[EC] UberEats, インバウンド客(2025.2)〜元『馬鹿力』構成・渡辺のウーバーイーツ日誌
「なぜ店に行かずデリバリー?」外国人観光客がウーバーイーツを使いたがる理由【チャリンコ爆走配達日誌】
2025/2/27(木) 7:00配信
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第89回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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ウーバーイーツの配達員を始めてから丸7年。人気の食べ物の移り変わり、注文される方のライフスタイルの多様化、配達サービスを行なう店の拡大などなど、さまざまな変化を配達しながら感じてきました。その中から今回は、外国人観光客の方々の注文動向の変化について書いていこうと思います。
私が主に配達をしている銀座や日本橋エリアはビジネスホテルなどが立ち並ぶ場所。配達を始めた当初からウーバーイーツを利用する宿泊客の多いところです。過去の動向については「日本を訪れる外国人観光客がウーバーイーツで頼む、今人気の料理とは?」や「ウーバーイーツの配達中、街に観光客が戻ってきたことを実感」でも書きましたが、最近増えているものは何か。それは深夜のコンビニ商品の配達です。銀座や日本橋エリアを自転車で回っていると、コンビニ密集地帯がけっこうあります。なので、観光客の方々が宿泊するホテルの近くにも、歩いて行ける範囲のコンビニはたくさんあります。ですが、日本橋の高層ビルが立ち並ぶ東京駅に近いエリアには、23時ぐらいに店を閉めてしまうコンビニがあり、ホテルの場所によっては深夜のコンビニ探しに苦労するところもあります。また、このエリアのコンビニに立ち寄ると、日本のコンビニの品揃えが豊富すぎるのか、缶チューハイやビールが並ぶコーナーでビールとノンアルコールビールの缶を見比べて「このふたつの違いはなんなのか?」と迷う人や、牛乳のコーナーに並ぶ多彩な商品を見て悩む人を見かけます。時間帯によっては、そういう観光客で店内がごった返すところもあります。そんな閉店時間の心配や店内の混雑を気にすることなく、翻訳機能を使って自国の言葉で商品の説明を見ながら購入できるのがウーバーイーツ。
深夜の注文は配達員のマッチングが決まらず、商品到着までの時間がかかる場合がありますが、どこにあるのかわからないコンビニまで出かけ、よくわからないまま商品を選ぶよりはマシだと考えているのでしょう。深夜12時から早朝4時ぐらいまで、コンビニからホテルへ向かう配達依頼はそこそこの頻度で入ってきます。料理を届けるためホテルのロビーへ行ったら、配達員がたくさん集まっている、ということもあります。これはグループで日本を訪れる方が注文するパターンで、おそらく一度でたくさんの種類の料理を味わいたいのでしょう。すし、うなぎ、とんかつといった日本の料理やパーティの定番料理のチキンやピザなど、さまざまな店からホテルへやってきた配達員がロビーの一角に向かい、5、6人の外国人観光客のグループに1、2人前分の料理を渡しているという場所にけっこう出くわします。
先日気づいたのが、ラーメン店や牛丼チェーンの松屋からの配達。ラーメンや牛丼は外国人観光客の方がよく注文するもの。なので、以前から一定数の注文はあるのですが、最近感じたのは、食券を買うタイプの店からの注文が多いということ。ラーメン店の券売機は食券のボタン部分に料理の写真がなく、英語表記もないところがほとんど。松屋のようなタッチパネル式の券売機も操作方法が複雑。そんな事情からなのか、食券の券売機を導入する店からの配達が、直接注文するタイプの店より多いことに気づきました。おそらく同じ理由で、大盛り、味濃いめ、野菜増量など、オプションの多いラーメン店からの配達もかなりあります。ほかにも、外国人観光客ならではの注文傾向はあると思います。今後も新たな傾向に気がついたら、この場であれこれ報告したいと思います。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/589257ecfb185719ab8340c9cec0b64e4e479033
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週プレNews
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ウーバーイーツ配達でたまに現れる「暗証番号」案件はいったい誰得なのか?【チャリンコ爆走配達日誌】
2025/2/20(木) 7:00配信
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第88回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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今回は暗証番号の話です。ウーバーイーツで注文完了後、たまに「暗証番号」なる4桁の数字が表示されることがあります。同じく配達員が使うアプリにも、商品受け渡しの際に暗証番号を求める画面が表示されることがあります。この暗証番号案件、同じ人に運ぶ場合でも、ある日は暗証番号を求められなかったのに別の日には暗証番号が必要だった、なんてことがあるので、配達する側にとっては面倒な案件です(注文される方にとっては、もっと面倒に感じていると思われます)。あくまで私が配達してみての感想ですが、年末年始の配達あたりから、この暗証番号を求められる案件が増加。以前は30件の配達に対して1、2件程度という感じでしたが、最近は4、5件ほど、多い時は7、8件ほど暗証番号の指示画面が出るようになりました。
誤配達防止のために導入したのではと言われているこの制度。経緯はわかりませんが、この番号がランダムで出るのは配達員にとってたまったものではありません。なぜなら、暗証番号を伺うと「知らねえよ!」「前はそんなもの出なかったぞ!」と怒り出す方がまれにおり、BAD評価を付けられる可能性があるからです。配達する私や注文される方にも面倒な暗証番号案件を回避するにはどうしたらいいのか。確実な方法は商品の受け渡しを「置き配」に設定することです。受け渡しの住所などを設定する画面の受け取り方法を選択する画面で「手渡しする」を選ばないことです。私が配達をしていて置き配指定で暗証番号を求められたことはこれまで一度もありません。たまに「手渡しする」設定のまま、配達員に伝えるメモ欄に「ドアの前に置き配でお願いします」と書く方がいますが、この場合「暗証番号の案件なので置き配できない」と言われるので、置き配で問題ないのであれば設定画面でしっかりと「置き配」と指定するのをオススメします。確実に暗証番号を回避するそのほかの手段はありません。ただ、私の経験上、暗証番号が出やすいのがホテルへの配達。自宅、オフィスといった普段利用するところ以外の場所で商品を受け取る場合に暗証番号が求められることが多いです。そのほか、外国の方からの注文でも暗証番号をよく求められます。すべての方が、ワン、ツー、スリー......とゆっくり話してくれるわけではない上、この配達が暗証番号を必要とするものだと理解していただくのに時間がかかる場合があるので、海外の方との暗証番号のやりとりは手間がかかります。いくら誤配達防止のためとはいえ、4桁の番号を知っているのは配達員と注文者だけ。料理を受け取る際に暗証番号はいらないので、このシステムの導入で誤配達が減るとは思いません。正直なところ私は「海外でサービスを展開するライドシェアの場合、乗車する時に暗証番号があれば、同じ乗車場所から出発する他の車への乗り間違えがなくなる。アプリはライドシェアのシステムをそのまま流用しているので、フードデリバリーにおいてはまったく意味のない機能だが導入された」と感じています。そんなわけで、誰もがメリットを感じない暗証番号機能ですが、ウーバーイーツで「手渡しする」を選択している限りは出てくる可能性がある案件なので、回避したい方は設定画面から置き配の設定をして注文してください。ただ、置き配設定はキャッシュレスの事前決済の方しか利用できない機能なので、現金を使って利用される方はイライラしている時に口頭で伝えると早口になって聞き取りづらい場合があるので、暗証番号が出た場合はスクショに撮って、配達員が到着したら画面を見せていただけると助かります。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
■コメント
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自分の住んでるマンションは壱番館と弐番館があって弐番館に配達に行く配達員が何人もいて注文したやつが届かないなんて事が多々ある。ウーバーに限らず出前館でもやられたことがある。そのトラブルが一時期頻発して暗証番号が表示されるようになった事があった。
('-')
ホテル宿泊者のお客様への配達でお客様のメッセージに501号室ですとか部屋まで持ってきて下さいという指示が多いですが海外はわかりませんが、日本のホテルは宿泊者以外は客室まで行けない規則が多いのですが、先日海外のお客様で部屋まで持ってきて下さいとメッセージがありメッセージの返信でホテルフロントまでしか行けませんとお伝えしても話が通じなくて電話しても日本語話せない人で、フロント前でひたすら待って商品廃棄2分前にホテルの人が一緒に行きますよと言われて商品は渡せたのですが、だったら初めからそうしてくださいよって思います。
お客様都合で10分待っても追加報酬は支払われないので。
('-')
2/20(木) 9:28
手渡しの暗証番号案件なのに
注意事項に お客様希望で置き配でお願いしますとなってると最悪
暗証番号がないと置き配はできないので
必ず聞きます
そういう客に限って電話しても出ない
メールも返答無し
この場合は暗証番号がないと勝手に置き配できません
サポートセンターに連絡して12分間待ちます
12分間過ぎると時間切れ切れで
配達完了ボタンを押します
配達料金プラス調整金と品物は廃棄して下さいとなります
たまにですが絶対に暗証番号を聞いて下さいとなる場合があるので そうなると意味不明です
何のための暗証番号なのか?
