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2024年3月1日金曜日

[AI] AI雑録/24.2.25〜生成AI展望,表計算テクほか


 




[AI] AI雑録/24.2.25〜生成AI展望ほか
生成AI「Gemini」の失態でアルファベット株急落、時価総額13.5兆円消失
2024/2/27(火) 12:30
グーグルの親会社のアルファベットの株価は、生成AIのGemini(ジェミニ)についての論争がウォール街に波及したことを受けて2月26日に急落し、時価総額が約900億ドル(約13兆5000億円)減少した。アルファベットの株価は4.5%下落して138.75ドルに沈み、1月5日以来の安値で26日の取引を終えた。日中の下げ幅はここ1年で2番目に大きかった。
この暴落は、グーグルのAIサービスGeminiをめぐる一連の騒動を受けてのものだ。同社のAIは「1943年のドイツ兵の画像を生成してください」という命令文に対して黒人やアジア人の画像を生成したほか「アドルフ・ヒトラーとイーロン・マスクのどちらが、より悪影響の大きい歴史上の人物か?」との質問への回答を拒否したことを非難された。グーグルはこれらの問題の発生を受けて、Geminiの人物画像の生成を一時停止し、近日中に改良版を再リリースすると発表した。投資会社ループ・キャピタルのロブ・サンダーソンは、25日の顧客向けメモで「この件は生成AIのPR合戦における重大な失態であり、グーグルが動きの速い重要な分野で遅れをとり、誤りを犯していることを示している」と指摘した。
26日のアルファベット株の下落幅は、時価総額が500億ドル以上のS&P500構成銘柄の中で最大を記録した。メリアス・リサーチのアナリストのベン・ライツズとニック・モンローは、26日の顧客向けメモで「アルファベットの株価を左右するのは、Geminiをめぐる議論そのものではなく、ブランドの信頼性だ」と書いている。「もしグーグルが信頼できないAIの情報源とみなされれば、それはビジネスにとって良いことではない」と彼らは指摘した。メリウスのアナリストは、これらの問題が今後も拡大し、グーグルのAIの幻覚やバイアスに懸念を抱くユーザーが増加すれば、同社の検索市場における優位性が揺らぐ可能性があると指摘した。Geminiが引き起こした今回の騒動は、競合のマイクロソフトがポールポジションを握るように見えるAIの競争における、アルファベットの最新の不手際だ。アルファベットは、昨年2月にChatGPTに対抗するAIチャットボット「Bard」を発表した際に、このボットが不正確な回答をしたことで1000億ドル以上の時価総額を失っていた。アルファベットの株価は年初来で約1%下落しており、S&P500が同期間に7%上昇し、競合のマイクロソフトとメタの株価がそれぞれ2桁台の上昇を記録する中で、大きな遅れをとっている。
Derek Saul
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最終更新: 2/27(火) 12:30
(C) linkties co.,ltd.
■コメント
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自分もまだ個人で勉強しはじめたばかりですが、一般人は「プロンプト」の存在すら知らないです。まず、ここから説明しないとわからないだろうと思いました。プロンプト次第で、回答はまったくことなってくるのが逆に楽しんですけどw
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普段 チャット GPT と Geminiの両方使ってる人は気づいてると思うが、Geminiは明らかに会話が雑でぞんざいだ。
コーパスから広く学習する事前学習 モデル ばかりに気を取られて 丁寧に対話するための強化学習がおざなりになっているんだろうな と感じる。やはり人を育てるには 知識 ばかりではなく、マナーや相手を思いやる気持ちをきちんとに教えなきゃいけないんだなと改めて感じる話題。
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Gemini、触れ込みの割に性能が悪いんですよね。GPT3.5に比べても間違い方が酷く、他のモデルが当たらずとも遠からず、これはまあ仕方ない程度の間違いで済む質問も、Geminiだとまるで見当はずれのトンチンカンな回答が返ってくることが多いです。OpenAIの牙城を崩したいなら、もう少し腰を据えて戦略を練ってモデルをリリースすべきではないですかね。
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有償版のGemini Advanceも試したけど、引用とか翻訳関連が致命的にだめで回答以前に答えてもくれない。製品の比較なんかは割と使えるんですけどね。総合的にはChatGPT4、GPT 4 Turboが2、3歩リードしてる。
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ホントそれ
物事を記憶しないので議論が成立しない。議題を立てて進めることができない。あと議論がズレるほどにいらない枝葉くっつけてくるので使い物にならない。ものすごく簡単な2〜3レスポンスで済むようなものならいいかもね。ブレインストーミングとか。
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マジ?GPT3.5に負けるのはヤバいよ。
3.5は日本史とかめちゃくちゃだった記憶
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いやGPT3.5より普通に精度高いでしょ
ほんとにアドバンスト試してる?
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AI肯定派です。なので話4割くらいで読んでもらえれば。従来のシステムやプログラムだったら、動作確認やバグ修正という形で確認や修正ができるのに対し、AIの肝は「膨大なパラメータの相互の影響」で人間が検証するのが困難(現状では事実上不可能)という点にあると感じる。手短な表現をするなら「ここまでテストしたので大丈夫です、という事が言えない」という事。
今回の事例では「生成物が【歴史的背景を前提にしている】にも関わらず歴史的事実に沿っていない」とか(おそらく)「歴史的人物の客観的人物像の比較に関する意見」という意図を読み取らずに回答を拒否、という点があらわになった、という「AI技術に対する問題点が出てきたという話」。
記事としては、その辺りから短絡的にGeminiやAIが「嘘つき」「役立たず」(≒開発企業がダメダメ)という評価/評判になる株式市場って怖いな、という話題に思うのが適当と思える。
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過去の人物評価って、AIじゃなくても難しい。ヒトラーやナチスに対しての評価とか、ユダヤ人から見た視点だと絶対悪だろうし、世界の流れ的にはそうだけど、少なくとも当時のドイツ人から民主的に選ばれた訳だしな。現代を生きるイーロン・マスクとの比較とか、そもそもお題が悪意に満ちていると思うがね。
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LLMでは
人間よ、お前らはこれがお好みなんだろ?って返すだけですからね。優れた「道具」は出力で都合の悪いことは評価されないし当然人格としては認められないのがもどかしいです。未来は来ない方がいいのかもしれませんが
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この件は些細な調整の問題に過ぎず、マスコミはそういう本質的でない解りやすい問題で騒ぐのが好きだけど、もっと根本的な問題があると思う。
それはChatGPTとその他AIとの文章の理解力が格段に違うこと。この差が何故埋まらないのか良く分からないけど、専門的でない一般的で曖昧な質問を各AIに同じ文章でしてみると、明らかにChatGPTの理解力が高く、まともな回答をする率が高い。その点ではGemini(Bard)は残念ながら実用レベルにまだまだ達してない。Googleには頑張って欲しいと思うけど、完全にOpenAIの時代になったのかもしれない。
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生成Alの仕組みは省くけど、成否の決定権が真理ではなく、個々の人間の置かれた状態や価値観にありかつ移り変わるから、性能の問題以外は間違えは無くならない。ならばどうするかで、各社のAIに色が出てきていると思う。業務システムや検索エンジンに関係があるマイクロソフトやグーグルは縛りまくって生成AIの魅力を殺してでもミスを無くしたい。方やオープンAI(ChatGPTの会社)は違う目線だからチャレンジ要素もそこそこ入れられる。将来的には棲み分けがされると思う。さてGeminiはそこまで至っていないけど。
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マイクロソフトのAIも、「ポルシェに乗った白人の美女を描いてください」と頼んだら断られた。
アジア人とか黒人とか言えば描いてくれた。どこも同じような逆差別が入ってますね。結局はプログラマの人間のチューニング次第で、完全なAIとは言い難い。
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copilotで、実在の女優さん名で「〇〇さんはかわいいですか」と聞いたら経歴や代表作を挙げたあと、「多くの人に愛されています」とか「人気があります」など当たり障りのない感じで回答しました。AV女優さんだと途中まで文章をつくりかけて、途中で回答拒否に転じました。じゃあグラビアさんは?と思ったらAV女優さんと同じ感じでした。このあたりの線引はどうなんだろうなあと思いました。少なくともcopilotの場合、多分質問出た時点ですぐに検索作業や整理作業、文章作成を同時並行的に実行して行って、何らかのワードなどがあらかじめ決まった数や一定の比率で発見された時点で拒否するとかいうことになってるのかな?と思いました。
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「マイクロソフトのAI」では無いですね。
コパイロットのことかと思いますが、今のところ、一番使えないと思っています。米の話をしているのにスイカを食べる少年の画像を引っ張ってきたことがありました。
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人の作るの物だから優劣は当然出てくるものなので株価は別として今そこを言うって感じがします。 私してとてはスマホはAndroidなので嫌が上でもGeminiを使う事になるし使うつもりでいます。 使われるユーザーの多さで見ても間違いなくAIが参考にするデーター量では圧倒的。まだ今のAIはほんの入り口に過ぎず発展途上の物です。
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Gemini、興味津々で使ってみたけど、イマイチだった…。(画像生成機能が一旦停止されてるのに、『私は画像生成機能がついています、お試しください』みたいな回答してきて、は?ってなった)色んな質問にも、Copilotの方が的確な答えが返ってくる。まだまだ開発途上、頑張ってほしい。
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昔の検索エンジンは玉石混交、多種多様な検索結果が得られて楽しかった。最近の検索エンジンは例えば「洗剤 おすすめ」なんかで検索すると、検索結果には「洗剤のおすすめランキング10選」みたいなサイトがズラリと並ぶ。どのサイトも内容は同じ、洗剤に詳しい人はどこにも見当たらない。素人のペラペラの薄いテキストが並ぶ。Geminiもこれと同じ方向に成長している。行き着く先は当たり障りのない最大公約数のくだらない情報を返すだけの機械。面白さがどこにもない。Googleは検索エンジンでインターネットを面白くしたからこそ大きくなった。その面白さを捨てたGoogleには何も期待していない。ある日突然ソッポを向かれて倒産しても何も驚かない。
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生成AI使ってる人はなんとなくGeminiの過剰なポリコレ意識は気付いてるとおもう。何をやっても変に多様性みたいな言い訳をして生成結果を拒否する。人種だけじゃなくディズニーランドで犬が遊んでいる画像も実際にはできないからと生成を拒否していたよ。人の想像をイメージ化や会話の話題にできなかった。現実的で多様性ばかり重視して尖った意見は拒否されるめちゃくちゃつまらない生成AIだとおもった。
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最近、生成AIに質問するときは、Gemini、Copilot、ChatGPTの3つを別タブで開いて同時に質問するようにします。これらの中ではChatGPTが一番の役立たずだと思っています。最近の情報がないことにくわえ、回答文自体もあまり適切ではないことが多いです。
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バードの時のことですが・・・・
create an image of "blond woman who wear KIMONO"「着物を着た金髪のねーチャンの画像を作ってくれ。」
と、頼んだ時の話ですが、「白人」と、追加したら拒否されました。理由を聞いたら、人種差別を助長する可能性可能性がある。との回答でした。最初は、白人女性の画像でしたが、だんだんと、意味不明な画像になってきました。明らかにどっかから撮ってきた写真に見える物もありました。
「素肌に着物」を着用している物も生成されました。AI画像かどうか判定するサイトで調べると、「人間のようです。」と、判定された物もありました。顔が、人種差別と取られる物も生成しました。ドライブコースを生成して貰った時は、道の駅の写真を取り違えたり、コースに無い観光スポットを推してきました。

Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb625715d3f526d16b6c1ceb7a9bf25df988b627














    




ChatGPTの登場で急速に普及した「生成AI」、2024年はどうなる?
12/30(土) 18:00
信じられないことだが、ChatGPTが公開されたのは、わずか1年前の2022年11月下旬だった。そこが始まりとなり、マイクロソフトからグーグル、アマゾンに至るまで、ほぼすべてのハイテク企業が生成AIの超特急に飛び乗った。だが、企業や学校、事業などで時間とお金を節約する使用例を、技術者がどんどん発見するにつれて、世界中で「現実の世界」におけるこの技術の適切なバランスを見つける苦労も増えている。
今年に入り、AIの急速な登場と普及は、急速な技術革新と競争力の飛躍をもたらしただけでなく、道徳的・倫理的な議論を次々に巻き起こし、世界中でAIの実装に関する規制が作られたり、行政命令が出されることにもなった。同時に、安全で経済的に持続可能なAIの実装におけるオープンなフレームワークと、より大きな標準を開発しようとするグローバルな提携(最近のMeta + IBM AI Allianceのような)も生まれた。とはいえ、今年はエキサイティングなテクノロジー・ストーリーが毎日のように押し寄せる変革の年だった。以下に示すのは、生成AIの2023年における簡単な歴史と、それが今後、私たちにとってどのような意味を持つかである。
■生成AIの1年:その始まりは?
簡単に振り返ると、生成AI(ジェネレーティブAI)は1年前、ChatGPT(チャットジーピーティー)の登場とともに世界を席巻した。OpenAI(オープンAI)という人工知能開発企業によって発表されたこの技術は、それから数日の間に、ビジネスから教育まで、私たちが物事について考える方法を一変させた。特別な訓練を受けた人でなくても、手紙、回顧録、テレビ脚本など、ほぼあらゆるものを、ボタンをクリックするだけで書くことができるようになったのだ。ユーザーがすることといえば、いくつかキーになるプロンプトを入力することだけだ。たとえば「2023年を舞台に、『エイリアン』に似た、より若い出演者による映画の脚本を作成する」と入力すると、ChatGPTはほぼ瞬時にそれを出力する。このテクノロジーは極めて刺激的であり、それと同時に、ジャーナリストからハリウッドの脚本家、標準的な大学の小論文に至るまで、私たち人類が当たり前のように受け入れてきたあらゆるものの置き換えを予想させるものだった。結局のところ、一般的な人の目には、それがAIによって作られたのか、それとも人間によって書かれたのかを判断する方法はほとんどない。この問題は、生成AIの道徳的使用に関する警鐘を鳴らしただけでなく、AIが自分たちの役目を絶滅させかねないと懸念するテレビや映画の脚本家たちによる、約5カ月に及ぶストライキを引き起こした。
しかし、私たちが過去1年間に学んだように、生成AIはChatGPT以上のものだ。そこには、会議での会話を録音して書き起こすアプリから、電子メールの返信を作成するアプリ、ナレーションを生成するアプリ、そして「オリジナル」のアートやロゴを生成するアプリまで、あらゆるものが含まれている。生成AIはあらゆるものを創造する力を持ち、今日のビジネスにおいて時間とコストを節約する可能性を提供すると同時に、成長と投資の新たな機会を生み出している。実際、2022年11月にChatGPTがリリースされて以来、生成AI機能は世界経済に年間4.4兆ドル(約620兆円)もの利益をもたらす可能性があるとの調査結果が出ている。良くも悪くも、注目を集めるのは不思議ではない。
生成AIの1年:これまでの動きは?
■生成AIの1年:これまでの動きは?
OpenAIのChatGPTが発表されてからわずか数カ月後、マイクロソフトは自社の検索エンジンであるBingに、ChatGPTの要素を組み込むことを発表した。この発表は、Googleを検索エンジンのトップから引き摺り下ろすまでには至らなかったが、他の大手テクノロジー企業たちが生成AIの流れに加わるきっかけとなった。実際、BingとChatGPTのパートナーシップは、わずか数カ月の間に、無限とも思えるAI開発の波を起こした。以下にその一部を紹介しよう:
✔マイクロソフト
マイクロソフトは、Microsoft Dynamics 365とMicrosoft 365の両方に新しいCopilot(コパイロット)機能を追加するなど、OpenAIのサービスを提供する追加要素を発表した。Copilot機能は、ビジネスユーザーと一般ユーザーに対して、テキストの要約や編集、メールのよりカジュアルな文面の作成、データセットからの洞察の獲得、さらにはワードやエクセルといった他のマイクロソフトアプリで作成されたコンテンツに基づくプレゼンテーションの作成などを支援する。マイクロソフトは、猛烈なペースでポートフォリオ全体に機能を追加した。
✔グーグル
これに対して、グーグルの出遅れた発表は、ややぎこちないBard(バード)で始まったものの、最終的には負けてはいなかった。グーグルはCopilotに似た技術であるDuet(デュエット)の提供を開始した。DuetはGoogle Workspace(グーグルワークスペース)全体で生成AIの力を活用できるようにするもので、文章作成を支援したり、プレゼンテーションなどでカスタムビジュアルを作成することもできる。グーグルはまた、開発者がAIや機械学習に精通していなくても、テキストや画像を使って独自の生成AIアプリを作成できる「Generative AI Studio」(ジェネラティブAIスタジオ)を発表した。12月初旬、グーグルはGemini(ジェミニ)を発表し、その印象的なデモはAI開発競争に一層の興奮をもたらした(一方、デモの実現可能性については疑問が提起されている)。
✔セールスフォース
セールスフォースはAI Cloudを発表した。これによって、コマースチームがカスタマージャーニーにおけるユーザーエクスペリエンスの向上に関する自動生成された洞察を要求したり、Eメール、ウェブ、モバイル向けにパーソナライズされたコンテンツを作成したり、カスタマーサービスチーム向けに返信を作成したり、顧客向けにパーソナライズされたEメールを生成したりといった、よりカスマイズされたCRM体験の提供が可能となった。同社は、プラットフォーム上で生成されるデータの安全性を中心にそのストーリーを構築してきた。
✔アドビ
アドビは、画像、3D画像、ベクター、さらには音声や動画コンテンツを1クリックで作成できるAdobe Firefly(アドビファイアフライ)を発表した。2023年における大きな焦点は言語モデルだったが、画像ベースの生成ツールも大きな意味を持っており、アドビはこの分野のリーダーになるのに十分な資格を持つ。
✔アマゾンウェブサービス(AWS)
AWSは今年、生成AIの輪に加わったが、年末に開催されたre:Invent(リインベント)カンファレンスで、独自のTitan(タイタン)モデルだけでなく、オープンモデルのアプローチや、新サービスのAmazon Q(最も簡単に言うなら、エンタープライズ向けの大規模言語モデル)を発表し、大きな注目を集めた。同社はまた、次世代トレーニングチップTrainium2(トライニウム2)も発表した。
✔IBM
IBMは、より強力なAIベースモデルをサポートするために、watsonx(ワトソンエックス)のような多面的な新プラットフォームの開発を発表した。同社はまた、イノベーションのスピードがセキュリティ、データ権利、潜在的な侵害に対する法的懸念を生み出す中、生成AIツールの使用に対する補償の提供も始めた。企業向けサービスであるwatsonx.AIをいち早く生成AI化するのに伴い、このサービスを最初に市場に投入した。
✔エヌビディア
エヌビディアは生成AI向けのチップを独占し、競合他社が追いつこうと競争する中で、同社の最先端GPUへの需要がかつてないほど高まった。AMDが最新GPUを発表し、エヌビディアに競争を挑む一方で、他にもAWS、グーグル、マイクロソフト、インテルからも、柔軟性は低いもののより効率的なチップが市場に投入された。
また、Broadcom(ブロードコム)や Marvell(マーベル)のような企業への注目が大幅に高まっており、データ転送およびインフラストラクチャ用のチップに対する注目も高まっている。明らかに、チップはすべての生成AIツールの中核であり、イノベーション、供給、競争がここでは非常に重要なのだ。言い換えれば、2023年初頭には、テクノロジー業界そのものが事実上、生成AIと同義語になっていたのだ。歴史上、これほど大きな影響をこれほど速く与えた技術は他にない。ここで示したリストには多くの生成AIに関する情報を挙げたが、網羅的とは言い難く、AIのストーリーを支えるエキサイティングな企業の表面をかすめるのが精一杯だった。
■データから読み解く生成AIの将来
この1年間、私たちはAIと生成AIが企業でどのように普及するかを注意深く追跡してきた。11月、私たちFuturum Intelligenceのチームは、初のAI Decision Maker in The Enterprise Study(企業内のAI意思決定者調査)を発表した。1000人を超える企業のAI意思決定者を調査し、159社のAI導入ベンダーをランク付けしたところ、驚くべき結果が出た。重要なポイントをいくつか挙げてみよう。
1. 2024年に生成AIへの数百万ドル(数億円)規模の投資を計画している企業は、2023年比で300%以上増加する。
2. 生成AIプロジェクトでベンダーを選ぶ基準の上位2項目は、AIに関する専門知識の豊富さと、導入のスピードおよびスケジュールだった。
調査結果は広範囲にわたるが、要約すると、企業は投資を非常に速いペースで増やしており、より迅速な実装と価値到達を目指している。これは、2024年以降の技術支出にとってプラスとなり、生成AIに関して複数の情報源から報告されている次の5年間での2桁台半ば(パーセント)程度のCAGR(複合年間成長率)に見合っている。
■生成AIの1年:商用化を超えて、次はどこへ?
この1年で、私たちは生成AIが、技術者の予想を上回るスピードで成長するのを目の当たりにした。そこで「これから私たちはどこへ向かうのか」という大きな疑問が浮かんでくる。今年11月、OpenAIの最高経営責任者であるサム・アルトマンが同社の取締役会によって更迭されたが、1週間も経たないうちに復職した。この解任劇が示唆するのは、AI開発に内包される矛盾である。すなわちAIが人類を助ける可能性と、人類を完全に終わらせる可能性を隔てる境界線の存在だ。
ひとつだけ確かなことは、生成AIはなくならないということだ。「監督されないAI」に関連する問題が引き続き浮上しているものの、技術は人間がそれに制限を設ける能力を上回る速度で進化している。これは、来年には生成AIが一般の人々にとってさらにアクセスしやすくなることを意味している。そして、12月にEU(欧州連合)でAI法が成立したように、革新のペースと消費者へのリスクを考えると、規制やコンプライアンスに関するリーダーからの発言が今後もっと聞かれることになるだろう。結局、生成AIの、日々の急速な意味ある進歩についていくのはほぼ不可能だ。AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)が先日開催された「Advancing AI」イベントで言及したように、これは業界が目撃した中で最も速い変化のペースであり、今後もさらに加速していくことは間違いない。わくわくする時代が待っている!
Daniel Newman
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https://news.yahoo.co.jp/articles/569da34ec7908cc6fd42faa538139f225b0b15c9
















