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2021年1月1日金曜日

[通信] OS/2マシンとエプソンEP-979A3の接続


[通信] OS/2マシンとエプソンEP-979A3の接続
2020年04月19日 16:09
昨年の夏、エプソンのEP-979A3を購入しました。次の機種が出てお手ごろな価格になっていたのと、 手差しですがA3の用紙が使えることで購入に踏みきりました。
さて、わたしの所では、OS/2が現役で動いています。すでに、IBMのサポートが終了し20年になるでしょうか。 使う上でいろいろと制約があります。新しいハードウェアに対応していないし、最近のソフトウェアテクノロジーにも 対応していません。だからといってWindowsですべて賄う気にはなりません。 重いし、よくトラブルし、いらない物がてんこ盛りだし。 起動すると「すべてお任せください」なんて表示してくるけれど安心できないです。
と言う訳で、OS/2からネットワーク越しにEP-979A3を接続できないかと検討してみました。結果を先に述べると、 モノクロ印刷との制限がありますができました。考えたよりも簡単に接続できました。
プリンター・ドライバーは、OMNIJドライバーに"OMNI.Epson Generic ESC2P"があります。これを使ってみます。 EP-979A3はエプソンの製品なので、ESC/Pぐらいはサポートしているだろうと予想しました。
Windows PCとプリンタを共用を考慮するとネットワーク越しの接続になります。LANサーバーの環境では WindowsとOS/2の接続は、SambaサーバーやNetDriveなどを使う必要がありそうでやめました。残る手段はTCP/IPの 印刷サービスである"lpd"と"lpdportd"を使う方向で考えます。
■接続プロセス
方針が決まりましたので、早速、構築してみます。
まずは、TCP/IPの構成です。"TCP/IP シャドー"ホルダーの "TCP/IP 構成"ホルダーの"TCP/IP 構成(ローカル)"アイコンをクリックして"TCP/IP 構成ノート ブック"を開きます。
"自動始動"タブのベージで、"lpd"と"lpdportd"の"自動開始サービス"にチェックマークを入れ、全景セッションを 選択します。"lpdportd"には、実行時のログが取れるように"パラメーター"に"-t"を追加します。(プリンターのホスト名や IPアドレスも登録すると後で便利です。)
ここでOS/2を再起動して、"lpd"と"lpdportd"が正常に起動することと、プリンターがネットワークに接続していることを 確認します。
次に、プリンター・ドライバーのインストールです。"ftp.software.ibm.com"から、 "OMNIJP.EXE"を入手します。 "OMNIJP.EXE"を実行するとたくさんのファイルが出てきます。
"OMNI.DRV"アイコンをクリックすると、これまたたくさんの プリンターのアイコンが出てきます。
その中なら"OMNI.Epson Generic ESC2P"をデスクトップにドロップします。
それでは、プリンター・ドライバーの設定をします。
デスクトップにドラッグしたプリンタのアイコンのプロパティーを開きます。"プリンター・ドライバー"タグで "省略時のプリンター・ドライバー"が"OMNI.Epson Generic ESC2P"になっていることを確認します。 "出力ポート"タブで"出力ポート"で"\PIPE\LPD0"を選択します。
そのアイコンをダブルクリックして "\PIPE\LPD0 - 設定"パネルを開き、
"プリント出力先"の"LPDサーバー"にプリンターのホスト名を
"プリント出力先"の"LPDプリンター"にプリンターの装置名を
"プリント・ソース"の"ホスト名"にプリンターをセットアップしているPCのホスト名を
"プリント・ソース"の"ユーザー"に適当なユーザー名をそれぞれ記入し、"印刷ポート設定の表示"にチェックを入れます。印刷が安定してできるようになったらば チェックを外します。
"アイコン"タブの"タイトル"にプリンターの適当な名前を入れておきます。"ep-979a3(Generic ESP2C)"に しました。
以上で設定はすべて終わりです。
テスト印刷をします。印刷の前に、プリンターの"ジョブのアイコン表示"を開き、 "状況の変更"メニューで"保留"にしておきます。また、 "ep-979a3(Generic ESP2C) - ジョブのアイコン表示"の左肩のアイコンの"オープン"の"ポート表示"を選択すると "スプーラー - ポート表示"パネルが開き、"\PIPE\LPD0"がアイドル状態になっているのが 分かります。
まず、テキストエディターEPMから印刷します。EPMで"\AUTOEXEC.BAT"を開きそのまま、印刷してみます。 "ep-979a3(Generic ESP2C) - ジョブのアイコン表示"にスプールされたジョブが表示されます。ジョブの保留を 解除すると少し間が空き、印刷が始まります。印刷結果を見ると、印刷領域の上部が非常に狭かったので、 "プリンター・プロパティー"の"用紙サイズ"で、上下左右のマージンを1cmに設定し"プリントレイアウト"で 上マージンを30mmに、下マージンを10mmに、左右のマージンを15mmに設定し、良好な結果を得ています。
by Kida Hiroya 
[コンピューター] [OS/2] 

