EZ-NET レポート: Mac OS 10.2 へアップグレード
2002/09/21 Tomohiro Kumagai
□ Mac OS 10.2
Apple 社の MacOS X の新バージョン、Mac OS X 10.2 が発売されたので、それをインストールしてみることにしました。
インストールする環境は、次のような、既に MacOS 10.1 がインストールされている Macintosh です。
といっても、簡単な情報しか書けてませんけど… ^^;;
CPU PowerPC G4 - 450MHz x 2
Memory 512MB
Mac OS 10.2、全体的なパフォーマンスの向上とか、さまざまな機能の追加とかがされているといううわさですけど、
実際のところどうなのでしょうね。
15,000 円ほどのお金を払ってまで Mac OS 10.1 からアップグレードする必要があるのか…。
利用のしかたにもよると思いますけどどうなのでしょうね
□ アップブレード
MacOS 10.1 を起動して、MacOS 10.2 のインストールディスクの1枚目を入れると、
ディスクがマウントされて CD-ROM の中身が表示されました。
インストールの前に.pdf
インストール前に、"Read Before You Install.pdf" というファイルが目に付いたのでとりあえず開いてみました。
すると…、英語ではないですか ^^;;;
とりあえず、日本語のはないのかと調べてみると、"Japanese - 日本語" というフォルダのなかに、
"インストールの前に.pdf" というファイルがありました。
開いてみると、どうやら先ほどのファイルを日本語に翻訳したもののようです。
このファイルにはシステム条件とか、そういったインストールに関する注意事項などが記載されているので、
念のため目を通しておくのがよさそうです。
とりあえず読んでみましたが、個人的には特に注意すべき点はなかったので、インストール開始です。
インストール (アップグレード)
Mac OS 10.2 インストールディスク1 の中の "Install Mac OS X" を起動してインストールを開始します。
Install Mac OS X
いきなり、「再起動」 ボタンのあるダイアログが表示されました。
このボタンを押すとインストールが始まるようです。
認証
ボタンを押すと 【認証】 ダイアログボックスが出ますので、インストールする権限のある名前とパスワードを入れて 「OK」 を押します。
するといったん、コンピュータが再起動されました。
Select Language / 言語の選択
(インストールで使用する?/OS 環境の?) 言語の選択です。
僕は日本人なので、「主に日本語を使用する」 というのを選択しました。
英語とか中国語とかハングルとか、いろいろ選べるようです。 「主に日本語を使用する」 を選択すると、
「Continue」 ボタンが 「続ける」 という表示に変わるので、それを押して次へ進みます。
関係ないですけど、「”主に” 日本語を使用する」 っていうアバウトな感じがいいですね。
物によっては英語の場合もあるのでしょうから、きっとこういう表記になっているのでしょうか ^^;;
あ、でも英語では "Use English for the main language" と書いてあります。
ということは…、なんか日本語訳が不自然なような感じが…^^;; って、英語が苦手な自分が言うなっていう感じですけど ^^;;;;
ようこそ Mac OS X インストールへ
すると、オープニングダイアログ (?) が表示されました。
「続ける」 ボタンを押して次へ進みます。
ちゃんとインストールがどんなステップで進むかが左側に表示されているようなので、この記事はまったくもって不要といううわさ…。
大切な情報
ここで、インストールする際の注意事項が表示されます。
…、これは上で書いた 「インストールの前に.pdf」 と同じような内容みたいです。
ので、前もって読んだ人は読み飛ばしても大丈夫そうです。
「続ける」 を押して次へ進みます。
使用許諾契約
いわずと知れた、使用許諾契約が表示されます。
表示する契約書の言語を選択できるようになっているので、
最初の方の言語選択で母国語ではないものを選んでも、ちゃんと母国語で確認することが出来ます。
一通り目を通したら 「続ける」 ボタンを押して次へ進みます。
その際、許諾契約に同意するかどうかの確認ダイアログが表示されるので、許諾できるなら 「同意します」 を押します。
インストール先を選択
Mac OS 10.2 をインストールするディスク (パーティション) を選択します。
今回は Mac OS 10.1 からのアップグレードの予定なので、Mac OS X がインストールされているディスクを選択しました。
