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1988年4月14日木曜日

1986年4月24日木曜日

漢字トーク( KanjiTalk ) 1~日本語版OS誕生

















[OS] 漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )
漢字Talk V1.0
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )では12ポイントと18ポイントのKyoto,Sapporoフォント(明朝体)を使用、日本語入力も完璧と思いきや、その変換にはやや不安定な所も、、、、、、。
Kyoto,Sapporoフォントは、9inch/mono Displayにはサイズ的に実用的ではなく、きれいなフォントとは言い難かった。
Osakaフォントが使えるようになったのは、KanjiTalk 2.0からだ。
■漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )では日本語と英語のモードの切り替えが可能で、右上のアップルマークが英語モードでは「A」、日本語モードではひらがなの「あ」とカタカナの「ア」に変わる。
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は、800KのフロッピーディスクにMacWriteとMacPaintを同時に入れてもまだ31Kの余裕が・・・
マックドロー
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は、800KのフロッピーディスクにMacDraw日本語版を同時に入れても、まだ余裕が。
フロッピーディスク一枚でMacDraw日本語版は起動できた。
■クレジット画面に開発にかかわった人たちの顔
by Mark Davis and Ken Krugler
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )のクレジット画面には、開発にかかわった人たちの顔が表示された。
Ken Krugler
MIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業後アップルに入社
彼は雑誌のインタビューに次のように答えている。
「最初にした仕事はLisa 上で走るMacintosh のエミュレータの開発でした。アップルは売れ行きの芳しくないLisa をMacintosh の開発マシンとして再販しようとしていた。このエミュレータは後にMacWorksという名称で発表され、Lisa もMacintosh XL という名称で販売された。
しかしながら、このエミュレータの開発業務は、いわばLisa が死んで行くためのソフトですから、仕事もネガティブで退屈なものだった。それで、この仕事が終わると同時に休暇をとることにした。その時、会社から「休暇をとるなら、日本に立ち寄って彼らのサポート(日本語システムの開発)をしてみてはどうか」と言われ、これはちょっとした冒険になりそうだと思い、OKした。」
来日後、彼は、ジェームス比嘉らと協力、漢字Talkの開発をより強力に推し進めていく。
その後、彼はAppleを離れTransPac Software,Incを設立。
2バイトコードのソフト開発をしている。以下に英文の彼の業績を記しておく。
Ken Krugler(TransPac Software,Inc.)
Ken Krugler worked at Apple from 1983 to 1987 on the Lisa Filer, MacWorks, Macsbug, the MacPlus ROMs, KanjiTalk, the Script Manager, and ChineseTalk.He then started TransPac Software in 1987. Since then, this company has done script system projects (Japanese, Korean, Tibetan), input methods (Japanese and Chinese), outliner and word processor applications (Japanese, Chinese, Thai, Tibetan), online dictionaries (Japanese and Chinese), training, code reviews, many and varied consulting projects, and health club "expert trainer" computer systems.
Mark Davis
Mark Davis博士は、IBMの100%子会社であるTaligentのコアテクノロジー部門のディレクター。 博士はUnicodeを共同創設し、現在はUnicodeコンソーシアム社長。
Unicode Standard Version 1.0および新しい Version 2.0の主要な共著者の一人であり 編集者。 博士はマネージメントとソフトウェア開発のいずれにもかなりの専門知識があり、彼の部門は、オペレーティングシステムサービスやテキストと国際化を得意とする。技術的にはオブジェクト指向プログラミング、国際化およびテキストのソフトウェアの設計と実装を専門とした。
