1980年6月13日金曜日
[機器][PC] CASIO PB-1000~黎明期ポケットコンピュータ
[機器][PC] CASIO PB-1000~黎明期ポケットコンピュータ
CASIO PB-1000 FOREVER!
■これがPB-1000/Cだ!(Introduction)
昭和61年にカシオから発売された「PB-1000/PB-1000C」は、
折り畳み式のポケットコンピュータで
ファイル管理・スクリーンエディタ・JIS準拠BASIC・ディスク・正式にマシン語がサポートされる等、いわば「小さなパソコン」だった。
誕生から十数年経過した現在でも、PB-1000の魅力は褪せる事はない。
ここでは、そんなPB-1000の魅力に迫りたいと思う。
■PB-1000/Cの生い立ち
「『PB-1000・PB-1000C』って言うけれど、PB-1000って何?」とおっしゃる方の為に、PB-1000/Cについて説明したいと思います。
PB-1000/Cは昭和61年6月にカシオ計算機から発売された「ポケットコンピュータ」です。
ポケットコンピュータとは、関数電卓にプログラム機能(主にBASIC)が搭載されているもので、コンピュータの教育実習や電卓では困難な計算が必要な業務などで使われてきました。ポケコンが初めて登場した頃は表示も16桁1行など狭かったりメモリも少なく、
搭載されているBASICも「PRT」(=PRINT)や「VAC」(=CLEAR)など独自のものを採用していました。
ポケットコンピュータを発売しているのは主にカシオとシャープで、年月が経つにつれて徐々にバージョンアップしていきました。
カシオでは上記の様な構成の「PB-100」と言うポケコンが好評だった為に、以後に発売される機種はPB-100の互換性を重視して
あまり大きな変更はありませんでした。しかし「PB-700」でグラフィック画面やマイクロソフト系BASICの導入等の大きな変更を施し、さらに進化した「PB-1000/PB-1000C(以下PB-1000/C)」が生まれました。
PB-1000/CはJIS準拠のC61-BASICを搭載し、正式にマシン語をサポートしてアセンブラ搭載、192×32ドットのグラフィックは当時最大の
画面、タッチキー搭載で使いやすいスクリーンエディタ、メモリ最大40KB等・・・と、はっきり言って「小型のパソコン」と言っても過言ではない構成
でした。
現在では様々なモバイル系パソコンが登場していますが、PB-1000/C発売当時(1986年)はこういったコンピュータは少なかったと思います。
やっぱりモバイルの基本はポケットコンピュータだと思うのです。その中でもPB-1000/Cはパソコンを意識した様々な要素を取り入れており、
コンピュータの未来像を予感させるものでした。
いつでもどこでも電源オンですぐに使えるPB-1000/Cは、人に一番身近な真のパーソナルコンピュータを目指していたのかもしれません。
カシオは現在でもデスクトップパソコンは発売せずに「カシオペア」や「カシオペア・ファイバ」などの小型のコンピュータを発売し続けています。
いつでもどこでも使える身近なコンピュータにこだわって作り続けているのかもしれませんね。
■PB-1000/Cの主な機能
BASIC機能
(BASIC Language)
「PB」は「Pocket Basic」の略ですから、BASIC言語を基にしたシステム構成になっています。
PB-1000/Cで搭載されているBASICは「C61-BASIC」と言うものでJISに準拠したBASICになっていて、
よりパソコンのBASICに近いものとなりました。「MSX BASIC」と比べると、いささか非力に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
これはこれでなかなか使い易いBASICなんです。
PB-1000/CのBASICで独特な所と言えば、「GOSUB」命令のジャンプ先(サブルーチン)にファイルを指定出来ると言う所でしょうか。
つまり、よく使うサブルーチンをファイルにしておいて、複数のファイルから呼び出す事が出来ます。
計算機能
(CALclation mode) CALモード画面
普通のパソコンでは考えられないのが、CALモードでしょう。簡単に言えば電卓機能です。
ただし普通の電卓と違い、カッコ等を含む複雑な計算式もちゃんと優先順位にしたがって計算してくれます。
元々、ポケットコンピュータは電卓の発展型な感じがあるので、こういった機能が搭載されているのは当然の事と言えますね。
CALモードと言っても大したものじゃなく、BASICで言うダイレクトモードでPRINT文が付いて実行されていると言った感じです。
メニュー機能
(File Management)
PB-1000/Cでは、本体に複数のファイルを登録出来るようになっています。
本体に記録されたファイルをBASICコマンドで管理するのは大変至難の業です。
そこでPB-1000/Cでは、強力なメニュー機能を搭載しています。
このメニューで、ファイルの新規作成・削除・名前変更・各デバイス(補助記憶装置)へのセーブ・ロード、通信(送信・受信)等が行えます。
PB-1000/Cのファイルシステムで面白い所は、「操作は常にファイルに対して行なわれている」と言う事です。
例えば、BASICプログラムを作成している時にプログラムは決められたフリーエリアに収められるのではなく、ファイルに収められます。
ファイルをコピーする時は現在のファイルに対して外部記憶装置に「セーブ」する事で行います。RAMに対しても同様です。
上の画面は、ファイルのリネームとコピー(RAM内に)を行っている場面です。よって、PB-1000/CにはCOPY命令がありません。
私はCOPY命令によるファイルのコピーに慣れていたので、「既にセーブしてあるファイルを別な名前でまたセーブする」と言う行為は非常に
面白く感じました。
数式記憶機能
(Formula Memory)
簡単に連続計算させたい時に、その都度プログラムを組むのは非常に面倒です。
PB-1000/Cに限らず、大部分のカシオのポケットコンピュータには数式を登録するだけで入力・計算してくれる「数式記憶機能」が
搭載されています。上の画面の様に変数を含んだ数式を[IN]キーで登録して[CALC]キーを押します。
PB-1000/Cは数式の計算に必要な変数の入力を要求してきます。値を入力するだけで計算結果を得られる便利な機能です。
スクリーンエディタ
(Screen Editor) スクリーンエディタ画面
従来のパソコンのBASICでは、ユーザーに十分な開発環境が与えられていませんでした。
プログラムリストを表示させるLIST命令も画面が流れるだけで画面を戻す事が出来なかったり、
シーケンシャルファイル(テキストファイル)の内容を見る方法がなかったり今イチ使いづらいものでした。
PB-1000/Cでは、スクリーンエディタが搭載されています。
画面を上下にスクロールさせてプログラムリストを自由に見る事が出来たり、文字列の検索などが出来ます。
もちろん、シーケンシャルファイルも直接編集出来ます。エディタではBASICプログラムを編集している時と
シーケンシャルファイルを編集している時と殆ど操作に違いがありません。操作性が一貫しているのも使い易い証拠なのです。
上の画面は、行の修正・追加を行っている所です。
アセンブラ機能(HD61700 Assembler):PB-1000 only
PB-1000になって、一番の進歩はなんと言ってもマシン語の正式サポートされて、アセンブラが内蔵されている事です!
このアセンブラは最低限の機能しかありませんが、他機種ではアセンブラのソフトを読み込んでからソースリストを読み込むと言う
二度手間を考えると、やはり「内蔵」は大きな強みと言えるでしょう。
マシン語プログラムを作成し、PB-1000の能力を最大限に発揮させましょう!
CASL機能(Virtual Computer 'COMET' Assembler):PB-1000C only
PB-1000Cには、アセンブラが内蔵されていない代わりに情報処理技術者試験で使われている仮想コンピュータの
アセンブラ言語「CASL」が搭載されています。これを使って、練習問題をそのまま打ち込んでみて動作を確認出来るのです。
これは強い味方になります!(私もコレのおかげでかなり助かりました)
ただ、CASLは近年に大幅な仕様の変更が施されており、PB-1000CのCASLだけでは全てを対応出来なくなったのは残念です。
しかし、CASLの入門用としては使えるでしょう。
仮想スクリーン機能(Virtual Screen)
PB-1000/Cは従来のポケットコンピュータよりも画面が広くなっています・・・とは言え、やはりパソコンに比べたら
画面が狭いと言う事を認めざるを得ません。そこで画面の狭さをカバーするために「仮想スクリーン」が搭載されています。
これは実際には4画面しかありませんが、画面がスクロールする事によって8画面分の編集が可能になっているのです。
かなり画面が広く感じる事が出来るでしょう。
PB-1000/Cがどんなコンピュータか、お分かり頂けたでしょうか?PB-1000/Cにはもっと沢山の機能が搭載されています。
これを読んで、1人でも「PB-1000/Cが欲しい」と思う方がいらっしゃれば幸いです。
PB-1000 Forever!
