2020年9月12日土曜日

[修理] USB端子の接触不良を直す/物理的手法










レシート用紙でUSB端子の接触不良解消
最近タブレット(Yoga Tablet 10)の充電が遅くて、USB延長ケーブルの使用を止め、3mのケーブルを買ってきた。しかし、快調に充電できたのも最初だけ、その後また不調になった。不調とは、何時まで経っても充電が終わらないとか、本体MicroUSB端子に充電ケーブルを挿しても、充電を開始しなくなったのだ。
困ったなぁ、本体MicroUSB端子が壊れたら、ある意味タブレットの寿命ということになってしまう。そこで、MicroUSB端子に充電ケーブルを挿してから、通電する力のかけ具合があるのか、前後左右や押し込み半抜けなど試してみたが、MicroUSB側で充電状態が変わる事は無かった。そこで、充電アダプタ側のUSB端子に対し通電するか力をかけてみたら、ある方向に対して力をかけると、充電がうまく行く事が分かった。通常サイズUSB端子の接触不良が原因であったのだ。なお、充電端子をコンタクトRで磨いてみても、変化が無かったことをココに書き添えておこう。
■レシートを貼り付ける
結論から言うと、充電器側USBメス端子内の4本の端子に圧着するのは、3枚目の画像にある2本の爪なんです。充電器側端子の幅の広い空間側にある2本の爪であったのだが、USBケーブルを挿しっぱなしにしていた事により、この圧着力が弱ってしまった事が原因のようだ。たまたま純正充電ケーブルは、この影響を受けにくいようなので、純正じゃないとダメっぽい雰囲気になっていたのだが、そんなのは幻なワケです。オス側の端子の厚さが、ほんのちょっぴり厚い場合、この影響を受けにくいでしょうね。
ちなみに、細いドライバー等を使って爪を少し起こしてやれば、接触不良は解消するはずです。ですが、私は、とりあえず、このUSB端子内に2つに折りたたんだレシートを入れ、ずれないようにセロテープで止めて、USBケーブルを挿してみました。それで解消しました。
紙の厚さ
http://www.kamitsuuhan.jp/paper/thickness.php
これを見ると、レシートは0.07mmなので二つ折り(二枚重ね)で0.14mmという所でしょうか。紙なので、普通サイズUSB端子の中で千切れても爪楊枝で除去できるし、紙が濡れない限り漏電の原因になる事も無いでしょう。端子の爪を起こすのと、どっちが良いかは、個人の考え方次第です。ですが、どうせ爪を起こしても再発すると考えれば、現状でスペーサーを入れてあげるのも答えの一つだとも思います。
あと、USBメモリで接触が悪い場合には端子の厚い方の外側にマスキングテープやセロテープみたいなものを1枚か2枚重ねで貼るというのも対策になるかもしれませんし、なんだったら外周を丸ごとセロテープで1周巻くとか、それならいっそ、厚い側の部分だけ2重になるように巻くという手もあるかもしれません。まぁ、いずれにしろ、USB端子の薄い側はただのガイドであって、それ以外の仕事はしていないので、やってみて挿した時にキツ過ぎたら、もうちょっと薄めが良いと判断すれば良いでしょうね。
更に考えを巡らせてみれば、MicroSDの動作の安定が悪いのは厚さが微妙に足りないのだと思う。MicroSDは結構発熱するので少々気が引けるが、熱い状態で抜き差ししないという前提であれば、マスキングテープを印刷されている側に貼ると、もしかしたら安定性が増すのでは?と考えている。こういう小細工で不安定なMicroSDリーダーでも安定するんじゃないかと思う。
USB等の端子の世界では0.1mmの誤差が安定性に直結するのだろう。安定しない時は、紙などを挟んでスペーサーを入れて動作確認してみると、結構幸せになれるかもしれませんね。あくまで自己責任ですけどね。
2015-10-05 :