数年間、スイスでプログラミングについて学んだ後、 Macintoshの漢字Talk(KanjiTalk)およびScript Manager(後にWorldScriptになりました)の共同制作、アラビア語、ヘブライ語版Macintoshシステムの制作、 さらに最近ではCommonPoint国際化 フレームワークとJava 1.1国際化ラ イブラリの大部分の設計をおこなった。
■漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )と漢字トーク V2.0( KanjiTalk 2.0 )
漢字トークV1.0( KanjiTalk 1.0 )
システムフォルダ
漢字トークV2.0( KanjiTalk 2.0 )
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は1986年、Macintosh Plusにバンドルされ日本で発表。その後KanjiTalk 1.1にアップデートされた。
Macintosh PlusはCPUが8MHの68000、メインメモリーが512Kの2倍の1MBに拡張され、HFS(階層構造ファイル管理)、SCSIポートなどがサポートされた。
日本語モデルは、基板に128KBの漢字フォントROMを装備。Macintoshが正式にサポートする初の漢字対応システム漢字トーク( KanjiTalk ) V1.0が完成。
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は800Kフロッピーディスク一枚にコンパクトに収められた。Chicago、Geneva、Kyoto、Monaco、Sapporoの5書体が付属。このうち日本語フォントはKyoto、Sapporoの2書体。
漢字トーク( KanjiTalk ) V1.0発表前、キャノン販売が独自に漢字ROMを搭載して発表したモデル(DynaMac)にはカナシステムが採用された。
当時、オールドマック(漢字トーク)を、お世話することは、本当に大変だった。Macはアメリカ生まれ、なれない日本での生活は、苦労が多かったのでしょう。私も、使用時間の6割ぐらいは、お世話の時間に費やした。
■漢字トーク V2.0( KanjiTalk 2.0 )
漢字トーク( KanjiTalk )や(漢字版)Kanji version にまつわるお話を、当時Aldusで Product Managerを勤めていらっしゃったYoshiyuki Kubo氏、ご本人からお聞きすることができた。そのメール内容を許可の元、掲載させていただいた。
こんにちは。
初めてメールさせていただきます。
実は検索エンジンでたまたま自分の名前を検索したどり着きました。
SuperPaint 2.0のAldus Product Managerを勤めていたYoshiyuki Kuboでございます。
当時私はアメリカシアトルに在住で、Aldus本社にて日本語および2バイト版ソフトの開発を指揮しておりました。お気づきいただいたように、すべての印刷物、パッケージがアメリカで製造されていました。さまざまな試行錯誤を繰り返して、当時のアメリカで日本語の製品が製造させました。
SuperPaintのシリコンビーチ社はAldus社が買収をし、そのためSuperPaintも私が日本語化を担当いたしました。しかし、 SuperPaint2.0は既にシリコンビーチ社ブランドで英語版が出荷されていた関係で、日本語版もシリコンビーチ社ブランドで出荷することにしました。その後に出荷したSuperPaint3.0はAldusブランドで出荷してます。
また、当時マックの日本語OSは漢字トーク、日本語版ソフトは漢字バージョンと呼ばれておりました。そんな中、自分の製品に対してはKanji versionと言う表記をJapanese version(日本語版)と言う名称に変更し、アップルをはじめとしたソフトメーカーに呼びかけを行い、日本語版に対する漢字と言う表現を改めさせました。
すべてのメーカーが漢字のハンドリングに高いハードルを覚え、何時しか日本語を克服することが、漢字への克服と言ったことから、日本語版を漢字版と呼ぶようになってしまったのでしょう。
ホームページを拝見させていただき、当時のことが懐かしくよみがえりました。また、私の仕事がこのような形で取り上げていただき、非常にうれしく思います。また、実名入りでご紹介いただき、ありがとうございます。
今後のソフトの収集など、心より応援しております。
久保 芳之
日本語版にまつわる話ですが、現在のアップル関連の業界ではMOJIBAKEと言う英語の言葉が定着しております。
日本語の文字化けのことです。文字が化ける現象は2バイト文字の開発を行って初めて出現するバグで、ページメーカーの開発がアメリカで行われた最初の日本語アプリケーションでもあったことから、エンジニアに文字化けを理解させるのに非常に苦労しました。結果、英語で文字化けを説明するよりも、 MOJIBAKEとは何かを理解させることの方が簡単であると考え、英語としてMOJIBAKEを定着させました。知らないうちにMac関連業界の常用語となっているようです。
TSUNAMIのような感じですね。
久保 芳之

