2011年8月25日木曜日

[市場] (Googleがモトローラ・モビリティ・ホールディングス(MMI)を買収


[市場] (Googleがモトローラ・モビリティ・ホールディングス(MMI)を買収
Googleに飲まれたモトローラ
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2011/8/16(火) 午前 10:02 日記 ネットサービス
需要が落ち込む携帯電話機器メーカーが、相次ぎ、インターネット検索エンジン企業やモバイル・プラットフォーム企業に飲まれて行く。
8/15(月)、世界一のインターネット検索エンジン(シェア65%)のグーグル(Google Inc.)が、あの世界有数の通信機器メーカー、モトローラ・モビリティ・ホールディングス(MMI)を、125億ドル(9600億円)で買収すると発表した。2012年初旬までには買収を完了させ、その後はMMIの事業を独立して運営し、スマートフォン(高機能携帯端末)向け基本ソフト(OS)アンドロイドの利用拡大を目指す。
モバイル向けプラットフォームの競合市場には、グーグルのアンドロイドを始め、マイクロソフトのWindows Mobile、アップル社のiOS、ノキアのSymbian OS、クアルコムのBREW・Brew MPなどがある。
経営破綻した世界二位(シスコシステムズに次ぐ)の通信機器メーカー、ノーテル・ネットワークスの特許入札で、先頃、マイクロソフトとアップルは共同落札し特許を取得した。
競り負けたグーグルは、その対抗措置として今回のモトローラ買収に打って出た。その結果、グーグルは業界最大規模の特許を手にすることになり、携帯端末業界地図が大きく塗り替わることになる。
次の動きとして、マイクロソフトやサムスンが、あの世界一位(シェア29%)の携帯電話端末機器メーカー、ノキア(NSN)までも買収提案する可能性があるとみられている。
モトローラと言えば、過去、恐ろしいマフィアのようなユダヤ企業として、日本を震撼させた時期が続いた。
1930年、世界初のカーラジオMotorola5T71を開発した。
1974年、8ビットマイクロプロセッサ(MPU)のMC6800を開発し、北米Quasarブランドの家庭電子機器部門(テレビなど)を松下電器産業(現・パナソニック)に譲渡した。
一方、ライバルのインテルは、1977年/78年に16ビットMPUのIntel8086/8088を開発し、日本市場ではNECのPC9801など汎用のパーソナルコンピュータに広く採用された。
モトローラは、32ビットMPU---1980年MC68000、1985年MC68020を開発した。
汎用パソコンの半導体デバイスとしては、インテルの後塵を拝しているとは雖も、北米を始め世界の公共無線通信機本体のみならず、それを構成する半導体デバイス分野で大きなシェアを持つモトローラは、日本国内では、最終市場製品のシェアの低さに苛立ち、1980年代の日米貿易摩擦交渉の過熱に乗じて、無理矢理、政府調達させたものだった。
1989年、米国アナログ標準AMPS方式をベースとした、携帯電話端末MicroTACを商用化し、日本移動通信(IDO)とセルラー電話グループ(共に現KDDI)が提供した。
1991年、NTTが対抗するムーバを開発し、その後もNTTドコモに独立してムーバのPDC対応版デジタル・ムーバを市場展開した。
モトローラの躓(つまづ)きは、"イリジウム計画"だった。衛星通信事業を伸ばすために1990年代後半に設立したイリジウムコミュニケーションズは、66機の低軌道衛星を使って、世界で初めて全地球をカバーする衛星通信ネットワークを構築した。政府・防衛事業の不振、顧客の獲得に失敗、1999年に倒産し、2001年にジェネラル・ダイナミクスへ売却した。
更に、1999年、イリジウムコミュニケーションズ倒産の損失カバーのため、遂に半導体部門をオン・セミコンダクターとして分社化。2004年、組み込みシステム向けチップを主力とする半導体部門をフリースケール・セミコンダクタとして分社化した。
2006年には、ドイツの自動車部品メーカー、コンチネンタルAGに対して車載エレクトロニクス事業を16億ドルで売却した。2007年、経営合理化計画として、7,500名のレイオフを実施した。2008年、生体認証事業をサフランに売却し、極度の不振に陥っていた携帯電話事業の分社化を発表し、2009年2月、日本国内向け携帯電話のサポートを終了した
2010年7月、無線ネットワークインフラ事業の大部分をノキアシーメンスネットワーク社(NSN)に12億ドルで売却することを発表した。

doranyankoの部屋
https://blogs.yahoo.co.jp/tsn_take/283078.html


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