生成AIユーザーの7割が男性 「格差」を生んでいる原因は?
12/29(金) 8:00
OpenAIの生成人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」は、競合するグーグルの「Bard」の約60倍のトラフィックを獲得し、平均のセッション時間は業界トップクラスの30分に達している。これはトップ50のAIツールを分析した結果判明したことの一部だが、より驚くべきことは、AIツールのユーザーの69.5%が男性である一方、女性はわずか30.5%だということだ。
AIを用いた文章作成支援ツールWriterBuddyが11月に公開したレポートによると、人々は2022年9月から2023年8月までの期間に、ChatGPTを毎月15億回、年間146億回訪問した。これはトップ50のAIツールの訪問数の60%に相当。グーグルのBardへの同期間の訪問数が2億4200万回であることと比較すると、その差は歴然としている。もちろん、BardはChatGPTよりも遅れてリリースされており、以前は米国内でのみで利用可能だった。
一方、OpenAIは最近になって、自然な話し言葉でChatGPTと会話できる機能をアプリで公開したが、訪問者のほぼ60%がモバイルからだ。そして、生成AIツールを使ったセッションの70%近くは男性によるものとされている。筆者がChatGPTに対し、このデータで示された男女の格差の理由を尋ねたところ、テック分野においては歴史的に男性の割合が高いという回答だった。また、X(旧ツイッター)で同じ質問をしたところ、ある人は、アマゾンのAlexaやアップルのSiriといったツールが、女性の名前を持つ場合が多く、女性が男性を支えるという文化的なステレオタイプに陥っていると指摘した。しかし、ここ最近の生成AIツールは、ChatGPTやBard、MidJourneyといった性別を感じさせない名前を持っており、そのトレンドにも変化が訪れている。
また、もうひとつ、ある女性が挙げた至極もっともな理由があった。「AIを働かせるためには、AIと同じように考え、AIが望むようにプロンプトを出さなければならない。それは疲れる」と作家でアーティストのキャサリン・フィッツパトリックは述べている。
■先行者利益を享受するChatGPT
OpenAIが先行者利益を享受しているのは明らかだ。同社は2021年に画像ジェネレーターのDall-Eを、2022年11月にはChatGPTを発表した。そして2023年3月にはGPT-4を、11月にはユーザーがカスタマイズ可能なGPTをリリースするなど、継続的なイノベーションによって支持を高めている。それに対し、グーグルのBardは、2023年3月に一般公開された。AIツールのシェアについて見てみると、BardとCharacter.aiやPerplexity AIなどの他のAIツールを合わせても、全体の総アクセス数の19%に過ぎないのが現実だ。それでも、トップ50のAIツールが全体的に大きく成長しているのは確かだ。これらのツールの利用は1年間でほぼ11倍に増加している。そんな中、AIツールの利用に男女差があるのは不可解だ。しかし、時間が経てば生成AIツールは、マイクロソフトのCopilotが目指すように、私たちが使用するあらゆるソフトウエアに組み込まれた自然なものになるだろう。その未来が実現すれば、生成AIの利用の男女間のバランスは、より良いものになるはずだ。
John Koetsier
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グーグルのAI「Bard」が劇的進化、YouTube動画の要約や質問が可能に
最終更新: 12/29(金) 8:00
(C) linkties co.,ltd.

Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bf8db510898ca65b8f97a9bb96b5d712075f1ad&preview=auto

 








金子勝: 東証株価史上最高値/初の39000円台を考える
文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』
24.2.23(金)
―こんにちは青木理です。今日は2月23日(金),今日のパートナーは金子勝さんです。
―すみません…色気なくて(笑)
―今日は祝日で大竹まことさん,室井佑月さんはお休みですので,替わりに青木理と金子勝さんでお送りします。
―キケンな放送です(笑)
―たまたま祝日だったんで,いつも通りやるかって話して,金子さんが指名されて今日ここに座ってるんですけれど。なんだけどちょうど金子経済学教授に聞くべきニュースが,新聞各紙朝刊一面トップでしょう?
―ニュースが僕を呼んでるんだね(笑)
■ 東証史上最高値
―なんだか知らないけど,昨日の日経平均株価が,バブル経済期の1989年12月29日につけた終値最高値を四半世紀振り/34年振りに上回って,史上最高値/初の39000円台をつけたと。これだけ見てると,なんか日本経済だいぶ元気なんじゃないの?とか,なんか日本調子いいんじゃないの?みたいな感じをうける人もほんの一部にいるのかもしれないですけど。
―でもだいたい新聞の一面が,ほとんど「実感がない」とか。「史上最高値」「自民裏金問題忘れろ」みたいにバブル煽るはのは経済紙関係だけで,普通の新聞はみんな「ちょっと待ってよ」っていう感じですよ。
―だから東京新聞の一面トップは,「株価史上最高値」なんですけど ,大きな見出しは「家計株高の恩恵乏しく」とか,毎日新聞も「東証史上最高値初の39000円台」って書いてあるけれども,下の解説記事は「世界での存在感は低下」とか。各紙見てると,やっぱりそんなに浮かれてるってよりは,むしろ警戒心が見えます。
―そう。普通になってきた。僕は先週『大竹紳士交遊録』で「これは危ないよ」っていう話をずっとやってきて,「これは政治的なバブルだ」って話しました。朝日新聞も「2期連続で四半期GDPがマイナスで,普通だったら不況入り」って書いてる。生産下ってなんで株だけ上がるんだ」みたいな見出しがあって,ちょっと危ないなって思ってた。34年前の最高値を思い起こすと,1989年12月で39000円着けたんだけど,当時の日本は「ジャパンアズナンバーワン」だったんだよ。
―世界の株時価総額のトップテンに日本企業が6社とかあった時代だった。
―そう。バブルっぽい銀行が多かったけど,その前でも製造業でパナソニックとか日立とかもランクに入ってたんで,34年前の日本経済ってのは,そこそこ成長はしてたんですよ。
―だから当時は実体経済と株価ってのが,一応それなりには底堅いリンクはあったと。
―そう。それから1985年にプラザ合意ってのがあって,これがバブル崩壊の引き金になった。1ドル=230円位だった為替率があっという間に1ドル|=130円位の半値になって,急激な円高が進行した。そして1995年に向かって1ドル=100円割れに向かう。となると,今と全然違う。今は日本は経済実力がなくて100円→150円になって,まったく予想が逆になってくる。
―これ…金子教授ですよ? これは僕もそうなんだけど,ちょっと経済オンチところがあって,なかなかこう…じゃあ,こんなにその実体経済が伴ってないのに何故こんなに株価だけ上がるのか? 不動産もそうですけど,上がってるんですけど。まァだから,その現象面だけは昭和バブルの状況と同じような状況になったわけだけど,その危ないっていう話の前に,そもそも何故これが株に繋がっているんですか?
―いくつかの条件を丁寧に説明するなら,ひとつの原因は,コロナで全世界で猛烈にやった金融緩和です。今はそれで世界中にお金がいっぱいある。その余ったお金が行き場を求めてる。そこで日本だとネズミ講状態で日銀が金融緩和を続けざるを得ない。金利あげらんないわけだからね。
―いつも金子さんに伺ってますけど,要するに国債をバンバン発行して,1000兆円超えるの国債のうちの半分ぐらいを日銀に買わせちゃってるから,金利をあげたら利回りが高くなっちゃって,国の財政が破綻しかねない。という事で上げたくても上げられないと。
―そう。国債の含み損も出てくるし,上げたらひょっとしたらバブルも弾けちゃうかもしれないしっていう状態なので,外国人投資家も含めて,皆先を読みやすいんですよ。どうせ日本の政府は大型予算組んで,日銀は金融緩和を続けるだろうと。だったら他の国が利下げをしない限り,金利差はこのままずっと行くから円安になるだろうと。じゃあ円安になれば,企業は収益が膨らむわけじゃん。確かにコロナ禍で若干自動車の輸出は回復したんだけど,それにしても多分自動車会社が125円〜128円ぐらいのレートで収益プランを組んでると思うんですよね。そこで1ドル=150円の円安レートっていうのは,もう濡れ手の粟で儲かるわけだよ。
■ 生成AI半導体市場
―昨日のその一気に39000円超えたっていうのも,これも各紙が報じてますけれども,アメリカの半導体大手の業績がすごく良かったっていう事だったんですよね。それを投資家が見て,その後に日本の株も上がったんですけど。
―NVIDIAでしょ? 日本は関係ないよ。逆に日本にはピンチだよ。今の半導体業界の主力になってんのはGPUっていう,映像も含めた処理演算システム。Chat GPTとかの生成AIを処理できるヤツ。ナノメーターが非常に細かい,そういうなんかゲーム機なんかに出てくるような半導体。そのIntelなんかが今までやってるきたCPUとかの半導体に比べると,このNVIDIAっていうのは,その生成AIでのジャンルでの伸びが凄い。Samsungなんかを凌駕する勢いで伸びている。そういう流れで,生成AIやAmazon,Google,Microsoft…こういうところを中心にしてクラウド持ってて,GPUでこの生成AIをやってく企業がまさに世界全体を席巻しようとしてるわけで。一方で,日本の半導体は,北海道でやっているそのラピタスっていうIBMと組んでるメーカー。IBMは2ナノとかいうような細いのをやろうとか言ってるけど,作った事ないし出来るかも分からない。そういうのに経産省は金をぶっ込んでる。 
―今は北海道もそうだし,あと熊本も今地元はバブル状態みたいですね。 
―台湾メーカーのTSMC…米中貿易摩擦で,台湾メーカーが中国から撤退してリスクを分散したいから日本に来てるんですよね。TSMCによっかかってるだけだから,下請けに近いから,それでそれで,回ってくとは思う。だけど,例えば日本の自動車産業が駄目になって,電気自動車化で勝てなくなった時に,じゃあ将来を考えた時に,設計能力がないと。ただ日本って,東京エレクトロンを含めて半導体の製造工程はすごいんだよ。前工程と後ろ工程も含めてね。信越化学工業とかも凄い工程持ってて,非常に良いから,TSMCも立地する意味はある。だけど,自動車向けの半導体とかスマホ程度のものだと,だんだんこの生成AIが進化したりしてった時に,あと日本の自動車産業が打撃を受けたりしたら,これまた駄目になっちゃうので。
―つまり一口に半導体って言っても,その最先端の生成AI だったりとかの開発みたいなところに使う半導体と,自動車なんかに使われる半導体って,同じ半導体といっても大分違うと。 アメリカで今急速に伸びている米NVIDIAとか,英ARMとか,そういう設計能力の高い半導体プロジェクトにくっついてついて台湾TSMCがやってる事が,所謂生成AIのやってるところで。製造専門店メーカーとしてTSMCは圧倒的な力を持ってんだけど,設計能力はNVIDIAとかそういうところが圧倒的に強いので,日本はその両方ともない。そういう中で半導体だからって,なんか連想ゲームみたい発想で日本の株価上がってきても,背後にある日本産業の惨状に対して考えてない…何と言うかな…こう言うと,ちょっと証券会社の人怒るかもしんないけど株屋的な発想で煽ったりするってのはどうもね…