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嗚呼、PJ!!(Pockecom Journal)
■ポケコンジャーナル
皆さんはポケコン専門誌が発刊されていた事をご存じですか?
ポケコン記事と言うと、「マイコンBASICマガジン(電波新聞社)」なんかにちょこっとプログラムが
載っている程度で専門誌なんか無いと思われている方も多いと思います。
「ポケコンジャーナル(以下、PJ)」・・今は休刊してしまいましたが長い間(7~8年)ポケコン専門誌
として(株)工学社から発刊(月刊)されていたのです!
(左写真がPJ誌の数々、一番上の女性がポケコンを持っているのが創刊号<'88 No.1>です。)
ポケコンと言うとゲーム以外にも用途は様々で、むしろゲームよりコンピュータの教育(コンピュータ入門や
機械制御実習)やビジネスでの利用の方が本来の利用方法と言えます。
当然、PJでもこれらの事やパソコンとの通信の仕方やプログラム入門などを重点的に取り扱っています。
ポケコンの徹底解析(改造 etc.)的な記事も多くありました。もちろん新製品の情報なんかもありましたが、
パソコンに比べてポケコンは新製品が出るスピードが緩やかで基本設計が変わらないので愛機にも
愛着が沸き、しゃぶり尽くす様な事が出来たんですね。なんかパソコン雑誌見てると新製品レポート
ばかりで自分の機種がどんどん時代遅れになっていくので悲しくなってきます(汗)。
PJ誌はマジメな雑誌です。イラストが多い月なんかは「イラストが多すぎる」とか意見もチラホラ出ていた
程です。ちゃんと学校の図書室にも置いてもらえる、為になる本なんです、PJ誌は。
それでは私がPJ誌で気になった記事を紹介しましょう。
■PJにおけるチェックポイント!(私なりにセレクトしました)
1.「バグ情報」
「バグ情報」・・要するに「間違えてました。ごめんなさい」のコーナーなんですが、PJ誌は間違いの多い雑誌でした。
総ページ数がそんなに多く無いのに毎月必ずと言って良い程、このコーナーが存在するのです(苦笑)。
記事中の誤りだったらまた良いのですが、プログラムや配線図の誤りはちょっとキツいです(^^;)。
バグ情報でびっくりしたのは、プログラム自体がまるごと別なヤツが掲載されてしまったケースがあったと言う事でしょうか(苦笑)。
はっきり言って、印刷前に実際に打ち込んで確認して欲しかったと思います(^^;;;)。
プログラムを他の機種(パソコン)等に転送して印刷していたみたいな所が原因かもしれません。
私は以前、PJに掲載されていたPB-1000用の「ブロック崩し」のゲームをPB-1000Cに打ち込んで実行したら、思いっきり暴走しました。
入力確認の為に何回かダンプリストのチェックサムをチェックした所、重大な事に気が付きました。
「アドレスが飛んでる・・」。私はひたすら数値を順々に打ち込んでいたのですが、よく見るとアドレスが飛んでいる箇所があるのです。
実はこれ、アドレスが飛んでいるのではなくて、リストが抜けていたのです!(涙)。
PJ編集部に確認したら、「そうですね、抜けてますね」の一言で片づけられてしまったのにはさすがに呆れてしまいました。
それから数ヶ月後のPJ誌においてバグ情報として抜けた分のリストが掲載されましたが、打ち込みませんでした。
(結果的には、PB-1000用のマシン語プログラムはそのままではPB-1000Cでは使えない・・。私はこの事を知らなかったので
完全なリストがあったとしても動かす事は出来なかったと言うオチがあるんですけど。 ^^;;;)
あと、PJ誌か増刊の「ポケコンプログラム集」に載っていたPC-1262用の「プロテクター2」と言うゲームを入力して実行したら
何故か「IMADOKI INVADER2」と言うインベーダーゲームが動きました。なんか説明読むと「テクザー」っぽいと思ったのですがハテ?
これはこれで面白いので今でも入れてます(笑)。
2「PJプラザ」
どんな雑誌でも必ずページ欄外に読者の投稿コーナーがあります。
「PJプラザ」はそんなコーナーなんですが、他の雑誌とは違う所があります。
それは(1)1人で複数のページにまたがる事があるのと、(2)PJ編集部からの返事が少ない・・
と言う事です。
(2)に関してはPJ編集部はあまり関与せずに読者に交流の場を提供すると言った考えが
あったのかもしれません。しかし、ここにも「バグ」の影が(苦笑)。
何と同じ記事があちこちに掲載されている場合があるのです(笑)。
実はこのPJプラザ、創刊当初はペンネーム制ではなかったんです。
工学社の堅実さが伺えますね。
話の内容はと言うと、色々な話(ゲームミュージック、鉄道、小説など)があって、
まさにインターネットの掲示板の前身っぽさがありました。
ゲーム雑誌なんかだとゲーム系の事ばかりなんですが、
こっちの方が話題が豊富で良かったです。ちょっと「濃い」感じもしますが(笑)。 誌面はこんな感じです。
3.「PJクラブ」
これもどんな雑誌でもある読者のページです。いやぁ~やっぱり「濃い」です(笑)。←注)悪い事では無いです。
「ホケコン戦隊ピージェイン」とか「PJ仮面」等の読者が考えた連載小説(?)やイラスト道場、独自の考えやテクニックなどを力説していたり
ここから生まれた企画(※)も多くありました。なかでも凄いのが「100枚イラスト掲載」!
よく同一誌で100枚ものイラストが掲載出来たなぁ~と感心しましたが、
達成者が何人も居るのが驚きです。PJ編集者もその頑張りを評価したのでしょう。
イラストについては結構皆さんこだわりがあるようで、「スクリーントーン使用しない=手抜き説」まで発生して議論を繰り広げてました。
確か、「イラストにテーマを設定してみては」と提唱したのも読者だったと思います。
他誌の読者コーナーに比べたら、数倍充実した内容になっているのです。
※読者が考えた企画
・「ゲームデザイン館」=読者が簡単なゲームのアイデアを提案してプログラムを募集し掲載する。
・「イラスト爆弾回し」=爆弾の入ったイラストを書き、次にイラストを書く人を指名する。
・「この絵はだあれ?」=イラストを書いた人を当てる。
など、多数(手持ちのPJが少なくてあまり確認出来ませんでした)・・。
4.「ブリキック・トーク」
創刊当初から連載されていた「満珠菓子子」さんの連載エッセイです。自分の身近に起きた出来事に対しての見つめ直したり的な
(自分の考えを織り交ぜたり)内容で非常に読みやすかったのが印象深いです。PJ誌全体がマニアックになっている(コンピュータ誌だから
しょうがない)のに対して、唯一万人にも読める記事になっていました。実際、毎月読むのを楽しみにしている方も多かったんじゃないかと
思います。実は私もそうでした。
まだまだPJ誌には沢山の魅力があります。ぜひ手にして確認して下さい。
(古本屋でも入手は難しいかもしれませんが)
●PJ誌の多彩に変化に注目!
