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2007年7月12日木曜日

[市場] iPhoneに対する国産ケータイメーカの方々の感想「完敗宣言」

[市場] iPhoneに対する国産ケータイメーカの方々の感想「完敗宣言」
2007/7/20(金) 午前 0:59
Mobile その他インターネット
ケータイメーカ担当者へのiPhone ファーストインプレッションインタビュー記事、
石川温のケータイ業界事情-国内6メーカー担当者が実物を見て語った「iPhoneの衝撃と本音」(NIKKEI NET)がおもしろい。
自身のおかれた境遇と携帯電話とは畑違いから来た自由度との対比が見て取れます。
「例えて言うなら、日本のケータイはリフォームを繰り返した、築何十年の注文住宅なんです。
どんなに、内装や外装は変えられても、基本構造の梁や柱は変えられない。
一方のiPhoneはオール電化でバリアフリーが完璧のデザイン住宅。
どちらが住み心地がいいのかなんて、一目瞭然です」(B社マーケティング担当)。
とは完敗宣言のよう。
記事を書いた石川氏は
国内メーカー関係者のほとんどが、アップルの開発体制を「うらやましい」と思ったとともに、悔しさを感じていた。
iPhoneの登場によって、国内メーカーが奮起してくれることはとても喜ばしいことだ。
とまとめていますが、国内メーカーが奮起しても、キャリアとの共存共栄(悪く言えば、意思決定を握られている)を自ら打破するのは難しいのではないかと思います。
一方で、ワイヤレスJAPANが開催されていることもあり、最近モバイル系のニュースがたくさん出ていますが、特に法人向け(ビジシューマ含む)端末・サービスに対するニュースが特に多いと感じます。
-ドコモ、「BlackBerry 8707h」の日本語版を23日発売(ケータイWatch)
-auのニュースリリース、法人MY割など : auの法人向けホワイトプラン対策
-HTC、3G対応SIMロックフリーのスマートフォン2機種を9月に日本市場に投入(CNET Japan)
-ドコモ、FOMAカードスロット搭載のHSDPA対応PCを展示──年内予定のデータ定額導入に向け(ITmedia)
データ定額プランが64kbps前提だったらいらんですが
-レノボとKDDI、WIN対応通信モジュールを搭載したThinkPad X61/X61sを発表(ITmedia)
法人向け端末・サービスでは、従来の携帯電話的な端末ではなく、
Nokia E61やBlackberryなど、海外で既に実績のあるもの
PCとの連携を重視したもの、PC向けモジュールやWindows Mobileなど
という方向性があることがよくわかります。
今まで、携帯電話を無理やり業務に使っていたのですが、それも終わりを迎えるのかもしれません。
ケータイキャリアが法人市場に本気になるのは、コンシューマ向けビジネスが成熟期に入っていることから当然だと思いますが、ケータイメーカははじごを外された感じかもしれません。
(家電に強いメーカ→コンシューマ向け,法人ビジネスに強いメーカ→法人向け、という棲み分けがなされていく可能性はアリ)
この方向性は個人的に大歓迎ですが、Windows Mobile端末にあまりぐっとこないです。
iPhoneに興味ありありだからでしょうねえ。
AT&Tと契約しなくても裏技でアクティベーションできるらしいので、今度アメリカ行ったとき買ってこようかと本気で悩んでいます。

SIPやら
https://blogs.yahoo.co.jp/mazbeer

[機器][スマホ] Apple iPhone1





iphone
2007/7/11(水) 午前 8:53 旅行 旅行
先日発売された『iphone』すごい人気だそうで。
モールの中のアップルストアにも人だかりが。。
電話、インターネット、音楽、後は何が付いてんの?
日本のケータイもそれぐらいできるんちゃうん?今時のは。
確かに手にとって見たらカッコいいけどな~、2年契約$600は高いような・・・
DSみたいにタッチパネルってとこがイケテルかな。画面もでかくて見やすいし
気になる日本での発売はどうなんでしょうか?当面は無いとのことやけど売りたくても使われへんってのが現状みたいやで
iphone の通信方式はGSM方式でほとんどの国で採用されてんねんけど逆に採用されてない国が日本と韓国だけやねん。残念な事に。。
これを打破できるのはソフトバンクの孫氏かな?がんばってもらおう。
日本で売ってもバカ売れしそうやし、ナノベースでも開発が始まってるらしいし。

日常坐臥-ニチジョウザガ
https://blogs.yahoo.co.jp/azm4224/34809126.html




[機器] iPhone1にソフトウェアアップデート――現在位置を把握も可能に
iPhoneにソフトウェアアップデート――現在位置を把握も可能に
最新のiPhoneソフトウェア1.1.3では、近くのWi-Fiや携帯の基地局情報を使って自動的に位置を把握する機能などが追加された。
米Appleは1月15日、米サンフランシスコで開催中の「Macworld Expo」で、iPhoneのソフトウェアアップデートを発表した。
最新版のiPhoneソフトウェア「1.1.3」では、リニューアルした地図情報アプリ「Maps」で、現在位置を自動的に把握できるようになったほか、ホーム画面のカスタマイズ機能などが加わった。
インタフェースを一新した最新版のMapsは、近くのWi-Fiベースステーションや携帯基地局の情報を使い、三角測量で現在位置を把握する。
ユーザーは、ボタンをタップして現在位置情報を入手し、道順案内の起点や行き先として指定したり、地域情報検索などに利用できる。
また、地図と衛星写真を組み合わせた「ハイブリッドビュー」も利用できるようになった。
iPhone 1.1.3では、ホーム画面のカスタマイズも可能。
好きなWebサイトをアイコン化した「Webクリップ」を作成してホーム画面に追加したり、9つの異なるホーム画面を作成して利用することもできる。
また、テキストメッセージ機能では、複数の相手への同時送信が可能になったほか、
メッセージ履歴の保存もできるようになった。
アイコンを削除したり移動させることができる
また、同日発表の「iTunes Movie Rentals」でレンタルした映画も、iPhone上で楽しめる。
チャプターごとの早送り/巻戻しや、言語や字幕設定にも対応。
iTunes Movie RentalsでのレンタルはPC上で行う必要がある。
iPhone 1.1.3は、米国、英国、ドイツ、フランスでリリース。
ユーザーがiPhoneをiTunes(iTunes 7.5以上)と同期したときに無料で自動アップデートされるほか、
今後出荷されるiPhoneにも搭載される。iTunes Movie Rentalsサービスは、米国内のみの提供となる。

てれすぱの隙間うめてみようぅ~と!
https://blogs.yahoo.co.jp/telesupa/52044269.html
https://blogs.yahoo.co.jp/telesupa/54040229.html
https://blogs.yahoo.co.jp/telesupa/53845230.html
https://blogs.yahoo.co.jp/telesupa/59390394.html

南房総のケータイ電話のお店から~
https://blogs.yahoo.co.jp/teleworld_arks/








CiscoがApple「iPhone」の登録商標を侵害で差し止めを求める訴訟
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2007/1/11(木) 午後 2:30
IT 練習用
米Cisco Systemsは10日、米Appleが発表した「iPhone」が、Ciscoの登録商標を侵害しているとして、カリフォルニア州北部地区の連邦地方裁判所に商標の複製の差し止めを求める訴訟を起こした。
米Appleは9日、iPod機能と携帯電話を融合させた新商品「iPhone」を発表したが、「iPhone」という商標はCiscoが2000年に既に取得。2006年12月18日には、Cisco傘下のLinksysが「iPhone」という製品名のIP電話を発売している。
Ciscoによれば、数年前から度々、Apple側からiPhoneという商品名の使用許可を求める連絡があり、Cisco側も誠実な交渉を行なっていたという。だが、最終的な合意に至っておらず、契約は結ばれていないとしている。
Ciscoは「交渉の際に幾つか残された事項を記載した最終合意文書と公式声明をApple側に渡してある。我々は、Apple側のサインが入った契約書を受け取る見込みだ」としていた。

MONO好き!!+α
https://blogs.yahoo.co.jp/marklevinson0821
https://blogs.yahoo.co.jp/marklevinson0821/folder/1355021.html
https://blogs.yahoo.co.jp/marklevinson0821/27485791.html








