[ゲーム][健康] 伊集院光『深夜の馬鹿力』〜ドラクエ紀行/山形・福島編
23.5.15
今週はね…話したい事はいっぱいあるんです。だけど,話さなきゃいけない話と,あなた達の人生にとって大事な話だけにしていくと0になりますけど(笑)
■ゼルダの伝説
僕が話したいって事は,ものすごいたくさんあります。おそらく今日はゼルダの新作出ました『ゼルダの伝説〜Tears Of The KINGDOM』をやりながら,夜更かししつつラジオ聴いてるっていう人もいるんでしょうけど,あのゲームのお陰で,スタッフはちょっとギスギスしてるんです。今回俺はまだゼルダ3時間もやってないから,全然進んでないんだけど,前作から考えると割とオープンワールドで,イベントの順とかがあんまり決まってない,自由度がすごい高いゲームだから,周りのみんなが「これ,言ってもいいんじゃねーか?」と思うことがネタバレになる可能性が結構ある。「…ゼ…」
って言っただけでヤバい空気。前にいる河野かずおが,たまたま「色即是空…」って言おうとしただけなのに「今ゼルダの話すんじゃねー」って,顔の中央を棒で突いちゃったりしてるからね(笑) 胸を槍で貫いちゃったりしてるからね。「イエ,僕は今,色即是空って言おうとしてたんですよ」「なんだごめんね」なんて空気だから,ゼルダの話もしたいけど,ネタバレの可能性があるからしない。
■Netflix『サンクチュアリ』
あと,あとゼルダすごいゆっくりプレイしてる理由って,今週はいろんなことが絡み合ってるから,何から言えばいいのか分かんないんだけど,ゼルダをガツガツやってない理由に,Netflixドラマ『サンクチュアリ』がちょっと関係してて。割と評判だったんで,観たところをネタバレしないと話します。えーっと『サンクチュアリ(聖域)』っていう相撲を題材にしたドラマ。これが評判よくて面白い。 昔の相撲ドラマって,20代に出演した『待ったなし』っていう,小学館ビッグコミック連載の同タイトルの相撲漫画の実写映画だけど,その漫画の女将さん役が斉藤由貴さんで,その相撲部屋に入ってきた学生横綱の役が俺なんだけど,その当時からスポーツ新聞に漫画描いてたやくみつるさんが「あんなおっぱいの垂れた学生横綱がいるか?」と(笑)「なめるんじゃない」って,それが僕とやくさんの出会いですから(笑) シコ踏むたびに胸が震えるんですから。130Bっていう稀なカップ数で,乳首は程よくピンクなんですけども,そこをやくさんが褒めてくれるかと思ったら「おっぱいが垂れてる」って(笑) 相撲協会がガチガチに手厳しい時代だったから,いちいち台本に文句言ってきて。今だから言えるけど,業を煮やした親方が,なかなか幕内に上がれない力士を平手打ちするシーンを全部撮り終わって,前後の下りも全部録ってから「あんな暴力は振るわない」って相撲協会からクレーム。協会からしたら「あんな暴力は振るいません,いろんなとこ取材されて作られてるんでしょうけど,どうなってんですか?」って,結局平手打ちのシーンを撮り直すんだけど,なんか繋がんない感じっていうのか,それが残っちゃって。ちょっと怒鳴られただけであんなショックを受けちゃうんだ?みたいな不自然感が残って。親方が「もう本当に,これはこいつのために叩かないと分かんないんだ」って叩くシーンなんだけど,今よりコンプライアンスゆるい時代だけど,撮り直しますって。平手打ちダメだったら,ショック受けた力士って…親方がガバって抱きしめて乳首をチュボチュボやれば「俺間違ってた」ってわかるけどさ,普通に諭しただけじゃ繋がんないじゃんっていう不自然感。そういう経験あるから。相撲のドラマなんてあんなふうになっちゃうよって高を括ってた。ちなみに『待ったなし』ではメロリンQ先生(山本太郎)出てましたけどね。そこで知り合いましたから。
