[機器][改造] Apple PowerBookDuoを光るトラックボールにしてしまう
Project X'tal~Big Muff(NO.5 技術部長)が愛を込めてお贈りします
どもども!Big Muffですm(__)m
さて今回はDuoのトラックボールを水晶玉に交換しさらにその下にLEDを内蔵しHDのアクセスランプとHDの電源ON/OFF表示ランプを付けて
『光るトラックボールにしてしまおう!』という改造です。(^O^)
もちろんこの改造につきましては,「at your own risk!」でお願いします。それとDuo自体のバラし方についてはここでは触れません。
GenさんのHPや「新快適PowerBook生活」等を参照願います。
#使用している写真はSCSI HDのモノです。
まずは用意するものです。
[材料]
・LED
早い話ボールの下に収まれば何でもオッケーです。^_^;色もお好みでお選び下さい。
私は1つは秋葉の千石電子で購入したφ3高輝度LED(青)を使いました。このLEDはそのままではトラックボールに当たってしまうため, 私は少し削って使いました。面実装のLEDでしたら楽に収まると思いますが,その当時は面実装の青のLEDを購入出来なかったので諦めて削り,こちらをHDの電源ON/OFF表示にしました。
もう一つは同じく秋葉の千石の前の道を御茶の水方向に向かった所にあるガソリンスタンドの向いの鈴商で購入した黄緑色のLEDを使いました。こちらをHDのアクセスランプにしました。作業中に紛失する事も考慮し,数は余分に用意することをお薦めします。
LEDの規格
カタログに出ている規格は,一定電流を流したときの輝度,つまり明るさや,光の拡がり具合,最大許容電流,順電圧等です。大雑把に言って最大許容電流は20mA,順電圧は2Vと考えて貰えれば結構です。明るさは明るいほど使いやすいので,高輝度とか高効率と名の付くものが良いでしょう。
・線材
配線に使う線は細いものを使って下さい。AWG#28か#30の撚線が良いと思います。もしくはラッピングワイヤーでも良いです。太いものでは収めるときに苦労します。
・抵抗
LEDに流す電流を制限するためにLEDに直列に繋げます。値は150Ω~470Ω位で使用するLEDに合わせて選択します。(後述)
・台紙
配線したLEDをこの上に貼って固定します。 絶縁が取れれば何でも良いでしょう。厚みは出来るだけ薄いものが良いです。私は反射も考慮して絶縁性の銀色のテープを貼りました。(文房具屋にあるニチバンのマイラップという商品です。)
・熱収縮チューブ
半田箇所の絶縁に使用します。φ1程度のもので良いかと思います。
・ICソケット
SCSI HDのコネクタに直接半田付けするのを避ける為に ICソケットを加工して使用します。(後述) ただ,これは他にも代用出来るものが色々有ると思います。(IDE HDの場合にはICソケットは必要ありません。)
・水晶玉
これは下記のお店で通販で購入出来ます(住所が変わってますので注意!)
(有)宝球庭
〒404-0053 山梨県塩山市小屋敷2297 電話・FAX 0553-33-8139
宝球庭は水晶の加工を専門にしているお店です。
Duo用(φ18.9mm)は,FAXで注文すると宅配便で送ってくれます。代金(3,360円)の支払いは同封の現金書き留め封筒で送ることになっています。
それと「色付きの水晶玉は可能ですか?」と伺ったのですが,仕上げが悪くなる点とコスト面でかなり高価になるのでやらないとのコトです。ただ宝球庭はPCショップではないのでDuo用といっても向こうの方は判らないと思います。
でも「何φのトラックボールを何個作って下さい。」で通じます。^_^;
Duo内蔵HD用フィルムケーブル:これに直接半田付けしてしまう為,後々直ぐに元に戻せるようにしたい方は予備パーツとしてご用意下さい。
(SCSIとIDEでは無論ケーブルは異なります)
[道具類]
・T8トルクスドライバー
Duoのバラしには必携です。
・半田,半田ごて
細かい作業をするので,20W程度の容量の小さなコテがいいでしょう。欲を言えば先がセラミック製のがいいです。今後他の改造にも用いる可能性を考えると,銅製のものでは小手先からの放電で基板を飛ばす恐れがあります。 今回はあんまり関係ありませんが(^^;)
・テスタ
導通を確かめたり電圧を測定したりするのに使います。
これで準備オッケーです。
▼接続方法
LEDへの過電流を押さえる為,直列に抵抗を接続しなければなりません。
先にふれました最大許容電流というのがありまして,これを越える電流を流すとLEDが壊れるので,電流を制限するために抵抗を繋ぐわけです。
抵抗値はLEDにどの位電流を流すかで決まります。
例えば10mA流すとしますと…
電源電圧…HDDの電源 = 5.0V,LEDの順電圧 = 2V より
(5V-2V)/10mA = 3V/0.01A = 300Ω…となります。
高輝度の赤ならこの抵抗値でも使えると思います。明るければ抵抗値を大きく,暗ければ抵抗値を小さくしますが,200Ω以下にはしないで下さい。
