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2024年2月12日月曜日

[通信] Linuxザウルスと京ぽんの接続(SL-C3000/1000/3100との接続)



[通信] Linuxザウルスと京ぽんの接続(SL-C3000/1000/3100との接続)
Linuxザウルスと京ぽんの接続
(Text by Kazumi Takei )
SL-C3000/1000/3100との接続
■通信CFカードを利用する方法
――CS64CFを使う
Linuxザウルスは、SL-C3000になって非公式ながらUSBホスト機能が搭載されました。このUSBホスト機能を利用し、ウイルコムの京セラ製 PHS「AH-K3001V」(通称 "京ぽん")を接続し、通信することが可能にもなりました。
このリナザウと京ぽんとの接続法について問い合わせが多いので、まとめてみることにしました。
まず、もっとも手軽なのは、サン電子から発売されている「CS64CF」という通信CFカードを利用する方法です。この接続には、次のものが必要です。
Zaurus SL-C3000/1000/3100
CS64CF(I-Card typeF1 FOMA対応マルチファンクション通信カード)
AirH"PHONE接続用ケーブル(CS64CF-AIRH)
SHARP Zaurus SL-C3100
I-Card typeF1 FOMA対応
マルチファンクション通信カード
CS64CF用AirH"PHONE
接続ケーブル
カードとケーブルが揃ったら、まずCS64CFをZaurusに認識させるために、CS64CFのファームウェアをバージョンアップする必要があります。これはサン電子のダウンロードページからファイルをダウンロードし、Windows上でCS64CFをセットアップして、アップデートします。
それから、SL-C3000の場合はシステムのアップデートを行なっておきましょう。発売直後のSL-C3000のシステムは、「1.01JP」でした。このシステムの場合、通信関連にトラブルが多く、このページの方法で京ぽんと接続できても、通信が安定しませんでした。
現在SL-C3000のシステムは、「1.11JP」にアップデートされていますから、ザウルスサポートステーションのSL-C3000のダウンロードページで、本体ソフトウェアROMアップデートを指定し、このページでファイルをダウンロードして、SL-C3000のシステムをアップデートしておいてください。
SL-C3000のシステム情報
設定画面で「システム情報」を起動し、[バージョン]タブを指定すると、ROMのバージョンが表示されます。最新版は「1.11JP」になっています。
CS64CFのファームウェアをアップデートし、これをZaurusのCFスロットに挿入。さらに設定画面で「ネットワーク設定」を起動し、「セットアップ」を指定します。ファームウェアがアップデートされていれば、挿入されているカードとしてCS64CFがちゃんと認識されます。
あとは京ぽんを接続し、ダイヤルアップ接続を指定していつもどおりの接続設定を行なうだけ。
接続設定が完了したら、京ぽんと接続してインターネットに接続してみましょう。接続されたら「インターネット NetFront v3.1」を起動してWebを閲覧したり、メールの送受信などが可能です。Windowsのようなトルネードがあるわけではなく、ちょっと遅いのが不満ですが、というかだいぶ不満なんですが、SL-C3000/1000/3100でも簡単に京ぽんを利用してインターネットに接続できます。
■接続設定/USBホスト機能を使う
――京ぽんとケーブル1本で接続!
CS64CFを利用すれば、Zaurusと京ぽんを接続し、いたって簡単にインターネットに接続できます。従来の機種、SL-C700/750/760/860ならこの方法が使えます。
しかし、USBホスト機能を搭載したSL-C3000/1000/3100なら、ケーブル1本で接続したい。なんと、それが可能です!
