1983年9月21日水曜日

[ゲーム][PCゲーム] NEC PC88ゲーム裏技

NEC PC88SRゲーム裏技
蒼き狼と白き牝鹿 V1モードのゲームだがV2モードで起動すると自国に敵が攻めてきたとき
敵が攻め込んだ場所から動かない。
アルゴー ショップに入って数量を入力するもの(フード等)を買うときに数量を入力せずに[Return]のみ押すと買ったものが250個になる。
アルゴー DATA LOADをする時に"DATAばんごうは?
0-9"と聞いてきたらディスクAをドライブ2に入れ[0]を押す。

"0をLOADしました" と出たらディスクAをドライブ1に戻しドライブ2にディスクBを入れ[Return]を押すとエンディングが始まる。
イース Bディスクをセットして[Y]+[S]を押しながら起動するとイース未使用曲集が始まる。
ヴェイグス N88-BASICのシステムディスクで起動して
ドライブ1にディスク1をセット、run "SDV.BAS"で隠しゲームが始まる。
ヴェイグス ディスク3 or
ディスク4で起動して[B]+[M]+[N]+[V]+[<]+[>]で開発室からのメッセージが出る。
ヴェイグス [V]+[R]+[F]を押しながら起動すると敵が出なくなり高速スクロールする。[I]+[Y]+[A]を押しながら起動するとゲームが簡単になる。[A]+[N]+[O]を押しながら起動すると
IYAよりさらに簡単になる。[I]+[W]+[A]を押しながら起動するとシ-ルドの減り方が少なくなる。[S]+[U]+[M]を押しながら起動するとパワーユニットの補給が少なくなる。
エルスリード [L]を押しながら起動するとLightSideのエンディングが、[D]を押しながら起動するとDarkSideのエンディングが見れる。
エルスリード [S]を押しながら起動すると 隠れCGが見れる。
グラディウス [ESC]を押しながら起動するとハイスコアを0にできる。またタイトル画面で音楽がなっていないとき[CTRL]+[M]をしばらく押すと各面の音楽が聴ける。
クレイズ [ESC]を押して[C]+[R]+[A]+[Z]+[E]+[ESC]を押す。その後
[GRPH]+[C]でカード、[GRPH]+[E]でエネルギー、[GRPH]+[M]でミサイル、[GRPH]+[P]でパイナップルが
Fullになる。
ザ・スキーム 起動するとき [H]+[N]+[space]でミュージックモード。
ザナドゥ 名前を @Yoshio.Kiya@ で始めるとGold
600万、武器 DragonSlayer、魔法 Deathの最高の状態ででスタートできる。
ザ・リターン・オブ・イシター パスワード入力時KIの名前を MISS
、GILは適当な名前を入力してパスワードを AAAAAA  
とすると最初から48のROOMを選べ魔法もたくさん使える。
ジャイロダイン スタート時に[HELP]でステージセレクトが可能。[8]or[2]で選択。
シルフィード タイトル画面(SILHEEDのタイトルが出ている画面)で以下の数字を入力し[Return]を押すとそのエリアからスタート。自機もそのエリア並にパワーアップしている。

