近年、「スーパーコンピュータ」は超高速の演算処理を可能にした。
1993年5月ジャック・ドンガラ(Jack Dongarra)によりLINPACKベンチマークが提供され、TOP500がリスト化され、そのトップを期別(半年ごと)に表にした。
2010年06月から消費エネルギーを加味した「Green500」が開始され、2013年04月からデータベースなど大規模データ処理を競う「Graph500」が新たに始まり、アメリカ、日本、ドイツなどは、そちらに主戦場を移して、主に日米でトップ争いが続いている。
ところで2009年11月、政府の「事業仕分け」で、当プロジェクトは「予算計上見送りに近い縮減」(事実上の凍結)と判定された。
この表で明らか様にその翌年に中国のNUDT(国防科学技術大学)の「天河一号A」が見事に一位に輝いている。
日本では相変わらず「国防」という言葉が使いづらいようだが、スーパーコンピュータは、気象、地殻変動、宇宙開発、天文分析、遺伝子研究など多岐にわたるが、現在は兵器開発、核開発、衛星ロケット、通信技術など国防にも欠くべからざる道具であろう。
政治家、官僚、マスコミも正面切って言えないのだろうが、歴史の経緯を見れば一目瞭然だが、この同調圧力を早期に排除して頂きたいものだ。
日本人の暮らし向き
https://blogs.yahoo.co.jp/japanism20/14752105.html
中国スパコン「天河2号」のビル
中国スパコン「神威」のビル
スパコン雑談
書庫雑記帳
カテゴリ練習用
2016/11/4(金) 午前 7:04
スパコンといえばまだ相当なインパクトをのこしているのが蓮舫さんの「2位じゃだめなんですか!?」発言ですが、あの発言も2009年のこと。その後京コンピュータが出来て一瞬世界ランク1位もとるも、その後は米国と躍進中国に抜かれて失地挽回はほぼ不可能な状況のようです。
特に天河シリーズ以降の中国のスパコンはもう独壇場ではないかと。
中国最新スパコン 「神威」のビルと、「天河2号」のビル
神戸ポートアイランドの理研に設置された 日本の1位「京」のビル
Wikiより転載(11/4)
人工知能とか言われている昨今ですが、すごい能力持っていると思われるスパコンですが、1日運用するのに電気代その他もろもろで2700万円かかるとか話を聞いたことがあります。発電所とセットで作らないといけないくらい電気を食って熱にして計算しているようです。それはまずかろうということで、エネルギー効率も含めた計算速度ランキングもあるようです。つまりGreen500。
2016年6月(Wikiより)
1 6,673.84 (日本、理化学研究所、Shoubu) 2 6,195.22 (日本、理化学研究所、Satsuki) 3 6,051.30 (中国、無錫国立スーパーコンピュータセンター、神威太湖之光) 4 5,272.09 (ドイツ、重イオン研究所、ASUS ESC4000) 5 4,778.46 (中国、中国科学院近代物理研究所、Sugon Cluster W780I)
ここでは日本のベンチャーPEZY社が一人気を吐いて、この1年上位独占していますが、こちらでも米国についで中国の台頭がものすごい様子。
上位500の中で
中国のスパコンは168台、
アメリカのスパコンが165台、
日本のスパコンは29台、
ドイツのスパコン26台、
といったように、台数では中国と米国の2強がガチ勝負です。
液浸冷却でボードを冷やすPEZY社のコンピュータはまだまだ戦えそうですが、TOP500もGREEN500も、数年後には中国がほぼ7割程度を占領するような感じだと、PEZY社の斎藤社長は以前話してました。スパコンは数年の計画で立案、設計して製造、設備導入となるわけですから、もうほぼ確定していることです。
今思えば、中国とつながっていると思われる蓮舫氏ですから、2009年当時、中国が相当なスパコン開発投資をしているのを知っていたのでしょうね。大規模予算でスパコン「京」の開発をしていても、1位はとれないかもしれない、あるいは取れてもすぐに中国に抜かれてしまうことを知っていたのでしょう。
頭のなかではその大前提で、
「2位になっても、意義があるってことを言っておかないと役所としてはまずいんじゃないの?」
「税金つかってやるんだから、中国に抜かれて1位落ちたとしても、ちゃんとロジック構築しておきなさいよ」
というような暖か〜い、メッセージだったのではないかと、今は思えてくるわけです。
しかしスパコンて大量の電気使いますね。
世界最速の「神威太湖之光」消費電力は15000kW以上とのこと。
たとえkWhで石炭の5円だとしても、1日180万円。いや先ほとの「京」よりかは安いですね。
太陽光&太陽熱は日照の有利な低緯度地域で、サーバーは気温の低い高緯度地域。
じゃぁスパコンはどこに置けばいいのでしょうね。原子力と組み合わせて軍事的に守るのが一番か。
地球大好き!
