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1998年11月10日火曜日

[ソフト] MS-DOSシステム


[ソフト] MS-DOSシステム
やっぱDOSでしょ。
DOSって何?
DOSってのは、正式名称
「MS-DOS」って名前(MicroSoft Disk Operating Systemの略)
で、Windowsが出る前に使われていたOSです。わかんない人は「Windowsの昔バージョン」って思えばいいです。
昔はコンピュータの処理速度が、画像処理に耐えられるほど高速ではなかったため、全部文字で表示されます。
もちろんマウスなんて物も使えませんでした。キーボードでちまちまコマンドを打ち込んで、ソフトを起動させたりしてたんです。
いったいOSって何のためにあるの?
よく聞かれる質問ですね。OSというのは、以下の目的のために作られています。
コンピュータの非常にハードウェアに近い部分に密接して、ハードウェアの違いを吸収する
たとえば、Windows対応のソフトなら、Windowsが動いてさえいれば、全くハードウェア構成の違うPC98x1でもPC/AT互換機でも同じように動作しますね。外見は同じように見えるPC/AT互換機でも、中に搭載されているチップの型番が異なっていたりするので、そのような違いもきちんと認識して、適切に制御するのがOSの役割です。
もしもOSがなかったら、個々のプログラムがすべての相違点を検出して対応しないといけないので、プログラムが非常に膨大になり、開発コストもバカになりません。
最近のソフトは以前に比べて非常に安価ですが、これはOSがしっかりしているので、プログラム側で処理する情報量が少なくなり、開発コストが低くなったからです。
入出力デバイスが標準で使える状態を提供することにより、個々のプログラム操作性や生産性を向上させる
OSが入ってなかったら、キーボードに文字を打ち込んでも画面は真っ黒なままです。
マウスを動かしても、何もなりません。
我々が普段当たり前だと思っている「キーボードに文字を打ち込んだら画面に表示され、マウスを動かしたらマウスカーソルが動く」という動作は、OSがキーボードやマウスを使える状態にしてくれているからなんです。OSのない初期状態ではCD-ROMドライブはもちろん、フロッピーディスクドライブさえも動作せず、画面にも何も表示されません。
入出力デバイスドライバの標準化
入出力機器にはキーボード・マウス・フロッピーディスクドライブ・CD-ROMドライブ・ディスプレイなどがありますが、これらの製品は、とりあえず標準的な規格が決まっていて、その通りに制御していればまず普通に使えるようになっています。
しかし、入出力機器の種類によっては、特別な機能を持っているものもあります。たとえばディスプレイなどは、「画面に表示する」という標準的用途以外にも「省電力モード」や「特殊解像度表示」などの機能を備えたものがあります。
そのような、いわば「拡張的な」機能を使おうとすると、それぞれの製品の個性が問題になります。
結果から見れば同じことをしているように見えても、製品によって制御方法が全く異なる場合が少なくないんです。
それらの相違点を吸収するために考えられたのが
「デバイスドライバ」
という概念。デバイスドライバは、その製品を直接制御するためのプログラムで、基本的にその製品を作ったメーカーが作ります。
「○○というOS用のデバイスドライバ」という具合にして出荷できるため、メーカーはサポートもしやすく、ユーザーも製品購入時にとまどうことが少なくなります。
何がよくて今更DOS?
DOSは裏でよけいな処理をしていない分、非常に軽快に動作します。
DOSプログラムをサクサク動かそうと思えば、Pentium 100MHz程度で十分です。
しかもメモリは16MBもあればこれまた十分。昔のパソコンを手に入れたとか、安定性重視とか、とにかく軽く!という人にはオススメできるOSです。
それでなくても、Windows98の起動ディスクはDOSが入っています。
DOSを使わないとWindowsが損傷した時も修復すらできないんです。
DOSを使うぞ!の前に
DOSを使用する前に、とりあえずDOSってどんな物かをきちんと認識しておかないといけませんね。
そうしないと、DOSを起動後、画面を見て「なんだこりゃ!?」ってことになりかねません。
DOSはそのくらいWindowsに慣れ親しんだ人にとっては、抵抗のあるものなんです。
標準状態ではキーボードしか使えない
DOSをそのまま起動した状態では、入力にはキーボードしか使えません。
DOSが開発された当時、マウスなんて物がなかったためです。
細かい仕様を変更すると、今まで継承してきたソフトが動かなくなってしまう可能性があるので、DOSには結局最後までマウス機能は組み込まれませんでした。
というわけで、操作はすべてキーボードで行います。
キーボード慣れしてないと辛いので、昔はパソコンが普及しなかったんです。
派手なグラフィック表示もない
起動しても、「A:\>」と表示されて入力待ちになるだけです。
Windowsを使っていた人が初めてDOSの画面を見ると、「これで何ができるの?」って心境になると思います。
DOSが開発された当初、コンピュータにはグラフィック機能もなかったんです。ただ画面に文字を表示できるだけ。
そんなわけで、グラフィックはDOSのサポート外になっています。しかし、DOSのソフトの中にはカラフルなグラフィックを使用した物が多数あります。これは、そのソフトが直接グラフィックをサポートしているから可能になってるんです。つまり、DOSを通さずに直接ハードウェアをコントロールしているため、非常にハードウェアに依存したものになり、PC98のDOS用ソフトはPC/AT互換機用のDOSで動かない、というようなことがよくありました(というか、ほとんどのソフトがそうです)。
ソフトにインストーラなんか付いてないことがほとんど
DOSの市販ソフトはインストーラが付いているものがほとんどですが、一般のフリーソフトなどは、今のWindowsソフトのように親切にはできていません。ダウンロードしたファイルを解凍しても、ほとんどの場合解凍されるのはプログラムの本体ファイルとそれに付属するドキュメント、ソフトの構成ファイルのみです。インストールは、解凍後に出てくるドキュメントファイルを読んで、自分で行います。とは言ってもWindowsほど難しくないので、単に面倒なだけです。
ソフトを使いたい!という場合も、面倒
Windowsの場合、スタートメニューがあるのでソフトを簡単に起動できます。
しかし、DOSはそうはいきません。
ソフトを起動するには、ソフトのプログラムが入っているフォルダからソフトの本体プログラムを探し出して、そのファイル名をキーボードから打ち込んでやらないといけません。
ソフトを切り替えて使うことができない
Windowsは複数のソフトを同時に起動して、瞬時に切り替えて使うことができました。
Wordで文書を打ちながら、Excelでグラフを作成して貼り付けたり‥‥なんてことも平気でできます。
しかし、DOSは「シングルタスク」といって、同時に起動できるプログラムは1つだけです。
Windowsでいうと、Wordを使っている最中にExcelを使おうと思っても、Wordを終了してからではないとExcelが使えないようなものです。
しかし、タスク切り替えなどのよけいな処理を行っていない分、非常に高速で安定しています。
おそらくWindowsNTなんか比較にならないくらい動作は安定しているのではないでしょうか(もちろんUNIXには負けますが)。
環境設定はすべて自分
DOSの環境は、全部自分で作らなくてはなりません。
もちろん、それを自動化してくれるツールもあるにはあるんですが、とまとまは信用できないので使っていませんでした。
自分で環境設定をするのは面倒ですが、その分不可視な部分が少ないので、パソコンに合った最適な環境を構築できるというメリットもあります。
WindowsはOS自体の設定が複雑な上、インストールプロセスが半自動化されているため、最適と思われる環境でも、実はパソコンの性能が完全に引き出されない可能性もあります(たとえば、ACPIに対応しているパソコンなのに、機種によってはAPM対応としか認識されないなど。人間が自分で環境を構築できれば、そのような使用されないリソースを減らすことができます)。
標準状態ではメインメモリ640kBしか使えない!
後で詳しく説明しますが、DOSは640kB以上のメモリを認識できません。
なぜかというと、DOSが開発された当初、CPUは16ビットだったので、データバス幅から言ってこれ以上のメモリ領域にアクセスすることは不可能だったんです。
しかし、CPUが搭載していた隠し機能により、とりあえず1024kBまではアクセスできるということがわかったので、現在最新のDOS(とは言っても数年前に開発は終了しています)では、設定によって1024kBまでのメモリが使えるようになっています。
しかし、640kBから1024kBまでの間の領域は、ハイメモリ領域と呼ばれる特別な領域のため、普通のソフトはアクセスできません。
結局、普通のソフトで使えるのは640kBの領域のみ、ということになります。
DOSはどうやって手に入れる?
簡単です。Windows98の起動ディスクに入っています。
Windows98の起動ディスクは、[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]から作成できます。
PC98x1シリーズでは1枚、PC/AT互換機では2枚のフロッピーディスクが必要です。
Windows98の起動ディスクが起動し終わると、
「A:\>」
という表示が出て入力待ちになります。
これはWindowsでいう、起動プロセスが一通り終了して、マウスカーソルが画面中央に表示され、ユーザーの操作待ちをしている状態です。
DOSの起動プロセス
DOSの起動に必要なファイルは、以下の通りです。
MSDOS.SYS DOSの本体(カーネル)
IO.SYS I/O関係を初期化するプログラム
COMMAND.COM DOSのシェル
ユーザーの命令を受け付け、その命令に従ってカーネル部分に指示を出す。
MSDOS.SYSとIO.SYS
 は隠しファイルになっているので、普通にファイルの一覧を表示しただけでは表示されない可能性があります。
さて、DOSの起動プロセスは説明すると非常に簡単です。
BIOSによってハードディスクのブート領域にあるプログラムがメモリに読み込まれる
DOSをOSとしてインストールしている場合、この部分には
「IO.SYSを読み込んで実行しろ」
というプログラムが書かれています。
それに従って、パソコンはIO.SYSをメモリにロードして実行します。
IO.SYSがメモリに読み込まれる
IO.SYSは、DOSが対応しているすべての入出力デバイス
(ディスプレイ、キーボード、フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブなど)
を初期化します。そしてMSDOS.SYSをメモリにロードします。
MSDOS.SYSがメモリに読み込まれる
MSDOS.SYSはDOSのカーネル部分です。
カーネルとは、実際に処理を行う中枢のことです。
機能の詰め合わせって感じなのですが、それらは呼び出されるまで待機しているだけで、普段は眠っているようなものです。
CONFIG.SYSの内容を読み、CONFIG.SYSに設定されている通り環境の構築を行う
CONFIG.SYSはDOSシステム自体の環境を設定するファイルです。
このファイルの設定内容によって、メモリに空き領域が増えたり、逆に設定が悪ければ減ったりもします。
各種デバイスドライバの組み込みもここで行われます。
CONFIG.SYSがない場合、何もしません。
COMMAND.COMがメモリに読み込まれる
COMMAND.COMはDOSのシェル部分です。
シェルとは、ユーザーからの要求を解釈し、その要求を満足するようカーネル部分を適切に呼び出す働きをします。
ユーザーが一番密接に関わる部分です。
AUTOEXEC.BATが読み込まれ、COMMAND.COMによって解釈されて実行される
AUTOEXEC.BATは、COMMAND.COMが解釈できる書式で書かれていなければなりません。
DOSが起動すると勝手に実行されるので、パソコンが起動したらすぐに使いたいソフトがあるときなど、ここに記述します。
AUTOEXEC.BATがない場合、何もしません。
実際に起動する
誰でも手にはいるよう、Windows98の起動ディスクを使ってDOSを立ち上げてみましょう。
パソコンの電源をONにして、起動ディスク1枚目をフロッピーディスクドライブにセットします
パソコンの電源をONにしてから、ディスクを入れるようにしてください。
パソコンの電源を入れてからあまり時間をおくと、そのままハードディスクからWindowsが立ち上がってしまうのでモタモタしないように。
起動メニューが表示されるので、「CD-ROMドライブを使用しない」という項目を選んで[Enter]を押します
PC/AT互換機では英語で表示されますが、簡単な英語なのですぐわかるはずです。
PC/AT互換機の場合、キーボード選択をしなければなりません。画面の指示に従って、キーボードの指定されたキーを押します
PC/AT互換機の場合、「ディスクを入れ替えてください」という内容のメッセージが表示されます
Windows起動ディスク2をフロッピーディスクドライブにセットして、{Enter]を押します。
画面に「A:\>」という表示が出て入力待ちになったら起動完了です。