技術は上でも日本のガラケーがiPhoneに敗れた訳  
投稿者:磯津@ProOne 600 G1 AiO  投稿日:2021年11月 9日(火)22時09分29秒 pda29f0a9.szoknt01.ap.so-net.ne.jp
日本製のケータイは、通話機能を基本に次々と機能を付加して高機能化してきたのに対し、iPhoneは多機能音楽プレーヤiPodに通信機能を付加したもので、元々の出自(発想)が違います。
一般の方には知らない人が多いでしょうが、実は、スマ-トフォンの中ではiPhoneは後発でした。
また、日本での発売は、世界共通通信規格「3G」が出来てからのiPhone 3Gからで、言い換えれば、其れまでのモデルにない「アップストア」からのアプリのインストール機能を備えた製品からです。
それから、記事中で触れられてるマッキントッシュ、私は昭和50年代にはすでにマルチウインドウとマウスを備えたワークステーションを作っており、あとから出てきた初代マッキントッシュ(所謂512kのMac)はアップルの失敗作Lisaの後継としてはハードウェアがあまりにも貧弱だった印象があります。いずれにしろ、アップルが「発明」した機能はありません。
ヒット商品になるか否かは、技術力とは関係ないと言ってよいでしょう。
> ニュースを読んでいて「そもそも、これ何だっけ?」と感じること、ありませんか。「ゼロからわかる」シリーズは、ニュースに登場する人物や企業、制度などを初歩から解きほぐし、ニュースを格段にわかりやすくします。
> 今回のテーマは、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」です。「あなたの生活をポケットに」というキャッチフレーズ通り、電話に電子メール、友人とのやり取り、ネット検索、スケジュール管理、音楽、読書、買い物など、日々の暮らしになくてはならない存在になったスマホ。その歴史をたどると、技術ではリードしていた日本企業がアップルに出し抜かれた理由も見えてきます。【中井正裕/北米総局】
> 「すべてを変える」初代アイフォーン登場
> 「すべてを変えてしまう革命的な製品が、ごくまれに現れる。今日、そんな革命的な製品を紹介しよう」。
> 2007年1月9日。米サンフランシスコで開かれたイベントで、米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO、当時)はこう切り出した。
> トレードマークの黒いタートルネック姿で、ワイヤレスマイクを手にしたジョブズ氏は「タッチ操作できる大画面のアイポッド、革新的な携帯電話、画期的なインターネット通信機器、この三つが別々のものではなく、一つのデバイスになった」と会場の注目を引きつける。
> そして、こう宣言した。「我々はそれをアイフォーンと名付けた。今日、アップルは携帯電話を再定義する」
> ジョブズ氏の宣言は現実となった。今やアイフォーンの世界保有台数は10億台超。日本ではスマホの保有率が86%に達し、そのうち6割はアイフォーンだ。
> 日常生活に不可欠なデジタル機器となったアイフォーンは、どんなふうに生まれたのだろうか。
> 「革新」を生み出す企業アップル
> ジョブズ氏が76年に友人と創業した「アップル・コンピュータ」(現アップル)は、アイフォーン発表以前から革新的なデジタル機器を世に送り出してきた。
> 代表例は、84年に発売したパソコン「初代マッキントッシュ」と、01年発売の音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」だ。
> マッキントッシュは、文字ばかりだったパソコン画面に「ウィンドウ」「マウスカーソル」「タスクバー」といった、初心者でも操作しやすい工夫を持ち込んだ。その後、マイクロソフトの基本ソフト(OS)、ウィンドウズにも採用され、アップルの「発明」はパソコンを一気に身近なものにした。
> アイポッドは、液晶ディスプレーとダイヤル型コントローラー「クリックホイール」が特徴的なデザインの携帯プレーヤー。それまではカセットテープやCDを持ち歩かないといけなかったが、アイポッドならインターネットからダウンロードし、最大1000曲もの音楽を持ち運ぶことができる。若者文化の象徴だったCDショップや携帯CDプレーヤーは街から姿を消していった。
> 「直感的に操作できる」アイフォーンの衝撃
> そのアップルが「携帯電話を開発している」とのうわさが広がり、初代アイフォーンを発表するジョブズ氏の講演は熱気に包まれた。
> ジョブズ氏が大型スクリーンに映し出したのは、3・5インチの液晶ディスプレーと、その下部に丸い「ホームボタン」が一つというシンプルで斬新なデザイン。必須と思われてきたテンキーやキーボードはどこにもなかった。
> 約1時間を費やして、ジョブズ氏が実際に操作してみせると、会場はその機能と性能に圧倒された。初代アイフォーンには、現在のスマホでは当たり前になった基本的な機能のほぼすべてが詰め込まれていた。
> ホーム画面には、四角形のアプリのアイコンが格子状に並ぶ。電話、電話帳、メール、SMS(ショートメッセージ)、ネット閲覧の「Safari」、地図アプリ「グーグルマップ」、時計、天気、株価、音楽管理ソフト「iTunes(アイチューンズ)」などのアプリがそろっていた。側面には電源や音量調節ボタン、イヤホンジャック、背面に200万画素のカメラが付いていた。
> 何より圧巻だったのは、直感的に操作できたことだ。2本以上の指で画面をタッチして操作できる「マルチタッチスクリーン」、アプリやサイトの画面を指で弾けば画面がコロコロと勝手に進んでいく「慣性スクロール」、ページの終わりに突き当たれば軽く跳ね返る「ラバーバンド・エフェクト」も備わっていた。
> ディスプレーが大型化したことでパソコン用サイトの閲覧がしやすくなったのも画期的だった。当時、カナダ大手ブラックベリーなどが発売していたスマホは、小型キーボードを備えていたため、ディスプレーが小さく、パソコン用サイトは閲覧しづらかった。
> 一方、アイフォーンは大型ディスプレーなのに加え、2本の指でスムーズにスクロールしたり拡大したりすることもできた。もっとも、当時は通信速度が遅く、米紙ニューヨーク・タイムズのトップページがすべて表示されるまでに30秒近くかかった。
> スマホ黎明(れいめい)期とアップルの参入
> 電話機とコンピューターが融合したスマホが誕生したのは、初代アイフォーンから10年以上もさかのぼる90年代半ば。むしろアイフォーンは後発組だった。
> 世界初のスマホは、米IBMが94年に発売した「シモン・パーソナル・コミュニケーター」とされる。メールや電卓、カレンダー、ゲームなどのアイコンをタッチスクリーンで操作できた。しかし、レンガのような大きさで、バッテリーがもつのはわずか60分。結局、5万台しか売れず、半年で販売打ち切りになった。
> シモンの機能はアイフォーンと大差はなかったが、当時のネット通信は電話回線を使ったダイヤルアップ接続だったため、通信速度が非常に遅かった。シモンの失敗原因は、時代が早すぎたということに尽きる。
> アップルも93~98年に個人用携帯情報端末(PDA)の「ニュートン」を販売していた。電子ペンを使って手書き入力ができる液晶ディスプレーを備えた端末で、乾電池で稼働した。電話、メール、住所録、カレンダーなどの機能が使えたが、手書き文字の認識が遅く、誤変換が多発したことで評価は低かった。
> 00年代に入ると、ブラックベリーやフィンランドのノキア、米モトローラなどが、ポケットサイズのスマホを相次いで発売した。いずれもキーボードを搭載し、外出先でもメールのやりとりができるため、ビジネスパーソンに利用が広がっていた。
> そんな中、後発組のアップルがスマホ開発に乗り出したのは、なぜだったのだろうか。
> 当時、世界の通信規格が第3世代(3G)への移行期に差し掛かっていた。通信できる情報量の増大に伴い、スマホの飛躍的な性能向上と普及が見込まれる中、アップルのヒット商品だったアイポッドの機能が、他社のスマホに吸収されてしまうのは時間の問題だった。
> 実際、05年夏にモトローラがアイポッド機能を搭載した「ROKR(ロッカー)」を発売。アップルはこの製品を共同開発するなかで、スマホを自社開発しなければならないと考えたようだ。
> 社内で独自に研究が進められていたマルチタッチスクリーン技術など、複数の研究チームがジョブズ氏の号令で一つのプロジェクトに統合された。OSは、自社のパソコン「Mac(マック)」のOSをもとに作ることになり、「コンピューターを搭載したスマホ」という位置づけも加わった。
> 日本のガラケーもすごかった
> このころ、日本の携帯電話は独自の進化を遂げていた。
> アイフォーンが登場するまで、日本の携帯電話はNTTドコモやKDDIなど通信キャリアが開発を主導していた。
> NTTドコモが99年に始めた携帯電話用のインターネット閲覧サービス「iモード」は、iモード向けに作成された文字中心の簡易サイトでニュースや買い物、ゲームなど、さまざまなサービスが利用できた。携帯電話で多様なオンラインサービスを提供するという意味では、アイフォーンに9年も先行していた。
> 音楽プレーヤーや着信メロディー、絵文字、撮影した写真をメールで交換する「写メール」、携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」受信、非接触型決済サービス「おサイフケータイ」などが次々と登場し、高機能モデルにはパソコン用サイト閲覧機能や顔認証まで搭載されていた。ワンセグ機能を除き、いずれも後にアイフォーンに搭載されることになった。
> 例えば、アイフォーンとほぼ同時期に発表されたNTTドコモのソニー製「BRAVIA(ブラビア)ケータイ」は、3インチ液晶ディスプレーを備える二つ折り携帯電話で、ソニーの液晶テレビ技術を活用した鮮明な映像でワンセグ放送を楽しめるのが売りだった。
> 日本メーカーは画面を大型化することで、インターネット利用ではなく、テレビ放送を視聴することに比重を置いていたのだ。
> アイフォーン発売当時、日本の通信キャリアや携帯メーカーは「日本の携帯も十分に多機能だ」と反応した。それは間違いではなかったが、本質を捉えていなかった。
> 日本勢が見落としていたのは、動画配信サービスの「ネットフリックス」や「ユーチューブ」のようなネットコンテンツがテレビ放送をしのぐ時代が近づいていたことだ。やがて日本の携帯電話は世界の潮流から外れ、独自の発展を遂げた「ガラパゴス携帯(ガラケー)」と揶揄(やゆ)されることになる。
> ガラケーが衰退の道をたどるなか、日本勢のスマホはソニーの「Xperia(エクスペリア)」とシャープの「AQUOS(アクオス)」などが健闘しているものの、アップルや韓国のサムスン電子に太刀打ちできない状況が続いている。
> 初代アイフォーンに足りなかったもの
> アイフォーンの「i」は、インターネット、inform(情報を与える)、inspire(刺激する)、individual(個人)などの意味が含まれているという。実際に、アイフォーンのディスプレー大型化とマルチタッチ操作により、インターネットの使い勝手が格段に向上した。
> 初代アイフォーンのバッテリー持続時間は連続通話で5時間。価格も499ドル(当時の為替レートで約6万円)からと手ごろな値段に抑えられた。
> ただし、最初から大ヒットしたわけではない。通信規格の違いから、初代アイフォーンの販売地域は米国や欧州の一部にとどまった。販売台数は発売から74日後に100万台を達成したが、その後、伸び悩んだ。多くの消費者は、テンキーやキーボードに慣れていたため、全面タッチスクリーンのアイフォーンはすぐには受け入れられなかった。
> 足りない部分は他にもあった。初代アイフォーンには、アップル以外の事業者が開発したアプリを配信する「アップストア」という重要なサービスが抜けていた。
> ジョブズ氏は、デジタル機器とソフトを自社開発する「垂直統合」のビジネスモデルを貫いていた。それが利用者の使い勝手に細部までこだわるジョブズ氏の信念だった。
> しかし、ネット交流サービス(SNS)の「ライン」「ツイッター」「インスタグラム」などのアプリが存在しないスマートフォンを使いたいと思うだろうか。初代アイフォーンは、アプリ不足という問題を抱えていた。「端末からソフトまで自社製」という信念にこだわるジョブズ氏が、アップル以外のアプリを搭載することに断固反対していたのだ。
> それでも初代アイフォーンの販売伸び悩みを受け、アップル幹部がジョブズ氏を説得。アプリ開発業者の強い要望もあり、ジョブズ氏は最終的に「アップストア」を容認した。
> アップストアは、08年発売のアイフォーン「3G」に初搭載された。多くの国で使われる移動通信規格の3Gに対応。日本を含め22カ国で発売され、販売台数は発売わずか3日後に100万台に達する世界的な大ヒット商品になった。
> アップストアはアイフォーンの爆発的な普及を後押しした。SNS、動画配信、ネット通販、宅配サービス、配車サービスなど多種多様なデジタルサービスが発展し、経済のデジタル化を巻き起こしていく。「3G」以降、アップストアに登録されたアプリの数は当初の500から、現在は180万超に増加している。
> アップルは毎年、アイフォーンの新機種を発売し、新たな機能を追加した。2009年発売の「3GS」はビデオ撮影、10年の「4」はビデオ通話サービス「フェイスタイム」、11年の「4S」は人工知能(AI)型の音声アシスタント「Siri(シリ)」が搭載された。
> ジョブズ氏は「4S」の発表翌日に死去し、ジョブズ氏が関わった最後のアイフォーンとなった。
> 「ジョブズ後」のアイフォーン
> 米グーグルが08年、スマホ用OS「アンドロイド」を発表すると、多くの携帯メーカーがアイフォーンに似たスマホを発売し、急速に販売を伸ばした。
> そして、スマホは社会現象から必需品へと変わっていく。総務省の情報通信白書によると、スマホ保有率は10年の9・7%から20年は86・8%に達し、ネットの利用時間はテレビの視聴時間を上回るまでになった。
> 音楽プレーヤー、デジタルカメラ、テレビ、ゲーム機、手帳、新聞、雑誌、辞書、地図――。かつては別々に持ち歩いていたアイテムが、一つの機器に詰め込まれ、ポケットに収まるのが当たり前になった。アイフォーンが起こした変革は、おそらくジョブズ氏が想像した以上のものだっただろう。
> ジョブズ氏の後任となったティム・クックCEO時代、アイフォーンは半導体性能や通信速度の向上とともに大型化と高性能化、機種の多様化が進んでいる。
> 一方で、近年は新製品が発表されるたびに「期待外れ」「マイナーチェンジ」などと失望の声も上がるようになった。それはアップルが、再び「世の中を革新するデジタル機器」を世に送り出すことへの高い期待の裏返しに他ならない。
> 自動運転機能を備えた電気自動車「アップルカー」、現実世界とデジタル情報を重ねて表示できる「AR(拡張現実)グラス」――。「アイフォーンの次」を巡ってさまざまなうわさが駆け巡っている。ジョブズ氏のDNAを受け継ぐアップルは、これからどんな新製品で私たちの生活を変えてくれるのだろうか。
<iPhone創世記「技術は上」日本のガラケーが敗れたワケ(毎日新聞、11月9日)>
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20211107/biz/00m/020/010000c
       