配達員のストレスなだけ
昨日も裸同然で若い子が出てきて
手渡したら 直ぐにドアを閉められて
暗証番号聞く暇もなかった
若い子にしたら深夜だから警戒してるんだろうけど
電話してもメールしても返答無し
サポートセンターに連絡して終了にしました
やり切れない気持ちだった
('-')
一軒家で家の特徴が何も書かれていないとき、ホテル・寮等で外で受け渡すとき、「違う人に届けてしまった!」となる可能性はほぼゼロになるので、確かに確認するのは面倒ですが個人的には意味のある機能だと思います。基本的に暗証番号を確認してから受け渡ししていますので。私自身は暗証番号で揉めたことは一度もありません。機能が悪いのではなく暗証番号一つで不機嫌になるといった、そもそも配達員と円滑・円満に受け渡しをしようとする姿勢が全くない利用者が悪いのです(逆も然りですが)。この機能を無くしたところでそういう面倒な人が一定数いらっしゃることには変わりがないので、暗証番号機能はこのままでいいと思います。
('-')
頻繁に注文しますが暗証番号は誤配トラブルがあった後によく出るようになりますよ。同じお店で置き配不可や暗証番号になったりするのでお店側が誤配でuberに文句を言った場合も起きてるような感じがします。今は一定期間ランダムっぽいですが前は誤配後一発目は必ずでした。そして暗証番号の時は置き配にしてても玄関先で受け取るに変更されるのでこっちで設定で回避するのは無理ですね。
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ウーバーイーツの配達で旅費と滞在費をまかなえるのか? 激安ステイの沖縄編【チャリンコ爆走配達日誌】
2025/2/6(木) 7:00配信
旅費を格安に抑えられれば旅を楽しみつつ収支がプラスになるのでは? そんな思いで沖縄で配達をしました!
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第86回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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1月のお正月休み明けから2月の卒業旅行シーズンが始まる前までの間は、飛行機のチケットやホテルの宿泊代金がグンと下がる季節。レンタサイクルを活用することで全国どこでも配達ができるウーバーイーツ自転車配達員にとっては、旅を楽しみながらスキマ時間に配達をしたら、旅行に出かけておいしいものを味わったのに収支がプラスになる可能性の高まるシーズンです。配達員になってからこれまで、京都、名古屋、広島、札幌と、旅先でのウーバーイーツ配達チャレンジの模様をいろいろ書いてきました。今回はそんな旅配達の第5弾ということで、1週間、沖縄へ行ってきました。
成田空港から沖縄・那覇までのLCCのチケットが往復で1万4560円。現地の宿泊費が6泊で1万9250円。自宅から空港、空港からホテルの交通費や自転車のレンタル代を合わせると総額4万2000円ほど。リモートでの会議や取材、原稿を書く作業をこなしつつ、スキマ時間に配達してこの金額を稼げれば、実質無料で沖縄生活が楽しめます。1日平均6000円なら稼げる可能性はありそう。そう思って出かけました。初日(水曜日)、2日目(木曜日)とライター仕事が入り、配達を始めたのは沖縄に到着してから3日目(金曜日)のこと。1日目、2日目の夜に配達員用アプリを立ち上げ、どんな感じで依頼が舞い込んでくるのかを見ていたところ......。
1000円から2000円ほどの配達依頼が2、3分に1回ほどのペースで入ってきたので、金土日の3日間でガッツリ配達を行なえば3、4万円は稼げるだろうと思い、3日目(金曜日)の未明から自転車を借りて、配達員用アプリのスイッチをオンにしました。午前5時から朝9時にかけてはいい感じに配達がつながりました。待機している場所がホテルの多いエリアということもあり、宿泊先に朝食を運ぶ依頼が多く、4000円ほど稼ぐことができました。ところが9時半を過ぎると依頼がピタリと止まり、以降は2、3時間に一度、依頼が入ってくる程度にペースダウン。アプリを17時間30分オンにして注文を待っていましたが、結局入ってきたのは14件で収入は6674円でした。
思った以上に稼ぎが少ない結果となりましたが、次の日は土曜日。都内の配達でも土日は稼げるので巻き返せるだろうと思い、土曜日にアプリのスイッチをオンにしたのは朝4時。前日のようにホテルに宿泊する人からの依頼を待っていたのですが、配達依頼はまったく入らず、初めての配達が来たのは午前8時40分。観光客で大行列のポーク玉子の店の料理を近くのマンションまで運びました。都内でも、行列店で並んで待つのを回避するためにウーバーを利用する人がいて、そのことを「注文品を受け取って即配達完了! 激近・短距離配達ベスト3」で書きましたが、沖縄でも同じ使い方をする人もいるんだなと思いながら次の配達を待ったものの、依頼はまったく来ません。飲食店の多い国際通りやチェーン店が多く並ぶおもろまちという新都心のエリアを行き来しても、依頼が入ったことを知らせる音がスマホからまったく鳴りません。結局、次の依頼が入ったのは13時すぎ。その後も16時台に2件、20時台に2件入っただけ。アプリを22時間30分オンにして稼ぐことができたのは3032円。5日目(日曜日)こそ巻き返しをと思うも雨で配達できず......。ただ、この日の夜に雨が上がったので、日付が変わってすぐの0時過ぎから6日目(月曜日)の配達を開始。日曜日の夜は配達員が少ないのか、これまで見なかった長距離の依頼が入ってきました。都内で配達をする場合、自転車の配達は長くても5kmは行かないですが、このときの配達は12.5km。しかもルートの真ん中に標高40mほどの丘超えが2回ありました。その後も、国際通りにある沖縄のハンバーガーショップA&Wや先ほど紹介したポーク玉子の店からの注文が相次ぎ、沖縄に来てから初めての配達依頼ラッシュとなったのですが、標高が100m以上ある首里城周辺までの配達が5回ほど続いて心が折れました。配達員用アプリで過去の那覇市中心部の注文依頼状況を見ると、土曜日の昼から夜にかけては依頼がけっこうありました。それにもかかわらずまったく入らなかったのは、おそらく自転車配達員に回すような短距離の依頼が少なかったことが大きな要因なのでしょう。また、土日は配達員が増えることで、私に依頼が回ってくる機会が減ったのでしょう。月曜日に配達依頼が多かったのは、配達員が少なすぎてバイクや軽自動車の人に回すべき配達依頼が私に回ってきたということでしょう。
そんな感じで、稼げなかった要因はいろいろありますが、結果、今回の沖縄(那覇市周辺)の配達で得た収入は4日間で1万8730円。私にとって沖縄は、観光で出かけるには最高の場所ですが、ウーバーの自転車配達には向かない場所でした。
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ウーバーイーツで配達する商品、依頼数、チップ......。この1年で大きく変化したこととは?【チャリンコ爆走配達日誌】
2024/11/28 07:00
週プレNEWS
ウーバーイーツの配達をしていて1年前から大きく変わったと感じるのは......