そして 「続ける」 を押して次へ進みます。なお、インストールには約 1.2 GB のディスク容量が必要だそうです。
他にも 「オプション」 で、アップグレードするか、入れ替えるかといった細かな調整が出来るようです。
簡易インストール
インストール項目の調整をします。
ディフォルトでは 「簡易インストール」 が選択されているようです。
「カスタマイズ」 をクリックして、インストールされるパッケージを調整することも出来ます。
今回は 「簡易インストール」 を行うことにしました。
ので、簡易インストールが選択されている状態で 「アップグレード」 ボタンを押します。
ソフトウェアをインストール
CD-ROM からソフトウェアのインストールが行われます。
自動的に進んでいくので見守っていれば大丈夫のようです。
けっこう時間がかかるみたいです。環境にも夜と思いますけど、うちでは 40 分くらいでした。
再起動…
ソフトウェアのインストールが終わると、完了通知とともに 「再起動」 ボタンが表示されますが、
しばらく放っておいても自動的に再起動されます。
再起動後もなんだかんだ 45 分ほどの時間がかかっています…、
む!? これはただのハングアップの類でしょうか…。
う~ん、CD-ROM が入ったまま再起動したせいでしょうか…/でも自動的に再起動したわけだし…。
インストールディスクの2枚目もまだだし…、ということでもうちょっと様子見です。
一応、画面では中央にアップルマーク、そしてその少し下には、なんだかマクロメディアみたいな ^^;; お日様マーク (?) が
レーダーみたいに光っている状態です。
…、1時間が経過…。
あがらないようです…。
ということで、恐る恐るリセットボタンを押してみることにしました。
すると…、何事もなかったかのように Mac OS X が起動しました。
であがったら今度はインストールディスク2の出番のようです。
あ、SYMANTEC Norton AntiVirus の AutoProtect が続行できなかったというエラーが発生しました。
アップグレードの際にはいったん、Norton AntiVirus は消したほうがいいのかもしれません。
インストール、その2
続いて追加ソフトウェアのインストールです。
画面に、"Mac OS X Install Disk 2" をセットするようにとの指示が表示されましたので、
付属していたディスクの2枚目をトレイに入れます。
追加ソフトウェア
"Mac OS X Install Disk 2" を入れると、追加ソフトウェアのインストールがはじまります。
ここでも、特にユーザ側による操作は必要ないようです。
これは 5 分とちょっとといった感じでした。
インストール完了
追加ソフトウェアのインストールが終わると、インストールの完了を知らせるダイアログボックスが表示されます。
「完了」 ボタンを押してインストールを終了しますが、しばらく放っておいても自動的に終了されるようです。
インストールが終わると、今度はコンピュータが再起動されるというわけではなく、
起動した直後のように、ログオン画面が表示されました。
ログオンしてみると、うちの環境では2つの警告が表示されました。
Norton Utilities
SYMANTEC 社の Norton Utilities をインストールしてあったため、
それが Mac OS X のバージョン変更を検出したようです。
エラーというよりは、バージョンアップにともなって互換性がなくなる可能性があるため、]
コンポーネントを更新する必要がある可能性があるとの通知でした。
これは後で Live Update してみることにします。
The program you are using needs to use a system file that may reduce the security of your computer.
お使いのプログラムにはシステムファイルを使用するものがあるため、コンピュータのセキュリティ低下を招く可能性があります。
という感じの警告が表示されていました。
なにやら "SymOSXKernelUtilities.kext" というファイルに問題があるらしく、
新しいバージョンを使用したほうがいいとのことです。
とりあえず、問題ないと判断できれば 「Use」 を押せとのことです。
「Don't Use」 を押した場合、これに依存するその他のファイルも利用できなくなるようです。
調べてみたところ、これもどうやら SYMANTEC 社のアプリケーションに関するファイルのようです。
Norton Utilities と Norton AntiVirus は念のたいったん削除してから入れなおしたほうがいいかもしれませんね。