PJ誌は10年近く発刊されていた雑誌です。誌面でも色々変化がありましたが、外見上についても同様でした。
そこで外見上の変化を追っていきたいと思います。
表紙から見るPJの歴史 1.この頃の表紙は女性がポケコンを持った写真でとても印象的でした。
たぶん、彼女らはポケコンなんて何だか知らなかったでしょう(笑)
2.創刊してしばらくすると、今度はゴチャゴチャした賑やかなイラスト
になりました。ゴチャゴチャしたイラストってよく見ると色々な所で気を使っていて
見ていて楽しいですね。
3.次もイラストですが、動物を使った独特なイラストになっています。
イラストのテーマも記事に沿っているようです。紙質・ページ数の変化のせいか、
雑誌の綴じ方も変わりました(糊付けされているようです)。
4.イラストは変わらないのですが、誌名が「ポケコンジャーナル」から
「PJ(ピージェイ)-電子手帳とポケコン」に変わりました。
愛称が正式名称になった!何だかナムコの「ファミリースタジアム(ファミスタ)」みたいですね(笑)。
当時、ビジネスマンに流行していた電子手帳関係の記事にも力を入れていたので
こうなったのでしょう。これで新規読者となった電子手帳ユーザーもいたはず。
5.誌名が「ポケコンジャーナル」に戻り、イラストがやたら綺麗なCGに変わりました。
記事で使っている紙もツルツルの上質紙(?)となりゴージャスに。
雑誌の綴じ方も初期の様なホチキス止めに戻りました(更に後期になると糊付けに変わりました)。
PB-1000 Forever!
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1980年6月4日水曜日
[機器][ポケコン] シャープ PC-E500
[機器][ポケコン] シャープ PC-E500
2019/7/08(月) 帰ってきたPC-E500
2019/7/8(月) 午前 0:32 無題 練習用
シャープのポケコン,PC-E500をヤフオクで手に入れました。
E500を手にしたのはかなり久しぶりです。
以前はこれでよくプログラミングをしたものです。
これで当時のツートップ、PC-E200とPC-E500が手元に帰ってきたことになります。
ひと安心です。
昭和の昔から令和の今まで、ポケコンはほとんど進化することなく過ぎてしまいましたね。
結局もとの愛機に戻る結果になることは期待していなかったのですが、
時代がポケコンを必要としていないのだから仕方ありません。■
巻雲,ココア,PDA。
https://blogs.yahoo.co.jp/cirrus_cocoa/
https://blogs.yahoo.co.jp/cirrus_cocoa/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=5
1980年6月3日火曜日
[機器][ポケコン] シャープPC-E500シリーズ改造の手引き
[機器][ポケコン] シャープPC-E500シリーズ改造の手引き
■PC-E500シリーズ 改造の手引き
Japanese (sjis) Only [最終更新日: 1998年02月28日(Saturday)12時04分48秒]
本改造記事は、PC-E500シリーズのメモリ増設に関する過去の記事について、要領よくまとめたものです。
初心者にもわかりやすいように、丁寧な解説がされております。
『PC-E500シリーズ 改造の手引き 第2版』zou.lzhをダウンロードする。
なお、本文中に出てくるドライブ名D:はバンク切り替えを行うことによって512Kバイトの容量を得ています。
したがって、増設したメモリをポケコンに認識させるためには、別途、デバイスドライバ(DeltaVer3.4 または 3.5)が必要です。
お持ちでない方は、ここからdelta350.lzhをダウンロードしておいてください。
(deltaの説明書を読む)
注意…お決まりですが...。
本改造記事により、ポケコン本体が破壊されたとしても一切の責任を負わないも
のとします。全て各人の責任においてやって下さいるようお願いいたします。
以下、転載記事です。
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タイトル:PC-E500シリーズ 改造の手引き 第2版
カテゴリ:テキストデータ
FILE 名:ZOU2.LZH
編集者名:Lycanthrophy nomi (略して らい.)
圧縮方法:- lh1 -
転載可否:可
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【備考】
初心者向け、改造の手引きです。
改造の一例として、S1:256、S2:256、D:512KB の回路図が載っています。
第1版との違いは、若干の誤字の訂正と IC の説明についての補足などです。
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【ZOU2.LZH】でダウンロードして下さい.
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以下がZOU2.LZHの内容です。
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*** E500シリーズ 改造の手引き ***
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*** ~ 第2版 ~ ***
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■ 目次 □
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□ 第1章 □ - 基礎知識
(1)はじめに
(2)裏蓋を開ける
(3)CPUの基礎知識
(4)RAMの基礎知識
□ 第2章 □ - 部品&工具を揃える
(1)工具類
(2)消耗品
(3)パーツの入手
□ 第3章 □ - 改造の際のアドバイス
(1)改造を始める前に
(2)ハンダの取り扱いの注意
(3)RAMの取り外し方
(4)RAMの足の加工
(5)RAMのハンダ付け
(6)RAMの2階建て
(7)CMOS ICの配置
(8)改造に失敗したら?
□ 第4章 □ - IC規格
(1)74HC00、74HC02
(2)74HC138
(3)74HC139
(4)74HC157
(5)74HC158 (or 74HC258)
□ 第5章 □ - 回路図の例
□ 第6章 □ - あとがき
(1)連絡先など
(2)さらに上を目指す方へ
(3)PJのコピーサービス
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■ 第0章 □ まえがき
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一頃ポケット通信の ;BBSE500 を賑わせた、「E500の改造」と言うテーマについて、私が簡単にまとめてみました。一通り読めば誰にでもE500の改造が出来るように、と言うコンセプトで、初心者にも解りやすいように心掛けて編纂しました。
しかし、私自身初心者ですので、説明に解りづらい点があるかもしれません。
また、間違っている点があるかもしれませんが、その点はご容赦下さい。
改造中級者&上級者の方にとってはつまらない内容ですが、まあ勘弁して下さい。(^_^;)
それと、改造をするとメーカー保証が受けられなくなります。あと、改造は自分の責任に於いてやって下さいね。改造をして失敗しても、手助けぐらいは出来ますが、私は一切責任を持てません。
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■ 第1章 □ 基礎知識
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(1)はじめに
E500シリーズの改造と言ってまず思い浮かぶのは、RAM増設やクロック高速化です。
この章では、改造の際に必ず必要になるであろう基礎知識を紹介します。
(2)裏蓋を開ける
裏蓋を開ける場合は、まず単4電池、メモリ保護電池、ラムカードをすべて取り外します。
そして、ネジが全部で8本ありますので、これを外します。
いよいよ裏蓋を外しますが、この時力を入れ過ぎてツメを折らないように気を付けます。
ここで、E500やE550の人は、裏蓋と本体の間にリード線が2本見えるはずです。
このリード線の先にあるのが、圧電ブザーですが、このリード線は極めて外れやすいので注意して扱って下さい。
運悪く外れてしまった場合はハンダ付けして付け直しておきましょう。
さて、裏蓋を開けると、基板の上にICが幾つか見えると思います。
ここで、中央付近に「SC-62015」と書かれたICがありますが、これがポケコンの中核とも言うべきCPUです。
また、右上のほうに「HD6120??」と書かれたICが3つ並んでいますが、この3つのICは液晶画面を担当しています。
また、右下にある「LH53??」はROM、「HM62256LEP-12SLP」はRAMです。RAM増設をする場合は、このRAMを交換する事になります。
後、真ん中辺りに青いものが見えると思いますが、これがセラロックです。
マシンを高速化したい場合は、このセラロックを高速なものに交換します。
(3)CPUの基礎知識
CPUには、ピンが100本付いています。各ピンの名称は次の通りです。図では、切り欠きが右上にありますので注意して下さい。
T RE
K K K K K K K K M E G S V V
D D D D D D D D I I I I I I I I R W O C C S N E C D X X X X
7 6 5 4 3 2 1 0 7 6 5 4 3 2 1 0 Q R N O I T D T C D 4 3 2 1
+-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|--\
| |
A0- (Data In/Out) (Keyboard Input) (Clock) -E0
A1- -E1
A2- -E2
A3- -E3
A4- -E4
A5- -E5
A6- (E-Port) -E6
A7- -E7
A8- (Address) -E8
A9- -E9
A10- -E10
A11- -E11
A12- -E12
A13- -E13
A14- -E14
A15- -E15
A16- -TXD
A17- -RXD
A18- -_Ko0
VIOSp- (Keyboard Out) (Chip Select) (Keyboard Output) -_Ko1
| |
+-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|-|---+
V C K K K K K K I C C C C C C C C R K K K K K K K K
A R o o o o o o R E E E E E E E E R o o o o o o o o
1 1 1 1 1 1 Q 7 6 5 4 3 2 1 0 9 8 7 6 5 4 3 2
5 4 3 2 1 0
次に、各ピンについて簡単に解説をしますので興味のある方は読んでみて下さい。よく解らない人は、さらっと読み流して下さい。
「D0」~「D7」は、データ受送信の際に使用されます。SC62015 は8ビットC
PUですので、8本の信号線が出ている訳です。「WR」は、「D0」~「D7」までのデータが、書き込み用のデータであるか、読み出し時のデータであるのかを指定しています。
「WR」が High (+5V電圧)の時読み出し、Low (0V電圧)の時は書き込みを行います。
「A0」~「A18」 「CE0」~「CE7」は、データ受送信の際のアドレスを指定する際に使用されます。
「CE0」は内蔵RAM、「CE1」は外付けRAM、「CE2」はROM、「CE5」 は液晶LSI、「CE6」 はグラフカードをそれぞれ選択し、
「A..」で選択されたエリア内の相対的なアドレスを指定しています。
「CE?」のアドレスは、実際には次の通りに割り当てられていると考えられています。
〈CE0〉 80000h~BFFFFh 負論理 内蔵RAM(S1:)
〈CE1〉 40000h~7FFFFh 正論理 増設RAMカード(S2:)
〈CE2〉 C0000h~FFFFFh 負論理 内蔵ROM(S3:)
〈CE3〉 20000h~3FFFFh 負論理 (DELTAなど)
〈CE4〉 ???