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2007年1月8日月曜日

[機器][スマートフォン] iPhone1発表(2007/1)



[機器][スマートフォン] iPhone1発表(2007/1)
====Newton NEVER DIE!!!!!!====
2007/1/10(水) 午後 3:07 shigeの書庫 Macintosh
現地時間1月9日で行われたMACWORLD SAN FRANCISCOにて行われたApple基調講演にて噂だけ先行していたハンドヘルドデバイスの 形をした
『iPhone』
が発表された!!!!。
電話という形ではない!、PDAの形態をしている。
アップルジャパンではテキスト形式の発表しかしていなので Appleのページから画像を拝借させていただく!。
ハッキリ言って欲しい!!w。
でも、以前萌えたアップルMP130やApple MP2100では非常に苦い想い・・・、煮え湯を飲まされた想いがあるので、しかも携帯電話と銘打っているから日本ではどのキャリアから出るか現時点では不明である!。
ハッキリ言って日本の3大キャリアから出して欲しい!。
イヤだよ~!ボーダ・・・、
SoftBankはw。
J-フォンなら許せるかも!。
ここで驚くのは
『operating system — OS X — is now available on a small』であり、
『desktop-class applications and software』である!!!!。
はいっ↑?!、
Macに載っているOS Xの縮小版で、Macに載っているアプリケーションと同等のモノが用意されている・・・!!!!。
こうゆうPDAやハンドヘルドは安っぽく貧弱さが拭い去れない場合が多いが『iPhone』はいかがか?。
OSがMac OS X small(仮、w)なら
それも心配ない・・・、のかね。
恐らくデータ共有という思想はPalmのHOT SYNCと同じ感じなのかもしれない!。
米国では2007年6月に、欧州では2007年後半に、そしてアジアでは2008年に発売とのロードマップのようである。
Newtonの開発が凍結されて9年・・・、こいつが発売される2008年はNewtonで買った現CEOスティーブ・ジョブスへの恨み辛みは消えていくのだろうか・・・。
『iPhone』という名前なので3G携帯電話にiPodみたいな毛が生えた程度かと思ったけど、Macintoshを思いっきりPDA・ ハンドヘルドにしてしまっている。
デザインも良いし値段も そこそこ良いのならこれは売れる・・・、のかな~w。

shigeのバンドブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/shigehiko_0705/45790521.html





Technical Specifications
Screen size 3.5 inches
Screen resolution 320 by 480 at 160 ppi
Input method Multi-touch
Operating system OS X
Storage 4GB or 8GB
GSM Quad-band (MHz: 850, 900, 1800, 1900)
Wireless data Wi-Fi (802.11b/g) + EDGE + Bluetooth 2.0
Camera 2.0 megapixels
Battery Up to 5 hours Talk / Video / Browsing
Up to 16 hours Audio playback
Dimensions 4.5 x 2.4 x 0.46 inches / 115 x 61 x 11.6mm
Weight 4.8 ounces / 135 grams

shigeのバンドブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/shigehiko_0705/45790521.html










