[機器][改造] NTTDoCoMo,ポケットポストペット
NTT DoCoMoポケットポストペット
シリアル化とハンディGPSとの接続
ポポペには(基本的に)ドコモの携帯をつなぐための端子が付いています。
先人さんたちの御努力により、この端子を使ってシリアル接続が可能になることがわかりました。シリアル接続により、たとえば、ハンディGPSをつなぐことが出来るようになります。さらに、CEの世界では有名な「 GermapCE 」もポポペ対応となりましたので、これを機にポポペにGPSをつなげられるような改造を施してみようとなったわけです。
このへんの改造はすでにされている方もおり、そちらのページを参照していただいても良いのですが、私なりに工夫したところもありますので、成功例のひとつとして、御参考いただきたい。
また、改造の方法として、携帯のコネクタを使用する場合と専用の端子を作る場合があると思いますが、私は、携帯の端子を使う方にしました。さらに、シリアル専用にする場合と、シリアル・携帯兼用にする場合の両方に挑戦してみました。
いずれの場合も変換ケーブルを作製する必要があります。どちらかといえば、この変換部分が一番難しいです。
お約束ですが、もし改造をされるのでしたら、自己責任でお願いします。
もちろん、これから紹介する内容の改造を行って上手くいかなくても、私の責任ではないですし、メーカーの保証も受けられなくなります。
1 改造のまえに
2 分解しよう
3-1 専用にする
3-2 兼用にする
4 変換ケーブルの作製
5 動作確認
6 組み立て
やってみました
http://macintoshlciv.hp.infoseek.co.jp/PDA_PPPSi.html
http://macintoshlciv.hp.infoseek.co.jp/
■改造のまえに
用意するものとして、半田こてなどおきまりのものは当然ながら、念のために半田吸取線も用意しておいた方が良いでしょう。
結線用のケーブルは細いタイプのものを使いました。あとはできればテスターも用意しましょう。
変換ケーブルの製作はかなりの労力を必要としますので、時間に余裕がないと難しいですよ。
改造中はバッテリーをはずしますので、バックアップを忘れずに。基盤をはずしてしまいますので、仮にバックアップバッテリーをつないでおいても駄目だと思います。
■分解しよう
裏面の6カ所のネジを外します。電池ボックスのところに1ヵ所隠れています。両面テープで付いてますので、はがしてから、ネジを外してください。
バッテリーカバー、バッテリーなどはずします。また、PDCコネクタ(携帯用)もはずします。
ツメを折らないように慎重にカバーを外す。スタイラス側は両面テープで止まっていますので、ゆっくりとはがしてください
今回の改造する部分は赤色で囲った基盤です。この基盤を取り外します。
まずは黄色○のネジを外します。また、左のオレンジの配線を外します。
コネクタの黒い部分を引き出せば抜くことが出来ます。
基盤を起こして、裏に隠れている端子から、同じようにして、配線を引き抜きます。
取り外したら、ひっくり返します。今回手を加える部分は赤で囲った部分です。
■専用にする
黄色の線の部分でカットして、 ?@、?Aと?Cを切離します。カットにはカッターを使いました。
そのあとに、?@、?Aと?Bをつなぎます。
次に、レベルコンバータ用に+3.3Vを取り出すために、基盤をひっくり返します。
赤色で囲った部分になります。
赤丸の部分から+3.3Vをとります。これは先人さんの受け売り です。ありがたく使わせていただきます。
この+3.3Vを本体の外に引き出すための改造が必要となります。
携帯のコネクタを使うのですが、赤、青、緑の3本はシリアル通信で使いますので、これ以外のうち1本を使って、+3.3Vを引き出します。
私は灰色を使って引き出しました。もちろん残り5本のうちで何色を使ってもいいのですが、何色につないだかは覚えておいてください。
引き出し方としては、その線に直結しても良いのですが、後にまたバラすことがあるかもしれないので、メンテしやすいようにちょっと手の込んだ方法をとってみました。
手を加えるのは赤丸で囲った部分になります。
引き出すのに使う線にあたる端子のところ(赤矢印)を基盤からはがします(灰色の場合)。カッターを使ってある程度はがしたら、基盤をカットしても良いです。
このコネクタ側の端子に+3.3Vの線をつなぎます。
それでは、変換ケーブルを作製 しましょう。
■兼用にする
黄色の線の部分でカットして、 ?@、?Aと?Cを切離します。カットにはカッターを使いました。
?@、?Aと?Cをつなげばノーマル、?Bとつなげばシリアルとなります。そのために、スイッチを使って切り替えることにします。
写真では?@、?Aが赤、?Bが黒、?Cが紫です。
次に、レベルコンバータ用に+3.3Vを取り出すために、基盤をひっくり返します。
赤色で囲った部分になります。
赤丸の部分から+3.3Vをとります。これは先人さんの受け売り です。ありがたく使わせていただきます。
この+3.3Vを本体の外に引き出すための改造が必要となります。
携帯のコネクタを使うのですが、赤、青、緑の3本はシリアル通信で使いますので、これ以外のうち1本を使って、+3.3Vを引き出します。
私は灰色を使って引き出しました。もちろん残り5本のうちで何色を使ってもいいのですが、何色につないだかは覚えておいてください。
ただし、兼用にするために、直結することはできません。したがって、ここにもスイッチを使うことになります。
手を加えるのは赤丸で囲った部分になります。
引き出すのに使う線にあたる端子のところ(赤矢印)を基盤からはがします(灰色の場合)。カッターを使ってある程度はがしたら、基盤をカットしても良いです。
このコネクタ側の端子(青)と基盤側(白)をつなげばノーマル、+3.3V(緑)をつなげばシリアルとなります。
先ほどの裏側からの配線(赤、黒、紫)と、表側の配線(青、白、緑)をスイッチにつなぎます。
スイッチの位置は写真のところにしました。ケース側につけるのが簡単なのですが、あとでバラすときのことを考えて、手の込んだことをしてみました。