エリア 6  04134507

エリア11  88016800

エリア16  340638308

エリア20  308153101
シルフィード デモ中に[ESC]を押して[CTRL]+[F5]でミュージックモード。
シルフィード N88-BASICのシステムディスクで起動して
ディスク2のFILESをとると出てくるファイルはLoadして実行できる隠しゲーム。
"SILPHE.ED2" "XACALI.TE"
スタークルーザー オープニング時に[5]+[Return]でミュージックモード。
ソーサリアン
ユーティリティーディスク
ミニミニソーサリアンのルーレットで出したい数字のテンキーを押せばその数字がでる。
ディーヴァ ディスクBで起動してメッセージが出たら
[N][A][I][T][O][H][Return]と入力するとアクションシーンの練習ができる。
テグザー [ESC]でゲームをストップして
[L]+[F1]+[F2]+[F3]+[F4]+[F5]でエネルギー回復。
テトリス [ESC]を押しながら起動するとミュージックモードになる。
ボンジャック [ESC]でゲームをストップ、[SHIFT]+[CTRL]+[HOME]でその面をやり直せる。[ESC]でゲームをストップ、[STOP]を押し[ROLL
UP][ROLL DOWN]で面の選択ができる。[Return]でスタート。[ESC]でゲームをストップ、[SHIFT]+[CTRL]+[→]で無敵になる。[ESC]でゲームをストップ、[SHIFT]+[CTRL]+[↑]でマイキャラの数が減らなくなる。[ESC]でゲームをストップ、[SHIFT]+[CTRL]+[INS]で無敵、数が減らないが元に戻る。
魔界村 ゲーム中[ROLL UP]で武器を選択できる。また
[SHIFT]を押しっぱなしにすると武器の連射ができる。
夢幻戦士ヴァリス ゲーム中に[HELP]を押すと一時的に無敵。
ただし各ステージで一回だけ使用可能。
夢幻戦士ヴァリス GAME OVER の時[F1]でコンティニューできる。
夢幻戦士ヴァリス タイトル画面で[カナ]をロックして[SHIFT]+[Q]+[Z]+[I]を押すとステージの選択ができる。[space]で選んで[Return]でスタート。
夢幻戦士ヴァリス ゲーム中に[カナ]をロックして[T]+[U]+[Q]+[@]で最強の武器を持てる。
リバイバー デモ中に[ESC]+[Return]でミュージックモードになる。曲は[4][6]で選択。
レジェンド N88-BASICのシステムディスクで起動してディスク1をドライブ1にセット、run
"mojong.bas"で 4枚麻雀が run "katch.bas" でガンバレKACHANという隠しゲームができる。

NEC PC88ゲーム裏技
アークスロード ダミーキャラを1人作ってマイナスの金額をそのキャラに渡すと自分はプラス金額が残る。

(ダミーに -10000渡すと自分は +10000増える)
アステカII 太陽の神殿 Bディスクで起動して[M][I][H][O]と入力すると隠しCGとメッセージがでる。CGは[space]でまばたきをしてメッセージが変わる。さらに[H]を押すと服を脱ぐ。
アルバトロス 名前に日本テレネットの電話番号  
268-1159を登録してゲームを始めると[ESC]で次のホールにワープできる。
アルフォス (Tape) ゲームをLoad後 ホットリセット([STOP]を押しながらリセット)
MON[Return]でモニタに入り SBA03[Return]  マイシップの数を16進で入力(00~FF)[Return]
GBA00[Return]でマイシップを増やせる。
1942 [ESC]でゲームをストップ、[M]とテンキー側の[/]+[+]+[=]+[.]を押してから[ESC]でゲームに戻ると無敵。
うっでぃぽこ [SHIFT]+[@]+[space]+[Return]で無敵(ぽこの色が変わる)、もう一度押すと元に戻る。無敵のまま店にはいるとバグることがある。
ウイングマン2 アクションシーンで[CAPS]と[カナ]をロックするとシードマンは動かなくなる。動かなくなったシードマンは[S]を中心とした8つのキーで動かせる。攻撃は[:]
(*、ケ)。
ウイングマン2 [F1]を押しながら起動するとアクションシーンの練習ができる。
ウイングマン2

(情報提供ゼルビス氏)
ディスクAをドライブ2、ディスクBをドライブ1に入れ起動すると3人の会話が聞ける。
ウルトラ物語 [ESC]でゲームを止めて[CTRL]+[B],[CTRL]+[C],[CTRL]+[D],[CTRL]+[F],[CTRL]+[G],[CTRL]+[P],[CTRL]+[T],[CTRL]+[U]で色々な効果が出る。ゲームに戻るには[@]を押してから[SHIFT]。
EGGY デモ中[space]でゲームをスタートして
"LEVEL 00、STAGE 01”の表示がでたら[ESC]でゲームをストップ、[L]を押すとLEVELが上がり[S]を押すとSTAGEが上がる。[space]でゲームスタート。
エプシロン3 City1で人型ロボットの股間を撃つとアッカンベーをする。Ctiy2も同様に股間を撃つとピースをする。
お嬢様くらぶ ゲーム開始時に[1]~[3]でステージを選択できる。