https://blogs.yahoo.co.jp/ayammt/65536629.html
日本のスパコン「京」のビル
製造年月 | 設置国 | ベンダ | 名称 |
---|---|---|---|
1993年06月 | アメリカ | TMC | CM-5 |
1993年11月 | 日本 | 富士通 | 数値風洞 |
1994年06月 | アメリカ | Intel | Paragon XP/S 140 |
1994年11月 | 日本 | 富士通 | 数値風洞 |
1995年06月 | 日本 | 富士通 | 数値風洞 |
1995年11月 | 日本 | 富士通 | 数値風洞 |
1996年06月 | 日本 | 日立 | SR2201 |
1996年11月 | 日本 | 日立 | CP-PACS |
1997年06月 | アメリカ | Intel | ASCI Red |
1997年11月 | アメリカ | Intel | ASCI Red |
1998年06月 | アメリカ | Intel | ASCI Red |
1998年11月 | アメリカ | Intel | ASCI Red |
1999年06月 | アメリカ | Intel | ASCI Red |
1999年11月 | アメリカ | Intel | ASCI Red |
2000年06月 | アメリカ | Intel | ASCI Red |
2000年11月 | アメリカ | IBM | ASCI White |
2001年06月 | アメリカ | IBM | ASCI White |
2001年11月 | アメリカ | IBM | ASCI White |
2002年06月 | 日本 | NEC | 地球シミュレータ |
2002年11月 | 日本 | NEC | 地球シミュレータ |
2003年06月 | 日本 | NEC | 地球シミュレータ |
2003年11月 | 日本 | NEC | 地球シミュレータ |
2004年06月 | 日本 | NEC | 地球シミュレータ |
2004年11月 | アメリカ | IBM | Blue Gene/L |
2005年06月 | アメリカ | IBM | Blue Gene/L |
2005年11月 | アメリカ | IBM | Blue Gene/L |
2006年06月 | アメリカ | IBM | Blue Gene/L |
2006年11月 | アメリカ | IBM | Blue Gene/L |
2007年06月 | アメリカ | IBM | Blue Gene/L |
2007年11月 | アメリカ | IBM | Blue Gene/L |
2008年06月 | アメリカ | IBM | Roadrunner |
2008年06月 | アメリカ | IBM | Roadrunner |
2008年11月 | アメリカ | IBM | Roadrunner |
2009年06月 | アメリカ | IBM | Roadrunner |
2009年1 1月 | アメリカ | Cray | Jaguar |
2010年06月 | アメリカ | Cray | Jaguar |
2010年11月 | 中国 | NUDT | 天河一号A |
2011年06月 | 日本 | 富士通 | 京 |
2011年11月 | 日本 | 富士通 | 京 |
2012年06月 | アメリカ | IBM | セコイア |
2012年11月 | アメリカ | Cray | タイタン |
2013年04月 | 中国 | NUDT | 天河二号 |
2013年11月 | 中国 | NUDT | 天河二号 |
2014年06月 | 中国 | NUDT | 天河二号 |
2014年11月 | 中国 | NUDT | 天河二号 |
2015年06月 | 中国 | NUDT | 天河二号 |
2015年11月 | 中国 | NUDT | 天河二号 |
2016年06月 | 中国 | NUDT | 神威・太湖之光 |
2016年11月 | 中国 | NUDT | 神威・太湖之光 |