スイッチへの配線は以下の通りです。色は配線の色のことです。間違えないようにつないでください。ここで間違えると、当然ながら、通信できません。
スイッチは2回路2接点のものを使いました。
スイッチに結線します。
それでは、 変換ケーブルを作製 しましょう。
■変換ケーブルの作製
先ほどまでの改造により、携帯用のコネクタでシリアル通信ができるようになったのですが、ハンディGPSとの接続はこのまま直結させるわけにはいかないようです。
GPSの端子は特殊な形をしているので、その端子と携帯の端子をつなぐための変換ケーブルはもちろん必要ですが、それ以外にレベルを合わせるためのコンバーターが必要となるようです。ここでは詳しい内容は割愛します。
この辺は先人さんの尽力 により簡単に作業ができるようになりました。それでもかなり細かい作業です。時間に余裕がないとできません。
使うのは、MAX3221というチップと、コンデンサ、抵抗です。
これを半田付けしていくのですが、私はチップの足を曲げたあとに、コンデンサを作業しやすい位置にアロンアルファで貼り付けて、そのあとから半田付けをしました。
やはり、ICですので、上手くつかないからといって、あまり粘ってしまうと熱で壊れてしまうかもしれません。
ですので、気長にやりましょう。私はこの作業だけで、5時間くらいかかりました。
写真が完成写真です。コンデンサは表裏両方につけます。
このコンバータは携帯用コネクタとハンディGPSとの間に入ります。
変換ケーブル作製のついでに、このケーブルの中にコンバータを内蔵することにしました。
まずは、PPPの携帯用コネクタはオスなので、メスのコネクタが必要となります。これは携帯の充電台から外してきました。
私は古い物からとってきたので、端子が上下2段に並んでいますが、最近のは片側1段しか並んでいないようです。先ほどの+3.3Vを引き出すための線を選べば片側だけでも大丈夫です。もし私のように灰色にしたときは上下2段ないとだめです。
さらに、同じく充電器 のコネクタも使いました。当然オスなのですが、これを分解してメスのコネクタが入るように改造し、さらにこの中にコンバータを内蔵してしまおうというわけです。
携帯側のコネクタの結線の前にGPS側を作ってしまいましょう。このコネクタは ラリーさん作製の「e2Plug」 です。GPS関係を扱うショップであれば手に入れることができます。結線は4つの端子のうち3つ(データとGND)しか使いません。どこに何色の線をつないだか覚えておいてください。コンバータへの結線の時に必要となります。
次に携帯側のコネクタ(メス)ですが、PPP側からのコネクタと一致していなくてはなりません。
携帯側は4本つなぐことになります。このときもどこに何色の線をつないだか覚えておいてください。
携帯側4本とGPS側3本をコンバータにつなぎます。ここで注意して見ると、コンバータの端子は6カ所しかありません。じつはGNDが両方で共通になりますので、7本ありますが実質6本ということなのです。その辺を考慮して、どの向きでコンバータを内蔵すればよいか決めてください。 簡単な図を書いた方がわかりやすい です(私のメモです)。どこにどの線をつなぐかわかったら、結線していきましょう。完成すると下の写真のようになります。
追記 (030513)
GPS側からの黄色の線は太すぎて直接つなげなかったので、紫の線を経由してつないであります。
■動作確認
まず、外した基盤を取り付けます。このときネジもつけてください。押さえつけてあげないと、下の基盤とつながらないためです。
あとは、携帯ケーブルと電池をつけます(もしくはACアダプタでも良いです)。裏蓋ははずしたままでかまいません。
それではPPPを起動させましょう。もし起動しなかったら、配線を確認してください。設定がひととおり終ったらCE化も忘れずに。
無事起動し、リカバリ(もしくはCE化)が終ったら、GPSとPPPをつなぎます。このときに、変換ケーブルの取り扱いに注意してください。
兼用にした場合はスイッチをシリアル側にしてください。
GermapCEを立ち上げて、OPTIONでGPSの種類を設定したら、データを取り込んでみましょう。見事取り込めたら、OKです(このとき地図のデータは必要ありません)。
専用機の場合はこれで完了です。兼用機の場合はスイッチを携帯側にして、ダイヤルアップしてみましょう。それも成功したら完了です。
■組み立て
外した基盤のネジを本締めし、分解したのと逆の手順で組み立てていきます。配線がはずれそうで不安なときはのり付けして固定しましょう。
ただし、電気を通さないことを確認するのを忘れずに。私は、セメダイン スーパーXを使いました。
とくに、変換コネクタの場合は引っ張りの力が加わることが予想されますので、コネクタの中にはのりを充填しました。
のり付けの時、配線を外してしまわないように、慎重に行ってください。
兼用にした場合、スイッチの部分が不安定なので、のりを盛って、しっかり固定しました。
さらに、兼用にする場合、裏蓋のスイッチがあたる部分に穴を開ける必要があります。
以上で完成です。
やってみました
http://macintoshlciv.hp.infoseek.co.jp/PDA_PPPSi.html
http://macintoshlciv.hp.infoseek.co.jp/
Tedmiy
http://www.geocities.jp/tedmiy/
まつも
http://e550.hp.infoseek.co.jp/popope/index.html
SuMiKKoXLc
http://www23.ocn.ne.jp/~popope/image/
Kazuo
http://www.valley.ne.jp/~kazuo/index.htm
http://www.valley.ne.jp/~kazuo/gps/test_index/garmapce/e55cable/e55cable.htm
merupi
http://e-100rs-web.hp.infoseek.co.jp/
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