[1]      ステージ2

[2]      ステージ3

[1]+[2] ステージ4

[3]      ステージ5

[1]+[3] ステージ6
お嬢様くらぶ ゲーム中 [CAPS]と[カナ]をロックして脱がすとDTBの紙がなくなる。
クリスチーヌ "DATAヲロードシマスカ?(YorN)"の時に[H]を押すと裏クリスチーヌが始まる。
クリスチーヌ ほとんどのCGを見る
ザ・キャッスル [CTRL]を押しながらだとスピードが2倍になる。
ザ・キャッスル [COPY]を押しながら起動すると隠しCGが見れる。
ザ・スクリーマー [SHIFT]+[F1]+[F2]+[F3]+[F4]+[F5]+[W]で座標を聞いてくるのでカーソルキーで選んで[Return]を押すとワープできる。[SHIFT]+[F1]+[F2]+[F3]+[F4]+[F5]+[I]でアイテムナンバーを聞いてくるのでカーソルキーで選んで[Return]を押すとそのアイテムが手に入る。
三国志 能力を決めるとき[space]ではなく[F1]~[F4]のどれかを押せば数字が気に入らないとき[Return]でやり直せる。
三国志 商人のいる国で借金をして、そのお金を全額
他国に移しておく。そして
お金が0のまま借金返済をすると借金を返済したことになっている。
Zガンダム [CTRL]+[F3]+[V]+[Return]で次の面に進める。
Zガンダム [CTRL]+[Return]+[F3]を押しながら[P]を一瞬押すと無敵になる。
Zガンダム [CTRL]+[Return]+[F3]を押しながら[Q]を一瞬押すとその面のやり直しができる。
ゼビウス [ESC]でゲームをストップ、[CAPS]をロックして[CTRL]+[TAB]+[GRPH]+[SHIFT]+[P]+[L]で自機を6機まで増やせる。また
ゲーム中[CTRL]+[E]+[N]で次の面にワープ。ただし 11面まで。
ゼビウス [ESC]でゲームをストップ、[SHIFT]+[GRPH]+[C]で背景の色が変わる。[SHIFT]+[GRPH]+[D]で森と道の色が変わる。[SHIFT]+[GRPH]+[E]で地表の色が変わる。[SHIFT]+[GRPH]+[F]で地上の敵の色が変わる。
戦場の狼 [CTRL]を押しながらフルキーの[0]~[7]の数字のどれか一つを押しながら死ぬと押した数字のプラス1のステージにワープ。テンキー側の数字なら8面にワープ。ただしマイキャラがの残りが0だとゲームオーバー。
タイムエンパイア 自分のキャラクタが死んだあとメニュー表示中に死んだキャラクタが入っているディスクを入れゲームスタートの前に[F1]+[F2]+[F3]+[space]で最後にセーブしたところから再開。
タイムエンパイア キャンプモードにして([C]を押す)、フルキーの[1]+[3]+[5]+[7]で隠しコマンドの入力モードになる。
敵は海賊・海賊版 ディスクAにライトプロテクトシールを貼って起動してメッセージが表示されたら
[Y]を押すと隠しCGが見れる。
TOKYOナンパストリート "やっぱ話をする”を選んですぐ "やめる"を選ぶとFTが300増える。
ドラゴンスレイヤー (Disk版のみ)