必要なのは、京ぽんとZaurusを接続するためのUSBホストケーブルと、接続した京ぽんをZaurusに認識させ、モデムとして利用するためのモジュールの2つだけです。
京ぽんとSL-C3000/1000/3100を接続するためのUSBホストケーブルには、ポケットシステムズ PocketGamesのPocket USBホストケーブルがありますが、もう1本、アールエスコンポーネンツのRSオンラインで購入できる「437-0117」という型番のケーブルでもだいじょうぶでした(※ちょっと動作が不安定です)。
モジュールのほうは、moroさんが作成・配布されている「AH-K3001V SL-C3000 2.4.20 自己責任利用モジュールacm-AH-K3001V-2.4.20.tar.gz」があります。
このモジュールは、Zaurusのネタ帳のダウンロードファイルのページからダウンロードできます。
ただし、この「AH-K3001V SL-C3000 2.4.20 自己責任利用モジュール」はその名のとおり「自己責任利用」ですので、たとえSL-C3000/1000/3100の動作がおかしくなってしまうようなことがあったとしても、moroさんにもここにも文句は言わないでくださいね。
moroさんのダウンロードファイルから、「AH-K3001V SL-C3000 2.4.20 自己責任利用モジュールacm-AH-K3001V-2.4.20.tar.gz」をダウンロードします。ダウンロードしたら、ファイルを解凍。解凍すると、いっぱいサブフォルダの階層を下がって、はじめてacm-AH-K3001V.oファイルに行き着きますが、これがZaurusのなかのファイルの場所にもなってるんですよ。
ま、とりあえずファイルを解凍すると、/lib/modules/2.4.20/kernel/drivers/usb/acm-AH-K3001V.o という階層にファイルが出現しますから、これをZaurusの同じ場所、つまり /lib/modules/2.4.20/kernel/drivers/usb/ のなかにコピーしちゃいます。コピーするときは、root権限でするか、あとでファイルの所有者をrootに変更しておくといいでしょう。
ところで、京ぽんをUSBホストケーブルなどを使ってZaurusに接続し、設定画面の「システム情報」を起動して「デバイス」タブ画面で「USB」を見ると、この画面のようになっています。
そのままで、とりあえず京ぽんが認識されています。ただし、ドライバがないので、「Driver」欄は「(none)」となっているわけです。
では設定していきましょう。
京ぽんを接続する前にターミナルを起動し、suでrootになり、次のおまじないを指定します。
ターミナルでおまじないを指定
bash-2.05$ su
# depmod -a
# modprobe acm-AH-K3001V
エラーが出なければ、これでOKです。エラーが出るようなら、たぶんコピーしたファイルの所有者がrootじゃないためですから、Tree!ExplorerQTなどを使って所有者を変更して、もう一度やってみるといいでしょう。
エラーが出なければ、そのまま次のコマンドを入力します。
lsmodコマンドを実行する
# lsmod
これでusbcore欄に「acm-AH-K3001V」と表示されていれば成功です。京ぽん用モジュールがロードされました。
次にデバイスを作成します。
# mknod /dev/ttyACM0 c 166 0
やはりエラーが出なければOKです。これでターミナルは終了してかまいません。
今度は、ダイヤルアップの設定です。これは設定画面の「ネットワーク設定」を起動します。ネットワーク設定を起動したら、「ダイヤルアップ接続」を指定し、「追加」ボタンをタッチ。
PPPダイヤルアップ接続[赤外線]を指定
ダイヤルアップ接続の種類の選択画面に変わりますから、「PPPダイヤルアップ接続[赤外線]」を指定し、[選択]ボタンを押します。
モデムの初期化コマンドは「ATZ」でOK
京ぽんの場合、モデムの初期化コマンドは「ATZ」だけでいいようです。ダイヤル方式は「トーン」を選択。
これで京ぽん用のダイヤルアップ接続の設定が作成できました。作成すると、タスクバーに地球アイコンが出現します。
このダイヤルアップ接続は、赤外線として設定しましたが、これを先に作成したデバイスに変更します。
ZEditor(ルート権限で実行するに設定しておくこと)を起動し、次のファイルを開きます。
/etc/ppp/peers/IRDAxxxxxxx
ファイル名は、「IRDA」に続けて数字が入っています。このファイルを開き、2行目にデバイス名を追加します。
(元)115200
(後)/dev/ttyACM0 115200
書き換えたら、ファイルを保存して終了。これでSL-C3000にUSBホストケーブルで接続した京ぽんで、ダイヤルアップ接続ができるはずです。
京ぽんを接続し、タスクバーの地球アイコンをタッチ。「接続」をタッチすると、ダイヤルアップが開始されます。
ちなみに、ここまでの設定がちゃんとできていると、「システム情報」の「デバイス」タブ画面のUSBでは、ちゃんと「Modem driver for Kyocera PS」と表示されています。
スクリプトで設定を作成
――再起動時にスクリプトを実行
Zaurusと京ぽんを接続し、インターネットにダイヤルアップ接続できるようになったのはいいのですが、実は作成したIRDAxxxxxxxファイルは、別のネットワーク接続設定を行なったりすると元の設定に戻ってしまいます。あるいはシステムを再起動すると、作成されていたttyACM0が消えてしまいます。