まろん、降臨
http://www.geocities.jp/lem_web/mp/reading/msdos1.htm
http://www.geocities.jp/lem_web/mp/naak/win98_setup1.htm
http://www.geocities.jp/lem_web/mp/mptop.htm












1997年7月12日土曜日

[言語] DOSコマンド



ADDDRY

種類
 外部コマンド (ADDDRV.EXE)

書式
 ADDDRV [ドライブ名:][ディレクトリ名]定義ファイル名

用例
 ADDDRV DOSIME.SYS   ・・・・・・DOSIME.SYSで記述するデバイスドライバを組み込む

説明
 デバイスドライバを組み込む。定義ファイルには、テキスト形式で「DEVICE=」ではじまるデバイスドライバ設定行を記述しておく。通常組み込めるのは1つだけだが、DOSIME.SYSだけは、それとは別に組み込める。
ATTRIB

種類
 外部コマンド (ATTRIB.EXE)

書式
 ATTRIB [+R | -R] [+A | -A] [+S | -S] [+H | -H] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 [/S]
 +R  読み取り専用属性にする

 -R  読み取り専用属性にしない

 +A  アーカイブ属性にする

 -A  アーカイブ属性にしない

 +S  システム属性にする

 -S  システム属性にしない

 +H  隠しファイル属性にする

 -H  隠しファイル属性にしない

 /S  サブディレクトリ内のファイルについても処理する

用例
 ATTRIB *.*   ・・・・・・指定ファイルの属性を表示する

 ATTRIB +H FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを隠しファイル属性にする

説明
 ファイルの属性の表示と設定を行なう。「ATTRIB +H -R +A FILE.TXTEnter」のように、複数の属性の設定もできる。見えないファイルや上書きできないファイルがあったときには、このコマンドで確認してみると良い。
BREAK

種類
 内部コマンド

書式
 BREAK [ON | OFF]

用例
 BREAK ON

説明
 BREAKがOFFの状態では、キーボード入力/画面出力/プリンタ出力の時点でしか中断キー(CTRL + C /BREAK /STOP)をチェックをしないため、ディスクアクセスが延々と続く処理(大きなファイルのコピー等)は中断できない。BREAKをONに設定すると、ディスク入出力の途中でも中断キーをチェックするようになる。スイッチをつけないと、現在の状態が表示される。
CHCP (DOS/Vのみ)

種類
 内部コマンド

書式
 CHCP [コードページ番号]

用例
 CHCP 437   ・・・・・・英語モードにする

 CHCP 932   ・・・・・・日本語モードにする

説明
 日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のコードページ番号が表示される。コードページ番号を指定するのは面倒なので、Windowsには最初からJP.BAT、US.BATというバッチファイルが用意されている。
CHEV (COS/Vのみ)

種類
 外部コマンド (CHEV.EXE)

書式
 CHEV [US | JP]

用例
 CHEV US   ・・・・・・英語モードにする

 CHEV JP   ・・・・・・日本語モードにする

説明
 日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のモードが表示される。このコマンドは旧MS-DOS時代に使われていたもの。現在は、CHCPコマンドを使えばよい。
CHDIR(CD)

種類
 内部コマンド

書式
 CHDIR [ドライブ名:][ディレクトリ名]

用例
 CD C:\WINDOWS   ・・・・・・カレントディレクトリをC:\WINDOWSに変更

説明
 引数を付けないとカレントディレクトリを表示する。引数を付けると、それが新しいカレントディレクトリとなる。
 C:\>CD             ・・・・・・引数なしでCDコマンド実行

 C:\               ・・・・・・カレントディレクトリが表示された

 C:\>CD C:\WINDOWS   ・・・・・・引数付きでCDコマンド実行

 C:\WINDOWS         ・・・・・・カレントディレクトリが変更された

 C:\WINDOWS>CD..     ・・・・・・カレントディレクトリを1つ上の階層にする

 C:\>              ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
CHKDSK

種類
 外部コマンド(CHKDSK.EXE)

書式
 CHKDSK [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名
[/F] [/V]
 /F  ディスクエラーを修復する

 /V  ディスクの全ファイルのファイル名をパス付きで表示する

用例
 CHKDSK C:   Cドライブの情報表示とチェック

説明
 ディスクやメモリの使用状況を表示する。ディスクのチェックも行なってくれる。旧MS-DOSでは、/Fオプションをつけて実行することで、エラーの修復を行なうのが慣例だった。しかし、実際に実行してみるとわかるように、現在はWindowsの「スキャンディスク」を使うべきである。なお、Windows95のOSR2以降のDOS/Vでは、「/V」スイッチが使えない。
CLS

種類
 内部コマンド

書式
 CLS

用例
 CLS

説明
 画面の文字をすべて消去する。ClearScreenの略。
COPY

種類
 内部コマンド

書式
 COPY [/A | /B] コピー元 [/A | /B] コピー先
[/V] [/Y | /-Y]
 /A  テキストファイルとしてコピーする

 /B  バイナリファイルとしてコピーする

 /V  コピー時に照合する

 /Y  上書き確認メッセージを表示しない

 /-Y  上書き確認メッセージを表示する

用例
 COPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー

説明
 ファイルをコピーするために使用するコマンド。つぎのように「+」を付けて送り側を複数記述すると、FILE1.TXTとFILE2.TXTをADD.TXTに連結できる。

   COPY FILE1.TXT + FILE2.TXT ADD.TXT

 ワイルドカードを使って次のように記述することで、コピー元として検索された複数ファイルを連結できる。

   COPY *.TXT ALL.TXT   ・・・・・・*.TXTファイルを連結する

 /A、/Bは、つけるとファイルの末尾に^Zというコードが挿入されたり、ファイル内の^Zというコードまでしかコピーされなくなったりするので、通常は不要。
COMMAND

種類
 外部コマンド (COMMAND.COM)

書式
 COMMAND [ドライブ名:][ディレクトリ名] [/E:数値]
[/L:数値] [/U:数値] [/P] [/MSG] [/LOW] [/Y
[/[C | K] コマンド]]
 /E   環境変数領域の初期サイズを指定 (128~32768)

 /L   内部バッファサイズを指定 (128~1024)

 /U   入力バッファサイズを指定 (128~255)

 /P   新しいCOMMAND.COMを常駐する (終了不可)

 /MSG メモリ内にエラーメッセージを記憶

 /LOW COMMAND.COMの常駐部をコンベンショナルメモリに読み込む

 /Y   /C、/Kを付けてバッチファイルを指定したときに1行ずつ確認する

 /C   コマンドの実行が終わった後でEXITする

 /K   コマンドの実行が終わった後でEXITしない

用例
 COMMAND C:\ /P /E:1024

説明
 コマンドプロセッサを起動する。MS-DOSがプロンプトを出しているときには、最低限1つのCOMMAND.COMが起動して、コマンド入力の監視、入力されたプログラムの実行などを行なっている。また、内部コマンドがこの中に含まれている。

 MS-DOSのプロパティの [プログラム] タブ→
[コマンドライン] に内部コマンドを記述するときには「C:\WINDOWS\COMMAND.COM
/K DIR」のように設定する。
CVT

種類
 外部コマンド (CVT.EXE)

書式
 CVT [ドライブ名:] [/CVT32] [/NT5]
 /CVT32  間違ってFAT32に変換しないようにするためのもの。これを指定しないと実行はキャンセルされる。

 /NT5    FAT32に対応したWindowsNTがインストールされている場合には、これをつけることによりデュアルブートが可能になる。

用例
 CVT D: /CVT32   ・・・・・・DドライブをFAT32にする

説明
 FAT16をFAT32に変換する(ディスクの内容はそっくり引き継がれる)。MS-DOSモードでのみ実効可能。ただし通常の場合は、Windowsの「ドライブコンバータ」を使うこと。ウィザードでいくつかの設定をした後で、MS-DOSモードに切り替えてこのコマンドを実行してくれる。
DATE

種類
 内部コマンド

書式
 DATE [日付]

用例
 DATE 1998-12-24

説明
 日付の表示と設定を行なう。引数として日付を指定すると、その日付が設定される。引数なしにすると現在の日付が表示され、続けて新しい日付が設定できる。日付の変更が不要ならばENTERキーを押せば良い。
DEBUG

種類
 内部コマンド

書式
 DEBUG [コマンドファイル 引数]

用例
 DEBUG MORE.COM FILE.TXT

説明
 MS-DOSのプログラムをデバックする。じっこうすると「 _ 」というプロンプトになる。ここでは次のコマンドが使える。起動ディスクに入っているが、一般ユーザーは使いようがない。

 
 各コマンドとその意味は、次のとおりである。




  •  ヘルプを表示する
  • A [アドレス]

     入力したニーモニックコードをアセンブルし、指定アドレスへ格納する。「A
    100 ENTER」とすれば、100番地から入力開始になるまで、あとは「CALL
    0100 ENTER」のようにニーモニックを入力していけばよい。
  • C 範囲 アドレス

     指定範囲のデータを、指定アドレスからのデータと比較する。「C
    100,200 300 ENTER」とすれば、100~200番地のデータを300番地からのデータと比較する。
  • D [範囲]

     指定範囲を16進ダンプする。「D 100,200
    ENTER」で100~200番地を16進ダンプする。
  • E アドレス [データ]

     指定アドレスから1バイトずつ16進入力する。「E
    100 AA,FA,01」 もしくは「E 100 AA
    FA 01」
    のようにしてデータを入力することもできる。データには「E
    100 "test"」 のように文字列も指定できる。
  • F 範囲 データ

     指定範囲を指定したデータで埋める。「F
    100,200
    11,22 ENTER」 とすれば、100~200番地が11,22,11,22……というデータで埋まる。
  • G [=アドレス] [ブレークポイント]

     指定したアドレスからプログラムを実行し、ブレークポイントのアドレスに達すると中断する。ブレークポイントを省略した場合は、プログラムが終了するまで実行する。開始アドレスを省略した場合は、現在のCS:IPレジスタペアの位置からプログラムを再開する。
  • H 数値1 数値2

     16進数の計算を行なう。「H 1111
    2222 ENTER」 とすると、加算した答えと減算した答えが「3333
    EEEF」 のように表示される。
  • I ポート

     指定したI/Oポートから1バイトのデータを入力し、結果を2桁の16進数で表示する。
  • L [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]

     指定したアドレス(省略時は100番地)に、指定ドライブの論理セクタからデータを読み込む。ドライブはA:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「L
    100 0 31 200」 は、ドライブAの論理セクタ0031から200バイトを100番地に読み込む。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数又はNコマンドで指定されたファイルからプログラムを読み込む。たとえば「L
    100」 は現在指定されているファイルを100番地に読み込む。
  • M 範囲 アドレス

     指定範囲のデータを、アドレスで指定した場所へ移動する。「M
    100,200 300 ENTER」 とすれば、100~200番地の内容を、300番地以降へコピーする。
  • N [パス名] [引数]

     DEBUG起動時のコマンドライン引数を再設定する。たとえば「N
    A:\TEST.COM FOO」 を実行すると、以後は「DEBUG
    A:\TEST.COM FOO」 というコマンドラインが指定されたものとみなされる。[パス名]は、LコマンドやWコマンドで読み書きするファイル名になる。[引数]は、Gコマンド実行時にコマンドライン引数としてプログラムに渡される。
  • O ポート バイト値

     指定したI/Oポートに1バイトのデータを出力する。
  • P [=アドレス] [ステップ]

     ステップオーバー方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、1名例ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令は1ステップとして数え、サブルーチンの中身はトレースしない。
  • Q

     DEBUGコマンドを終了する。
  • R [レジスタ]

     「R ENTER」 でレジスタ値を表示する。「R AX ENTER」 のようにすることでAXレジスタの値の変更が行なえる。
  • S 範囲 データ

     指定範囲から、データが存在するアドレスを表示する。「S
    100,200 0D,11 ENTER」 とすれば100~200番地から「0D,11」 というパターンのデータを検索して、アドレスを表示する。
  • T [=アドレス] [ステップ]

     ステップイン方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、一命令ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令があると、そのサブルーチンの中身もトレースする。
  • U [アドレス]

     逆アセンブルする。「U 100 ENTER」 とすると、100番地から逆アセンブルする。
  • W [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]