(情報提供ゼルビス氏)
[カナ]と[CAPS]をロックしてゲームを起動。ゲーム中に[CTRL]+[L]でタイマーが止まり隠しコマンドが使えるようになる。[2]HP
Up、[4]STRENGTH Up、[6]EXPERIENCE Up、[8]GOLD Up、[space]MP Up、[ESC]次のステージへ、[Return]ゲーム再開。
ななこSOS [ESC]+[CTRL]+[SHIFT]を押しながらゲームを立ち上げ
"EASY GAME MENU"の表示がでたらキーを離す。始めたいゲームの番号を入力して[S][Return]。これで好きなゲームからできる。
ハイドライドII キャラクタデータをセーブしたDISKを作成後、SystemDiskで起動してプログラムをLoad、キャラクタディスクをドライブ1にセットしてRUN。
ハイライズ [カナ]をロックして[CTRL]+[GRPH]+[SHIFT]で次のステージにワープする。
パラディン プログラムのロード中 [ケ]を押しっぱなしにすると
Beep音によるメッセージをしゃべる。
フラッピー (Tape) ゲームをLoad後 ホットリセット([STOP]を押しながらリセット)
MON[Return] SA0D0[Return] 24[Return] G9F00[Return]でマイキャラが減らなくなる。
ポーラスターIII (Tape) プリンタを接続して電源を入れてからゲームをロードするとデモが始まると同時にプリンタにストーリーが印字される。
マクロスカウントダウン [ESC]でゲームをストップ、[A]+[E]+[L]+[X]を押しながら[ESC]で無敵。
まじゃべんちゃー デモ中に[*]でEASY GAME MENUが出る。デモ中に[i]でソフトハウスからのメッセージが出る。デモ中に[n]で登場人物の名前が見れる。デモ中に[f]で後書きメッセージが見れる。デモ中に[-]で"私を買って下さい"へワープ。デモ中に[p]で"フッカツ
ノ ジュモン"モード。
真夜中のラブコール 最初の絵が表示されたらホットリセット([STOP]を押しながらリセットを押す)、CLS
2:BLOAD CHR$(xxx),&H1000:CALL COL(X,Y,ADR) [Return]と入力するとCGが見れる。
xxxは 97~108 を入力。
MAZE PANIC ディスクのトラック2、サーフェス1、セクタB~Cに作者からのメッセージが入っている。
めぞん一刻 トイレに入りSaveDiskに入れ替えてから [用をたす][Retrun]で管理人さんの下着姿が見れる。
ライーザ ミサイルの発射数入力の時 1.5と入力するとミサイル数は1しか減らないのに2発発射できる。
ライーザ New ゲーム起動時のメニュー画面で [@]を押すとFM音源の音色を変える画面になる。音色の番号は 0~61。

