[機器][携帯電話] Sony/DoCoMo SO503i~iアプリAVケータイ
■ 仕様で見るSO503i
ソニー製のiアプリ対応iモード端末。iモード端末としては初めて6万5536色表示のTFT液晶を搭載し,24和音の着信メロディに対応する。
auのC406Sにも採用された日本語入力支援機能「POBox」を搭載し,少ないキー入力で文章入力が可能になっている。メールやブックマークは,フォルダに分類して管理できる。「マイセレクト」メニューには,設定メニューから任意の項目を追加し,カスタマイズできる。センタージョグで素早い上下のカーソル移動が可能だが,iモード時やメール閲覧時には「マナー」と「メモ」のキーがスクロールキーとなる。
iアプリの保存件数は5~10個と,個々のデータ量により変動する。6万5536色表示の液晶を搭載するが,JPEG画像の表示には対応していない。カーソルキーは上下方向がセンタージョグになっているので,一部のiアプリゲームのプレイは難しくなっている。
【おもな仕様】
サイズ(高×幅×厚) 93×49×28mm(折りたたんだ状態)
重量 115g
連続通話時間 約140分
連続待受時間 約210時間
充電時間 約125分
液晶 120×160ドット,カラー6万5535色TFT液晶
表示文字数 全角8字×8行,10字×9行(メール表示)
メモリダイヤル 500件
リダイヤル・発信履歴 30件
データ通信速度 9.6kbps(iモード時はパケット通信)
ボディカラー ホワイト&シルバー,チタン&ブラック,キャンディオレンジ
【iアプリ】
iアプリ件数 ・ダウンロード:5~10件
・登録済み:なし
【インターネットメール】
サービス名 iモードのEメールサービス(送信・受信ともに全角20文字程度で0.9円,別途月額300円のiモード契約が必要)
受信可能文字数 全角250文字まで
メール保存件数 送信:20件(6フォルダ)
受信:150件(6フォルダ)
【着信メロディ】
和音数 24和音
着信音 着信メロディ:最大35曲
・登録済みメロディ:5曲
・ダウンロードおよび自作メロディ:30曲まで
着信パターン:5パターン
登録メロディ
トッカータとフーガ ニ短調
花のワルツ
doop-Sidney Berlin Ragtime Band
Salsa DE ム~チョ
The Song of Life
和音着メロ
ダウンロード 可能(iメロディ対応)
■ スタッフが見たSO503i
コメント
工藤
先読み変換機能の「POBox」,TFT液晶搭載が嬉しいソニー製iアプリ対応機。液晶はさすがに鮮やか。SO503iとN503iを並べてみると,文字は十分どちらも読みやすいです。ただ,人物撮影画像などを表示させると,やはりSO503iに軍配が上がる。それと視野角はSO503iの液晶の方が広いです。操作性については,個人的にはau端末は同じソニー製「C404S」を使っているのでほとんど違和感なし。ただ,センタージョグの操作性は好みが分かれるところ。万人向けに使いやすいのはN503iかなと思う。
iアプリの実行速度は,これまでのP503i,F503i,N503iの3機種より段違いに速いと思う。ダウンロードできるアプリ本数は最大10本までとN503iと同じ。ただし,SO503iのメモリ容量が現在不明なので確かではないけれど,ゲームや株価ボードなど比較的大きそうなiアプリも含めてダウンロードしてみたら,10本落とせた(N503iよりメモリ容量は大きそう)。ちなみに,iアプリ「パックマン」をやってみたのだけど,センタージョグを上下方向キー代わりに使うのは,ゲームではちょっときついかも。
誰でも使いやすく,そつなくまとまっているN503iか,処理性能の速さやPOBox,TFT液晶など目立つ特長が多いけれども個性的で好みの分かれそうなSO503iか。二つ折り派は悩むところだと思います。ざっくり言えば,液晶ならSO503i>N503i。操作性は一般的にはN503i>SO503i。iアプリの本数,処理速度はSO503i>N503i。デザインは個人の好みなのでなんとも言えないですね。二つ折りにこだわらず,iアプリを最重視するならF503iがいいかなと思うんですが。F503iは方向キーが分かれていてゲームがやりやすいし,ダウンロード本数はダントツ。
あ,ちなみにSO503iの24和音着メロですが,現在のところ,SO503iには対応していない着メロ配信サイトが多いもよう。もっとも時間の問題だとは思いますが。
湯野
しっかし,奇抜なデザインですな。特にキャンディオレンジ。さすがにこういう色の携帯を首からぶら下げて街を歩く勇気は,私(20代後半・男)にはございません。持ち歩くとすると,やっぱりチタン&ブラックかな。