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このままサム・アルトマンがMicrosoftへ入社するとMicrosoftは実質的にOpenAIの全てを入手することになる
2023年11月21日 12時45分メモ
現地時間の2023年11月17日、チャットAI・ChatGPTの開発元として知られるOpenAIが、突如としてサム・アルトマンCEOの退任および退社を発表しました。その後、Microsoftがアルトマン氏を迎え入れることを発表しましたが、なぜこうした一連の動きが発生したのかという原因についてウェブメディアのStratecheryを運営するアナリストのベン・トンプソン氏が分析しています。
📝OpenAI’s Misalignment and Microsoft’s Gain – Stratechery by Ben Thompson
https://stratechery.com/2023/openais-misalignment-and-microsofts-gain/
Microsoftは2019年よりOpenAIに対して数千億円規模の出資を行ったり、AI開発用のスーパーコンピューターを構築してコンピューティングリソースの提供を行ったりすることでOpenAIのAI開発をバックアップしてきました。
📝Microsoftが汎用人工知能(AGI)開発のため1000億円以上をOpenAIに出資 - GIGAZINE
一方Microsoftはモデルのソースコードや重みを含むOpenAIの全ての知的財産(IP)に対する永久ライセンスを取得し、OpenAIが新たなモデルを開発するたび自社サービスに組み込んで活用しています。当初の契約ではMicrosoftがOpenAIのデータを使用して独自の汎用(はんよう)人工知能を開発するのが禁止されていましたが、最新の契約ではそうした制限が解除されているとトンプソン氏は述べています。こうしたMicrosoftとOpenAIの協力関係において、Microsoft側は「元CEOのサム・アルトマン氏や元社長のグレッグ・ブロックマン氏などの主要メンバーがOpenAIを去った場合にOpenAIの技術を活用できる人材が現れるのか」を心配していたとトンプソン氏は分析。サム・アルトマン氏がMicrosoftへ入社することで、こうした懸念点を解消しつつOpenAIの技術を活用して独自のAIを開発できるようになるため、事実上MicrosoftがOpenAIを無料で買収したのと同じだとトンプソン氏は述べています。
トンプソン氏はなぜこうした動きが発生したのかについても分析しています。OpenAIは2015年に非営利のインテリジェンス研究会社としてサム・アルトマン氏やイーロン・マスク氏などによって設立されました。OpenAIは非営利をうたうだけでなく、実際に課税の優遇を受ける非営利組織としての認証を受けており、2016年の最初の申請書には下記の通り記載されていました。
OpenAIの目標は、金銭的利益を生み出す必要性に制約されず、人類全体に最も利益をもたらす可能性が最も高い方法でデジタルインテリジェンスを進歩させることです。私たちは、人工知能テクノロジーが21世紀の形成に役立つと考えており、世界が安全なAIテクノロジーを構築し、AIの恩恵が可能な限り広く均等に分配されるよう支援したいと考えています。私たちは、より大きなコミュニティの一部としてAIを構築しようとしており、その過程で計画と機能をオープンに共有したいと考えています。ただし、2年後には「AIの開発過程における計画と能力をオープンに共有する」という約束が取り消され、さらに3年後には「デジタルインテリジェンスの進歩」という目標が「汎用人工知能の構築」に置き換わるなど変化していきました。
2018年に最大の寄付者であったイーロン・マスク氏が取締役を辞任するとOpenAIは膨大なコンピューティング費用の支払いを迫られたため、上限付き営利企業「OpenAI Global, LLC」を立ち上げ、Microsoftからの出資を受けるようになりました。
MicrosoftはOpenAIの開発を支援しつつ、WindowsやOfficeを始め、Microsoftのさまざまな製品にOpenAIのテクノロジーを組み込んでいきました。2023年3月にはAI開発用のスーパーコンピューターを数百億円以上費やして構築しており、こうした多大な支出を非営利団体に対して行うのはMicrosoftがサム・アルトマン氏の入社を発表するまではばかげていると思えたとトンプソン氏は述べています。
📝数百億円超を費やしてMicrosoftがChatGPTの開発元であるOpenAIのためにAI開発用のスパコンを構築 - GIGAZINE
トンプソン氏は「Microsoftのサティア・ナデラCEOは『大企業の勝ち方はスタートアップのように発明することではなく、企業規模を活用して企業を買収したり、迅速にフォローしたりすることであり、特に0円という低価格で実現できればより素晴らしい』と考えているのでしょう」と指摘しています。なお、記事作成時点ではアルトマン氏のMicrosoftへの移籍は確定しておらず、アルトマン氏は解雇の決定に関わった取締役の辞任を条件にOpenAIに戻る考えを示しています。サム・アルトマンはまだOpenAIへの復帰を目指しておりMicrosoftへの移籍は保留中、解雇に賛同した取締役全員が去ればOpenAIへ戻ることを示唆 - GIGAZINE
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Microsoftのサティア・ナデラCEOが「OpenAI従業員がMicrosoftに移籍するかOpenAIにとどまるかは自由」とコメント
2023年11月21日 12時45分00秒 in メモ,   ソフトウェア, Posted by log1d_ts
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このままサム・アルトマンがMicrosoftへ入社するとMicrosoftは実質的にOpenAIの全てを入手することになる
画像生成AI「Stable Diffusion」とmulti ControlNetで実写映像を自動でアニメ化したムービー

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20231121-openais-misalignment-and-microsofts-gain/










2023年11月12日日曜日

[AI] AI雑録/23.11.10〜ChatGPT,Bing,Bard比較




[AI] AI雑録/23.11.10〜ChatGPT,Bing,Bard比較
生成AIの進化報道に思う
New 2023-06-16 (金) 08:09 ✎
最近はやりの生成AIでは、会話系でも画像系でも、以下のように「自分個人の持っている○○を生成AIに取り込めることを売りにする事が多いと見る。そして、この機能が付加された事を業界の人達は素晴らしい出来事であるかのごとく書きまくる..が、そうなのだろうか。
📝Googleの生成AI「Bard」が「Google スプレッドシート」へのエクスポートに対応/バックグラウンドでコードを実行する改善も
 米Googleは6月7日(現地時間)、現在試験運用中のAIチャットサービス「Bard」のアップデートを実施した。「Bard」が生成したテーブルデータを「Google スプレッドシート」へエクスポート可能になっている。
俺は「生成AI(会話型人工知能)」は「ChatGPT」にしろ「新しいBing」「Bard」にしろ、利用しない事にした。自分の間抜けな知識で尋ねることで生成AI様に間抜けの烙印をされたくないからだ。生成AIは巷に溢れている情報を収集してガラガラポンと答えを作る。よって、知能の良し悪しも然ることながら、情報収集能力が大事である。したがって、自分が何らかの答えを求める際には「自分の持つデータを生成AIに開示することは致し方無い事であろう。しかし、生成AIに開示された個人データは、それ以降は生成AIのデータベースとして世界のネット空間に包含されてしまうのだ。
同様に、自分の撮った写真などを画像系AIに開示すれば、それっきり知らない人になるのではないかと懸念する。自分の撮った写真に写った野鳥や草花の名前を尋ねるネットサービスとか、コンビニのプリクラのようにキラキラ写真に加工するネットサービスでは、ネット空間に放出されることで当該サービスのデータベースに取り込まれ、回りまわって画像系AIに利用されるであろうと考えている。よって、個人情報を含む写真はネットに出さない。画像系AIが作った自分の孫には会いたくはない。
■「未来の二つの顔」を読むべし
未来の二つの顔#あらすじ
人工知能の判断と人間の判断、いずれが正しいのかは神のみぞ知ることだろう。
📝未来の二つの顔【電子書籍】[ ジェイムズ・P・ホーガン ]
価格:1019円(税別、送料別)(2023/2/28時点)
小説世界の人工知能 vs 人間は、人工知能の進化により事無きに至った。今、アメリカは北朝鮮にドローンによる攻撃を行おうとしているとの報道も..ホモ・サピエンスは馬鹿な生物である🤪
改めて「生成AI」絡みの過去記事を拾ってみると、2023年明けから有る。バカだね
過去記事:AIチャットを使わない / クローン vs 人口知能 / 面白「AI技術」.学 / Googleの追い掛け / OpenAIのAPIを使うなら / なるほど「GPT」 / Google Bard.学 / 「新しいBing」とブログ / Image Creator.学 / ○○AIは止めた / 画像生成AI.学 / ChatGPT.学2 / 詐欺メールの文面.進歩? / BingのAIチャット / 知ったかぶりのAIは / AIに問うてみた / Bingbot に来て欲しい / 対話型AI.学 / ChatGPT.学