■影を潜めたマイクロソフトの活躍
八十年代以降、コンピューター世界の派権を握り続けてきた企業は、いうまでもなくマイクロソフトだ。
IBMのパソコンにMS-DOSというOSを搭載して以来、パソコン使用にあたってはマイクロソフトのソフトウエアを使用するというのがパソコンでの作業では当たり前とみなされてきた。エクセル、ワード、パワーポイント、インターネット・エクスプローラ、そしてウインドウズ。言い換えれば、パソコンの使用とは、イコール、マイクロソフトのアプリケーションを使うということだった。
これらソフトを使うためにパソコンを購入したと表現すればよいのだろうか。
ところが、最近、マイクロソフトは影が薄い。新製品を発表してパッとしないし、評判もあまり聞かない。業績はまあまあの状態を維持してはいるが、これら利益のほとんどは既存の製品からの売上に依存している。
■マイクロソフトとアップルの拮抗
その一方で、飛ぶ鳥を落とす勢いなのがAppleだ。2010年の第二四半期において、Appleは過去最高の売上と利益を計上した。
しかも、この業績はマイクロソフトと肩を並べるほど。13年前、スティーブ・ジョブスがAppleに復帰した時、Appleは瀕死寸前だったことがウソのことのようにさえ思える。
しかし、なぜこんなにもコンピューターを巡る企業の情勢が変化してしまったのだろうか?今回は、これについて考えて見たいと思う。その際,注目したいのはソフトウェアだ。
僕はソフトウェアをどのように時代状況にあわせてコンピューター市場に適合させるかがコンピューターの世界を左右するキーポイントと考えている。結論を先取りしておけば、マイクロソフトはソフトウェアに固執したがゆえに、パソコンの世界で覇権を獲得したと同時に、現在、覇権を失いつつある。いっぽう、Appleはソフトとハード二つにこだわり続けたゆえに派遣を取りそこねたと同時に,現代では逆にこれにこだわり続けるがゆえに,派遣を握ろうとしている。
次回からはソフトウェアの攻防を巡ってコンピューター世界がどのように変容してきたのか、またどのように変容していくのかを考えていこう。 
■80年代以降、マイクロソフトはいかにして覇権を握ったか
80年代初頭、まだ数あるソフトウェア企業の一つ でしかなかったマイクロソフトがあっという間に派遣を握ることができたのは、その技術力によるのではない。むしろ技術を売る巧みさにあった。
当時、コンピューター企業の巨人であったIBMは、意外なところから脅威を感じはじめていた。
「意外なところ」とは、ヒッピー文化から誕生した「パーソナル・コンピューター」(以下「パソコン」)という、さながら玩具のようなコンピューターだった。
今でこそ、パソコンといえばコンピューターの代名詞的な存在だが、当時、コンピューターとは大型汎用フレーム、つまり一部屋を優に占用するようなバカでかいマシーン=システムを意味しており、もっぱら企業が利用するものだった。
当然、費用も膨大なものとなるのだが、こういったシステムの構築に関して、IBMは巨人的な存在だった。
ところがホビー・マシンとしてしか捉えていなかったパソコン、具体的にはAppleのAppleⅡが、意外にも取り回しが良く、ビジカルクなどの表計算ソフトがビジネス・ユースにも使えることがわかり、人気を博するようになると、IBMはこれを脅威とみなすようになり、対向手段、つまりIBM製のパソコンを急遽開発する必要が生じるに至った。
つまり、IBMは明らかにあわてていたのだ。
急ごしらえパッチワーク・パソコンを作ったIBM
しかし、ちんけなコンピューターであるパソコンとて、そう一朝一夕で開発できるわけではない。そこでIBMは製品のほとんどを外部から集め、これを一つの箱のなかに収め、箱にIBMのロゴを貼りつけて売り出すという急ごしらえの方法を思いつく。その時選ばれたCPUがインテル社のもので、OS、つまり基本ソフトがマイクロソフトのMS-DOS(Microsoft Disk Operation System)だったのだ。
そしてこの時、マイクロソフトは大企業を相手に極めて狡猾なビジネスを展開する。
CEOであるビル・ゲイツはMS-DOSをIBMに売却するのではなく、リースしたのだ。
しかも独占使用権すら与えなかった。
ようするにゲイツはIBMが焦っていることを察知して、弱小ソフトウェア・ハウスが巨人から、自分の商品を保持したまま膨大な金をまきあげることにまんまと成功したのである。
他人のふんどしで相撲をとったマイクロソフト
いや、それだけで話がすむわけではない。
マイクロソフトは巨人の背中に乗っかって、あたかも他人のふんどしで相撲をとるかのようなビジネスを展開する。
IBMがパソコンを販売するということは、その圧倒的な力で、即座にパソコン市場を席捲することを意味している。
そして、それは必然的に搭載されているMS-DOSが市場を席捲すること、つまりMS-DOSがパソコンOSの業界標準になることも意味する。
つまりIBMのネットワークに乗っかることで、IBM自体がマイクロソフトの広告媒体として機能したのである。
これはうまいやりかただった。
いや、それだけではない。
マイクロソフトはIBMとOSのリース、つまり利用契約を結んでいるにすぎない。
前述したように、独占使用権もIBMは持っていない。
いうことは、マイクロソフトは他のエレクトロニクス・メーカーにもMS-DOSをリースしても構わないということだ。
そして、実際、ゲイツはそれを実行した。
その結果、IBMは単なるマイクロソフトの宣伝媒体に成り下がってしまう。
「巨人IBMが採用しているのなら、ウチでも安心して採用していい」
こんな認識が業界全体に漂うようになったのはまもなくだった。逆にIBMの立場からすれば、これはとんでもないことだった。売れば売るほど、他のメーカーも同じものを作ってくるのだから、これは単純に価格競争の激化を生むことになる。儲かるのは、結局のところマイクロソフト(とCPUを提供したインテル)ということになってしまった。(続く)
■Appleを駆逐したのはIBMではなくマイクロソフト
Appleに脅威を感じ、これを駆逐しようとたくらんだIBM。
実際、その目論見自体は見事に功を奏する。
MS-DOSを搭載したパソコンは、瞬く間に市場を席捲した。
しかし、その原因はIBMがパソコンを発売したからではなく、マイクロソフトのOSを搭載したパソコンが様々なメーカーから発売され、Appleのマシンを囲い込んでしまったからだった。これに対抗すべく、1984年Appleはウインドウをベースにした画期的なOSであるMacOSを搭載したパソコン・Macintoshを市場に投入するが、多勢に無勢という状態になってしまった(そのあまりの高額さにユーザーの腰がひけたということもあったということもあったのだが)。
ただし、勝者はIBMではない。
勝ったのは他人のふんどしで相撲をとったマイクロソフトだった。
結局、市場に出回ったのはIBMのパソコンではなく、マイクロソフトのOSを搭載し、インテルのCPUが内蔵されたパソコンだったのだ。
IBMはApple駆逐とともに、自らの首もまた絞めることになってしまう。
最終的に競争に敗北したIBMは2004年、パソコン部門を中国の企業・Lenovoに売却、この市場から撤退する。
IBMの市場を縦横無尽に活用
マイクロソフトの罠にまんまと引っかかったIBM。パソコンを巡る攻防の勝利者は対立したAppleでもIBMでもなく、第三者のマイクロソフトだったのだ。マイクロソフトはIBMにコバンザメのようにぶら下がることで、両者を駆逐することに成功。パソコン業界に帝国を築くまでになっていく。そのプロセスはパソコンと関わってきた人間なら周知のことだろう。MS-DOSに続き、ほとんどAppleのMacOSのパクリに等しいWindows95をリリース。この時点でOSの機能としてはMacOSに比べてはるかに性能的には劣るにもかかわらず、IBMを利用して奪い取った市場を利用して市場をさらに拡大することに成功する。
この成功は、いわば缶コーヒーのジョージアが売れるのと同じ仕組みだ。缶コーヒーはBOSS、Wonda、Fireなど様々な商品が各メーカーから発売されているが、シェアはジョージアがダントツである。これはなにもジョージアが飛び抜けてうまいからだからではない。そうではなくて、ただ単に日本国内でコカコーラ・ボトリングの自販機が圧倒的に多いことから来る結果だ。
マイクロソフトの製品についてはまさにこれと同様で、要するに市場にはWindows95をインストールできるマシンがあちこちにあった。だから、その使い勝手などはともかく、ユーザーは自らのマシンにお手軽にWindows95をインストールしたのである。
二十世紀に現れた二人の巨人は発明していない
ビル・ゲイツは、しばしば「二十世紀最後の巨人」と称されることがある。これは二十世紀最初の巨人がエジソンであったことになぞらえて呼ばれている。
ただし、それは相当の皮肉を込めてであるのだが。
二人は技術については二十世紀を代表する発明家と言うことに表面的にはなる。ただしエジソンはある側面からすると評判が悪い。電球、録音機など、エジソンは様々な発明をした発明王としてつとに有名ではあるが、実のところ彼自らが発明したものはほとんどないと言われている。では、あれら一連の発明はどうやったのかというと、これらを発明した人間から著作権を買い取ったり、奪い取ったりした結果なのだ。つまり人のやったものに自分の名前を貼り付けて売り出したのだ。それが、結果として「発明王」という代名詞になった。
一方、ビル・ゲイツも同様だ。
IBMに搭載されたMS-DOSというOSはキル・ドールが発明したCT-MとというOSをちょっとだけ改造して、MS-DOS名前を貼り付けただけなのだ。
ウインドウズについても同じだ。
これは明らかにMacOSのパクリなのは周知のことだろう。
では、なぜエジソンが二十世紀最初の巨人で、ビル・ゲイツが二十世紀最後の巨人と皮肉を込めて揶揄されるのか。それは、二人には法律に詳しいという共通する特徴があり、法律を縦横無尽に駆使し、自分の地位を築いたからに他ならなかった。要するに「発明王」になるためには、発明の才に長けているよりも法律に詳しいことのほうが大事なのである。
ただし、そうはいっても市場にパソコンを広げることに多大なる貢献をしたのがマイクロソフト=ビル・ゲイツであることを疑う余地はない。そして、それはソフトウエアに特化したことから起きたことであることも。80年代以降、IBMの市場を縦横苦心に駆使しながらマイクロソフトはどのようにして覇権を握っていったのだろう。(続く)
■ソフトとハードを分離したオープン戦略でマイクロソフトが勝利する
