[設定][動画] MP4動画圧縮メモ
MP4ファイルのエンコーダオプション
iPodやiPhone,PSP,PS3などのデバイスで使われるファイルフォーマットです。
動画圧縮
MP4ファイルはH264またはMPEG4圧縮を使って保存されます。
■H264圧縮
品質(Ratefactor)
H264動画圧縮で使われる品質レートを指定します。値が小さいほど画質が良くなり,マクロブロックが現れたり画像がぼやけるなどの問題が少なくなりますが,
その分ファイルのサイズが大きくなります。様々な設定を試すことで,最適な品質を見つけて下さい。
■MPEG4圧縮
動画ビットレート
動画エンコードされるビットレートを指定します。
値が大きいほど画質が良くなり,マクロブロックが現れたり画像がぼやけるなどの問題が少なくなります。
様々な設定を試してみてください。
値が大きくなるほどファイルサイズが大きくなりますのでご注意ください。
平均ビットレート
ビットレートの平均値で,この値が画質に最も大きな影響を与えます。最高ビットレートの値は通常,平均ビットレートより大きくなりますが,最高と平均の間に特にマージンの設定は必要ありませんので,場合によっては最高ビットレートと平均ビットレートの値が同じであっても構いません。
最大ビットレート
ビットレートの最大値です。画質に与える影響はそれ程大きくありませんが,フォーマットの種類によっては超えることができない値が設定されています(例:DVDビデオは 10 メガバイトなど)。最大ビットレートが低すぎる場合,マクロブロックと呼ばれる画像の乱れが発生する場合があります。その場合は両方の値を上げてください。
音声圧縮
MP4ファイルはAAC圧縮を使って音声の保存が行われます。
音声ビットレート
音声がエンコードされる最大可変ビットレートを指定することができます(ビットレートは固定されません)。
値が大きくなるほど,音質が良くなります。
NCH
動画のファイル形式ついて解説!
MPEG-2の特徴
迷った時はMP4を選ぼう
動画のファイル形式には,MP4やAVIなどさまざまなものが用意されており,動画制作初心者の方では最適なものを選択するのは難しいです。そこで,今回の記事では,動画ファイルの形式それぞれの特徴や用途などをご紹介します。
動画ファイルの形式を誤ると,動画が再生できなかったり,機能が使えなかったりするので,各ファイル形式の特徴はしっかり把握しておくべきです。ぜひ最後までご覧ください。
■動画のファイル形式に関する基礎知識
動画ファイルの形式について解説する前に,動画制作する際に絶対に知っておくべき「エンコード」「コーデック」「コンテナ」という3つのワードの意味をご紹介します。これら3つの用語の意味を知ることで,ファイル形式への理解が深まるので,ぜひご確認ください。
・エンコード
エンコードとは,動画ファイルを圧縮することを意味します。圧縮した動画のファイル形式には,MP4,AVIなど,いくつか種類があり,それぞれ特徴,利点,欠点が異なります。
各ファイル形式の特徴については,記事下部の方で詳しくご紹介しています。
・コーデック
コーデックは,エンコードをして動画を圧縮する際の方法,圧縮に関するアルゴリズムを指す言葉です。
動画ファイルは,音声ファイルと複数の画像ファイルの組み合わせで構成されています。コーデックは,このファイルのどの部分をどのような手法を用いて圧縮するのかを決定します。例えば,同じ映像が続くような箇所は少し省いて容量を小さくする,画像ファイルすべて圧縮して容量を小さくするといったことを決めているのがコーデックです。
コーデックの役割から分かるように,どのようなコーデックを選ぶかによって動画の質が変わります,ゆえに,動画編集を行う方は,コーデックの種類による違いも把握しておくべきです。
なお,コーデックには
H264,
MPEG-4,
DivX,
Xvidといったものがあります。また,画像ファイルだけではなく,音声ファイルにもコーデックは存在します。
・コンテナ
コンテナとは,圧縮された音声ファイル,動画ファイルが格納される箱のようなものです。代表的なものにAVIやMP4といったものが挙げられます。
コンテナは種類によって機能が異なります。例えば,AVIというコンテナは,字幕表示やストリーミング再生に対応していませんが,MP4は字幕表示,ストリーミング再生の両方に対応しています。
つまり,同じ動画ファイルでもコンテナの種類によって扱える機能が変わってきます。ゆえに,動画を制作する際は,適切なコンテナを選ぶ必要があります。
■動画のファイル形式ごとの特徴や用途
動画のファイル形式とそれぞれの主な用途について解説
ここでは,各ファイル形式の特徴や用途をご紹介します。
・AVIの特徴
AVIは,古くから使われてきた動画形式で,現在でもよく用いられています。AVIは,Microsoft社が開発した標準動画形式であり,汎用性の高さが魅力です。AVIであれば,ほとんどのコーデックを使用することができるので,動画形式に迷ったらAVIを選択しておけば間違いないでしょう。
ただし,AVIは他の動画形式に比べ機能面に劣るという欠点があります。例えば,ストリーミング再生に非対応であるので,ストリーミングを行うサイトで利用すると,再エンコードされます。
・WMVの特徴
WMVもAVIと同様,Microsoft社が開発した動画形式です。WMVは,ストリーミング再生向けに作られた動画形式であるので,ストリーミング配信を行うサイトでの使用に適しています。
WMVには,DRWと呼ばれる,著作権を守るための機能が付いています。そのため,動画配信サービスといった分野で普及しています。
・MP4の特徴
MP4は,さまざま機能を備えており,AVIよりも汎用性の高い動画形式です。OSやブラウザの種類を気にせず使用できるので,動画制作初心者の方はとりあえずMP4を使用しておけば安心でしょう。
・Quick Timeの特徴
Quick Timeは,Apple社が開発した動画形式です。
Microsoftの標準動画形式であるAVIと同様,とても汎用性に優れたコンテナで初心者の方にもおすすめです。
なお,Quick TimeはMacの標準動画形式ではありますが,Windowsでも専用のソフトウェアをインストールすることでご使用になれます。
・FLVの特徴
FLVはAdobe Systems社が開発した動画形式です。
FLV形式であれば,Adobe Flash Playerに利用して動画を再生することができます。Adobe Flash Playerの利点は,どのようなブラウザ,環境であってもこのソフトさえインストールしておけば再生できるところです。この利点により,FLV形式の動画はよく用いられていました。
しかし,現在では,HTML5への移行により,Flashを導入しなくてもブラウザの標準機能で動画が再生されるようになったので,FLV形式の利点は薄れています。
・MPEG-2の特徴
MPEG-2は,地上波のテレビやDVDなどに用いられている動画形式です。
MPEG-2は,MPEG2-PSとMPEG2-TSの2つに分けることができます。
MPEG-PSは,DVDに記録される動画に用いられる動画形式です。MPEG-PSでは,動画データが連続した状態で記録されており,ファイルの容量を小さくできます。
一方,MPEG2-TSは,データが途中で切れていても再生できるという特徴があります。この特徴により,全世界の地上波放送でMPEG2-TS形式が採用されています。
■迷った時はMP4を選ぼう
動画制作を行う際に知っておくべきエンコード,コンテナ,コーデックというワードと,各ファイル形式の特徴や用途についてご紹介しました。
動画のファイル形式はいくかあり,初心者の方はなかなか選べないこともあるでしょう。そのような場合は,汎用性の高いMP4にしておくのが無難です。MP4は最も普及しているファイル形式であり,再生できずに困ることはほとんどないです。参考にして頂けたら幸いです。
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