これではZaurusと京ぽんを接続したときに、いつも手動でこれまでの通信設定を行なう必要があります。これは勘弁してほしいほど面倒です。
そこで、システムが再起動されたら、ttyACM0ファイルを作成するよう、スクリプトを作成して実行させるようにしておきます。ZEditorを使って、次の内容のファイルを作成します。
#!/bin/bash
/bin/mknod /dev/ttyACM0 c 166 0
このファイルを、たとえばkyoponというファイル名で保存しましょう。保存場所は、/etc/rc.d/init.d/ のなかです。つまり、
/etc/rc.d/init.d/kyopon
というファイルを作成したわけです。
Tree!Explorer QTでパーミションを変更する
このファイルには、実行権を付けておきます。パーミションを755に変更しておくわけですが、たとえばTree!Explorer QTなどを利用して、このファイルのパーミションを変更してしまうといいでしょう。
ターミナルで作業するなら、次のように指定することもできます。
bash-2.05$ su
# chmod 755 /etc/rc.d/init.d/kyopon
次に、いま作成したkyoponファイルのシンボリックリンクを作成します。ターミナルを起動して、次のように設定します。
ln -s /etc/rc.d/init.d/local /etc/rc.d/rc5.d/S90kyopon
ターミナルでシンボリックリンクを作成する
これで完成です。Zaurusを再起動すると、いつもは消えてしまっていた /etc/ppp/peers/IRDAxxxxxxx ファイルが自動的に作成され、京ぽんを接続すればインターネットにダイヤルアップ接続できます。
なお、次の本でも京ぽんとZaurusとを接続する方法を解説しています。
Zaurus SL-C3000徹底活用マニュアル―標準機能の活用から快適さを極める拡張ツールの使いこなしまで

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2001年1月19日金曜日

[通信][携帯電話] Linuxザウルス(SL-C3000)と京ぽん(AH-K3001V)を接続



[通信] Linuxザウルスと京ぽんの接続
『 Linuxザウルスと京ぽんの接続』
( Text by Kazumi Takei )
SL-C3000/1000/3100との接続
――CS64CFを使う
Linuxザウルスは、SL-C3000になって非公式ながらUSBホスト機能が搭載されました。このUSBホスト機能を利用し、ウイルコムの京セラ製 PHS「AH-K3001V」(通称 "京ぽん")を接続し、通信することが可能にもなりました。
このリナザウと京ぽんとの接続法について問い合わせが多いので、まとめてみることにしました。
まず、もっとも手軽なのは、サン電子から発売されている「CS64CF」という通信CFカードを利用する方法です。この接続には、次のものが必要です。
Zaurus SL-C3000/1000/3100
CS64CF(I-Card typeF1 FOMA対応マルチファンクション通信カード)
AirH"PHONE接続用ケーブル(CS64CF-AIRH)
SHARP Zaurus SL-C3100 I-Card typeF1 FOMA対応マルチファンクション通信カード
I-Card typeF1 FOMA対応
マルチファンクション通信カード CS64CF用AirH
CS64CF用AirH"PHONE
接続ケーブル
カードとケーブルが揃ったら、まずCS64CFをZaurusに認識させるために、CS64CFのファームウェアをバージョンアップする必要があります。これはサン電子のダウンロードページからファイルをダウンロードし、Windows上でCS64CFをセットアップして、アップデートします。
それから、SL-C3000の場合はシステムのアップデートを行なっておきましょう。発売直後のSL-C3000のシステムは、「1.01JP」でした。このシステムの場合、通信関連にトラブルが多く、このページの方法で京ぽんと接続できても、通信が安定しませんでした。
現在SL-C3000のシステムは、「1.11JP」にアップデートされていますから、ザウルスサポートステーションのSL-C3000のダウンロードページで、本体ソフトウェアROMアップデートを指定し、このページでファイルをダウンロードして、SL-C3000のシステムをアップデートしておいてください。
SL-C3000のシステム情報
設定画面で「システム情報」を起動し、[バージョン]タブを指定すると、ROMのバージョンが表示されます。最新版は「1.11JP」になっています。
CS64CFのファームウェアをアップデートし、これをZaurusのCFスロットに挿入。さらに設定画面で「ネットワーク設定」を起動し、「セットアップ」を指定します。ファームウェアがアップデートされていれば、挿入されているカードとしてCS64CFがちゃんと認識されます。
あとは京ぽんを接続し、ダイヤルアップ接続を指定していつもどおりの接続設定を行なうだけ。
接続設定が完了したら、京ぽんと接続してインターネットに接続してみましょう。接続されたら「インターネット NetFront v3.1」を起動してWebを閲覧したり、メールの送受信などが可能です。Windowsのようなトルネードがあるわけではなく、ちょっと遅いのが不満ですが、というかだいぶ不満なんですが、SL-C3000/1000/3100でも簡単に京ぽんを利用してインターネットに接続できます。
■USBホスト機能を使う
――京ぽんとケーブル1本で接続!