マイクロソフトは、いわばオープンな展開をすることで市場を席巻することに成功したと言えるだろう。「オープンな展開」とはソフトとハードを分離し、様々なメーカーのハードに自らのソフトを搭載可能にするやり方をさすのだが、こうすればそれぞれのマシンの特性に依存することなく、ユーザーは自由にマイクロソフトの製品を使用することが出来る。
実を言うと、それまでのコンピューター、パソコン企業のほとんどはこのような考え方とは逆、つまりソフトとハード一体型と展開を基調としていた。しかもハード重視タイプの戦略。つまりエレクトロニクス・メーカーは自らのハード=機械を売りたいがために、これを使用するためのソフトを、いわば「オマケ」的に開発し、販売していたのだ。だが、そういった一体型の売り方というのはいわば「抱き合わせ販売」のようなもの。一旦ソフトがもはや時代の流れに合わないものになってしまったならば、ハードごと全てを取り替えなければならない。これはユーザーの側からすれば少々博打的な色彩を含むものになってしまう。ハードを買って使ってみたらソフトがダメだったということになったとき、それはソフトの交換ではすまされず、ハード=システム全てを交換しなければならなくなるからだ。
ところがマイクロソフトの製品はそうではない。
一般的には大方のマシンに搭載可能だ。だからユーザーは安心してこれを求め、一方でソフトとハード一体型のメーカーは撤退することを余儀なくされていったのだ。
事実上の抱き合わせ販売で他のソフトウエアハウスを凌駕する
ただし、これだけの条件ならば、それはマイクロソフトに限った話ではない。他のソフトウエア・ハウスもマイクロソフトのOS上で稼働するのだから、MS-DOSやWindows以外のアプリケーションに関しては参入の余地があるはずだ。
ところが、ここにもマイクロソフトは、こういった他業種を閉め出す対策をきちんと整えていた。
一つは自らの販売することをマイクロソフトのOSに最適化したこと。
典型的なのはワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトなどからなるアプリケーション・スイートのMicrosoft Officeで、これらはパソコンを買うならマイクロソフトのOSを購入し、マイクロソフトのOSを購入するならばOfficeを購入するという流れを作ってしまう。実際、パソコンにはあらかじめOSがインストール済みなのがあたりまえになり、さらにはOfficeも標準装備かオプションで選択可能というハード販売をハードメーカーに指示するというまでになっていく。またインターネットの世界への参入が遅れたことを察知するやいなや、ブラウザのインターネット・エクスプローラーを投入して失地挽回を図ったのだが、これはなんとWindowsのOSに無料で標準装備されていたのだ。これによって、これまでネットスケイプの独壇場だったインターネット・ブラウザの世界はすっかりエクスプローラーによって凌駕されてしまったのだ。
(こういう強引なやり方は、やがて法律的に不可能になっていくのだが)。(続く)
■革新的なパソコン・マッキントッシュだったが
アップルもまた典型的なハードとソフト一体型の企業だった。そしてアップルもまた当初、ライバルとして危惧していたのはマイクロソフトではなくIBMだった。
だから1984年にマッキントッシュを発表した際にも、販売の際に標的としたのはIBMのパソコンだったのだ。
1984年スーパーボウルのテレビ中継のハーフタイムに一回きりで放映されたマッキントッシュのCMはIBMを明らかな仮想敵にしていた。
そのCMのキャッチコピーは
「1月24日、アプルコンピュータがマッキントッシュを発売します。
今年、1984年が『1984』年のようにならない理由がおわかりになるでしょう」
だったのだが、この『1984年』とはジョージ・オーウェルの小説をさしている。
この作品の中ではビッグブラザーと呼ばれる支配者が人々を一元管理し、人々に自由がなくなるという状況が描かれているのだが、
この物語をCMはもじっている。IBMの代名詞はビッグブルーであったのだが、視聴者にはビッグブルー=ビッグブラザーの図式を暗示することで「IBMのパソコンを購入すると飛んでもない管理社会が登場しますよ。マッキントッシュを使って自由な世界をつくりましょう」とアピールしたのである。
実際のところ、マッキントッシュ(以下、マック)は革命的なパソコンだった。
ウインドウを開きマウスでポインタを操作するという、現在のウインドウの概念のほぼ全てを既に実現していた。
実質的にこれが発売された1984年の時点で、11年後にマイクロソフトがブレイクさせたWindows95よりも優れたOSを構築していたいってもよいくらいだったのだ。
■クローズドな展開がAppleを窮地に追いやる
しかし、前述したようにアップル(当時の名前は「アップルコンピュータ」)もまた敵を間違えていた。
本当の敵はIBMではなく、ソフトをスタンドアローンで展開するマイクロソフトだったのだ。
だから、いくら優れたマシンを作り上げたところで、マックもまたハードとソフト一体型のクローズな製品。
他の撤退を余儀なくされた企業と同様、オープンな展開をおこなっているマイクロソフトには太刀打ちできなかったのである。
ただし、その秀でた機能でマックは唯一、マイクロソフト帝国の中で生き延びることは出来た。そのすばらしさを指示する一部の層(デザイナー、編集業者、医者、そして弁護士)が、マックを買い求めたからだ。
こういったユーザーに限定されたのは、機能的な側面でマックが必要(デザイナー、編集者)か、あるいは高額なオモチャとして所有したいか(マックは極めて高額だった)の、どちらかのニーズしかなかったからだった。
とはいうものの、マイクロソフトの狡猾さはこれだけに留まるのではない。ビル・ゲイツはどこまでも賢いCEO。他にも様々な手を打っていた。
(続く)
ソフトウエアが覇権を握ると言われたコンピューター業界。
しかし、それだけなら何もマイクロソフトが一人勝ちすることはあり得ない。
他のソフトウエア・ハウスにもそのチャンスは平等にあるからだ。
ところがマイクロソフトだけが一人勝ちした。
そしてその理由がパソコンの業界標準であるマイクロソフトのOS(MS-DOSやWindows)に自社のアプリケーションを最適化させたことに一人勝ちの理由があったことは、このブログの前々回で取り上げておいた。
しかし、マイクロソフトのアドバンテージはこれだけに留まらない。
■当初マイクロソフトのアプリには、事実上プロテクトがかかっていなかった
その、もうひとつは、アプリケーションにほとんどプロテクトがかけらていなかったことにある。
前述のOfficeがその典型で、ユーザーたちはこぞって、違法にこれをコピーして使用するようになった。
そしてマイクロソフトはこれを黙認した。
いわば「タダでばらまく」ということをユーザーにやらせたのだ。
これだったら儲けはあがったりということになりかねないが、
ところが、むしろこうすることでマイクロソフトはさらに収益を上げていくことになる。
■タダ乗りユーザーを背後に持つことで巨大なマーケットが獲得される
そのからくりは、ユーザーを二つに設定したことにある。
ひとつは企業や合法的にアプリケーションを使おうとするユーザー。
この手のユーザーは、ルールを守るのでアプリケーションをちゃんと購入した。
そしてマイクロソフトにとっては大事な収入源である。
もうひとつは違法ユーザー。
こちらはおそらく合法ユーザーよりもはるかに多いと考えられる。
ところが、この違法ユーザーたちがこぞって業界トップのアプリケーションであるMicrosoft Officeをタダで使用することで、Officeのユーザーが世界に遍在するようになる。
となれば、Officeの各アプリケーションは、事実上、
業界の基準ソフト=デフォルト・アプリケーション
となる。だがみんなが使うとなれば、やはり一定の割合で正規にアプリを購入するユーザーも存在するわけで、このユーザーが購入するだけで、その利益は膨大なものとなるのだ。
わが国では、このやり方で締め出しを食らってしまった典型的なアプリケーションがジャストシステムの“一太郎”だった。
一太郎は日本におけるワードプロセッサーの業界標準の地位から引きずり下ろされてしまった
(現在、ジャストシステムは、日本語環境だけに特化したされたアプリケーション、フロントエンド・プロセッサ=日本語入力メソッドATOKの企業という位置づけになっている。
日本という文化にローカライズされているがために、この分野だけはマイクロソフトに駆逐されることがなかったのだ)
ちなみにOfficeはいまだに違法コピーが可能だが、事実上の業界独占となったマイクロソフトのOSに関しては、アクティベーションによって極めて強固なプロテクトがかけられている。
つまり「釣った魚に餌はやらない」。
ようするに、自由にコピーさせ、これによって市場を独占した暁には、突如としてプロテクトをかけ、金を払わせるようにする。
「それなら、マイクロソフトOSの使用をやめてやればいい」
ということになるのだが、もう市場は事実上、独占されてしまっていて、ユーザーは選択肢を失っているというわけだ。
マイクロソフトがやったことは、こうやって実質的にアプリケーションをタダでばらまくことで高額な収益をもたらすという、極めて狡猾な方法、近年話題になり始めたFree Businessの先駆け的な営業展開だったのだ。
こうやってパソコン業界は完全にソフトウエアが世界を牛耳るという構造になった。
しかし、このソフトウエア至上主義の支配は21世紀になるとその様子が怪しくなってくる。それが、今回特集のタイトル「マイクロソフトは何故ダメなのか」と言うことになるのだが……(続く)
■21世紀におけるソフトウエア至上主義の崩壊
ソフトウエアがハードウエアを凌駕し、パソコン市場の方向性を決定するという神話は未来永劫続くと思われた。
マイクロソフト帝国が、一層の支配を進め、ビル・ゲイツのもと情報化社会はこれからも動いていくと誰もが疑わないような風潮が21世紀の初頭にはいわば当然のように語られていたのだ。しかし事態は以外の方向に展開する。しかも新展開をもたらしたのはデジタル電子プレイヤーという、意外なハードだった。
■iPodというハード?ソフト?の出現
2001年9月、アップルは突如として、これまでとは全く異なったジャンルのハード機器を発表した。
アップル・コンピュータとは一見、関係なさそうなデジタル音楽プレイヤーだ。
スティーブ・ジョブス復帰以降、アップル・コンピュータは製品ラインナップの大幅な整理を断行していた。
パソコンをディスクトップ、ノートそれぞれたったの二種類、都合四種類に統合し、プロユースの製品には冒頭に”Power”、一般ユーザー向けには”i”を冠し、一方、デスクトップには”Mac”、ノートブックには”book”という表記に統一した。た。つまり