     指定したアドレス(省略時は100番地)のデータを、指定ドライブの論理セクタに書き出す。ドライブは、A:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「W
    100 0 31 200」 は、100番地から200バイトのデータをドライブAの論理セクタ0031に書き出す。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数またはNコマンドで指定されたファイルにプログラムを書き出す。このときBX:CXレジスタペアでファイルサイズを指定する。たとえば「W
    100」 100番地から始まるBX:CXで指定されたバイト数のデータを、現在の指定ファイルに書き出す。
  • XA [ページ数]

     指定したページ数のEMSメモリを確保する。確保に成功すると、そのEMSハンドルを表示する。
  • XD [ハンドル]

     XAコマンドで確保したEMSメモリとEMSハンドルを解放する。
  • XM [論理ページ] [物理ページ] [ハンドル]

     指定した論理ページを物理ページにマッピングする。
  • XS

     現在のEMSメモリ状態を表示する。
注: 範囲は「開始アドレス,終了アドレス」という形式、または「開始アドレス,Lバイト数」という形式で指定する。たとえば、「100番地から200番地」なら「100,200」とし、「100番地から80バイト」なら「100,L80」とすればよい。DやUコマンドなどは,引数なしで実行することで、続きのアドレスを表示してくれる。
DEL (ERASE)

種類
 内部コマンド

書式
 DEL (またはERASE) [ドライブ名:][ディレクトリ名]
ファイル名 [/P]
 /P  削除確認メッセージを表示する。

用例
 DEL FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを削除

説明
 ファイルを削除するコマンド。MS-DOSで削除したときには、Windowsのごみ箱に入らないので注意。削除したファイルは、基本的には復活できない。
DELDRV

種類
 外部コマンド (DELDRV.EXER)

書式
 DELDRV

用例
 DELDRV   ・・・・・・ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす

説明
 ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす。
DELTREE

種類
 外部コマンド (DELTREE.EXE)

書式
 DELTREE [/Y] [ドライブ名:][ディレクトリ名]
 /Y  ディレクトリ削除確認メッセージを表示しない

用例
 DELTREE C:\WORK   ・・・・・・CドライブのWORKディレクトリを削除する

説明
 ディレクトリをサブディレクトリごと削除する。実行すると、直後に「ディレクトリC:\WORKとすべてのサブディレクトリを削除しますか(Y/N)?」と表示される。ここでキーを押すと削除される。
DIR

種類
 内部コマンド

書式
 DIR [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
[/P] [/W] [/S] [/B] [/A:属性] [/O:並べ順]
[/L] [/V] [/Z] [/4]
 /P  画面単位でスクロールをとめる

 /W  ワイド表示

 /S  サブディレクトリも表示する

 /B  ファイル名のみを表示する

 /B /S  この組み合わせだと,ファイル名がパス付きで表示される

 /A  すべての属性を表示する

  /AD  ディレクトリを表示する

  /AR  読み取り専用のファイルを表示する

  /AH  隠しファイル属性のファイルを表示する

  /AS  システムファイル属性のファイルを表示する

  /AA  アーカイブ属性のファイルを表示する

  /A-  指定した属性以外を表示する(例: /A-D ディレクトリ以外を表示する)

  /ADR 属性を複数指定した場合には,両方満たしたファイルだけが表示される

 /O  ディレクトリを先に表示し、ファイル名順で表示する

  /ON  ファイル名順で表示する

  /OS  ファイルのサイズ順で表示する

  /OE  拡張子順で表示する

  /OD  日付順で表示する

  /OG  ディレクトリを先に表示する

  /OA  最終サクセス順で表示する

  /O-  逆順で表示する (例: /O-N, ファイル名の逆順で表示する)

  /ONS 並べ順が複数指定されていると最後の指定が有効になる

 /L  小文字で表示する

 /V  詳細を表示する

 /Z  8.3形式で表示する

 /4  年の表示を4桁にする(Windows98のみ)

用例
 DIR C:\WINDOWS

説明
 指定したディレクトリにあるファイル名の一覧を表示する。
DISKCOPY (DOS/V)

種類
 外部コマンド (DISKCOPY.EXE)

書式
 DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:]
[/1] [/V] [/M]
 /1  ディスクの片面だけコピーする

 /V  コピー時に照合する

 /M  メモリだけ使ってコピーする

用例
 DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする

説明
 フロッピーディスクの全内容をトラック単位でコピーする。これで,コピー先はコピー元とまったく同じ内容になる。ただし,コピー元のデータは完全になくなってしまうので,十分注意して実行すること。ディスクにデータが詰まっているときには、COPYコマンドよりも高速。また、Windowsでディスクコピーしたときには、コピー先がフォーマットされている必要があるのに対して、DISKCOPYコマンドならコピー先を自動的にフォーマットしてくれる。フロッピーディスクが一台しかないときには、

   DISKCOPY A: A:

とすればよい。ディスクの差し替え要求が表示されたら,コピー元のフロッピーディスクを取り出して,コピー先のフロッピーディスクを入れよう。
DISKCOPY (PC-98)

種類
 外部コマンド (DISKCOPY.COM)

書式
 DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:]
[/P] [/Q | /V] [/M]
 /P  ディスク挿入や,処理終了時の再実行メッセージを表示しない

 /Q  コピー時の照合を省略する

 /V  照合だけを行なう

 /M  メモリだけ使ってコピーする

用例
 DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする

説明
 DISKCOPY (DOS/V)を参照。
DISKINIT (PC-98のみ)

種類
 外部コマンド (DISKINIT.EXE)

書式
 DISKINIT [番号] [/P]
 /P  確認メッセージを表示しない

用例
 DISKINIT

説明
 番号で指定したディスクかMOを物理フォーマットする。MS-DOSモードでのみ実効可能。
DOSIME

種類
 バッチコマンド (DOSIME.BAT)

書式
 DOSIME

用例
 DOSIME

説明
 MS-DOS版の日本語入力システムを使えるようにする。実際には、ADDDRVコマンドによって、起動ドライブのルートにあるDOSIME.SYSという定義ファイルの内容が組み込まれる。
DOSKEY

種類
 外部コマンド (DOSKEY.COM)

書式
 DOSKEY [/B:サイズ] [/E [ON | OFF]] [/F:ファイル名]
[/H] [/I | /O] [/K:サイズ] [/L:サイズ]
[/M]
[/R]

 DOSKEY マクロ名=[コマンド名]
 /B  マクロとコマンドの履歴バッファのサイズを設定する。省略値は512.DOSKEY導入中に実行するには「/R」を併記する。

 /E  マクロを実行するとき、実行されるコマンドを表示するかどうかを「/E:ON」または「/E:OFF」で指定する。省略値はON。

 /F  マクロの定義ファイルを指定する。

 /H  コマンド履歴を表示する。

 /I  コマンドラインの初期状態を挿入状態にする。

 /O  コマンドラインの初期状態を上書きモードにする。

 /K  キーボードのバッファサイズを指定する。省略値は15。DOSKEY導入時に実行するには「/R」を併記する。

 /L  行編集のバッファサイズの最大値を指定する。省略値は128。DOSKEY実行時に実行するには「/R」を併記する。

 /M  登録されているマクロの一覧を表示する。

 /R  DOSKEYを追加組み込みをする。そのぶん空メモリが減ってしまう。

用例
 DOSKEY

説明
 コマンドラインの入力を補助する。常駐ソフトなので、実行するとメモリに居座って機能する。DOSKEYには次の「ヒストリー機能」と「マクロ機能」がある。

  • ヒストリー機能

     一度入力したコマンドをバッファ(一時記憶領域)に記憶する。これを次のキー操作で呼び出して使うことができる。ただし、記憶されるのはDOSKEYコマンドが常駐したときからであり、それ以前のコマンドが記憶されていないし、「/R」を使って再組み込みしたときには、それ以前の記憶が消えてまう。記憶できるのは「/B」で指定したサイズまでであり、バッファがいっぱいになると古いものから消される。
    キー 意味
    ← → コマンドラインのカーソルを文字を消すことなく左右に移動する
    ↑ ↓ 記憶されているコマンドを順番に呼び出す。↑を押すとかこのコマンドが表示され、↓を押すと新しいコマンドが現れる
    F7 バッファに記憶されているコマンドを行番号つきで表示する
    Alt + F7 バッファに記憶されているコマンドをすべて消す
    F8 呼び出したいコマンドの最初の数文字を入力してからF8を押すと、その出だしで始まるコマンドを呼び出してくれる。もう一度F8を押すと次の候補が表示される
    F9 F9を押すと「行番号:」と表示される。F7で表示された番号を入力すると、対応するコマンドを呼び出すことができる。



  • マクロ機能

    コマンドの名前を別名で定義する。たとえば、

       DOSKEY D=DIR /W

    とすると「D ENTER」とするだけで「DIR /W ENTER」が実行されるようになる。登録は繰り返し行うことができる。マクロに関係するコマンド書式は表の通り。なお、「DOSKEY
    DIR=DIR /WENTER」のような定義をしたときには一時的にマクロ定義を無効にして、単にDIRを実行したいときには頭に半角スペースを入れて「
    DIRENTER」とすればよい。
    コマンド 意味
    DOSKEY D=DIR /W 「D」に「DIR /W」を定義する
    DOSKEY /M 現在のマクロ定義を一覧表示する
    DOSKEY D= Dのマクロ定義を取り消す
    Alt + F10 すべてのマクロ定義を取り消す

EDIT

種類
 外部コマンド (EDIT.COM、EDIT.EXE、EDIT.HLP、EDIT2.HLP)

書式
 EDIT [/B] [/R] [/S] [/桁数] [ドライブ名:]
[ディレクトリ名] [ファイル名]
 /B   モノクロ画面で表示する

 /R   読み取り専用でファイルを開く

 /S   長いファイル名を使用禁止する

 /桁数 バイナリファイルを指定桁数で表示する(例: EDIT
/60 MEM.EXE)

用例
 EDIT FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを編集する

説明
 マルチファイル対応、画面分割可能、文字列置換可能なテキストエディタ。MS-DOSプロンプトの場合に限りマウスでの操作ができる。DOS/Vでは、英語モードで実行すると、自動的に英語モード用のEDIT2が起動する。
EXIT

種類
 内部コマンド

書式
 EXIT

用例
 EXIT

説明
 MS-DOSプロンプトを終了する。正確にはCOMMAND.COMが終了する。
EXT

種類
 外部コマンド (EXT.EXE)

書式
 EXT

用例
 EXT

説明
 EXTRACTコマンドを助けるプログラム。実行すると、キャビネットファイル名、展開したファイル名などを尋ねてくるので答える。
EXTRACT

種類
 外部コマンド (EXTRACT.EXE)

書式
 EXTRACT [/Y] [/A] [/D | /E] [/Lディレクトリ名]
キャビネット名 [抽出ファイル名]

 EXTRACT [/Y] _ファイル名 [解凍ファイル名]

 EXTRACT [/Y] [/C] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 /A  すべてのキャビネットのチェーンを辿りつつ、全ファイルを抽出する

 /D  キャビネットの内容を表示する

 /E  すべてのファイルを抽出する

 /Y  抽出先のファイルが存在したとき無条件で上書きする

 /L  抽出するファイルの保存ディレクトリを指定する

 /C  元のファイルをDMFディスクから抽出先にコピーする。DMFとは3.5インチフロッピーディスクに1.7MBのデータを記憶する特殊フォーマットのこと

用例
 EXTRACT FILE.CAB     ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを表示する

 EXTRACT /E FILE.CAB   ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを解凍する

説明
 Windowsが採用している圧縮解凍ツール.Windowsのファイルの多くは、CABという拡張子のキャビネットファイル形式で供給されるため、主にそれを解凍するとき使用される。すべてのファイルを抽出する場合は、「/E」スイッチをつければよい。「EXTRACT
/E FILE.CAB *.EXEENTER」とすればEXEファイルだけ抽出することができる。Windowsの配布ディスクなどに入っているFILE.EX_というファイルを元のファイルに戻すこともできる。
FDISK

種類
 外部コマンド (FDISK.EXE)

書式
 FDISK [/STATUS] [/X]
 /STATUS 接続されているディスクとパーティション情報を表示する

 /X      拡張ディスクアクセスサポートを無効にする(DOS/Vのみ)

用例
 FDISK

説明
 対話式で、ハードディスクの区画を分けたり、削除する。512MB以上のハードディスクが存在する場合には、最初に「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか(Y/N)」と尋ねてくる。Yを押すと、これから作成するドライブがFAT32になる。Nの場合にはFAT16になる。
FC

