードでのみ実効可能。
DOSIME
種類
 バッチコマンド (DOSIME.BAT)
書式
 DOSIME
用例
 DOSIME
説明
 MS-DOS版の日本語入力システムを使えるようにする。実際には、ADDDRVコマンドによって、起動ドライブのルートにあるDOSIME.SYSという定義ファイルの内容が組み込まれる。
DOSKEY
種類
 外部コマンド (DOSKEY.COM)
書式
 DOSKEY [/B:サイズ] [/E [ON | OFF]] [/F:ファイル名] [/H] [/I | /O] [/K:サイズ] [/L:サイズ] [/M] [/R]
 DOSKEY マクロ名=[コマンド名]
 /B  マクロとコマンドの履歴バッファのサイズを設定する。省略値は512.DOSKEY導入中に実行するには「/R」を併記する。
 /E  マクロを実行するとき、実行されるコマンドを表示するかどうかを「/E:ON」または「/E:OFF」で指定する。省略値はON。
 /F  マクロの定義ファイルを指定する。
 /H  コマンド履歴を表示する。
 /I  コマンドラインの初期状態を挿入状態にする。
 /O  コマンドラインの初期状態を上書きモードにする。
 /K  キーボードのバッファサイズを指定する。省略値は15。DOSKEY導入時に実行するには「/R」を併記する。
 /L  行編集のバッファサイズの最大値を指定する。省略値は128。DOSKEY実行時に実行するには「/R」を併記する。
 /M  登録されているマクロの一覧を表示する。
 /R  DOSKEYを追加組み込みをする。そのぶん空メモリが減ってしまう。
用例
 DOSKEY
説明
 コマンドラインの入力を補助する。常駐ソフトなので、実行するとメモリに居座って機能する。DOSKEYには次の「ヒストリー機能」と「マクロ機能」がある。
  • ヒストリー機能
     一度入力したコマンドをバッファ(一時記憶領域)に記憶する。これを次のキー操作で呼び出して使うことができる。ただし、記憶されるのはDOSKEYコマンドが常駐したときからであり、それ以前のコマンドが記憶されていないし、「/R」を使って再組み込みしたときには、それ以前の記憶が消えてまう。記憶できるのは「/B」で指定したサイズまでであり、バッファがいっぱいになると古いものから消される。
    キー 意味
    ← → コマンドラインのカーソルを文字を消すことなく左右に移動する
    ↑ ↓ 記憶されているコマンドを順番に呼び出す。↑を押すとかこのコマンドが表示され、↓を押すと新しいコマンドが現れる
    F7 バッファに記憶されているコマンドを行番号つきで表示する
    Alt + F7 バッファに記憶されているコマンドをすべて消す
    F8 呼び出したいコマンドの最初の数文字を入力してからF8を押すと、その出だしで始まるコマンドを呼び出してくれる。もう一度F8を押すと次の候補が表示される
    F9 F9を押すと「行番号:」と表示される。F7で表示された番号を入力すると、対応するコマンドを呼び出すことができる。

  • マクロ機能
    コマンドの名前を別名で定義する。たとえば、
       DOSKEY D=DIR /W
    とすると「D ENTER」とするだけで「DIR /W ENTER」が実行されるようになる。登録は繰り返し行うことができる。マクロに関係するコマンド書式は表の通り。なお、「DOSKEY DIR=DIR /WENTER」のような定義をしたときには一時的にマクロ定義を無効にして、単にDIRを実行したいときには頭に半角スペースを入れて「 DIRENTER」とすればよい。
    コマンド 意味
    DOSKEY D=DIR /W 「D」に「DIR /W」を定義する
    DOSKEY /M 現在のマクロ定義を一覧表示する
    DOSKEY D= Dのマクロ定義を取り消す
    Alt + F10 すべてのマクロ定義を取り消す
EDIT
種類
 外部コマンド (EDIT.COM、EDIT.EXE、EDIT.HLP、EDIT2.HLP)
書式
 EDIT [/B] [/R] [/S] [/桁数] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 /B   モノクロ画面で表示する
 /R   読み取り専用でファイルを開く
 /S   長いファイル名を使用禁止する
 /桁数 バイナリファイルを指定桁数で表示する(例: EDIT /60 MEM.EXE)
用例
 EDIT FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを編集する
説明
 マルチファイル対応、画面分割可能、文字列置換可能なテキストエディタ。MS-DOSプロンプトの場合に限りマウスでの操作ができる。DOS/Vでは、英語モードで実行すると、自動的に英語モード用のEDIT2が起動する。
EXIT
種類
 内部コマンド
書式
 EXIT
用例
 EXIT
説明
 MS-DOSプロンプトを終了する。正確にはCOMMAND.COMが終了する。
EXT
種類
 外部コマンド (EXT.EXE)
書式
 EXT
用例
 EXT
説明
 EXTRACTコマンドを助けるプログラム。実行すると、キャビネットファイル名、展開したファイル名などを尋ねてくるので答える。
EXTRACT
種類
 外部コマンド (EXTRACT.EXE)
書式