プロユースのデスクトップ=PowerMac、ノート=PowerBook、
一般ユースのデスクトップ=iMac、ノート=iBook
という組み合わせである。そしてこの音楽プレイヤーにも一般ユース用の”i”がつけられていた。
ご存じiPodだ。
スティーブ・ジョブスはキーノートのスピーチの中でiPodを「画期的なソリューション」だとぶち上げたが、一般のマック・ユーザーには全くわけのわからぬピント外れなものに思われた。ユーザーは八百屋が肉を売り始めたような感覚に襲われたのだ。
ただし、この時、ジョブスは「デジタル・ハブ」という構想を併せてぶち上げている。
パソコンがインターネット、テレビなど、様々なメディアの中心となって、これらを機能させるようになるという考えで、こういったハブ構想の一環としてiPodは位置づけられたのだ。
とはいっても、当時の人間からすればこの考えは理屈はわかっても、まったく持ってリアリティのないものだった。
iPodにしたところでいちいちパソコンに繋ぐなんてややこしいことをするよりもCDプレイヤーにCDを入れて、あるいはMDプレイヤーで聴けば十分と考えていたのだ。
■またもやソフト-ハード一体型をチョイスしたアップル
iPodはその内部のソフトウエアはアップルが独自に設計したもので、またもや例によってソフトとハードの一体型という、旧態然としたスタイルをアップルは踏襲した。いやそれどころか、これを操作するためにはパソコン側にiTunesというソフトウエアが必要で、ここでもまたiPodユーザーはアップルが独占的に提供するソフトウエアを使用しなければならないという条件に置かれる。だから、ソフトウエア至上主義・絶対主義の時代には、どう見てもアナクロな戦略としてしか思えないし、事実、多くのマックユーザーさえもがそう思っていた。
ところが、iPodは意外な展開を遂げる。当初こそ、その売れ行きはどうということもなかったのだが、iTunesがウインドウズマシンにも搭載可能となり、しかもこれをアップルが無償で提供するようになると、iPodは突如としてブレイクしはじめたのだ。(続く)
■カセット・テープの後継を巡る覇権争い
(録音メディアとしてカセット・次世代を争ったCDとMD。しかし覇者はどちらでもなかった)
ソフトウエア至上主義・絶対主義の時代の時代に、何故、旧態然としたソフト-ハード一体型のiPodがデジタル音楽プレイヤーとしてブレイクしたのだろう?
当時、携帯型音楽プレイヤーは、音楽のデジタル化に伴い、カセット・テープ式のものから他のメディアへの方式によるものが模索されていた。
そしてカセットの後継となるのはCD(Compact Disk)式かMD(Mini Disk)式と目されていた。
たとえばCDについてはPanasonicが、MDについてはSONYがこれを強力に推進していた。
ただし、まだどちらが決定打となるかはハッキリしていなかった。
どちらも決定力に欠けたのは、それぞれがハンディを背負っており、カセットに代わる決定打とは言い難い存在だったからだ。
CDはレコードの次世代メディアとしては、もはや定着していたので、これをそのままプレイヤーに挿入すればすぐに聴くことができるという点で、
CD式はアドバンテージを備えていたが、その反面、約5インチというディスクの大きさ以下にプレイヤーを小型化することが出来ないため、可搬性という点では、明らかにカセット式よりも一歩後退してしまう。
つまり、がさばるのが欠点だった。
一方、MDのほうだが、これは大きさも2.5インチとコンパクトゆえハード本体も小型化が可能だったが、開発元のSONYに追随するメーカーがおらず、また音質的CDに比べると劣ると指摘されたこともあって普及が進むことはなかった。
■CD、MDに共通するデメリット
CD、MDに共通するデメリットも存在した。
一つはコピーがしづらかったこと。
もはやこの時代から、音楽というのはコピーして聴くというのが一般的な入手方法となっていた(そのため98年をピークにCDの売り上げは年々減少を続けている)。つまり、友人からCDを借り受けたり、レンタル店でCDを借り受け、これをコピーするというスタイルが一般化していた(これを防止するためにコンピューターでデータを読み取り不可能にするCCCD(Copy Control CD)が発売されたこともあった)。そして、これをいちばん簡略にやれたのはカセット・テープだったのだ。CDは当時の技術では一枚を焼くのに結構な時間がかかったし、これを焼くためにはCDライター機能付きのパソコンが必要だった。MDの場合はコピーこそ早いが、レンタルビデオ店がMDをほとんどレンタルしなかったため、コピーするものがないという状況だった。また、どちらにしても当時はメディアが高額だった。一方、これがカセット・テープなら音質こそ劣化するが、価格も安く、カセットデッキやラジカセで気軽にコピーが可能だった。だから、カセット・テープによるコピーというのはまだまだ実用的だったのだ。
iPodは、こうした攻防の隙間にCD、MD二つがそれぞれ、そして共通に持っているハンディをクリアし、また新しい魅力を付け加えることで割って入っていく。しかもコピーが横行する時代にもピッタリと適合するかたちで。(続く)
■CD、MDのデメリットをクリアするiPod:コピーが手軽
次世代の携帯音楽プレイヤーの派遣を巡って争っていたCDとMD。だが、ともにそれぞれ、そして共通のハンディを持ち、カセット・テープ式のプレイヤーからの以降は遅々として進んでいなかった。
コピーのスピードが速い
こういったCD、MDの持っているディスアドバンテージをクリアしていたのがiPodだった。
まずコピーの速度。
iPodのコピー方式はCDをコンピュータに挿入しAAC(当初はMP3)というファイル形式でデータを取り込むやり方で、CDのCD-DA方式に比べ圧縮率が高いため(1曲に必要となるメモリー量が十分の一程度になる)、CDからCDにデータをコピーするよりもはるかに早い時間でコピーが完了した(ただし、音質は劣化する)。
コピーする手続きが速い
また、コピーの速さという点では、「機械的なスピード」のみならず、その「手軽さ」というスピードも注目すべき項目だ。つまり転送速度が速いと言うことだけではなく、転送=コピーにいたるまでのプロセスもまた、スピーディなのだ。CDをパソコンのドライブに挿入する。すると即座にアプリケーションのiTunesが立ち上がり「ディスクをコピーすしますか?」とたずねてくる。そしてリターンキーを叩けば、自動的にコピーが始まる。
次に、コピーしたアルバムのリストをiPodの楽曲リストの中から選択して同期すれば、これで出来上がり。それぞれ二度か三度程度のボタン操作で全てが終了するのだ。また、取り込んだ後の本体側での操作も同様で、ほとんどのコントロールがこれまた三つ以内のボタン操作で実現する(これはジョブスが口うるさく指摘したと言うことで知られている)。また操作スイッチが極端に少ない(中央のホイール・ボタンと、あとスイッチ程度)ので、どのボタンを押せばいいのか迷うことがほとんどない。とにかく、簡単なのだ。
実は、iPod以前にデジタル音楽プレイヤーは既に存在していた。にもかかわらずiPod出現までこれらが普及することがなかったのは、ここまで述べてきたようなプレイヤーに取り込むまでの作業が極めてややこしかった、また取り込んだ後のプレイヤー側での操作が面倒くさかったという事情がある。要は煩雑なわけで、これが一般のユーザーの取っつきを悪くしていたのだが、iPodはこのハンディをiTunesと最小限のボタン数、ボタン操作でクリアしたのである。
コピー時代(音楽ソースはコピーされるのがあたりまえとなった時代)のユーザーのニーズを心憎いまでにえぐり出したやり方だった。
だが、iPodの既存のメディアのハンディを克服するだけには留まっていない。
より積極的な機能が付加され、それが絶大な支持を受けることになるのだが……(続く)
■iPodの手軽さ、スピーディさの背後にあるアップルのアナクロ的な思想
パソコン業界における、戦略としてのソフトウエアの位置づけの変容について考えている。
前回、iPodがカセット式の次世代ポータブル音楽プレイヤーとして、CD、MDを押しのけて、その覇権を握った理由として、手軽さ、スピーディさ、ライブラリーの持ち歩きにあると言うことを指摘しておいた。だが、他の形式には存在しなかった、このような利便性をiPodが持ち得たことの背後には、アップルが頑固に持ち続ける、いわばアナクロ的な思想がある。そう、それはマイクロソフトによって否定されてしまったハード・ソフト一体型という考え方だ。今回の特集では、マイクロソフトがパソコンのハードとソフトを分離し、ソフトだけで展開したことによってパソコン業界の覇権を握ったことを指摘しておいたが、iPodではその逆のやり方を頑固にやり続けることで、むしろ成功を遂げることになる。
iPodは、単体で使用することが出来ない。
まずパソコンに楽曲をコピーし、これをiPodにコピーする必要がある。
しかも、まだこれだけではダメで、パソコンとiPodを接続する専用ソフトであるiTunesを使用しなければならない。
しかも、これ以外は接続不可能だ。ユーザーが選択できるインターフェイスはMacを選ぶか、あるいはWindowsを選ぶかと言うことだけだ。
Windowsを選んだところで、接続するためにはWindows用のiTunesをダウンロードして使わなければならない(iTunesは無料)。
要するに選択肢が全くといっていいほどないのだ。
これはソフトウエア至上主義的発想からすれば極めてマーケットを狭めてしまうやり方といえる。
ところが、このクローズドなやり方が見方によってはアドバンテージにもなり得る。
そしてこのことをアップルはiPodで実践して見せたのだ。
ではアドバンテージとは何か。
■機能の複雑化のために必要なこと
確かにハードとソフトを一体化することで、一旦はマーケットが限定される。
しかし、この一体化によってハードとソフトの連携を密にし、より使いやすさを追求したらどうなるだろう?
それがiPodのやり方だったのだ。
つまり手軽さ、スピーディさを極めるためにはソフトウエアだけではだめで、そのソフトウエアにピッタリとあったハードウエアを必要とする。
このことは機能が増えれば増えるほど該当する。
機能がどんどん多機能、複雑になっていき、これに併せて様々なハードが対応すると言うことになれば、ハードとソフトの連携がどんどん中途半端になっていく。つまり「煩雑」になるのだ。マイクロソフトのWindowsがその典型で、あらゆるハードに適合するように作られていると言うことは、操作系がゴチャゴチャになり、反面、それぞれのハードに適合するために勢い、OSは重くなり、なおかつ膨大なメモリーを食うと言うことになる。