〈CE5〉 ???
〈CE6〉 10000h~1FFFFh 負論理 グラフカード
〈CE7〉 BC000h~BFFFFh 正論理 システム予約
この中で、負論理というのは、そのエリアが選択された時に Low(0V電圧)がかかるというものです。正論理の場合は、High (+5V電圧) となります。
〈CE3〉のところにDELTAなど、 と書いてありますが、DELTAについては後述します。
「VCC」は共通+5V電源、「GND」は0V端子です。この2つは、次の各ピンと直結しているので、外部電源を使いたい場合はここに繋げばよいでしょう。
[VCC]11ピンコネクタ、第2番ピン、ここに+極を繋ぐ
[GND]11ピンコネクタ、第3番ピン、ここに-極を繋ぐ
(4)RAMの基礎知識
RAMは、データの記憶&読み出しに使用されます。RAMにはいろいろな種類がありますが、ここでは次の3つのRAMを紹介します。この3つはE500改造の際にはぜひ知っておくべきだと思われます。
+----u----+ +----u----+
| 1 32 |VCC A18| 1 32 |VCC
+----u----+ A16| 2 31 |A15 A16| 2 31 |A15
A14| 1 28 |VCC A14| 3 20 |CS2 A14| 3 20 |A17
A12| 2 27 |/WE A12| 4 29 |/WE A12| 4 29 |/WE
A7| 3 26 |A13 A7| 5 28 |A13 A7| 5 28 |A13
A6| 4 25 |A8 A6| 6 27 |A8 A6| 6 27 |A8
A5| 5 24 |A9 A5| 7 26 |A9 A5| 7 26 |A9
A4| 6 23 |A11 A4| 8 25 |A11 A4| 8 25 |A11
A3| 7 22 |/OE A3| 9 24 |/OE A3| 9 24 |/OE
A2| 8 21 |A10 A2| 10 23 |A10 A2| 10 23 |A10
A1| 9 20 |/CS A1| 11 22 |/CS A1| 11 22 |/CS
A0| 10 19 |D7 A0| 12 21 |D7 A0| 12 21 |D7
D0| 11 18 |D6 D0| 13 20 |D6 D0| 13 20 |D6
D1| 12 17 |D5 D1| 14 19 |D5 D1| 14 19 |D5
D2| 13 16 |D4 D2| 15 18 |D4 D2| 15 18 |D4
Gnd| 14 15 |D3 Gnd| 16 17 |D3 Gnd| 16 17 |D3
+---------+ +---------+ +---------+
(HM62256)32KB (HM628128)128KB (HM628512)512KB
ここで紹介する3つのRAMは、それぞれ 32KB、128KB、512KB の容量を持っています。
このうち、32KB の HM62256 というRAMは、元からE500に乗っているRAMです。
容量を増やしたい場合は、この 32KB のRAMをもっと容量の大きいものに交換してやればよい訳です。
実際の改造の方法は後回しにして、まず各ピンの解説をしたいと思います。これを理解できれば、改造の幅が一気に広がる事でしょう。
[D0~D7]は、CPUについての項でも解説したとおり、データ受送信の際に使われる端子です。
RAMの[D0~D7]は、CPUの[D0~D7]にそれぞれ直結しています。
活用研究(工学社の出している解析本)を持っている方は最後のページの回路図をご覧になってほしいのですが、すべてのICの[D0~D7]はCPUの[D0~D7]に直結していますね。
この先[D...]と出てきたら、ああ、これはデータの受送信の内容に関わっているんだな、と思って下さい。
(D0~D7 は、I/O0~I/O7 と表現される場合もありますが、どちらでも同じです。)
[A0~A18]もCPUの項で触れましたが、 これはアドレスの指定の際に使わ
れます。つまり、これによってデータ([D0~D7]で受送信されるデータです)
をどこに格納するか、またはどこのデータを読み出すのかを指定しているのです。
[VCC][GND]についても既に触れてありますね。これは共通電位です。
[/CS]を Low つまり0V電圧にすると、RAMが選択された事になり、動作します。
[CS2]は 128KB RAMだけに付いている端子ですが、これは[CS]の逆で、High つまり+5V電圧の時にRAMが選択された事になり、動作します。
[/WE]を Low にするとデータの書き込み、[/OE]を Low にするとデータの出力を行います。
(データの出力とは、RAMがデータを出力すると言う事ですから、人間から見ればデータの読み出しと言う事です。)
[/CS][CS2][/WE][/OE]については、その選択のされ方が複雑なので、表にしておきます。 表中で、---- と表されている場合は、 その値がRAMの動作に関係しない事を意味します。
(CS2 が無いRAMの場合)
+--------------------+--------------------+
| /CS /WE /OE | 動作 |
+--------------------+--------------------+
| High ---- ---- | 何もしない |
| Low High High | 何もしない |
| Low High Low | データ出力 |
| Low Low ---- | データ書き込み |
+--------------------+--------------------+
(CS2 があるRAMの場合)
+---------------------------+--------------------+
| /CS CS2 /WE /OE | 動作 |
+---------------------------+--------------------+
| High ---- ---- ---- | 何もしない |
| ---- Low ---- ---- | 何もしない |
| Low High High High | 何もしない |
| Low High High Low | データ出力 |
| Low High Low ---- | データ書き込み |
+---------------------------+--------------------+
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■ 第2章 □ 部品&工具を揃える
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次に、改造の際に必要となる、部品やパーツ、機材について紹介します。『道具は良い物を使う、手間をおしまない、これが結果的に速く確実な仕事に繋がります。』
(1)工具類
ハンダごては、15wの物を使用します。この時注意するのは、セラミックヒーターのハンダごてであるかどうかです。
ハンダごてにはニクロムヒーターとセラミックヒーターの2種類あって、ニクロムヒーターの方が安く手に入るのですが、ニクロムヒーターの場合、高温で絶縁抵抗が低くくなるため、AC100Vからの漏れ電流でRAMやポケコン本体を電機的に破壊してしまう事があるのです。
と言う訳で、少々高価でもセラミックヒーターのハンダごてを買いましょう。
あと、こて先は極力細いものを選びます。裏蓋を開けた人は解ると思いますが、ポケコンのICは非常にピッチが細いので、こて先が太いハンダごては使い物になりません。
小さいラジオペンチやニッパーも用意しておきましょう。ニッパーは、とくに精密工作用のニッパーは、使用する際に強く握り締めないように気を付けましょう。
私は握力が人より強いのかどうか知りませんが、 買ったばかりのニッパー(1200円もした!!)が、使い始めて5分もしないうちに根本からポキリと折れてしまいました。
買ったばかりですよ、しかもちゃんとしたメーカー品のニッパーだったんですよ。
信じられん!!。みなさんこんな風にならないように道具は大切に扱いましょう。
ピンセットは、あると非常に便利です。先が細くとがって、それでいてネジれに強いしっかりしたステンレスのピンセットを選びます。
精密ドライバーは、ポケコンの裏蓋を開けるのに使います。ネジ山を潰してしまわないように、ネジにあった大きさのものを使うようにします。
何種類か用意しておくとよいと思います。セットになっているものを買えば問題無いでしょう。
他に、テスターやワイヤストリッパは、良いものを1つ奮発しておくべきです。
テスターは、通電をブザーで知らせてくれるもの、そして抵抗も測定出来るものがベターです。
(2)消耗品
ハンダは、必ず、すず(Sn)60%でフラックス入りの、高密度集積基板用のものを選ぶようにしましょう。
φ0.5mm 以下のものがあればベストですが、無ければφ0.6mm 程度の物でも実用にはなります。
気が違ってもφ2.0mm なんてものは使わない事。
私はφ0.3mm のものを使っています。
これぐらいの細さになると値段もかなり奮発する事になりますが、細かい部位のハンダ付けには非常に重宝します。
後、ハンダ吸取り線も必須です。15Wのハンダごてでも吸取れるように、一番細いものを選ぶようにします。
リード線は、ジャンパに使います。
なるべく細く、被覆が熱で溶けにくく、ハンダのノリがよいものを選びます。
