2024年10月30日水曜日

[通信][PPPoE] WinXPに搭載されたPPPoEとファイアウォール



[通信][PPPoE] WinXPに搭載されたPPPoEとファイアウォール
第26回:【GW増刊号】Windows XPで使うインターネット~XPに搭載された「PPPoE」と「ファイアウォール」~
■インターネット接続の機能が強化された「Windows XP」
インターネットのニュースサイトや雑誌などで,ここのところ,よく目にするのがWindows XPだ。このWindows XPは,言わずと知れたMicrosoftのクライアントパソコン向け次期OSである。
このWindows XP,標準状態の見た目は,これまでのWindowsとまったく異なっているが,その中身はWindows 2000 Professionalをベースに,改良したり,機能を追加したものとなっている。
大きくなったアイコンがイヤだとか,色使いが気に入らないとか,そういうことであれば,デスクトップのプロパティで,Windows MeやWindows 2000ライクな「Windows Classic」というテーマに変更することもできる。
Windows XP β2のデスクトップ画面
しかし,すべてのGUIがWindows MeやWindows 2000ライクになるわけではないので,Windows XPを使うときには,新しいGUIに慣れる覚悟も必要だろう。
さて,筆者も このWindows XPのβ2バージョンを手にいれたので,早速,愛用のIBM ThinkPad X20にインストールして,サブマシンとして利用している。使用しているのは,Windows XP Professional。スタンドアロンとして利用しているので,Whistlerになってより賢くなったという「アクティブディレクトリ」などの機能については確認していない。
今回はWindows XPに追加された,インターネット接続時の各種機能について紹介してみたい。
■インターネット接続時のセキュリティ機能が追加されたWindows XP
Windows XPで特に強化されたのが,インターネット接続時のセキュリティである。これまでインターネットへ接続する場合は,パソコンとモデムやTA,ADSLモデム,ケーブルモデムなどを直接つないで,プロバイダに接続していた。
接続が完了すると,IPアドレスが割り当てられ,インターネット側にはPCで行なうすべての通信が流れていき,インターネット側からも全ての通信を受け入れる状態になっていた。これはネットワーク的にまったく無防備な状態といえる。
何か影響があるかどうかは別として,インターネットから自分のパソコンがアクセスされる可能性があるのは確かだ。
これが,一般的なダイヤルアップ接続であれば,接続の度にプロバイダから割り当てられるIPアドレスも変わるので,必要以上に神経質になることもない。しかし,フレッツ・ISDNをはじめとした常時接続に近い環境になると,同一IPアドレスで長時間接続されるため,インターネット側から何らかのアタックを受ける可能性も否定できない。
インターネット接続時に無防備になってしまうというのは,Windowsに限らず,Mac OSなどでも同様だったが,Windows XPでは,いくつかの対策がOSレベルで用意されている。
■NBTを遮断する「インターネット接続」
「ネットワークの接続ウィザード」を起動すると,まず表示されるのが接続の種類の選択画面である。
ここでの選択肢は「インターネット接続」,「仕事場のネットワークへの接続」,「詳細接続」の3種類だ。この中からプロバイダにダイヤルアップ接続を行なうことができるのは,「インターネット接続」,「仕事場のネットワークへの接続」の2種類である。
Windows XPの「ネットワーク接続」画面
この2つの違いは,Windowsのネットワークで利用されるNBT(NetBIOS over TCP/IP)のプロトコルを遮断するか,しないかの違いとなる。より具体的に説明すると,IP通信でのポート137,138,139のパケットをダイヤルアップ接続した先に,流すか流さないかの違いである。
このNetBIOSというプロトコルは,LANの利用時に,マイネットワークに自分やほかのパソコンを表示したり,共有フォルダや共有プリンタを使用できるようにするために使用されている。
このプロトコルがインターネット上に流れて行くということは,自分のパソコンで共有しているフォルダやプリンタを,インターネット上のほかのコンピュータから,簡単な操作だけでアクセスできてしまう可能性があるということになる。
インターネット接続でのセキュリティ確保で,まず最初にやっておかなければならないのは,このNBTの通信をインターネットに流さないということだ。
Windows XPでは,「インターネット接続」を選択して設定を行なうと,このNBTの情報をインターネットへ流さない設定になり,セキュリティが大幅に向上する。
従来のWindowsのダイヤルアップ接続でNetBIOSを遮断するとなると,パーソナルファイアウォール機能をもった市販のソフトウェアをインストールする必要があったが,それらのソフトウェアがなくても,OS自体の機能だけでセキュリティを確保できるのだ。
また,NBTは一般のインターネットアプリケーションでは利用されないため,各種アプリケーションでの動作に影響を与えることはない。
■標準搭載されたファイアウォール機能「Internet Connection Firewall」
「インターネット接続」を使ったダイヤルアップ接続でも,最低限のセキュリティは確保できるのだが,Windows XPでは,より高いセキュリティを求めるユーザーに対しても対応できる機能を搭載している。その機能はICF(Internet Connection Firewall)といい,基本的には市販のファイアウォールソフトと同等の機能を持っている。ネットワークに詳しいユーザーであれば,極めて高いセキュリティを実現できるものだ。
ICF機能を使うには,ネットワーク接続に作成したインターネット接続やローカルエリア接続のプロパティを開き,詳細タブにある「インターネット接続ファイアウォール」にチェックを付けるだけ
このICF機能を設定すると,ユーザーのパソコンからインターネットへの通信と,それに対する返信以外の通信は,基本的にすべて遮断される。
そのため,インターネット側からの不要なアクセスに関しては,全て遮断されることになり,極めて高いセキュリティが実現できる。その反面,ストリーム系やメッセージ系のアプリケーションで一部の機能が使えなくなる,というような副作用も発生する。
当然このままだと,httpやftpサーバーを構築している場合にも不都合が生じる。そのため,ICF機能では,このような副作用や不都合に対処するため,インターネット側からのアクセスの可否についても,個別に細かく指定できるようになっている。
詳細設定画面では,どのサービスであれば通信を受け入れるのか,ICMP(Internet Control Message Protocol)に対して どのような反応をするのかといったことが,チェックボックスをチェックするだけで,簡単に設定できる。また,アクセスログも記録することができるので,ネットワークに詳しいユーザーであれば,詳細な分析も行なえるだろう。
ICFによって動作しなくなったアプリケーションがある場合には,ここの設定で問題を回避することができるのである。
ログの設定を行なえば,詳細な分析も可能
■標準サポートとなった「PPPoE」
最近急激にユーザーを増やしている,ADSL系のインターネット接続サービスで,ユーザー認証に利用されているプロトコル「PPPoE(PPP over Ethernet)」にもWindows XPでは正式対応している。
これまで,フレッツ・ADSLなどのサービスを利用するために,パソコンでPPPoEを実現するには,NTTなど,インターネットインフラを提供している会社から提供されている専用ユーティリティを利用するしかなかった。
このユーティリティと,一部メーカーのNICのドライバとの不具合で,正常にPPPoEが利用できない,といった問題が起こったことがあったが,OS側で正式にPPPoEがサポートされれば,このようなトラブルも少なくなるだろう。
これから,PPPoEを利用するユーザーは爆発的に増えていくことが予測されるたため,このサポートは非常に有益なものだと思われる。ただ,ADSLを提供する業者によっては,PPPoEでなくPPPoA(PPP over ATM)を採用している会社もあり,こちらに関しては現在のところ実装されていない。
前述した,ICFなどの機能は,このPPPoEでも同様に機能するため,安心してインターネット常時接続環境を楽しむことができる。
Windows XPでPPPoEを利用するには,ダイヤルアップ接続と同様な設定を行なえばいい。まず,「ネットワークの接続ウィザード」を起動し,接続の種類の選択画面で「インターネット接続」を選択する。次の画面に進むと,モデムやTAを使った接続か,PPPoEを利用する接続かを選択する画面が表示される。ここでPPPoEを選択し,接続時に使うユーザーIDやパスワードを設定すれば設定は完了。後は,Windows XPをインストールしたパソコンのNICとADSLモデムなどをつなぎ,通常のダイヤルアップ接続と同様の手順でプロバイダへ接続すればいい。
ICFの設定を行なうとアイコンのデザインが変化する
Windows XPで新たに実装されたPPPoEであるが,実際に筆者宅の光通信IP網サービスの環境でも問題なく利用することができた。
Windows XP β2では,まだチューニングが完全に行なわれていない点や,Windows XP上ではNTTが提供する「フレッツ接続ツール」が正常に動作しない(あたりまえではあるが,Windows XP上の動作はサポートされていない)ので,単純に比較はできないが,同一のハードウェアでWindows 2000 Professionalにフレッツ接続ツールをインストールした環境と,Windows XP上で標準のPPPoEを利用した環境では,Windows XPのほうがわずかではあるが快適であった。
■Windows XPは大歓迎
今回はWindows XPのインターネット接続に関して強化された機能を紹介したが,このほかにもWindows MeやWindows 2000から改善された点を,いろいろな部分に見ることができる。どれも納得いく内容のもので,企業内だけで使うものではなく,個人ユーザーが使うOSとしての機能もよく考慮されている。筆者としてはWindows XPが市場に投入されるのは大歓迎だ。
また,NTテクノロジを採用したOSが,ホームユーザー向けに提供されるというところも,ユーザーにとって,とてもメリットがあると思う。
現在,個人ユーザー向けに提供されている,Windows 9x系OSであるWindows Meは,NTテクノロジを採用したWindows 2000やWindows XPと比較して,OS自体の動作が不安定な場面が多々見られ,あまり他人に勧める気になれない。だからといって,Windows 2000ではある程度パソコンに関する知識が要求されてしまう。
そのため,今どのパソコンを買えばいいのかと尋ねられても,返答に困ってしまうというのが筆者の本音である。個人的には,パソコンに詳しいマニア向けのOSよりも,一般的なホームユーザーに対して,より安定した環境を提供するOSが必要ではないかと思う。
そういう意味でも,Windows XPが正式に発売される日が,非常に待ち遠しく感じられるのである。
□関連記事
「Windows XP」関連記事リンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/link/winxp_i.htm
(2001年5月2日)
[Text by 一ヶ谷兼乃]
【PC Watchホームページ】
ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp
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PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0213/dgogo41.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010502/dgogo26.htm