 EXTRACT [/Y] [/A] [/D | /E] [/Lディレクトリ名] キャビネット名 [抽出ファイル名]
 EXTRACT [/Y] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 EXTRACT [/Y] [/C] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 /A  すべてのキャビネットのチェーンを辿りつつ、全ファイルを抽出する
 /D  キャビネットの内容を表示する
 /E  すべてのファイルを抽出する
 /Y  抽出先のファイルが存在したとき無条件で上書きする
 /L  抽出するファイルの保存ディレクトリを指定する
 /C  元のファイルをDMFディスクから抽出先にコピーする。DMFとは3.5インチフロッピーディスクに1.7MBのデータを記憶する特殊フォーマットのこと
用例
 EXTRACT FILE.CAB     ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを表示する
 EXTRACT /E FILE.CAB   ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを解凍する
説明
 Windowsが採用している圧縮解凍ツール.Windowsのファイルの多くは、CABという拡張子のキャビネットファイル形式で供給されるため、主にそれを解凍するとき使用される。すべてのファイルを抽出する場合は、「/E」スイッチをつければよい。「EXTRACT /E FILE.CAB *.EXEENTER」とすればEXEファイルだけ抽出することができる。Windowsの配布ディスクなどに入っているFILE.EX_というファイルを元のファイルに戻すこともできる。
FDISK
種類
 外部コマンド (FDISK.EXE)
書式
 FDISK [/STATUS] [/X]
 /STATUS 接続されているディスクとパーティション情報を表示する
 /X      拡張ディスクアクセスサポートを無効にする(DOS/Vのみ)
用例
 FDISK
説明
 対話式で、ハードディスクの区画を分けたり、削除する。512MB以上のハードディスクが存在する場合には、最初に「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか(Y/N)」と尋ねてくる。Yを押すと、これから作成するドライブがFAT32になる。Nの場合にはFAT16になる。
FC
種類
 外部コマンド (FC.EXE)
書式
 FC [/A] [/C] [/L] [/LB行数] [/N] [/T] [/W] [/数値] ファイル1 ファイル2
 FC /B ファイル1 ファイル2
 /A   連続する行が違っていたとき、その最初の行と最後の行だけ表示する。間は「…」をなる
 /B   バイナリファイルとして比較する
 /C   大文字と小文字の区別をしない
 /L   テキストファイルとして比較する
 /LB  連続する不一致行の最大行数を指定する(例: /LB10)
 /N   テキストファイルを比較するとき行番号をつける
 /T   タブを空白文字に変換せずに比較する
 /W   連続した空白文字を1つの空白文字にして比較する。空白文字は半角でも全角でもよい
 /数値 不一致後に一致すべき連続行数を指定する
用例
 FC FILE1.TXT FILE2.TXT   ・・・・・・FILE1.TXTとFILE2.TXTの内容を比較する
説明
 2つのファイルの内容を比較して表示する。ファイルに保存する場合にはリダイレクトを使う。
FIND
種類
 外部コマンド (FIND.EXE)
書式
 FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列" [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
 コマンド | FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列"
 /V  指定した文字列を含まない行を出力する
 /C  指定した文字列を含む行の数だけを表示する
 /N  出力する行に、行番号をつける
 /I   大文字と小文字を区別しない
用例
 FIND "WORD" C:\FILE.TXT     ・・・・・・"WORD"という文字を見つける
 TYPE FILE.TXT | FIND "WORD"   ・・・・・・フィルタとして使う
説明
 テキストファイルから指定された文字列を検索し、それを含む行だけを出力する。出力結果は、リダイレクトを使い、「FIND "WORD" C:\FILE.TXT >OUTPUT.TXTENTER」とすることで保存できる。指定する文字列は、大文字と小文字を区別する。もし、区別したくないなら「/I」スイッチをつける
FORMAT
種類
 外部コマンド (FORMAT.COM)
書式
 FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル名] [/Q] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C]   ・・・・・・DOS/V
 FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル] [/Q] [/U] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C] [/P]   ・・・・・・PC-98