種類
 外部コマンド (FC.EXE)

書式
 FC [/A] [/C] [/L] [/LB行数] [/N] [/T] [/W]
[/数値] ファイル1 ファイル2

 FC /B ファイル1 ファイル2
 /A   連続する行が違っていたとき、その最初の行と最後の行だけ表示する。間は「…」をなる

 /B   バイナリファイルとして比較する

 /C   大文字と小文字の区別をしない

 /L   テキストファイルとして比較する

 /LB  連続する不一致行の最大行数を指定する(例:
/LB10)

 /N   テキストファイルを比較するとき行番号をつける

 /T   タブを空白文字に変換せずに比較する

 /W   連続した空白文字を1つの空白文字にして比較する。空白文字は半角でも全角でもよい

 /数値 不一致後に一致すべき連続行数を指定する

用例
 FC FILE1.TXT FILE2.TXT   ・・・・・・FILE1.TXTとFILE2.TXTの内容を比較する

説明
 2つのファイルの内容を比較して表示する。ファイルに保存する場合にはリダイレクトを使う。
FIND

種類
 外部コマンド (FIND.EXE)

書式
 FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列"
[ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名

 コマンド | FIND [/V] [/C] [/N] [/I]
"文字列"
 /V  指定した文字列を含まない行を出力する

 /C  指定した文字列を含む行の数だけを表示する

 /N  出力する行に、行番号をつける

 /I   大文字と小文字を区別しない

用例
 FIND "WORD" C:\FILE.TXT     ・・・・・・"WORD"という文字を見つける

 TYPE FILE.TXT | FIND "WORD"  
・・・・・・フィルタとして使う

説明
 テキストファイルから指定された文字列を検索し、それを含む行だけを出力する。出力結果は、リダイレクトを使い、「FIND
"WORD" C:\FILE.TXT >OUTPUT.TXTENTER」とすることで保存できる。指定する文字列は、大文字と小文字を区別する。もし、区別したくないなら「/I」スイッチをつける
FORMAT

種類
 外部コマンド (FORMAT.COM)

書式
 FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル名] [/Q] [フォーマット形式]
[/B | /S] [/C]   ・・・・・・DOS/V

 FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル] [/Q]
[/U]
[フォーマット形式] [/B | /S] [/C] [/P]   ・・・・・・PC-98
 /F  フォーマットするディスク容量を指定する

 /Q  クイックフォーマットにする

 /B  システムファイル用の領域を設ける

 /S  システムファイル用の領域を設け、さらにシステムファイルをコピーする

 /V  ボリュームラベルを指定する

 /C  不良クラスタをテストする

 /U  現在のフォーマットを調べずに無条件フォーマットする(PC-98のみ)

 /P  「新しいディスクをC:ドライブに入れてください.準備ができたらEnterキーを押してください」をいうメッセージを表示しない(PC-98のみ)

DOS/Vで[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定

   160、180、320、360、720、1.2、1.44、2.88

   通常は720と1.44のみ指定可能

[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定

[/1 | /4 | /8]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定

   /1  フロッピーディスクの片面だけをフォーマットする

   /4  5.25インチ360KBのフロッピーディスクを高密度でフォーマットする

   /8  トラックを8セクタでフォーマットする
PC-98で[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定

   640、720、1.25、1.44

[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定

[/6 | /9 | /M | /4]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定

   /6  640KBでフォーマットする

   /9  720KBでフォーマットする

   /M  1.25KBでフォーマットする

   /4  1.44KBでフォーマットする

用例
 FORMAT A:   ・・・・・・Aドライブをフォーマットする

説明
 フロッピーディスクをフォーマットする。また、ハードディスクのフォーマットもできる。フォーマットすると、それまで記憶されていた内容が抹消されてしまうので、よく確認してから実行すること。数多くのスイッチがあるが、ほとんど使用する必要はない。
JP (DOS/Vのみ)

種類
 バッチコマンド (JP.BAT)

書式
 JP

用例
 JP

説明
 日本語モードに切り替える。実際には、CHCPコマンドが実行されている。
LABEL

種類
 内部コマンド

書式
 LABEL [ドライブ名;] [ラベル]

用例
 LABEL D:

説明
 ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつける名前のこと。
LOADHIGH (LH)

種類
 内部コマンド

書式
 LOADHIGH コマンド

用例
 LOADHIGH DOSKEY   ・・・・・・DOSKEYコマンドをUMB領域に常駐する

説明
 指定したコマンドをUMB領域に常駐させる。UMB領域が作られてなかったり、コマンドが入るだけの空きがなかったときには、コンベンショナルメモリ行きとなる。
MEM

種類
 外部コマンド (MEM.EXE)

書式
 MEM [/C] [/D] [/F] [/Mモジュール名] [/P]
 /C  システム、デバイスドライバ、常駐プログラムなどの情報を表示する

 /D  /Cより詳細な情報を表示する

 /F  空きメモリの合計を表示する

 /M  指定したモジュールの情報を表示する (:MEM
/MHIMEM)

 /P  表示を1画面ごとに停止する

用例
 MEM /C /P   ・・・・・・メモリの詳しい情報を表示する

説明
 メモリの使用状況を表示する。メモリがどのように使用されているかや、空きメモリがどれだけあるかを表示できる。
MKDIR (MD)

種類
 内部コマンド

書式
 MKDIR (またはMD) [ドライブ名:]ディレクトリ名

用例
 MKDIR WORK  ・・・・・・WORKをいうディレクトリを作成する

説明
 ディレクトリを作成する。作成したディレクトリは中がからっぽになっている。
MORE

種類
 外部コマンド (MORE.COM)

書式
 MORE [ドライブ名:] [ディレクトリ名]ファイル名

 コマンド | MORE

用例
 MORE FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する

 TYPE FILE.TXT | MORE  ・・・・・・フィルタをして使用した

説明
 テキストの内容を表示する。TYPEコマンドと異なるのは一画面単位でスクロールが停止するところ。表示を続けるには何かのキーを押せばよい。フィルタとして設計されているので、「TYPE
FILE.TXT | MORE」のように使用すれば、TYPEコマンドの出力に対して一画面でスクロールを停止する機能が働く。
MOVE

種類
 外部コマンド (MOVE.EXE)

書式
 MOVE [/Y | /-Y] コピー元 コピー先
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない

 /-Y  上書き確認メッセージを表示する

用例
 MOVE FILE.TXT D:  ・・・・・・FILE.TXTをDドライブに移動

説明
 ファイルを移動するために使用するコマンド。
PATH

種類
 内部コマンド

書式
 PATH [パス;] [パス;]・・・・・・

用例
 PATH C:\WINDOWS; C:\WINDOWS\COMMAND;   ・・・・・・コマンド起動パスとして、C:\WINDOWSとC:\WINDOWS\COMMANDを設定する

説明
 コマンド起動パスを設定する。外部コマンドやバッチコマンドは、カレントディレクトリかPATHで指定したディレクトリにないと、実行できない。PATH設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。現在のPATH設定を確認するには「PATHENTER」とすればよい。現在のコマンド起動パスに「C:\WORK」を追加するには「PATH
%PATH%C:\WORK;ENTER」とする。現在のコマンド起動パスをすべて取り消すには「PATH;ENTER」とする。
PROMPT

種類
 内部コマンド

書式
 PROMPT [プロンプト文字列]

用例
 PROMPT コマンド$G   ・・・・・・プロンプトを「コマンド>」とする

説明
 プロンプトの文字列を変更する。プロンプト文字列を省略すると「C>」といったドライブ名だけのプロンプトになる。プロンプトの現在の設定を確認するにはSETコマンドを実行する。(環境変数PROMPTに設定されている)。プロンプトの設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。次は特殊なプロンプトの文字列の指定。

指定文字列 意味
$$ 文字"$"を表示
$_ 改行する
$B 文字"|"を表示
$D 日付を表示
$E エスケープコード (ASCIIコードの27)
$G 文字">"を表示
$H バックスペース (直前の文字を削除)
$L 文字"<"を表示
$N カレントドライブを表示
$P カレントディレクトリを表示
$Q 文字"="を表示
$T 時刻を表示
$V Windowsのバージョン情報を表示


標準ではプロンプトは「$P$G」になっている。これはつまり、「カレントディレクトリ」+">"ということ。
RENAME (REN)

種類
 内部コマンド

書式
 RENAME (またはREN) 現ファイル名 新ファイル名

用例
 REN FILE.TXT NEW.TXT   ・・・・・・FILE.TXTをNEW.TXTに変更

説明
 ファイル名を変更する。次のようにワイルドカード機能を用いることによって、複数ファイルのファイル名をまとめて変更することもできる。

 REM *.TXT *.DOC   ・・・・・・拡張子が.TXTのファイルすべてを.DOCにする
RESTART

種類
 外部コマンド (RESTART.COM)

書式
 RESTART

用例
 RESTART

説明
 パソコンをリセットする。
RMDIR (RD)

種類
 内部コマンド

書式
 RMDIR (またはRK) [ドライブ名:]ディレクトリ名

用例
 RMDIR WORK   ・・・・・・WORKディレクトリを削除する

説明
 ディレクトリを削除する。あらかじめディレクトリの中をからっぽにしておかないと削除できない。
SCANDISK

種類
 外部コマンド (SCANDISK.COM、SCANDISK.EXE、SCANDISK.INI、SCANDSK2.EXE)

書式

  • 通常のディスクのチェックと修復を行う

    SCANDISK [ドライブ名: | /ALL] [/CHECKONLY
    | /AUTOFIX [/NOSAVE] ] [/SURFACE]
  • ドライブスペースやダブルスペースで作成された、圧縮ボリュームのチェックと修復を行う

    SCANDISK [ドライブ名:\DRVSAPCE.nnn
    [/SHICKONLY
    | /AUTOFIX [/NOSAVE] ]
  • 指定したファイルの断片化を調べる

    SCANDISK /FRAGMENT [ドライブ名:]
    [ディレクトリ名]
    [ファイル名]
  • 以前行った修復を取り消す

    SCANDISK /UNDO [ドライブ名:]
 /ALL       すべてのディスクを対象とする

 /AUTOFIX    エラーなどのメッセージに対して自動で対処する

 /CHECKONLY チェックだけ行うのみで修復はしない

 /CUSTUM    SCANDISK.INIに基づいて実行する。SCANDISK.INIはWINDOWS\COMMANDディレクトリに存在する

 /FRAGMENT  指定されたファイルが断片化(ファイルが連続しないクラスタにまたがって記憶されていること)していないか調べる (例:SCANDISK
/FRAGMENT FILE.TXTENTER

 /MONO      モノクロで表示する

 /NOSAVE    破損クラスタを別のクラスタに移動しないまま削除する

 /NOSUMMARY メッセージなどのために画面の要所で一時停止しない

 /SURFACE    自動的にクラスタスキャンを実行する

 /UNDO      修復前の状態に戻す

用例
 SCANDISK C:   ・・・・・・Cドライブのチェックを修復をする

説明
 対話式でディスクについていくつかのチェックを修復を行う。MS-DOSモードと起動時MS-DOSモードのときに利用できる(MS-DOSプロンプトのときには、Windows版の「スキャンディスク」がじっこうされる)。エラーのあるディスクに対してチェックを行うと、エラーメッセージが出るたびにFキー(修復)を押さなければならない。これが面倒なときには「/AUTOFIX」と「/SURFACE」スイッチをつけて実行しよう。「/NOSUMMARY」をつけておくと、要所のメッセージも表示されなくなる。
SCANREG

種類
 外部コマンド (SCANREG.EXE)

書式
 SCANREG [/BACKUP] [/RESTORE] [/FIX]

説明
 Windows98のレジストリ情報(SYSTEM.DAT、SYSTEM.INI、USER.DAT、WIN.INI)のバックアップとリストアを行う。同じ目的のプログラムとして、Windows98にもSCANREGWが用意されている。通常はこちらが日に一回、正しくWindowsが起動したときのレジストリ情報を、WINDOWSディレクトリの下のSYSBCKUPディレクトリに、RB000.CABといった圧縮ファイルにまとめて保存してくれる。このバックアップされたレジストリをMS-DOSモードでリストアしたいときに使う。実行すると対話式画面が表示され、どのバックアップをリストアするか選択できる。
SET

種類
 内部コマンド

書式
 SET [変数名=[文字列]]