 



[機器][PC] SOTECデスクトップPC,PC STATION V7170AV/L5J2





[機器][PC] SOTECデスクトップPC,PC STATION V7170AV/L5J2
ソーテック、15型液晶付属で134,800円の「PC STATION」
4月1日発売
標準価格:134,800円
連絡先:ソーテックダイレクト/Tel.0120-911-888
株式会社ソーテックは、15型液晶ディスプレイが付属したデスクトップPC「PC STATION V7170AV/L5J2」を4月1日より発売する。価格は134,800円。OSはWindows XP Home Edition(SP1)を搭載。
TVチューナを内蔵する省スペース型デスクトップPC「PC STATION V7170AV」に、3W+3Wのステレオスピーカを搭載したXGA対応15型液晶ディスプレイをセットにしたもの。液晶パネルは表面にグレア処理された「輝きパネル」が採用されている。
そのほかの仕様は従来機と同様で、CPUにAthlon XP 1700+、メモリ 256MB、HDD 120GBを搭載。チップセットはVIA ProSavageDDR KM266、ビデオカードはRADEON 7000(メモリ32MB)を搭載する。光学ドライブは12/32/10/40倍速のDVD/CD-RWコンボドライブ。
インターフェイスはEthernet、メモリースティックスロット、Type2 PCカードスロット×2のほか、USB 2.0×4(背面)、USB 1.1×2(前面)、IEEE 1394(4ピン)×2、S/PDIF出力×1などを内蔵する。
本体サイズは108×392×342mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9.7kg。
□ソーテックのホームページ
http://www.sotec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sotec.co.jp/news/2003/0401_v7170av-l5j2.html
□関連記事
【1月23】ソーテック、15型液晶付きで10万円を切る「PC STATION」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0123/sotec2.htm
(2003年4月1日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0401/sotec.htm
 