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/







漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )では12ポイントと18ポイントのKyoto,Sapporoフォント(明朝体)を使用、日本語入力も完璧と思いきや、その変換にはやや不安定な所も、、、、、、。
Kyoto,Sapporoフォントは、9inch/mono Displayにはサイズ的に実用的ではなく、きれいなフォントとは言い難かった。
Osakaフォントが使えるようになったのは、KanjiTalk 2.0からだ。
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )では日本語と英語のモードの切り替えが可能で、
右上のアップルマークが英語モードでは「A」、日本語モードではひらがなの「あ」とカタカナの「ア」に変わる。
漢字トーク KanjiTalk
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は、800KのフロッピーディスクにMacWriteとMacPaintを同時に入れてもまだ31Kの余裕が・・・
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は、800KのフロッピーディスクにMacDraw日本語版を同時に入れても、まだ余裕が。
フロッピーディスク一枚でMacDraw日本語版は起動できた。
漢字トーク KanjiTalk Screenshot 4
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KanjiTalk was the name given by Apple to its Japanese language localization of Mac OS. It consisted of translated applications, a set of Japanese fonts, and a Japanese input method called Kotoeri. The software was sold and supported only in Japan. However, it could be purchased through other re-sellers in the United States, though Apple did not support it for that market.
Early versions of KanjiTalk were based on a proprietary Kanji script input system called 2.0 & 2.1. Developments following version 2.0 laid the groundwork which eventually became Kotoeri intoroduced with System 7.1.
KanjiTalk debuted with version 1.0 in 1986, corresponding to Apple's universal System 3.0 and distrubted first with the Mac Plus. It was followed with limited version updates to 2.0, 6.0, and then parallel updates with Apple's System 7. Development was so slow prior to System 7, that Apple released a special version of System 6.0.7.1 for use on its new PowerBook models which only supported System 7, in order to market them in Japan.
KanjiTalk was succeeded by Apple's more standardized precursor to Unicode called WorldScript from Mac OS 8 to Mac OS X, a controversial decision as it did not adequately provide for all of the traditional Kanji characters.
From Wikipedia, the free encyclopedia
by Mark Davis and Ken Krugler
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漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )のクレジット画面には、開発にかかわった人たちの顔が表示された。
Ken Krugler
MIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業後アップルに入社
彼は雑誌のインタビューに次のように答えている。
「最初にした仕事はLisa 上で走るMacintosh のエミュレータの開発でした。アップルは売れ行きの芳しくないLisa をMacintosh の開発マシンとして再販しようとしていた。このエミュレータは後にMacWorksという名称で発表され、Lisa もMacintosh XL という名称で販売された。
しかしながら、このエミュレータの開発業務は、いわばLisa が死んで行くためのソフトですから、仕事もネガティブで退屈なものだった。それで、この仕事が終わると同時に休暇をとることにした。その時、会社から「休暇をとるなら、日本に立ち寄って彼らのサポート(日本語システムの開発)をしてみてはどうか」と言われ、これはちょっとした冒険になりそうだと思い、OKした。」
来日後、彼は、ジェームス比嘉らと協力、漢字Talkの開発をより強力に推し進めていく。
その後、彼はAppleを離れTransPac Software,Incを設立。2バイトコードのソフト開発をしている。
以下に英文の彼の業績を記しておく。 
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Ken Krugler(TransPac Software,Inc.)