用例
 SET TMP=C:\TMP   ・・・・・・環境変数TMPにC:\TMPを設定

説明
 環境変数(Windowsのレジストリにあたる情報)の表示と設定をする。表示するには「SETENTER」とする。よく使われている環境変数として次のようなものがある。

  • COMSPEC=C:\COMMAND.COM

    MS-DOSのコマンドプロセッサ「COMMAND.COM」が存在するディレクトリパスが設定されている。MS-DOSのコマンド実行時にメモリ上にあるCOMMAND.COMが破壊されてしまったとき、ここにあるCOMMAND.COMを再度読み込む
  • PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND

    コマンド起動パスが設定されている
  • PROMPT=$P$G

    プロンプトの形式が設定されている。$P$Gとなっていれば「カレントディレクトリ」+「>」という形式でプロンプトが表示される。
  • WINBOOTDIR=C:\WINDOWS

    ウィンドウズが起動するパスが設定されている
  • WINDIR=C:\WINDOWS

    Windowsディレクトリのパスが設定されている。Windowsディレクトリを調べるなら、これを確認すると確実
SETVER

種類
 外部コマンド (SETVER.EXE)

書式
 SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
バージョン

 SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 /D
[/Q]
 /D  指定したファイルの登録を抹消する

 /Q  通常表示されるメッセージを表示なしにする

用例
 SETVER   ・・・・・・現在の設定を表示する

説明
 MS-DOSコマンドによっては、特定のバージョンのMS-DOSでのみ実行できるように細工されている場合がある。Windows95は、MS-DOSに対してVer7.00という報告をしている。また、Windows98とWindows95のOSR2は、MS-DOSに対してVer.7.10という報告をしている。そのため、仮にVer.5.00までに限定しているMS-DOSプログラムなら、Windowsでは動作しないことになる。SETVERコマンドを使うと、特定のプログラムに対して、ユーザーが設定したバージョンを報告することができる。
SORT

種類
 外部コマンド (SORT.EXE)

書式
 SORT [/R] [/+桁] [ドライブ名:] [ディレクトリ名]
[ファイル名]

 コマンド | SORT [/R] [/+桁]
 /R   逆順で並び替える

 /+桁  指定した桁の文字で並び替える

用例
 SORT FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を行単位で並び替える

 TYPE FILE.TXT | SORT ・・・・・・フィルタとして使用した例

説明
 テキストファイルを行単位で並び替えるコマンド。実際には、各行の1文字目の文字コードを参照して、文字コード順に並び替える。「SORT
/+2 C:\FILE.TXTENTER」とすれば、2文字目を判断して並び替えることも可能である(あまりようとはないと思うが)。結果をファイルとして保存したいなら、リダイレクトを使って「SORT
C:\FILE.TXT > OUTPUT.TXTENTER」のようにすればよい。もっと凝った並び替えをするならエクセルなどを使ったほうがよいこともある。
START

種類
 内部コマンド

書式
 START [/M] [/MAX] [/R] [/W] [アプリケーション名
| データ名]
 /M   アプリケーションを最小化の状態で開く

 /MAX アプリケーションを最大化の状態で開く

 /R   アプリケーションを通常のウィンドウサイズで開く

 /W   アプリケーションが終了するまでMS-DOSを一時停止

用例
 START MSPAINT   ・・・・・・ペイントを実行する

 START FILE.BMP   ・・・・・・WindowsでFILE.BMPを開く

説明
 Windowsのアプリケーションを実行する。または、関連付けが行われている種類のデータファイルを開く。
SYS

種類
 外部コマンド (SYS.COM)

書式
 SYS [ドライブ名1:] [ディレクトリ名] ドライブ名2

用例
 SYS C: A:   ・・・・・・CドライブのシステムファイルをAドライブにコピー

説明
 MS-DOSが起動するたびに最低必要な「IO.SYS」、「MSDOS.SYS」、「COMMAND.COM」の3つのファイル(実際には、これに加えて「DRVSPACE.BIN」というファイルも対象になる)をコピーする。「FORMAT
/SENTER」の「/S」の処理と同じ。SYSコマンドを使うには、フォーマットするときに「FORMAT
/BENTER」として確保しておく必要がある。
TIME

種類
 内部コマンド

書式
 TIME [時刻]

用例
 TIME 14:00

説明
 時刻の表示と設定を行う。引数として時刻を指定するを、その時刻が設定される。引数なしにすると現在の時刻が表示され、続けて新しい時刻が設定できる。自国の変更が不要ならばENTERキーを押せばよい。
TYPE

種類
 内部コマンド

書式
 TYPE [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名

用例
 TYPE FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する

説明
 テキストファイルの内容を表示する。ワイルドカードは使えない。
US (DOS/Vのみ)

種類
 バッチコマンド (US.BAT)

書式
 US

用例
 US

説明
 英語モードに切り替える。実際には、CHCPコマンドが実行されている。
VER

種類
 内部コマンド

書式
 VER

用例
 VER

説明
 MS-DOSのバージョンを表示する。
VOL

種類
 内部コマンド

書式
 VOL [ドライブ名:]

用例
 VOL D:

説明
 ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつけた名前のこと。
WIN

種類
 内部コマンド

書式
 WIN

用例
 WIN   ・・・・・・Windowsを起動する

説明
 起動時MS-DOSモードや、MS-DOSモードからWindowsを起動する。起動ディスク(フロッピーディスク)からの起動時には利用不可。
XCOPY

種類
 外部コマンド (XCOPY.EXE)

書式
 XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付]
[/P] [/S] [/E] [/V] [/W]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される

 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される

 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる

 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する

 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない

 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする

 /V  コピー時に照合する

 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する

用例
 XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー

説明
 ファイルをさまざまな方法でコピーする。このコマンドはMS-DOSモード用であり、MS-DOSプロンプトで実行した場合には、実際にはXCOPY32が実行される。
XCOPY32

種類
 外部コマンド (XCOPY32.EXE、XCOPY32.MOD)

書式
 XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付]
[/P] [/S] [/E] [/W] [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L]
[/H] [/R] [/T] [/U] [/K] [/N]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される

 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される

 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる

 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する

 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない

 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする

 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する

 /C  エラーが起きてもコピーを続ける

 /I   複数のファイルをコピーするとき、コピー先のファイルまたはディレクトリがなければ、ディレクトリを作ってコピーする

 /Q  コピー中にファイル名を表示しない

 /F  コピー中にコピー元とコピー先のディレクトリパス名を表示する

 /L  コピーするファイルを表示する

 /H  隠しファイルとシステムファイルもコピーする

 /R  コピー先に同名の読み取り専用属性のファイルがあったとき上書きする。この指定がないとキャンセルになる

 /T  ディレクトリだけをコピーし、ファイルはコピーしない。ただし、空きディレクトリについてはコピーしない。/Eを追加指定することにって空きディレクトリもコピーするようになる。

 /U  受け側に存在している同名ファイルだけをコピーする

 /K  読み取り専用属性のファイルを、属性を保持したままコピーする

 /Y  上書き確認メッセージを表示しない

 /-Y  上書き確認メッセージを表示する

 /N  コピー元が長いファイル名のとき、コピー先を強制的に8.3形式のファイル名にしてコピーする

用例
 XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー

説明
 ファイルをさまざまな方法でコピーする。MS-DOSプロンプトでは、XCOPYとすると、内部ではXCOPY32が実行されている。



1992年10月29日木曜日

MS-DOSコマンド

MS-DOSコマンド一覧
●ADDDRY
種類  外部コマンド (ADDDRV.EXE)
書式  ADDDRV [ドライブ名:][ディレクトリ名]定義ファイル名
用例  ADDDRV DOSIME.SYS   ・・・・・・DOSIME.SYSで記述するデバイスドライバを組み込む
説明  デバイスドライバを組み込む。定義ファイルには、テキスト形式で「DEVICE=」ではじまるデバイスドライバ設定行を記述しておく。
通常組み込めるのは1つだけだが、DOSIME.SYSだけは、それとは別に組み込める。
●ATTRIB
種類  外部コマンド (ATTRIB.EXE)
書式  ATTRIB [+R | -R] [+A | -A] [+S | -S] [+H | -H] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 [/S]
 +R  読み取り専用属性にする
 -R  読み取り専用属性にしない
 +A  アーカイブ属性にする
 -A  アーカイブ属性にしない
 +S  システム属性にする
 -S  システム属性にしない
 +H  隠しファイル属性にする
 -H  隠しファイル属性にしない
 /S  サブディレクトリ内のファイルについても処理する
用例 
  ATTRIB *.*   ・・・・・・指定ファイルの属性を表示する
 ATTRIB +H FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを隠しファイル属性にする
説明  ファイルの属性の表示と設定を行なう。「ATTRIB +H -R +A FILE.TXTEnter」のように、複数の属性の設定もできる。
見えないファイルや上書きできないファイルがあったときには、このコマンドで確認してみると良い。
●BREAK
種類  内部コマンド
書式  BREAK [ON | OFF]
用例  BREAK ON
説明  BREAKがOFFの状態では、キーボード入力/画面出力/プリンタ出力の時点でしか中断キー(CTRL + C /BREAK /STOP)をチェックをしないため、
ディスクアクセスが延々と続く処理(大きなファイルのコピー等)は中断できない。
BREAKをONに設定すると、ディスク入出力の途中でも中断キーをチェックするようになる。
スイッチをつけないと、現在の状態が表示される。
●CHCP (DOS/Vのみ)
種類  内部コマンド
書式  CHCP [コードページ番号]
用例  CHCP 437   ・・・・・・英語モードにする
 CHCP 932   ・・・・・・日本語モードにする
説明  日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のコードページ番号が表示される。
コードページ番号を指定するのは面倒なので、Windowsには最初からJP.BAT、US.BATというバッチファイルが用意されている。
●CHEV (COS/Vのみ)
種類  外部コマンド (CHEV.EXE)
書式  CHEV [US | JP]
用例  CHEV US   ・・・・・・英語モードにする
CHEV JP   ・・・・・・日本語モードにする
説明  日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のモードが表示される。
このコマンドは旧MS-DOS時代に使われていたもの。
現在は、CHCPコマンドを使えばよい。
●CHDIR(CD)
種類  内部コマンド
書式  CHDIR [ドライブ名:][ディレクトリ名]
用例  CD C:\WINDOWS   ・・・・・・カレントディレクトリをC:\WINDOWSに変更
説明  引数を付けないとカレントディレクトリを表示する。引数を付けると、それが新しいカレントディレクトリとなる。
 C:\>CD             ・・・・・・引数なしでCDコマンド実行
 C:\               ・・・・・・カレントディレクトリが表示された
 C:\>CD C:\WINDOWS   ・・・・・・引数付きでCDコマンド実行
 C:\WINDOWS         ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
 C:\WINDOWS>CD..     ・・・・・・カレントディレクトリを1つ上の階層にする
 C:\>              ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
●CHKDSK
種類  外部コマンド(CHKDSK.EXE)
書式  CHKDSK [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/F] [/V]
 /F  ディスクエラーを修復する
 /V  ディスクの全ファイルのファイル名をパス付きで表示する
用例  CHKDSK C:   Cドライブの情報表示とチェック
説明  ディスクやメモリの使用状況を表示する。ディスクのチェックも行なってくれる。
旧MS-DOSでは、/Fオプションをつけて実行することで、エラーの修復を行なうのが慣例だった。
しかし、実際に実行してみるとわかるように、現在はWindowsの「スキャンディスク」を使うべきである。
なお、Windows95のOSR2以降のDOS/Vでは、「/V」スイッチが使えない。
●CLS
種類  内部コマンド
書式  CLS
用例  CLS
説明  画面の文字をすべて消去する。ClearScreenの略。
●COPY
種類  内部コマンド
書式  COPY [/A | /B] コピー元 [/A | /B] コピー先 [/V] [/Y | /-Y]
 /A  テキストファイルとしてコピーする
 /B  バイナリファイルとしてコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例  COPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをコピーするために使用するコマンド。つぎのように「+」を付けて送り側を複数記述すると、FILE1.TXTとFILE2.TXTをADD.TXTに連結できる。
COPY FILE1.TXT + FILE2.TXT ADD.TXT
ワイルドカードを使って次のように記述することで、コピー元として検索された複数ファイルを連結できる。
COPY *.TXT ALL.TXT   ・・・・・・*.TXTファイルを連結する
/A、/Bは、つけるとファイルの末尾に^Zというコードが挿入されたり、ファイル内の^Zというコードまでしかコピーされなくなったりするので、通常は不要。
●COMMAND
種類  外部コマンド (COMMAND.COM)
書式  COMMAND [ドライブ名:][ディレクトリ名] [/E:数値] [/L:数値] [/U:数値] [/P] [/MSG] [/LOW] [/Y [/[C | K] コマンド]]
 /E   環境変数領域の初期サイズを指定 (128~32768)
 /L   内部バッファサイズを指定 (128~1024)
 /U   入力バッファサイズを指定 (128~255)
 /P   新しいCOMMAND.COMを常駐する (終了不可)
 /MSG メモリ内にエラーメッセージを記憶
 /LOW COMMAND.COMの常駐部をコンベンショナルメモリに読み込む
 /Y   /C、/Kを付けてバッチファイルを指定したときに1行ずつ確認する
 /C   コマンドの実行が終わった後でEXITする
 /K   コマンドの実行が終わった後でEXITしない
用例  COMMAND C:\ /P /E:1024
説明  コマンドプロセッサを起動する。MS-DOSがプロンプトを出しているときには、最低限1つのCOMMAND.COMが起動して、コマンド入力の監視、入力されたプログラムの実行などを行なっている。また、内部コマンドがこの中に含まれている。
MS-DOSのプロパティの
 [プログラム] タブ→ [コマンドライン]
に内部コマンドを記述するときには
「C:\WINDOWS\COMMAND.COM /K DIR」
のように設定する。
●CVT
種類  外部コマンド (CVT.EXE)
書式  CVT [ドライブ名:] [/CVT32] [/NT5]
 /CVT32  間違ってFAT32に変換しないようにするためのもの。これを指定しないと実行はキャンセルされる。
 /NT5    FAT32に対応したWindowsNTがインストールされている場合には、これをつけることによりデュアルブートが可能になる。
用例  CVT D: /CVT32   ・・・・・・DドライブをFAT32にする
説明  FAT16をFAT32に変換する(ディスクの内容はそっくり引き継がれる)。
MS-DOSモードでのみ実効可能。ただし通常の場合は、Windowsの「ドライブコンバータ」を使うこと。
ウィザードでいくつかの設定をした後で、MS-DOSモードに切り替えてこのコマンドを実行してくれる。
●DATE
種類  内部コマンド
書式  DATE [日付]
用例  DATE 1998-12-24
説明  日付の表示と設定を行なう。引数として日付を指定すると、その日付が設定される。
引数なしにすると現在の日付が表示され、続けて新しい日付が設定できる。日付の変更が不要ならばENTERキーを押せば良い。
●DEBUG
種類  内部コマンド
書式  DEBUG [コマンドファイル 引数]
用例  DEBUG MORE.COM FILE.TXT
説明  MS-DOSのプログラムをデバックする。じっこうすると「 _ 」というプロンプトになる。
ここでは次のコマンドが使える。起動ディスクに入っているが、一般ユーザーは使いようがない。
各コマンドとその意味は、次のとおりである。