Magna Diary
http://magnadiary.blog118.fc2.com/blog-entry-298.html









スマートフォンが充電できない-スマホのmicro USBを修理する(修理代金を節約)
2016/8/29 2018/6/30 携帯電話・MVNO
Androidスマートフォンのバッテリー(リチウムイオン・バッテリー)が、充電できなくなりました。すでにメーカー保証期間は切れていて、修理は有料になります。スマホの故障は、修理代金が高いんですよね。諦めて買い替えようかとも思ったのですが、自分で修理できました。その経緯を記事にします。
■スマホが充電できない原因
スマートフォンのジャックにマイクロUSBの充電ケーブルを挿しましたが、数時間待っても、電池残量が増えません。充電できない原因はどこにあるのでしょうか。
■充電できない原因を探す
充電できない原因は、いろいろと考えられます。わたしは、以下の項目を順にチェックしました。
◇充電器やUSBケーブルの故障
充電器とUSBケーブルを使って、ほかのスマートフォンを充電してみたところ、問題なく充電できました。ということは、この充電器とUSBケーブルは正常です。充電できない原因は、スマートフォン本体にあるはずです。
◇スマートフォンを再起動
これは、すべてのスマホのトラブルで、とりあえずやってみるべき対処法です。しかし、わたしのスマホは再起動後も充電できませんでした。
◇バッテリーの接触不良
スマートホンの裏ブタを開け、バッテリーを本体からはずして、メガネ用のクリーナー(アルコール入り)で電極を拭いて、再取り付けしました。それでも充電できませんでした。充電できない原因はここではないようです。
◇マイクロUSBケーブルで、データ通信を試してみる
USBケーブルでパソコンにつないでみましたが、データ通信もできないことがわかりました。パソコンがスマホを認識しません。ということは、不具合はバッテリ関係の部品ではなく、USB関係の全般的な故障のようです。
◇スマートフォンを初期化
スマートホンを初期化してみました。初期化により工業出荷状態にリセットされるので、設定はすべて初期設定にもどります。しかし、これをやってみても、充電できるようにはなりませんでした。
◇バッテリー単体で充電してみる
バッテリーが劣化している可能性もあるので、スマホの裏ぶたを開けてバッテリーを取り出し、マルチ充電器で充電してみました。この種のマルチ充電器は、通販で簡単に買えます。汎用なので、いろいろなスマホの電池を充電できます。値段は数百円からあります。
端子スライド型 マルチバッテリー充電器
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バッテリー充電器を使ったら、ちゃんと充電できました。3時間程度でフル充電。まったく問題なく使えます。バッテリーそのものは劣化しておらず、まだまだ使えるようです。
■手法いろいろ
修理完了までの手順
接触不良の原因がわからなかったので、いろいろ試してみました。
◇マイクロUSBのジャックをエアダスターで掃除する
金属の接点にホコリがついて接触不良になることはよくあります。スマホのマイクロUSBジャックの内部をエレコムのエアダスターでブローして、ホコリを飛ばしてみました。
エアダスターというのは、空気のスプレー缶です。殺虫剤や整髪料ではなく、ただの空気だけが吹き出るスプレーです。これでホコリを飛ばします。エアダスターが家にない方は、ストローで強く吹くか、歯ブラシで優しく掃除してみるとよいと思います。
エレコム エアダスター ECO 逆さ使用OK ノンフロンタイプ 3本セット AD-ECOMT
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エレコム 2011-10-06
しかし、わたしのスマホは、この方法では回復しませんでした。
◇マイクロUSB基板ごと交換する(一部機種のみ)
根本的解決のためには、劣化したマイクロUSBのコネクタ(メス側)を交換する必要があります。しかし、これは簡単ではありません。
充電用のマイクロUSBは、頻繁に抜き差しされるので、傷みやすい部品です。ときには、差し込んだままどこかにぶつけてしまうこともありますね。その場合は、テコの原理で、ものすごい力がマイクロUSBコネクタにかかります。やわな造りでは一発でコネクタが基板から外れてしまいます。