ハンダ用リード線や、ラッピングワイヤーのφ0.26mm 程度の物を選びましょう。
以上が、工具類&消耗品で必要と思われるものです。以下に簡単にまとめておきますので、改造を始める前にチェックしておきましょう。
◇ハンダごて セラミックヒーターで15Wのもの
◇ラジオペンチ 小さいもの
◇ニッパー 精密工作用の小さいもの
◇ピンセット 先が細くとがったもの
◇精密ドライバー 何本かセットになっているものを買うとよい
◇テスター
◇ワイヤストリッパ
◇ハンダ φ0.5mm 以下、Sn60%、フラックス入り
◇ハンダ吸取り線 なるべく細いもの
◇ハンダ用リード線 ラッピングワイヤーでもよい
(3)パーツの入手
RAMや抵抗、コンデンサなどのパーツはお近くの電機店で入手して下さい。
ただ、RAMは取り扱っていない電機店が多いので、近くの電機店で手に入らな
い場合は通信販売で入手する事になります。神和電機(株)でRAMの通信販売
を行っていますので、こちらを利用するといいと思います。
神和電機(株) 小売店 TEL 03(3253)9010
通販部 TEL 03(3253)5701
住友銀行秋葉原支店(普)518934
通販部に電話して、4メガ(または1メガ)のフラットパッケージのSRAM下さいと言えば送ってくれます。4メガは 512KB、1メガは 128KB です。
他に、E500の人はフレキシブル基板というものを入手しておくと後々の改造が楽になります。
お店で、SHARPのフレキシブル基板(流通コード:507 684 5023パーツNo.DUNTK1442ECZZ、価格:4800円) 下さいと言えば取り寄せて貰えます。
E550やE650の人は、フレキシブル基板が最初から内蔵されていますのでこれを使います。
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■ 第3章 □ 改造の際のアドバイス
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さて、以上でパーツは揃いましたね。では、実際の改造の方法を次に書いておきます。これを一通り読めば、回路図を見ただけで改造に取り掛かれるようになれますよ。
(1)改造を始める前に
改造を始める前に、次の事を頭に叩き込んでおいて下さい。
まず、チェック用の回路図を実際に自分で書いてみて、解らないところがないか確認します。
この時点で解らないところがあった場合は、第1章・基礎知識、第3章・改造の際のアドバイスをよく読んで下さい。
それでも解らない場合は、ポケット通信の ;BBSE500 へ書いて頂ければ、お答えする事が出来るかと思います。
決して、解らない箇所を残したままで、改造に取り掛かったりしないで下さい。
解らない箇所を残したままだと、万が一失敗した時に、どこをどう直せばいいのか見当がつきませんからね。
そして、改造を始める前に、ドアノブなどに触って、体に溜まった静電気を逃がしておきましょう。
これを忘れると、体に溜まった静電気で、高価なCPUやRAMを壊してしまう可能性があります。
改造はあわててやると間違え易いので、作業の節目でコーヒーブレークを必ず入れましょう。
そして、電源を入れる前にテスターで導通や、ショートの確認を必ずチェックしましょう。いきなり電源を on しては駄目です。
とにかく慎重に焦らず時間をかけてやれば必ず成功します。
E500シリーズはとっても丈夫なので、改造をして動作が変でもあきらめず原因を調べて直す様にして下さい。
ハンダ不良で通電していなかったり、ハンダが意図していない所に飛んでショートしていたりと言う事はよくある事なので、ここらへんを念入りにチェックして下さい。
(2)ハンダの取り扱いの注意
まず最初に書いておきますが、ハンダは多い程信頼性が無いと思って下さい。
例えば、製品のハンダ(CPU等)を見れば解ると思います。
細かいところへのハンダ付けのコツは、コテとハンダを接触させないことです。
足の右からコテを、足とパターンを加熱するようにして当てたら、足の左側にハンダを接触させれば最小のハンダでキレイにハンダが付きます。
それでも馴れないうちはハンダ付けは難しく、どうしても隣のピンとハンダ・ブリッヂしてしまいがちです。
ブリッジしてしまった場合は、ハンダ吸取り線で吸い取って、ハンダを付けなおしましょう。
また、2度熔かしたハンダはハンダ吸収線で除去して3度目は使わないようにすると安心です。
それは、2度溶かしたハンダは、フラックスが飛んでしまい、不良ハンダになってしまうからです。
古いPJ('92.7 など)で、元からあるRAMのハンダを再利用する方法が紹介されていますが、この方法ではハンダが不良ハンダになってしまいます。
後々の誤動作の原因になるので、これはやめた方がいいでしょう。
あと、ハンダこてを長い間(10秒以上)基板に付けておくのは危険です。あ
まり長い時間こてをあてていると、基板のパターンがはがれてしまう事がありま
すが、こうなると修復は困難です。もし不運にもパターンをはがしてしまった場
合は、剥がしてしまったところに来ている信号を、活研の回路図などで調べて、
それに対応する信号をROMなりCPUなりから引いて来る事になります。
(3)RAMの取り外し方
RAMを増設する場合で、S1: を増設する場合は元からある 32KB のRAMが邪魔になりますので、これを取り外してしまいます。
この 32KB のRAMは、こ
の先、一生使う事はないと思われますので、少々荒っぽいですが次の方法を紹介します。
まず、このRAMには 28 本の足がついていますが、これを1本1本、ニッパでプツプツと切ってしまいます。
すべての足を切り終わったら、RAM本体が外れるはずですので、これは捨ててしまいましょう。(記念に取っておきたければそれでもいいですが。)
そうすると基板には、28 本の足の残骸が残っていると思います。 次は、この
足を一本ずつハンダで暖めて取り除きます。
最後に、基板上に残ったハンダは、ハンダ吸い取り線で綺麗に吸い取ってしまいましょう。
これでRAM外しは終わりです。ここまで終わったら必ずコーヒー一杯の休憩を取りましょう。
(4)RAMの足の加工
始めに言っておきます、RAMの足は極めておれやすいので、加工の際は十分に気を付けて行って下さい。
足が折れてしまった場合は、そのRAMは諦めましょう。モールドを削って無理にハンダする方法もありますが、あまりお奨めできる方法ではありません。
E500の改造に利用される、1MRAMや4MRAMは、幅が広いため、こ
れをどうにかしないと基板に乗せる事は出来ません。そこで、まずマイナスドラ
イバで足を左右から押して、うまく基板に乗るサイズまで、足を縮めてしまいま
しょう。この時、縮めた足は横からみると、Z字型になっている筈です。
おっと言い忘れていました、足を縮めるのは3番ピンから30番ピンまでです。
それでは1、2、31、32番ピンはどうするのかと言いますと、ペンチで並行に真横に延ばしてしまいます。足をペンチで上下から押さえるようにすれば簡単に出来ると思います。
が、足は折れやすいのでくれぐれも注意して行って下さい。失敗したからと言って何度もやっていると、おれます。
○○番ピンってどこだろう!?と思っている人は、第1章・基礎知識をよく読みましょう。
(5)RAMのハンダ付け
(4)で加工したRAMの、Z字型に加工した足が基板の元のパターンに重なるようにしてハンダ付けします。ハンダ付けの際の注意点は(2)に書いてありますので、よく読んでおきましょう。
残った4本のピンはどうするかというと、回路図をよく見て、回路図の通りにジャンパ線で繋いで下さい。「なんじゃそりゃ、回路図なんて無いぞ!」と思った方、回路図は第5章に載せてありますのでそちらを参照して下さい。
(※注)回路によっては、22番(/CS)、29番ピン(/WE)もジャンパ線で繋 がなければいけない場合があります。この場合は、基板にハンダ付けしないで、回路図の方に従って下さい。
(6)RAMの2階建て
さて、E500でフレキシブル基板(第2章参照)を持っている人や、E550、E650の人は、基板の上にもとからRAMが2つあるので、これを両方外せば(両方外して下さい)、新しいRAMの置き場所は2つ確保出来ますね?しかし、E500でフレキシブル基板を持っていない人はどうでしょう。RAMの置き場所が1つしかありません。
そこで、このような場合にRAMをどうしても2つ置
きたい、と言う人はRAMを2階建てにするという手段が残されています。
2階建てにする場合は、増設したいRAMが2つある場合ですね。
さて、ここで問題が1つあります。RAMを2階建てにすると、高過ぎて裏蓋が閉らないのです。困ってしまいました。
そこで、RAMをげしげしと削ってしまいます。ヤスリでもカッターでも何を使ってもいいので、RAMを削っちゃって下さい。
だいたい、RAMの表と裏、両方 0.1~0.2mm ぐらい削ればokです。
この時、どの足が1番ピンか解らなくなると困るので、削る前にあらかじめ消えない印を付けるのを忘れない事。
さて、1階部分のRAMは(4)を見て、この通りに足を加工して下さい。
そして、(5)の通りにハンダ付けして下さい。
問題は、2階部分のRAMです。
このRAMは、1階部分のRAMとの共通部分のピンをすべて真下に、RAMと直角になるようにペンチで足を曲げてしまいます。
そして残りのピンは真横になるようにペンチで足を曲げます。折れやすいので注意して下さいね。