 ヘルプを表示する
A [アドレス]
 入力したニーモニックコードをアセンブルし、指定アドレスへ格納する。「A 100 ENTER」とすれば、100番地から入力開始になるまで、あとは「CALL 0100 ENTER」のようにニーモニックを入力していけばよい。
C 範囲 アドレス
 指定範囲のデータを、指定アドレスからのデータと比較する。「C 100,200 300 ENTER」とすれば、100~200番地のデータを300番地からのデータと比較する。
D [範囲]
 指定範囲を16進ダンプする。「D 100,200 ENTER」で100~200番地を16進ダンプする。
E アドレス [データ]
 指定アドレスから1バイトずつ16進入力する。「E 100 AA,FA,01」 もしくは「E 100 AA FA 01」 のようにしてデータを入力することもできる。データには「E 100 "test"」 のように文字列も指定できる。
F 範囲 データ
 指定範囲を指定したデータで埋める。「F 100,200 11,22 ENTER」 とすれば、100~200番地が11,22,11,22……というデータで埋まる。
G [=アドレス] [ブレークポイント]
 指定したアドレスからプログラムを実行し、ブレークポイントのアドレスに達すると中断する。ブレークポイントを省略した場合は、プログラムが終了するまで実行する。開始アドレスを省略した場合は、現在のCS:IPレジスタペアの位置からプログラムを再開する。
H 数値1 数値2
 16進数の計算を行なう。「H 1111 2222 ENTER」 とすると、加算した答えと減算した答えが「3333 EEEF」 のように表示される。
I ポート
 指定したI/Oポートから1バイトのデータを入力し、結果を2桁の16進数で表示する。
L [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
 指定したアドレス(省略時は100番地)に、指定ドライブの論理セクタからデータを読み込む。ドライブはA:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「L 100 0 31 200」 は、ドライブAの論理セクタ0031から200バイトを100番地に読み込む。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数又はNコマンドで指定されたファイルからプログラムを読み込む。たとえば「L 100」 は現在指定されているファイルを100番地に読み込む。
M 範囲 アドレス
 指定範囲のデータを、アドレスで指定した場所へ移動する。「M 100,200 300 ENTER」 とすれば、100~200番地の内容を、300番地以降へコピーする。
N [パス名] [引数]
 DEBUG起動時のコマンドライン引数を再設定する。たとえば「N A:\TEST.COM FOO」 を実行すると、以後は「DEBUG A:\TEST.COM FOO」 というコマンドラインが指定されたものとみなされる。[パス名]は、LコマンドやWコマンドで読み書きするファイル名になる。[引数]は、Gコマンド実行時にコマンドライン引数としてプログラムに渡される。
O ポート バイト値
 指定したI/Oポートに1バイトのデータを出力する。
P [=アドレス] [ステップ]
 ステップオーバー方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、1名例ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令は1ステップとして数え、サブルーチンの中身はトレースしない。
Q
 DEBUGコマンドを終了する。
R [レジスタ]
 「R ENTER」 でレジスタ値を表示する。「R AX ENTER」 のようにすることでAXレジスタの値の変更が行なえる。
S 範囲 データ
 指定範囲から、データが存在するアドレスを表示する。「S 100,200 0D,11 ENTER」 とすれば100~200番地から「0D,11」 というパターンのデータを検索して、アドレスを表示する。
T [=アドレス] [ステップ]
 ステップイン方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、一命令ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令があると、そのサブルーチンの中身もトレースする。
U [アドレス]
 逆アセンブルする。「U 100 ENTER」 とすると、100番地から逆アセンブルする。
W [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
 指定したアドレス(省略時は100番地)のデータを、指定ドライブの論理セクタに書き出す。ドライブは、A:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「W 100 0 31 200」 は、100番地から200バイトのデータをドライブAの論理セクタ0031に書き出す。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数またはNコマンドで指定されたファイルにプログラムを書き出す。このときBX:CXレジスタペアでファイルサイズを指定する。たとえば「W 100」 100番地から始まるBX:CXで指定されたバイト数のデータを、現在の指定ファイルに書き出す。
XA [ページ数]
 指定したページ数のEMSメモリを確保する。確保に成功すると、そのEMSハンドルを表示する。
XD [ハンドル]
 XAコマンドで確保したEMSメモリとEMSハンドルを解放する。
XM [論理ページ] [物理ページ] [ハンドル]
 指定した論理ページを物理ページにマッピングする。
XS
 現在のEMSメモリ状態を表示する。
 注: 範囲は「開始アドレス,終了アドレス」という形式、または「開始アドレス,Lバイト数」という形式で指定する。
たとえば、「100番地から200番地」なら「100,200」とし、「100番地から80バイト」なら「100,L80」とすればよい。
DやUコマンドなどは,引数なしで実行することで、続きのアドレスを表示してくれる。
●DEL (ERASE)
種類  内部コマンド
書式  DEL (またはERASE) [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/P]
 /P  削除確認メッセージを表示する。
用例  DEL FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを削除
説明  ファイルを削除するコマンド。MS-DOSで削除したときには、Windowsのごみ箱に入らないので注意。削除したファイルは、基本的には復活できない。
DELDRV
種類  外部コマンド (DELDRV.EXER)
書式  DELDRV
用例  DELDRV   ・・・・・・ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす
説明  ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす。
●DELTREE
種類  外部コマンド (DELTREE.EXE)
書式  DELTREE [/Y] [ドライブ名:][ディレクトリ名]
 /Y  ディレクトリ削除確認メッセージを表示しない
用例  DELTREE C:\WORK   ・・・・・・CドライブのWORKディレクトリを削除する
説明  ディレクトリをサブディレクトリごと削除する。実行すると、直後に「ディレクトリC:\WORKとすべてのサブディレクトリを削除しますか(Y/N)?」と表示される。ここでYキーを押すと削除される。
●DIR
種類  内部コマンド
書式  DIR [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名] [/P] [/W] [/S] [/B] [/A:属性] [/O:並べ順] [/L] [/V] [/Z] [/4]
 /P  画面単位でスクロールをとめる
 /W  ワイド表示
 /S  サブディレクトリも表示する
 /B  ファイル名のみを表示する
 /B /S  この組み合わせだと,ファイル名がパス付きで表示される
 /A  すべての属性を表示する
  /AD  ディレクトリを表示する
  /AR  読み取り専用のファイルを表示する
  /AH  隠しファイル属性のファイルを表示する
  /AS  システムファイル属性のファイルを表示する
  /AA  アーカイブ属性のファイルを表示する
  /A-  指定した属性以外を表示する(例: /A-D ディレクトリ以外を表示する)
  /ADR 属性を複数指定した場合には,両方満たしたファイルだけが表示される
 /O  ディレクトリを先に表示し、ファイル名順で表示する
  /ON  ファイル名順で表示する
  /OS  ファイルのサイズ順で表示する
  /OE  拡張子順で表示する
  /OD  日付順で表示する
  /OG  ディレクトリを先に表示する
  /OA  最終サクセス順で表示する
  /O-  逆順で表示する (例: /O-N, ファイル名の逆順で表示する)
  /ONS 並べ順が複数指定されていると最後の指定が有効になる
 /L  小文字で表示する
 /V  詳細を表示する
 /Z  8.3形式で表示する
 /4  年の表示を4桁にする(Windows98のみ)
用例  DIR C:\WINDOWS
説明  指定したディレクトリにあるファイル名の一覧を表示する。
●DISKCOPY (DOS/V)
種類  外部コマンド (DISKCOPY.EXE)
書式  DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/1] [/V] [/M]
 /1  ディスクの片面だけコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例  DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明  フロッピーディスクの全内容をトラック単位でコピーする。これで,コピー先はコピー元とまったく同じ内容になる。
ただし,コピー元のデータは完全になくなってしまうので,十分注意して実行すること。
ディスクにデータが詰まっているときには、COPYコマンドよりも高速。
また、Windowsでディスクコピーしたときには、コピー先がフォーマットされている必要があるのに対して、DISKCOPYコマンドならコピー先を自動的にフォーマットしてくれる。フロッピーディスクが一台しかないときには、
   DISKCOPY A: A:
とすればよい。ディスクの差し替え要求が表示されたら,コピー元のフロッピーディスクを取り出して,コピー先のフロッピーディスクを入れよう。
●DISKCOPY (PC-98)
種類  外部コマンド (DISKCOPY.COM)
書式  DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/P] [/Q | /V] [/M]
 /P  ディスク挿入や,処理終了時の再実行メッセージを表示しない
 /Q  コピー時の照合を省略する
 /V  照合だけを行なう
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例  DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明  DISKCOPY (DOS/V)を参照。
●DISKINIT (PC-98のみ)
種類  外部コマンド (DISKINIT.EXE)
書式  DISKINIT [番号] [/P]
 /P  確認メッセージを表示しない
用例  DISKINIT
説明  番号で指定したディスクかMOを物理フォーマットする。
MS-DOSモードでのみ実効可能。
●DOSIME
種類  バッチコマンド (DOSIME.BAT)
書式  DOSIME
用例  DOSIME
説明  MS-DOS版の日本語入力システムを使えるようにする。実際には、ADDDRVコマンドによって、起動ドライブのルートにあるDOSIME.SYSという定義ファイルの内容が組み込まれる。
●DOSKEY
種類  外部コマンド (DOSKEY.COM)
書式  DOSKEY [/B:サイズ] [/E [ON | OFF]] [/F:ファイル名] [/H] [/I | /O] [/K:サイズ] [/L:サイズ] [/M] [/R]
 DOSKEY マクロ名=[コマンド名]
 /B  マクロとコマンドの履歴バッファのサイズを設定する。省略値は512.DOSKEY導入中に実行するには「/R」を併記する。
 /E  マクロを実行するとき、実行されるコマンドを表示するかどうかを「/E:ON」または「/E:OFF」で指定する。省略値はON。
 /F  マクロの定義ファイルを指定する。
 /H  コマンド履歴を表示する。
 /I  コマンドラインの初期状態を挿入状態にする。
 /O  コマンドラインの初期状態を上書きモードにする。
 /K  キーボードのバッファサイズを指定する。省略値は15。DOSKEY導入時に実行するには「/R」を併記する。
 /L  行編集のバッファサイズの最大値を指定する。省略値は128。DOSKEY実行時に実行するには「/R」を併記する。
 /M  登録されているマクロの一覧を表示する。
 /R  DOSKEYを追加組み込みをする。そのぶん空メモリが減ってしまう。
用例  DOSKEY
説明  コマンドラインの入力を補助する。常駐ソフトなので、実行するとメモリに居座って機能する。DOSKEYには次の「ヒストリー機能」と「マクロ機能」がある。
ヒストリー機能
 一度入力したコマンドをバッファ(一時記憶領域)に記憶する。これを次のキー操作で呼び出して使うことができる。ただし、記憶されるのはDOSKEYコマンドが常駐したときからであり、それ以前のコマンドが記憶されていないし、「/R」を使って再組み込みしたときには、それ以前の記憶が消えてまう。記憶できるのは「/B」で指定したサイズまでであり、バッファがいっぱいになると古いものから消される。
キー 意味
← → コマンドラインのカーソルを文字を消すことなく左右に移動する
↑ ↓ 記憶されているコマンドを順番に呼び出す。↑を押すとかこのコマンドが表示され、↓を押すと新しいコマンドが現れる
F7 バッファに記憶されているコマンドを行番号つきで表示する
Alt + F7 バッファに記憶されているコマンドをすべて消す
F8 呼び出したいコマンドの最初の数文字を入力してからF8を押すと、その出だしで始まるコマンドを呼び出してくれる。もう一度F8を押すと次の候補が表示される
