1987年1月31日土曜日

[機器][PC] SEIKO MAP1010









格好いいマシン:セイコーMAP-1010
<MAP-1010>
これ、セイコーMAP-1010というマシンなのですが、まるで古き良き時代のオーディオ機器のような外観で、これまで見てきた中でも一番格好いいマシンのひとつだと思います。
インテリアとして一台欲しいのですが、実物はおろかネット上でも全く見ません。
2010年の11月にこのMAP-1010の実機(本体のみ)がヤフオクに出品されて7,000円で落札されていたようです。カセットデッキが壊れているのにこの値段・・・こりゃ簡単に手に入りそうじゃないですね。('11.03.03追記)
カーソルキーが横一線に並んでいるのでプログラム入力は相当にやりにくそうではありますが。でも、テンキーがあるからゲームぐらいはできそうです。
(その昔、アメリカの帰国子女だった友人の家にピカピカのMacがあったのですが、テンキーもカーソルキーも無いためゲームをするのが至難の業でした。パックマンでもフルキーを使って右手で上下、左手で左右に動くという・・・)
最近、どこぞのサイトにこのマシンのエミュレーターを作っている人を発見しました。でも、よく考えたらエミュがあってもROMデータを入手するのは限りなく不可能に近そうですが・・・('11.01.25追記)
そこの記事によるとMAP-1010はサンヨーのPHC-25というマシン(これまた超マイナー機種)をベースに作った機種だったみたいですね。よく見たらプリンタの形状もロゴが違うだけでそのまんまです。カーソルキーが横一列なところまで同じですが、PHC-25にはテンキーが無いのでホビー用途としては大きな進歩かも・・・
VRAM容量がPHC-25と同じということは256×192ドットだと単色しか出せないんですね。スペック表には最高8色と書いてあるのですが、この色数は「超低解像度」でしか出ないようです(これで広告の画面写真がやたら貧弱である原因が判りました)。
広告の文面からいくとBASICからカセットテープを制御して音声を利用できるようです。教育用のパソコンとしてはちょっと便利そうな機能ですが、テープ上ではあまり複雑なことはできなさそうですね。
これはちょうどFM TOWNSのF-BASIC386でCDの音声を鳴らすようなものですね(こっちの方も速度が遅くてかなり使い方が限定されましたが・・・)。
ただ、テープを巻き戻したりできるのは音声での利用とは別に結構便利そうです。メモリ容量を超えるAVGなども頑張れば作れますね(誰も作ってないでしょうけど・・・)。
この時代だとこれより3200円安いPC-6001mk2がTALKコマンドで実際に話せたので、商売的にはちょっと苦しかったでしょうね。PSGも付いて無さそうですし。
というか、そろそろFM-7の全盛期でもありますし。
でも、セパレート型の筐体がなかなか美しいですねこれ。キーボードも手前のスペースが広くて使いやすそうです。
このマシンの詳細スペックを入手することができました。
このマシンのテープは普通のテープではなく2トラックのもので、プログラムを読みながら同時に音声を再生することができるようです(つまり、ロードしながらメッセージを再生できます)。テープを制御して任意のところにあるプログラムを読んだり音声メッセージを再生するというのは今のCD-ROMのようですね。
また、グラフィックは64×48ドット8色、128×192ドット4色、256×192ドット2色で、やはりかなり貧弱なようです。
制御可能な2トラックのテープドライブが命のマシンですね('12.01.14追記)。

昔のPCに関するホームページ
http://ahirudanna.html.xdomain.jp/zatsubun02.html
http://ahirudanna.html.xdomain.jp/