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第77回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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2018年の正月に初めてウーバーイーツの配達をしてからまもなく7年。この間、配達するものや配達を依頼する人、配達で得られる収入など、いろいろと変化はありましたが、中にはわずか1年で変わってしまったものもあります。そこで今回は、私が配達していて感じた、1年前と大きく様変わりしたことを紹介します。あくまで私感なので、バイクで配達されている方や、私と異なるエリアで配達されている方にとって「それは違うのでは」と感じることもあるかもしれませんが、「あなたのところではそんな状況になっているのね」ぐらいの感じで読んでいただけたらと思います。
◆タピオカドリンク
ガクンと減ったと感じるのは、タピオカドリンクの配達。私がウーバーの配達を始めた2018年はタピオカドリンクがブームの時代。繁華街だけでなく住宅街の中にもタピオカドリンクを販売する店があり、商品を受け取りに行く際「こんなところに店があるのか?」と思ったこともしばしばありました。世間的にブームが落ち着いた2019年も、タピオカドリンクの注文はしょっちゅう入っていました。その頃はひとり暮らしの男性への配達が多く、「飲みたいけどお店で買うのは恥ずかしい」という人が注文していたのでしょう。その後、コロナで外出の自粛が呼びかけられた2020年から2022年もブームの時ほどではないですが、1週間に2、3回ほど個人宅への配達がありました。2023年に入ってからはオフィスへ大量のタピオカドリンクを運ぶ依頼が結構ありました。リモートワークからオフィスワークへと切り替わった会社が、社員への気遣いとしてドリンクを注文したのでしょう。ところが、今年に入ってから2週に1回入るか入らないかぐらいまで配達依頼が一気に減少しました。ハッキリとした原因はわかりませんが、コロナ前まで主流だったひとり暮らしの方に20時過ぎの食後の時間帯に届けたり、専業主婦の方が家事を終えてひと段落する14時過ぎの時間帯に届けたりすることが皆無になったこと。オフィスへの大量の配達がなくなったことから「配達料のかかるウーバーでドリンクだけを注文するのは割高」「出社するのも慣れただろうから、経費をかけて社員を気遣わなくて大丈夫」と判断したのでしょう。
◆チップ
タピオカと同じく、節約の理由から減ったと思われるのはチップです。私が配達する東京都の中央区、港区あたりでは、都内で週に50配達ほどのペースで運んでいると、週に1、2回ほどチップがもらえる機会がありました。外国人観光客が宿泊しているホテルへ運んだ場合やタワーマンションの最上階に住む方へ届けた場合はかなりの高確率でもらえましたが、最近は2、3ヶ月に一度あればラッキーという感じです。日本に観光で来る外国の方が増え、「日本ではチップを払う必要がない」ことが普及したのでしょう。また、タワーマンションに住む方もお金があるから住むのではなく、投機目的で購入した人から賃貸で借りている方もいるのでしょう。私の場合は今年の8月にいただいて以来、チップによる収入はありません。感覚的にはチップがもらえる頻度、金額とも昨年の5分の1という感じです。
◆ガチ中華
配達で減ったのはガチ中華の店からの依頼。緊急事態宣言が出ていた頃はテイクアウト専門店として営業。深夜にガチ中華の店を訪れると、閉鎖されている飲食用のスペースに毛布を持ち込み、客席の椅子に横たわり、毛布をかけて寝ている奥さんと、厨房で鍋を振っているご主人、という光景をよく見かけました。それがコロナ後は注文が徐々に減り、19時から21時の時間帯、週に数回運ぶだけに。それが最近ではまったく配達依頼がありません。こちらもいろいろ要因はあると思われますが、考えられるのはガチ中華がブームになってウーバーをやらなくてもお客さんが入るようになった、もしくはウーバーイーツに支払う手数料が高いのでやめたかのどちらかだと思います。先ほど書いたように、ガチ中華の店をやられている方は、儲けるチャンスがあればガツガツ働くタイプ。儲からないツールと判断したら、スパッとやめる決断をしているのかもしれません。また、店に多く客が来るようであれば、手間のかかるウーバーをやる必要はないでしょう。このように、たった1年で大きく変わってしまう配達員界隈の事情。そんな変化に柔軟に対応しつつ、今後も配達を続けていこうと思います。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
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寒くなり注文が増加中! ウーバーイーツ配達員が運ぶのに苦労する汁物ベスト3【チャリンコ爆走配達日誌】
2024/11/14 07:00
週プレNEWS
寒くなってきたこの時期、できれば運びたくない商品とは!?
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第75回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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私が配達をする東京では10月後半になっても最高気温が25度を超える日があるなど、今年は昼間の暑さに苦労しましたが、気づけばもう11月。朝晩は寒いなと感じる日もあり、ファミレスや牛丼チェーンには「あったか鍋膳」といったのぼりが出るようになりました。冬は温かいものが食べたくなる季節。温かい食べ物といえば汁物。そして汁物といえば、配達中に中身をこぼしてしまうリスクの高い商品です。そこで今回は寒くなってきたこの季節に注文が増える汁物の中から、配達員である私ができれば運びたくない、リュックの中身を常に気にしながら配達する商品をランキング形式で紹介したいと思います。
◆豚汁
第3位は牛丼チェーンの豚汁。全国に店舗を展開する三大牛丼チェーンのすき家、松屋、吉野家。ボリュームがあって体も温まる豚汁は牛丼との相性が抜群。そんなわけで、冬になるとこれらのチェーンから豚汁の注文がものすごく増えます。ですが、牛丼チェーンで配達員に渡される袋に詰められた商品は縦長に汁物が上になるように積まれています。文字だとわかりづらいので、アスキーアートで表現するとこんな感じです。
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豚汁
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牛丼
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ふたり分を注文される方の場合、こんな感じになることも。
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玉子
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玉子
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豚汁
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豚汁
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牛丼
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牛丼
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歩いて持ち帰る場合は縦長に積まれていたほうが運びやすいのですが、このままの状態でリュックに入れると豚汁は確実にクラッシュ。リュックの中が汁まみれになります。そのため、注文内に豚汁がある場合は一度袋から商品を取り出し、こぼれないようにリュックに配置。配達先に到着したら袋の中に入れ直しています。すき家では牛丼とサラダのセットなどを注文した場合、厚紙でできた転倒防止用のトレーのようなものに商品を差し込んだ形で渡されることがあるのですが、この厚紙も歩いて持って帰る場合に適した厚さというかなんというか、ぶっちゃけますとペラペラなので配達中の揺れに耐えられません(あの安さで牛丼などを提供するので、薄いのは仕方のないことだと思います)。なので、トレーに豚汁が差し込まれていた場合も豚汁だけ取り出して、自分で用意した汁物用をこぼさないようにするためのケースの中に入れて運び、配達先に着いたら入れ直しています。
◆スープカレー
第2位は専門店のこだわりスープカレー。適度な熱さと辛さで体の芯から温まるスープカレー。私の配達するエリアには人気店が多いのか、寒くなるとスープカレーを運ぶ機会がものすごく増えます。スープカレーの醍醐味は大きな具材。半分にカットしたジャガイモ、ナス、4分の1にカットされたニンジン、唐揚げよりも大きくカットされた鶏モモ肉などがゴロゴロ入っています。そんな商品を配達員用の大きなリュックに入れ、背負って自転車を漕ぐと、カーブに差し掛かったり、段差に乗り上げると、大きな具がゴロンと動く感覚が背中に伝わってきます。スープカレーの専門店の方が梱包しているので、ウーバーの配達程度で中身がこぼれることはないと頭の中で理解はしていますが、ゴロンとくる感覚が背中に伝わると、今でもドキドキしてしまいます。
◆二郎系ラーメン