F9 F9を押すと「行番号:」と表示される。F7で表示された番号を入力すると、対応するコマンドを呼び出すことができる。
マクロ機能
コマンドの名前を別名で定義する。たとえば、
DOSKEY D=DIR /W
とすると「D ENTER」とするだけで「DIR /W ENTER」が実行されるようになる。登録は繰り返し行うことができる。マクロに関係するコマンド書式は表の通り。なお、「DOSKEY DIR=DIR /WENTER」のような定義をしたときには一時的にマクロ定義を無効にして、単にDIRを実行したいときには頭に半角スペースを入れて「 DIRENTER」とすればよい。
コマンド 意味
DOSKEY D=DIR /W 「D」に「DIR /W」を定義する
DOSKEY /M 現在のマクロ定義を一覧表示する
DOSKEY D= Dのマクロ定義を取り消す
Alt + F10 すべてのマクロ定義を取り消す
●EDIT
種類  外部コマンド (EDIT.COM、EDIT.EXE、EDIT.HLP、EDIT2.HLP)
書式  EDIT [/B] [/R] [/S] [/桁数] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 /B   モノクロ画面で表示する
 /R   読み取り専用でファイルを開く
 /S   長いファイル名を使用禁止する
 /桁数 バイナリファイルを指定桁数で表示する(例: EDIT /60 MEM.EXE)
用例  EDIT FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを編集する
説明  マルチファイル対応、画面分割可能、文字列置換可能なテキストエディタ。
MS-DOSプロンプトの場合に限りマウスでの操作ができる。
DOS/Vでは、英語モードで実行すると、自動的に英語モード用のEDIT2が起動する。
●EXIT
種類  内部コマンド
書式  EXIT
用例  EXIT
説明  MS-DOSプロンプトを終了する。正確にはCOMMAND.COMが終了する。
EXT
種類  外部コマンド (EXT.EXE)
書式  EXT
用例  EXT
説明  EXTRACTコマンドを助けるプログラム。実行すると、キャビネットファイル名、展開したファイル名などを尋ねてくるので答える。
EXTRACT
種類  外部コマンド (EXTRACT.EXE)
書式  EXTRACT [/Y] [/A] [/D | /E] [/Lディレクトリ名] キャビネット名 [抽出ファイル名]
 EXTRACT [/Y] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 EXTRACT [/Y] [/C] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 /A  すべてのキャビネットのチェーンを辿りつつ、全ファイルを抽出する
 /D  キャビネットの内容を表示する
 /E  すべてのファイルを抽出する
 /Y  抽出先のファイルが存在したとき無条件で上書きする
 /L  抽出するファイルの保存ディレクトリを指定する
 /C  元のファイルをDMFディスクから抽出先にコピーする。DMFとは3.5インチフロッピーディスクに1.7MBのデータを記憶する特殊フォーマットのこと
用例  EXTRACT FILE.CAB     ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを表示する
EXTRACT /E FILE.CAB   ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを解凍する
説明  Windowsが採用している圧縮解凍ツール.Windowsのファイルの多くは、CABという拡張子のキャビネットファイル形式で供給されるため、主にそれを解凍するとき使用される。すべてのファイルを抽出する場合は、「/E」スイッチをつければよい。「EXTRACT /E FILE.CAB *.EXEENTER」とすればEXEファイルだけ抽出することができる。Windowsの配布ディスクなどに入っているFILE.EX_というファイルを元のファイルに戻すこともできる。
●FDISK
種類  外部コマンド (FDISK.EXE)
書式  FDISK [/STATUS] [/X]
 /STATUS 接続されているディスクとパーティション情報を表示する
 /X 拡張ディスクアクセスサポートを無効にする(DOS/Vのみ)
用例  FDISK
説明  対話式で、ハードディスクの区画を分けたり、削除する。512MB以上のハードディスクが存在する場合には、最初に「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか(Y/N)」と尋ねてくる。Yを押すと、これから作成するドライブがFAT32になる。Nの場合にはFAT16になる。
●FC
種類  外部コマンド (FC.EXE)
書式  FC [/A] [/C] [/L] [/LB行数] [/N] [/T] [/W] [/数値] ファイル1 ファイル2
 FC /B ファイル1 ファイル2
 /A   連続する行が違っていたとき、その最初の行と最後の行だけ表示する。間は「…」をなる
 /B   バイナリファイルとして比較する
 /C   大文字と小文字の区別をしない
 /L   テキストファイルとして比較する
 /LB  連続する不一致行の最大行数を指定する(例: /LB10)
 /N   テキストファイルを比較するとき行番号をつける
 /T   タブを空白文字に変換せずに比較する
 /W   連続した空白文字を1つの空白文字にして比較する。空白文字は半角でも全角でもよい
 /数値 不一致後に一致すべき連続行数を指定する
用例  FC FILE1.TXT FILE2.TXT   ・・・・・・FILE1.TXTとFILE2.TXTの内容を比較する
説明  2つのファイルの内容を比較して表示する。ファイルに保存する場合にはリダイレクトを使う。
●FIND
種類  外部コマンド (FIND.EXE)
書式  FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列" [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
 コマンド | FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列"
 /V  指定した文字列を含まない行を出力する
 /C  指定した文字列を含む行の数だけを表示する
 /N  出力する行に、行番号をつける
 /I   大文字と小文字を区別しない
用例  FIND "WORD" C:\FILE.TXT     ・・・・・・"WORD"という文字を見つける
 TYPE FILE.TXT | FIND "WORD"   ・・・・・・フィルタとして使う
説明  テキストファイルから指定された文字列を検索し、それを含む行だけを出力する。
出力結果は、リダイレクトを使い、
「FIND "WORD" C:\FILE.TXT >OUTPUT.TXTENTER」
とすることで保存できる。
指定する文字列は、大文字と小文字を区別する。
もし、区別したくないなら「/I」スイッチをつける
●FORMAT
種類  外部コマンド (FORMAT.COM)
書式  FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル名] [/Q] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C]   ・・・・・・DOS/V
 FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル] [/Q] [/U] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C] [/P]   ・・・・・・PC-98
 /F  フォーマットするディスク容量を指定する
 /Q  クイックフォーマットにする
 /B  システムファイル用の領域を設ける
 /S  システムファイル用の領域を設け、さらにシステムファイルをコピーする
 /V  ボリュームラベルを指定する
 /C  不良クラスタをテストする
 /U  現在のフォーマットを調べずに無条件フォーマットする(PC-98のみ)
 /P  「新しいディスクをC:ドライブに入れてください.準備ができたらEnterキーを押してください」をいうメッセージを表示しない(PC-98のみ)
DOS/Vで[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   160、180、320、360、720、1.2、1.44、2.88
   通常は720と1.44のみ指定可能
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/1 | /4 | /8]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /1  フロッピーディスクの片面だけをフォーマットする
   /4  5.25インチ360KBのフロッピーディスクを高密度でフォーマットする
   /8  トラックを8セクタでフォーマットする
PC-98で[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   640、720、1.25、1.44
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/6 | /9 | /M | /4]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /6  640KBでフォーマットする
   /9  720KBでフォーマットする
   /M  1.25KBでフォーマットする
   /4  1.44KBでフォーマットする
用例  FORMAT A:   ・・・・・・Aドライブをフォーマットする
説明  フロッピーディスクをフォーマットする。また、ハードディスクのフォーマットもできる。
フォーマットすると、それまで記憶されていた内容が抹消されてしまうので、よく確認してから実行すること。
数多くのスイッチがあるが、ほとんど使用する必要はない。
●JP (DOS/Vのみ)
種類  バッチコマンド (JP.BAT)
書式  JP
用例  JP
説明  日本語モードに切り替える。実際には、CHCPコマンドが実行されている。
●LABEL
種類  内部コマンド
書式  LABEL [ドライブ名;] [ラベル]
用例  LABEL D:
説明  ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつける名前のこと。
●LOADHIGH (LH)
種類  内部コマンド
書式  LOADHIGH コマンド
用例  LOADHIGH DOSKEY   ・・・・・・DOSKEYコマンドをUMB領域に常駐する
説明  指定したコマンドをUMB領域に常駐させる。UMB領域が作られてなかったり、コマンドが入るだけの空きがなかったときには、コンベンショナルメモリ行きとなる。
●MEM
種類  外部コマンド (MEM.EXE)
書式  MEM [/C] [/D] [/F] [/Mモジュール名] [/P]
 /C  システム、デバイスドライバ、常駐プログラムなどの情報を表示する
 /D  /Cより詳細な情報を表示する
 /F  空きメモリの合計を表示する
 /M  指定したモジュールの情報を表示する (:MEM /MHIMEM)
 /P  表示を1画面ごとに停止する
用例  MEM /C /P   ・・・・・・メモリの詳しい情報を表示する
説明  メモリの使用状況を表示する。メモリがどのように使用されているかや、空きメモリがどれだけあるかを表示できる。
●MKDIR (MD)
種類  内部コマンド
書式  MKDIR (またはMD) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例  MKDIR WORK  ・・・・・・WORKをいうディレクトリを作成する
説明  ディレクトリを作成する。作成したディレクトリは中がからっぽになっている。
●MORE
種類  外部コマンド (MORE.COM)
書式  MORE [ドライブ名:] [ディレクトリ名]ファイル名
 コマンド | MORE
用例  MORE FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
 TYPE FILE.TXT | MORE  ・・・・・・フィルタをして使用した
説明  テキストの内容を表示する。TYPEコマンドと異なるのは一画面単位でスクロールが停止するところ。
表示を続けるには何かのキーを押せばよい。フィルタとして設計されているので、
「TYPE FILE.TXT | MORE」
のように使用すれば、TYPEコマンドの出力に対して一画面でスクロールを停止する機能が働く。
●MOVE
種類  外部コマンド (MOVE.EXE)
書式  MOVE [/Y | /-Y] コピー元 コピー先
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例  MOVE FILE.TXT D:  ・・・・・・FILE.TXTをDドライブに移動
説明  ファイルを移動するために使用するコマンド。
●PATH
種類  内部コマンド
書式  PATH [パス;] [パス;]・・・・・・
用例  PATH C:\WINDOWS; C:\WINDOWS\COMMAND;   ・・・・・・コマンド起動パスとして、C:\WINDOWSとC:\WINDOWS\COMMANDを設定する
説明  コマンド起動パスを設定する。外部コマンドやバッチコマンドは、カレントディレクトリかPATHで指定したディレクトリにないと、実行できない。PATH設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。現在のPATH設定を確認するには「PATHENTER」とすればよい。現在のコマンド起動パスに「C:\WORK」を追加するには「PATH %PATH%C:\WORK;ENTER」とする。現在のコマンド起動パスをすべて取り消すには「PATH;ENTER」とする。
PROMPT
種類  内部コマンド
書式  PROMPT [プロンプト文字列]
用例  PROMPT コマンド$G   ・・・・・・プロンプトを「コマンド>」とする
説明  プロンプトの文字列を変更する。プロンプト文字列を省略すると「C>」といったドライブ名だけのプロンプトになる。プロンプトの現在の設定を確認するにはSETコマンドを実行する。(環境変数PROMPTに設定されている)。プロンプトの設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。次は特殊なプロンプトの文字列の指定。