(※注)何番の足を真下に、そして何番の足を真横に延ばすかは、回路図によって異なる場合があります。この場合は必ず回路図の方に従うようにして下さい。
最後に、2階部分のハンダ付けです。2階部分の真下に向けたピンを、1階部分の該当するピンに付けて、ハンダ付けします。名付けて『亀の子』。真横に向けたピンは、回路図の通りに配線します。
+-----------------------------------------------------------------------+
| 第1章で、A0~A14、D0~D7等は、すべて共用していると書きました |
|ね? |
| そうです。よく見て下さい。その通りになっているはずです。 |
+-----------------------------------------------------------------------+
(7)CMOS ICの配置
さて、回路図によってはRAMの他に、HC00 や HC158 等の様な CMOS ICを
要求するものもあります。その場合は、回路図で指定しているICを別途揃えて、
配線する事になります。
ここで、これらのICを基板のどこに配置するかですが、これはクロック回路(基板中央付近に、青いものが見えると思いますが、このあたりです)の近くで
なければどこでもokです。例えば、3つあるLCDCの、間などがいいでしょう。
ここだ!と思ったところに、両面テープ等で張り付けてしまいます。
(8)改造に失敗したら?
電源onしても動かない?そんな時は、落ち着いて、 on キーを押しながらリセットして下さい。
それでも動かない時は、ただちに電池を抜いて裏蓋を開け、配線やハンダのチェックをして下さい。チェックすべき項目は次の通りです。
- 回路図を見ながら、ジャンパ線の配線間違いが無いかチェック。
- ピンとピンの間がショートしていないかチェック。見た目ではショートし
ていなくても、テスターを当てるとショートしているのが解る場合があり
ますので、これを完璧にチェックして下さい。
- RAMの各ピンがCPUと直結しているかチェック。回路図と、CPUの
ピン表、RAMのピン表(第1章「基礎知識」を参照)を参考にして、テ
スターでよく調べます。
- RAMを2段重ねにしている場合は、上のRAMと下のRAMの共通部分
のピンがちゃんと繋がっているかチェック。これも、各ピンが見た目には
ハンダで繋がっていてもテスターを当てると繋がっていない、と言う場合
が結構ありますのでチェックします。
- 倍速化改造をしている場合は、クロックラインのジャンパ線が切れていな
いか、クロック切り替えスイッチが劣化していないかも調べます。
- 改造中に誤って、基板上のパターンを切ってしまう事が有ります。その箇
所を見つけたら、ジャンパ線で繋いでおきます。
- また、改造中にハンダが飛んで、思わぬ所でショートしている場合もあり
ます。この場合、不良箇所を探して修復するのはかなり困難ですので、改
造中に気をつけるしかなさそうです。
それぞれ念入りに調べてみます。運良く不良箇所が見付かれば、しめたものですが、見付からない場合は何度もチェックしてみます。それでも駄目な場合は、RAMやCPUが死んでいる可能性があります。そうなってしまった場合は残念ですが、改造は失敗です。RAMが壊れている場合は交換すればokですが、それ以外の部品が壊れているとなると、修復は絶望的です。
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■ 第4章 □ IC規格
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さて、ここまで読み進めてこられた方なら、回路図を見ただけで改造に取り掛かれますね。
え?、さっぱり解らない?、ご、ごめんなさい。
さっぱり解らない人は、図入りの詳しい解説がある、PJ(ポケコンジャーナル)と言う雑誌のバッ
クナンバーを取り寄せて下さい。
こちらのほうがよっぽど解りやすく書いてある
かもしれません。取り寄せ方は、この説明書の最後の方にかいてありますので、そちらを読んで下さい。
話がそれてしまいました。この章では、幾つかのCMOS-ICの規格を紹介したいと思います。
これだけの知識があれば、もう、自分で回路図を書く事だって出来ますよ。技巧的な事は、実際に回路図を幾つか見て身に付けて下さい。
(1)74HC00、74HC02
真理表 ピン配置
+--------------+------------------+ +---u---+ +---u---+
| 入力 | 出力(Y) | A| 1 14 |VCC Y| 1 14 |VCC
| A B | 74HC00 74HC02 | B| 2 13 |A A| 2 13 |Y
+---------------------------------+ Y| 3 12 |B B| 3 12 |A
| High High | Low Low | A| 4 11 |Y Y| 4 11 |B
| High Low | High Low | B| 5 10 |A A| 5 10 |Y
| Low High | High Low | Y| 6 9 |B B| 6 9 |A
| Low Low | High High | GND| 7 8 |Y GND| 7 8 |B
+--------------+------------------+ +-------+ +-------+
74HC00 74HC02
74HC00 では、Y=NAND(A,B)
74HC02 では、Y=NOR(A,B)
※ピン配置を見ると解りますが、 4つの A、B、Y を別用途で使えます。使わないものは、A、B の各ピンを必ず GND に繋いでおき、Y の出力ピンを解放(どこにも繋がない状態)しておきます。
(2)74HC138
真理表 ピン配置
+---------------------+---------------------------------+ +---u---+
| 入力 | 出力 | A| 1 16 |VCC
| G1 /G2 C B A | Y0 Y1 Y2 Y3 Y4 Y5 Y6 Y7 | B| 2 15 |Y0
+---------------------+---------------------------------+ C| 3 14 |Y1
| -- Hi -- -- -- | Hi Hi Hi Hi Hi Hi Hi Hi | /G2A| 4 13 |Y2
| Lo -- -- -- -- | Hi Hi Hi Hi Hi Hi Hi Hi | /G2B| 5 12 |Y3
| Hi Lo Lo Lo Lo | Lo Hi Hi Hi Hi Hi Hi Hi | G1| 6 11 |Y4
| Hi Lo Lo Lo Hi | Hi Lo Hi Hi Hi Hi Hi Hi | Y7| 7 10 |Y5
| Hi Lo Lo Hi Lo | Hi Hi Lo Hi Hi Hi Hi Hi | GND| 8 9 |Y6
| Hi Lo Lo Hi Hi | Hi Hi Hi Lo Hi Hi Hi Hi | +-------+
| Hi Lo Hi Lo Lo | Hi Hi Hi Hi Lo Hi Hi Hi |
| Hi Lo Hi Lo Hi | Hi Hi Hi Hi Hi Lo Hi Hi | 但し、
| Hi Lo Hi Hi Lo | Hi Hi Hi Hi Hi Hi Lo Hi | /G2=/G2A+/G2B
| Hi Lo Hi Hi Hi | Hi Hi Hi Hi Hi Hi Hi Lo |
+---------------------+---------------------------------+
(3)74HC139
真理表 ピン配置
+-----------------------+----------------------------+ +---u---+
| 入力 | 出力 | G| 1 16 |VCC
| G B A | Y0 Y1 Y2 Y3 | B| 2 15 |G
+-----------------------+----------------------------+ A| 3 14 |B
| High ---- ---- | High High High High | Y0| 4 13 |A
| Low Low Low | Low High High High | Y1| 5 12 |Y0
| Low Low High | High Low High High | Y2| 6 11 |Y1
| Low High Low | High High Low High | Y3| 7 10 |Y2
| Low High High | High High High Low | GND| 8 9 |Y3
+-----------------------+----------------------------+ +-------+
※ピン配置を見ると解りますが、右と左を別用途で使えます。片方使わない場合 は、使わない方の G、B、A の各入力ピンを必ず GND に繋いでおき、Y0~Y3の出力ピンを解放しておきます。
(4)74HC157
真理表 ピン配置
+------------------------------+----------+ +---u---+
| 入力 | 出力 | Select| 1 16 |VCC
| Storob Select A B | Y | A| 2 15 |Storobe