CS64CFを利用すれば、Zaurusと京ぽんを接続し、いたって簡単にインターネットに接続できます。従来の機種、SL-C700/750/760/860ならこの方法が使えます。
しかし、USBホスト機能を搭載したSL-C3000/1000/3100なら、ケーブル1本で接続したい。なんと、それが可能です!
必要なのは、京ぽんとZaurusを接続するためのUSBホストケーブルと、接続した京ぽんをZaurusに認識させ、モデムとして利用するためのモジュールの2つだけです。
京ぽんとSL-C3000/1000/3100を接続するためのUSBホストケーブルには、ポケットシステムズ PocketGamesのPocket USBホストケーブルがありますが、もう1本、アールエスコンポーネンツのRSオンラインで購入できる「437-0117」という型番のケーブルでもだいじょうぶでした(※ちょっと動作が不安定です)。
モジュールのほうは、moroさんが作成・配布されている「AH-K3001V SL-C3000 2.4.20 自己責任利用モジュール acm-AH-K3001V-2.4.20.tar.gz」があります。
このモジュールは、Zaurusのネタ帳のダウンロードファイルのページからダウンロードできます。
ただし、この「AH-K3001V SL-C3000 2.4.20 自己責任利用モジュール」はその名のとおり「自己責任利用」ですので、たとえSL-C3000/1000/3100の動作がおかしくなってしまうようなことがあったとしても、moroさんにもここにも文句は言わないでくださいね。
moroさんのダウンロードファイルから、「AH-K3001V SL-C3000 2.4.20 自己責任利用モジュール acm-AH-K3001V-2.4.20.tar.gz」をダウンロードします。ダウンロードしたら、ファイルを解凍。解凍すると、いっぱいサブフォルダの階層を下がって、はじめてacm-AH-K3001V.oファイルに行き着きますが、これがZaurusのなかのファイルの場所にもなってるんですよ。
ま、とりあえずファイルを解凍すると、/lib/modules/2.4.20/kernel/drivers/usb/acm-AH-K3001V.o という階層にファイルが出現しますから、これをZaurusの同じ場所、つまり /lib/modules/2.4.20/kernel/drivers/usb/ のなかにコピーしちゃいます。コピーするときは、root権限でするか、あとでファイルの所有者をrootに変更しておくといいでしょう。
ところで、京ぽんをUSBホストケーブルなどを使ってZaurusに接続し、設定画面の「システム情報」を起動して「デバイス」タブ画面で「USB」を見ると、この画面のようになっています。
そのままで、とりあえず京ぽんが認識されています。ただし、ドライバがないので、「Driver」欄は「(none)」となっているわけです。
■設定
では設定していきましょう。
▽京ぽんを接続する前にターミナルを起動し、suでrootになり、次のおまじないを指定します。
▽ターミナルでおまじないを指定
 bash-2.05$ su
 # depmod -a
 # modprobe acm-AH-K3001V
エラーが出なければ、これでOKです。エラーが出るようなら、たぶんコピーしたファイルの所有者がrootじゃないためですから、Tree!ExplorerQTなどを使って所有者を変更して、もう一度やってみるといいでしょう。
▽エラーが出なければ、そのまま次のコマンドを入力します。
lsmodコマンドを実行する
 # lsmod
これでusbcore欄に「acm-AH-K3001V」と表示されていれば成功です。京ぽん用モジュールがロードされました。
▽次にデバイスを作成します。
 # mknod /dev/ttyACM0 c 166 0
やはりエラーが出なければOKです。これでターミナルは終了してかまいません。
▽今度は、ダイヤルアップの設定です。これは設定画面の「ネットワーク設定」を起動します。
▽ネットワーク設定を起動したら、「ダイヤルアップ接続」を指定し、「追加」ボタンをタッチ。
PPPダイヤルアップ接続[赤外線]を指定  
接続の設定を行なう
ダイヤルアップ接続の種類の選択画面に変わりますから、「PPPダイヤルアップ接続[赤外線]」を指定し、[選択]ボタンを押します。    
続けて、接続先やネットワーク、モデムといった設定を行なっていきます。これは通常の設定と同じですね。
▽モデムの初期化コマンドは「ATZ」でOK
京ぽんの場合、モデムの初期化コマンドは「ATZ」だけでいいようです。ダイヤル方式は「トーン」を選択。
これで京ぽん用のダイヤルアップ接続の設定が作成できました。作成すると、タスクバーに地球アイコンが出現します。
このダイヤルアップ接続は、赤外線として設定しましたが、これを先に作成したデバイスに変更します。
 ZEditor(ルート権限で実行するに設定しておくこと)を起動し、次のファイルを開きます。