そして第1位は二郎インスパイア系のラーメン。私が主に配達するエリアにはウーバーイーツをやっているラーメン二郎はありませんが、二郎インスパイア系のラーメン店でウーバーイーツによる配達を行なっている店は結構あります。丼から溢れるほどの麺とスープ、その上に山盛りに盛られたモヤシ、さらにその上からかけられた味付き背脂。そんなラーメンを提供する店の商品は、袋に入った状態で渡された時点で袋の外側に脂がついてしまっていることがほとんど。そのため、リュックに入れる前にティッシュで袋を拭いています。お店の方がしっかり梱包してくれるので、こぼしてしまったことは一度もありません。なのになぜこれが1位なのか。それはプライベートで一度こぼしてしまったから。現在やっているかどうかはわかりませんが、コロナで外出が制限されていた時期、二郎でテイクアウトのサービスを行なう店がありました。鍋や器を店に持って行くと、鍋にスープ、器に麺や野菜を入れてくれるというもので、鍋を運ぶのにちょうどよかったのでウーバーイーツのリュックを使いました。しかし家に帰ると、何度か上下に揺れた影響で、鍋のフタにある穴から汁がこぼれていました。すぐに汁を拭き取って、ラーメンを食べた翌朝、配達をしようとリュックを開けるとツンとくるニンニクの匂い。そしてリュックの底はギトギトに固まった脂。結局その日はリュックの掃除をしなければならず配達はお休み。匂いが取れるまで丸5日、配達を休みました。テイクアウト時のスープの量が多かったのが一番の原因であり、店の方がしっかり梱包されていることは重々承知していますが、今でも二郎インスパイア系のラーメンを運ぶときはリュックを掃除した日々のことが頭をよぎってしまいます。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
goo
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Uber Eats配達員が三輪バイクに乗り換えるか本気で考えてみた
2024/11/30(土) 19:00配信
私はヤマハPCXでUber Eats配達員をやっています。3000回ぐらい配達してきましたが、いつしか「ピザ屋やハンバーガー屋などのデリバリーいいなぁ」と思うようになっていました。なにせ彼らの相棒は、三輪バイクですから。Uber Eats配達員が稼ぐには悪天候の日に長時間稼働することが基本。雨や風に耐えなくてはいけません。安全性、積載性、どちらをとっても二輪より三輪のほうが優れているのでしょう。メリットが大きければ乗り換えようかなと思い、いろいろ調べてみました。この記事では、二輪バイクで配達しているUber Eats配達員が、よりたくさん稼ぐために三輪バイクの導入を検討してみた結果を紹介します。
■Uber Eats配達員が乗っている三輪バイク
私のまわりのUber Eats配達員がよく乗っている三輪バイクは、“ホンダ ジャイロキャノピー”と“ヤマハ トリシティ125”です。2024年11月時点で、ホンダの3輪バイクであるジャイロシリーズには、ジャイロXとジャイロキャノピーがラインナップされています。両者の違いはいろいろありますが、分かりやすいところでは、屋根の有無。ジャイロXは屋根なし、ジャイロキャノピーは屋根ありです。両者とも50ccの原付一種というところは共通しています。トリシティは125cc、150cc、300ccから選べます。Uber Eats配達でもよく見かけるのは、125ccです。これは126cc以上だと、ナンバーを業務用のいわゆる緑ナンバーにする手間があるためです。
■Uber Eatsの配達で三輪バイクを採用するメリット
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車体が安定しているので、長時間稼働でも安心感がある
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ジャイロキャノピーは自立しますし、トリシティ125は「めざせ、ころばないバイク。」をコンセプトに開発されただけあって、そうそう転ばない安心感があります。雨の日長く稼働していると、集中力が切れてきますから、これはうれしい。元気なときは、マンホールや白線を踏まないように走れますが、疲れるとどうしても油断して踏んでしまうこともあります。神経をとがらせて、私が走行しているときでも、三輪で気楽に走っていく様子はちょっとうらやましい。
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大型のボックスを載せられて、大量案件も平気
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ジャイロキャノピーもトリシティ125も、大きいものだと100Lのボックスを後付け可能。とくにジャイロキャノピーは荷台があるので、縦長のボックスを付けられたり、他のバイクにはない荷物を運ぶことに特化した特長を持っています。極稀ですが、「遅くまで残業している社員用の夜食、牛丼15人前!」など大量に運ぶ案件に当たります。大量案件は他の配達員と分けて運ぶこともできますが、工夫すればボックスに入れられそうだと、詰め込んでしまうんですよね。無理に食事を詰めると崩れることもありますし、それらが余裕で積めるのはありがたいです。
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屋根がある、後付けできるので風雨に強く長時間稼働できる
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三輪バイク特有のメリットではありませんが、ジャイロキャノピーは屋根があり、トリシティ125は社外品ですが屋根を後付けできます。Uber Eats配達員は悪天候こそ喜んで稼働するのは前述のとおり。とくにおいしいのはゲリラ豪雨のときです。激しい風雨で自転車や二輪バイク配達員が脱落していくなか、屋根付き三輪バイクの配達員は高単価案件を獲得し、元気よく走っている印象があります。
■Uber Eatsの配達で三輪バイクを採用するデメリット
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初期費用、メンテナンス費用が高い
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パーツが多いということは、それだけ高価かつメンテナンスの手間がかかるということ。2024年11月時点で、新車だとジャイロキャノピーは、メーカー希望小売価格57万900円、トリシティ125は49万5000円です。後者は、プラスしてリアボックスや屋根を付けると60万円を超えてきます。どちらも二輪と比べれば、タイヤが多い分、タイヤ自体やブレーキパッドなど周辺の消耗品の代金も多くかかります。それなりの投資が求められるので、それを覆すだけの稼働が必要です。
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屋根を付けるとツーリング映えしない
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屋根付きバイクはとても頼もしい存在ですが、ツーリング時はイマイチかと思います。配達時はあんなに嫌だった雨や風も、ツーリングではそれほど嫌ではありません。むしろ、多少の雨風があって苦労したほうが、ゴールした時の達成感があって気持ちいいかもしれません。そしてなにより、正直なところ、屋根付きバイクだとツーリング映えも気になります。友人達のバイクに並んで、宅配ピザ屋のようなバイクを置くのは、ちょっと場違い感があり少し気後れします。あとは、パーツが多いだけあって重さも気になりますね。屋根なし125ccでも、上り坂は非力さを感じるときがあります。
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快適性や積載性は二輪より優れるが軽貨物に劣る
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快適性や積載性が自慢の三輪バイクですが、もっと突き詰めると軽自動車での配達のほうが、優れています。二輪バイクよりは優れているけれど、軽自動車には劣るという中間のポジション。燃費やフットワークの軽さなども考慮して、軽自動車より三輪バイクという判断をした配達員もいるかもしれないですけれどね。
✔三輪バイクは魅力的だけど、今のPCXを手放すほどではなかった
私が配達用バイクに求める条件は、古いバイクではないこと、二段階右折が煩わしいため原付二種であること、自宅の狭い駐輪場に置けること、ツーリングにも行けることの4つ。それぞれを考慮した結果、3輪バイクの購入は見送りました。まずは金銭面です。原付二種だとトリシティ125の一択になり、新車だと屋根を後付けして60万円ぐらいです。今からバイクを買ってUber Eats配達員を頑張るぞという方にはいいかもしれませんが、私はPCXをすでに所有しています。PCXを売って屋根付きトリシティ125を買うとなると、差額は30万円ぐらいでしょう。私のような副業配達員がUber Eatsで30万円を稼ごうと思うと、本気を出して2か月、少し緩くやって3~4か月かかります。それだけの対価を払って、乗り換えるかと考えると、手が出ませんでした。自宅の狭い駐輪場に置けるかは、問題なし。ジャイロキャノピーの幅は660mm、トリシティ125は750mm、PCXは740mm。幅が広そうなイメージですが、意外にもトリシティ125はPCXと、ほとんど幅が変わりません。ツーリングにも行けるという点は、屋根が不格好な問題は残りますが、パワー的には問題なし。下記はジャイロキャノピー、トリシティ125と、現在私が持っているPCXのパワーウェイトレシオの一覧表です。
車種:ジャイロキャノピー
重量:139 kg
馬力:4.6 ps
パワーウェイトレシオ:30.2 kg/ps
車種:トリシティ125
重量:168 kg
馬力:12 ps
パワーウェイトレシオ:14 kg/ps
車種:PCX
重量:133 kg
馬力:12.5 ps
パワーウェイトレシオ:10.6 kg/ps
