2017年5月23日火曜日

PHS 新規受付終了へ


ワイモバイルが2018年3月にPHSの新規受付を終了へ
1995年にサービスが開始されるや、手頃な端末価格や通話料が受けに受け、若 者を中心に爆発
的な人気となったPHS。ケータイが高嶺の花だった当時、ピッ チの愛称で親しまれたこのサービスを利用した方も多いのではないでしょう か。そんなPHSの国内唯一の事業者・ワイモバイルが、2018年春に新規契約・ 機種変更を停止するとことが先日発表されました。メルマガ『石川温の「スマ ホ業界新聞」』では、著者のスマホジャーナリスト・石川温さんがこれまでの PHSの歴史を振り返るとともに、XGPフォーラムが見せる「不穏な動き」につ いて業界関係者の指摘を含めて記しています。
ワイモバイルが2018年3月にPHSの新規受付を終了へ――停 波へのカウントダウン。周波数はあの規格に乗り換えか
ワイモバイルが2018年3月でPHSの新規契約、機種変更を停止すると発表し た。サービスを完全に停止する「停波」はまだ先のことになるだろうが、いよ いよPHS消滅に向けてのカウントダウンが始まったことになる。
DDIポケット、ウィルコム時代を振り返ってみると、不遇なサービスではあっ たものの、PHSは実に長い間、現役サービスとして生き続け、個性的な端末や サービスを出し続けてきたと思う。
Windows Phoneを採用した「W-ZERO3」なんて、スマートフォンの先駆けと 言えるし、音声端末として異例のヒットを飛ばした「HONEYBEE」も記憶に新 しいところだ。
サービスに関しても、通信カードでいち早くデータ接続の定額制を実現し、さ らに通話でも「だれとでも定額」を提供してきた。
会社自体は小さく、PHSという1990年代から提供してきた技術をずっと使い続 けて、ケータイキャリアの第3世代携帯電話やLTEと戦ってきたのだから、なん と無謀だったことか。会社としては傾いてしまったが、よくぞこれまで、この 20年耐えてきたと思う。
今後、気になってくるのが、いつPHSが停波されていくかという点だ。音声端 末に関しては、スマホや通話に特化したVoLTE対応端末がワイモバイルから発 売されることもあり、さほど心配する必要は無いだろう。通信モジュール関連 も、ここ最近は低消費電力な技術も相次いで登場していることから、乗り換え の目処も立ちつつあるのかもしれない。
ソフトバンクとしては、早いタイミングでPHSを停波する可能性もありそう だ。ただ、PHSを停波するとなると、1.9GHz帯を使わなくなってしまうことに なる。電波を国に返すという選択肢もあるが、ソフトバンクとしては、新たに 活用方法を探っていてもおかしくない。
そんななか、不穏な動きが見えるのが、XGPフォーラムだ。
XGPフォーラムで は、アンライセンスバンドでLTEを提供する「MulteFire」に前のめりで参加し ている。世界的には5GHz帯でLTEを提供しようという流れだが、業界関係者は 「1.9GHz帯がアンライセンスなのかという定義はよく考える必要があるが、
ソ フトバンクとしてはPHSを停波したあとにMulteFireを導入すると考えてもおか しくはない」と指摘する。
PHSで使っていた周波数帯をMulteFireとして再利用できるようになれば、
相当 な周波数帯を稼げることになるし、新たなビジネスチャンスも広がる。
ウィルコムが経営に失敗し、ソフトバンクが救済したときは、かなり安い値段 で買い叩いた感があったが、
基地局やTD-LTE、さらには1.9GHz帯の周波数な ど、今から思えば、相当、お買い得な買い物であったことは間違いないよう だ。
『石川温の「スマホ業界新聞」』

mag2.com
http://www.mag2.com/p/news/249325?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000015_mon&utm_campaign=mag_9999_0522&l=unq0156e88

『石川温の「スマホ業界新聞」』
石川 温(ケータイ/スマートフォンジャーナリスト)(記事一覧/メルマガ) 日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取 材。
2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。
日経新聞電子版 にて「モバイルの達人」を連載中。
日進月歩のケータイの世界だが、このメル マガ一誌に情報はすべて入っている。

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