 /etc/ppp/peers/IRDAxxxxxxx
▽ファイル名は、「IRDA」に続けて数字が入っています。このファイルを開き、2行目にデバイス名を追加します。
 (元)115200
 (後)/dev/ttyACM0 115200
▽書き換えたら、ファイルを保存して終了。これでSL-C3000にUSBホストケーブルで接続した京ぽんで、ダイヤルアップ接続ができるはずです。
▽京ぽんを接続し、タスクバーの地球アイコンをタッチ。「接続」をタッチすると、ダイヤルアップが開始されます。
ちなみに、ここまでの設定がちゃんとできていると、「システム情報」の「デバイス」タブ画面のUSBでは、ちゃんと「Modem driver for Kyocera PS」と表示されています。
▽スクリプトで設定を作成
――再起動時にスクリプトを実行
Zaurusと京ぽんを接続し、インターネットにダイヤルアップ接続できるようになったのはいいのですが、実は作成したIRDAxxxxxxxファイルは、別のネットワーク接続設定を行なったりすると元の設定に戻ってしまいます。あるいはシステムを再起動すると、作成されていたttyACM0が消えてしまいます。
これではZaurusと京ぽんを接続したときに、いつも手動でこれまでの通信設定を行なう必要があります。これは勘弁してほしいほど面倒です。
▽そこで、システムが再起動されたら、ttyACM0ファイルを作成するよう、スクリプトを作成して実行させるようにしておきます。ZEditorを使って、次の内容のファイルを作成します。
 #!/bin/bash
 /bin/mknod /dev/ttyACM0 c 166 0
▽このファイルを、たとえばkyoponというファイル名で保存しましょう。保存場所は、/etc/rc.d/init.d/ のなかです。つまり、
 /etc/rc.d/init.d/kyopon
というファイルを作成したわけです。
▽Tree!Explorer QTでパーミションを変更する
このファイルには、実行権を付けておきます。パーミションを755に変更しておくわけですが、たとえばTree!Explorer QTなどを利用して、このファイルのパーミションを変更してしまうといいでしょう。
ターミナルで作業するなら、次のように指定することもできます。
 bash-2.05$ su
 # chmod 755 /etc/rc.d/init.d/kyopon
▽次に、いま作成したkyoponファイルのシンボリックリンクを作成します。ターミナルを起動して、次のように設定します。
ターミナルでシンボリックリンクを作成する
これで完成です。Zaurusを再起動すると、いつもは消えてしまっていた /etc/ppp/peers/IRDAxxxxxxx ファイルが自動的に作成され、京ぽんを接続すればインターネットにダイヤルアップ接続できます。

Linuxザウルスと京ぽんの接続

京ぽんBlog   




























◆光の辞典を LinuxZaurus で
HP200LX でずっと愛用してきた、 コンパクトかつ実用的な電子辞書であるテグレット技術開発の 光の辞典。 
一方、いまどきの PDA のクセに、電子辞書が付属していない SL-C700 。 
光の辞典(清水新国語辞典、講談社パックス英和辞典と和英辞典)を SL-C700 でも使いたい!! 悪戦苦闘の末、とりあえず英和辞典の変換に成功した。
まず、 Psion 5 で光の辞典を使う話を参考に、 JITENを使って Windows 上でテキスト・ファイルに変換。
次は、iBook (MacOS X) に場所を移した。 Perl で日本語を扱うために、 (付属の Perl 5.6 はダメなので) Perl 5.8.0 をインストール。 辞書データの漢字コードと改行コードを EUC-JP と UNIX 形式に変換。 見出しと本文を整えるために、ちょっとした perl スクリプトを書く。 liza/arc/ の ej-conv.tar.gz ( 2003-05-30 ファイル形式を変更して置き直した)。 これと平行して、汎用の辞書形式に変換するために、 FreePWING をインストール。 FreePWING は(使いこなせば)自由に何でもできるソフトのようだが、 初めて使おうとすると訳が分からない。ふー。 GNU make による自動化はあきらめて、ひとつひとつコマンド入力で進み、 辞書ファイルができたみたい(約 7MBytes )。 MacOS X 上で CeDar 2.0 で試してみると、おお、ちゃんと辞書を引けたぞ。
さあ、SL-C700 に辞書引きソフトを入れなきゃ。 Zten のページを見て、 kakasi と Zten 1.2.4 をインストール。 変換した辞書ファイルを内蔵フラッシュ /home/zaurus/dict/ にコピー ( 7MBytes なので内蔵メモリに置けちゃうのだ)。 おお、ちゃんと辞書を引けたぞ。バンザ~イ!!