1986年12月8日月曜日

[アーケードゲーム] 熱血硬派くにお君





























●「くにおくん」シリーズについて
「くにおくん」シリーズとは、1987年に
「熱血硬派くにおくん」
が発売されたのを初めとして、以降さまざまな機種・ジャンルで発売されている、「くにおくん」を主人公にした(一部例外あり)一連のソフトの事です。
自由度が高くアイデア次第で様々な遊び方が出来る事と、「なんでもあり」っぽいゲームルール、独特の世界観などが特徴で、特に仲間内でワイワイ楽しんで遊ぶには最高のゲームだと思います。
現在までに(と言っても今後増える可能性はほぼゼロなんですが・・・)家庭用ゲームが28本発売されています。
(家庭用ゲーム機のシリーズ数としては、一時期No.1でした。今はロックマンやガンダム、マリオ、ドラえもんなんかに抜かれていると思われます。)
後継者的なゲーム、爆熱ドッジボールが2001年3月21日に発売されました。今後も出てくれることを期待しています。
●テクノスジャパンについて
「くにおくん」シリーズを出していたのが、「株式会社テクノスジャパン」です。
ファミコン全盛期には結構メジャーなソフト会社でした。
代表作はやはり
「くにおくん」シリーズ。ほかに
「ダブルドラゴン」シリーズ、
「すごろくえすと」
など。
(余談ですが、「ダブルドラゴン」シリーズは1~5までが発売されています。ただし国内では「4」まで。)
次世代機の時代には、初期にPSにソフトを1本出しただけで、ほとんど活躍していません。95年あたりからは基本的にネオジオのサードパーティーとしてソフトを出しており、そのせいかどうかは知りませんが、96年以降はソフトを1本も出していません。(アーケードではその前後にくにおくんのドッジボールゲームをだしていた様な記憶もありますが。)その後、倒産。
ただ、現在も活躍していらっしゃる元スタッフさん達は沢山います。今後のご活躍を祈っております!
○ナグザットについて
PCEでの移植版を作っていた会社。
他に出しているソフトから察するに、他会社のソフトの移植を中心にやってた様に思われる。「プラネット・ジョーカー」のナグザットと言えばクソゲー界では有名。