 /F  フォーマットするディスク容量を指定する
 /Q  クイックフォーマットにする
 /B  システムファイル用の領域を設ける
 /S  システムファイル用の領域を設け、さらにシステムファイルをコピーする
 /V  ボリュームラベルを指定する
 /C  不良クラスタをテストする
 /U  現在のフォーマットを調べずに無条件フォーマットする(PC-98のみ)
 /P  「新しいディスクをC:ドライブに入れてください.準備ができたらEnterキーを押してください」をいうメッセージを表示しない(PC-98のみ)
DOS/Vで[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   160、180、320、360、720、1.2、1.44、2.88
   通常は720と1.44のみ指定可能
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/1 | /4 | /8]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /1  フロッピーディスクの片面だけをフォーマットする
   /4  5.25インチ360KBのフロッピーディスクを高密度でフォーマットする
   /8  トラックを8セクタでフォーマットする
PC-98で[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   640、720、1.25、1.44
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/6 | /9 | /M | /4]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /6  640KBでフォーマットする
   /9  720KBでフォーマットする
   /M  1.25KBでフォーマットする
   /4  1.44KBでフォーマットする
用例
 FORMAT A:   ・・・・・・Aドライブをフォーマットする
説明
 フロッピーディスクをフォーマットする。また、ハードディスクのフォーマットもできる。フォーマットすると、それまで記憶されていた内容が抹消されてしまうので、よく確認してから実行すること。数多くのスイッチがあるが、ほとんど使用する必要はない。
JP (DOS/Vのみ)
種類
 バッチコマンド (JP.BAT)
書式
 JP
用例
 JP
説明
 日本語モードに切り替える。実際には、CHCPコマンドが実行されている。
LABEL
種類
 内部コマンド
書式
 LABEL [ドライブ名;] [ラベル]
用例
 LABEL D:
説明
 ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつける名前のこと。
LOADHIGH (LH)
種類
 内部コマンド
書式
 LOADHIGH コマンド
用例
 LOADHIGH DOSKEY   ・・・・・・DOSKEYコマンドをUMB領域に常駐する
説明
 指定したコマンドをUMB領域に常駐させる。UMB領域が作られてなかったり、コマンドが入るだけの空きがなかったときには、コンベンショナルメモリ行きとなる。
MEM
種類
 外部コマンド (MEM.EXE)
書式
 MEM [/C] [/D] [/F] [/Mモジュール名] [/P]
 /C  システム、デバイスドライバ、常駐プログラムなどの情報を表示する
 /D  /Cより詳細な情報を表示する
 /F  空きメモリの合計を表示する
 /M  指定したモジュールの情報を表示する (:MEM /MHIMEM)
 /P  表示を1画面ごとに停止する
用例
 MEM /C /P   ・・・・・・メモリの詳しい情報を表示する
説明
 メモリの使用状況を表示する。メモリがどのように使用されているかや、空きメモリがどれだけあるかを表示できる。
MKDIR (MD)
種類
 内部コマンド
書式
 MKDIR (またはMD) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例
 MKDIR WORK  ・・・・・・WORKをいうディレクトリを作成する
説明
 ディレクトリを作成する。作成したディレクトリは中がからっぽになっている。
MORE
種類
 外部コマンド (MORE.COM)
書式
 MORE [ドライブ名:] [ディレクトリ名]ファイル名
 コマンド | MORE
用例
 MORE FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
 TYPE FILE.TXT | MORE  ・・・・・・フィルタをして使用した
説明
 テキストの内容を表示する。TYPEコマンドと異なるのは一画面単位でスクロールが停止するところ。表示を続けるには何かのキーを押せばよい。フィルタとして設計されているので、「TYPE FILE.TXT | MORE」のように使用すれば、TYPEコマンドの出力に対して一画面でスクロールを停止する機能が働く。
MOVE
種類
 外部コマンド (MOVE.EXE)
書式
 MOVE [/Y | /-Y] コピー元 コピー先
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例
