1988年5月27日金曜日

[ゲーム][PC] PSK(パソコンショップ高知)~アダルトゲームの異端児

[ゲーム][PC] PSK(パソコンショップ高知)~アダルトゲームの異端児
外道大王KenSanが其に問う,其は何ぞ。
我は真祖,全ての始まり。
「幼」の一文字身に纏い,全てを破滅に導くもの也。
ここは,PSK(パソコンショップ高知)のファンページです。
PSK(パソコンショップ高知):
1980年代初頭。
当時,黎明混沌としていたパソコン(アダルト)ゲーム業界に,ロリータというジャンルを持ち込んだソフトウェアハウスである。
その吾妻ひでおを髣髴とさせる絵柄は,他のアダルト系ゲーム作品とは一線を画する素晴らしいものであった。
デビュー作:ロリータ野球拳で新境地を切り開いたPSKは,その後アドベンチャーゲーム:ロリータ?Uを発売。
少女レイプを題材にするなど,過激さは前作を遥かに上回る作品となり,アダルトゲームファンにPSKの名を知らしめることとなった。
その後もALICE,クリスティーヌなど様々なアドベンチャーゲームを発売,一流アダルト(ロリコン)ソフトメーカーと認知されるが, ファイナルロリータを境に,人気は下降の一途をたどり,1988年以降ニューリリース作品は無い。
事実上の市場撤退である。
PSKの名を聞いて,股間いや胸が熱くなった人も多いと思う。
現在30才前後の,パソコンゲームの黎明期,いわゆる8ビット時代から,この世界に浸かっている世代には 感慨深い名前であることは間違いない。
先に市場撤退と書いたが,別に根拠があってのことではない。
いや,もしかしたら復活の機会を虎視耽々と窺っているのかもしれないのだ。
是非もう一度,表舞台に姿を現してほしいものである。
そして,恋愛SLGボケした我々のアタマに魂の一撃をキメてもらいたい。
瑠璃姫の館では,PSKの情報をボ集しています。
PSK作品リストおよびレビュー
Lolita 野球拳 TBL 82/??/?? PC-8801 規制前
鬼才:武市氏のデビュー作。
アダルトゲームにロリータ系アニメタッチの女の子を用いた初めての作品である。
今の美少女ゲームの原点ともいえる作品。
と書くと,アダルトゲームの原点は「ナイトライフ(光栄)」である,と反論されそうだが,アレは 巨大ロボットアニメ界における「アストロガンガー」みたいなもの。
こちらが「マジンガーZ」である,と書けばわかりやすいだろうか。
(って,わかってもらえるだろうか...^^;)
評価:80点
Lolita?U(下校チェイス) AVG 83/04/?? PC-8801 規制前
ロリータシリーズ第2弾。
前作は単純な野球拳だったが,今回はテキストを中心としたアドベンチャーである。
内容は,警察の目を盗みつつ,下校途中の女の子を捕まえてレイプするというもの。
女の子を捕まえるとグラフィックが表示される。
この作品は内容も然る事ながら,パッケージも大変素晴らしく,箱づめにされ(リボンまでかけられ)た セーラー服姿の女の子の透視図,というショッキングかつインモラルなモノであった。
当時高校生だった私は,マイコンショップ(笑)の店頭でみたソレに脳髄が痺れる程の衝撃を受けた。
「買ってやる,絶対コレを買ってやるぞぉぉぉ!!!」
と固く心に誓い,マイコンショップを後にしたのだ。
その手には,FM-8/7,PC-8001/8801,MZ-80B/1200,ベーシックマスターL3/Jr,VIC-1001..(書ききれん)など あらゆるカタログを詰め込んだバッグがしっかりと握られていた。
その後,「Mark-?Xの誘惑」事件や「何て安さだ,シンクレアZX81!!」事件,「テクノポリスに投稿するぞ」事件など紆余曲折を経て 某マシンを手に入れることとなるのだが,ハナシが脱線し過ぎるので,ここではこれ以上書かない。
しかし,そこでマイコンなんか買ってしまったせいで,今現在ソフトウェアで飯食うハメになってるのだ。
そう思うと踏み外したきっかけになったソフトともいえる。
それが良いか悪いかは別にして(^^;)
評価:90点
ALICE AVG 84/??/?/ PC-8801 規制前
この頃「サラダの国のトマト姫」や「デゼニランド」など,このテのゲームが多かった。
全然違うって?
まあ,確かにALICEはアダルトモノだけど,同じファンタジック系アドベンチャーってことで(^^;)
ロリータ?Uほどのインパクトは無かったが,アダルト系のファンタジーモノという点では,これまた業界初。
評価:70点
クリスティーヌ AVG 86/??/?? PC-8801 規制前
魔女ジェーンに石にされたボーイフレンドを助けるため,主人公の少女:みずきが戦うAVG。
資料がありません(i-i)。ソフトも持ってません。情報求ム!
ファイナルロリータ AVG 86/??/?? PC-9801 規制前