で,503iシリーズと言えばiアプリ。起動時間については,F503iやN503iなんかと比べてもかなり早く,一般サイトで入手したRPGゲームを試してみたが,スクロールが鬼のように高速。さすが6万色TFTという感じで発色もイイ。
ただ,フォントサイズがやや大きめで,画面から文字がはみ出してしまうiアプリもある。それと,上下カーソルのかわりにセンタージョグを使うことになるので,これまで他機種向けに提供されてきたiアプリを使うと,かなり操作しづらくなるケースもある。とりあえず「パックマン」を試してみたが,あっという間に終わってしまった…。この辺の話については,カーソルのかわりに数字ボタンを利用するなど,プログラム側で対応できなくもないので,開発者のみなさんの努力に期待したい。
そして,着信メロディの自作機能。端末自体は24和音対応ということで,すごく期待していたところだったのだが,残念ながら自作できるのは3和音まで。選択できる音色も少ない。入力インターフェイスについては,センタージョグを使って音階を上下させることができるようになっているが,画面表示は昔ながらのスタイル。オーディオ機器のメーカーとしては,もうちょっとがんばってほしいところ。
そんなわけで,ハードウェアのスペックを活かしきれていないかな,と思ったりもするが,日本語の入力補完機能「POBox」はやっぱり便利。auの「C406S」に搭載されていたが,これのおかげでメール本文の入力はすごく楽。センタージョグとの相性もすごくイイ。もっとも,ポケベル打ちバリバリの人には邪魔なだけかもしれないが,メールのやりとりをメインに考えている人ならとにかくオススメのiモード端末。
白根
ユーザーインターフェイスが良いと思う。ドコモのSO502iWM,auのC404SとC406Sと同様の,センタージョグを活用できる上下移動を中心にしたリスト式のメニュー。メールやブックマークのフォルダ管理。カスタマイズ可能なメニュー「マイセレクト」。そして文章入力を支援する「POBox」。これらの機能をストレスを感じさせずに使わせる処理速度。使い勝手の評価はデザインと同様,個人の好みに大きく左右されるが,わたしはSO503iが現状トップクラスの使いやすさを持っていると思う(ちなみにauのC306Sも使い勝手がほとんど同じだったりする)。
6万5536色のTFT液晶は,発色が良くて明るい。JPEGには対応していないが,GIF画像でも十分にTFT液晶の恩恵を受けられると思う。実際のSO503iの画面は,このページに掲載されている画面写真よりも美しい。
難点は,センタージョグであろうか。一部のiアプリはカーソルキーを使うことを前提に設計されているのだが,それをセンタージョグと左右キーで代用するのは難しい。特にゲームでは,テンキーをカーソル代わりに使うよう設計されていないと,まともに楽しめないだろう。
iアプリを重視するのであれば,保存数も多く,キーも押しやすいF503iが良いと思う。しかし,普段の使い勝手も重視するのであれば,N503iとSO503iのどちらにするか,悩みどころだ。SO503iの使い勝手もかなりのものだが,N503iのデスクトップ機能なども捨てがたい。ポイントは,センタージョグと派手なデザインのSO503iをどう思うか,だろう。
■URL
・SO503iのニュースリリース(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0306a.html
・SO503iの製品情報(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/i/lineup/so503i/so503i.html
・SO503iの製品情報(ソニー)
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/KEITAI/so503i/index.html
・関連記事「ドコモ,6万色TFT液晶搭載のiアプリ対応iモード端末『SO503i』」
http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/03/06/so503i.htm
2001/03/09
ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/showcase/2001/03/so503i/
http://k-tai.impress.co.jp/news/2001/03/06/so503i.htm
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