2022年3月24日木曜日

[修理][AV] SONYポータブルMDレコーダ MZ-R900 修理



 



[修理][AV] SONYポータブルMDレコーダ MZ-R900 修理
2011/8/15
「ソニー ポータブルMDレコーダ MZ-R900 録音不具合の修理」  
ハード改造・修理
今回は修理依頼のあったMZ-R900の修理です。前回のMZ-R910の修理時に検索した結果から、MZ-R900でも同じ部品が使われていることが判明しました。前回同様、試しにいらないMDに録音をしてみたところ、BLANK DISCと出て再生できませんでした。この症状はkakaku.comのMZ-R909のクチコミにも載っています。TOCの復活方法なども載っています。
分解してみると、磁気ヘッドのフレキは前回と違いちぎれていませんでしたが、内部の銅箔(配線)部分に折り目が付き、断線していました。磁気ヘッドの導通抵抗は∞Ωでした。修理方法は前回同様、断線しているフレキを切断した後ショートしないように処理してから、ジャンパーをして接続することにしました。
 ジャンパー接続した部分には補強と絶縁のためエポキシ樹脂でコーティングします。前回、断線箇所からメイン基板までのフレキは邪魔なのではずしましたが、今回はつけたままにしました。なお接続の参考データですが、磁気ヘッドの導通抵抗値は4.7Ω程度です(ジャンパー後のはんだ付け、断線チェック用)。
動作テストをしてみたところ、内周トラックはいいのですが外周に行くに従ってデータリードに異様に時間がかかりすぎる問題が出ました。配線保護のエポキシを盛りすぎたみたいで、おそらく部品干渉していたのでしょう。エポキシを削ってみたところシーク後すぐに再生されるようになりました。磁気ヘッドフレキへのはんだ付け+エポキシの高さは、磁気ヘッドのアームに付いてるネジの高さより高くしないほうがいいようです。それから写真はありませんが、液晶の付いている筐体の内側は基板形状が複雑なため、今回繋いだジャンパーの配線が絡んで断線させる可能性がありますので、対策として基板の表面や沿面を薄いテープで覆い、絡まないようにしました。
それから、磁気ヘッドからジャンパーした配線の接続先はメイン基板に直接行うのではなく、断線して途中はで残っているフレキに接続したほうがいいようです。これはジャンパーした配線を基板まで引き回す際に配線分の厚みができるため、筐体を閉めるときに筐体の角でこすれて配線を傷めるためです。接続した写真は撮り直していませんが、写真6の赤丸あたりのフレキ カバーレイを削ってはんだ付けしました。また、そのときに磁気ヘッドの極性を念のため元の配線通りにするように気を付けます。
その後、録音などの動作テスト完了、異常なしです。でもこの機種って1曲削除とかの「TRACK ERASE」できないんでしたっけ?消すとき「ALL ERASE」しか選択できない…。1曲しか録音されてないMDだったので「ALL ERASE」しか選択できなかった様子。2曲目も録音して2曲目を再生中にEDITで「ERASE」を選択するとその曲を削除できました。
KEYWORD:SONT MD RECORDER MZ-R900 REPAIR FPC フレキ Flexible 断線 磁気ヘッド 故障 修理 リペア
📷MZ-R900 トラバースデッキ(レーザーピックアップユニット)外観
📷フレキ断線
📷再配線 線の引き回し ヘッドの最外周位置付近
📷再配線 線の引き回し ヘッドの最内周位置付近
📷エポキシ盛りすぎで部品干渉?
📷基板側 フレキの接続先


電子機器Junker  
https://green.ap.teacup.com/applet/junker/msgcate2/archive
https://green.ap.teacup.com/applet/junker/msgcate13/archive





フレキ断線

再配線

フレキの接続先













0 件のコメント:

コメントを投稿