そういった機能の多機能化、複雑化に伴うデメリットを一手に引き受けてしまったものこそマイクロソフトのWindowsVistaだった。あまりの重さ、そして既存のアプリケーションへの対応の悪さ、そしてメモリー食いに、さすがのWindowsユーザーも呆れてしまい、旧バージョンのXPにダウングレードしたり、ネットブック搭載の標準OSとしてXPが採用されたり(廉価なネットブックではAtomというロースペックのCPUが搭載されており、これでVistaを稼働させるのはかなり無理があったのだ)という事態が発生。マイクロソフトはVistaを早々にあきらめ、より軽快でメモリーを食わないWindows7をリリースしたことはWindowsユーザーなら周知のことだろう。
Officeは使えないけど、iTunesなら操作できる
iPodはまさに、この機能の複雑化に対する回答を提示していたのだ。
つまり前述したようにハードに適合するソフトを限定してしまいクローズな環境にする代わりに、アップル独自の技術でハードとソフトを一体化し、手軽でスピーディな操作環境を実現する。
たとえばパソコンさえ持っていればiPodの操作は、ほとんど人間が操作可能な簡単なものになっている。
その操作についてはほとんど三つの手順で出来ることは前述したとおりだ。
こうすることで、たとえばワードやエクセル、インターネットブラウザを操作できな人でもiTunesは操作できるということになった。
だからケータイに夢中でパソコンになんてほとんど関心のない若者たちが、ケータイの音楽プレイヤー機能は使わずに、iPodを携帯してこれを使うという事態が生じたのだ。
■複雑になるからこそ、単純化しなければならない
要するに、ここまで情報化が進み、操作が複雑になっていくと、逆に操作系を単純化しなければならないという現象が生じるのだ。
そのまま複雑にしていったならば、それは一部のコンピューター・ナード/コンピューター・オタクのホビーにしかならなくなる。そうではない。こういったテクノロジーをより多くの人間が気軽に使えなければならない。ならばソフトとハードを一体化して、一元管理の下で、操作系を整えるというのがベストと言うことになる。これを推し進めた結果、パソコン音痴の若者までもがこぞってiPodを求めるようになったのだ。もちろん、そのためにはそれぞれの操作系の取り回しの良さを徹底的に研究し、一般の人間までが自由に使いこなせるよいなインターフェイスを用意しなければならないのだが、これが出来る、現状での唯一のメーカーがアップルだったというわけだ(アップルはジョブズの指揮の下、常にインターフェイスが一元管理されるという状況にある)。(続く)
■iPodの先にあるiPhone、そしてiPad
前回、アップルがiPodのソフトとハード一体型戦略によって、複雑化する情報化時代に新しいコンピューターユーザーを掘り起こすことに成功したこと。それは、いいかえればソフトウエア絶対主義から再びソフトととハードが一体化することが優位になる時代の始まりであることを指摘しておいた。
こういったソフトとハード一体型による一元管理をさらに推し進めたのが、言うまでもなくiPhoneだ。しかもiPhoneはiTunesでデータをやりとりする。つまりiPodと同じ感覚で手軽かつスピーディーに操作が可能。さらにホイールボタンではなく、全てタッチ・スクリーンでこれを行うことが出来る。
しかし、例によって一元管理はそのまま。いや、iPod以上に徹底されていると言っていい。
iPhoneのライバルは、現状ではアンドロイドを搭載したSONY製のExperiaとされている。
しかし、この勝負は、少なくともモバイルフォンの分野ではiPhoneの勝ちだろう。
ここまで展開してきたソフトとハード一体型の設計による一元管理の点でiPhoneは圧倒的なアドバンテージを有しているからだ。
ExperiaはWindowsと同様、様々なハードに搭載可能で汎用性が高いが、それゆえ、かえって操作が煩雑。
だから、これを使用するユーザーは一部の「コンピューターに詳しい人間」に限られることになるからだ
(ただし、OSであるアンドロイドはなにもモバイル専用のOSというわけではないので他の分野で用いられるだろうが)。
そして、さらにこの先にアップルがソフトとハード一体型として打ち出したのがiPadだ。
これもまた、複雑な工程をiPhone以上に簡単な操作で可能にするというものだ。
■iPod、iPhone、iPadとパソコンの分離
この「機能の複雑化をソフトとハード一体のシステムで一元管理する」というやり方をアップルは一層推進しようとしている。しかもiPodではじめたパソコンとの接続をやめること、つまりパソコンとの関係を薄くしていくことによって。iPodのラインナップの内、iPod TouchにはWi-Fi機能が標準装備されている。つまりネットをブラウズしたりすることが出来るのだが、その中のアプリケーションには標準でiTunesとAppStoreが搭載されている。前者は言うまでもなく、これまでパソコンにインストールされていたもので、これをWi-Fi経由で利用すればパソコンを使用することなく音楽を購入したりすることが出来る(ただし、コピーは無理)。またAppStoreではApp Apriと呼ばれるアプリケーションが使用可能で、これまたパソコンを介さず様々なソフトを直接購入し、使用することが可能だ。
こうなると、パソコンに関する知識はほとんど必要なくなる。それは、ここまで述べてきたような複雑性をより単純化することを可能にするわけで、そうなると、これまでパソコンにはほとんど関心を示してこなかった若年世代、高齢者の関心を惹起することが出来る。私事で恐縮だが、iPadを母に見せたとき(母は80歳でパソコンを使ってネットブラウズとメールのやりとりをやっている)、母は目を輝かせた。母にとってパソコンは便利な道具だが、厄介な道具でもあり、しばしば操作がわからなくなる、ウイルスが入った、突然壊れるなどでトラブルに巻き込まれるものでもある(そしてその対処を僕がやらされる)。それがiPadならただタッチするだけなのだから。そして原則トラブル・フリーでもある。あやしげなコマンドやウイルスもやってこない。
こういったこと実現しているのは、要するに、ここまで何度となく指摘してきたソフトとハードを一体化したことによるのである。
ヘタにいじれないと言うことは、言い換えれば送り手側が徹底管理してしまうと言うことは、トラブルを最小化する格好の手段なのだ。
コンピュータに関して当初考えられたいたハードとソフト一体型の設計は、ソフトウエア至上主義・絶対主義の時代を経た。
そして機能が一層複雑化することによって、再びハードとソフト一体型の設計へと戻っていったのだ。(続く)
■パソコンが消えていく?
コンピューター業界の覇権を握るキーがソフトウエアから再びソフトウエア-ハードウエア一体型の戦略に回帰しつつあることをここまで指摘してきた。
ただし、この一体型の構想は、さらに拍車をかけつつある。スティーブ・ジョブスは今年iPhone4を発表するにあたって、ハードそれ自体とともに、より重要な発表を行っている。
それはiPhoneに搭載されるOSの変更だ。
これまでiPhone搭載のOSはMacに搭載されているものとは多少異なるものの、これをベースにしているゆえMacOSと謳っていた。
ところが、今回これをiOSと言い換えたのだ。
というより、これはMacOSに代わるiPhone専用のOS。
つまり、ハードとソフトの一層の一体化を求め、iPhoneはMacOSと袂を分かったのだ。
iOSにはスピードアップした自社製の新しいプロセッサー・Apple A4が用意されたため、課題だったマルチタスクも実現している。
そして、このOSは秋以降、iPadにもバージョンアップのかたちで搭載されることになる(既存ユーザーは無料でアップデートできるはずだ。だからiPadもマルチタスク化するだろう)。こうなるとアップルのアイデンティティであるマッキントッシュというパソコンとは異なるレベルでのアップルの展開が今後のアップルの中心になることが予想される。アップル・ファンの中では「遂にMacが切り捨てられた」と嘆くものまで出る始末だ。切り捨てるかどうかはともかく、iPod、iPhone、iPadのような、いわば「電子家電」こそが、情報化時代の一般的なユーザーのニーズを掘り起こすこと、一方、パソコンというハード・メディアのスタイルが旧式のものになろうとしていること、これだけは確かなようだ。
■それでも、アップルはソフトウエアの会社
ソフトとハード一体型の会社アップル。
この戦略がここに来て功を奏しつつある。
こういった展開で話進めてきたが、最後にここまで展開してきた、アップルがソフトとハードを一体で売るという見方は、
実は間違いであると、この立ち位置をひっくり返すような話で今回の特集を閉じたいと思う。
つまり、ちょっと「ちゃぶ台返し」をしてみよう。
今回のブログで展開したきた、ソフトからソフトとハード一体型へというコンピューターの流れをちょっとひっくり返すみたいになってしまうが。
それは、こんなエピソードだ。
ジョブズはアップルのことをソフトウエア会社と言っている。
つまり、マイクロソフトと同じ形態の企業だと宣言している。
実際、よくよく考えてみればアップルが自社開発しているハードというのはほとんどない。
MacにしてiPodにしてもiPhoneにしても、iPadにしても解体してみれば、そこからはサムソンの液晶や東芝のハードディスク、インテルのプロセッサーが出てくる(最近は前述のA4プロセッサーを自社開発しはじめたが、これとて元々は他の会社が開発していたものを買い取ったものだ)。そう、1981年にIBMがアップルに対抗してパーソナルコンピューターを発売したときと同じことをやっているのだ(プロセッサーに至ってはともにインテル製だ)。
では、どこがマイクロソフトと違うのか?つまりソフトウエア会社としてアップルはマイクロソフトとどう差異化しているのか。その答えをジョブズは用意していいる。
「アップルは最高のソフトウエアを作りたい。そしてそのソフトウエア上でマシンを最高の状態で動かしたい。そのためにはソフトウエアにあったハードも自社で作らなければならいないんだ」
この発言をアップルは厳守している。IBMと違っているのは、買ってきてそのままそれをハードの一部として搭載するようなことが決してない点だ。
買い取った後、自らのソフトウエアの設計、トータル・デザインに合うように徹底的にカスタマイズした後に、これらをはじめて搭載する。つまりハードはソフトのためにあるという認識なのである。