+------------------------------+----------+ B| 3 14 |A
| High ---- ---- ---- | Low | Y| 4 13 |B
| Low Low High ---- | High | A| 5 12 |Y
| Low Low Low ---- | Low | B| 6 11 |A
| Low High ---- High | High | Y| 7 10 |B
| Low High ---- Low | Low | GND| 8 9 |Y
+------------------------------+----------+ +-------+
※ピン配置を見ると解りますが、 4つの A、B、Y を別用途で使えます。使わないものは、A、B の各ピンを必ず GND に繋いでおき、Y の出力ピンを解放しておきます。
(5)74HC158 (or 74HC258)
真理表 ピン配置
+---------------------------+-----------------+ +---u---+
| 入力 | 出力 (/Y) | Select| 1 16 |VCC
|15番pin Select A B | 74HC158 74HC258 | A| 2 15 |OutputControl
+---------------------------+-----------------+ B| 3 14 |A
| High ---- ---- ---- | High H-Z | /Y| 4 13 |B
| Low Low High ---- | Low Low | A| 5 12 |/Y
| Low Low Low ---- | High High | B| 6 11 |A
| Low High ---- High | Low Low | /Y| 7 10 |B
| Low High ---- Low | High High | GND| 8 9 |/Y
+---------------------------+-----------------+ +-------+
(H-Z は High-impedance)
※ピン配置を見ると解りますが、 4つの A、B、Y を別用途で使えます。使わないものは、A、B の各ピンを必ず GND に繋いでおき、Y の出力ピンを解放しておきます。
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■ 第5章 □ 回路図の例
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さて、ここでは、4MRAMを2つ利用してE500/E550の内蔵ラムを1MBにする方法を紹介します。1MBの内訳は、S1:256、S2:256、D:512 KB
です。 D: は、DELTA と言って増設EMS のようなものです。この場合は512KB のラムファイルが D: に出来ると考えて下さい。
(別途、DELTA Ver3.5 または Ver3.4 をポケット通信などから入手して下さい)
え~っ、1MBも!?
そんなにいらないよ、と言う方は、PJのコピーサービスで S1:256 の増設記事を取り寄せるなり(後述)、何なりして下さい。選択肢は沢山ありますよ!!
さて、2つの4MRAMを使うと言いました。E500の方はこの2つのRA
Mを2階建てにして下さい。E550の方は横に2つ並べるだけでokです。E
650の方は、残念ですがこの改造は出来ません。ROM領域が他の2機種より
も大きいため、DELTAの領域と競合してしまう事が原因です。
また、この改造をした場合は 256KB の S2: を内蔵する事になるので、ラムカードは必要なくなります。
と言う訳で、改造後はラムカードをスロットから外して下さい。
なぜ内蔵にするかと言えば、スロットがラムカードで塞がっているとハードディスクが繋げられないからです。
下が回路図となります。これは、;P;1;1;3 から、Daris さんと ganze さんの記事を参考にさせて頂きました。(Daris さん考案の回路は丸写しです)感謝!
ganze さんのオリジナルの回路図は、S2:256 と D:256 を選択できる等、非常に完成度の高いものですので、一度実物を見ておくと勉強になると思います。
実物はここにあります。↓
+--------------------------------------------------------------------------+
| ;P;1;1;3 |
| >00074 95-09-21 21:17:41 3261 4MRAMでDELTA!/Daris |
| >00082 96-02-26 18:34:26 2814 4msram s1:256 d:256 or 内蔵s2:256 (^^; |
+--------------------------------------------------------------------------+
RAM1階部分(S1:256 S2:256 部分) RAM2階部分(DELTA 512KB 部分)
A15----->ram A15 ^ +-------+ ^
A16----->ram A16 | | | |
A17----->ram A17 | | | |VCC
+->ram A18 | | | +-------------
| +-----U-----+ | | | | 4
/CE0--*->|Select Vcc|--+ | C A15|------------>|A15 M
*->|1A Control|---+ | P A16|------------>|A16 S
+->|1B 4A|---* | U CE3|------------>|CS R
+----|/1Y 4B|---* | Ko15|------------>|A17 A
+--->|2A /4Y| | | S E5|-----*------>|A18 M
CE1----->|2B 3A|---* | C | | |
ram/CS<-- 3b="" nbsp="" p=""> +-|Gnd /3Y| | | 2 | 1MΩ | →A0-A16,
| +-----------+ | | 0 | | | D0-D7,
| HC158 | | 1 | | +----|OE Gnd,OE,
| | | 5 | | | +--|GND Vcc,WE
| | | | | | | +-------------
| | +--------+ | | |
v v v v v
「^」Vccへ、「v」Gndへ 「*」は接続、「+」は交差 or 折れ曲がり
倍速機では、1MΩを470kΩに交換
どうです?解りますでしょうか。E500の方は、1階部分を配線し、その後2階部分の制作にかかります。DELTAが必要無い、と言う方は1階部分だけ作れば、それだけで S1:256 S2:256 の出来上がりです。E550の方は、 1階部分と2階部分を横に並べて置いて下さいね。
やっぱり回路図だけじゃまだ不安だ、と言う人、居ますか?では、ヒントを書いておきますので、参考にして下さい。
まず1階部分のヒントです。A0~A14、D0~D7、Gnd、OE、WE は、基板のパターン上のものがそのまま使えますから、何も考えずにハンダ付けします。さて、残っ
たピン(A15~A18、CS、VSS)は足を横に並行に伸ばして、 ジャンパ線で配線する事になります。1本1本丁寧にやって下さいね。ピンの位置が解らない?そんな人は、第1章の基礎知識で確認しておきましょう。
では2階部分のヒントです。回路図に書いてありますが(私が書きました。大ヒントです)、A0~A16、D0~D7、Gnd、OE、Vcc、WE の各ピンは1階部分と共用出来ますので、ピンの足は垂直に下に伸ばしてハンダ付けします。
おっと、実際に亀の子にするのはE500の人だけでしたね。E550の人はA0~A16、D0~D7、Gnd、OE、WE の各ピンは、 開いている方のRAM置き場にそのままハンダ付けしますが、残りのピンは頑張ってジャンパ線で配線して下さい。
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■ 第6章 □ あとがき
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(1)連絡先など
E500の改造をしたい、と決意してから1か月間、3年間分のPJに目を通し、;BBSE500、;TECHE500 の全書き込みを読み漁ったりと、いろいろと勉強しました。本書はその集大成です。
本書を読んで、解りにくい点があるかもしれませんが、その時は ;BBSE500 に書いて頂くか、私までメールで質問して下さい。解る範囲でお答えできるかと思います。
質問のほか、提案&バグ情報&情報提供&感想など何でも待っています。ぜひぜひメール下さい。私への連絡は、以下のBBSまでお願い致します。
ポケット通信V3 03-3299-8661 ID:4041
Limit 0423-21-9969 ID:Lim0010
ZOB Station BBS 0466-80-1045 ID:zob12705
Wanibbs Host Interconnection Protocol ID:Lim0010@Limit
ハンドル名 : Lycanthrophy nomi(略して らい.)