 MOVE FILE.TXT D:  ・・・・・・FILE.TXTをDドライブに移動
説明
 ファイルを移動するために使用するコマンド。
PATH
種類
 内部コマンド
書式
 PATH [パス;] [パス;]・・・・・・
用例
 PATH C:\WINDOWS; C:\WINDOWS\COMMAND;   ・・・・・・コマンド起動パスとして、C:\WINDOWSとC:\WINDOWS\COMMANDを設定する
説明
 コマンド起動パスを設定する。外部コマンドやバッチコマンドは、カレントディレクトリかPATHで指定したディレクトリにないと、実行できない。PATH設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。現在のPATH設定を確認するには「PATHENTER」とすればよい。現在のコマンド起動パスに「C:\WORK」を追加するには「PATH %PATH%C:\WORK;ENTER」とする。現在のコマンド起動パスをすべて取り消すには「PATH;ENTER」とする。
PROMPT
種類
 内部コマンド
書式
 PROMPT [プロンプト文字列]
用例
 PROMPT コマンド$G   ・・・・・・プロンプトを「コマンド>」とする
説明
 プロンプトの文字列を変更する。プロンプト文字列を省略すると「C>」といったドライブ名だけのプロンプトになる。プロンプトの現在の設定を確認するにはSETコマンドを実行する。(環境変数PROMPTに設定されている)。プロンプトの設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。次は特殊なプロンプトの文字列の指定。
指定文字列 意味
$$ 文字"$"を表示
$_ 改行する
$B 文字"|"を表示
$D 日付を表示
$E エスケープコード (ASCIIコードの27)
$G 文字">"を表示
$H バックスペース (直前の文字を削除)
$L 文字"<"を表示
$N カレントドライブを表示
$P カレントディレクトリを表示
$Q 文字"="を表示
$T 時刻を表示
$V Windowsのバージョン情報を表示

標準ではプロンプトは「$P$G」になっている。これはつまり、「カレントディレクトリ」+">"ということ。
RENAME (REN)
種類
 内部コマンド
書式
 RENAME (またはREN) 現ファイル名 新ファイル名
用例
 REN FILE.TXT NEW.TXT   ・・・・・・FILE.TXTをNEW.TXTに変更
説明
 ファイル名を変更する。次のようにワイルドカード機能を用いることによって、複数ファイルのファイル名をまとめて変更することもできる。
 REM *.TXT *.DOC   ・・・・・・拡張子が.TXTのファイルすべてを.DOCにする
RESTART
種類
 外部コマンド (RESTART.COM)
書式
 RESTART
用例
 RESTART
説明
 パソコンをリセットする。
RMDIR (RD)
種類
 内部コマンド
書式
 RMDIR (またはRK) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例
 RMDIR WORK   ・・・・・・WORKディレクトリを削除する
説明
 ディレクトリを削除する。あらかじめディレクトリの中をからっぽにしておかないと削除できない。
SCANDISK
種類
 外部コマンド (SCANDISK.COM、SCANDISK.EXE、SCANDISK.INI、SCANDSK2.EXE)
書式
  • 通常のディスクのチェックと修復を行う
    SCANDISK [ドライブ名: | /ALL] [/CHECKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ] [/SURFACE]
  • ドライブスペースやダブルスペースで作成された、圧縮ボリュームのチェックと修復を行う
    SCANDISK [ドライブ名:\DRVSAPCE.nnn [/SHICKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ]
  • 指定したファイルの断片化を調べる
    SCANDISK /FRAGMENT [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
  • 以前行った修復を取り消す
    SCANDISK /UNDO [ドライブ名:]
 /ALL       すべてのディスクを対象とする
 /AUTOFIX    エラーなどのメッセージに対して自動で対処する
 /CHECKONLY チェックだけ行うのみで修復はしない
 /CUSTUM    SCANDISK.INIに基づいて実行する。SCANDISK.INIはWINDOWS\COMMANDディレクトリに存在する
 /FRAGMENT  指定されたファイルが断片化(ファイルが連続しないクラスタにまたがって記憶されていること)していないか調べる (例:SCANDISK /FRAGMENT FILE.TXTENTER
 /MONO      モノクロで表示する
 /NOSAVE    破損クラスタを別のクラスタに移動しないまま削除する
 /NOSUMMARY メッセージなどのために画面の要所で一時停止しない
 /SURFACE    自動的にクラスタスキャンを実行する
 /UNDO      修復前の状態に戻す
用例