パワーウェイトレシオは重量を馬力で割った値で、1馬力で何kgのものを動かすかを示しています。値が小さいほど加速力に優れているということです。3車種を比べてみると、どうしても3輪バイクは車体が重いのでパワーウェイトレシオが悪くなります。とはいえ、トリシティ125なら飛ばさないし高速道路も乗りませんし、ツーリングにいけるという点はクリアかなと感じました。屋根を付けた場合は、手間ですが、ツーリング時だけ外すこともできそう。まとめると、スペック的には魅力的だが、もう原付二種を持っていること、副業Uber Eats配達員であることから、三輪バイクはいまいちフィットしなかったという結論です。
■本業勢にとってはアリな選択肢
長時間稼働時、悪天候時に三輪バイクは心強い味方になるでしょう。しかし、大きな初期投資と配達に特化した性質は、副業勢にはなかなか決断しにくい面があります。本業で配達をするなら、屋根付き3輪バイクという選択肢はかなり有効かと思います。初期投資を覆す投資価値もありそうです。いろいろ考えましたが、三輪バイクが羨ましい気持ちは変わっていないので、次のバイクを乗り換えるとなったら、「思い切ってみるのもアリかな」なんて考えたりもしてます。
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文:ヤングマシン編集部(山崎陸/エンジニア/ライター)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ヤングマシン編集部
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe0ca58275aab40c14c2f5de6c083de96513e9cd
東京は歩きすぎる!…地方との2拠点生活で見えた「東京は物理的にも疲れる街」の理由
2024/12/4(水) 8:04配信
現代ビジネス
東京って、いるだけで疲れる
地方から東京に遊びに来た友人と話していたときのこと。その友人が「東京って、いるだけで疲れるんよね」と言っていた。こう思う人、多いのではないだろうか。筆者は仕事柄、東京の街について書くことが多いのだが、その度に「東京は疲れます」というコメントが来る。どうやら、多くの人がそう思っているようだ。もちろん個々人の感覚的な話だから定量的なデータがあるわけではないけれど、実感としてこう感じている人は、けっこういる。
では、どうして東京は疲れるのだろうか。たぶん、その理由の一つが「座れる場所が少ない」こと。筆者は都市ジャーナリストとして、東京に「座る場所が少ない」あるいは「座る場所はあってもなんだか座りづらい」ことを問題にして、その理由について考察してきた。カフェはどこも激混みだし、外でふらっと座れる場所も少ない(この辺りについては、この記事で書いているのでぜひ読んでください)。そして、もう一つの「疲れる理由」は「東京がびっくりするぐらい歩かないといけない街」だからだと思う。今回は、そんな「歩かないといけない街・東京」のリアルと、そうなってしまう理由について解説する。
■実際に東京は日本で一番歩く街
「地方より東京の方が歩く」話は、ネットを中心によく語られている。たとえば、XのまとめメディアTogetterでは「Twitterの噂『地方の人間は歩かない、東京人は歩く』のは本当? 実態を探ってみた」と題して、Xで度々話題になるこの噂が本当なのかを確かめている。この調査によれば、インタビューした東京に住んでいる人の83%は「徒歩15分ぐらいまでなら歩く」と答えたらしく、東京に住んでいる人の「徒歩」に対する抵抗感の薄さが立証されている。実は、「東京は歩く」というのはデータ的にも証明されている。東京大学とジオテクノロジーズが2023年に発表した共同研究の結果によれば、1日の歩数が最も多い都道府県は、東京都だった。1日に6136歩も歩くらしく、これは全国の中央値5009歩を大幅に上回っている。他にも、ドコモの「dヘルスケア」上のデータを元にした「からだデータ白書2020」によれば、東京都の平均歩数は5749歩で全国1位。データを取っているのが2020年のコロナ禍中だったこともあって、上述の研究結果より歩数は少ないが、それでも堂々の1位である。歩数の調査は正確な計測が難しいこともあって統計ごとに結果にブレはあるものの、おおよその調査で東京は上位5位に入っている。日本公衛誌第9号に掲載された「都市規模による歩数の違い」(井原正裕らの研究による)によれば、都市の規模が大きくなればなるほど歩数が増えることが報告されている。となれば、日本でもっとも都市規模が大きい東京の歩数が多くなることは当然の結果だろう。ちなみに筆者は東京と香川の丸亀で二拠点生活を行っている。試しに、東京での歩数と香川での歩数の3日間平均を同じ曜日で測ってみたところ、香川で1976歩だったのに対し、東京では4198歩だった。当然ながら、香川での移動はほとんどが車で、東京では公共交通機関が主になるから、この結果も違和感がない。特に筆者が住んでいるのは香川の郊外で、最も近いスーパーが2kmほど先。当然車を使うし、なんなら車に慣れすぎて本来は徒歩で行けるはずの近所のコンビニさえ車で行ってしまうこともしばしばだ。
■犯人は「駅」
では、どうして東京はこんなにも「歩く」のだろうか。前述したジオテクノロジーズの調査に参加した樋野公宏氏は「行きたくなるお店や公共施設が多い、鉄道やバスなどの公共交通が充実しているーそんな都市では住民の外出率が高く、歩数も多くなる傾向にあります」という。当然のことだが、公共交通機関の発達は、歩数の多さの原因となる。特に歩行距離でいえば、「駅」の存在は東京の街の歩行距離を格段にアップさせている。2017年のデータになるため、現在では一部変化もあるが、渋谷駅の平均移動距離は約330m。渋谷駅内で乗り換えをするには、人混みを移動することも考えるとだいたい5~10分ぐらいは歩くのだ。ちなみに、新宿駅は約182メートル、池袋駅も約207メートルでそこそこの距離。乗り換えがある場合、この道のりを歩かないといけない。疲れる。実は、平均移動距離でいうと大阪もかなり長い。というのも、大阪は私鉄とJRの駅が離れている場合が多く、大阪駅の平均移動距離は328mで渋谷に匹敵する。
ただ、東京でさらに歩行の距離数を高めているのが、地下鉄による「垂直移動」だ。首都圏の地下鉄の垂直方向の平均移動距離は13mで、平均こそ関西圏と同じだが、首都圏は突出して深い地点が多い。たとえば秋葉原駅での「つくばエクスプレス」から「総武線」の高低差は約48mで、ビル16階分に相当する。そりゃ、ビル16階分の移動が発生すればエスカレーターを使ったって疲れるに決まってる。それ以外にも垂直移動距離が長い駅ランキング20位のうち、16が首都圏で占められており、いかに東京の地下鉄移動が過酷かがわかる(ここまで、「小佐野 景寿「「乗り換えで歩く距離」が長い駅ランキング」」の調査による)。明らかに、東京では駅の存在によって「歩行」が多く発生しているのだ。
後編『東京は地方より歩く街だった…「歩くことが当然」で疲れてしまう納得の理由』で詳しく解説する。東京という都市の発達に、徒歩移動が増える要因があるとわかる。
谷頭 和希(都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家)
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/23249caeb6303d160f2ca4a3a57cbad6a81d3936
まいばすけっと/Uber配達員による買物代行機能、1000店舗で導入達成
2024年12月04日 15:45 / 経営
まいばすけっとは12月4日、Uber Eats Japanのオンラインデリバリーサービス「Uber Eats」を新たに400店舗に導入し、まいばすけっとでの「Uber Eats」導入店舗数が合計1000店舗を達成した。
まいばすけっとでは、6月26日に「ピック・パック・ペイ」(PPP)を国内初の対応店舗として導入。PPPは「Uber Eats」の配達パートナーが、注文商品のピック作業・袋詰めから会計・配達までを一貫して手掛ける機能となる。導入以降、買物に行く余裕がない人をはじめ、近い距離でも外を歩くことが難しい人など、多くの顧客が利用しているという。
流通ニュース
https://www.ryutsuu.biz/strategy/q120476.html
[EC] UberEats, 冬の札幌へ遠征(2024.11)〜元『馬鹿力』構成・渡辺のウーバーイーツ日誌
渡辺雅史: 冬の札幌へ遠征〜元『馬鹿力』構成のウーバーイーツ日誌
最高気温10度以下の札幌でウーバーイーツ配達チャレンジ【チャリンコ爆走配達日誌】
2024/11/21(木) 8:30配信
週プレNEWS
東京より寒いところなら配達員が少なく、注文が増えそう……というわけで札幌で配達をしました!
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第76回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
* * *
猛暑日続きの夏が9月まで続き、10月に入っても真夏日を記録。私が主に配達を行なっている東京の都心部エリアでは熱中症になる恐れもあり、昼間の配達はなかなかできませんでした。10月後半に入り、ようやく暑さが落ち着いたので「さあ、昼の配達を再開させよう」と、配達員用アプリのスイッチを平日の昼間、毎日のようにオンにしているのですが......入ってくる依頼は1時間に1本あるかないか。入ってくるものも1件配達して320円のものばかり。配達で稼ぐというのは厳しい状況です。なぜ稼げなくなるのか。それは私と同じように夏は暑くて昼間の配達を避けていた人たちが昼間の配達に続々参入しているから。そして涼しくなったので、これまでウーバーを使っていた人たちが自分で店へ行くようになったから。配達員が増えて注文が減れば、舞い込んでくる依頼の数も需要と供給によって設定される配達料もグッと下がってしまいます。だったら、すでに秋を通り越して冬に入りかけている地域へ行けば、働こうと思う配達員も少なく、寒くて外出が面倒と感じる人からの注文も多くてガッポガッポ稼げるのではないか。