とりあえず、「Don't Use」 を選択しておくことにしました。
その後 "symfs.kext" というファイルに関しても同様の警告が何回か表示されたので、
それらも 「Don't Use」 をクリックしておくことにします。
それでもとりあえず Norton Utilities は起動できるようでが、念のため再インストールしておくことにしました。
SYMANTEC 社のソフトを入れなおす
あくまでも念のための作業ですけど、SYMANTEC 社の Norton Utilities 7.0 および、Norton AntiVirus 8.0 です。
Norton Utilities 7.0
Norton Utilities 8.0 の CD-ROM を入れてインストーラを起動します。そうするとインストールか、アンインストールかを選択できるので、「アンインストールを」 実行します。
あとは削除すべきファイルが自動的に検出されて、削除処理に入ります。
削除が終わるとインストーラに処理が戻ってきます。入れなおしは再起動後に行うことにしました。
Norton AntiVirus 8.0
Norton AntiVirus 8.0 の方も、CD-ROM 内のインストーラで削除が可能だったので、
Norton Utilities と同様の方法で削除することが出来ましたアンインストール後、
改めてこれらのソフトウェアをインストールしました。
が、相変わらず AntiVirus の Auto-Protect は起動できない状況で、そして上でも触れた、警告ダイアログが表示されてしまいました。
警告ダイアログの方はとりあえずかたくなに 「Don't Use」 を押しておくことにします。
Norton Utilities の方も、やはりインストールしてみると、
セキュリティ上の警告メッセージが表示されるようでしたので、これらも 「Don't Use」 を選んでおきました。
Live Update
再起動のたびに Auto-Protect のエラーと、セキュリティに関する警告が表示されるようなので、とりあえず、SYMANTEC 社の Live Update プログラムを使って更新して見ることにしました。で、ネットワークへ接続しようとすると…、なにやら接続できないようです。調べてみたところ、ネットワークの設定自体は問題がないことがわかりました。ので、もう一回 Live Update を試みてみましたが、やっぱりサーバへの接続に失敗してしまうようです。もしかすると 「Don't Use」 を選択したために接続できなくなっているのかもしれないので、いったん Macintosh を再起動して、改めてやり直してみることにしました。再起動後、現れる警告を 「Use」 でパスして、いざ、Live Update で改めて更新を行ってみましたが…、やっぱりつながりません^^;;;仕方ないので直接、SYMANTEC 社のサイトへつなごうとしたら、つながらず…。いろいろと調べてみたところ、どうやらドメイン名から IP アドレスへの名前解決に失敗している模様です。これはおそらく、うち固有の問題ですね… ^^;;;
とりあえず、DNS 周りの設定をきちんとして Live Update へ接続してみると、いきなり Live Update が強制終了してしまいました。「Don't Use」 にしていたのでそのせいか…。改めて Macintosh を再起動してから再挑戦です。すべてを 「Use」 に選択して改めて Live Update を実行すると、今度はようやく接続して更新ファイルをダウンロードすることが出来ました。Norton AntiVirus 8.0.2 更新版など、ダウンロードファイルはしめて 6MB ほどのようです。ADSL でもなければけっこうなの時間がかかりそうですね。パッチを充て終わったので、Macintosh を再起動してみました。が、今までどおり、Auto-Protect は動かずの、警告メッセージが表示されるの、という状態は変わりませんでした。ウィルス定義ファイルもうまく更新できていないようですね…。Live Update の直後でも、定義ファイルが古いとの知らせがありました。
Mac OS X v10.2 への対応について
Live Update では改善しなかったので、SYMANTEC 社のサイト http://www.symantec.co.jp/region/jp/mac/ へ接続して調べてみると、Mac OS 10.2 に関する記載がありました。調べてみると、なんと、これらの製品は Mac OS 10.2 には対応していないということが明記されていました。これらは将来、Live Update によって対応版が提供される予定で、その日時は 10月の中旬ころを予定しているようです。
…、って、じゃあ、それまではどうしていればよいのだ?