ロリータシリーズ最終作。
その名もファイナルロリータ。
ロリータ2/リターンオブロリータ/ファイナルロリータの3部から構成されている。
フィールドマップの町を歩きまわり,アイテムを収集しつつ少女たちと戦い,襲っていく。
シナリオが進むにつれて,舞台は町から学校の中へと移り,ラスボスの少女に勝利するとベッドの中で 最後の戦いが始まる。
つまり,先にイッ方が負けという例のアレである。
これが結構難しくて,当時,雑誌に改造方法などが記載されていた。
BASIC+機械語だったからなあ。確か。懐かしい(^^)
ロリータシリーズの最後を飾るにふさわしい完成度とボリュームを持った作品でした。
評価:88点
コスモエンジェル AVG 86/??/?? PC-9801 規制前
主人公は17才の少女リナ。
リナは,GAMMOSを倒し,囚われの少女達を救出するために惑星BLUTEKに潜入するSFアドベンチャー。
評価:--点
イエローレモン ETC ??/??/?? PC-8801 規制前
女の子と会話して気に入られるとHな画面が見られるという,エミー型対話ゲーム。
会話相手の女の子は,小学生から高校生まで4人が登場した。
意欲作ではあったが,グラフィックはいかにも粗製濫造といったヒドイものでロリータシリーズとは とても比べ物にならない。
あまり評価できる作品ではない。
評価:65点
ザ・病院 AVG 87/??/?? PC-9801 規制前
資料がありません(i-i)。ソフトも持ってません。情報求ム!
スカポン探検隊 AVG 88/??/?? PC-9801 規制前
原作,原画,プログラム等,音楽以外は全て「ファイナルロリータ」のTAKECHI氏が担当されています。
アダルトゲームではなく,コミックタッチのアドベンチャーゲームでした。とはいえエッチシーンも存在するのですが(^^)。
マニュアルにはプロローグ小説と,ヒント集,後書き等が載っていました。
「事件の現場が宇宙船内であっただけ」とか「殺人鬼のかわりにエイリアンが出ているだけ」とかいう”SF”よりは,まっとうにSFしていると思う,と後書きに書かれています。
その内容はというと。
時は2028年,プロの冒険家の主人公のもとに,シナモンお竜と名乗る美少女がやってきます。
究極の精力剤があるというエロマンガ島へ行き,その薬と,島で消息を絶った彼女の父親を探して欲しい,といった依頼内容。
なんでも彼女は,父親に鋼鉄の身体に改造されてしまい,普通の男性が相手では一生バージンのままになってしまう。
そこで,「報酬は精力剤の一部と私のバージンじゃだめかしら」というお竜の言葉。主人公は燃え上がります。
その島にはセーラー服のなる木や,幼女にそっくりの植物や(手を出すとゲームが進まなくなってしまう),頭だけ残った科学者など(水虫もちだったらしく,「かゆい!足の記憶がかゆい!」などと騒いでいる),変なものが沢山あります。
そんな舞台でストーリーはお下品かつバカバカしく,能天気に進みます。
キャラクターは主人公,お竜,お竜の父親の助手であり現地案内人でもある男性クライネン,そして島ではアメリアというロボットと,お軽いフレアという女の子が仲間になります。
エンディングは3種類ありました。みんな死んでしまう「華々しいフィナーレ」,精力剤を飲んでお竜とめでたく結ばれる「正統派ストーリー」,そしてヤマトそっくりの宇宙船に乗り込み強制ワープし,どこかの惑星に落っこちてしまう「きわめつけ」。
このワープエンディングでは,女の子と小さい竜らしき生物が落ちてくる宇宙船を眺めながら会話をしているところで何と「つづく」になります。
「ワープしてしまったあなた。スカポン2が待っています」というメッセージや,「次回の『SKAPON2』からはストーリー,グラフィックのラブラブパートを担当したい」という後書き等をみると,続編の制作も予定されていたようです。
期待していたのですが・・・残念です。
ほぼ一人で制作されただけあって,結構雑な感じがしましたが,変なノリが妙に好きなゲームでした。
評価:73点(個人的には...88点くらい)
管理人より)
以上のレビューは,情報提供者:「松島手首」さんによるものです。
まさか「スカポン」に続編の企画が有ったとは...全く知りませんでした。
さすが「スカポンマスター」(^^)
#と勝手に呼ばせていただきます(^^)
#しかし「響き」があんまり....(^^;)
このゲーム,私は全然やったこと無いのですが,作品の雰囲気は充分すぎるほど伝わってきました。
「セーラー服のなる木」や「幼女にそっくりの植物」などから,「武市エッセンスたっぷり」なゲームであったということがよくわかります。
今では入手することも遊ぶことも困難な作品ですが,雰囲気だけでも味わっていただけると幸いです。
情報を提供して下さった「松島手首」さんには,あらためて御礼申し上げます(__)
 