指定文字列 意味
$$ 文字"$"を表示
$_ 改行する
$B 文字"|"を表示
$D 日付を表示
$E エスケープコード (ASCIIコードの27)
$G 文字">"を表示
$H バックスペース (直前の文字を削除)
$L 文字"<"を表示
$N カレントドライブを表示
$P カレントディレクトリを表示
$Q 文字"="を表示
$T 時刻を表示
$V Windowsのバージョン情報を表示
標準ではプロンプトは「$P$G」になっている。これはつまり、「カレントディレクトリ」+">"ということ。
RENAME (REN)
種類  内部コマンド
書式  RENAME (またはREN) 現ファイル名 新ファイル名
用例  REN FILE.TXT NEW.TXT   ・・・・・・FILE.TXTをNEW.TXTに変更
説明  ファイル名を変更する。次のようにワイルドカード機能を用いることによって、複数ファイルのファイル名をまとめて変更することもできる。
 REM *.TXT *.DOC   ・・・・・・拡張子が.TXTのファイルすべてを.DOCにする
●RESTART
種類  外部コマンド (RESTART.COM)
書式  RESTART
用例  RESTART
説明  パソコンをリセットする。
●RMDIR (RD)
種類  内部コマンド
書式  RMDIR (またはRK) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例  RMDIR WORK   ・・・・・・WORKディレクトリを削除する
説明  ディレクトリを削除する。あらかじめディレクトリの中をからっぽにしておかないと削除できない。
●SCANDISK
種類  外部コマンド (SCANDISK.COM、SCANDISK.EXE、SCANDISK.INI、SCANDSK2.EXE)
書式
通常のディスクのチェックと修復を行う
SCANDISK [ドライブ名: | /ALL] [/CHECKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ] [/SURFACE]
ドライブスペースやダブルスペースで作成された、圧縮ボリュームのチェックと修復を行う
SCANDISK [ドライブ名:\DRVSAPCE.nnn [/SHICKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ]
指定したファイルの断片化を調べる
SCANDISK /FRAGMENT [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
以前行った修復を取り消す
SCANDISK /UNDO [ドライブ名:]
 /ALL       すべてのディスクを対象とする
 /AUTOFIX    エラーなどのメッセージに対して自動で対処する
 /CHECKONLY チェックだけ行うのみで修復はしない
 /CUSTUM    SCANDISK.INIに基づいて実行する。SCANDISK.INIはWINDOWS\COMMANDディレクトリに存在する
 /FRAGMENT  指定されたファイルが断片化(ファイルが連続しないクラスタにまたがって記憶されていること)していないか調べる (例:SCANDISK /FRAGMENT FILE.TXTENTER)
 /MONO      モノクロで表示する
 /NOSAVE    破損クラスタを別のクラスタに移動しないまま削除する
 /NOSUMMARY メッセージなどのために画面の要所で一時停止しない
 /SURFACE    自動的にクラスタスキャンを実行する
 /UNDO      修復前の状態に戻す
用例  SCANDISK C:   ・・・・・・Cドライブのチェックを修復をする
説明  対話式でディスクについていくつかのチェックを修復を行う。MS-DOSモードと起動時MS-DOSモードのときに利用できる(MS-DOSプロンプトのときには、Windows版の「スキャンディスク」がじっこうされる)。エラーのあるディスクに対してチェックを行うと、エラーメッセージが出るたびにFキー(修復)を押さなければならない。これが面倒なときには「/AUTOFIX」と「/SURFACE」スイッチをつけて実行しよう。「/NOSUMMARY」をつけておくと、要所のメッセージも表示されなくなる。
●SCANREG
種類  外部コマンド (SCANREG.EXE)
書式  SCANREG [/BACKUP] [/RESTORE] [/FIX]
説明  Windows98のレジストリ情報(SYSTEM.DAT、SYSTEM.INI、USER.DAT、WIN.INI)のバックアップとリストアを行う。同じ目的のプログラムとして、Windows98にもSCANREGWが用意されている。通常はこちらが日に一回、正しくWindowsが起動したときのレジストリ情報を、WINDOWSディレクトリの下のSYSBCKUPディレクトリに、RB000.CABといった圧縮ファイルにまとめて保存してくれる。このバックアップされたレジストリをMS-DOSモードでリストアしたいときに使う。実行すると対話式画面が表示され、どのバックアップをリストアするか選択できる。
●SET
種類  内部コマンド
書式  SET [変数名=[文字列]]
用例  SET TMP=C:\TMP   ・・・・・・環境変数TMPにC:\TMPを設定
説明  環境変数(Windowsのレジストリにあたる情報)の表示と設定をする。表示するには「SETENTER」とする。よく使われている環境変数として次のようなものがある。
COMSPEC=C:\COMMAND.COM
MS-DOSのコマンドプロセッサ「COMMAND.COM」が存在するディレクトリパスが設定されている。MS-DOSのコマンド実行時にメモリ上にあるCOMMAND.COMが破壊されてしまったとき、ここにあるCOMMAND.COMを再度読み込む
PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND
コマンド起動パスが設定されている
PROMPT=$P$G
プロンプトの形式が設定されている。$P$Gとなっていれば「カレントディレクトリ」+「>」という形式でプロンプトが表示される。
WINBOOTDIR=C:\WINDOWS
ウィンドウズが起動するパスが設定されている
WINDIR=C:\WINDOWS
Windowsディレクトリのパスが設定されている。Windowsディレクトリを調べるなら、これを確認すると確実
●SETVER
種類  外部コマンド (SETVER.EXE)
書式  SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 バージョン
 SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 /D [/Q]
 /D  指定したファイルの登録を抹消する
 /Q  通常表示されるメッセージを表示なしにする
用例  SETVER   ・・・・・・現在の設定を表示する
説明  MS-DOSコマンドによっては、特定のバージョンのMS-DOSでのみ実行できるように細工されている場合がある。
Windows95は、MS-DOSに対してVer7.00という報告をしている。
また、Windows98とWindows95のOSR2は、MS-DOSに対してVer.7.10という報告をしている。
そのため、仮にVer.5.00までに限定しているMS-DOSプログラムなら、Windowsでは動作しないことになる。
SETVERコマンドを使うと、特定のプログラムに対して、ユーザーが設定したバージョンを報告することができる。
●SORT
種類  外部コマンド (SORT.EXE)
書式  SORT [/R] [/+桁] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 コマンド | SORT [/R] [/+桁]
 /R   逆順で並び替える
 /+桁  指定した桁の文字で並び替える
用例  SORT FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を行単位で並び替える
 TYPE FILE.TXT | SORT ・・・・・・フィルタとして使用した例
説明  テキストファイルを行単位で並び替えるコマンド。実際には、各行の1文字目の文字コードを参照して、文字コード順に並び替える。「SORT /+2 C:\FILE.TXTENTER」とすれば、2文字目を判断して並び替えることも可能である(あまりようとはないと思うが)。結果をファイルとして保存したいなら、リダイレクトを使って「SORT C:\FILE.TXT > OUTPUT.TXTENTER」のようにすればよい。もっと凝った並び替えをするならエクセルなどを使ったほうがよいこともある。
●START
種類  内部コマンド
書式  START [/M] [/MAX] [/R] [/W] [アプリケーション名 | データ名]
 /M   アプリケーションを最小化の状態で開く
 /MAX アプリケーションを最大化の状態で開く
 /R   アプリケーションを通常のウィンドウサイズで開く
 /W   アプリケーションが終了するまでMS-DOSを一時停止
用例  START MSPAINT   ・・・・・・ペイントを実行する
 START FILE.BMP   ・・・・・・WindowsでFILE.BMPを開く
説明  Windowsのアプリケーションを実行する。または、関連付けが行われている種類のデータファイルを開く。
●SYS
種類  外部コマンド (SYS.COM)
書式  SYS [ドライブ名1:] [ディレクトリ名] ドライブ名2
用例  SYS C: A:   ・・・・・・CドライブのシステムファイルをAドライブにコピー
説明  MS-DOSが起動するたびに最低必要な「IO.SYS」、「MSDOS.SYS」、「COMMAND.COM」の3つのファイル(実際には、これに加えて「DRVSPACE.BIN」というファイルも対象になる)をコピーする。「FORMAT /SENTER」の「/S」の処理と同じ。SYSコマンドを使うには、フォーマットするときに「FORMAT /BENTER」として確保しておく必要がある。
●TIME
種類  内部コマンド
書式  TIME [時刻]
用例  TIME 14:00
説明  時刻の表示と設定を行う。引数として時刻を指定するを、その時刻が設定される。引数なしにすると現在の時刻が表示され、続けて新しい時刻が設定できる。自国の変更が不要ならばENTERキーを押せばよい。
TYPE
種類  内部コマンド
書式  TYPE [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
用例  TYPE FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
説明  テキストファイルの内容を表示する。ワイルドカードは使えない。
●US (DOS/Vのみ)
種類  バッチコマンド (US.BAT)
書式  US
用例  US
説明  英語モードに切り替える。
実際には、CHCPコマンドが実行されている。
●VER
種類  内部コマンド
書式  VER
用例  VER
説明  MS-DOSのバージョンを表示する。
●VOL
種類  内部コマンド
書式  VOL [ドライブ名:]
用例  VOL D:
説明  ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつけた名前のこと。
●WIN
種類  内部コマンド
書式  WIN
用例  WIN   ・・・・・・Windowsを起動する
説明  起動時MS-DOSモードや、MS-DOSモードからWindowsを起動する。
起動ディスク(フロッピーディスク)からの起動時には利用不可。
●XCOPY
種類  外部コマンド (XCOPY.EXE)
書式  XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/V] [/W]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
用例  XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをさまざまな方法でコピーする。このコマンドはMS-DOSモード用であり、MS-DOSプロンプトで実行した場合には、実際にはXCOPY32が実行される。
●XCOPY32
種類  外部コマンド (XCOPY32.EXE、XCOPY32.MOD)
書式  XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/W] [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L] [/H] [/R] [/T] [/U] [/K] [/N]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
 /C  エラーが起きてもコピーを続ける
 /I   複数のファイルをコピーするとき、コピー先のファイルまたはディレクトリがなければ、ディレクトリを作ってコピーする
 /Q  コピー中にファイル名を表示しない
 /F  コピー中にコピー元とコピー先のディレクトリパス名を表示する
 /L  コピーするファイルを表示する
 /H  隠しファイルとシステムファイルもコピーする
 /R  コピー先に同名の読み取り専用属性のファイルがあったとき上書きする。この指定がないとキャンセルになる
 /T  ディレクトリだけをコピーし、ファイルはコピーしない。ただし、空きディレクトリについてはコピーしない。/Eを追加指定することにって空きディレクトリもコピーするようになる。
 /U  受け側に存在している同名ファイルだけをコピーする
 /K  読み取り専用属性のファイルを、属性を保持したままコピーする
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
 /N  コピー元が長いファイル名のとき、コピー先を強制的に8.3形式のファイル名にしてコピーする
用例  XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをさまざまな方法でコピーする。MS-DOSプロンプトでは、XCOPYとすると、内部ではXCOPY32が実行されている。

MS-DOSコマンド一覧
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/2099/ms-dos.html