この話は置いといてですけど,『サンクチュアリ』めっちゃくちゃ面白くて。シーズン1全9話かな,あまりに面白くて一気観しちゃった上に,続き作ってくんないとっていう感じ。これじゃまだ途中じゃん?っていう所で終わってる。ネットみるとそう思ってる人多そう。だけど「まだシーズン2の予定はありません」って。あまりに面白くて,撮影裏話みたいのも観てるんだけど,なんか正確な年は忘れちゃったけど,力士募ってオーディションやってから,3年かけて体作りと撮影を延々続けて,その弱かった力士が心を入れ替えてトレーニングして,体も力士になってくプロセスを本当に撮ってる。だからクランクインから5年はかけてる。…
■荒川のバイク屋
『サンクチュアリ』あまりに面白くて全然納得いってないんだよね。面白いもの急いで観るのダメだって毎回後悔する。面白いってなったら歯止めが効かないから,急いで急いで観ちゃう。ちょっと『サンクチュアリ』もっとゆっくり観ればよかったなっていう反省したところに,ついにその待ちに待った『ゼルダ…』の続編が発売されました。『ゼルダ』そんなに急いじゃダメだなって,2時間/日とか3時間/日でキリのいいところまでやるっていう,そういう感じで。
これともう一個バイクの話。週末バイク乗りたいから,高校生の時によく通ってたバイク屋さんの西念さんっていうおじさんの所に行って,「タイヤ替えて」とか言ったんだけど,まぁ怠け者で「時間かかる」って言われたってラジオで言って,ラジオを通して急かしたと。そしたらやっぱり西念さんの耳に入ったらしくて,珍しく「土日乗りたいんだったら金曜までに作るよ」って言ってくれた。んでバイク金曜日来たんだけど,土日が雨降るっていうこういう状況の中で,色々起こってます。
■スケジュール組み
土曜が丸々休みで,日曜日が仕事が入ってて,日曜夕方6時半から中野でテレビの仕事があるから1.7日ぐらいまるまる空いてる。だから当初はバイクでどっか行こうって思ってた。『ゼルダ』もやってバイクも乗ろうと思ったけども,雨でバイクは乗れないから『ゼルダ』だけをやるとなると,絶対止まらなくなる。この1.7日間あまりに面白いであろう『ゼルダ』を「…しんどい…きつい…」って思いながらやることになるって考えると,こりゃ全部『ゼルダ』に解放しない方がいいなってなり。金曜日朝から草野球やって,そろそろカミさんが和歌山から帰ってくるから,色々家事洗濯とか掃除とかをやり,バイクを取りに行って戻って,この日も夕方から特番2本撮って,夜の12時ぐらいに体が空いて,そこから『ゼルダ』。だけど『ゼルダ』にタイムリミット設けなきゃダメだって『ゼルダ』止めたけど,東京の雨は止まない。で深夜1時ぐらいから『ゼルダ』始めて,朝の6時の新幹線のチケットとる。土曜日雨降ってない所でドラクエ・ウォークとってないこと何処だ?? 山形と福島。 朝まで『ゼルダ』やって,5時ぐらいに家出て,6時の新幹線でまず山形まで行っちゃう。山形までは何時間半ぐらいかかるのか,この間に車中で寝れば大丈夫だから。もしか2時間で目覚めた場合に備えてリュックにスイッチも入れて家を出ます。
これがまた見事な緻密なスケジュールを組んでみたら,どうやら1日でその山形に散らばった4箇所のチェックポイントが全部取れる上に,翌日の日曜も夕方から中野で仕事なんですけど,福島によってもう2箇所チェックポイント取れるっていう。中野のとある居酒屋で収録あるんで,18時30分に入んなきゃいけないんだけども,NAVITIMEではじくと18時26分に到着するっていう(笑) これは大丈夫だ(笑),これが18時34分なら遅刻だけど,18時26分に4分も巻きで入れるっていう事をNAVITIMEが弾き出したから,じゃあ問題ないって出発したんですけど,ネタバレしときます。上手く行かないです何もかも。車両火災って何だよ?!!?
