1981年11月20日金曜日

[PCゲーム] NEC PC-6001ゲーム,黄金の墓~掟破りのFD採用の難解アドベンチャー





[PCゲーム] NEC PC-6001ゲーム,黄金の墓~掟破りのFD採用の難解アドベンチャー
タイトル:黄金の墓:ディスク版
メーカー:マジカル・ズゥ
機種:PC-6001・6601、PC-8801黄金の墓、MSX、X1D、SMC70/777
メディア:5'1D、5'2D、3.5'2DD
ジャンル:アドベンチャー・冒険型
■解説 
「ギザの地に入る者よ
獅子に光を与え 時の風に乗れ。
その理力によりすべてを得ん。
クフはギザの地の人々に永遠に宿る」
砂漠の旅はこのメッセージから始まった。
クフ王の財宝を求めて砂漠に迷いこんだ貴方。
悪漢との闘い、美少女ネイトの誘い、謎の男ロイドとの出会い。
クフ王の宝とは一体?
■説明
教育ソフトを専門に扱ってきたストラットフォード・コンピューターセンター社がゲーム部門として「マジカル・ズゥ」を設立。
アドベンチャー・ゲームコンテストを行ったわけだども、これはそのコンテストの最優秀作品賞受賞作。
作者は井上潤氏(シナリオ担当)と大浦由貴氏(グラフィック担当)。
(ゲームはすべて一人で作るのが当たり前の当時、共同制作は珍しかった。)
ちなみに、このコンテストは「インカの謎」「スフィンクスの謎」など、表題が決まってあってそれに基づいた作品を作るコンテストだった。
(その他の受賞作は、優秀賞「ムー大陸の謎」と「ピラミッドの謎」。)
当時としては掟破りのFD(5インチ1DD)を採用、とにかくグラフィックに凝ったゲームだった。なんというか・・・こうブロックが組合わさっていくような描画方式に加えて、
途中からフィルムのように上下スライド方式に変わるなど。
独特のタッチもアップルのADVを連想させると、評判だった。
が、当時の主流はカセットテープ。6001ユーザーでFDDを付けてるモノなどほとんどいやしない。(FDDドライブ、拡張ユニット、拡張ベーシックの3つが要るのだ。)
カセット版しか遊んだ事のないユーザーの憧れはいつしか、伝説となって「ADVの中では5本の指に入るほど難しい」とまで言われるようになる。 88版パッケージ
FDD そういえば、このゲームの他に6001でFDDを使うゲームなどあっただろうか?
後はスタークラフト社が「ミステリーハウス」(マイクロキャビンの同タイトルとは別物。)
と「ミッション・アステロイド」を出したくらいである。
■移植
このゲームはまず、88に移植がされたが、スタッフは雰囲気を守る為か60版と同じドット絵を88で再現。
黒が使えない淡色系の6001モード3の絵を移植しただけでも見事だと自分は思うのだが、一般的には不評だったらしい。
(60版では効果音やBGMがあるが、88版はBEEP音しか無いのも痛かった。)
それ以降の多機種への移植ではその機種の特色を生かした絵に描き直している。(MSXのディスク版は綺麗だった。カセット版はしょぼかったが。)
注・6001のグラフィックモードは4つ。
モード1:グラフィックは使えない。テキストキャラクタのみ。
モード2:64x48ドットの8色2パターン。セミグラフィック・モード。
モード3:128x192ドットの4色2パターン。大部分のゲームはこのモード。
モード4:256x192の白黒のみ。ただし後期にはROMをいじって色を出していた。
(ポートピアやオホーツクはこのモード。)
■コンテスト
ゲーム製作ノウハウのない企業(ベンチャー企業もしくは教育・ビジネス系ソフト会社)がゲームブランド旗揚げの際にソフトウェアコンテストを行って、
受賞作品を第一弾ラインナップに持ってくることは、この時代ままありました。
マジカルズゥの他にはボーステック、エニックスなどがこの部類に当たります。
受賞者がそのまま入社することもよくありまして、実際このゲームの作者の一人井上氏はそのままマジカルズゥに入社したそうです。(PCマガジンより)
■蛇足
このゲームを作った制作者のもう一人、大浦氏は後にウィザードリー日本語版を作ったグループ「FORTUNE」にその名を発見できる。
その後は「Z'sStaff」でお馴染みのツァイトに所属。同社の作品で彼の名を発見できる。
イエスの謎
雑誌や広告の写真を見ると、P6のディスク版ではメッセージの中に主人公の事を「イエス」というもじりがある。
『オロチがいる、君に倒せるかい…イエス?』
『私が最後の関門だ…たたかうかイエス?』
88版ではイエスの文字が消えているため、これが何を意味するのかは、結局わからずじまい。
■攻略
スフィンクスの瞳を開いたら、南へ進みます。
おいはぎ
パワーが足りないと即時に殺されちゃいます。パワーが200以上あれば「おれさまの子分になれ!」といってきます。