でも、メインメニューにアイコン表示する方法が分からないのであった。
深夜に追記: アイコンは、「ホーム画面設定メニュー」を開くとちゃんと登録された。 一方、電子辞書についてさらに勉強してみると、 EB ライブラリで辞書の圧縮が可能になることが判明。 MacOS X 上で make して、ebzip にてレベル 2 の圧縮をしてみると、 7MB が 2.7MB に!!
◆LinuxZaurus で仮想メモリ~
メモリ不足で有名な SL-C700 であるので、数日前に swap (仮想記憶のための外部記憶領域(←説明になっているのか))は導入済み。 大容量 SD カードは、まだ買う決心がつかないので、 とりあえず、 大昔に初代 H" 端末のために買ったけど、 次の端末への電話帳移行ぐらいでしか活躍しなかった 32M MMC カードを流用すること。 パーティションを切るといった本格的なことはしないで、FAT16 のまま、 20MBbytes のスワップ・ファイルを置いている。
2003 年 1 月 15 日 (水曜日)
[SL-C700]
◆SHARP "Linux Zaurus" SL-C700
ついに昨晩、秋葉原で SL-C700 を発見!! うしし。
kimux.org
kimux.org の DNS の設定が突然変わって、 まったく関係のないページが表示されるようになっていた。 XREA が提供する管理画面を開くと、全然違う設定方法になっていた。 とりあえず kimux.org を再設定。 いままで同じものを指してきた www.kimux.org は使えなくなってしまった。 というか、こっちが関係ないページを指してる (^^; まいった。
    
ウクレレ日記














◆[MacOS X] Chimera の漢字コード自動判定
2003年1月30日(木曜日)
Safari は速いけれど、ちゃんと表示できないページも多い。 ということでメイン・ブラウザはまだまだ Chimera。 しかし Chimera も漢字コードの関係でページが化けることも多々あった。 ふと、 夜の最新版 (Build ID: 2003012907) をインストールしてみると、Text Encoding メニューが付いているではないか。 さらに osx-users メーリング・リストからの情報により、 Navigator.app/Contents/MacOS/defaults/pref/all-chimera.js を chimera.js にリネームすると、漢字コードの自動判定もしてくれるようになった。 Mozilla のリソースの仕組みはよくわからないが、めでたしめでたし。
2003 年 1 月 28 日 (火曜日)
[SL-C700] HancomMobileSheet でのシート保護
Excel 互換が売り物のバンドル・ソフト HancomMobileSheet を試していたら、 シート保護の情報が xls 形式で保存すると失われてしまうことが判明。 これはバグなのか仕様なのかっ。 ちなみに HancomSheet の独自形式である hst 形式を使うと、大丈夫なようだ。
それはともかく HancomSheet で困るのが、 汎用的な CSV 形式の読み書きができないこと。 まっ先に実装すべき機能だと思うけどなぁ。
Audio CD
久々に CD を買う。 自分の音楽的趣味からはちょっと離れたところに手を出した感じだが……。
(元エイジアの) JOHN WETTON による "ROCK of FAITH" ← 友人がからんでいるらしいので。どうからんでいるかは不明 (^^;
Underworld, AHundredDaysOff. ← MMUJ チャット大会で知ったので。“今の音”を感じてみよう。
◆[SL-C700] LAN 経由の samba によるファイル共有(パスワード付き)
2003年1月27日(月曜日)
引き続き samba について調べてみると、UNIX パスワードではなくて、 SMB 用パスワードが必要なことが判明。 smbpasswd コマンドを入手してごにょごにょ(下記参照)。 これで MacOS X マシンからも Windows マシンからも、 ユーザ名 zaurus とパスワードを入力してから、 ファイル共有できるようになった。
(2003-01-28 追記:ディレクトリを作るコマンドが抜けていたので追加。 パスの間違いも修正。)
(2003-02-02 追記:bind interfaces only = の取りうる値は yes/no ではなく、True/False だった。よって True に変更。)
(無線)LAN 経由の samba によるファイル共有(パスワード付き)
おのひろきおんらいん
http://onohiroki.cycling.jp/index-log200301.html
の1月1日に、MacOS X に対して samba でファイル共有する話あり。
コマンド smbpasswd で、samba のパスワードを設定している。
LinuxZaurus 用 samba
http://killefiz.de/zaurus/showdetail.php?app=9
から( zip 圧縮された) ipk をダウンロード。
Windows マシン上で(インストールはしないで) smbpasswd
だけ取り出してみよう。拡張子 .ipk を .tar に書き換えて