Live Update するにはインストールされている必要があるし、インストールしてあると毎回はじめに警告ダイアログが出るし…。これはとりあえず削除しておくのがいいのでしょうか。とりあえずこのままにしておいて、邪魔なようだったら削除することにします。一応、Auto-Protect は環境設定から無効に設定してみましたが、それでも起動直後の Auto-Protect に関するエラーは表示されるようでした。
□ Mac OS 10.2 を使ってみる…、が^^;;
体感的にはだいぶ速い感じが…。
とりあえずインストールし終わった Mac OS 10.2 ですけど、実際の使い心地はどんな感じかというと…。とりあえず起動時間が同じぐらいか、若干はやくなったかなー、という感じがしました。全体的なスピードは、かなりはやくなったと思います。いや、もともとが遅かったような気がするのですけど、アプリケーションの起動時間や、スクロールバーによるスクロールなど、特に Microsoft Entourage の起動およびスクロールは特に速く感じました。
日本語入力できず…。
あれ…? 日本語入力が出来ない…/汗
日本語入力ソフトが使えない状態になっていたので、「システム環境設定」 の 「言語環境」 から、ATOK 15 を選びなおそうとしたら、ちゃんとチェックが入っていました。アメリカの旗印を選択してみても、ATOK15 / EGBRIDGE12 / ことえり と、日本語ソフトはちゃんと以前のものが引き継がれていましたけど、なぜか国旗がフランスのものになってしまっていました。カスタマイズして改めてチェックしなおしてみましたけど、やっぱり変わらないみたいです。ためしにハングルのを入れてみるとなんとドイツの国旗…。
とりあえず ATOK15 をいったん削除して、改めてインストールしなおしてみることにました。
とりあえず ATOK15 を削除してコンピュータを再起動すると…、お?? 今まで英語で出ていたセキュリティ低下を招く可能性があるという警告が日本語で表示されるようになりました。また、アメリカの旗をクリックして利用できる言語を表示させてみると、ことえり等のアイコンがちゃんと本来のものになっていました。なんだかこれはいい感じです。再度あらためて ATOK15 をインストールしなおして再起動してみると、今度はちゃんと ATOK15 も普通の感じになりました。
…、が、いざ入力を行おうとすると、なぜだかフランス国旗になってしまって日本語入力が出来ません。とりあえず JUSTSYSTEM のサイトで ATOK15 のアップデートパッチがないか調べてみましたが、ありませんでした。なので EGBRIDGE 12 と ATOK 15 を削除して、とりあえず ことえり のみにしてみました。その状態であらためて日本語入力をしようとしてみますが、やはり入力の段階で失敗してしまいます。もしかすると起動直後のエラーが原因かもしれないので、Norton AntiVirus 8.0 と Norton Utilities 7.0 の両方を削除してみました。が、なんだかそれでもだめみたいです…。う~ん、Mac OS X のインストールに失敗したのでしょうか…。
Mac OS 10.2 再インストール
ということでとりあえず Mac OS 10.2 をもう一回入れてみようと思います。もう一度 Mac OS X のインストールディスク1をセットして、インストーラを実行します。そして改めて、前回と同じ手順でアップデートを行ってみました。が、結局のところ結果は同じでした。なのでソフトウェアアップデートを使って、 Mac OS 10.2 の更新がないか調べてみたところ、Mac OS 10.2.1 が見つかったので、それをインストールしてみることにしました。16.9MB とかなり大きいファイルでした。それをインストールして Macintosh を再起動しました。するとなんと、ちゃんとことえりが使えるようになりました。改めて ATOK 15 をインストールしてみましたが、…あれ?再び日本語入力できなくなってしまいました。念のためもういちど再起動してみたところ、1回だけちゃんと ATOK を使うことが出来ましたが、改めて別のアプリケーションでやってみるとだめになってしまいます。もう一度 ATOK15 を削除して試してみましたが、ことえりでも、ATOK 同様の症状でした。
仕方ないので改めて再インストールです。
今度はクリーンインストールにしてしまうことにします。Mac OS X のシステムディスクを初期化して、新たに Mac OS 10.2 をインストールします。今までどおり CD-ROM のインストーラから Mac OS 10.2 のインストールを開始して、インストールするディスクの選択まで行きます。そして OS X のシステムディスクを選択して、オプションから「消去およびインストール」 を選択します。初期化形式は 「Mac OS 拡張」 です。当然ながらディスクの内容は全て消されてしまうので、この文章をまねて作業をしている場合は、削除されては困るデータがないかなど、十分に注意してください。ディスク容量は 1.9GB 必要のようです。
そしてインストールの開始です。今回はディスクを初期化してのインストールを指定したわけですが、途中で、「ディスクを初期化しますがよろしいですか?」 というような警告メッセージは表示されないようですので気をつけましょう。インストールが終わると、「ようこそ」 というウィンドウが現れました。新規のインストールのため、初期設定を行うのでしょう。この辺りは今回は細かく触れないことにします。
再インストールが終わると、今度はちゃんと ことえり が常に使えるようになりました。さっそく ATOK15 もインストールしてみましたが、こちらもばっちりみたいです。
ようやく正常に…?