Ken Krugler worked at Apple from 1983 to 1987 on the Lisa Filer, MacWorks, Macsbug, the MacPlus ROMs, KanjiTalk, the Script Manager, and ChineseTalk.He then started TransPac Software in 1987. Since then, this company has done script system projects (Japanese, Korean, Tibetan), input methods (Japanese and Chinese), outliner and word processor applications (Japanese, Chinese, Thai, Tibetan), online dictionaries (Japanese and Chinese), training, code reviews, many and varied consulting projects, 
and health club "expert trainer" computer systems.
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Mark Davis博士は、IBMの100%子会社であるTaligentのコアテクノロジー部門のディレクター。 博士はUnicodeを共同創設し、現在はUnicodeコンソーシアム社長。
Unicode Standard Version 1.0および新しい Version 2.0の主要な共著者の一人であり 編集者。 博士はマネージメントとソフトウェア開発のいずれにもかなりの専門知識があり、彼の部門は、オペレーティングシステムサービスやテキストと国際化を得意とする。技術的にはオブジェクト指向プログラミング、国際化およびテキストのソフトウェアの設計と実装を専門とした。 
数年間、スイスでプログラミングについて学んだ後、 Macintoshの漢字Talk(KanjiTalk)およびScript Manager(後にWorldScriptになりました)の共同制作、アラビア語、ヘブライ語版Macintoshシステムの制作、 さらに最近ではCommonPoint国際化 フレームワークとJava 1.1国際化ラ イブラリの大部分の設計をおこなった。
漢字トークV1.0( KanjiTalk 1.0 )
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は1986年、Macintosh Plusにバンドルされ日本で発表。その後KanjiTalk 1.1にアップデートされた。
Macintosh PlusはCPUが8MHの68000、メインメモリーが512Kの2倍の1MBに拡張され、HFS(階層構造ファイル管理)、SCSIポートなどがサポートされた。
日本語モデルは、基板に128KBの漢字フォントROMを装備。Macintoshが正式にサポートする初の漢字対応システム漢字トーク( KanjiTalk ) V1.0が完成。
漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )は800Kフロッピーディスク一枚にコンパクトに収められた。Chicago、Geneva、Kyoto、Monaco、Sapporoの5書体が付属。このうち日本語フォントはKyoto、Sapporoの2書体。
漢字トーク( KanjiTalk ) V1.0発表前、キャノン販売が独自に漢字ROMを搭載して発表したモデル(DynaMac)にはカナシステムが採用された。
DynaMacの発売はMacintoshの日本総代理店であるキヤノン販売から1985年8月20日。
DynaMacのカナシステムの作成日は1984年5月になっている。
1986年に発売された漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )はSystem 3.0(English version)をベースに、漢字トークV2.0( KanjiTalk 2.0 )は System 4.1(English system)と密接な関係のもと日本語に対応できるよう拡張。漢字トークV6.0( KanjiTalk 6.0 )以降はSystemのバージョンと 同じ番号を使用。1996年発売の漢字トークV7.55( KanjiTalk 7.55 )がこの名称を、用いる最後となった。Mac OS 7.6以降はすべて「Mac OS」に統一された。
漢字トーク V2.0( KanjiTalk 2.0 )は1988年、Macintosh?、Macintosh SEと同時期に発表。
System4.1をベースに2度目(second major version)の大幅に改良が加えられた日本語システムでHDDまたは2FDDの使用を前提に開発された。
日本語処理には、スクリプトマネジャー機能が追加された。これにより漢字トークV2.0( KanjiTalk 2.0 )に使われている2.0変換モジュール以外にサードパーティー製のフロントエンドプロセッサーの交換使用が可能となった。
書体の自由度も高まり、12,16,24ドットのKyoto(明朝体)とOsaka(ゴシック体)のフォントを新たにサポート、JIS第二水準の漢字の追加などの充実がなされ認識出来るボリュームも拡大された。
バージョン1.0で慣れ親しまれた、Sapporoフォントは消えることになった。
しかし、大幅な環境の変化がさまざまな問題も生みだされた。これにより動かない英語のソフトが出てきてしまった為、以後、日本のMac Userは英語と日本語のシステムそのものを切り替えて使うことが、当然のようになってきた。漢字トーク( KanjiTalk )は、このVer2.0をベースにして、漢字トーク(KanjiTalk)V6.0.7まで改良が加えられた。この間にインライン入力がサポートされ日本語ユーザーはスクリーン下部に表示される入力ウィンドウで日本語の変換処理をし、その後テキスト画面に戻すという手間から解放された。
当時、オールドマック(漢字トーク)を、お世話することは、本当に大変だった。Macはアメリカ生まれ、なれない日本での生活は、苦労が多かったのでしょう。私も、使用時間の6割ぐらいは、お世話の時間に費やした。