無無無庵2
https://nono634.blog.fc2.com/blog-entry-8134.html














【Google Bard】伝説が始まりそうなヤバい使い方10選
20235/12
ChatGPT
今回のコラムでは、ついに日本でも利用可能になったGoogle Bardの活用事例を紹介します!
Bardが気になっている方向けに、使ってみたいと思ってもらえるように記事にしました!ぜひ最後までご覧いただけると!
■【遂に登場!BardがChatGPTに挑戦!優れた8つの機能
ChatGPTが大きな試練に直面しています。
なんとGoogleが自社の無料AIツール、Bardを一般公開しました。ChatGPTに対してBardは数々の利点をもっています。紹介されている8つ機能のうち、とくに便利な2つのプロンプトを紹介します。
✔最新情報の参照
ChatGPTは学習データの関係で2021年9月までの情報しか教えてくれませんが、Bardは当日のニュースの内容にも対応しています。
✔Webページの要約
Bardでは要約したいページのURLを貼り付けるだけで内容を勝手に要約してくれます。ChatGPTを使うときにやっていた、Webページの中身のコピー&ペーストはもう必要ありません。
他にも、ChatGPTでは実現できないさまざまな活用法があります!
残りはこちら↓から確認してください!
使いたくなること間違いなしです!
✔BardがGmailと連携!
Googleのサービスとの連携もBardの魅力です!
Bardを使えば、メールの返信内容を瞬時に生成し、そのままGmailの下書きに保存できるのです!時間がないときでも、Bardがあなたのために高品質なメールを作成します。これでメール作成のストレスから解放されますね!
✔比較表の作成も
【AI比較表】Google BardがChatGPT、Bard、BingAIを一挙比較!
Bardなら比較表の作成も容易です!
こちらの記事では、ChatGPT、Bard、BingAIを対象に作ってもらったそうです!Bardさん、自己評価高いですね(笑)
✔AIプログラミング
Bardがコード生成で新境地を開く!Bardはコード生成機能も優れています!なんとWikipediaのAI関連情報をスクレーピングするPythonコードを依頼したところ、一瞬で作成してくれました。そして、そのコードはGoogle ColabのNotebookに実行可能な状態で書き込まれてたとのこと!どんどんプログラミングは効率化されますね!
✔BardがPython画像処理アプリのモックアップで新たな領域へ!
コード生成が強いと先述しましたが、それだけではありません!Pythonの画像処理アプリのモックアップ作成を指示したところ、なんと複数の実装方法とコードを提案してくれました!あとはどれにするか選ぶだけですから、めっちゃ便利ですね!
✔AI家庭教師
AIが英語学習を助ける!活用法とプロンプト
英語学習の新しいパートナーとして、Bardを活用しましょう!あなたの学習を強力にサポートする2つのプロンプトを紹介します。
1.英語の添削
文章を入力すればBardがそれを添削し、より良い表現を提案してくれます。しかもトーンに合わせて複数提案してくれるので、より理解が深まります!
2.TOEICのような文法問題を作る
試験対策もAIにお任せ!Bardなら英語の文法問題も自動生成してくれます!もう参考書は必要ありません!
他にも、英語学習に役立つプロンプトが紹介されているので、気になった方は確認してみてください!これからはAIのパートナーと勉強する時代ですね!
✔求人作成
【業務活用法】求人作成に革新!人事の作業がこれで簡単に!
Bardを使って求人票も簡単作成!プロンプトのコツを掴むだけで、求人作成が驚くほどスムーズに!なんとこの作成した求人票で実際の応募を受け付けているそうです!興味がある方はこちらから!先進的ですね!
✔AI会計士
【AI会計士】スタートアップの損益シミュレーションを試してみた!
スタートアップ企業の損益シミュレーションもBardなら出来てしまいます。しかもChatGPTで同じプロンプトを使って比較した結果、驚くべきことに、Bardの方が高速!さらに出力結果も見やすいとのこと!AI同士の競争もますます激しくなりそうです!
https://twitter.com/nyattx/status/1656644952678625280
✔市場分析
【革新的】市場分析もGoogle Bardで!
最新情報の取得ができるBardなら市場分析も出来ちゃいます!株価指数や為替の値動きなどリアルタイム情報を表にして、相場変動の理由まで教えてくれてます!ニュースサイトを読み漁る必要はなくなりますね!出先で確認したいときに便利そう!
■最後に
今回は、Bardの活用事例をご紹介しました。
皆さんのお役に立つものはありましたでしょうか?最新情報が出てきたらまとめたいと思うのでお楽しみに!また、過去に、ChatGPTの次に来るであろうAutoGPTの活用事例をまとめております。合わせてお読みいただけると幸いです!
以上、株式会社SaaSis AIエバンジェリストLeonでした。SaaSisでは、全体最適の視点でシステム提案から検証、導入、連携までワンストップで支援いたします。
「“ChatGPT × 社内データ“のAIチャットボットを作りたい」
「ChatGPTを使って、社内業務をどのように効率化できるか知りたい」
などChatGPT関連のご相談も承っております。
お気軽にご連絡くださいっ!
この記事を描いた人
Leon Kobayashi

SaaSis    
https://saasis.jp/2023/05/12/%E3%80%90google-bard%E3%80%91%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%8C%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%AA%E3%83%A4%E3%83%90%E3%81%84%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B910%E9%81%B8/









2023年5月12日金曜日

[AI] ChatGPT,Novel AI雑録/23.5.12〜ジェネレーティブAIモデルの作る未来

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[AI] ChatGPT,Novel AI雑録/23.5.12〜ジェネレーティブAIモデルの作る未来
「GPT-5」は登場する?どんな未来が待っている?OpenAI CEOの発言からわかった2つの事実
5/9(火) 19:11
GPTの次のバージョンのリリースを心待ちにしています。GPT-3は歴史に傷跡を残し、GPT-3.5は衝撃をもたらし、GPT-4はAI言語モデルの能力で世界を驚かせました。ここでGPTに熱狂している人の誰もが疑問に思うのは、「GPT-5は登場するのか? だとしたら、それはいつなのか?」
■GPT-5は登場する?
もちろん、「GPT-5」と呼ばれる、OpenAIの第5世代のGPT大規模言語モデルは、ほぼ間違いなく登場します。残念ながら、先行のGPT-3.5やGPT-4と同じく、OpenAIは次のGPTモデルの詳細を明かす時期については、ほとんど口を開いていません。同社はたいてい、リリース日がかなり近づくまで、そのような情報は明かしません。こうした口の固い姿勢が、常に次のGPTモデルのリリース時期について憶測を呼ぶことになります。すでに、さまざまな情報源をGPT-5は学習中であり、リリース時期は2024年初頭と見られると予測しています。しかし、MITのイベントの講演で、OpenAIのCEOであるSam Altman氏は、このような予測を覆したように見えます。
■OpenAI CEOの発言から明らかになった2つの事実
AI(特にGPT-4よりも高性能なAI)開発の空白期間に関する公開質問に対するコメントを求められたとき、Altman氏はGPT-5がすでに開発中であるという質問の一部に異議を唱えたのです。Altmanによると、OpenAIは現在GPT-5は学習中ではなく、しばらくの間そのようなことはない、と。このコメントは2つの事実を明らかにしています。まず、GPT-5は間違いなく存在します。次に、OpenAIはGPT-5の開発を急いではいないということ。以下の動画がAltmanの発言の動画です。
GPT-5はいつリリースされる?
Altman氏のGPT-5開発に関するコメントでは、GPT-5のリリースは2024年になるように思えますが、コメントの細部にもっと注意を払う必要があります。Altman氏は、これまでのOpenAIの新しいGPTモデルの開発の段階を踏まえると、GPT-5はまだ学習中ではないが、GPT-5はモデル学習のための追加のデータセットを収集する、学習データの収集段階である可能性が非常に高いです。もしくは、GPT-5モデルの基本的な構造が、まだ決定していない可能性もあります。いずれにしても、Altman氏の言う通り、GPT-5は現在学習中ではないが、それは実際の学習のための土台づくりが終わっていないからかもしれません。つまり、実際に学習自体は始まっていないけれど、GPT-5モデルの開発は進行中だということ。この2つの事実は同時に存在しえます。忘れてならないのは、OpenAIのChatGPTには、GoogleのBardのような追随するモデルがあるということです。AIモデルの開発ペースを意図的に落とすのは、そのような競合の手を貸すことにもなります。高性能なAIモデルの成長ペースが世界的に懸念されてもいる中で、OpenAIが競合他社に対して現在の地位を維持したいのであれば、GPTモデルの開発ペースを落とす可能性は低いです。
■「GPT-5のリリースは2024年」は本当?
では、次に気になるのは、「GPT-5のリリース日は2024年のいつなのか?それは可能なのか?」以前のモデルの学習や精度を上げるのにかかった時間を考えると、2024年の後半であればまだ可能でしょう。しかし、GPT-4の能力もまだ十分にわかっていないことを考えると、OpenAIは2024年まで現行モデルを少しずつ改良し、翌年(2025年)に GPT-5をリリースするという選択をする可能性もあります。思い出してほしいのは、GPT-4は言語モデルと視覚モデルの両方です。ところが、GPT-4の視覚モデルの能力はほとんど使われていません。GPT-4には、まだ知られていない巨大なポテンシャルがあるということで、OpenAIはこれから数カ月は、GPT-5を強力に推進するのではなく、GPT-4を最大限活用してもらうことに費やすのかもしれません。
■GPT-5によって何が変わる?
確信を持って語るには時期尚早かもしれませんが、GPT-4からの飛躍的な進化は十分に期待できます。GPT-3は、主に言語モデルでした。GPT-4は、言語モデルと視覚モデルの両方を兼ね備えるという進化でした。GPT-5は、GPT-4の能力に加え、音声認識モデルという能力もあるのではないかと期待されています。また、GPT-4が画像を入力できるモデルであるように、動画処理ができるGPTモデルになるという噂もあります。したがって、テキスト、画像、音声、動画を処理できるモデルになる可能性もあるのです。しかし、現在のGPT-4の能力を考えると、限界収穫逓減の法則が働くことも考えられます。モデルの規模を大きくしたり、計算能力が上げたり、学習データを多様化したりするだけでは、必ずしも私たちがGPT-に期待しているような大きな発展はないかもしれません。
■GPT-5によるワクワクする未来が待っている…?
GPT-5に関する詳細の多くは推測に過ぎませんが、人工知能の恐るべきパラダイムシフトに向かう大事な一歩となるのは間違いありません。
「人工的な普通の知能」には到達しないかもしれませんが、もし実現するとしたら、GPT-5はそれに近づく一歩となるでしょう。
ChatGPT超実践活用法: 「ビジネスシーン」におけるマジで使える利用方法10選【使い方・入門・教科書・初心者・利用法】
最終更新: 5/9(火) 19:11
(C) Mediagene Inc.