 SCANDISK C:   ・・・・・・Cドライブのチェックを修復をする
説明
 対話式でディスクについていくつかのチェックを修復を行う。MS-DOSモードと起動時MS-DOSモードのときに利用できる(MS-DOSプロンプトのときには、Windows版の「スキャンディスク」がじっこうされる)。エラーのあるディスクに対してチェックを行うと、エラーメッセージが出るたびにFキー(修復)を押さなければならない。これが面倒なときには「/AUTOFIX」と「/SURFACE」スイッチをつけて実行しよう。「/NOSUMMARY」をつけておくと、要所のメッセージも表示されなくなる。
SCANREG
種類
 外部コマンド (SCANREG.EXE)
書式
 SCANREG [/BACKUP] [/RESTORE] [/FIX]
説明
 Windows98のレジストリ情報(SYSTEM.DAT、SYSTEM.INI、USER.DAT、WIN.INI)のバックアップとリストアを行う。同じ目的のプログラムとして、Windows98にもSCANREGWが用意されている。通常はこちらが日に一回、正しくWindowsが起動したときのレジストリ情報を、WINDOWSディレクトリの下のSYSBCKUPディレクトリに、RB000.CABといった圧縮ファイルにまとめて保存してくれる。このバックアップされたレジストリをMS-DOSモードでリストアしたいときに使う。実行すると対話式画面が表示され、どのバックアップをリストアするか選択できる。
SET
種類
 内部コマンド
書式
 SET [変数名=[文字列]]
用例
 SET TMP=C:\TMP   ・・・・・・環境変数TMPにC:\TMPを設定
説明
 環境変数(Windowsのレジストリにあたる情報)の表示と設定をする。表示するには「SETENTER」とする。よく使われている環境変数として次のようなものがある。
  • COMSPEC=C:\COMMAND.COM
    MS-DOSのコマンドプロセッサ「COMMAND.COM」が存在するディレクトリパスが設定されている。MS-DOSのコマンド実行時にメモリ上にあるCOMMAND.COMが破壊されてしまったとき、ここにあるCOMMAND.COMを再度読み込む
  • PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND
    コマンド起動パスが設定されている
  • PROMPT=$P$G
    プロンプトの形式が設定されている。$P$Gとなっていれば「カレントディレクトリ」+「>」という形式でプロンプトが表示される。
  • WINBOOTDIR=C:\WINDOWS
    ウィンドウズが起動するパスが設定されている
  • WINDIR=C:\WINDOWS
    Windowsディレクトリのパスが設定されている。Windowsディレクトリを調べるなら、これを確認すると確実
SETVER
種類
 外部コマンド (SETVER.EXE)
書式
 SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 バージョン
 SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 /D [/Q]
 /D  指定したファイルの登録を抹消する
 /Q  通常表示されるメッセージを表示なしにする
用例
 SETVER   ・・・・・・現在の設定を表示する
説明
 MS-DOSコマンドによっては、特定のバージョンのMS-DOSでのみ実行できるように細工されている場合がある。Windows95は、MS-DOSに対してVer7.00という報告をしている。また、Windows98とWindows95のOSR2は、MS-DOSに対してVer.7.10という報告をしている。そのため、仮にVer.5.00までに限定しているMS-DOSプログラムなら、Windowsでは動作しないことになる。SETVERコマンドを使うと、特定のプログラムに対して、ユーザーが設定したバージョンを報告することができる。
SORT
種類
 外部コマンド (SORT.EXE)
書式
 SORT [/R] [/+桁] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 コマンド | SORT [/R] [/+桁]
 /R   逆順で並び替える
 /+桁  指定した桁の文字で並び替える
用例
 SORT FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を行単位で並び替える
 TYPE FILE.TXT | SORT ・・・・・・フィルタとして使用した例
説明
 テキストファイルを行単位で並び替えるコマンド。実際には、各行の1文字目の文字コードを参照して、文字コード順に並び替える。「SORT /+2 C:\FILE.TXTENTER」とすれば、2文字目を判断して並び替えることも可能である(あまりようとはないと思うが)。結果をファイルとして保存したいなら、リダイレクトを使って「SORT C:\FILE.TXT > OUTPUT.TXTENTER」のようにすればよい。もっと凝った並び替えをするならエクセルなどを使ったほうがよいこともある。
START
種類
 内部コマンド
書式
 START [/M] [/MAX] [/R] [/W] [アプリケーション名 | データ名]
 /M   アプリケーションを最小化の状態で開く