展開すると、中から smbpasswd を取り出せた。
SL-C700 に(なんらかの方法で)転送して、とりあえず、
$ su
# mv smbpasswd /usr/local/bin
バイナリの smbpasswd はパスを決め打ちしているので、小細工。
# mkdir /usr/local/samba
# mkdir /usr/local/samba/lib
# ln -s /usr/lib/samba/smb.conf /usr/local/samba/lib/smb.conf
samba のパスワードファイルを用意
# touch /etc/smbpasswd
決め打ち対策。
# mkdir /usr/local/samba/private
# ln -s /etc/smbpasswd /usr/local/samba/private/smbpasswd
ユーザ名 zaurus に対してパスワードの設定
# smbpasswd -a zaurus
パスワードを入力
(ライブラリが二つないと文句を言うが無視していい)
# cd /usr/lib/samba
# vi smb.conf
------------------------------------
(省略)
# 2003-01-25 kimura
#   interfaces = usbd0
    interfaces = usbd0 eth0
    bind interfaces only = True
(省略)
[system]                            
    comment = System Folder 
    path = /root/samba
    read only = no
    browseable = no
# 2003-01-27 kimura
#   guest ok = yes
    guest ok = no
    force user = root
[home]                            
    comment = for User Data
    path = /home/samba
    short preserve case = no
    read only = no        
# 2003-01-27 kimura
#   guest ok = yes
    guest ok = no
    force user = zaurus
------------------------------------
samba を起動するとき:
# /etc/rc.d/init.d/samba start
samba を止めるときは:
# /etc/rc.d/init.d/samba stop
◆[SL-C700] 暗証番号?!
試しに LinuxZaurus 本来のパスワードを設定しようとしてビックリ。 暗証番号、すなわち数字のみで構成されたパスワードしか入れられないのだ。 「シークレット設定」で暗証番号を設定。 /etc/shadow を見ると、ユーザ名 root と zaurus の両方に、 同じパスワード文字列が生成されていた。
続・あんてな
ありゃ~、 memantenna::linuxzaurusからも捕捉されてしまった~。
2003 年 1 月 26 日 (日曜日)
追記あり。
MacOS X でのヘルパー・アプリケーションの設定
kimux.org のアクセス・ログを出し入れしていて気付いた。 Web サーバ上の shtml ファイルの改行コードが、 昔ながらのマックの改行コード( CR )のままではないか。 ありゃ~。 FTP を binary モードでやってしまったらしい。 ファイル拡張子 .shtml が未定義になっているためのようだ。 MacOS 9 までは、大昔からある InternetConfig とか、 それを Apple が吸収したインターネット用コントロールパネルがあって、 ヘルパー・アプリケーションの設定で、ファイル拡張子の定義ができた。 しかし MacOS X には……ないよなぁ……。
愛用の FTP クライアント、 Interarchy の Web マニュアルを見てもラチがあかない。 Transfer Mode を by File Mapping にしておけば、 自動的にモード判定してくれることしか書いてない。 さらにリンクをたどって yahoo.com の Interarchy の掲示板に。 ちょっと検索してみると Internet Explorer で File Mapping を設定してみろ、 と出てきた。えっ。
Internet Explorer 5.2 の「ファイルヘルパー」の設定で、 .shtml を追加してみると、あっさり解決。 調べてみると、この設定は、ユーザのホーム・ディレクトリの Library/Preferences/com.apple.internetconfig.plist に保存されるようだ。 しかし、 Internet Explorer を削除しちゃった人は、どうすりゃいいのさ。
MacOS X のための USB-CFADP ファームウェア書き換え
先週の金曜日のこと、 去年買った USB-CFADPのファームウェアを書き換えてもらった。 面倒なので MMUJ のメーリングリストに流した内容を転載。
CF メモリーカードと通信カードの両方に対応した USB アダプタ、