瑠璃姫の館
http://www.kabe.to/~kensan/review/psk.htm
http://www.kabe.to/~kensan/review/rev-ha/ha/hv2800mj.htm 
 

1988年5月24日火曜日

漢字トーク2






漢字トーク V2.0( KanjiTalk 2.0 )
漢字トーク( KanjiTalk )や(漢字版)Kanji version にまつわるお話を、
当時Aldusで Product Managerを勤めていらっしゃったYoshiyuki Kubo氏、ご本人からお聞きすることができた。
そのメール内容を許可の元、掲載させていただいた。
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こんにちは。
初めてメールさせていただきます。
実は検索エンジンでたまたま自分の名前を検索したどり着きました。
SuperPaint 2.0のAldus Product Managerを勤めていたYoshiyuki Kuboでございます。
当時私はアメリカシアトルに在住で、Aldus本社にて日本語および2バイト版ソフトの開発を指揮しておりました。
お気づきいただいたように、すべての印刷物、パッケージがアメリカで製造されていました。
さまざまな試行錯誤を繰り返して、当時のアメリカで日本語の製品が製造させました。
SuperPaintのシリコンビーチ社はAldus社が買収をし、そのためSuperPaintも私が日本語化を担当いたしました。
しかし、 SuperPaint2.0は既にシリコンビーチ社ブランドで英語版が出荷されていた関係で、
日本語版もシリコンビーチ社ブランドで出荷することにしました。その後に出荷したSuperPaint3.0はAldusブランドで出荷してます。
また、当時マックの日本語OSは漢字トーク、日本語版ソフトは漢字バージョンと呼ばれておりました。そんな中、自分の製品に対してはKanji versionと言う表記をJapanese version(日本語版)と言う名称に変更し、
アップルをはじめとしたソフトメーカーに呼びかけを行い、日本語版に対する漢字と言う表現を改めさせました。
すべてのメーカーが漢字のハンドリングに高いハードルを覚え、何時しか日本語を克服することが、漢字への克服と言ったことから、
日本語版を漢字版と呼ぶようになってしまったのでしょう。
ホームページを拝見させていただき、当時のことが懐かしくよみがえりました。
また、私の仕事がこのような形で取り上げていただき、非常にうれしく思います。
また、実名入りでご紹介いただき、ありがとうございます。
今後のソフトの収集など、心より応援しております。
久保 芳之
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日本語版にまつわる話ですが、現在のアップル関連の業界ではMOJIBAKEと言う英語の言葉が定着しております。
日本語の文字化けのことです。
文字が化ける現象は2バイト文字の開発を行って初めて出現するバグで、ページメーカーの開発がアメリカで行われた最初の日本語アプリケーションでもあったことから、エンジニアに文字化けを理解させるのに非常に苦労しました。結果、英語で文字化けを説明するよりも、 MOJIBAKEとは何かを理解させることの方が簡単であると考え、英語としてMOJIBAKEを定着させました。知らないうちにMac関連業界の常用語となっているようです。
TSUNAMIのような感じですね。
久保 芳之
DynaMac
キャノン販売が独自に漢字ROMを搭載して発表したモデル。
キャノン販売が採った策は、漢字フォントを格納したROMを基板にクリップでとりつけるという荒技。
そして本体にエルゴソフト社のEG Bridgeをバンドルすることで漢字表示をかろうじて実現、難産の末、産声をあげたモデル。
Appleが、クローズされた内部に加工することを認めた唯一のモデル。
DynaMacは512KがベースなのでSCSIポートは不採用。
DynaMac
DynaMacについて、茅ヶ崎在住の遠藤さんから貴重な情報を得ることができました。
発売以来、ワンオーナー で大切に所有、現在も現役で活躍中とのことです。
詳しくは、ここからご覧下さい。
2008/8 、本橋 茂さんからDynaMacについて、多くの写真や資料をお借りすることができました。
詳しくは、ここからご覧ください。
「カナシステム」
カナシステムとは、漢字Talk1が発表される以前、英語の表記を全部半角カナで書き換えて使用したシステム。
カナシステム
Enjoy Screenshot of 漢字トークTalk( KanjiTalk )