それいけ!!熱血硬派組
http://www.geocities.co.jp/Playtown/5617/hajimeni.htm







見るだけのケンカはもうあきた。
熱血硬派くにおくん
テクノスジャパン  
1986年5月より稼動
■Reveiw
不良の喧嘩を題材にした名作格闘アクションゲーム。
ゲームは毎回、親友の「ひろし」が不良や暴走族、ヤクザなどに襲われるシーンから始まり、
そこへ駆けつけた「くにお」が仇を討つ、という流れで進んで行く。
くにおが闘う相手は凶悪な面構えでガンを飛ばしたり、「なめんなよ、この野郎!」
「ざけんじゃねー!」などと啖呵を切ってくる”怖い人”たちばかり。
そんな奴らをパンチやキック、投げ、馬乗り攻撃などの様々な技を使ってぶっとばし、
最後に登場する首領格の敵を倒せばステージクリアとなる。
不良を題材とした世界観は80年代に一大ブームとなった”ツッパリ”の影響を受けたものであり、
格闘ゲームといえば中国拳法や空手、プロレスしかなかった当時、
市街地で不良どもが喧嘩をする生々しい描写は凄まじいインパクトを放っていた。
操作は8方向レバーに右攻撃と左攻撃、ジャンプの3ボタンを使用。
ボタンの組み合わせや敵の状態によって様々な技を出すことが可能で、
格闘ゲームに投げ技やダウン攻撃、場外負け(リングアウト)などを最初に取り入れた
作品としても知られている。
制作は「ロードブラスター」や「サンダーストーム」「ダブルドラゴン」などの
数々の名作を輩出した岸本良久氏によるもの。
本作の成功によってテクノスジャパンは”格闘ゲームメーカー”としての地位を確立し、
カプコンによってその座を奪われるまで、格ゲーメーカーの雄として君臨することになった。
■遊び方
操作方法は8方向レバーに
【左への攻撃】 【ジャンプ】 【右への攻撃】の3ボタン。
左右どちらかへレバーを2回入れるとダッシュします。
ボタンとレバーの組み合わせにより、様々な技が出せるようになっています
(下の攻撃方法を参照)。
はがいじめされたら背後側の攻撃ボタンを押してください。
ザコを一定数倒すとボスが出現します。
体力が無くなるか、場外への転落、時間切れで1ミスです。
 ・1周4ステージ   クリア後はループ
 ・コンティニューなし   エンディングあり
 ・エクステンド/30000Pts
「待て この野郎!」各ステージは毎回、親友のひろしが襲撃されるシーンから始まる。
■攻撃方法
パンチ 向いている方向の攻撃ボタン。数発当てると敵がかがんだ状態になる。
キック 背中側の攻撃ボタンを押すと背後に蹴りを出す。1発で敵がかがむので使いやすい。
ジャンプキック ジャンプ中に攻撃ボタンを押すと出る。ボス以外の敵は一撃でダウンさせることができる。
ダッシュパンチ ダッシュ中に向いている方向の攻撃ボタン。出が遅いため潰されやすい。
ダッシュ
ジャンプキック ダッシュ中にジャンプキック。これも出が遅くて使い難い。
襟づかみ 敵がかがんだ状態の時に触れると襟をつかんだ状態になる。
膝蹴り 襟づかみ状態で敵がいる方向の攻撃ボタン。4回まで入れることができる。
背負い投げ 襟づかみ状態で背中側の攻撃ボタン。膝蹴りとセットで使うことが多い。
馬乗りパンチ ダウンした敵の近くでレバーを下に入れると上に乗ることができ、そこから向いている方向の
攻撃ボタンを押すと馬乗りパンチが出る。レバー上で降りることも可能。
三角飛び 壁に向かってダッシュジャンプをすると壁を蹴ってジャンプキックを出すことができる。
はがいじめキック はがいじめされた時に向いている方向の攻撃ボタン。
旋風脚 ジャンプ中に両方の攻撃ボタンを連続で押すと出る。
なめんなよ この野郎!
2面は湾岸が舞台。後ではボスのしんじが、苦戦する舎弟どもをイライラしながら眺めている。
夜の歓楽街を舞台に不良少女たちと戦うくにおくん。
ロングスカートが時代を感じさせる。
■攻略メモ
敵に囲まれた時、くにおは一番近くにいる敵の方を向きます。
敵へ攻撃する際は間合いがとても重要で、遠すぎると立ち止まったり、しゃがんでかわされ、
近すぎると先に攻撃を喰らってしまいます。敵に攻撃を入れやすい間合いを感覚的に覚えてください。
武器を持ったザコは耐久力が高いため、ボス戦まで残すと厄介な事になります。こいつらは優先的に始末しましょう。
1人の襟をつかむと、残りの敵は動きを止め、1人だけくにおの背後に回り込んできます。
背後から攻撃されそうになったらキックで牽制するか掴んでる相手を投げるなどして対処してください。
敵は上手く場外へ落とすとタイムの節約になります。
馬乗りパンチ中に他の敵が近づいてきたら一度立ち上がってキック→再び馬乗りパンチ→またキック、
という方法を繰り返すと耐久力の高いザコも簡単に倒すことができます。
ネームエントリーで卑猥な言葉を入力すると「なめるなよ」になってしまいます。
詳しい攻略はこちらからどうぞ → ゲーム研究所3948   月の裏側
1コインクリアの難易度 ★★★★★  クリアにかかる時間=約7分
最初はかなり難しく感じますが、慣れてくるとどんどん進めるようになります。
最初はとにかくやり込んで立ち回りのコツを覚えてください。
≪関連リンク≫
オレたちゲーセン族「熱血硬派くにおくん」
「熱血硬派くにおくん」(YouTube)
【インタビュー】初代熱血硬派くにおくんスタッフ
ビーバップハイスクール(OAV)

Arcade Fan
http://www.geocities.jp/arcadon765/kuniokun.html



1986年11月2日日曜日

[機器][ゲーム] 任天堂GAME&WATCH
























 








   




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1986年10月6日月曜日

[ゲーム][Old Mac] Puppy Love, Tom Snyder Productions, Inc(1986)





Puppy Love
Tom Snyder Productions, Inc 1986

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/




Puppy Love
コンテストのようすを実況中継でお楽しみ下さい。
でも、私の訓練したPuppyLoveはコンテスト会場では、あがってしまい何も演技できませんでした。
Puppy Love News
廃刊になってしまったが、レビュー記事の載っていた月刊バグニュース。 (資料提供 :古久根様)