IO DATA の USB-CFADP ですが、MacOS X 10.2.x 対して、
USB-CFADPの有料ファームウェアアップデートサービスのお知らせ
<http://www.iodata.jp/support/info/2003/usbcfadp/usbcfadp.htm>
が出ました。
いままでメモリーカードリーダとしては、MacOS X 10.2.x で普通に
使ってきたので、「?」と思いましたが、今回、通信にも対応した
ということかもしれません。
せっかくなので、アップデートすることにしました。宅急便ではなく、
秋葉原のI・Oプラザ に持ち込んだら、すぐに処理は済みました。
試しに P-in M@ster を挿してみると最初は認識してくれませんでしたが、
ログアウトしてログインすると、デバイスを見つけてくれました。
考えてみると、iBook(Dual USB) + Jaguar 本体でダイアルアップ
 PPP 接続するのは、今回が初めてで、多少戸惑いましたが、ちゃんと
インターネット接続できました。
あんてな
LinuxZaurus の情報収集のためのアンテナとして、 memantenna::linuxzaurusを愛用している。 フォントがとってもちっちゃいのはポリシーなのだろう。 一方、つい最近アクセス・ログに、 Linux Zaurus Antennaを発見。 うわ~。 こちら、常に SL-C700 の情報を発信してるわけじゃないんですけど、 いいんでしょうか。
◆ザウルスとジャガーがサンバを踊る
2003年1月25日(土曜日)
LinuxZaurus (SL-C700) と MacOS X 10.2.x (iBook) とのファイル共有だが、 あれこれ Google してみても、ズバリの解答がみつからない。 でも、SL-C700 側の samba サーバを使うのが楽そうな感触を得たので、 Linuxザウルス/samba (Walrus, Visit)と、 OS X で Windows の共有フォルダを利用する (EZ-NETレポート) をざっと読んで挑戦。うまくいったのでメモしておこう。 しかし Windows のプロトコルで両者が通信するというのも皮肉な話だ (^^;
(追記)前半部分にある eth0 の追加はしなくてもいいことが判明。 (さらに追記)本稿は、無線 LAN 経由のファイル共有の話。 USB 接続実験ではない。
- SL-C700 ターミナルにて
 $ su
 ............................ ここからは、やらなくてもよい
 # cd /usr/lib/sama
 # cp -p smb.conf smb.conf.orig
 # vi smb.conf
        ~省略~
        # 有線/無線 LAN カードのため eth0 を追加
        interfaces = usbd0 eth0
 ............................ ここまで
ファイル共有を始めるとき:
 # /etc/rc.d/init.d/samba start
これだけで、同じ LAN 上のMacOS X から、サーバ ZAURUS 、
フォルダ home (/home/zaurus/Documents/ と SD カード) に、
ユーザ名 guest で(パスワードなしで)ログインできます。
このままでは無防備です。すぐに止めましょう (^^;
(実運用では smb.conf をそれなりに設定すること)
止めるとき:
 # /etc/rc.d/init.d/samba stop
- MacOS X 側の詳細
Finder の「移動」メニューから「サーバへ接続...」を選択する。
場所リストに自動的に ZAURUS (あるいは IP address )が現れるので選択し、
「接続」をクリック。
「SMB マウント」ダイアログで home が現れるので、「OK」をクリック。
「SMB/CIFS ファイルシステム認証」にて、下記のよう書き換えて「OK」をクリック。
    ワークグループ WORKGROUP
    ユーザ名 guest
    パスワード (なし)
以上の操作で、デスクトップに HOME アイコンが現れる。
◆アクセス殺到
2003年1月23日(木曜日)
kimux.org 始まって以来の怒濤のアクセスが、 光の辞書の変換の話に。 みんな SL-C700 の話題に飢えているのだろう。
音楽と映画
先日、試しに、MP3 と MPEG1 を SL-C700 の MediaPlayer で再生してみた。 MP3 データ(ビートルズの曲)は音質はともかく、ちゃんと再生できた。 320x240 のムービー(どっかで拾ったブレードランナー DC の予告編)は、 画面更新が追い付かない感じ。音声トラックは問題ないのだが。 まあ、ソレ系のために買ったわけではないので別にいいのだ。
そして無線LAN
今日仕事帰りに、SL-C700 用無線 LAN カードを買った (というかヨドバシのポイントを消化した)。 コンパクトフラッシュタイプの BUFFALLO WLI-CF-S11G 。 MAC アドレスを登録したり、WEP パスワードを設定したり。 何の問題もなくアクセス・ポイントにつながり、そこを経由して、 ブロードバンド・インターネット接続が可能となった。
iBook (MacOS X) と SL-C700 のファイル共有は、 どーするのが楽かなぁ。
    
ウクレレ日記