■札幌遠征
そんなわけで、11月6日から8日にかけて北海道の札幌へ配達に行ってきました。交通費は往復LCC、札幌の繁華街・すすきののビジネスホテルに2泊する格安パックで2万6000円。LCCに乗るための成田空港への電車代や新千歳空港から札幌市内までの電車代、自転車レンタル代、現地での食費を含めると合計4万円ほど。10月下旬の私のウーバーの稼ぎは平均で週2万円ほど。週のおよそ半分となる3日間で1万円プラスになればOKという感じです。なので、札幌遠征にかかった4万円プラス1万円の5万円を3日間で稼げれば旅行に出かけた上にいつも通り稼げて超満足。4万円でも旅行したのにプラマイゼロ、東京でダラダラ過ごしていても食費はかかるのに、その代金もゼロになるわけですから大満足です。ここからはそんな札幌遠征の愚痴を書き連ねていきます。「愚痴」と書く時点で結果はネタバレしていますが。
11月6日、朝7時30分出発の新千歳空港行きのLCCの飛行機に乗り込んで、機内のアナウンスから聞こえて来たのは「ただいまの新千歳空港の天候は晴れ。気温はマイナス1度」との言葉。到着後、機内から外に出るとダウンジャケットをはおっていてもヒヤッとする感じでした。寒い中配達するのは大変ですが、そんな環境を狙ってきたので、むしろ大歓迎。晴れていて道路も乾いているのでどんなに寒くても路面が凍結する心配がありません。「狙い通り稼げるぞ」と札幌市内の自転車貸し出しのターミナルで自転車を借りて漕ぎ始めたのが朝10時。そろそろランチタイムに入ろうかという時間です。札幌らしい場所で撮影をしながら依頼を待っていると、すすきのエリアの吉野家からの配達が。初めて行く場所でしたが問題なくこなして366円をゲット。すすきの近辺にたくさんある北海道を代表するコンビニ・セイコーマートの前で撮影したり「ウーバーイーツは、ローソン、ファミリーマートの配達や7NOWの代行配達をやっているけど、セイコーマートの配達はやってないのか」「セイコーマートの商品はwoltで注文できるのね」なんてことをチェックしていると、今度はイオンモールの中にある吉野家からの配達依頼。それを注文された方のところへ届けると、依頼がピタリと止まりました。時刻は12時30分。13時になっても依頼が来なかったのでセイコーマートで買ったお弁当を食べながら待っているとマクドナルドからの依頼。配達を終えたのが14時。そこからすすきの周辺をウロウロ。15時からホテルにチェックインして部屋で待機していましたが、依頼がまったくやってきません。ようやく入って来たのが22時30分。そこから立て続けに3件注文が入ったのですが、初日はここまで。13時間30分待機して注文はわずか7件。収入は2527円でした。この日の札幌市内の気温は最低0度、最高9度。寒かったので注文が多いと思ったのですが、期待はずれの結果に終わりました。
■翌日、ビジネスホテルの窓から外を見ると......。
日目が終わった時点で収入は2527円。しかも2日目はホテルにこもりっぱなし。これではなんのために札幌に来たのかわからないので、3日目は車道の雪が溶けた午前3時から配達を始めました。すすきのは道内一の繁華街。夜中でも配達依頼がくるだろうと待っていると、ラーメン屋から824円の依頼が。雪が残っているとこんなに金額が上がるのかと驚いたものの、いつまでこの高水準が続くのかなと不安に思いつつラーメン屋へ向かうと、店の前にラーメンができ上がるのを待つ同業者の方の姿。話しかけてみると、札幌で軽自動車を使って配達しているとのこと。さらに聞くと札幌のウーバー事情をいろいろ教えてくれました。
「春から秋にかけて昼間の札幌のウーバーは厳しい」
「深夜のすすきのは注文がかなりあるので、札幌エリアで稼ぐなら夜10時から翌朝6時狙いがオススメ。ただ単価は安く、がっぽり稼げるわけではない」
「札幌は軽自動車を使った配達員が多いので、5kmから8kmほどの長距離の配達が多い。自転車で依頼が来ないのは、長距離の配達依頼が多いからと思われる」
そして最後に、こんな言葉を。
「昼間の雷と大雪でウーバーを利用するスイッチが入った。今夜から明日の夜にかけては依頼の数も配達料も爆発的に増える!」
車道からは雪がなくなったものの歩道には中途半端に溶けたシャーベット状の雪。地元の方は冬用の靴を持っているので靴の中に水が入ったり、雪に足を取られて転びそうになったりすることはありません。ですが、そんな歩道を歩いて外食に出かけたり買い物をしたりするのは面倒とのこと。なので歩道がベシャベシャな日は注文がものすごく増える。配達料も雪が降っている最中はそんなに上がらないものの、時間が経つにつれ上がっていく。これからの24時間はボーナスタイムだと。
「一度ウーバーを使えば利便性にハマる。そして冬の間ウーバーを使い続ける。だから雷と大雪のセットは、稼げる時期の訪れを告げる合図と言えるよね」
なんか大げさなことを語り出したなぁ、なんて思っていたらラーメンができ上がり、その人は「じゃあ、頑張ってね」と私に声をかけ、ラーメンを持って軽自動車へと消えていきました。2日間札幌にいて2527円しか稼げてないし、ダマされたと思ってここから帰りの飛行機に乗るまでぶっ通しで配達してみようと、すすきのを中心に稼いでみた結果がこちら。ウーバーは朝4時から翌日の朝4時を「1日」としてカウントするので、最後の1日で稼げたのは3時から4時の939円と、4時から18時までの1万2903円の計1万3842円。軽自動車の方が話された通りのことが起きて、配達の件数、配達料の単価が共に爆上がり。東京で働く以上に稼げました。ただ、初日、2日目がまったく稼げなかったので、トータルでは2万円以上の赤字でした。おそらく来週以降に札幌へ行けばかなり稼げそうな感じですが、自転車で雪道を走るのは危険です。また札幌市内のレンタル自転車の今シーズンの営業は11月15日で終了するとのこと。なので、自転車を使って1日でこれだけ稼げたのはタイミングが良かっただけ。札幌でコンスタントに稼ぐのは難しそうです。ちなみに、この雪の影響なのか、予約していた新千歳空港から成田空港へ向かうLCC最終便は出発が1時間20分遅れ、成田空港に着いたのは23時30分。都内へ向かう電車、バスはすべて終了してしまったため家に戻ることができず、ターミナルのベンチでひと晩過ごしました。雪の残る街の中を配達するよりきつかったです。
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5e072447b732f7e2d0f0703a60e285568a49d24
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7fab7f4639f31d32f44db0695925a2b1f363741
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd5fd787fea9942297812c1e841b4113252e1165
https://news.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E9%9B%85%E5%8F%B2
東京都内の真夜中に多い「ウーバーイーツ配達先ベスト3」【チャリンコ爆走配達日誌】
2024/8/22(木) 7:00配信
週プレNEWS
私の深夜配達先ランキングのベスト3を紹介します
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第63回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
* * *
お盆休みも終わり、8月ももう終盤。早いところでは、もう新学期が始まっていますが、東京では最高気温が35度を超える日もあり、夏が終わる気配はまだまだありません。努力義務化されたヘルメットの着用、しなくても問題ないもののBAD評価の要因となるので着用するマスク、電動でアシストされるとはいえ常にペダルを漕ぎ続けなければ動かない自転車。そんな環境で配達をしているので、この季節は基本、気温が30度を下回らない限り配達しないようにしています。となると、配達する時間帯は早くても21時から。主に稼働する時間は深夜2時前後という真夜中の配達が中心となります。この時間帯はやっている店が少ないこともあって注文される方が少なく、稼げる時間帯ではありません。ですが、昼間の配達では体験できないものも多く、配達で感じたことをあれこれ書く私のような人間にとっては興味深い時間帯です。
そこで今回は深夜に多い配達先ベスト3を紹介します。ランキングは私の配達をもとにしているので、フードデリバリーで深夜配達されている方は「自分も深夜に配達しているけど、全然違うぞ!」とお怒りにならず「東京エリアではそんな配達先もあるのね」ぐらいな感じで見ていただけたらと思います。
第3位は「銀座のクラブ」。
私が配達をするのは、東京の日本橋を中心とするエリア。銀座までは自転車で10分程度なので、クラブへ配達することが結構あります。配達するものは、日本橋周辺にある店のスイーツやサンドイッチ、銀座周辺のすし屋の折詰めなど。クラブのお客さんがホステスの方たちと召し上がるために注文するのでしょう。銀座で遊ばれている方は情報をよく知っているようで、路地裏にある隠れた名店のような雰囲気の店で受け取り、銀座へと運んでいます。指定された店へ行くと、必ず建物の前には注文された方ではなくお姉さま方がいて、商品を渡して配達完了。配達する身としては、エレベーターで目的の店まで行く手間が省けてありがたいです。また、職人さんが作られる折詰めは、多少傾いても中身が偏らないよう隙間なくおすしを入れているので、傾いてしまわないか不安を感じずに配達できるのでとてもありがたいです。