2024年10月29日火曜日

[通信][ADSL]「フレッツ・ADSLモア」導入記



[通信][ADSL]「フレッツ・ADSLモア」導入記
「フレッツ・ADSLモア」導入記~下り最大12Mbpsの実力は?
筆者宅のインターネット環境は2種類の回線で構成されている。1つはFTTH,もう1つはADSLで,ADSLは試験サービスから使い始め,1.5Mbpsタイプ,8Mbpsタイプと乗り換えてきた。
これまでも高速なサービスが供給されると,それに合わせて契約を変えてきたが,今回も,昨年11月にADSLの12Mbpsサービス「フレッツ・ADSL モア」に移行した。NTT東日本の「フレッツ・ADSL モア(以下モア)」サービス開始から2週間ほど遅れての開通だ。
■「フレッツ・ADSL モア」の申し込み
従来使用していた8Mbpsタイプからモアへの切り替えは,NTT東日本のサイトから申し込みをした。申し込みページには,ADSLモデムをどのように調達するのかという項目がある。具体的にはレンタルにするのか,NTT東日本から購入するのか,自分で用意するのかということだが,筆者は「自分で用意する」を選んだ。
ほとんどのユーザーにとって,サービスの変化やサポートの面からレンタルを選択するのがベストだということは理解しているが,筆者はこれまでもADSLモデムは自分で用意していたためだ。
自分で用意しなければいけない理由は特にないのだが,単に買い物をしたいという物欲の面も大きい。自分のものにしてしまえば,基板を覗いてみたくなっても,気兼ねなく分解できるという理由もある。
筆者が契約しているNTT-MEのプロバイダ「WAKWAK」でも,8Mbpsタイプから12Mbpsタイプに変更した場合も利用料金は変わりないという発表があった。そのため,8Mbpsタイプから12Mbpsタイプに変更した場合,プロバイダ利用料は変わらないが,工事費,ADSLモデムなどの機器を調達するための一時費用のほか,フレッツ・ADSL モアに変更したことにより,月々の料金は若干増えることになる。執筆時点では8Mbpsタイプの月額利用料は2,650円,モアは2,700円となっており,その差額で,実際にはどれだけのスループット増につながるか,興味深いところだった。
■ADSLモデム搭載ルータ「Web Caster 610M」を購入
Web Caster 610M
今回も12Mbpsタイプのサービスに合ったADSLモデムを自分で用意するつもりで物色していたところ,11月に入ってパソコン量販店の店頭でNTTの「Web Caster 610M」が並んでいるのを見つけた。
「Web Caster 610M」は,フレッツ・ADSL モアに対応したADSLモデムを内蔵するブロードバンドルータである。ADSLモデム単体か,モデム内蔵ルータにするか迷ったが,これまでADSLモデム単体+ブロードバンドルータという構成で使ってきたため,今回はいままで試したことがない,ルータタイプを選択することにした。
機能的には「Web Caster 610M」もUPnPに対応しており十分といえ,何より製造元がNECということで動作に関する不安もなかった。
そこでさっそく「Web Caster 610M」を購入した。購入価格は14,800円(税抜)。購入時点ではまだ12Mbpsサービスが開始されていなかったものの,「Web Caster 610M」は8Mbpsサービスにも対応しているので,既存の「ADSLモデム-MN」+「ブロードバンドルータ」から「Web Caster 610M」に置き換えることにした。
交換したところ,さっそく変化がみられ,機器に電源を入れた直後のリンクアップ速度は若干速くなった。ただ,インターネット上での実効速度を測定したところ,多少の速度アップが見られたものの,それほど大きな変化はみられなかった。
具体的な数値としては,ADSLモデム-MNのときには約4.5Mbpsだったものが,Web Caster 610Mに換えると約4.7Mbpsということだった。ADSLモデムが変わることにより,リンク速度が多少なりとも向上するというのは予想はしていたが,同じ8Mbpsタイプのサービスだったためか,それ程変わらない結果となった。
当時の筆者宅のADSL回線は,ADSLモデム-MNの電源を入れた直後は7Mbpsを超えるリンク速度でありながら,暫くすると5Mbps弱程度に落ちてしまう現象がみられた。これは今回「Web Caster 610M」に変更しても同様で,インターネットへのスループットが4Mbps台というのは,このためだと思われる。リンク速度が落ちている原因はつかめていないが,それでもそこそこの通信速度であり,品質も安定していたために,それほど気にしてはいなかった。
筆者がADSL回線で契約しているプロバイダは,NTT-MEのWAKWAKだ。固定IPアドレスを割り当てられるタイプのもので,ブロードバンドルータでLAN内の機器にポートフォワディングしている。今回購入した「Web Caster 610M」でも同じ環境が作れるかどうか確認し,そのまま使うことにした。
■ようやくフレッツ・ADSL モアが開通
「Web Caster 610M」を購入して約10日後,いよいよ「フレッツ・ADSL モア」が筆者宅に導入された。NTT側の局内工事だけのため,工事日当日は留守にしていたが,帰宅後にさっそくモアでどの程度ADSL環境が変化したか調べてみた。
まずは「Web Caster 610M」の電源をいったん切り,リンクアップ速度を確認してみた。その結果,電源を入れた直後は上り992Kbps,下り7,264Kbpsとなり,しばらくすると,下り側だけ7,200Kbpsに落ちて安定した。
リンク速度が安定した状態で,モア開通の前後を比較すると,開通する前のリンク速度は上り928Kbps,下り7,104Kbpsで,開通直後リンク速度は上り992Kbps,下り7,200Kbpsとなった。
待ちに待ったモア導入の結果は,それほど変化がないものだったのかと残念に感じたが,引き続きスループットなどを計測してみた。すると,インターネット利用時の実効速度に関しては,若干向上していることが確認できた。
「Web Caster 610M」を使って,8Mbpsサービスと12Mbpsサービスの通信速度比較した場合,約4.7Mbpsから約5.8Mbpsへの速度アップが確認できた。なんと,20%以上の速度向上である。
それだけでなく,これまではADSLモデムの電源を入れた直後としばらく使った後では,リンク速度の落ち込みの差が大きかったが,今回はほとんどなくなった。
また,ADSLの利用中にアナログ電話機で発着信を行なっても特に問題は起きず,今回の12Mbpsサービスへの移行はとても満足いくものであった。