1983年9月12日月曜日

[ゲーム][PC6001ほか] 黄金の墓/カセット版










[ゲーム][PC6001ほか] 黄金の墓/カセット版
◆タイトル
黄金の墓:カセット版
◆メーカー
マジカル・ズゥ
◆機種
PC-6001、MSX、X1、X1C、FM-7、X-07
◆説明
突如、夜中に部屋にほうりこまれた一通の手紙。
クフ王の宝を守るためにお前の助けが欲しいという。
この誘いに応じエジプトへと向かう貴方。
果たして、クフ王の宝とは?!
◆解説
「黄金の墓」は、当初FDで発売されたが、普通のユーザーで
6001にFDを付けてる奴など、まずいない。
そこで、カセット版が開発されたのだが、FD版の内容を復元するのは、
不可能なため、別のストーリーが作られた。
主要人物は同じだったり、ディスク版と同じ絵を使ったりしたが、
内容的には別モノになっている。
ゲームオーバーになると、
また最初(テープのロード)からやり直しだったのが面倒だった・・・
蛇足
不本意ではありますが、
あの遊撃手の大胆不敵な企画
「うぉー、金を損した○○はなんてつまらないソフトなんだ」
ワースト10で
6位受賞であった事を付け加えておきましょう。
ヨーイ、ほんばん!
◆攻略法
パラメータ
パワー、水、お金と三つあるが、無駄なコマンドを入力しない限りは
特に気にする事は無い。
ディスク版と同じく、パワーと水のどちらかが60以下になると、画面両端のフレームが赤く点滅し、20以下でゲームオーバー。
シーン1/町
「うちへかえってもうねちゃう?」の問いに「いいえ」
以後、「きく」「はなす」「はい」
シーン2/占師
「はい」「みる」「つるぎとる」
シーン3/アパートの前
[はなす」
大家の問いに「いいえ」
シーン4/アパートの中
「みる」「てがみとる」「てがみみる」
あっ、手紙だ!
シーン5/エジプト
「はなす」
「いく」*3
シーン6/町外れ
「ピラミッドいく」
※データロード
シーン7/ピラミッド
「はいる」でピラミッドの中に。
ロイドの問いには「はい」
名助演ロイド
シーン8/オロチ
「つるぎでたたかう」
その後、ピラミッド前に戻るので
「やまいく」
シーン9/やま
「みる」
「どうくついく」
シーン10 洞窟の中
山賊に「たたかう」
(すいしょうを入手)
その後、スフィンクスに自動に進む
シーン11/スフィンクス
「いく」
謎々に挑戦?「はい」
謎々の答「にんげん」
シーン12/倒れてる女の子
「みる」(で女の子のアップに)
「はなす」
おねがい、たすけての問いに「はい」
女の子→ネイトとわかる
※データロード いわゆるヒロインネイト
シーン13/盗賊に襲われる
「いいえ」
「たたかう」
(ネイトをさらわれる)
シーン14/森
「もりみる」
「もりきく」
「もりとはなす」
森の精が現れる
「すいしょうわたす」
望みの答え
「ネイトはどこ」
もしくは
「もりいく」
シーン15/ロイドと再会
(ピラミッドでオロチを倒してなければここでロイドに殺される)
「はなす」
「いく」
シーン16/盗賊との対決
「つるぎでたたかう」
シーン17 ネイトと再会
「ネイトはなす」
(エジプトの女王、ネイト去る)
シーン18/ロイドと二人
「ロイド はなす」
(クフ王の宝とは永遠の命を持つ美女・ネイトだと解る)
シーン19/自分の部屋
「へや みる」
「テレビ みる」を2回
シーン20/テレビに写るロイド
(テレビにクフ王の秘宝を発見するロイド映る。
手紙の差出人の名前はロレンス・ロイド!)
おわり 