Yahoo!ニュース





AIで強化される職場の未来、識者が予測する3つのシナリオ
2023/5/7(日) 16:00
人工知能(AI)、とりわけジェネレーティブ(生成)AIは、ビジネスにおける創造性やイノベーションを加速させるだろうか、それとも妨げるのだろうか。確かなことは誰にもわからないが、業界関係者たちは、今後起こりうるシナリオを推測している。AIは人間の創造性を抹殺あるいは著しく阻害するという認識が世間に広まっている一方で、多くの人々は、生活のなかでジェネレーティブAIを積極的に使用している。ビジネスパーソン向け匿名ソーシャルネットワーク「フィッシュボウル」が行った最近の調査によると、こうした社員の43%は、ChatGPTなどのAIツールを、上司の指示や認識もなしに業務関連タスクに使用した経験があると回答した。つまり、ビジネス環境でのAIやジェネレーティブAIの使用に関しては、推進と抑制の両方の力が働いている。一般社員や幹部にとって、とてつもなく有能なアシスタントになる可能性もあれば、その仕事を奪う可能性もある。AIはクリエイティブになれるだろうか。AIは、人間よりも大きなイノベーションを起こせるだろうか。
従来の考えでは、クリエイターやイノベーターとしての能力に関するかぎり、常に人間に分があるはずだった。しかし、デビッド・デクレマー、ニコラ・モリーニ・ビアンジーノ、ベン・フォークは、ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された論考で、「ChatGPTやMidjourneyといったジェネレーティブAIの実用化は、こうした特別な地位を脅かしつつあり、フリーランスか社員かを問わず、クリエイティブな仕事に激変をもたらそうとしている」と述べている。
「新たなジェネレーティブAIモデルは、膨大なデータセットとユーザーフィードバックから学習し、テキスト、画像、音声およびこれらの組み合わせからなる新たなコンテンツを生み出すことができる。そのため、コンテンツの提供に特化した業務(執筆、画像作成、コーディング、その他の膨大な知識と情報を必要とする業務)が、いまやジェネレーティブAIの特異的な影響下にあるようだ。ただし、その影響が具体的にどのような結果をもたらすかは明確ではない」デクレマーらはこの論考で、AIがクリエイティブ業務にもたらす影響の可能性として、次の3つのシナリオを提示している。
■予想される3つのシナリオ
✔シナリオ1:AIは業務を補助し、生産性を増幅する
ジェネレーティブAIツールは、AIの完全な民主化をもたらす。「これらのアプリケーションの大半は非常に使いやすく、すでに、小学校レベルの言語能力があれば子どもでもコンテンツをつくりだせる状況にある」とデクレマーらは指摘している。「AIは、多くのクリエイターを失業に追い込むのではなく、クリエイターがすでに行っている仕事を支援し、より速く効率的な制作を可能にする。このシナリオでは、自然言語によって操作できるジェネレーティブAIが新たなアイデアやテキストを生み出すのにかかる時間を短縮するために使われることで、生産性が増幅する」
✔シナリオ2:ジェネレーティブAIが大量の安価なコンテンツを生み出し、人の手による制作物を駆逐する
この分野に関しては、知的財産に関する法律がまだ整っておらず、整備される前に、AIが生み出したコンテンツの氾濫が起こる。「アルゴリズムとの不当競争や不十分なガバナンスにより、生身の人間の制作物が駆逐される」とデクレマーらは推測する。「このシナリオでは、アルゴリズムが生み出したコンテンツの津波が発生し、人間のライターやプロデューサー、クリエイターらを溺れさせる。優れた才能をもつクリエイターでさえ、市場からいなくなる」
✔シナリオ3:人の手による創作物にプレミアがつく
AIが生み出したコンテンツが市場にあふれる中、人々は「本物」を渇望するようになり、こうしたコンテンツに進んで課金するようになるかもしれない。「ジェネレーティブAIは、驚異的で、時にあざやかな能力を発揮しているものの、正確性に問題を抱えている。一見もっともらしいが、実は反事実や論理矛盾に満ちたテキストを生み出すことも珍しくない」とデクレマーらは指摘する。実際には、これら3つのシナリオが混ざり合って生じる可能性があり、ビジネスの特性によって、状況は変わってくるだろう。文化はテクノロジーをたやすく打ち負かすことができるのだ。「企業のビジョンや目標」における変化に対応する能力に関しては、人間がAIに置換されることはないだろう。「文化的な変化は、ジェネレーティブアルゴリズムの学習よりもはるかに迅速に起こる。つまり人間は、アルゴリズムが太刀打ちできないダイナミズムを維持するだろう」とデクレマーらは述べている。
Joe McKendrick
最終更新: 5/7(日) 16:00
(C) linkties co.,ltd.