■行程組み
なんか東北旅行って機会が少ないし,中でも特に山形ってほとんど行った事ないと思うけど,ドラクエ・ウォークのチェックポイントって,各道府県別に4個ぐらいずつある。んで意地悪っていうか,隅々まで遊んでいっていう事で,ポイントが県のいろんな所に散らばってんだけど,山形だけはそうでもなくて。福島県は,右下のいわき市っていう関東ギリギリの所から会津若松とかいろんな所に散ってんだけど,山形の形って,インド料理のナンあるじゃん。手作りのナンを作ってる時に,そのインドの職人がナン捏ねて窯にビタンって貼って,「あれ?山形みたいな形だな?」って思ったナンとだいたい同じ形。東北地方って背骨みたく山が連なってるけど,山形は左側だから日本海にも面してるし,右の端っこは山だけど,ポイントはその山沿い位の所に縦にまんべんなく散らばってて,日本海の方に全然チェックポイントない。一番上(北)のポイントが銀山温泉っていう温泉。だから東京から一番上(北)の銀山温泉まで突き抜けちゃって,で銀山温泉があって,その後に松尾芭蕉の有名な連歌「旅に病み 夢は枯野を…」「静かさや 岩にしみ入る蝉の声」で有名な山寺っていう所。その後,蔵王温泉の大露天風呂がチェックポイントで,ラストは米沢城。これが縦に並んでるから,まず山形県の上(最北)のポイントまで一気に行って,東京から420kmの銀山温泉行って,その次に銀山温泉から60km下った山寺行って,そこから30 km下った蔵王温泉行って,そこから50km下った米沢に快活クラブ米沢店があるから(笑) 快活CLUBさえあれば。こっちは会員なんだから(笑) 会員なんですよね。ヒルトンの会員だったらヒルトン泊まるでしょ? 快活クラブの会員なんだから,快活クラブ泊まります。快活CLUB泊まって,翌日は今度福島のいわきの方まで行って。いわき市は福島の下(南)の方だから下るんだけど,そのいわき福島の水族館みたいなアクアマリンふくしま観れるかな? その他数カ所周ろうと。あぶくま洞とか。
■山形へ
家から朝の6時12分始発つばさ新幹線乗って大石田まで3時間半…寝たね。もう一瞬だったね。俺の知らない間に新幹線,相当鍛えてるね。足腰強くなってるから,仕切ってからのスピードが全然違うから。420km先に,シュン!!って一瞬で着いた。
■銀山温泉
大石田で降りてから,銀山温泉まではバスで40分。40分かけて行って。細かい話すると全部入んないんだけど,相変わらず俺って意地汚いから,あった事全部言いたいんだよね。
銀山温泉着いて,帰りのバスが15分後に出るんだけど,15分後発の帰りのバスに乗るのが一番この先の旅が楽になるスケジュールなのね。そのバス逃すと1時間ぐらいない感じ。 でも行ってみたら銀山温泉のバス停からチェックポイントまでが予想以上に近くてチェックイン出来ちゃった。だからちょっと散歩がてら15分位ウロウロしようかなと思ったら…本当にあった話だから,そんなに面白くないぞ。そんなに面白くないんだったら端折ればいいじゃん?…フツーに道端に飲み終わったジュースの瓶がコンって落ちてる。よく見ると1Lサイズのガラス瓶だ。今どき珍しいなって,近付くとHi-Cサンフィルのオレンジの瓶なの。それがさっき置いたみたいに落ちてる。エッ?!って思って5分見ちゃったのね。ヤバい!バスに遅れるって。でもビックリしたよ。Hi-Cサンフィルって「太陽〜の恵み溢れ〜て♪Hi-Cサンフィル♪」なんて,下手すりゃ30年前のヤツが古びる事もなくそこに置いてあって。見ちゃうよね。写真も色んな角度から撮ったりとかして,バスに遅れそうになる。坂道ダッシュしてバス停に戻る。ギリギリセーフで。それこそ銀山温泉って,温泉町で広いスペースがないからさ,あのでっかいバスを切り返して戻ってくると15分位かかるんだろうね。そこにさっき降りたデカい客がまた乗って来る訳じゃん。もう不審以外の何者でもないよね(笑)「…オマエお湯に一滴でも触れた?」なんて(笑)俺はHi-Cサンフィルの瓶見てただけだからなんて言ってサ。
■山寺