Ashens to Ashens
http://www3.airnet.ne.jp/ashen/oldgame/ougon_c.htm







1983年9月8日木曜日

[言語] DOSコマンド

[言語] DOSコマンド
最低限の MS-DOS
■ 前書き
今日では MS-DOS のみを使う必要性はほとんどないが、時には Microsoft Windows の DOS 窓を使う必要性もあり、また DOS 窓から、コマンドを打ち込むほうが手っとり早いこともあるので、簡単に MS-DOS の説明をする。
UNIX との比較もすることになるが、この場合はコンソールでの UNIX と思ってもらってもよいし、 DOS 窓と見かけが随分似ている XWindow の (kterm などの) 仮想端末からの UNIX のコマンド入力との比較であると思ってもらってもよい。
■ MS-DOS の用語
ごく基本的な用語の説明をする。 Windows ではファイル名に大文字、小文字を使うことができるが、両者を区別しない。
MS-DOS のコマンドも原則的に大文字と小文字の区別をすることはないが、以下 UNIX と比較するためにも、MS-DOS のコマンドを小文字で表記する。 (UNIX では大文字、小文字を厳密に区別するが、システムコマンドは通常小文字である。)
プロンプトとコマンドライン
MS-DOS や UNIX などで、コマンドをキーボードから入力できる状態のときに端末などに表示されるマークを プロンプトという。
たとえば (UNIX ではシェルによってプロンプトの形が変化して)
 >  MS-DOS
% UNIX (csh)
# UNIX (bash)
プロンプトの直後にコマンド (命令) を入力することができ、この行のことをコマンドラインという。なおコマンドを計算機に与えるためには最終的にリターンキー (あるいはエンターキー) を押す必要がある。
ドライブ名
Windows (MS-DOS) では接続されているハードディスク装置、フロッピーディスク装置、CD-ROM 装置などには必ずドライブ名 (a から z) が付けられる。例えば
        * a   フロッピーディスク装置
        * c   Windows のシステムがあるハードディスク
となっており、異なる装置には異なるドライブ名が割り当てられている。コマンドラインから
d:
のように打ち込めば、ドライブ d に移動する。
UNIX にはドライブがない。UNIX では複数のハードディスクなどが接続されている場合にも、見かけ上、一つのハードディスク (より正確には唯一つのファイルシステム) があるだけである。このファイルシステムは UNIX をインストールする時点で決まり、あとでハードディスクを増設することが不可能である。増設するためには最初からインストールをやりなおさなければならない。これが Windows と違う点である。
ディレクトリー (or フォルダー)
各ドライブにはディレクトリー (or フォルダー) と呼ばれるものを作って、ファイルを分類整理できる。例えば
ディレクトリーの作成例
d:\
  |-- archiver
  |          |-- work
  |
  |-- work
  |-- usr
        |--local
        |--bin
        |--mule2
        |--share
のような構造を持つ。上の例では d ドライブ全体が一つのディレクトリーで、その中に幾つかのディレクトリーがあり、更に各ディレクトリーの中に幾つかのディレクトリーがある (あるいは作ることができる)。
階層が一番上のディレクトリーをルートディレクトリー と呼び \ で表示する。
ディレクトリーと呼ぶのは MS-DOS や UNIX の方式で、 MS-Windows ではフォルダーと呼ぶ。ファイルを整理するための階層構造という点からは、 フォルダーと呼ぶ方がすっきりするかもしれない。
先にも説明したように UNIX ではドライブがなく。ファイルシステムは唯一つである。そのためルートディレクトリーは唯一つしかない。UNIX ではルートディレクトリーを / で表記する。 (円記号 \ は UNIX では常に逆スラッシュ\になるが、MS-DOS のディレクトリー表示の \ は UNIX ではスラッシュ / である。)
ディレクトリーの絶対指定と相対指定
下の例では d:\work は赤で表示したディレクトリーで、 d:\usr\local は黄色で表示したディレクトリーである。
このようにディレクトリーを表示する方法をディレクトリーの 絶対指定という。
d:\
  |-- archiver
  |          |-- work
  |
  |-- work
  |-- usr
        |--local
        |--bin
        |--mule2
        |--share