 /MAX アプリケーションを最大化の状態で開く
 /R   アプリケーションを通常のウィンドウサイズで開く
 /W   アプリケーションが終了するまでMS-DOSを一時停止
用例
 START MSPAINT   ・・・・・・ペイントを実行する
 START FILE.BMP   ・・・・・・WindowsでFILE.BMPを開く
説明
 Windowsのアプリケーションを実行する。または、関連付けが行われている種類のデータファイルを開く。
SYS
種類
 外部コマンド (SYS.COM)
書式
 SYS [ドライブ名1:] [ディレクトリ名] ドライブ名2
用例
 SYS C: A:   ・・・・・・CドライブのシステムファイルをAドライブにコピー
説明
 MS-DOSが起動するたびに最低必要な「IO.SYS」、「MSDOS.SYS」、「COMMAND.COM」の3つのファイル(実際には、これに加えて「DRVSPACE.BIN」というファイルも対象になる)をコピーする。「FORMAT /SENTER」の「/S」の処理と同じ。SYSコマンドを使うには、フォーマットするときに「FORMAT /BENTER」として確保しておく必要がある。
TIME
種類
 内部コマンド
書式
 TIME [時刻]
用例
 TIME 14:00
説明
 時刻の表示と設定を行う。引数として時刻を指定するを、その時刻が設定される。引数なしにすると現在の時刻が表示され、続けて新しい時刻が設定できる。自国の変更が不要ならばENTERキーを押せばよい。
TYPE
種類
 内部コマンド
書式
 TYPE [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
用例
 TYPE FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
説明
 テキストファイルの内容を表示する。ワイルドカードは使えない。
US (DOS/Vのみ)
種類
 バッチコマンド (US.BAT)
書式
 US
用例
 US
説明
 英語モードに切り替える。実際には、CHCPコマンドが実行されている。
VER
種類
 内部コマンド
書式
 VER
用例
 VER
説明
 MS-DOSのバージョンを表示する。
VOL
種類
 内部コマンド
書式
 VOL [ドライブ名:]
用例
 VOL D:
説明
 ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつけた名前のこと。
WIN
種類
 内部コマンド
書式
 WIN
用例
 WIN   ・・・・・・Windowsを起動する
説明
 起動時MS-DOSモードや、MS-DOSモードからWindowsを起動する。起動ディスク(フロッピーディスク)からの起動時には利用不可。
XCOPY
種類
 外部コマンド (XCOPY.EXE)
書式
 XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/V] [/W]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
用例
 XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明
 ファイルをさまざまな方法でコピーする。このコマンドはMS-DOSモード用であり、MS-DOSプロンプトで実行した場合には、実際にはXCOPY32が実行される。
XCOPY32
種類
 外部コマンド (XCOPY32.EXE、XCOPY32.MOD)
書式
 XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/W] [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L] [/H] [/R] [/T] [/U] [/K] [/N]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
 /C  エラーが起きてもコピーを続ける
 /I   複数のファイルをコピーするとき、コピー先のファイルまたはディレクトリがなければ、ディレクトリを作ってコピーする
 /Q  コピー中にファイル名を表示しない
 /F  コピー中にコピー元とコピー先のディレクトリパス名を表示する
 /L  コピーするファイルを表示する
 /H  隠しファイルとシステムファイルもコピーする
 /R  コピー先に同名の読み取り専用属性のファイルがあったとき上書きする。この指定がないとキャンセルになる
 /T  ディレクトリだけをコピーし、ファイルはコピーしない。ただし、空きディレクトリについてはコピーしない。/Eを追加指定することにって空きディレクトリもコピーするようになる。
 /U  受け側に存在している同名ファイルだけをコピーする
 /K  読み取り専用属性のファイルを、属性を保持したままコピーする
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
 /N  コピー元が長いファイル名のとき、コピー先を強制的に8.3形式のファイル名にしてコピーする
用例
 XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明
 ファイルをさまざまな方法でコピーする。MS-DOSプロンプトでは、XCOPYとすると、内部ではXCOPY32が実行されている。