そんでまた40分かけて大石田駅に帰ってきてから,山寺に行かなきゃならないんだけど,でもちゃんと鈍行の電車を乗り継いで行くと,マァマァスケジュールに余裕持って行ける。もしも帰りのバスを逃しちゃったら,一時間半ずれて,さらに電車もずれにずれていくものの,乗れたもんだからマァちゃんと行けるっていう状態で一息ついたところで,なんかその大石田って駅がザワついてる。今回の旅で思ったのは,外国人観光客が戻ってきてんなって感じだけど,観光客がザワついてる。○○駅で車両火災があったって。 今から山寺に向かう奥羽本線の電車がいつ動き出すかわからないって。コンセントあればゼルダかな?って思ったけど,コンセントないし,流石に大石田には快活CLUBもない。どうしよう?ってなったんだけど,広範囲で電車止まっちゃってて,どれぐらいで動き出すのかも皆目検討がつきませんって。その山寺までは60kmくらい多分あると思うんだよね。タクシー乗った。18000円…(笑) 松尾芭蕉先生の縁のところを,もう松尾芭蕉先生の心に触れたいと思って。今回の旅の中で,この山寺を目指していましたから,でも途中が車両火災じゃしょうがないじゃないですか。あと大石田の駅で結構駅員に怒ってる人がいて。あれ見たらなんか気分がスゲェ落ち込んできたから。電車遅れた時とか,スゲェ怒る人いるじゃん?僕とは違って待ってる人とかいるんだと思うんですけどね,駅員に怒ってる人と,決まりだからちゃんと対応してる駅員さん見てると,どんどん気分が落ち込んでくるの。 なんかもう出てもいない赤いチ○ポ汁のことしか考えられなくなっちゃうからね。この場を離れたいってのもあって。15000〜20000円でこの場を離れられるんなら…と思ってタクシー乗ったわけですよね。もっと言うと,Hi-Cサンフィルの瓶を見てて遅れそうになって,坂道登り坂ダッシュしてて足にも来てるから,ぼんやりもしてらんないなと思って。じゃあタクシーの中で寝ようと思って。マァいい感じにメーターが動いて上がってくるよね。
んで山寺行きました。
山寺は松尾芭蕉が『奥の細道』の中で「旅に病み…」って歌で知られる所で。行ったら石段1200段位あって。これまた皮肉なもんで,18000円使ってタクシーで移動しちゃったもんだから,ローカル線乗り継ぐよりもスゲェ早く着いてる。ここでNaviTimeでやり直してみるとオヤ?っていう。ここで急ぐともっと先まで行けるっていうか,相当余裕をもって快活クラブに入れるっていうことがわかり始めるんですよね。そうすると快活CLUBでSWITCHをする時間が長くとれる事にもなる。だからちょっと急がなきゃっていうのと,さっきの坂道ダッシュが効いてるなっていうところに,石段1200段??って。1200段ってどういうことかっていうとね…
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
蝉がギャンギャン鳴いてる,ギャンギャン鳴いてるにも関わらず…松尾芭蕉は山寺まで徒歩で来てるから。真夏の暑い盛りに徒歩で来た上に,1200段の石段を歩いて登ってたら,だんだん蝉の鳴き声がよくわかんなくなってきて「閑かだな…」って言い出したんだ,多分。徒歩で来て,めっちゃ疲れた上に,その当時は観光客もいないから寂しかったとか,いろんな事が重なって,多分どうかしちゃったんだと思う。一説には,あまりに健脚でスパイだった説まであるという松尾芭蕉でさえクラクラになっちゃって「蝉…超閑か…」ってなっちゃってるわけじゃん。そんな所を肥満体が登っちゃったダメだよ。おかしくなっちゃうよ。んで更にはスゲェ手前でもチェックポイントとれんの(笑) 20段目んとこで(笑) 20段目で取れちゃったら,踵を返しちゃうもんね。俺は松尾芭蕉の句を詠んだから,わかってんだもん。どういう気持ちになるか,わかってんだから,それをわざわざ行ったらサ,それは芭蕉に失礼だよ(笑) 読者を楽しませようとして芭蕉はやってて,それが通じた以上は,
■蔵王