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/












KanjiTalk was the name given by Apple to its Japanese language localization of Mac OS. It consisted of translated applications, a set of Japanese fonts, and a Japanese input method called Kotoeri. The software was sold and supported only in Japan. However, it could be purchased through other re-sellers in the United States, though Apple did not support it for that market.
Early versions of KanjiTalk were based on a proprietary Kanji script input system called 2.0 & 2.1. Developments following version 2.0 laid the groundwork which eventually became Kotoeri intoroduced with System 7.1.
KanjiTalk debuted with version 1.0 in 1986, corresponding to Apple's universal System 3.0 and distrubted first with the Mac Plus. It was followed with limited version updates to 2.0, 6.0, and then parallel updates with Apple's System 7. Development was so slow prior to System 7, that Apple released a special version of System 6.0.7.1 for use on its new PowerBook models which only supported System 7, in order to market them in Japan.
KanjiTalk was succeeded by Apple's more standardized precursor to Unicode called WorldScript from Mac OS 8 to Mac OS X, a controversial decision as it did not adequately provide for all of the traditional Kanji characters.
From Wikipedia, the free encyclopedia

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/



1985年12月1日日曜日

Apple duodisk

Apple duodisk 5.25インチフロッピードライブ

1984年5月24日木曜日

[機器][PC] Apple/Canon DynaMac~漢字トーク1搭載モデル,日本語版Mac誕生







[機器][PC] Apple/Canon DynaMac~漢字トーク1搭載モデル,日本語版Mac誕生
■DynaMac
キャノン販売が独自に漢字ROMを搭載して発表したモデル。
キャノン販売が採った策は、漢字フォントを格納したROMを基板にクリップでとりつけるという荒技。そして本体にエルゴソフト社のEG Bridgeをバンドルすることで漢字表示をかろうじて実現、難産の末、産声をあげたモデル。
Appleが、クローズされた内部に加工することを認めた唯一のモデル。
DynaMacは512KがベースなのでSCSIポートは不採用。
DynaMacの発売はMacintoshの日本総代理店であるキヤノン販売から1985年8月20日。
DynaMacのカナシステムの作成日は1984年5月になっている。
1986年に発売された漢字トーク V1.0( KanjiTalk 1.0 )はSystem 3.0(English version)をベースに、漢字トークV2.0( KanjiTalk 2.0 )は System 4.1(English system)と密接な関係のもと日本語に対応できるよう拡張。漢字トークV6.0( KanjiTalk 6.0 )以降はSystemのバージョンと 同じ番号を使用。1996年発売の漢字トークV7.55( KanjiTalk 7.55 )がこの名称を、用いる最後となった。Mac OS 7.6以降はすべて「Mac OS」に統一された。
漢字トーク V2.0( KanjiTalk 2.0 )は1988年、Macintosh?U、Macintosh SEと同時期に発表。
System4.1をベースに2度目(second major version)の大幅に改良が加えられた日本語システムでHDDまたは2FDDの使用を前提に開発された。
日本語処理には、スクリプトマネジャー機能が追加された。これにより漢字トークV2.0( KanjiTalk 2.0 )に使われている2.0変換モジュール以外にサードパーティー製のフロントエンドプロセッサーの交換使用が可能となった。
書体の自由度も高まり、12,16,24ドットのKyoto(明朝体)とOsaka(ゴシック体)のフォントを新たにサポート、JIS第二水準の漢字の追加などの充実がなされ認識出来るボリュームも拡大された。
バージョン1.0で慣れ親しまれた、Sapporoフォントは消えることになった。
しかし、大幅な環境の変化がさまざまな問題も生みだされた。
これにより動かない英語のソフトが出てきてしまった為、以後、日本のMac Userは英語と日本語のシステムそのものを切り替えて使うことが、当然のようになってきた。漢字トーク( KanjiTalk )は、このVer2.0をベースにして、漢字トーク(KanjiTalk)V6.0.7まで改良が加えられた。この間にインライン入力がサポートされ日本語ユーザーはスクリーン下部に表示される入力ウィンドウで日本語の変換処理をし、その後テキスト画面に戻すという手間から解放された。
DynaMacについて、茅ヶ崎在住の遠藤さんから貴重な情報を得ることができました。
発売以来、ワンオーナー で大切に所有、現在も現役で活躍中とのことです。
詳しくは、ここからご覧下さい。
2008/8 、本橋 茂さんからDynaMacについて、多くの写真や資料をお借りすることができました。
詳しくは、ここからご覧ください。
「カナシステム」
カナシステムとは、漢字Talk1が発表される以前、英語の表記を全部半角カナで書き換えて使用したシステム。
Enjoy Screenshot of 漢字トークTalk( KanjiTalk )

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/