方便で良いので「はい」と答えると感動して通してくれます。ただし、ネイト(後述)を連れてここへ来ないように!
オアシス
砂漠の憩い場。
中へ入るには何かと交換でないと入れません。
ここで取引に使えるのはつるぎ、お金100、黄金です。
一番最適なのはお金でしょう。もう使わないですから。
ネイト
オアシスの華です。
きれいな花にはトゲがあると申しますように、あまり手を出すことは考えない方が良いでしょう。
クフ王の宝を探しに来たという問いに「はい」キスしてくれたら教えてあげるわには素直に「きすする」
そうすると、あの森が怪しいと教えてくれます。
何度もキスをせびるので「キスした」と答えて逃げましょう。
(これ以後、ネイトが付いて来てくれます。
「みる」で彼女からヒントが聞けるようになります。)
なお、「おそう」コマンドで襲うことが出来ますが、ちゃんと責任を取れる方のみ、行動をお奨めいたします(笑)
いきなり沼の水を飲むかと聞いてきますが、そんなトンチンカンな問題は無視しましょう。
ここは変わったポイントで通り方が二通りあります。
「ぬまいく」
巨大な毒蜘蛛・タランチュランに出くわします。
パワーが充分にあれば、倒せます(P175で倒せることを確認)
「ぬまみる」誰かが泳いでいるようです。
「およぐ」
泳いでいるワニに遭遇します。
ネイトにヒントを聞くと、そこに石があるというので
「いしとる」
「いしでたたかう」
で、抜けられます。
さる
このサルはかなり強く、戦おうなんてもってのほか。
ネイトがいないと通り抜けることは出来ません。
(ネイトはこのサルと友達で、サルの言葉を理解できます。)
通り抜けると、誰かがキャンプをした後があります。
ライフルがそのまま残っていますので
「らいふるとる」で強力な武器を取ることが出来ます。
ただし、ここで「みる」を使わないように注意!
「にしいく」
この場面で「みる」を使うとネイトがサルに怯えて逃げちゃいます。
がけ
絶壁で行き止まりとなっています。
これ以上は進むことは出来ません。
ただ、がけの向こうに怪しげな建物があります。
どうしても、このがけを渡りたいところです。
ネイトのヒントは「とりはそらをとべるわ」
そうだ、鷹を連れていたっけ!
「たか のる」
で、空に飛び上がることが出来ます。
さすがに一人しか乗れませんので、ネイトとはここでお別れです。
何かの基地?
何か謎の建物です。
ロイドがくれたカギは、どうやらこの建物のカギらしい。
西へ行くと
「き、きみは…」
ロイドに再会します。
『オレだよロイドだよ。本当の入り口はそこじゃない。』
『まともに行ったらやられるぜ。本当の入り口を探そう。』
いく
『探そうぜ、タイムマシンの入り口を!』
今度はロイドが相棒になってくれます。
タイムマシンの入り口
守りは相当に堅く、謎の兵士が見張っています。
この兵士はライフルで倒せます。
そうすると、別の兵士が現れますがこいつはつるぎで倒します。
コイツを倒すと入り口はすぐそこです。
「きたいく」で進めます。
(方向を間違えると、余計な戦闘を何回もしなければ行けない羽目に。)
ロイド
ズキューン!
「ロ、ロイドー!」
「う、撃たれちまったぜ…」
「あともう一歩って所なのにな」
「俺の代わりに財宝を見つけてくれ…」
「楽しかったぜ、相棒。どうやらお別れのようだ…」
メインルーム
エンジンが止まっています。早くしないと敵が来てしまいます。
「うごかす」スフィンクスにもらった力を使うんだ!
「そらのちからでうごかす」
タイムマシンは過去へと…宝を求めて
ロイドの助けで浮上したマシンは時間の隙間を過去へと飛んでいく。
…やがてマシンはすざましい音を立てて時間の壁にぶつかった。
そしてただ乾ききった砂の上にたどり着いた。
頭が割れるように痛い。ここはどこだろう。
砂漠の真っ只中だ。
人影すらない。
乾いた風が騒いでいる。
何日あれから経ったのか…
喉が渇いた…見えるのは砂の海…
おや、どこからか声が聞こえる
『よくたどりついたな。ここまで来ればもうすぐだ。』
最後の関門
『私が最後の関門だ…たたかうか?』の問いには「はい」
『お前がこの旅で失った一番大きなものは?』
の問いには、この冒険で失った相棒を
『そうだ、その彼からもらったものは?』の問いには、
物理的なものでない彼からもらったものを答えて下さい。
「よし!宝をやろう!」
(ちなみに、ここで答えを間違えると最初のシーンに飛ばされて
 一からやり直しですw)

Ashens to Ahens






















































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