これ以上俺が行ってなんか言うことじゃないよね。そこはね。だからすぐにあの踵を返して蔵王に向かう。蔵王もな…とにかく本当にね…この旅には何か教訓が入ってると思います。教訓が入ってると思うんですよ。お金を使いました。アクシデントに対応するために18000円ものお金を使いました。そのことでこんなに時間に余裕ができた。お金を使った甲斐もあったなって思うじゃないですか。ただこの時間に余裕があったことが俺を蝕んでいくんです。本来だったらば乗れるはずがなかったバスとか電車の選択肢が出てくるんです。そうすると,山形からこの蔵王温泉に向かうバスに乗ります。このバス停から1km離れたところにチェックポイントの大露天風呂がある。バス停で降りて,次のバスが来るまでに一時間半位ある。一時間半位あるんだけど,よく見るとこの2kmを20分で往復すると,ギリ何とかなる。大露天風呂になんか一滴も入る気持ちないですから。もう快活クラブでシャワーを浴びればいい事ですから。ここで温泉なんか入ったら,快活CLUBのヒーローって言われてる俺が(笑)快活快活CLUBの前に湯に入ってくるなんて冒涜なんです。じゃあ温泉は冒涜してないの?って議論ですけど,銀山温泉にも申し訳無いじゃん。「銀山温泉入ってないのに蔵王温泉入るんだ?」なんてこと言われちゃうじゃんか。行って帰ってきて2kmは何とかなるって思ってて。
んで蔵王温泉バスターミナルに行ったところでわかった事ですけど,最初に言ったように,東北の真ん中に骨のように山脈が連なる。その山脈に沿うようにしていっぱいチェックポイントがある。基本的に全部上りか下りなの。そこでびっくりしたのが,勾配がわかる自転車NaviTimeで調べると,銀山温泉のバスターミナルからその1km先の蔵王温泉大露天風呂まで,1kmで100m標高上がってる。1kmの区間をずっと勾配上がってる。バス停で降りて,次のバスが来るまでに一時間半位ある。 元々1時間半後のバスに乗ればいいじゃんってなる。だけど,行きに頑張って登れば,帰りは下りで早いはずだって思っちゃった。んでこの1kmの登り坂を登ってくんだけど,正直車に乗る人とか,その坂の勾配に詳しい人はわかるんだろうけど,急坂の黄色い標識あんじゃん。急坂の標識だって,8.0%って相当なもんだよね? それを超える10.0%の急坂が1km続くって事じゃんか。10.0%の急坂って,登るのめちゃめちゃ大変で。それを登ったら,タクシーで回復したはずの体力と,それから山寺の1200段の石段登ることを拒否したおかげで残ってた体力を全部持ってかれる。それを全部持ってかれた脚で,勾配10.0%の下り坂ってめちゃめちゃコワい。トテトテ…ってよちよち歩きみたいなっちゃう。…って感じで往復した結果,バスの出発時間に2分遅れるという形でバスが行ってしまいます。何もやる事ないよ。すごい汗かいたんで,もう風呂に入りたいんだけど,風呂がないんだよね(笑) 何だろうね…5m以内に風呂がないの。なぜならバスターミナルだから(笑) 噂じゃ近くにスゲェいい風呂があるって聞いてるよ。噂ではスマホいじった記憶はある。「大露天風呂のチェックポイント入った!」って思ったりもして,そこで戻ってきちゃったんで。あんなに硫黄の匂いがするのに全くその気配がないっていう。
■米沢城跡
まぁそこでやることないね…誰もいないバスターミナルでずっとぼんやり座ってて。んで蔵王から降りてきて,最後,米沢城跡っていう所に向かう。もうここでは歩く気力とか全くないので,米沢駅から米沢城まで1〜2kmなんですけど,タクシーに乗りまして。
■いわき市
さらに快活CLUBまでどれくらいあるのかなって調べる。近辺の快活CLUBをマップで調べるじゃん。まさかだけど,明日行く予定のいわき市にも快活CLUBがある。しかもこの時間,いわき市行きの最終便がまだある。行っちゃえってなって,いわき市に向かう。だから本当に快活クラブ米沢店の皆さんには大変申し訳ないことしたけども,快活クラブ米沢店じゃなく快活CLUBいわき店に泊まるという…別にどうでもいいですけどね。どっちに行こうが会員の料金なんで。今早急に冷静になっちゃったんだけどさ,蔵王で結局その1kmの坂をフルパワーで登って下って,最後にセンサーが反応したのが残り150mぐらいのところで,そこでもうスコットランド兵並みに回れ右をして帰ってきたから,大露天風呂は行ってないし,大露天風呂の外観さえも見てない。でも今考えたら,そんなに無理しないでゆっくり登って,大露天風呂に30分位浸かって降りてきても全然大丈夫だったんだよね。もっといえば,銀山温泉も,実際はその一本早いバスに乗った分はタクシーで相殺されてるって考えたら,もっと長いHi-Cサンフィルの瓶見れたよね。あと風呂も入れたよね。そんな状況で米沢城跡行って,最終便のバスでいわき市行って快活CLUB泊まる。当初は快活CLUBでゼルダやる予定だったけど,こりゃやったら死ぬなって思った。明日の予定を立ててすぐに寝ないと,明日の始発の前に死ぬなと思ったんです。下手すりゃゼルダより冒険してる気がしてて(笑)
