1997年7月8日火曜日

[OS] Windows NTをセットアップしよう




[OS] Windows NTをセットアップしよう
Windows NTのページ  (1997.6.11更新)
■Windows NTって何?
つい3年ぐらい前まで、98やAT互換機等のDOS&Windows3.1ユーザは、「1台30万円」とも言われた高価なネットワーク導入費用と、ネットワークOS導入の煩雑さに、どうしても二の足を踏まざるをえない状況でした。しかし去年(1995)11月、日本に華々しくデビューした「Windows95」は、企業ユーザでない一般家庭ユーザにも手軽にネットワークに触れることの出来る機会をもたらしました。
しかし、例えば今これを読んでおられるあなたが接続している「サーバ」と呼ばれるコンピュータには、一般ユーザ(クライアント)用のOSとは違った性能が要求されます。多数のクライアントからのアクセスに耐えるネットワークOS機能、システムの安定性、トラブル時の復旧の容易さ、日常管理の容易さなど、強固でしかも柔軟な処理を24時間、365日平気にこなすだけの「タフな」ものであることが必要です。
こうした目的に答えるべく、Microsoftで開発されたネットワークOSが、「Windows NT(New Technology)」です(^o^)。なおWindows NTには「Windows NT Server」「Windows NT workstation」の2つの種類があり、それぞれサーバ用、クライアント用と位置づけられています。ちなみにPC用ネットワークOSとしては、Windows NTの他に「NetWare」「OS/2」「Banyan Vines」「Linux(UNIX)」などがあります。
Windows NTの大きな特徴として、
32Bitプリエンプティブマルチタスク
多くのネットワークプロトコルに対応(TCP/IP,IPX/SPX,NetBEUI,AppleTalk,DLCなど)
比較的なじみやすいユーザインターフェース(3.51→Windows3.1と同じ、4.0→Windows95と同じ)
多くの機種、CPUに対応(Intel,DEC Alpha,PowerPC)
などがあります。ユーザインターフェイスを一新、DNS等のインターネットワークサーバ機能を標準で持ったニューバージョン「Windows NT4.0」も登場しました。ネットワークハードの大幅な価格低下とともに、ユーザへのネットワーク環境の浸透に今後より一層大きな役割を果たすことになるでしょう。
■Windows NTをセットアップしよう!
セットアップ時に必要な情報
ハードウェア条件
インターフェイスとしてディスプレイ、キーボード、マウスが接続されていることが必要。 EISA カードを使用している場合はそのコンフィグレーションが終了していること。SCSI、RAID等を使用する場合はその構成が終了していること。また、SCSI、RAID等のアダプタの種類によってはハードウェア情報ファイルが必要(ハードウェアに付属していることが多い)。システム修復ディスク作成のため、フォーマット済みFD(2HD)1枚を用意しておく。
ドメイン名
プライマリドメインコントローラ(PDC)か、バックアップドメインコントローラ(BDC)か。BDCならPDCのドメイン名と、PDCに接続可能なことが確かなネットワークに接続されていることを確認すること。PDCのAdministratorの名前とPassword。
サーバならワークグループ名、Administratorの名前とPassword。
コンピュータ名
半角大文字で15文字以内。ほかのコンピュータ名やドメイン名と同じ名前は付けられない。
ネットワークの仕様(TCP/IPを使用する場合のみ)
IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、WINSサーバ(プライマリ/セカンダリ)のIPアドレス。DHCPサーバの場合、管理するサブネットの範囲とアドレスレンジ、クライアントに設定するデフォルトルータおよびプライマリ/セカンダリWINSサーバのIPアドレス。(WINSに関する設定は必要な場合のみ)
ネットワークカードの仕様(使用する場合のみ)
ネットワーク アダプタの種類、カードの割り込み要求 (IRQ) 番号、ベース I/O アドレス、およびそのほかの設定(一般に、有名なカードの場合は知らなくてもよい)。Windows NT セットアップは、これらの設定に対するデフォルト値を表示する。これらのデフォルト値を確認するには、ネットワーク アダプタ カードのマニュアルを参照すること。なお、富士通のLANカードの場合、カードに付属のフロッピーディスクが必要。
NTシステムをインストールするパーティション(パーティションを分ける場合)
多くの場合、NTシステムをインストールしたパーティションは、後で変更を加えることが困難である。よって、導入前に、適正なハードディスク上のパーティションを作成しておく。
インストール元メディア
CDドライブが必要(FDによるセットアップも可能だが現実的でない)。ネットワークを介した導入も可能。
■Windows NTのインストール/セットアップの手順
セットアップ前の準備とセットアップの起動
マシンのハードウェアの組み立てと構成が終わったら、基本的にはセットアップFD1をドライブに入れ、再起動すればよい。CDドライブが使用出来る場合は(すでにDOS,WIN95等がセットアップされている場合)、セットアップCDをドライブに入れ、そのCDドライブのI386ディレクトリにあるwinnt(32ビットOSの場合はwinnt32)を、/bオプション(FDを作成しない)で起動する。またネットワーク経由の場合はネットワーク上のi386ディレクトリにあるwinnt(32ビットOSの場合はwinnt32)を、/bオプション(FDを作成しない)で起動するか、i386ディレクトリを丸ごとローカルドライブにコピーした上で起動する。
セットアップ起動後の流れ(順不同の場合あり)(IBM RAIDサーバの場合)
カスタム セットアップを選ぶ(自動的な大規模記憶装置の検出はしない)。
セットアップがセットアップ対象の大規模記憶装置を設定するよう指示されるので、サーバに付属の「Raid Adapter Option Diskette」を使用し、「IBM Raid Adapter」を選択する。その後もし以前のNT,または他のWindowsを発見した場合は上書きするかどうかを確認してくる。NTのアップデートの場合はEnter、その他の場合はNを選択する。また、そのドライブがFATの場合、NTFSにフォーマットするかどうかを聞いてくるので、使用するファイルシステムを選択する。
使用しているコンピュータのキーボードの種類を選ぶ(これは必要な場合だけ表示される)。通常は106キーボード(全角/半角キー)。
ディレクトリ名を聞いてくるので、基本的にはデフォルトの名前でY。
ユーザー名、コンピュータ名、およびそのほかの識別情報を指定した後、このコンピュータがドメイン内でセキュリティの役割を持つかどうか(PDC,BDCかサーバ)を聞いてくる。
ネットワーク アダプタ カードをセットアップし、ネットワーク プロトコルを指定する。
このコンピュータの属するべきドメイン名を指定する(サーバの場合はワークグループ名を指定する)。BDCならばPDCのドメイン名を指定する。この場合、特に重要なことは「ドメインコントローラが見つかりません」というエラーメッセージが出た場合、BDCとしてのセットアップは不可能なため、PDC,あるいは他のBDCがネットワーク上に見えるようネットワークおよびWINSの設定等を考慮してやる必要があることである。ネットワーク管理者に連絡のこと。
ローカル時刻を設定し、ビデオ ディスプレイ アダプタの構成を指定して、その後システム修復ディスクを作成する。
〔注意〕Windows NT セットアップを起動すると、上記の各操作の案内が自動的に表示される。また、操作を実行する前に、必要に応じてヘルプを参照することができる。 なお、一度始めたセットアップを途中で中止しても、セットアップ前の状態には戻らないので注意すること。

SPOCKのHOMEPAGE
http://www.tky.3web.ne.jp/~spock/NT_jouhou.htm

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