半日以上もかけたアップグレードになってしまいました、しかも新規インストールですけど、ようやく無事 (?) にインストールすることが出来ました。とりあえず動作もそれなりに軽快のようなのでいい感じです。個人的には買い換えてよかったかなー、といった感じですけど、これは人それぞれだと思うので、買おうか迷っている方は他の方の意見も参考にしてみてください。それと、MacOS の 「終了」 と 「再起動」 が、確認メッセージが表示されるようになってました。今まではうっかり選んでしまって再起動…、みたいなことが (よく^^;;) あったので、これは個人的にかなりうれしかったりします。
ということで、アプリケーションを入れていたのですけど、気付いたらまた日本語入力が出来なくなっていました。ソフトウェアのインストール順は次のような感じです。
1. JUSTSYSTEM - ATOK 15 for Mac OS X
2. Microsoft - Office v.X
3. Microsoft - Office X SR1 Updater
4. ASCII - REALbasic 4.5.1J
5. act2 - StuffIt Deluxe 6.5.1J
6. metrowerks - CodeWarrior 7.0 for Mac OS Tools
7. metrowerks - CodeWarrior 7.0 for Mac OS Reference
8. Connectix - Virtual PC 5 アップグレード版
このうち、少なくとも Microsoft Office v.X をインストールし終わった段階では、まだ正常に ATOK15 が利用できる状態でした。気付いたのは Virtual PC 5 をインストールしたときです。上で何度も登場したセキュリティに関するダイアログボックスが現れ、「Don't Use」 を選択したときです。もしやと思って確認をしてみたのですが、案の定、日本語入力が変になってしまっていました。とりあえず StuffIt Deluxe や Virtual PC をアンインストールしてみましたが治りませんでした。とりあえず、Mac OS 10.2.1 のアップデートに望みをかけてみましたが、それもはかなく散りました…。う~ん、これはもう一度クリーンでインストールして、どのソフトウェアをインストールした後に起こるのか調べてみないといけなそうです…。
ファームウェアのアップデート
「インストールの前に.pdf」 を見たときに、ファームウェアを更新する必要がある場合があるので http://www.apple.co.jp/ftp-info/ を見てくださいという記載がありました。
そのときは探し方が悪かったのかファームウェアの更新情報が見つからなかったのですけど、Mac OS 10.2 の CD-ROM をみたら、「Utilities」 フォルダの中に 「Firmware Update」 というフォルダが入っていました。その中には、G4 用のファームウェア更新プログラムが含まれているようでしたの、とりあえずこの更新をやってみることにします。
アップデートの手順
この更新は Mac OS 9.1 以上の Classic 環境で行う必要があるようです。付属されている文書を見ると、操作手順は次のような感じです。
1. "Power Mac G4 Firmware Updater" アイコンをダブルクリック
2. ダイアログが表示されたら、そこの "Shut Down" をクリックして Macintosh を終了する
3. リセットボタンの横にある "Programmer's button" を押しながらコンピュータを起動する
4. 音が鳴ってから "Programmer's button" を話すと、アップデートプログラムが自動的に起動する。
5. アップデートの成功通知が表示されたら完了
という感じの流れのようです。
アップデート - Firmware 4.2.8
さっそく、アップデートを行ってみます。
「Option」 キーを押しながら Macintosh を起動して、Classic 環境のシステムを起動します。
そして "Mac OS X Install Disk 1" の中の
("Welcome to Mac OS X") → "Utilities" → "Firmware Updates" → "G4 Firmware Update" の中にある、
"Power Mac G4 Firmware Updater" を実行します。
すると上記の 「アップデートの手順」 で確認した内容が表示されるので、
念のため一通り確認してから 「Shut Down」 ボタンを押します。
シャットダウン時、うちの環境では Norton AntiVirus がj警告メッセージを発しましたが、
「許可」 ボタンを押して Power Mac G4 Firmware Updater の行動を許可しました。
そして、"Programmer's button" なるものをクリップで押しながら、Macintosh の電源をいれます。
すると 「ぽ~っ」 という長めの音がしたので "Programmer's button" をはなしてみると、
改めてもう一回、Macintosh が自動的に再起動しました。
再起動後、ファームウェアの更新プロセスが開始され、それが終わるとまた、自動的に再起動がなされました。
起動ディスクが Mac OS X の方になっているので、再起動後 Mac OS X が立ち上がりましたが、