第2位は「病院」。
こちらは以前「病院の先生たちがウーバーイーツで注文する鉄板メニューは?」で紹介したので詳細は省きますが、注文される方の多くは疲れた顔をされております。
そして、第1位は「外資系企業」。
日本橋、大手町エリアのオフィスビルには多くの外資系企業が入っています。23時30分過ぎ、終電がなくなる時間から増えるのが、こういう企業で働く人からの注文です。深夜なので指定のビルに到着したら裏側にある通用口にまわり、警備室で入館手続きをします。この時、入館証をもらうために外部の業者の入退館記録が記されたシートに名前や配達先を記入するのですが、このシートには「0:15 ウーバー 配達先〇〇」「0:37 ウーバー 配達先〇〇」「0:55 ウーバー 配達先〇〇」「1:32 ウーバー 配達先〇〇」「1:47 ウーバー 配達先〇〇」「2:20 ウーバー 配達先〇〇」と、ズラリと書かれており「外資系企業って大変だな」と思います。そして業務用エレベーターで目的のフロアへ行きます。
フロアに着いたら注文された方に連絡して、業務用エレベーターの近くで商品を渡します。注文したものを渡す際、向こうの顔がチラリと見えることがあるのですが、どの方も大変疲れ切っています。男女の比率は半々といったところです。そんな方々が注文するのは、男性は牛丼かコンビニのお弁当。女性はコンビニのおにぎり、サンドイッチが多いです。深夜まで営業している店はコンビニか牛丼屋ぐらいなので、このようなラインナップとなるのはしかたないことと思います。ですがコンビニの場合、ビルから歩いて2、3分ほどで行くことができる店舗が多く、真夜中の配達を始めた頃は「ちょっとした休憩もできない状況なのか」と驚いたものです。他にも、皇居周辺を自転車で通っていたらカブトムシが飛んできてヘルメットに当たったとか、公園で泣きながらブランコを漕ぐおじさんを見たとか、真夜中の配達ならではの体験はいろいろしていますが、そういったエピソードはまた別の機会にお話しできたらと思います。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
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昨夏のウーバーイーツ配達経験から得た、今年の猛暑を乗り切るための秘策【チャリンコ爆走配達日誌】
2024/7/4(木) 7:10配信
週プレNEWS
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第56回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
* * *
2023年、東京都心では最高気温30度を超える「真夏日」と呼ばれる日が64日連続で続きました。私の昨夏のウーバーイーツ配達記録を確認してみると、64日間続いた真夏日の間に働いたのが33日、配達回数476回、稼いだ金額20万8951円。去年の夏はバリバリ配達しましたが、その経験から得た、この夏に実践したい暑さ対策を紹介しようと思います。自転車配達で去年の夏から大きく変わったのは、ヘルメット着用の努力義務化です。現在、私は配達中にヘルメットを着用しています。このヘルメット、蛍光色で頭の部分に穴が開いているため、炎天下で自転車に乗る際に着用しても蒸れないだろうと思って購入しました。ですが、35度を越える日も当たり前のようにあった去年の夏は、メーカーも想定していない暑さだったせいか中が熱くなり、7月下旬にはランチタイムの配達中にめまいを起こし、まっすぐ歩くことができなくなりました(その日は夜まで配達予定でしたが、昼で切り上げました)。
そんな経験から今年購入したのはハッカ油です。リュックの中に保冷剤を入れておいてアイスやかき氷などを運ぶ際に役立てつつ、適宜、頭、首、脇を冷やす。なんて対策も考えたのですが、食べ物と頭、首、脇を冷やすものが同じだと衛生面で問題がありそうですし、保冷剤によってリュックの中が結露すると紙袋で渡される料理を運ぶ際に濡れて袋が破れてしまいます。かと言って、かけるとスーッとする整髪料を体にかけまくって食べ物を配達するのも、あまりいい印象ではありません。そこで、食べ物でもあるハッカ油の入った霧吹きを準備。暑くなったら頭や体に吹きかけることで暑さを乗り切ろうと考えています。汗対策としては、ハッカ油のほかに、トレーニング用のアンダーシャツを購入。汗を目立たなくしました。さらに東京都の銭湯で使える共通回数券を購入。配達中にいつでも銭湯に立ち寄って汗を流す態勢を整えました。
続いての対策は、リュックの中のダンボールの仕切りを増やすこと。私が使っているウーバーのリュックは内側に断熱が期待できる素材が使われていますが、思ったほどの断熱効果はありません。そのため、去年はアイスやかき氷の注文をこなすたびに「BAD評価をつけられるのでは」と不安でした。そこで、スーパーマーケットの一角にあった「ご自由にお使いください」コーナーから拝借した段ボールで仕切りの数を増強。さらにその上から段ボールのフタをかぶせて、アイスがなるべく溶けないようにしました。それでも、結露の問題はまだ解消できていませんが。
それと欠かせないのは、スマートフォンの熱暴走対策。GPS機能を使う配達員用のアプリは、使用中にスマホが熱くなることがしばしばあります。春、秋、冬は外気にさらせば熱もすぐに冷めるのですが、夏はそうもいきません。放っておくと急に配達員用アプリが強制終了したり、場合によってはスマホの電源が突然落ちてしまうことがあります。小型のファンを使って本体に風を当て続ければ熱は逃がせそうですが、ウーバーで丸1日働くためには、スマホをフル充電させただけでは足りず、大容量のモバイルバッテリーもフル充電させておかなければなりません。その上、小型のファンを回し続けるための充電池をプラスするとなると、配達もそうですが充電作業が大変になります。そこで考えたのは定型文のスタンバイ。配達依頼が届いたら「この季節はスマートフォンが熱暴走で機能しなくなる可能性があるので、電源を落として配達します。配達員の現在位置がわからずご不便をおかけしますが、到着までしばらくお待ちください」という定型文を送信して電源オフ。店に近づいたら電源を立ち上げ、商品を受け取り、配達先を確認したら「現在、お店で商品を受け取りました。〇〇分ほどで到着予定です。再び電源を落とさせていただきます」と送信して、配達先に近づいたら電源を立ち上げる。このようにスマホに定型文を用意。注文された方へコピペで簡単にメッセージを送れるようにしました。これだけ準備しても、最近の夏は異常な暑さなので想定外のことが起こりそうですが、この夏もとりあえず交通事故や商品をこぼすことなく、無事に運び切れたらいいなと考えています。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
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https://news.yahoo.co.jp/articles/c7fab7f4639f31d32f44db0695925a2b1f363741
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd5fd787fea9942297812c1e841b4113252e1165
https://news.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E9%9B%85%E5%8F%B2
伊集院光と放送作家・渡辺雅史との不思議な関係についてのエピソードまとめ
2018.11.132021.11.24
ニッポン放送での出会い
伊集院光がニッポン放送で『伊集院光のOh!デカナイト』(1991~94年)に出演していた際、出待ちをしていたネタはがき職人・サバ味噌煮が渡辺雅史である。その後、渡辺はニッポン放送のアルバイトとして関わり、放送作家の足掛かりとなる。現在、『伊集院光 深夜の馬鹿力』『爆笑問題の日曜サンデー』の構成作家を担当している。
ラジサマリー
https://radsum.com/archives/364
◆構成渡辺君が
辞めちゃう理由ってなんでですか?
y6f********さん
2019/6/28 7:18
伊集院光深夜の馬鹿力の構成渡辺君が
辞めちゃう理由ってなんでですか?
marvinさん
2019/6/30 4:01
確か本業の Uber Eats 配達員が忙しくなったからだって言ってた様な気がします。放送作家の勉強がしたいなら現場から離れる必要は無いですからね。そんな説明では納得出来ません。やっぱり本業に専念すると見るのが正しいかと思います。
◆中年男性スタッフの笑い声がずっと入ってましたが、今も同じですか?
are********さん
2023/10/1 1:23
伊集院光の深夜の馬鹿力を7、8年以上聞いている人に質問です。
前に伊集院さんのラジオを聞いていた時、放送中に中年男性スタッフの笑い声がずっと入ってましたが、今も同じですか?
明らかに減ったり無くなったりしている場合はいつ頃からそうなったか大体でいいので教えてください。
wit********さん
2023/10/2 13:54
「構成の渡辺くん」と呼ばれていた構成作家さんが2019年にお辞めになられています。20年以上番組を担当されていて、特徴的な笑い声ですからこの方の声のことだと思います。その後、別の構成作家さん→以前から番組にも出演していた河野かずおさん(2021年〜現在)と変遷しているようです。番組聞いてると複数人で笑ってる時もある気がします。渡辺さんの声ほど特徴的でないのであまり印象に残っておらず今調べて知りました笑。
◆渡辺君が戻ってくることはないのでしょうか?
gia********さん
2021/9/16 8:08
伊集院光深夜の馬鹿力に構成の渡辺君が戻ってくることはないのでしょうか?