いわきの快活CLUBで考えたプランは,まず始発のいわき市っていう所からバスに乗って福島のアクア… 福島っていう有名な水族館のチェックポイントでチェックインしたら,歩いて帰ってくる。これも割とギリなんだけれども,チェックイン出来たら踵返して戻ってきて,今乗ってきたパスであろう戻ってくるバスに乗る。そのバスでいわきの駅に戻ってきます。そこからローカル線に乗って,あぶくま洞っていう所に行くんですけど,一番近い駅は神俣駅。神俣っていう駅から3.6km行くとあぶくま洞。NAVITIMEには本当にお世話になってる人生で,本当だと,そろそろレプリカのつなぎとヘルメット買ってつけ髭つけてね毎日暮らしてもいいぐらいの(笑)何なら国籍変えてもいい位の人生ですけど,敢えてNAVITIMEに苦言述べさせてもらうと,NAVITIMEっていろんな形で検索ができるんです。「バスと高速バスを含む」とか「バスと飛行機を含む」とか「特急を含める/含めない」とか。でも「タクシーを含める/含めない」で検索すると,トップに出てくる結果が「全部タクシー(いわき市→中野)」(笑) スポット全部回っていわき市→中野で108000円みたいなの(笑) 加減っていうものはないのかよっていう。まァそれも色々検索の仕方僕も覚えてきたので,一旦ここまでの区間は電車で検索して,その時間発でバスも使えるように検索してみるんだけど,細かく検索やっていくと,この3.6km往復の7.2kmってのはかなりキツい。体力的にキツいからタクシーで行こう。だけど,戻ってきて次の電車に乗るまでは割と余裕があるので,タクシーでここを往復したところで別に 時間は節約できない。さらに自転車NAVITIMEで,神俣とあぶくま洞の間の高低差はどうなってんだっていうのを見ると,神俣からあぶくま洞までの3.6kmはずっと登り。で思ったのが,神俣からの登りはさすがにタクシー乗ろう。んで帰りの下りの3.6kmは,勾配は5〜6%ですから,この勾配だったらば膝をやられることもないので帰りは歩いて帰ろう。歩きにしようっていうね。やっぱり18000円あったら何が出来たんだって夢観ましたから,あんまり湯水のごとくお金使うのってね。「タレントなら金持ってんだろう」って話になっちゃったら,神俣から中野までタクシーで行くことになりますから(笑)その頃合いで行きはタクシーで帰りは歩きっていうプランでやったんだけど,ここで寝ようと思って気づいたことがある。神俣っていう駅がどれぐらいの規模の駅かわからない。調べてみたらほぼコンクリートの塊だけだけど,何もない誰もいない無人駅で,駅前にタクシーいるの? んで調べると,無人駅でタクシーない。
■神俣
いわきの快活クラブで朝起きて,PASMOで始発のバスに乗って。始発のバスは俺だけなんだけど,日曜の朝だから学生も乗ってなくて俺だけだけど,ハナコの岡部みたいな運転士さんが「いつもラジオ聴いてます! ドラクエウォークですか?」って(笑) 「そうなんだよね〜乗ってんの俺だけだし,全部回ってくれる?」なんて(笑)「いいじゃん?誰も乗ってないから」って思ったんだけども,それもなかなか言えない。
福島のチェックポイントの水族館寄って,いよいよ神俣に向かうところで,スマホで検索。[神俣駅,タクシー]で一件ヒット。タクシー会社に電話をして,「今から9時26分に電車でそこに行きますんで,あぶくま洞まで行くタクシー1台予約したい」。良かったのが「わかりましたァ」って,訛りバリバリのおじさんが言うのね。でもこっちの名前も電話番号も訊かないし,向こうの車両番号も言わないから,トラブったら困るなと。この辺は,過去にいろんなトラブル巻き込まれてて学んでますから。「車両番号とかありますか」って訊いたら,「俺しかいねえから」って。要するに神俣のタクシーは俺一人だから,車両番号もクソもないと。神俣のタクシー=俺だっていう。駅前に常駐してるわけでもない。観光のめちゃめちゃ賑わってる時は助っ人が3台位来るけど,今日は俺だけだからって。んで電車でコトコト神俣に向かう。