■「Web Caster 610M」の新ファームウェア公開
2003年も明け,筆者宅のADSL環境は相変わらず調子の良い状態が続いていた。1月6日になり,フレッツ・ADSL モア対応のADSLモデム-MN IIの新ファームが公開されたが,内容は「雑音に対する耐力を向上し,リンク確立能力についても向上いたしました」とだけ書かれていた。
昨年より,モア対応のADSLモデムは,ファームの改良によって,より高速になり安定する可能性があるとの情報を得ていたため,MN IIとほぼ同じモデム回路が内蔵されている「Web Caster 610M」の新ファームウェアについても気になっていた。
それから2週間後に,待ちに待った新ファーム(ver.1.01)が公開され,さっそく自宅の「Web Caster 610M」をバージョンアップしてみた。筆者宅の環境では,ファームウェアのバージョンアップにより,ADSL環境がさらに快適なものとなった。具体的には,上りのリンク速度が992kbpsから1,024kbpsに,下りのリンク速度が7,264kbpsから7,424kbpsに向上したのだ。
Web Caster 610M(ver.1.00)の電源投入直後のリンク速度
Web Caster 610M(ver.1.01)の電源投入直後のリンク速度。ver.1.00と比べ,上り下りともリンクアップ速度が向上している
インターネット利用時の実効速度も,上りが約760kbpsから820kbpsに,下りが約5.8Mbpsから約6.2Mbpsに向上した。ファームウェアのバージョンアップを行なって,1週間ほど過ぎたが通信の安定性にも問題なく,今回は下りのリンク速度が落ち込むことも,まったくなかった。
DSL モア開通直後の実効速度(Web Caster 610M ver.1.00)】
測定地:東京都渋谷区
測定条件:精度:低 データタイプ:圧縮効率高
下り回線:速度:5.821Mbps (727.7KB/sec) 測定品質:98.6
上り回線:速度:764.1Kbps (95.52KB/sec) 測定品質:82.9
測定者ホス:-----.wakwak.ne.jp
測定時刻:2002/11/25(Mon) 12:15
【フレッツ・ADSL モア開通直後の実効速度(Web Caster 610M ver.1.01)】
測定地:東京都渋谷区
測定条件:精度:低 データタイプ:標準
下り回線:速度:6.179Mbps (772.3KB/sec) 測定品質:98.6
上り回線:速度:826.0Kbps (103.2KB/sec) 測定品質:93.0
測定者ホスト:-----.wakwak.ne.jp
測定時刻:2003/2/3(Mon) 3:48
・測定サイト:Radish Network Speed Testing Ver.2.24
http://www.studio-radish.com/tea/netspeed/
もし「Web Caster 610M」をver.1.00で利用している方がいれば,是非ファームウェアのバージョンアップをお勧めする。ADSLは回線環境で大きく左右されるため,全てのユーザーが恩恵を受けることにはならないかもしれないが,ほとんどのユーザーにはプラスの効果が期待できるだろう。「Web Caster 610M」だけでなく,ADSLモデム-MN IIに関しても同様に通信状態の改善が見られるのではないだろうか。
ちなみに,NTT東日本の「電話回線の線路情報検索」のページで筆者宅のADSL回線を利用している電話回線状況を検索してみると,線路距離長が1,300m,伝送損失 26dBと表示された。昨年8月に検索したときには,1,290m/27dBと表示されたのだが,若干数値が異なっている。「Web Caster 610M」の設定ページでは伝送損失の情報は得られないが,telnetでログインして確認したところ31dBであった。
付属のマニュアルには記載されていないが,「Web Caster 610M」でADSL回線の状態を知るには,telnetで接続しユーザー名「user」,パスワードは設定画面で指定したパスワードを入力後,プロンプト状態で「show status adsl」と入力すると表示される(ver.1.01利用時)。様々な数値が表示されるが,ATTENUATIONの項目が伝送損失を表している。「show status adsl」以外にもいくつかのコマンドが用意されているようだが,動作に支障をきたす可能性があるため,あくまで自己責任で行なって欲しい。
■フレッツ・ADSL モアの導入でさらに快適に
昨年,11月下旬に「フレッツ・ADSL 8Mbpsタイプ」から「フレッツ・ADSL モア」に乗り換え,対応機器の購入費と月々50円の負担増となったが,結果として,従来約4.5Mbpsだった下りの通信速度が約6.2Mbpsまで向上した。これは約28%の速度アップである。
8Mbpsタイプからモアへの切り替えは,手続上は8Mbpsタイプを解約し,モアの新規契約を行なった。これは単純にサービスを切り替えるより,一度解約することでキャンペーンの「モア割」を利用できることをNTT側から提案されたためだ。
今回の方法では,乗り換え費用として,新規にモアを契約した契約料が800円,工事料が3,050円の合計3,850円(税別)が発生した。
筆者の場合,切り替えにかかった一時費用は,さらに「Web Caster 610M」の購入費用がプラスされる。月々の料金に関しては,年末に料金の引き下げがあったために,切り替えの前後では単純に比較はできないので,2月時点での料金で比較すると,8Mbpsタイプとモアの差額は50円である。
8Mbpsタイプからモアへの一時費用は発生しているものの,月々50円の負担増で約28%の速度アップが実現したことになる。月々50円を高いとみるか安いとみるかは,人それぞれだと思うが,筆者としては格安の負担増で,これまでよりも,さらに快適な環境を手に入れることができたという印象を持っている。
振り返ってみると,昨年の今頃筆者は2,900円の料金でフレッツ・ADSL 1.5Mbpsタイプを利用していた。1年経った現在は,月々2,700円と料金は安くなり,下りのスループット速度が5倍以上になっている。
この1年でプロバイダ料金も値下げされていることも考えると,他の公共料金などと比べて格段にコストパフォーマンスが良くなっているといえる。いつものことながら,インターネットインフラ料金のデフレ化には感慨深いものを感じてしまうのは,筆者だけではないだろう。
バックナンバー
(2003年2月13日)
[Text by 一ヶ谷兼乃]
      
PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0213/dgogo41.htm





 

2024年10月28日月曜日

[通信][ADSL] ドリキャス用ブロードバンドアダプタ~ドリキャスでインターネット


[通信][ADSL] ドリキャス用ブロードバンドアダプタ~ドリキャスでインターネット
パソコンでなくてもブロードバンドは楽しめる!!ドリキャス用ブロードバンドアダプタと「CR2000」
■インターネットアクセスの王道はパソコン?
筆者のような仕事をしていれば、インターネット環境は既に当たり前のような感覚となっている。もちろん、インターネットへアクセスするときは、パソコンを利用している。具体的には、Windows PC、Windows CE機、Macintoshなどだ。パソコンの他に、インターネットを利用するものとしては、PDAや携帯電話、PHSをたまに利用しているくらいである。
ご存知のとおり現在では、家庭用ゲーム機やセットトップボックス、ブラウザ機能を搭載したFAX機など、様々な機器でインターネットを利用することができるようになっている。
ただ筆者は、これまで家庭用ゲーム機などでインターネットアクセスすることはほとんどなかった。自宅にいる時には、これらの機器を利用しなくても、自宅にあるパソコンを使えばいい。また、プラグインやJavaを駆使したページを見ることができないといったこと以外にも、アクセスラインがアナログ回線に限定されているというのもネックだ。
インターネットを使いたいときに、すぐ利用できる常時接続の環境で数年過ごしていると、アナログ回線を使ったダイヤルアップ接続するときの、ダイヤル/ネゴシエーション/PPPでのログオンで必要になる数十秒の時間が長く感じてられてしょうがないのだ。
しかし、家庭用ゲーム機では、インターネットを使った様々な独自の魅力的なサービスが存在するのも事実。そのため、パソコンではCATVやフレッツISDNといったアクセスラインを利用している方でも、家庭用ゲーム機ではわざわざアナログ回線を使ってインターネット接続をされている方が多いのではないだろうか。
■ブロードバンドにはネットワークポートが必須
話しは変わるが、昨年あたりからインターネット誌やパソコン誌、さらに一般誌でも「ブロードバンド」というキーワードを見る機会が増えてきている。これからは、CATVやフレッツADSLといった高速なインターネット接続サービスが充実し、数年後にはインターネットアクセスの標準になってもおかしくない。読者の方でも、すでにブロードバンド・インターネットを楽しんでいるかたも多いだろう。
しかし、ケーブルモデムやADSLモデムと端末を接続するには10Base-Tや100Base-TX用のインターフェイスを利用し、ネットワークケーブルを使う。要するに端末に10Base-Tや100Base-TX対応のネットワークポートがないと、ブロードバンド・インターネットは楽しめないということなのだ。パソコンであれば標準でネットワークポートが装備されていたり、NICを増設してネットワークポートを用意することができる。しかし、家庭用ゲーム機やセットトップボックスには、ネットワークポートが標準で搭載されているものは少なく、そのためせっかくのブロードバンドインターネットも利用できないことになる。
そこで今回は、パソコン以外の機器でブロードバンドインターネットを利用できるようにする製品を2種類紹介したい。
■Dreamcastでブロードバンド
ブロードバンドアダプタ内容物。マニュアルとGD-ROM、アダプタ本体が付属。ネットワークケーブルは別途用意する必要あり
最初に紹介するのは、セガの家庭用ゲーム機「Dreamcast」にネットワークポートを増設する
「ブロードバンドアダプタ」(8,800円)
だ。Dreamcast自体、インターネット接続を考えられたゲーム機で、モデムが内蔵されている。そしてネットワークに対応したゲームタイトルも発売されている。
ブロードバンドアダプタは、簡単に説明するとDreamcast用のネットワークアダプタで、ブラウザなどが収納されたGD-ROMが付属。Dreamcast本体への接続は、標準で内蔵されていたモデムユニットを外し、そこにブロードバンドアダプタを装着するだけ。あとは、ブロードバンドアダプタに、10Base-T/100Base-TX対応ネットワークケーブルを使って、ISDNルータやケーブルモデム、ADSLモデムと接続する。もちろん、既にインターネット接続が実現されているLANが構築されている環境であれば、そのままそのネットワークに接続すればいい。
IPの設定は、付属のGD-ROMで起動し、オプションのプロバイダメニューから設定する。設定する内容もパソコンと同じで、IPアドレス、デフォルトゲートウェイ、サブネットマスクなど。DNSサーバーやProxyサーバー、ホスト名、メールアドレス、メールサーバーといった設定もここで行なうことになる。
設定が終われば、付属のGD-ROMに収められているブラウザでインターネットサーフィンを楽しむことができる。このブラウザは、NTT DoCoMoのiモード端末や各種携帯電話にブラウザを提供しているアクセスのものだ。実際に様々なページをアクセスしてみると、極めて快適にホームページを見ることができる。いままで、ゲーム機やセットトップボックスでのインターネットアクセスは、遅いというイメージがあったが、それは単純に回線の太さによるものであることを再認識することができた。しかし、ゲーム機なので基本的にはジョイパッドなどで操作することになり、さすがに操作性が良いとはいえない。Dreamcastの場合、キーボードやマウスのオプションがあるので、これらを利用するとより快適な操作が可能だ。
なお、ブロードバンドアダプタ自体には、PPP over Ethernetには対応していないので、PPP over Ethernetでログオンが必要なプロバイダに接続するときには、ブロードバンドルータなどを利用する必要がある。また、すべてのネットワーク対応タイトルがブロードバンドアダプタを利用できるとは限らないが、最近発売された「ファンタシースターオンライン」などは対応している。
Dreamcastの拡張コネクタ部分
Dreamcast本体に装着しても見える位置にMACアドレスの記載されたシールが貼付されている
■モデムをLANに接続するルートテクノロジ「CR2000」
