1988年11月25日金曜日

[ゲーム] Macintosh, VETTE!





[ゲーム] Macintosh, VETTE! 
VETTE! 
コルベットで3 D 化されたサンフランシスコの街を走るゲーム。
今まで自動車のシュミレーターは数多くあったがそれらはすべて車の内部をいかに再現するかのみに焦点を絞って作られていた。しかしこのゲームはいかに車の外側,すなわち実際の街並みを再現できるかに重点を置いて作られているのである。
実際に街中を走ってみると信じられないくらいに細かいものが3 D グラフィックで現れるのが分かる。通りには外回りのサラリーマン・犬の散歩をしている老人などがちゃんと歩いている。大通りには数十メートルごとに街灯が立っており,スピード 違反するとパトカーがやってきてチケットを切られる。しかもうまく言い訳する時には見逃してくれるのである。
このゲームは車ではなくて街そのもののシュミレーターなのである。コンピューター相手にカーチェイスを楽しむことも出来るが,付属の地図を片手にのんびりと観光気分を満喫するのもまたいいのである。
ー雑誌Studio Voice, 1991年, 掌田津耶乃,     

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米国版




「クセものゲーム」はMacintoshでやるのが一番
Macintoshは操作すること自体が楽しい。全てのソフトは愛らしいイラストのアイコンを指先で選ぶだけで操作できるようになっている。いわば全てのソフトがゲーム感覚に作られていると言ってもいい。ましてこれのゲームともなるとありふれたシューティングゲームなどで満足するわけがない。
Macintosh で人気の高いゲームを見てみると日本で言うなら変わり種に分類されるようなゲームが多い事に気づく。一例としてマックで生まれて日本のパソコンやファミコンに移植されたものを挙げてみるとまず
SimCity(>>ファミコン,PC9801)
Balanced of Power (>>PC 9801)
Puppy Love (>>FM TOWNS)
などはすぐに思い浮かぶが,どれをとってもそれまでのイメージから大きく外れたところに咲いた徒花的なものばかりである。
もちろんMacintoshにも普通のゲームはある。しかし日本のパソコンゲーム界と比べるとその占める割合は極端に少ない。まずスクロールゲームはほとんどないといってもいい。そしていわゆるアニメキャラを使ったゲームも全く見られない。日本で根強い人気の ロールプレイングゲームもどちらかというと少数派である。その代わりにシミュレーションアドベンチャー指向型ゲームなどが幅を利かせている。
これはゲームをする年齢層の違いに起因するのではないだろうか?Macintoshのゲームは「大人のためのゲーム」ばかりなのである。少なくとも十代の子供は相手にしないと言っていい。
今流行っているからといったつまらん理由ではなくて,本当に自分が楽しめるゲームを見つけたいという人には一番のマシンなのかもしれない。
ー雑誌Studio Voice, 1991年, 掌田津耶乃,     

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日本版









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