[機器][LSIゲーム] FL/バンダイ,LSIゲーム
◆ビームギャラクシアン/Beam Galaxian(FL/バンダイ)
T鈴木
あのギャラクシアンが電子ゲームで登場!!
ゲームセンターで大人気の「ギャラクシアン」が電子ゲームで登場したとあっては、「そりゃ欲しい!絶対欲しい!」・・・・とみんな思ったことでしょう。このFLビームギャラクシアン、ハッキリ言って、そんな人たちを充分満足させる出来だったと思います。
背景に星が流れる驚愕!!電源を入れるといきなりゲームスタート。「♪チャ~ラ~チャララチャ~ラ~」と、某スター◯ォーズ」そっくりのテーマが流れます。そして、左の画面をよく見てください。背景に星が輝いているではありませんか!この星が数パターンの点滅を繰り返すことによって、ゲーム中は星が流れているように見えるのです!す、凄いぃぃ(と、当時買った人たちは思ったことでしょう)!!
曲線を描いて飛来するエイリアン
アーケード版同様、エイリアンは(擬似的に)曲線を描いて飛んできます。これがなかったらギャラクシアンじゃありませんね!?エイリアンの軌道を先読みし、ビームを発射して殲滅します。エイリアンは一匹ずつしか飛来してきませんので、割と潔いです(笑)。*ゲームBでは2匹飛来
ぜひ持っていたい一品
筆者は、任天堂のゲーム&ウォッチばかり集めていたのですが、ふとした気まぐれでこれを入手しました。う~ん、FLもなかなかやるな!と思わせたほどいい出来です。これからFLを集めようと思っている人は、まずこれを探してみてはどうでしょうか?ただ、かなり効果音が大きいので(当然ボリューム調整などない)プレイするのがちょっと恥ずかしかったり(笑)。
◆フリスキートム/Frisky Tom(FL/バンダイ)
FLゲーム屈指の出来
「フリスキートム」は、1981年に日本物産が発売したアーケードゲームの移植です。オリジナルのアーケード版は、いまいちヒットしなかったようですが、このFL版フリスキートムは、すばらしい本体のフォルムから、美しい蛍光表示に至るまで、非常にすぐれた出来になっています。もちろん、ゲーム内容も文句なしの出来で、まさにFL屈指の名作と言えるでしょう。
お風呂に水を溜めよう!
トム(主人公)はパイプをつたって移動します。ネズミがかじって落下してしまったパイプを拾い、元の位置に戻さなければなりませんが、このパイプでネズミを攻撃することも出来ます。鉄パイプを凶器に使うなかなかバイオレンスな奴です。パイプには水が流れており、お風呂に一定の水が溜まればクリア。女性が登場して入浴します。
コーヒーブレイクもあるぞ
2面をクリアすると、トムとネズミが追いかけっこするデモが現れます。このときの「♪ツッチャツッチャツッチャ・・・・」というサウンドが楽しげでいい感じです。ぜひ見てください。
意外なところから入手!
このフリスキートムは液晶版も発売されています。そう言えば、電子ゲームってやたらと水道管を扱ったゲームが多いですね(笑)。「パイプライン」(増田屋)とか「オイルギャング」(エポック社)とか。
ところで、筆者はこのゲームがずっと欲しかったのですが、なかなか見つけることが出来ませんでした。けっこう生産数は多かったと思うのですが、なぜか筆者の周りには全然無いのです。このHPの制作を手伝ってくださっている史(Fumi)さんに「幻魔タイタン」(エポック社)とトレードしてもらい、ようやく手に入れることができたのですが、どうやら「幻魔タイタン」のほうが見つかりにくいようですね。(^^;) この辺が電子ゲームコレクトの奥深いところっていうか
◆バーガータイム/Burger Time(FL/バンダイ)
ハンバーガーを作ろう!
バンダイの「バーガータイム」です。データイースト株式会社が1982年に発売した「ハンバーガー」というアーケードゲームの移植ですが、なかなか忠実に再現されていると思います。さて、そのゲームの内容はどうでしょうか?
巨大材料を落とせ!
主人公のコックさんを操作して材料を下に落としていき、巨大ハンバーガーを完成させましょう(ここまでくると、世界観も何もないですね)。アーケード版では、コックさんが材料の上を通れば勝手に下に落ちていきましたが、このゲームではボタン操作で材料を下に落とさなければなりません。これがちょっと戸惑ったり(笑)。
強敵!ピクルス&ウインナー!