次に紹介するのが、「スモールモデムブリッジ」とカテゴライズしているルートテクノロジの「CR2000」(実売価格29,800円程度)である。どのような機器なのか簡単に説明すると、パソコンや各種機器に内蔵もしくは接続されているモデムポートを利用して、Ethernetに接続する機器である。
LANなどにCR2000を接続し、CR2000のモデムポートとパソコンなどの端末のモデムポートを、RJ-11のモジュラーケーブルで接続する。あとは、端末側で、モデムを使ったダイヤルアップ接続を行なうと、CR2000を介してネットワークに接続することができるのだ。ネットワーク自体がCATVやADSLなどを使って、インターネットへ常時接続している環境であれば、Ethernetポートが無い端末でもモデムを使って常時接続環境を利用することができるというわけだ。CR2000のモデムポートは、最高33.6kbpsまでの通信速度をサポートしている。
CR2000を使うには、CR2000のシリアルポートからログインするか、telnetを使ってログインして設定を行なう。個人向けルータのようにWebブラウザを使っての設定は行なうことはできない。そのため設定は、コマンドラインから、テキストベースで行なうことになる。設定は、CR2000自体のアドレスの他に、モデムを使ってPPP接続してくる端末に提供するIPアドレスやDNSサーバーのアドレスなども入力する。GUIに慣れているユーザーにとっては、多少とまどいを覚えるかもしれない。
CR2000を実際に使ってインターネットに接続するには、端末側にすでにダイヤルアップ接続するための設定があれば、その設定を使ってダイヤルアップ接続を行なえば、あたかも電話線が接続しているようにネットワークにつなげることができる。端末側で設定してある、プロバイダにログオンするための電話番号やユーザーID、パスワードはそのままの状態でかまわない。
今回はとりあえず、ノートパソコンの内蔵モデム、Dreamcastの内蔵モデムを使って、自宅LAN経由でインターネット接続の確認を行なった。まったくトラブルなく接続し、自宅のLANを介して、ADSL経由でインターネットへ接続することができた。実際にどの程度のパフォーマンスなのかを、ノートパソコンでファイル送受信して試したところ、CR2000とノートパソコン間の上限の速度である33.6kbpsで安定した通信を行なうことができた。
パソコンとCR2000はモデム経由で繋がるために、33.6kbpsという速度自体は決して高速とは呼べないものである。しかしNICを増設できない機器やモデムしかない機器で、LANのリソースへのアクセスを可能にしたり、既存のインターネット環境を利用できるメリットは大きい。ダイヤルアップ接続するための電話料金やプロバイダ料金が別途発生しないというだけでなく、本来ネットワークに接続できない機器が、ネットワークに接続できるようにできるというメリットは重要だろう。
一般的な手順でモデムを使ったダイヤルアップ接続ができる機器であれば、CR2000を利用することでネットワークを利用することができるようになる。誰にでもCR2000を薦められるとは言わないが、このような機器を求めていたユーザーは少なくないだろう。
CR2000のLED部分。Power:電源、OH:オフフック時に点灯、CD:モデムでの通信が確立してるときに点灯、Data:データ転送時に点滅(モデム側)、Link:データ転送時に点滅(Ethernetポート側)、IP:CR2000にIPアドレスが設定されたときに点灯、Error:動作エラー時点灯
■インターネット対応機器にはEthernetポートが必須になる
「パソコン = インターネット」と考えられるようになって、既に5年程度の歳月が過ぎている。しかし、インターネット対応と言われているパソコンと、それ以外のパソコンとは何が違うかというと、ブラウザやメーラ、プロバイダに接続するための設定プログラムがインストールされている程度。ハードウエアの違いといえばせいぜいモデムが内蔵されていたりする程度であった。
この傾向は、ISDNが普及し始め、安定した64kbps通信ができるようになっても、ISDNルータが発売されても続いていた。CATVのインフラやADSLを利用した高速で常時接続を定額で実現したインターネット接続サービスが提供されるようになってきた2000年になって、やっとEthernetポートを標準で装備した家庭向けパソコンが徐々に登場し始めた。
しかし、Ethernetポートが標準装備されるようになってきたパソコンはまだマシな状況で、インターネット接続に対応したPDAやインターネット家電、ゲーム機では、まだまだアナログ回線を利用するモデムしか装備してないものがほとんどである。逆に、オプションとはいえブロードバンドアダプタといったネットワークアダプタが用意されているDreamcastが、進んでいると言ってもいいだろう。
おそらくこれから発売されるインターネット対応の機器には、Ethernetポートを標準装備するものが多くなっていく可能性が高い。しかし、既にモデムしか装備していないインターネット対応機器が存在するのも事実であり、これらの機器でも定額制のブロードバンドインターネットサービスを利用可能にするということは、それなりに意義があることではないだろうか。
□ルートテクノロジーのホームページ
http://www.routetech.co.jp/
□「CR2000」製品情報
http://luno.routetech.co.jp/product.html#cr
□セガのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□「ブロードバンドアダプタ」製品情報
http://www3.csi-msp.com/dcweb/Index.html
□関連記事
【2000年7月17日】Dreamcast用LANアダプタ「ブロードバンドアダプタ」発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000717/dc.htm
【2000年12月19日】ルートテクノロジー、実売15,800円の4ポートHub付ローカルルータなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001219/root.htm
[Text by 一ヶ谷兼乃]
      
PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0213/dgogo41.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010502/dgogo26.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010130/dgogo21.htm








2024年10月26日土曜日

[ゲーム][MSX] シャロム魔城伝説III/完結編(1987)




[ゲーム][MSX] シャロム魔城伝説III/完結編(1987)
シャロム魔城伝説III/完結編 
対応機種:MSX
価格:5,980
発売年:1987年
発売元:コナミ
■概要
シャロム 魔城伝説III 完結編とはコナミが発売したアドベンチャーゲームです。 当時ADVと言えば一枚絵に対してコマンドを選択するという形式が常識であり、MSX1でも数多くのADVが発売されていました。 しかしながら、MSX1は「動」の表現を得意とするハードであり、一枚絵という「静」の表現はかなり苦手としていました。 実際、移植ADVのほとんどは画面数が大幅にカットされ、中には色すらついていないゲームもありました。 そんな中、苦手とする静の表現は完全に捨てて、得意とする動の表現だけでADVを完成させたシャロムは驚きでした。 一枚絵は顔グラフィックスぐらいしかないのに、きちんとADVとして成立しており、しかもおもしろいのです。 シャロムは少なくともMSX1のADVの金字塔であり、名作中の名作だと思います。
■遊び方
目的
コンピュータゲームの世界に吸い込まれた主人公が魔王を倒し、元の世界へ戻る事が目的。
画面
1:プレイフィールド
2:メッセージ
3:コマンド
4:一枚絵表示領域
操作
カーソルキーで主人公を移動。Mキーでコマンド表示、キャンセル。スペースキーでコマンド決定。 セーブは各所の「セーブをつかさどる者」で実施。
セーブはこまめかつ複数実施する事。というのも、このゲームはバグが多く、先へ進めなくなる状況が発生するからである。 攻略通りになのに先に進めない場合は、以前のセーブデータをロードすると回復する場合がある。 少なくとも、ボスを倒した直後のセーブデータは上書きせずに残しておくと良い。
       
マイナーゲームの物置
   
   
                 














2024年10月25日金曜日

[ゲーム][MSX] アドベンチュー太(ADVEN'CHUTA!)(1983)