だけど電車もルールがいっぱいあって,Suicaで乗って,降りる駅が無人駅でもSuicaの端末だけはあったりとかすんだけど,神俣駅はそのSuicaの端末もない。だから「神俣駅で降りました」ていう証明書を運転手さんに出してもらって,Suica端末のある所まで行って,「これこれこういうことをしましたんで」ってお金を払ったり,Suicaをリセットしてもらうっていうシステムの上に,なんかそのブロックブロックでルールがあって,いわき駅でSuicaで乗って郡山駅で降りる事が出来ないっていう。区間を跨いじゃうからダメっていう超めんどくさい精算を後でするんだけど,やっと神俣駅で降りて,電話でタクシーの運転手さんに「駅降りて目印ありますか?」って訊くと,「歩ける道は一本で,俺はその先にいる」って。確かに駅の出口はひとつで,駅前の道を歩いたら,確かにタクシーがあって,目印もクソもないんだけど,目を凝らしてみると,タクシーの運転席の前に人がいて,明らかにモメてる。近付くと二人の外国人の老夫婦がいて運転手とモメてる。…飛んでもねぇものに巻き込まれたなって。一方でその老夫婦も気づいたんだろうね,こっちに一人歩いてくるって…俺と老夫婦しかいなくて,どう考えても英語出来ない運転手が俺を見て「アイツだ!!アイツに何とかさせよう!!」って。んで運転手が言ってくる。「このタクシー予約済って言っても全然分かってくれねェんだヨ」って。「オマエが何とかしろ」「???俺が?」って。んで片言の英語で説明する。「This isReservation」。このタクシーはリザーブなんだって言うけど,老夫婦はわかんない。老夫婦がワーワー言ってんのの中に「…Abukuma…」って聞こえた。あぶくま洞?この界隈で「Abukuma」っていったらあぶくま洞しかない。「OK, Lets go togather」って(笑) 「Im Abukuma, Lets go togather」ってtogatherしようぜ!!って,「Oh! ルー大柴??」って老夫婦も言ったと思う(笑) そんで3.6km相乗りで行って。もともとあぶくま洞行くつもりだったから,その二人と乗って,感謝されるのは嬉しいけど,すごい喜んでくれてんだけど,途中で気付く。こっちは「togather…」って通じてるつもりでいたんだけど,この人英語全く通じてない。英語圏の人じゃない。見た目が白人の人でも,どこの国籍でどういう感じか分かんないじゃんか。俺はてっきりアメリカの人だと思ってた感じだったんだけど,全然英語が通じないと途中で気づく。身振り手振りで「…country…」とか言うんだけど,最後にポロッと言ったのが「…Denmark」。デンマークって,確か一回行った事ある。オーロラ観に行って,そのオーロラ観ながら当時ディレクターだった池田に「大沢悠里の後の番組,引き受けてもらえませんか」って言われた気がする(笑) その後3年位経って「すいません,色々揉めましたので,あの話はなしに」って言われた。さらにそっから5年経って「うん…終わったなァ」っていう。その時にデンマーク行ってんだけど,デンマーク語なの。でこっち側はデンマーク語が全然わかんないんだけど,一方で運転手さんは「お前が乗せろって言ったんだかんな」って感じだからもう全然も関係ない感じになってるじゃん。俺は助手席に座ってて,後部座席は老夫婦二人で喋ってて,何か喋った後にこっちに話してきたりするんだけども,わかんない。デンマーク語わかんないから,どうしようと思って「コペンハーゲン?」「Oh!コペンハーゲン!」とか言って。「チボリ! マーメイド!」…って,マーメイドは英語なんだろうからそれでもわかんねえだろうなと思いながら,デンマークっぽい単語をずっと言う人(笑) ずっと喋ってて,スマホが翻訳が出来るって事思い出すんだけど,そのデンマーク語…例えば最初にスマホだと思ったのは,タクシー運賃が1500円位だったけど,老夫婦が払おうとする。「違う,これは俺が乗る予定のヤツの空きにあなた方が乗ってるだけだから,基本的なあなた方がお金を払うのは違うんだよ」っていうののデンマーク語わかんないじゃん。そういう複雑なの行けないから「日本に来てくれてありがとう,それとここは僕が出します」みたいなヤツの翻訳やって見せると,向こうは「No,No」って言う。