因みに私は200Ωを使っております。
▼LEDの位置決め
配線する前に,あらかじめ内蔵しトラックボールにLEDが当たって擦れない様に,LEDの位置を確認しておきましょう。
両面テープで仮止めをしてトラックボールを付けてみて,当たりがないか確認します。
LEDを取り付ける位置は,ボール中央部真下よりキーボード寄りに付けます。LEDの光は水晶玉を介して真っ直ぐ届きますので,奧から手前に向けて光が向くようにしないと折角光らせても見えないからです。
▼HD側の接続端子
Duoの場合HDの「IN USE」端子から直接取ります。
・SCSI HDの場合
SCSI HDの「IN USE」はHDの未使用コネクタの中にあります。
コネクタ側から見て8本余っていると思いますがその左下のピンがそうです。
::: ~ ::: ::::
↑
下が基盤側 この端子が「IN USE」(写真中 3)です。
ここにICソケットを加工して2ピンだけのジャンパーピンみたいな格好のコネクタを作成して取り付けます。
そうすると後々元に戻すときに半田を外す必要が無くなります。
これと5V端子を接続するとアクセスするたびに光ります。
SCSI HDの場合HDのコネクタの付いていないピンが8つありまして,上の図の左側にロジックボードとHDを繋ぐフィルム状のケーブルが付いています。作業するときにはこのコネクタを外しておいた方が良いでしょう。5Vの端子はそのコネクタの端子の裏側の半田箇所から取ります。位置は次の絵のようになります。
この端子(上下とも)が5V(写真中 1)です。
↓
::: ~ ::: ::::
↑
下が基盤側
隣はグランド(アース)(写真中 2)です。
・IDE HDの場合
IDE HDの「IN USE」はHDのフィルムケーブルコネクタの中にあります。
この端子が「IN USE」です。
↓
::: ~ ::: ::
下が基盤側
これと5V端子を接続するとアクセスするたびに光ります。
IDE HDの場合SCSIとは異なり,HDのコネクタの付いていないピンが4つありますが,使いません。(^O^)上の図の左側にロジックボードとHDを繋ぐフィルム状のケーブルが付いています。作業するときにはこのコネクタを外しておいた方が良いでしょう。5Vの端子はそのコネクタの端子の裏側の半田箇所から取ります。位置は次の絵のようになります。
この端子(上下とも)が5Vです。
↓
::: ~ ::: ::
↑ 下が基盤側
この端子がグランド(アース)です。
↓
::: ~ ::: ::
下が基盤側
HDアクセスランプの接続は 5V→抵抗→LED→IN USE 端子という風に繋ぎます。LEDは向きがありますので注意して下さい。大抵マークがあると思います(カソードと言います)が,そちらがIN USE ,つまりマイナス側になります。ちなみに方向を間違えてもLEDが壊れたりはしませんが,予め極性を確かめておくことをお勧めします。
5Vとグランドの間にLEDをつけると,HDDの電源が入っていると常にLEDが点灯する様にできます。コントロールバーでHDDの回転を停止すると,LEDが消えます。電源ON/OFF表示ランプの接続は 5V→抵抗→LED→グランド(アース)端子という風に繋ぎます。
線の長さは収まりを考えて決めましょう。短すぎると再度バラす時に苦労しますし,長すぎても収めづらいです。途中に抵抗も入れますので抵抗の収まりも考慮して抵抗がトラックボールユニットの脇にくるくらいに線の長さを決めて下さい。結構これポイントです。^_^;無論,抵抗のリード線の絶縁を忘れずに!
LEDを仕込む際にはトラックボールユニットを外す必要があります。
トラックボールユニット下に用意した台紙を貼りLEDをボール下の位置にセロテープ等で貼り付けます。
そしてトラックボールユニットを再び取り付けますが,トラックボールユニットがリード線を噛み込まないように注意して取り付けます。HDDからの線も気を付けて,スリープのスイッチの横をうまく通して配線して下さい。
以上で作業は終了です。
この改造はNifty FJEAMP-14 01924からの平松章治さんのコメントを参考にし,実行致しました。
平松さんにはこの改造をアップするのに快く承諾していただきました。この場を借りましてお礼申し上げますm(__)m
(有)宝球庭さんにも住所と電話番号の掲載許可を快く承諾していただきました。
この場を借りましてお礼申し上げます。m(__)m
IDE HDのピンアサインを解析して頂いたまーくんさん,そして多数の相談に乗って頂いたHeroさんにも超スペシャルサンクスです!(^O^)
では,ご検討をお祈り致します。^_^;
Duo-Zone~最強のDuoを創る会
http://www.powerbook.org/duo-zone/Project/Xtal/x-2.html
http://www.powerbook.org/duo-zone/Museum/Dock/duodock.html
http://www.powerbook.org/duo-zone/Museum/Duosystem/duo230.html