[ゲーム][MSX] アドベンチュー太(ADVEN'CHUTA!)(1983)
アドベンチュー太(ADVEN'CHUTA!)
対応機種:MSX
価格:4,800円
発売日:1983年
発売元:Mia
■アドベンチュー太(ADVEN'CHUTA!)とは?
1983年にMiaから発売された?ゲーム史上唯一のアクションアドベンチャーゲームです。 アドベンチャーゲームにアクション要素を取り入れた・・・というより, アクションゲームにアドベンチャーゲームのコマンド入力を取り入れた画期的 (に操作が難解な)アクションゲームです。 ショボイグラフィック,キテレツな音楽,奇妙な動きの敵, そしてなんといっても複雑なコマンド操作が特徴で,当時の小学生達に 「これでアドベンチャーゲーム?」と言わせしめた珍品です。
■ゲームの目的
このゲームは3面でループするループゲームです。 4面から鳥が出現して難易度が上がりますが,それ以外はずっと同じ難易度です。 従ってこのゲームは先に進むことよりも,純粋にハイスコアを競うことが目的となります。
■ゲームの進め方
壺を壊して(B)鍵を取り(T),ドアを開ける(O)。 他の壺を壊して(B)ダイヤを取り(T),開いたドアの上にダイヤを置くと(P),得点します。 (6行程も踏んで,ようやく10点です。) 面(パターン)は全部で3つあり,パターン3をクリアするとパターン1に戻ります。 4面からは出口から鳥が飛んでくるようになり,難易度が一気に上がります。 鳥は永久パターン防止キャラ並みに強力で,蹴っても倒すことが出来ず, また出口からいくらでも飛んできます。 こうなるとダイヤを出口に置くことなどほぼ不可能になります。 従って4面からはダイヤによる得点は諦めることになります。
■画面の説明
SCORE:得点。
HI:HIghscore 最高得点。
TIME:制限時間。0になるとゲームオーバー。新しい面に進むと,2,000に戻ります。
INV:INVentory 持ち物。
STR: STRength ヒットポイント。0になるとゲームオーバー。
■キャラクター紹介
チュー太
いくつもの指令(コマンド)を理解する天才ねずみ。 コマンドがなければタイムアップまで立ちすくみますが,そこがネズミの限界でしょう。 以下のコマンドをチュー太に与えることが出来ます。
コマンド 意味 効果
B Break ツボを壊します。
T Take アイテムを取ります。
O Open 出口を開きます。
P Put 持ち物を置きます。
E Eat チーズを食べます。(STRが20回復)
K Kick STRを1消費し,カエルをキックして気絶させます。(10点)
カエル
ランダムな動きでチュー太を翻弄します。触れるとSTRが20減ります。
クモ,ヘビ,サソリ
チュー太を追いかけます。 十字架を持っていると倒すことが出来ます。(15点) クモ,ヘビ,サソリは壺に入っています。 壺を壊した(B)後の登場時間が他のアイテムより長い為,事前に見分けることが出来ます。
4面から現れる強敵です。 出口から発生し,ランダムな方向へ飛んでいきます。触れるとSTRが5減ります。 ダメージは少ないものの,何度も何度も飛んでくるので,ドンドンSTRが削られていきます。 永久パターン防止キャラ並みの強さ。これ以上プレイさせないぞという制作者の意気込みを感じます。(笑)
壺は全部で8個あり,マップ上にランダムで配置されます。 壺の内訳は鍵1個,十字架1個,チーズ2個,クモorヘビorサソリ1個,ダイヤ3個です。 また壺が壊れている最中はツボを通り抜けることが出来るので,壺が密集している場合 次々と壺を壊して(B)いきましょう。
十字架
クモ,ヘビ,サソリを体当たりで倒せるようになります。(15点)
ダイヤ
開いている出口に置き(P)ます。(10点)
チーズ
食べる(E)とSTRが30回復します。100以上には増えません。取る(T)事は出来ません。
ワープゾーン
対応するワープゾーンにワープします。
カギ
出口を開く(O)ことが出来ます。
出口
鍵を取って(T),出口を開き(O),そこへ入ると次の面へ進むことが出来ます。 出口が開いている状態でダイアを置く(P)と得点になります。(10点) 出口にカギを置く(P)ことも出来ますが,クリア不可能になってハマリます。 ダイアを一つも置かなくても,出口にチュー太を移動させれば次の面へ行けます。 残り時間のボーナスや,ダイヤを出口に置いた数によるボーナス等 一切ありませんので,ダイヤが取りにくかったり敵が多い場合は すぐに出口から出て次の面へ進みましょう。 ゲームの説明には「キーを持ってドアを通ると~」とありますが, 出口が開いていれば鍵を持っていなくても平気です。
攻略情報
お邪魔キャラの配置
各面5匹のカエルがランダムに配置されており,4面から鳥が加わります。 カエルの配置によってはゲームが非常に難しくなるので,そのような場合は鍵だけ取って 次の面へ進む方が無難です。
アイテムの持ち替え
アイテムを持っている状態で他のアイテムに向かってTを押すと, 持っているアイテムを置いてから新しいアイテムを取ります。 ドアの近くに鍵を置いた上でダイヤを運び,鍵に向かってTコマンドを行って ダイヤと鍵を交換してドアを開け(O),すぐにダイヤに持ち替えて(T) ダイヤをドアに置く(P)とよいでしょう。
安全地帯
階段,ワープは安全地帯。ただし,鳥には当たります。
階段上で蹴る,置く
階段上からでも物を置けますが,ちょっとナナメにずれた場所に置かれます。 キックの判定もナナメにずれます。 物を置けばキックの当たり判定がある場所を簡単に知ることが出来ます。
カエルを蹴って点数を稼ぐ
苦労してダイヤを出口まで運んでもたった10点しかもらえません。 ハイスコアを狙う為に,ダイヤによる得点は無視します。 代わりにカエルを蹴って(K)得点を稼ぎましょう。 カエルはランダムで動くので蹴るのが非常に難しいのですが, アイテムを置いて(P)階段やワープゾーンの隣にカエルを 閉じ込め,体力とタイムの続く限り蹴り(K)続けます。
時間切れまで蹴り続けろ!(笑)
最後に
当時このゲームを所有していた空手教室の友人は「らぷてっく2」 「ロードランナー」「ウォーロイド」を所有するという確かなゲーム眼力の 持ち主でした。 その中にあってこの「アドベンチュー太」・・・。 ある日私はその子になぜこのゲームを買ったのか聞いてみました。 すると返ってきた答えは「お父さんが電器屋からもらってきた」との ことでした。 (そうか,このゲームはタダ(無料)のゲームなんだ。だからこんなにも つまんないんだな。(汗)) と,一人納得したものでした。(笑)
       
マイナーゲームの物置
http://web1.kcn.jp/kyoto/
   
   
              
   
   
   



   
   

 

2024年10月23日水曜日

[スポット][東京早稲田] レゲーミュージアムMIKADO






[スポット][東京早稲田] レゲーミュージアムMIKADO  
レトロ台のみのゲーム博物館/ゲームセンター。
JR高田馬場駅前という最高のロケーションにある貴重なスポット。おじさんの天国。
🕐21.10.15   
人気はピンボール台。客層は20~50代。初期ゲームのスペックといえば,容量計算で50KB程度ではないか。今流のソシャゲと比較するとあまりに単調だが。。それでも1Play100円以上の価値はあると思う。それだけこの空間・空気は滅多に味わい得ないものだ。。
2F: 初期アーケード,ピンボール,エレメカ台ほか
B1F: テーブル筐体ほか
🕐22.1.22      
B1Fと2Fのレイアウトが変わった。B1にあったテーブル台が2Fへ,2Fにあったピンボール台はB1Fへ。ビール片手にプレイする癖がついてしまった。飲酒運転(笑) レトロ台にコインを落とす心理っていうのは,純粋にプレイしたいからじゃない。正直,今のゲームやネットに馴れたメンタルからすると退屈な部分があって,何らかの演出が要るワケで。。
🕐24.5.7   
久し振りの訪問。やはりというか,客層は50〜60代の感じ。前回訪問から2年経っているので,大分タイトルが変わっていた。新しく入っていたのが『ASO』『Galxy Wars』『Tranquilizer...』あたり。『ASO』はリアタイでやり込んだタイトルで胸アツだった。装備を拡張できる要素は当時としては画期的で,Sコマを取ると自機のスピードが上がり,L,E,F等のコマを捕る事で自機の機能が上がっていくが,逆Sなど逆さのコマを捕ると機能が下がる。今やっても変わらぬ面白さだった。ピンボールが地下にまとまったのは英断だ。
🕖️24.9.17
連休明け久しぶりの訪問。2Fビデオゲームフロアのレイアウトが結構大胆に変わっていた。『ギャプラス』『ギャラガ』等シューティング系のタイトルが増えた。
#早稲田, #レトロゲーム, #レゲー,#ミカド,
#ゲーセン,#ゲームセンター
#昭和レトロ

ggvhhh pc