向こうはスマホを日本語に翻訳するの持ってないから,なんか言うんだけどよくわかんないけど,少なくとも自分達が払うって言ってるんだと思うのね。だから「運転士さんの朝ごはんのために使ってもらうのはいかがですか?」みたいなことを言ってみて,こっちも江戸っ子だから払う金は引っ込められネェって思ってるし,向こうもデンマっ子だからさ(笑) デンマっ子ってブルブル…ハァハァって感じなんだろうけど(笑),デンマークっ子って一度当てられたらイクまで絶対離さないでお馴染みだから(笑)向こうも「出した銭は戻せねぇ」ってなってるんだろうけど,「運転手さんの朝ごはん代は僕が払うということが僕の提案です」みたいな事を向こうが解ってくれたらしくて,やっと親指立てて決着。お金を払って終わって。ああやっと終わったって思ったら,運転手さんが「観光の人には,あぶくま洞に入るディスカウントチケットがあると20%引きになるヤツがあるからそれをあげるよ」って言ってきた。これは俺が通訳すんの?って。マァ面倒だよね。「ディスカウントチケット」って言っても通じないから「割引券です,入口で渡すと安くなります」みたいの翻訳画面見せてさ。不安なのが,翻訳アプリって,ちゃんと翻訳出来てんのか全然わかんないからさ,「OK 」って答えてブルブル振動しだしたら,そんな事言ってないけど?ってなっても不思議じゃないじゃん?(笑) ビクビクしながら,そしたら「受付がわかんないから受付の所に案内してほしい」って。
デンマークの老夫婦と俺っていう組み合わせなわけ。デンマークの老夫婦に親切な人だなって思われてんのはわかります。それとやっぱり日本人を代表して観光で来てくれた人たちが気持ちいい思い出を持ってくれるのがいい事も分かります。だから僕はそこで洞窟の入口とかに案内するんだけど,困った話が,こっちもちょっとしたジョークを言いながら,困ったら「コペンハーゲン!」とか言いながら何とかしてるけど,俺は全然洞窟に入る気はないけど,この老夫婦はどう思う?って(笑) 「コイツはここまで何のために自分たちに親切にしてきたの?」みたいな。だけど,俺からしてみたら,もうあのタクシーは帰っちゃってるし,帰りは徒歩しかないし,歩く時間も迫ってきてるけど,このまま洞窟入っちゃうと40分位かかっちゃう。しかもその間俺通訳やんなきゃなんないじゃん。あぶくま洞のキャラクターみたいなモニュメントがあるんだけど「これはなんだ?」とか訊いてくんだけど,知らねぇヨ!!(笑) 俺だって初めましてだよ!!とか思いながら歩いてんだけど,最終的には,いつものこういう時によくやる「電話かかってきたふりして軽い一人芝居をして,『急用ができたから戻らなきゃいけない』って帰る」っていう小芝居。多分老夫婦は疑ってたろうけど。「洞窟で急用??」って(笑)
マァそこでデンマーク夫妻と別れて3.6km歩いて帰る。あんな事あんだな…その外国の人がいて,外国の人と一緒に行こうぜっていう段階で,もうちょっと面白いからいいかって,俺は俺で別にこの人も喜ぶし,俺も面白いからいいなと思ったし,俺にはルー大柴先生に習ったネイティブの英会話があるから(笑)何とかなるとは思ったものの,まさかデンマーク語しか通じないとは思わなかったよね。
■会津若松城跡,帰路
その後,ギリのコースで会津若松にある会津若松城跡,鶴ヶ城行ってチェックして,鶴ヶ城から郡山に行き,新幹線で東京帰って,東京から中央線乗って中央線が到着して中野駅前の居酒屋に着くのが18時26分っていう元通りのスケジュールにはなってんだけど,途中で郡山行の電車が止まる。ドンッって止まって「踏切で何か起きましたので1度見ます」って5分で動き出したんでギリ良かったけど。マァなんとかギリギリ…最初に予定してたよりもたくさんチェックポイント行けたんだけども,問題は福島県に一個だけ残った大内宿のポイント。大内宿を一箇所だけ残して,この一箇所だけ残ってるってのは結構面倒くさくて。ちょっとついでの用事がない限りは…今福島テレビの方,何かレポーターの仕事をくれると…とりあえずあの足代だけつけてくれれば。ノーギャラで結構ですんで(笑) 福島テレビの方,あのお仕事レギュラーください(笑)
ghghhhhhh pc
0 件のコメント:
コメントを投稿