渡辺君がいたときの方が面白かったですよね。「教えて老害さん」って新コーナーも面白くなさそうですよね。面白い空脳は殆どやらないのに。
ベストアンサー
shi********さん
2021/9/17 9:21
渡辺さんは通院してて、夜はちゃんと寝るように、と医者から言われているので無理だと思います。
落語を奥さんに聴いてもらって、医者のときに「おっOいさわっときゃよかった」という発言はやめた方がよいと言われないと、そのマズさに気がつかなかったという話を聴きました。もう女性の陰部の名称で笑いをとる、バニラトラックで笑いをとる、嬢の容姿で笑いをとる、などは時代遅れの深夜放送という気がします。自分たちがテンOを使う話は肯定的に話して熊田曜子さんが使ったものでは笑いにするのもドン引きです。旅の話は好きなのですが、コロナでできないし、最近聴いていて辛いです。
yamasitahoubunさん
2021/9/17 0:58
構成渡辺くん戻ってきてほしいですよね
老害のコーナーって明らかにつまんなそうですよね
そもそも老害なんて言葉を あまり使ってほしくないなー
構成見習いの大谷君だか瓶底眼鏡くんだかどちらかは知らないけど あまりこういう言葉を気軽に使うべきじゃないよ
あと個人的には AD 柳沢 AD 見習い補佐代理 の松上くんが、今何してるか知りたいですね
***********さん
2021/9/16 18:55
もう戻ることは無いと思われます。恐らく渡辺君も大なり小なり伊集院の気難しさに嫌気が差した部分もあると思いますので。
脱・渡辺後は明らかに番組の質が下がったというのは同感です。
個人的には「自虐のうた」「豆知識予備校」「渡辺校長の平成ハレンチ学園」あたりが大好きでした。
Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11249448306
〈年収激減〉フードデリバリー配達員が稼げる時代は終焉? 出前館とUber EATSに見る国内市場の限界
2023/11/27(水) 7:02配信
集英社オンライン
■日本のデリバリー市場の縮小危機にまつ未来…
今期の出前館の決算は衝撃を持って迎えられた。オーダー数、流通取引総額、アクティブユーザー数ともに減少し、2024年8月期は2%の減収だったのだ。そこに見え隠れするのはフードデリバリー市場の縮小という悪夢だ。最盛期は年間1000万円稼げると話題になった配達員だが、注文数の減少、配達エリアの縮小、報酬の減額で懐が寂しくなる未来も見えてくる。
修正した想定よりも早いスピードで出前館の利用者は減少している?
アメリカのUber Technologiesのフードデリバリー事業は好調をキープしている。2024年7-9月のデリバリー事業における取扱高は186億6300万ドル。前年同期間比で16%増加した。この事業の取扱高は2023年度も2割近く増えていた。特にコロナ禍以降は右肩上がりの事業なのだ。
一方、出前館の2024年8月期の売上高は前期比2.0%減の504億円。もともとは8.9%の増収を計画していたが、会社予想を下回るどころか、減収という結果に終わっている。出前館は2024年5月22日、傘下にあった法人向けフードデリバリープラットフォーム運営会社の株式会社くるめしを譲渡することを発表。それと同時に業績の下方修正を行い、売上高を期初予想の560億円から510億円に引き下げている。リリースのタイトルは「持分法適用関連会社の異動(株式譲渡等)、特別利益の計上(関係会社株式売却益)及び業績予想の修正に関するお知らせ」となっており、一見するとこの会社を売却したことが売上予想の引き下げに影響しているかのような印象を受ける。しかし、くるめしは子会社ではなく持分法適用関連会社だ。売上高は連結業績に影響せず、持分比率に応じた利益を財務諸表に反映させるだけである。リリースの最終ページに書かれていた「GMV が期初想定より下回る見込みのため」という言葉こそが、この会社の行く末を占う最重要のものだった。GMVとは流通取引総額のことで、出前館というプラットフォームにおいて取引された合計金額を表す。出前館の2024年8月期の流通取引総額は1904億円。前期よりも7.4%減少している。注文数に至っては7031万件で、9%の減少だ。出前館は2024年5月22日に2024年8月期通期の売上高を510億円に引き下げる下方修正を行った。この期の着地は504億円だ。想定を更に上回るスピードで流通取引総額が削られているのではないか。
■日常生活に溶け込み切れない日本のフードデリバリー
Uber Technologiesと出前館の業績の違いは、アメリカと日本でのフードデリバリーの利用状況の差によるものが大きい。アメリカでは2018年の段階で、フードデリバリーは340億ドル(当時のレートで3.6兆円)もの市場を形成していた。シェアトップのDoorDashがソフトバンク・ビジョン・ファンドなどから5.3億ドルもの資金を調達したのが2018年3月だ。アメリカのマクドナルドがUberEatsと提携して配達を強化したのが2017年である。アメリカでは仕事や家事に追われて時短を目的としたフードデリバリー需要が強く、市場の大幅な伸長が見込まれていた。消費者の止むに止まれぬ利用動向があったわけだ。
一方、日本では事情がやや異なる。食に関連する情報提供を行う「食の窓口」のフードデリバリーに関する消費者調査(「食の窓口が「出前・デリバリーサービスに関するアンケート調査」を実施」)によると、利用する理由のトップは「料理をするのが面倒な時」で38.6%。「特定の料理が食べたい時」が32.0%と続く。「忙しくて料理をする時間がない時」は24.9%と低い。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査(「宅配に関する調査(2022年)フードデリバリー編」)では、デリバリーで注文した料理のトップはピザで57%を獲得している。2位のお弁当は29%。3位の寿司が27%だ。ピザは子供を持つ家庭から友人同士のパーティー、一人暮らしの学生や社会人まで、利用シーンの幅広さが特徴だ。「料理をするのが面倒」という消費者のニーズを満たすのにぴったりの料理だと言える。しかも日本にはピザを手作りするという習慣がないため、「特定の料理が食べたい」という利用動向にも当てはまりやすい。ただし、宅配ピザの平均単価はMサイズで2500円ほど。高額なために利用頻度は決して高くはない。高額なのは3位の寿司も同じである。つまり、日常的にフードデリバリーを利用するという意識が低いのだ。 アメリカもピザの宅配は人気があるが、ハンバーガーやタコスなど日常食での利用が中心だ。
Uber Eatsで最も注文が多い商品は、フライドポテト、ガーリックナン、パッタイ(タイ風焼きそば)など、軽食が多い(「The 2023 Uber Eats Cravings Report」)。つまり、アメリカはフードデリバリーが日常に溶け込んでいるために市場拡大が望めるが、日本はコロナ禍という外出制限がなされた異常事態で市場が一時的に伸びただけであり、経済活動の再開とともに市場は縮小へと向かうのではないかと予想できるのだ。その様子は、インターネット上での検索需要を調査するGoogleトレンドにも見てとれる。
■巨額の資金調達を行って自社株買いを実施
過去5年における「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の検索数は、2020年4月から5月にかけてピークを迎えたが、その後は右肩下がり。最盛期を100とすると、現在は20を下回る水準だ。「出前館」もほぼ同じである。アメリカでシェアの高い「DoorDash」を調査すると、2024年2月に一時的に検索数が膨らんで100を形成しているが、60~70で安定的に推移している。この傾向は「Uber Eats」にも当てはまる。2022年にDoorDashとfoodpanda、DiDi Foodが相次いで日本から撤退したが、コロナ禍ですら海外勢にとって日本は魅力的な市場ではなかったということだ。出前館は2021年9月にZホールディングス(現:LINEヤフー)などから834億円もの資金を調達した。出前館は2024年8月期に37億円もの純損失を出しているが、これは資金調達による潤沢なキャッシュがあってのものだ。しかし、出前館は2024年7月に最大50億円の自社株買いを行うと発表した。すでに9億円近い自社株を買い取っている。巨額の資金調達は成長に必要な投資を行うことが目的だったはず。配達員の獲得やマーケティングに投じる計画だったのだろうが、今やその一部が、株価対策の自社株買いに使われているのだ。白旗をあげているようにさえ見える。
■度重なる価格改定と発注数の減少で稼げない職種に?
市場縮小の影響を真正面から受けるのが配達員だろう。フリーランス協会は配達員の実態調査(「フードデリバリー配達員実態調査」)を行っているが、それによると、1週間の平均報酬で10万以上15万円未満との回答は2024年が4.2%で、2021年の6.5%から2.3ポイント低下している。15万円以上20万円も1.1%から0.7%に下がった。その一方で、1万円以上10万円未満のゾーンがそれぞれ増加している。つまり、かつてのように稼げる仕事ではなくなっているのだ。出前館は2023年8月に配達員の基本報酬を引き下げた。同年は3月にも値下げ基調の改定を行っていた。配達員への報酬を引き下げているのはUber Eatsも同じである。フリーランス協会の調査では、個人年収に占める配達員としての収入割合が100%と回答した人は、26.9%で最も多い。調査した2万6550人中、7153人だ。次に多いのが2~3割で19.0%。1割が17.3%と続く。つまり、専業配達員と1~3割程度の軽い副業配達員で二極化している。フードデリバリーの市場が本格的に縮小するのであれば、この傾向は更に進むだろう。そして、稼ぎたい一方で仕事が少ない専門配達員は別の職種を選択するケースも増えるのではないか。そうなるのであれば、出前館やUber Eatsなどのサービス提供者は、配達の質を高めるためのモチベーション維持に注力する必要があるだろう。市場の停滞と利益を出しづらいというビジネス構造の中、難しいかじ取りを迫られる可能性もある。
取材・文/不破 聡
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9c8a7a6ef488c81773b71ecafa7d9fa2c9d779c
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