ディレクトリー構造が上のようになっているときに d:\archiver において
 \work  赤のディレクトリー
 work   緑のディレクトリー
となる。すなわち先頭に \ などを付けずに、ディレクトリー指定をすれば、それより下位のディレクトリーを指定することになる。
これをディレクトリーの相対指定という。ディレクトリーの相対指定にはこれ以外に
 .   現在のディレクトリー(カレントディレクトリー)
 ..  現在のディレクトリーの一つ上のディレクトリー
がある。カレントディレクトリー (current directory) は DOS 窓ごとに決まる。DOS 窓は何個も開くことができて、この各々の窓ごとに現在のドライブ、ディレクトリーが定まってくる。
従って Windows ではシステム全体のカレントディレクトリーは定まらない。UNIX においても同様である。
また UNIX でのディレクトリーの絶対表記は例えば /usr/local のようになる。
■環境変数
普通、変数はプログラム内部で有効なだけであるが、 環境変数と呼ばれる変数はシステムで有効な変数で、すべてのプログラムから参照することができる。これは任意に設定できるが、普通のプログラムと同様に役目の決まった予約変数がある。
例えば、環境変数 PATH はコマンドを探すときのディレクトリーのリストを示す。例えば、
SET PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND
とすれば、コマンドを
c:\windows, c:\windows\commannd
の2つのディレクトリーを探すことになる。
以上の設定はコマンドラインから打ち込んでもよいが、普通は c:\autoexec.bat に書き込むのが普通である。
どのようにして、コマンドラインのパラメータや環境変数が読み取られているかを知っている方がコマンドの動作の仕組を理解しやすいことがあるので、参考までに以上の変数を獲得する C 言語サンプルをつける。 (UNIX 上の C 言語は原則的に英語版であるため、以下のプログラムを UNIX で動かすためには日本語を英語にしたほうがよい。)
C プログラムからパラメータ、環境変数を獲得するサンプル
#include
#include
void main(int argc, char *argv[]){
    printf("コマンドラインから手渡された文字列の数は %d です。\n", argc);
    printf("コマンドラインから手渡された最初の文字列は %s です。\n", argv[1]);
    printf("環境変数 PATH の値は %s です。\n", getenv("PATH"));
}
■MS-DOS のコマンド
コマンド 意味 対応する UNIX コマンド
mkdir ディレクトリー作成 (make directory) mkdir
cd ディレクトリー移動 (change directory) cd
copy ファイルのコピー (copy) cp
dir ファイル名の一覧 (directory) ls
以下に、より詳しく説明します。
mkdir
mkdir ディレクトリー名
でディレクトリーを作成します。以下の 2 つの使用方法では違って結果が起きることに注意します。
  mkdir work 現在いるディレクトリーの下に work を作る (相対指定)
  mkdir \work 現在いるドライブのルートディレクトリーの下に work を作る (絶対指定)
下の図の d:\archiver にいるときには、第 1 の方法でできるディレクトリーが緑色、第 2 の方法でできるディレクトリーが赤色です。
d:\
  |-- archiver
  |          |-- work
  |
  |-- work
cd
cd ディレクトリー名
でディレクトリーを移動します。以下の 2 つの使用方法では違って結果が起きることに注意します。
  cd work 現在いるディレクトリーの下の work に移動 (相対指定)
  cd \work 現在いるドライブのルートディレクトリーの下の work に移動 (絶対指定)
下の図の d:\archiver にいるときには、第 1 の方法による移動先ディレクトリーが緑色、第 2 の方法による移動先ディレクトリーが赤色です。
d:\
  |-- archiver
  |          |-- work
  |
  |-- work
copy
copy A B
の構文で、原則的にファイル A をファイル B にコピーしますが、
    * A がファイルのとき、ファイル B がなければ ファイル B ができて、中身が A のコピーになります。
    * A がファイルのとき、ファイル B がすでにあれば B の内容が A のコピーになります (上書きされる)。
    * A がファイル、 B がディレクトリーであれば、ファイル A のコピーをディレクトリー B の中に作ります。
    * A, B が共にディレクトリーであれば、 A の中のファイルを全部 B の中にコピーします。
B がディレクトリーのとき、
copy *.txt B
によって、現在のディレクトリーにあるファイルで、拡張子が .txt であるファイルがすべて B にコピーされます。 * は任意の文字列を意味し、トランプのワイルドカード (どのカードにも一致するカード) の意味で使用されます。
UNIX のコピーコマンドは cp で、名称が少し違いますが、tcsh などでは * は同様な意味を持っています。
dir
dir
で現在いるディレクトリーのファイル名の一覧を表示します。対応する UNIX のコマンドは ls です。
■シェル (shell)
MS-DOS ではコマンドを解釈するプログラム (command.com) によってコマンドが処理されていました。 Windows NT では command.com 自身が動いているのではなく、これをエミュレート (emulate, 真似) する cmd.exe によって、コマンドが処理されます。