これを防止するため、マイクロUSBコネクタは、非常に頑丈に基盤に固定されています。したがって、素人が自分でマイクロUSBコネクタを交換することは困難です。
ただし、一部の機種は、例外的に自分で修理できます。たとえばNexus7です。Nexus7の2012年モデルは、本体基盤とマイクロUSBコネクタの基盤が独立しているので、マイクロUSBコネクタを基盤ごと交換すれば、それで修理が完了します。そのためのキットも市販されています。
Nexus7(2012モデル専用) マイクロUSB 充電コネクタ(ソケット・プラグ)イヤフォンジャック基板&分解ツールセット
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しかし、一般的なスマホでは、本体の基盤にマイクロUSBコネクタが直付けされているため、自分で交換することは困難です。
メーカーに修理を依頼すると、数千円から2万円くらいの修理費を請求されるようです。保証期間を過ぎている場合は、買い替えか、もしくは、上で紹介した汎用のバッテリー充電器を使って、バッテリーを直接充電しつつ使用する、という方法を検討したほうがよいと思います。
◇修理費用の概略(iPhone)
iPhoneに関しては、アップルストアに修理依頼すると高いですが、街の修理屋なら半額程度ですむ場合もあります。
充電不良のiPhoneは、ドッグコネクタの部品交換が必要なので、それなりの金額になります。目安としてはiPhone6で7000円程度、iPhone6sで8000円程度、iPhone7で1万円程度が相場のようです。
Web上で修理代金の見積もりが取れる業者もあります。
iPhone修理専門店 iphone-d.jp
リンク先の業者は、郵送(ゆうぱっく)で修理依頼でき、修理期間中の代替機の貸し出しもおこなっているようなので、とりあえず修理金額の見積をとってみるのも一案です。
■結論 – 原因はmicro USBジャックの接触不良
以上を踏まえて、原因はマイクロUSBジャックの接触不良ではないかと見当を付けました。単なる接触不良であれば自分で対処可能です。いろいろ工夫した結果、無事に充電できるようになりました。わたしがやったことを以下に実行順に書きますので、「わたしのスマホも充電できない!」という方は、試してみてください。
■接点を曲げて接触に成功
◇USBジャックの接点を曲げてみる
接触不良を起こしているマイクロUSBの穴は、下図のような構造になっています。マイクロUSBの形状は工業規格で決まっているので、XperiaでもGalaxyでもarrowsでも、ZenfoneやHuaweiなどのSIMフリースマホでも、全部同じ構造です。キャリアも問いません。ドコモでも、ソフトバンクでも、auでも、マイクロUSBの規格は同じです。
マイクロUSBジャックは5角形をしていて、穴の真ん中に小さなプレートが立っています。プレートの片面に電極が5つ付いています(下図の黄色い部分)。
5つある電極のうち、両端の2つが電源供給用の端子です。内側の3つはデータ通信用です。USBケーブルを何度も抜き挿ししているうちに、このプレートが歪んで正しい位置からずれると、ケーブル側の電極と密着しなくなり、電気が通らなくなります。そうなると、充電もデータ通信もできません。正しい位置に調整するために、少し曲げてみました。
幅2㎜の極細のマイナスドライバーを差し込み、てこの原理で「くいくい」と少しづつ軽い力で曲げてみました。下図を参照してください。マイクロUSBのメス側の断面図です。上の写真とは上下が逆になっているので注意してください。
精密ドライバーがなければ、楊枝等で代用できると思います。曲げすぎないように、やさしく、何度かに分けて少しづつ試してください。
曲げる方向を間違えると逆効果なので、念のために再度図示しておきます。マイクロUSBのジャックは正面から見ると台形をしています。台形の短辺の方向に曲げてください。
必ずうまくいくとは限りません。自己責任でどうぞ。無事に充電できるようになることをお祈りいたします。
接触不良が原因でスマートフォンがUSB機器を認識しないときや、データ通信やデータのコピーができないときにも、同じ方法で修理できる可能性があります。

ゆゆぶろぐ
https://yuyu.miau2.net/microusb-charge/#_8211_micro_USB

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