途中ではピクルスやウインナーが邪魔をしますので、ペッパーを使ってやっつけます。コックさんは画面右端ではペッパーを使えないという致命的弱点があるので注意してください。こいつらには階段を昇り降りするというグラフィックはなく、いきなり下に降りてくるので強敵です。また、材料を下に落として圧殺することもできます(ウインナーやピクルスの「グゲフッ!」という声が聞こえてきそうですね)。まとめて下じきにすれば高得点ですので、ぜひ狙いましょう。
タイトルのなぞ
この「バーガータイム」ですが、元々のタイトルが「ハンバーガー」だったのは前述した通りです。なぜタイトルを変えたのかは不明ですが、後にナムコから発売されたファミコン版も「バーガータイム」でした。それだけならまだいいのですが、オリジナルを作ったデータイースト自身が制作した続編も、なぜか「スーパーバーガータイム」。もはや完全に「バーガータイム」というタイトルで定着してしまいました。ここまでくると「ハンバーガー」という商品名自体が法的に使えなかったのでは?・・・と勘ぐりたくなります。果たして、事実はどうなのでしょうか!?(まあ、そんなこと分かったところで、ひとつもいいことないけどね)。
◆FL機動戦士ガンダム/Mobile Suit Gundam(LSI PORTABLE GAME/バンダイ)
最高売上FL!
最も売れたゲーム&ウォッチと言えば、任天堂の「ドンキーコング」ですが、最も売れたFLゲームって何でしょう?
この「FL機動戦士ガンダム」。発売がちょうど、映画「機動戦士ガンダムIII・めぐりあい宇宙」の上映が大ヒットを飛ばした時期であり、その効果か、FLとしては記録的な売上を獲得しました。
8500円と高価ながら、その豪華な筐体とド派手なサウンド。全5ステージと、当時のLSIゲームとしては珍しくラウンド制を採用したことによってボリューム感もUP。当時のガンダムファンの子供達も大満足の出来でした。
ガンダム:ご存知、主人公アムロ・レイが搭乗する連邦軍屈指の名機で、異名は「連邦の白い悪魔」。絶大な火力と起動力を誇る。武器はビームライフル。
MS-06ザク ジオン軍が大戦初期に開発した量産型モビルスーツ。赤いしツノが付いているのでシャア専用!?その割りには集団でワラワラでてくるし、通常の3倍の速度も出ていない(実はジョニー・ライデン用!?)。
MAN-08エルメス:ジオン軍のニュータイプ専用モビルアーマー。パイロットはララァ・スン。
付録のビットをサイコミュによってコントロールして攻撃する。通称「トンガリ帽子」
流星群 要するに隕石。倒せない上に、動きがいやらしい。
もちろん当たればガンダムとてひとたまりもない。
MSN-02ジオング:ジオン軍最後のニューテイプ用モビルスーツ。テレビでは腕を飛ばしてビーム撃ってきたり、頭だけになっても生きているイカす奴だったが、ゲームではその面影もない。実は最弱!?
君は生き延びることができるか!?
前述した通り、この「FL機動戦士ガンダム」は5つのステージで成り立っています。
ガンダムを上下に動かし(左右には動かせません。マグネットコーティングし忘れた?)、5ステージを突破しましょう。
それでは「燃え上が~れ~燃え上が~れ~」のスタートメロディにのってゲームスタート!
▽ステージ1:赤い彗星のシャア
宇宙空間から、ザクがワラワラと出てきます。ガンダムはビームを連射できませんので、出来るだけザクを引き付けて倒しましょう。倒したザクを「1つ!2つ!」と数えると吉。
▽ステージ2:エルメスのララァ
ランバラルとの戦いや、ジャブロー攻防戦などいきなりブッ飛ばして、エルメスとの戦いです。エルメス本体をワザと倒さず、
ビット(1個20点)を倒して稼ぎましょう。誤ってエルメスに弾を当ててしまったら「僕はララァを殺してしまった・・・」と嘆きましょう。
▽ステージ3:光る宇宙
最大の難所、流星群です。とにかく流星の動きがいやらしいので、
流星をギリギリまで引き付けて、上か下かを読んで、全力で逃げ切りましょう。ここを突破すれば、君も今日からニュータイプ!
