1988年5月24日火曜日

漢字トーク2






漢字トーク V2.0( KanjiTalk 2.0 )
漢字トーク( KanjiTalk )や(漢字版)Kanji version にまつわるお話を、
当時Aldusで Product Managerを勤めていらっしゃったYoshiyuki Kubo氏、ご本人からお聞きすることができた。
そのメール内容を許可の元、掲載させていただいた。
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こんにちは。
初めてメールさせていただきます。
実は検索エンジンでたまたま自分の名前を検索したどり着きました。
SuperPaint 2.0のAldus Product Managerを勤めていたYoshiyuki Kuboでございます。
当時私はアメリカシアトルに在住で、Aldus本社にて日本語および2バイト版ソフトの開発を指揮しておりました。
お気づきいただいたように、すべての印刷物、パッケージがアメリカで製造されていました。
さまざまな試行錯誤を繰り返して、当時のアメリカで日本語の製品が製造させました。
SuperPaintのシリコンビーチ社はAldus社が買収をし、そのためSuperPaintも私が日本語化を担当いたしました。
しかし、 SuperPaint2.0は既にシリコンビーチ社ブランドで英語版が出荷されていた関係で、
日本語版もシリコンビーチ社ブランドで出荷することにしました。その後に出荷したSuperPaint3.0はAldusブランドで出荷してます。
また、当時マックの日本語OSは漢字トーク、日本語版ソフトは漢字バージョンと呼ばれておりました。そんな中、自分の製品に対してはKanji versionと言う表記をJapanese version(日本語版)と言う名称に変更し、
アップルをはじめとしたソフトメーカーに呼びかけを行い、日本語版に対する漢字と言う表現を改めさせました。
すべてのメーカーが漢字のハンドリングに高いハードルを覚え、何時しか日本語を克服することが、漢字への克服と言ったことから、
日本語版を漢字版と呼ぶようになってしまったのでしょう。
ホームページを拝見させていただき、当時のことが懐かしくよみがえりました。
また、私の仕事がこのような形で取り上げていただき、非常にうれしく思います。
また、実名入りでご紹介いただき、ありがとうございます。
今後のソフトの収集など、心より応援しております。
久保 芳之
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日本語版にまつわる話ですが、現在のアップル関連の業界ではMOJIBAKEと言う英語の言葉が定着しております。
日本語の文字化けのことです。
文字が化ける現象は2バイト文字の開発を行って初めて出現するバグで、ページメーカーの開発がアメリカで行われた最初の日本語アプリケーションでもあったことから、エンジニアに文字化けを理解させるのに非常に苦労しました。結果、英語で文字化けを説明するよりも、 MOJIBAKEとは何かを理解させることの方が簡単であると考え、英語としてMOJIBAKEを定着させました。知らないうちにMac関連業界の常用語となっているようです。
TSUNAMIのような感じですね。
久保 芳之
DynaMac
キャノン販売が独自に漢字ROMを搭載して発表したモデル。
キャノン販売が採った策は、漢字フォントを格納したROMを基板にクリップでとりつけるという荒技。
そして本体にエルゴソフト社のEG Bridgeをバンドルすることで漢字表示をかろうじて実現、難産の末、産声をあげたモデル。
Appleが、クローズされた内部に加工することを認めた唯一のモデル。
DynaMacは512KがベースなのでSCSIポートは不採用。
DynaMac
DynaMacについて、茅ヶ崎在住の遠藤さんから貴重な情報を得ることができました。
発売以来、ワンオーナー で大切に所有、現在も現役で活躍中とのことです。
詳しくは、ここからご覧下さい。
2008/8 、本橋 茂さんからDynaMacについて、多くの写真や資料をお借りすることができました。
詳しくは、ここからご覧ください。
「カナシステム」
カナシステムとは、漢字Talk1が発表される以前、英語の表記を全部半角カナで書き換えて使用したシステム。
カナシステム
Enjoy Screenshot of 漢字トークTalk( KanjiTalk )

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/






デスクアクセサリ
デスクアクセサリ(Desk Accessary、DA)
は、Systemと呼ばれていたころのMac OSにおいて、使用中のアプリケーションとは別に起動しておける小物的なアプリケーションのこと。
当時、Mac OSはシングルタスクであった。
そのため、別のアプリケーションを使用するには一旦終了させなければならない。
これは、搭載していたメモリが少なかったことに起因する。
デスクアクセサリは起動と終了の手間を省くための手段として用意された。
デスクアクセサリはわずかなメモリしか使わないため、使用中のアプリケーションとは別に起動しておくことができるため、
このころのMacには欠かせないものだった。
そういったこともあり、小物の位置づけであるにもかかわらず多機能なデスクアクセサリが多数開発された。
Mac OSにあらかじめ搭載されていたデスクアクセサリもある。Mac OS 9まで残された「計算機」や「スクラップブック」がそうである。
使用方法
デスクアクセサリを使用するためには、まず「Font/DA Mover」と呼ばれるユーティリティでシステムにインストールする。
インストールしたデスクアクセサリはアップルメニューから起動できるようになる。
OSが疑似マルチタスクになるとデスクアクセサリは不要になり、アップルメニューはアプリケーションやファイルを起動するためのランチャーとなった。
Mac OS 9まではデスクアクセサリのランチャーであったことの名残だということがうかがえる。

MAC OS FAN
http://sky.geocities.jp/macosday/





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