The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/





1986年8月16日土曜日

[書籍] マイコン雑誌いろいろ~PC黎明期を支えたメディア


[書籍] マイコン雑誌いろいろ~PC黎明期を支えたメディア
8bitとともに歩んだ雑誌たち
パソコンを語るときに、パソコン雑誌の存在は切っても切れないものがある。
ここでは、そんな雑誌を紹介していこう。
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マイコンBASICマガシン(略称:ベーマガ)
私が最も長く読み続けていた雑誌だ。
この雑誌の特徴的なもので大きなものは、投稿プログラムコーナーだ。
機種に制限を設けていないので、未だに古いパソコンのプログラムが
紙面を飾っている。つまりはこの雑誌上では現在も現役機種なのである。
当時、なかなか新しいゲームが買えず、この雑誌を頼りにせっせとプログラムを
打ち込んでいた人も少なくないはず。
それとベーマガと言えば、山下章氏(当時:新田恵利ファン)を外しては語れない。
チャレンジAVGをはじめ、その後レスキュー隊という名で彼のもとに集まってきたライターは、
ベーマガの各コーナーを担当し、ベーマガカラーを作っていったのだ。
『読者の闘技場』では、ゲームに関するあらゆるネタでバトルが展開され、
「格闘ゲームのハメ問題」など、なかなか白熱した対立は楽しませてもらった。
後期にはコンシューマのページも多くなり、底は浅いのだが、
一応はベーマガさえあれば全ての機種の情報が揃った。
良い事ばかり書いたが、ベーマガにも不満点はある。
まず前述したようなプログラムコーナーや広告が多いため、読むべきページが少ないこと。
それと、美少女ゲーム系を完全否定し、まるで歴史に無き物かのように掲載を拒んだこと。
当時はその「硬派一本で行きます」という態度は好感が持てる部分もあったが、
それにより資料的価値が下がっている事は否めない。
余談ではあるが、永遠の新人編集者「影さん」「つぐみさん」「編さん」は実在する人物らしい。
なお、文中に『後期』という書き方をしたが、現在も発売され続けている。
◆ログイン
情報量も多いが、パソコンとはまったく関係のないコーナーも多かった。
初期はぶあつい雑誌だったが、そのほとんどが広告だった。
途中から半分ぐらいの厚さになっても内容は変わらなかった事から、
如何に広告量が多かったかうかがえる。
この雑誌のイメージキャラクター的な位置にいたのが「べーしっ君」。
ライターの名前を前面に出し、個性を売りにしたのもこの雑誌が最初だろう。
その意志は、ファミ通にも遺伝している。
◆コンプティーク
最も印象的だったのは、真ん中ぐらいにあった「Hな袋とじ」である。(^^;
あとは『RPG千夜一夜』とか読んでたけどね。
ゲーム誌で毎回タレントを表紙にしていた先駆けのような雑誌である。
例の角川騒動で事実上この雑誌も分裂した。(片方は『電撃王』)
◆テクノポリス
美少女系と同人ソフトに最も強かった雑誌。
紙質が最も厚かったが、そのぶんページ数も少なかった。
でも広告が少ないからボリーム不足という感じでもない。
この雑誌のイメージは、イコール矢野健太郎という気がする。
頭頂部にジョイスティックを持つ「コナン」と「ポニーテールの女の子」は
まさにテクノポリスの看板だろう。
前述したように同人ソフトの情報は、テクノポリスが一番。
というより一般誌では、ほぼテクポリの独占分野だったと言っても良い。
一種独特であった『88の同人ソフト』の世界を除く事が出来る貴重な資料である。
また、ソフト改造プログラムなどの挑戦的なコーナーもあった。
◆ポプコム
唯一、定期購読しなかったメジャーパソゲー雑誌。
覚えている事と言えば、ダ・ビンチなどで描かれたCGをカセットレーベルにした付録が
毎回真ん中の方についていた事ぐらいか。
なぜか高橋留美子系が多かった。
◆アソコン
テクノポリスの紙室を上回る厚さで迫るページ数の少ない雑誌。
確か「遊ぶコンピューター」の略だと思う。
けっこう好きな雑誌で、廃刊になるまで買っていたが、内容はまったく覚えていない。
◆プログラムポシェット
これってMSXオンリーだったっけ?
とにかく、打ち込むだけで遊べるBASICプログラムがたくさん載っていた。
ベーマガのように、大作(?)ばかりではなく、
1行プログラムゲームとかあって、気軽に打ち込めるタイプだった。
◆I/O
ゲーム雑誌じゃないが、人も殺せる分厚さは尋常じゃない。
ログイン同様にそのほとんどが広告。
打ち込むだけでゲームが手に入るマシン語リストが載っていたが、
気が狂わんばかりのデータ量だった。
◆PEC
業界の裏話とか、改造講座とか、超インディー系パソコン誌。
本屋には置いてなかったんじゃなかろうか。
     
大帝王時代
http://enjoy.pial.jp/~tei2/