UNIX ではコマンドを解釈するプログラムはシェル(shell) と呼ばれ、そのため Windows の cmd.exe や command.com のことを一般的にシェルと呼ぶ傾向があります。
このように呼ばれる理由の一つに、現在では UNIX シェルを DOS 窓で使用できるようになったこともあります。つまり cmd.exe, command.com は Windows の DOS 窓で動かすことができるシェルの一つに過ぎないわけです。
バッチファイル (シェルスクリプト)
常に同じ一連のコマンドをコマンドラインから打ち込む必要がある場合には、普通はファイルに一連のコマンドを書いておいて、このファイルを実行させるのが普通です。このようなファイルは MS-DOS では拡張子に .bat が付いていて バッチファイル と呼ばれます。 UNIX では同様なファイルはシェルスクリプト ( shell script) と呼ばれ、 MS-DOS のバッチファイルのこともシェルスクリプトと呼ばれることがあります (UNIX ではシェルスクリプトには特別な拡張子は付きません)。
UNIX のシェルスクリプトには if 文などの条件文を使うことができ、一方 MS-DOS のバッチファイルにはこのような機能がほとんどありませんから、バッチファイルのことをシェルスクリプトと呼ぶことは少し分不相応な面があります。
autoexec.bat
autoexec.bat は MS-DOS が起動時に実行するバッチファイルです。ここでは普通、環境変数を設定します。例えば
autoexec.bat の例
SET PATH=%PATH%;d:\archiver;d:\usr\local\bin
のようにします。環境変数 PATH の値 (これは文字列です) をバッチファイル内で使用する場合には %PATH% とします。従って上の autoexec.bat の意味はすでに値が設定されている環境変数 PATH の値 (文字列) の後ろに ;d:\archiver;d:\usr\local\bin を付け加えるものです。
UNIX にも同様なファイルがあります。シェルによって違いますが、csh (C シェル) を使用している場合には、 .cshrc が autoexec.bat と同じ役目を果たします。例えばコマンド検索パスの設定は次のようになります。
.cshrc のサンプル (一部分)
set path = (. /usr/local/bin /usr/lib /users/bin $path)
$path は autoexec.bat の %PATH% と同じ役目をします。
色々なシェル
UNIX のシェルで Windows に移植されているものに、次があります。
 sh  角藤版 pLaTeX に同梱
 bash  Cygnus GNU-Win32
 tcsh  Virtually UN*X!
Cygnus GNU-Win32 に関しては
    奥村晴彦, LaTeX2e 美文書作成入門, 技術評論社
に説明があります。
mule for Win32 が Windows 95 の command.com で動作が不安定の場合には、 bash, tcsh を使用した方がよいようです。設定方法などは
    mule for Win32 の FAQ
を参照してください。
5. 標準入出力
標準入出力の考えは C 言語をある程度知っていないといけません。ここでは標準入出力の考えを C 言語のサンプルプログラムで説明します。標準入出力の考えは DOS でも UNIX でも変りません。
リダイレクト
次のようなプログラムを考えます。
sample.c
#include
void main(){
    int i;
    scanf("%d", &i);
    printf("%d\n", 2*i);
}
中身は単に数値を入力して、2 倍して出力するだけのものです。この場合の scanf は実は標準入力から入力する命令で、 printf は標準出力に出力する命令です。通常は標準入力はキーボードで、標準出力はディスプレーになっていますが、これをファイルなどに切り替えることができます。例えば中身が次のようなファイル
test.dat
15
を用意して、コマンドラインから
sample のようにすれば、入力が test.dat に切り替わり、30 がディスプレーに表示されます。出力に関しても同様で
sample result.dat
とすれば、ファイル test.dat から入力され、ファイル result.dat に出力されます。以上の方法を入出力のリダイレクト (redirect = 向きを変えること) といいます。一般にプログラムで入出力がリダイレクトできるかどうかは、プログラムの書き方で決まってきます。
パイプライン
今 2 つのプログラム A, B があって、
A | B
のようにコマンドラインに打ち込むと, A の標準出力が B の標準入力となります。このときの縦棒は A の標準出力を B の標準入力に流し込むためのパイプあるいはパイプラインと呼ばれます。標準入出力の時のサンプルを使用すれば
sample とすれば、ディスプレーに 60 が表示される。
以上、パイプラインは DOS でも UNIX でも使用することができますが、違いがあります。DOS のパイプラインはディスク上の一時ファイルを経由するようです。従って A | B の構文では事実上 A の処理が終了するまで、 B の処理が始まりません。これに反して UNIX ではオンメモリーで処理をし、 A | B の構文では A, B が連結した状態で動きます。そのため場合によっては UNIX の方が圧倒的に速さを見せることになります。

MS-DOS 入門
http://mail2.nara-edu.ac.jp/~asait/latex/msdos.htm#section22