▽ステージ4:ソロモン攻略戦
いよいよ敵地に侵入です。障害物に隙間に隠れて、またしてもシャアザクが行く手を阻みます。
出てきた瞬間を狙って、とっとと倒してしまいましょう(そんなに難しくないです)
▽ステージ5:宇宙要塞ア・バオア・クー
最終ステージで、いよいよジオングと一騎打ちです。ジオングはニュータイプ用モビルスーツですが、
特にそれらしい攻撃はしてきません。さっさとビームを2回当てて倒してしまいましょう
「赤い彗星も地に落ちたものだな・・・」
これは良いものだ~!
「FLガンダム」のパッケージ
キャラゲーと言えば、嫌な予感がするものが多い中、これはなかな良く出来ていると思いますよ。
思ったよりも原作のイメージを崩すことなく、それでいてゲームとしてしっかり遊べるレベルに仕上げているところに好感が持てます。筆者もこれが発売された('81年)2年後ぐらいに初めて遊びましたが、全然古さを感じませんでしたし、そのときもまだ売れてました。
子供心に本当に良く出来たゲームだと思いましたね(そう言えばコミックボンボン連載の「プラモ狂四郎」にも登場しましたね、このゲーム)。
ちなみにFLガンダムでは、2人プレイの出来る「燃えろガンダムテキサスコロニーの戦い」も後に発売されましたが、こちらが発売された頃には、とっくに電子ゲームブームは終わっており、非常にマイナーな作品になってしまいました。今でこそ「ビッグバン・プロジェクト」なるものを立ち上げ、根強い人気を誇るガンダムとは言え、やはり発売時期というのを誤ってはいけませんね(笑)。
◆スモウ/Sumou(ゲームデジタル/バンダイ)
バンダイ・ゲーム・デジタル
バンダイのゲームウォッチとも呼ばれているGD(ゲームデジタル)シリーズは、任天堂のそれと比べても勝るとも劣らない完成度と豪華ラインナップで僕たちを魅了し、20年という歳月が流れた今日においても、その人気は衰えを知りません。日常風景をゲームの題材に取りこんでいるところが、私達を惹きつけるのかもしれませんね。「地震」「オットセイショー」「信号無視」… そこで、今回はボディーが金色でゲームの題材が「スポーツ」のシリーズの一つ「スモウ」を取り上げてみましょう。
スモウです…
土俵をかたどった本体は味があってとってもGOODですね。行司や力士もちょこまか動いて、これがと~ってもカワイイのです。スタート音は、あの行司の雄叫び「にぃ~しぃ~○○のぉ~やまぁ~、ひぃがぁ~しぃ~○○のぉ~やまぁ~」になっています。それに、なんと立合いまで再現されています。右側の痩せ型の力士が自分ですよ。「押し出し」「引き」「うっちゃり」の3種の技を巧みに使って、全勝優勝を目指しましょう。晴れて横綱に昇進です。う~んお勧め! スモウに興味がなくたって、十分遊べますョ。(僕達の時代ではやはり「千代の富士」ですよねぇ)
思いで(○○ばな~)
仲良くしていた同級生の小向君は、スモウマニアで、折りに触れてはスモウについての話しをふってくるのです。小学4年に上がった頃、僕らにクラブというものに参加する義務が課せられました。何にしようかと悩んでいると「スモウ部に入ろう」と彼が言ってきました。(スモウは、カッコ良くない。理由は、マワシを付けた姿が恥ずかしいから…)そう思っていた僕は、その勧誘にかなり難色を示し抵抗しました。しかし、僕は彼の弟子の様な存在であり、そのような失敬な理由を打ち明けることが出きず、猛烈なプッシュの末、僕はなくなくスモウ部に入ってしまいました。それからは、毎日ほとんど張り飛ばされる為だけに稽古場に通っており、相当ストレスが溜まりました。学期末にある試験「スモウの決まり手を5つ答えよ」にも落第したりもしました。ある日、「新しい電子ゲームを買ってもらったから、遊びにコイヨー」と彼が言ってきました。このまま弟子であることが得策ではないと感じていた僕は、はじめて彼との約束を破りました。翌日の彼は「なんで昨日来なかったんだよ…」と語り、肩を落していました。いつも元気な彼がここまでショックを受け、僕に電子ゲームを見せることを楽しみにしていてくれたことに僕は感動しました。その日、一緒に帰り彼にウチに遊びに行くと、「これだよ!」といって僕に差し出したのが「スモウ」でした。よほどスモウが好きなしょうねぇ。
週刊電子ゲームレビュー
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/shu.beam.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/shu.frisky.htm
ビームギャラクシアン/Beam Galaxian
フリスキートム/Frisky Tom
バーガータイム/Burger Time
スモウ/Sumou
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