2016.12.27
みなさん、パソコンを使っていて画面右下に広告が出てきた経験はありませんか?無料のソフトをインストールしたときにそのようになってしまうケースがよくあります。いくつか考えられることをピックアップしてみました。
■画面右下に広告
・無料版の機能制限ツールのアップグレード告知広告
無料のソフトを使ってよかったら有料版のソフトを購入してくださいというような広告です。これらは対象の無料ソフトをアンインストールすると概ね消えます。AVGアンチウイルスソフト、Power2Goなどがあります。他にもオンライン登録を促すような広告もあります。無料のソフトの中にはユーザーの個人情報を広告会社等に提供する物もありますので、使うときは十分注意してください。
・インターネット閲覧時の広告
インターネットでサイトを見ていると、突如画面右下でポップアップで広告が出てくるパターンです。スパイウェア、またはアドウェアと呼ばれるソフトウェアが原因です。これらは自己増殖機能を備えていないことから、コンピューターウイルスと区別されていることが多いです。
・スパイウェア
コンピュータ内部からインターネットに対して情報を送り出すソフトウェアの総称です。
・アドウェア
宣伝や広告を目的とした様々な動作を行うプログラムの総称です。例えば、支払いすれば広告を消しますといった類のものがあります。(支払いしても復旧しないというケースがほとんどです)
■対策
対策としては、以下の手順を実施してみてください。
・セキュリティソフトで駆除する
お使いのパソコンに導入しているセキュリティソフト(最新バージョンにしてください)を起動し、ハードウェア全体をスキャンし、スパイウェア・アドウェアが見つかれば駆除してくれます。
・ブラウザのアドインを削除する
ブラウザに関しては下記のリンクを参照してください。
インターネットとブラウザ
アドイン
アドインとは、拡張機能のことです。通常使っているブラウザ(標準提供されているブラウザ)に機能を追加し、使いやすいようにカスタマイズすることができます。自分で思うように機能を拡張すれば便利ですが、いつの間にか導入した覚えがないのにアドインが追加されてしまうと弊害になることがあります。例えば、「RightsNetwork Media Plug-In」というプラグイン(アドイン)で広告が表示されてしまうというケースがあります。
■Chrome側からの制御
ブラウザによって操作方法が異なりますが、ここではGoogle Chromeでアドインの削除方法をご紹介します。
▽Google Chromeを起動し、設定を開く
▽画像の赤い部分(点)をクリックしメニューを展開し、「設定」を開きます。
▽拡張機能を選択し、対象のアドインを削除する
▽左上の赤い部分「拡張機能」をクリックすると、GoogleChromeに導入されているアドインの一覧が表示されます。
▽不要なものを右側のゴミ箱マークをクリックし削除してください。
■OS側からの制御
PC起動時の広告
パソコンを起動したとき、どのプログラムを最初に自動で動かすかということが設定されているのをご存知でしょうか。このようなものをスタートアッププログラム(パソコン起動時に立ち上がるプログラム)といいます。余談ですが、ここをうまく設定すると「パソコンの動作が遅い、起動するときに重い」というような問題も解決できることがあります。OSにより設定手順が異なりますが、ここではWindows10による設定をご紹介します。
▽タスクマネージャーを開く
▽画面左下のウィンドウズマークを右クリックし、「タスクマネージャー」を選択する
▽対象のプログラムを無効にする
▽タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを選択し、不要なプログラムをクリックし、画面右下の「無効にする」を押下する
■OS側からの制御
少し話は逸れましたが、そもそもスタートアップに設定されているということは、プログラムがインストールされているということですので、広告表示に関するプログラムをアンインストールすれば広告の表示はなくなります。
▽設定を開く
▽画面左下のウィンドウズマークをクリック
▽「設定」を選択します。画像の歯車マークです。
▽「システム」を開く
▽対象のプログラムをアンインストールする
画面左の「アプリと機能」を選択します。(読み込みに少し時間がかかる場合があります。)プログラム一覧が表示されますので、対象のプログラムをクリックし「アンインストール」を選びます。
このように、どのプログラムが広告表示に関与しているかを特定できなければ対応は難しいと思います。なお、プログラムに記載されてある日付はインストール・アップデート日付です。これにより、心当たりのある日付から覚えのないプログラムを見つけることができるかもしれません。また、プログラムを制作した会社名も記載されています。例えば、中国語の広告が表示される場合は、「Baidu」などの記載があると思います。よく知られているのが、「Hao123」というポータルサイトや「yontoo」といわれるアドウェアです。
覚えのない会社・プログラム名をインターネットで検索することで対象のプログラムを突き止めることができるかもしれません。
■最後に・・・原因は??
長くなりましたが、これらは無料のソフトウェアをインストールするときに抱き合わせでインストールしてしまうことがよくあります。インストールするときに「次へ(NEXT)」を何回か選択することになりますが、注意深く見ると「〇〇をインストールする」などデフォルトで選択されてしまっていて気付かずにインストールを進めてしまうというケースがほとんどだと思います。無料のソフトウェアをインストールするときには注意してください。
また、WEBサイトを閲覧中、不安を煽るバナー広告が多くあります。
・お使いのパソコンの性能が低下しています
・スパイウェアを検出しました!
・PCの動作が遅いです
・お使いのPCがクラッシュ寸前です。ここをクリックして修復
チカチカと点滅したり、エラー表示を偽装したりして、ユーザーを動揺させクリックするように仕向けた悪意のある広告です。このような表示が出ても、クリックしないようにしましょう。虚偽の表示で不安を煽りソフトウェアを購入させる詐欺の広告である可能性が高いですので、ソフトのダウンロードは行わないようにして下さい。
※他にもレジストリから削除する方法もありますが、操作を誤るとPCが起動しなくなることがあることから今回は掲載していません。
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福岡・下関のトモデザイン
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