アップデートが成功したとか、そういったメッセージは表示されませんでした (たぶん)。
とりあえず、バージョンの確認をしてみました。
[Command] + [Option] + [O] + [F] を押しながら Macintosh を起動して、Open Firmware を起動させてみます。
これがバージョン情報なのだと思いますけど、一番初めの行には
Apple PowerMac3,3 4.2.8f1 BootROM built on 10/11/01 at 14:12:47
という表示がなされています。
アップデート前の状態を確認したわけではないのでなんともいえないですけど、
4.2.8f1 っていうのは、今回のアップデートしたバージョンと一致しているようなので、おそらく成功したのでしょう…。
とりあえず、これだけで日本語の不具合が治ったらいいなー、と思いつつ
Mac OS X を起動してみましたが、やっぱり、アプリケーションを2回目に立ち上げた時点で、国旗がフランスになってしまいました。
再々インストール
ファームウェアも更新したし、どのタイミングで日本語入力が出来なくなるかも確認したいので、
あらためて再びクリーンインストールをしてみることにしました。
インストール作業はもう、手馴れたものです…。
日本語入力がおかしくなるのは、日本語入力が ON の状態で2回、アプリケーションを動かしたときです。
なので今回は、日本語入力が ON の状態で Internet Explorer と アドレスブック をそれぞれ2回立ち上げることで、
正常かどうかを判断することにします。
正常かどうかの判断は、ATOK の絵がフランス国旗になるかどうかで行います。
ただ今回は、前回と違ってファームウェアを更新しているので、何事もなければいいな…、と。
クリーンな状態
まずはクリーンの状態で日本語チェック…。この段階では問題なしのようです。
ATOK 15 for Mac OS X
ATOK15 をインストールして再起動してみました。そして ATOK15 を有効にして ことえり を無効に。その状態で改めて再起動を行ってから確認してみましたが、この段階でも問題なしです。
Office v.X
Office v.X をインストールして再起動してみましたが、この段階でも問題はないようです。念のため、プロダクトキー入力後にも再起動をおこなって確かめてみましたが、これも問題なしです。
Office v.X SR1 アップデート
SR1 アップデート後も再起動を行ってから検証してみましたが、ここも問題なしでした。
REALbasic 4.5.1J
REALbasic はインストールって言うほどでもないですけど、アーカイブをアプリケーションフォルダへコピーして登録を行ってみました。この段階でも問題なしです。念のため再起動をして改めて確認してみましたが、これも問題なしでした。
StuffIt Deluxe 6.5.1J
StuffIt Deluxe をインストールして再起動してみると、リストから消していた ことえり がなぜか復活していました。なんだか不安な感じですけど、とりあえずは問題ないみたいです。突如現れた ことえり の方でも確認してみましたけど問題ないようです。ので、リストから ことえり を消して再起動して改めて確認してみましたが、これも問題なし。
CodeWarrior 7.0J Tools
発見しましたー。CodeWarrior 7.0J ですねー☆て、あぁ…、よりによって一番高額なソフトウェアではありませんか。とりあえず metrowerks さまのサイトをあさってみるのがよさそうです。探してみると、今回の事件とは関係がなさそうなパッチがひとつありました。「PowerPlant Constructor 2.5 修正版」 というのがありまして、これは MacOS 10.2 に関連する不具合を持っているようです。ちょっとややこしい宛て方になるのですけど、ターミナルを使ってパッチを宛ててみることにしました。これで治るとは思いもしなかったのですけど、なんと、このパッチを宛てて再起動してみると、日本語入力がまったくの正常な状態になりました。このパッチが鍵だったようです。いっけんうそっぽいですけど、このパッチを当てる前とあとで再起動してますので、ほぼ間違いなくこれが原因でした。
インストール無事成功
結局、Mac OS 10.2 に CodeWarrior 7.0 をインストールする人は気を付けましょう、という結論ですね。ただ、同じような環境でもならなかったという噂も聞いたので、環境によるものなのかもしれません。でも、少なくとも自分の環境では再現率 100% だったので、きっと同じ症状に出会ってしまった人もいるはず…。その後、CodeWarrior のリファレンスをインストールしても大丈夫でしたし、Virtual PC 5 のインストールも、相変わらず警告メッセージは表示されてしまいますが、それでも日本語が入力できなるなるようなことはないようです。なにはともあれ、ようやくまともに Mac OS 10.2 をいじることができるようになりました^^;;;まだ試していませんけど PPTP による VPN 接続もできるそうですし、Windows の共有フォルダへのアクセスもしやすくなっていたりして、なかなかいい感じです。
EZ-NET レポート
http://report.station.ez-net.jp/software/apple/MacOS/10.2.asp
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