勝手にメディア社会論
https://blogs.yahoo.co.jp/mediakatsuya/61870348.html
https://blogs.yahoo.co.jp/mediakatsuya/61890159.html














2005年7月3日日曜日

Apple携帯電話事業に参入か!?

Apple携帯電話事業に参入か!? 
2005/7/10(日) 午前 0:14 Apple Macintosh
Forbes
http://www.forbes.com/technology/2005/07/08/apple-cellphone-service-cx_de_0708apple.html
これは日本にいる人間にはわかりにくい話かもしれない。
日本における携帯電話の世界は、キャリア(DoCoMo、au、Vodafoenなど)が完全に牛耳っており、ここに書かれているような
「MVNOs」(Mobile Virtual Network Operator)
という新しいビジネスの形態の実現はまだまだ先の話かもしれない。
(かつてDDI Pocket時代のインフラを鷹山が借りサービスを展開していたのが一番近いのかな??)
ここに書かれているように、Disney、Virgin(はすでに)、Nike、7-Eleven、Wal-Mart(はこれからか)これらの強力なブランドを持った企業が、独自のサービスを持って、通信業者からインフラを借り、彼らが通信業者となるらしい。Appleは、どこかの通信業者からインフラを借り、iTMSという強力なサービスを持って、通信事業に参入。端末はモトローラと組み開発済み。という予想を立てているようである。
これは海の向こうの話なので、Appleがそうします、と言ったところで、次の日から日本でサービスが開始されるわけではないだろう。なにより、日本におけるiTMSはまだ開始されていないし(一説には8月開始というウワサはある)、Appleが通信インフラを借りるにしても、日本のどのキャリアと提携するのか?それ以前に、果たして日本のキャリアがそういうビジネスモデルに魅力を感じ、レンタルしてくれるのか?という疑問がある。
MVNOsというものにおいて、通信インフラを貸し出す側は、ある意味黒子に徹するわけである。MVNOs側の強力なブランドを用いて集客するわけであるから、今の日本のように、各キャリア自身が自らのブランドイメージ構築に必死になっている状況では、受け入れがたいと思うかもしれない。
また、DoCoMoのi-Modeを始め、各社の提供するサービスは、どこかの会社がコンテンツを提供していたとしても、各キャリアを通して提供されているため、MVNOsのようにインフラだけのレンタル料のみで、iTMSでのもろもろの利益はキャリアには全く無関係となってしまう状態を受け入れられるかも疑問である。
さらに、電波の取り合いでも厳しい状況だから、とてもレンタルできる余裕も無いかもしれない。
しかし、DoCoMoやauに対して、差を開けられつつあるVodafoneあたりなら、なりふり構わずやるかもしれない。
Vodafoneのブランドイメージはこのところガタ落ちである。
逆にAppleとiTMS、そしてiTunesという強力なブランドにより、多くのユーザーが引きつけられるのであれば、Vodafoneはインフラの一部を貸し出すことによって、自分達だけで集客する以上の利益をあげることが可能かもしれない。
いずれにしても、日本においてもこういったビジネスが将来展開されるのは間違いないだろう。(各キャリア間の競争が激化し、勝ち負けがはっきりすればなおさら)
Appleマークの付いた携帯端末に、微妙に反応してしまう私としては(笑)是非とも早い実現を望みたいところである。

Forbes
http://www.forbes.com/technology/2005/07/08/apple-cellphone-service-cx_de_0708apple.html

Apple & Biro & others World
https://blogs.yahoo.co.jp/shiroh999/6576900.html

1985年9月3日火曜日

[機器][PDA] Apple Newton (Message Pad)













Apple Newton130
購入は97年8月。
ううん、なんて言うか。まず「遅い、高い、重い」かな。Newtonは三重苦である。ヘレン・ケラーである。しかしながら、いいのだ。それを補って(と思えるかは見解の問題だろうが)あまりある魅力がある。
でもなあ、実用的じゃないなあ。これを持ち歩いてからシステム手帳を持たなくなったって人いるんだろうか。まあ、いるだろうが今はきっと Pilotを使ってるんじゃないかな。
日記でも書いたが、先日電車の中でNewtonを使っている人を見かけた。おおっ!いた!って感じだ。彼はNetigame(だったっけ?Newtonのまきがめ)をやっていた、高そうなケースに入っていて、大切にされているようである。
自分は基本的には携帯ものはケースに入れたりしない。すぐ取り出せて使えるのがいいから、LXは裸でかばんの中に放り込んである。Pilotはボタン類が表面についているので、付いてきたケースに入れてある。
Newtonもほとんど何もしていない。16MBのフラッシュもあるのだが、ほとんど何も入っていない。ふだん持ち歩くわけでもないので、単なる落書き帳と化している。Newtonのユーザが聞いたら怒りそうだが、遅いし、重いし、外に持ち歩く気にはならないしなぁ。触っていて楽しいのはいいんだが、OSにハードが追いついていない典型的な例だと思う。Mac自体そういう感じではある。
Mar 1 1998
AppleがNewtonから撤退。ううむ。まあ,しょうがないでしょう。これじゃあPalmPilotには敵わないでしょう。
これで,このNewtonのコレクション的価値は高まったと言えるのかな?

Burgundy
http://www.bekkoame.ne.jp/~burgundy/doc/newton.html
http://www.bekkoame.ne.jp/~burgundy/doc/110.html