アナクロなコンピューターエンジニアのつぶやき
























 

2019年1月1日火曜日







[機器][PC] CP/Mマシン
2018年09月06日 17:49
TRN-8
この4ヶ月間,改造と称して破壊してしまったCP/Mマシンの復活に注力してきた。 
そしてパワーアップして復活した。
このCP/Mマシンは,吉田幸作氏がトランジスタ技術 1989年4月から1990年3月の期間 「作りながら学ぶマイコン設計講座」と題した連載記事で紹介された物。 
CPUカードのみならず,ROMライター,PALライターを含む。 プリント基板やROM,CP/M等の配布サービスを利用して組み上げた。
主な構成は,
CPUは,日立のHD64180
システムROMが32KB,RAMが256KB
3.5インチFDD2台と8インチFDD1台に192KBのRAM DISK
コンソールをつなぐRS-232-Cポート
OSはCP/M 2.2でTPAは63KB
ROMライター(これは完成していない。完成していれば,もう少し楽ができたはず)
PALライター(気合いを入れて制作。でも今や時代遅れ)
であった。CP/Mが動くので,JUGのS/W配布サービスでS/Wを入手して楽しんだ。
修繕する所は,
CPUカード上のパターンカットした部分を修復。
システムROMを新規作成。これにはBoot Loader/CBIOS/ROMBIOS,CP/MのCCP/BDOSが入っている。
8インチFDDインターフェースカードを作り直し。修復では対応できないほど破壊していた。
である。
CPUカードの修復は,パターンカットをしたところと回路図を見比べながら修復。これはすぐに完了した。
システムROM中のBoot Loader/CBIOS/ROMBIOSは,記事中にリストが掲載されているので間違いなくキーインすれば, できあがるはず。CCP/BDOSはCP/Mは, The Unofficial CP/M Web Siteで,ソースを入手できた。 素材がそろったが,ROMの特定の位置にそれぞれを書き込む必要がある。そのためにROMイメージ作成ツールを作成した。 ここから,アセンブルしてはROMを焼いてテストの日々が始まった。いくら丁寧に確認しながらソースを入力し CP/Mのコマンドプロンプトが表示されない。アセンブルエラーがないにもかかわらずである。デバッグメッセージを 出力するようにすると,今度は相対アドレスジャンプができなくなる始末。苦肉の策として,プリンターポートにLEDを つなぎ,目印パターンを表示するようにしてバグをあぶり出した。原因はアセンブラーのバグ。 明らかに間違った記述なのにエラーを検出していなかった。そこを修正し,めでたくCP/Mのコマンドプロンプトが表示された。 コマンドプロンプト
8インチFDDインターフェースカードは,FDD2台をサポートできるようにTTLを追加した。これも配線図通り制作すれば, 動くはずだったが,掲載されている回路図に3カ所の間違いがあった。1カ所はすぐに気がついて修正した。しかし,もう2カ所はなかなか気がつかなかった。8インチFDDでメディアのフォーマットを試みると,動作が安定しない。途中でハングアップしてしまう。しかもこれがランダムに起きる。回路図とにらめっこしながら配線を追っかけたが,間違いが見当たらない。TTLが死んだのかと思い,ばらしてTTLを テストしたが正常品であった。何かが違っているのだが,分からない。まるで出口のない洞窟に入ったかのよう。 この様なときは,気分転換して,新鮮な気持ちで取り組み直すしかない。新品の部品を取りそろえて組み直すことにした。 
部品が到着するまでの間,じっくり回路図を眺めることにした。なんか違和感を感じる。この抵抗はどうしてここに? 回路図の間違いを2カ所発見。修正した回路図を元にカードを製作し,テスト。
安定してフォーマットができるようになった。 もちろん,8インチFDD2台ともキチンと動作する。 
新8インチFDDインターフェースカード
これで,TRN-8が復活。しかもリッチに4ドライブ構成である。 TRN-8復活
by Kida Hiroya [コンピューター] [CP/M]

アナクロなコンピューターエンジニアのつぶやき