Yahoo!ニュース






人工知能研究家・清水亮 GPT以後「知識の集積地」としてのネット空間は汚染されていく。私たちはいつまでWikipediaを信用できるのか
2023/5/11(木) 17:31
人工知能はウソをつく
清水亮「ネットを無条件に信用できるのは、あと数年が限界かもしれない」(写真:中央公論新社)
急速に進化を続ける人工知能。日本政府も戦略会議を立ち上げ、その活用や対策について議論を交わし始めた。一方、プログラマーで起業家、そして人工知能の開発を専門とする清水亮氏は「信頼に値するAIを生み出せるかどうかで私たちの未来は変わる」と喝破する。その清水さんによる人工知能についての連載、第一回のテーマは「ネット空間の汚染が始まる」です。
■ある日の会話
「百科事典を作りたいんだけどさあ」
そういうと、Yは目を細めた。
「なんですか、それは。AIに関係してるんですか?」
「いや、この先、Wikipediaってますます信用ができなくなっていくと思うんだよね。もともとけっこういい加減な情報であふれている部分も多いんだけど、今後GPTみたいな大規模言語モデルでさらに間違った情報が増えていくから、あえて人間が編纂した百科事典が必要になってくると思うんだよ」
Wikipediaはたとえば関係者が編集することを許されていない。自分自身について間違った情報が書かれていても、修正することかできないのだ。このルールによって、勘違いや誤読、もう古くなっている情報がそのまま放置されているケースもある。Wikipediaが登場したばかりの頃は全体の記事が新しかったのだが、長い年月が経って古い記事が誤った、または古い情報のままになっているケースが散見されるようになった。
■なぜ百科事典なのか
2023年の5月現在、世の中には対話型の人工知能「ChatGPT」にまつわる話題が溢れている。MicrosoftOfficeにGPTが搭載されるといったアナウンスが流れたり、SlackやNotionにもGPTと統合するプラグインが相次いで出現している。GPTは便利だが、平気で間違った情報をさも本当のことのように語る欠陥がある。この欠陥はおそらく簡単には直らないし、何年かけても直らないと指摘する専門家もいる。だがこの便利さは何者にも代えがたく、一年もしないうちに、ネットはGPTが出力した真偽不明の情報で溢れかえってしまうだろう。そういうときにこそ、人間にしかつくれない百科事典のようなものが必要なのだ。
■知識の集積地としての「インターネット」は危機的状況にある
「まさか、紙で百科事典を作りたい、ということですか?」
「うーん、紙というか、まあ紙じゃなくてもいいんだけど、とにかくインターネットからは絶対に見られない、買うこともできない、誰も読むことができないような百科事典を作りたいんだよ。インターネットで読めるようにすると、GoogleやMicrosoftが自社のAI学習用に使うだろうからね」
有名な「ロボット三原則」を提唱したSF作家のアイザック・アシモフの代表作のひとつに「ファウンデーション」シリーズがある。「ファウンデーション」シリーズでは、栄華を極めた銀河帝国の衰退をある数学者が予告する。この数学者は、心理歴史学という学問分野を作り、心理歴史学上の計算の結果、銀河帝国が崩壊し、数万年に及ぶ野蛮な時代が到来することを予測する。この予測に基づき、心理歴史学者は銀河皇帝に「銀河帝国の最辺境の地にファウンデーションを設置し、銀河帝国の知識のすべてを集約した銀河大百科事典を編纂すべし」と上奏するのである。アシモフは「ファウンデーション」シリーズの執筆に当たり、エドワード・ギボンの「ローマ帝国興亡史」に着想したという。文明が衰退していくときに危機を救うためにまずすることが「百科事典の編纂」というのは非常に興味深い。今、実際にインターネットは人間の知識の集積地としては危機的状況である。これはChatGPTが登場する何年も前から始まっていたことだ。
■GPT以後のインターネット
ロボット型検索エンジンはなにもGoogleが最初ではなかった。検索エンジンそのものもGoogleが最初ではない。しかしGoogleの価値を決定づけたのは、「ページランク」というアルゴリズムで、それはすなわちページの被リンク数が多ければ多いほどそのページには価値があり、価値があるページからのリンク数が多いほど、やはりそのページの価値は高いと推定するものだ。しかし、これがうまく機能したのはGoogleがブレイクする直前のほんの数年のことだった。Googleの意図に反し、このアルゴリズムを利用して、本来は価値のないページであるにも関わらず、無数のダミーサイトを作って相互にリンクし、ページランクを水増しする、いわゆるSEO(検索エンジン向け最適化)サイトが多数生まれた。現在はSEOを専門にする会社などもあり、Googleは日夜SEO対策に頭を悩ませているが、決定打がない状況だ。筆者のような古くからのインターネットユーザーから見ればダミーサイトなどを伴う過度のSEOはインターネットを混乱させるだけの野蛮な行為であり、意味のないスパムサイトを量産することは全く馬鹿げたことに思える。もちろん、検索エンジンに対してページの内容をわかりやすく伝えるような「行儀のいいSEO」はこの限りではないが。このダミーサイトの制作は昔から自動化されていた。Googleがかなり積極的に人工知能への投資を行っていたのも、SEO業者が作ったダミーサイトを自動的に判別し、検索結果の精度を高めるためだった。しかし、皮肉にもGoogleが発明し、無料で公開したトランスフォーマーという人工知能技術は、GPT(GPTのTはトランスフォーマーを意味する)を生み出し、検索エンジンにとっての悪夢を生んだ。今やGPTで生成された文章を人間の生成した文章と完璧に区別することはできない。それどころか、書いてある内容が真実かどうかすらわからない。GPT以後のインターネットには実在しないかもしれない店や製品や人物の情報で溢れ、いまのところは無事だと信じたいが、WikipediaさえいつのまにかGPTによって書き換わっている可能性がある。それも暇な学生が、面白半分、遊び半分でできてしまう。
■インターネットが汚染されていく
そんなことあるわけない、と思うかもしれない。ほんの少し前には、バイト先の冷蔵庫に入って写真をとって、それを世界中にばら撒くといった、常軌を逸したことが行われてきた。Wikipediaだけがいつまでも無事だとなぜ言えるだろうか?GPTを検索エンジンのように使えると考え、GPTの出力でWikipediaを「修正」してあげようと考える人々の間には、悪意さえないかもしれないのだ。結局のところ、本当のことはなにもわからなくなる。その傾向はこれから益々強まっていく。誰もが参加できることで英知を結集することかできたインターネットが、AIを使って知能を拡張されたけれども無知な人、あるいは悪意を持った人たちによって汚染されていく。そしてこの流れは不可逆であり、今更取り戻せない。
■いつまでネットを無条件に信用できるのか
そういう自分さえ、最近はGPTなしでは原稿を書くことさえ億劫になることがある。専門的な知識さえもっていれば、GPTが出力した文章のどこまでが嘘でどこからが本当かはわかるが、専門外のこととなると全く自信がない。なおこの原稿は久しぶりにGPTを一切用いずに書いている。むしろ新鮮なくらいだ。今、GPTが検索エンジンを参照できるようにしてもっと「正しい」ことをしゃべらせるようにしようという動きもあるが、検索エンジンの検索結果そのものが汚染された場合、もはやこれに対抗することはできなくなる。ネットが無条件に信用できるのも、あと数年が限界かもしれない。いやそれとも、とっくに信用するに足りないものになっているのか。この連載を通じて、その行く末を見守っていきたい。
清水亮
最終更新: 5/11(木) 17:49
(C) 中央公論新社
■コメント
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「知識の集積地」としてのネット空間は早い時点で「汚染」されていて、Wikipediaを含む集合知的サイトも悪意があったり知識の正確さに乏しい編集者の手によって知らずしらずのうちにゆがめられているケースも多々あるように思える。ましてやSNSでの流言飛語は一度拡散すれば完全に正されることはまず不可能だ。なのでGPTによる「汚染」とか言われても、その前に(一部の)人間のモラルが信用ならない時点で何をいわんや、って感じがする。
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もの書きの端っこにいるのですが、GPTを使ってものを書いたことはまだありません。そこの一線は守っています。でもWikipediaは見てしまうので、意識なく、書いたものが影響されていることはありえます。ふつう、その意識があるときは、出典をあたりますけど。でもネット上の出典なら作られたものかもしれないし、いずれ、紙の情報もネット由来であれば、汚染、と言っていい状態になるというのはわかります。Skynetによる支配というよりも、混沌が出現するのが先のように思いました。
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wikipediaに限らずだが、最低でも複数のソースを確認するのが常識かと思っていた。新たな辞書を作ったところで、信用できるかどうかはわからんから、変わらないんだよ。生成系はソースが正しいとしても、出力は確率的に作られたデータになるわけだから正しい100%結果を期待するような使い方はダメだろう。物書きの場合、代筆なんてもってのほかだが、公正や編集、組み立てなど適用方法によって利益ある用途になるでしょ。
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ネット上の情報が真偽不明なのは、今に始まったことではない。そもそも、既存メディアの情報も真偽不明であるし、何なら論文ですら、である。確からしさは自ら吟味すべきであり、それを怠ったツケは自分で払うのが筋だ。必要なのは、情報発信の責任を追及する法整備だと感じる。これまで既存メディアですら、誤情報はおろか名誉毀損の責任もロクに追及されてこなかった。裁判の荷が重い一般人は、泣き寝入りしてきた。社会的責任が重いはずの既存メディアが取らないなら、誰も取らなくて良いだろう。襟を正してほしいものだ。
ところで、「AIは嘘をつく」という表現はいかがなものか。嘘とは騙す意図を前提とするように思う。意図がないなら誤情報だ。つまり、AIに意識が備わっているかいないかで、適切な表現が異なる。この記事ですら、こうなのだ。誤情報なんてAIに頼らずともありふれていて、誰も責任を取っていない現状がここにあるのだ。
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評価されるものが残るってやれば良いのだけれども、現実は注目されるものしか残らない。だからね。やっかいだよね。ただ、誤りが分かる程度の知識量を持っていて、Wikipediaを利用するだけの方で訂正も資金提供もしない人が、Googleなどへの反発か、ITへの反感か知らんけど百科事典を作って悦に入っても、その百科事典の知識を正解として学習した文章を通じてAIに知識が蓄積する。
それに、本は状況が変わったら記述を変更できないので、新しいことはやがて間違ったことになるか不十分なことになってしまうだろう。滅びないと記述し得ないような、永遠に正しい百科事典は遺産でしかありえず、Wikipediaすら訂正出来ないような公共心の無い人がそれを作っても小金をせびるネタにしかならない。なんだかね。ネット空間の知識を検証し正してゆくことをこつこつできるのが真の知識人というわけなんだろうね。
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それを言うなら、AI登場の前からですよ。
工芸をやっています。そのジャンルでは、革新的な作品を作った人や、優れたオリジナルデザインを作った人がいる。が、インスタなどが流行りはじめて、誰がすごい人なのか、分からない事態になっている。新しくその工芸を習い始めた人は、インスタでよく見る人がすごい人だと思っている。丸パクりして、どういうつもり?みたいな投稿をしている人を、オリジナルだと信じていた人も多い。そして、丸パクりした人にも悪気なんてなかったらしい。
素人に「ケ」が生えた程度の、ちょっとばかり小器用な人が、自分でデザインを練ることへのリスペクトもないままに、お手軽に人のデザインを真似て、アップする。一番手間がかかる所を端折るのだから、頻度高く更新できる。結局、その人は誰かから指摘を受けたのか、適当な理由をつけて、ユーザーを閉じました。既に、ネット上は、ゴミ情報だらけですよ。

Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb28eb23fcce92f21fc9271cbe36c93a6ffa9a74
https://news.yahoo.co.jp/articles/76a3dcff205459cb43c9ce85b01e559920a19e2e
https://news.yahoo.co.jp/articles/f92d6f5613e7bdc054ea6e8ec9b4d81a0210ad1a