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/






デスクアクセサリ
デスクアクセサリ(Desk Accessary、DA)
は、Systemと呼ばれていたころのMac OSにおいて、使用中のアプリケーションとは別に起動しておける小物的なアプリケーションのこと。
当時、Mac OSはシングルタスクであった。
そのため、別のアプリケーションを使用するには一旦終了させなければならない。
これは、搭載していたメモリが少なかったことに起因する。
デスクアクセサリは起動と終了の手間を省くための手段として用意された。
デスクアクセサリはわずかなメモリしか使わないため、使用中のアプリケーションとは別に起動しておくことができるため、
このころのMacには欠かせないものだった。
そういったこともあり、小物の位置づけであるにもかかわらず多機能なデスクアクセサリが多数開発された。
Mac OSにあらかじめ搭載されていたデスクアクセサリもある。Mac OS 9まで残された「計算機」や「スクラップブック」がそうである。
使用方法
デスクアクセサリを使用するためには、まず「Font/DA Mover」と呼ばれるユーティリティでシステムにインストールする。
インストールしたデスクアクセサリはアップルメニューから起動できるようになる。
OSが疑似マルチタスクになるとデスクアクセサリは不要になり、アップルメニューはアプリケーションやファイルを起動するためのランチャーとなった。
Mac OS 9まではデスクアクセサリのランチャーであったことの名残だということがうかがえる。

MAC OS FAN
http://sky.geocities.jp/macosday/





1988年5月18日水曜日

[アーケードゲーム] SEGA,獣王記

[アーケードゲーム] SEGA,獣王記
獣王記
セガ/1988
Written By T鈴木
変身せよ!
今号の巻頭特集が「わくわく動物ゲームランド」!・・・・ってことで、動物ゲーを語る上でこの「獣王記」は外せないでしょう(笑)。
正確には「動物」ではなく「獣人」なのですが。
とにかく、大作の影に隠れた「B級品」な感が否めないこのゲームですが、実は様々な機種に移植されたりして、もしかしてすっかりセガの看板作品として定着したのでは・・・・・!?
と思わせる微妙な位置にいるこの作品を今回は紹介しましょう(何なんだ)。

ドリトモゲーム館
http://homepage3.nifty.com/doritomo/

GAMER'S PARK
http://homepage3.nifty.com/gamers_park/





















1988年5月7日土曜日

[機器] Sony HITBIT


1988年5月3日火曜日