(2)さらに上を目指す方へ
本書だけではもの足りない、もっと深く突っ込んだ知識が知りたい、と言う方は、ポケット通信の ;P;1;1;3 にある次の記事を読まれる事をお奨めします。この記事はかなりレベルが高いものですが、本書をすべて読み終えた読者の方でしたら、理解するのに十分な知識はすでに身についている筈です。
>";P;1;1;3"
>00011 94-12-28 21:37:11 2845 増設 208KBライト・プロテクトS3:の設計/Great
>00031 95-02-24 19:03:10 2845 E650のライト・プロテクトRAM(S3:)増設講座(第1回)/Great
>00032 95-02-24 19:03:20 2845 E650のライト・プロテクトRAM(S3:)増設講座(第2回)/Great
>00033 95-02-24 19:03:34 2845 E650のライト・プロテクトRAM(S3:)増設講座(第3回)/Great
(3)PJのコピーサービス
図やイラストでの説明が欲しい、と言う方はPJのコピーサービスを受けるといいと思います。工学社営業部(03-3375-5784)に、「ポケコンジャーナルの、○○年○月号の、○○ページから○○ページまでのコピーサービスを頼みたい」と言えば、送金方法等を指定してくれます(1ページ50円)。
92 年 7月号 3~12 ページ 『E550/1490UII の S1:256KB 改造』
92 年 7月号 13~21 ページ 『E500/1480U/1490U の S1:256KB 改造』
92 年12月号 16~28 ページ 『時計を内蔵する改造』
93 年 8月号 16~17 ページ 『U6000 の S1:256KB 改造』
93 年 8月号 20~23 ページ 『4.8MHz 倍速化改造』
〈参考文献〉
『PJ'91.5 128KB RAM基板の制作』工学社/みずほ
『PJ'91.5 PC-E500の高速化』工学社/みずほ
『PJ'91.12 信号引き出しとCEのメモリ制御について』工学社/天野仁司+TOM
『PJ'92.7 E550/1490UIIの内蔵RAM256KB改造への道のり』工学社/澤田保隆
『PJ'92.7 フルメモリ257,976バイトの巻』工学社/大阪北新地
『PJ'92.7 PC-E500シリーズの内蔵RAM増設』工学社/みずほ
『PJ'92.7 パーツを通信販売で入手するためのノウハウ』工学社/みずほ
『PJ'92.12 リアルタイムクロックを内蔵する』工学社/近成人
『PJ'93.2 128KBRAMカードを作ろう』工学社/みずほ
『PJ'93.2 プロテクト256KBRAMカードを作ろう』工学社/みずほ
『PJ'93.8 PC-U6000大容量256KBへの改造』工学社/みずほ
『PJ'93.8 ポケコンの倍速化』工学社/みずほ
『PC-E500*PC-1490UII 活用研究』工学社
他に、ポケット通信V3の ;BBSE500 から、次の方のご意見を取入れさせて頂きました。感謝!
#2814 ganzeさん
#2845 Greatさん
#3041 しゃかんきょりたもつさん
#3261 Masaさん
#3383 ~Miki!~さん
また、#3733 Nmasu さんからバグ情報を頂きました。感謝、感謝!
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| E500 シリーズ改造の手引き 初版 1996/3/16 |
| 第2版 1996/3/20 |
| (C)#4041 Lycanthrophy nomi |
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以上がZOU2.LZHの内容です。
インデックス
ポケコンのお部屋
ポケコンの改造・周辺機器の製作
PC-E500シリーズ 改造の手引き←現在地点
『delta350.lzh』は神尾尚(きゃぱ)さんが著作権を保有しています。
本『PC-E500/550を1Mバイト化』内の記事はポケット通信上のSOFTE500(;4112)にて公開された物で、らいさんが著作権を保有しています。
転載にあたりまして、神尾尚(きゃぱ)さん、らいさんより許可を頂いております。
Copyright (C) 1996-2004 Takayuki Mizuno [tmizuno@kt.rim.or.jp] 公開鍵
Mizuno Homepage
http://www.kt.rim.or.jp/~tmizuno/pocket/e500/zou.html
-->
1980年5月23日金曜日
[ゲーム][LSDゲーム] 任天堂ゲーム&ウォッチ,ファイア(FIRE)(1980)~ポケットLSDゲーム
ゲーム性 | ★★★ | アイデアは良いのだが、得点システムが・・・。なかなか苦労が点数に反映されない! |
操作性 | ★★★★★ | 特に問題無し |
キャラクタ | ★★★★★ | 少し曲がったビル・救急車・避難者の表現が良い!G&Wにはこれらのキャラが似合ってる! |
サウンド | ★★★ | もう少し音階ある音に方が良かった。他と比べて何となく寂しい |
ハード | ★★★★★ | シルバー・ゴールドはたまらないデザイン!!これぞG&W!! |
総合 | ☆☆☆☆ | 個人的にはメチャ好きな機種。ワイド版より好きです。人気機種です! |
ファイア(FIRE)
任天堂/ゲーム&ウォッチ(シルバーシリーズ)/1980年頃
(C)1980 Nintendo
■ゲーム解説:面白いアイデアのゲームだが・・・
ファイア画面1(キャッチ!) 緊急事態!ビル火災発生!(おそらく混雑している日曜日の百貨店でしょう ^^;)
炎は恐ろしい勢いで広がっており、逃げ場を失った避難者はなんと飛び降りてしまいました!
慌てた救助人はマットを用意し、避難者を受け止める事にしました。
避難者は高いビルから飛び降りた訳ですから、かなりの落下速度があります。なんと受け止めても勢いで右に
バウンドしてしまうではありませんか!救助人はそのままバウンドさせながら救急車に運ぶ事にしました(笑)。
・・・と言うのがゲーム内容なんですが、とても斬新ですね。このゲームの前に出た3作品(ボール、フラッグマン、
バーミン)に比べて、この作品は非常にストーリー性が高いです(って言うか前の作品が、
単なる「お手玉」「旗上げ」「モグラ叩き」だったんですけど)。
この辺がこのゲームの人気の秘密なんでしょう。なんとG&W歴代売り上げ第2位がこのゲームとの事です。
「ファイア」の魅力と言えば、キャラクターにあるとも言えましょう。まず少し曲がったビルや救急車のデザイン!
古き良き独特のデザインをしていますよね(アメリカのアニメっぽい感じも受けるのは私だけでしょうか)。
後にG&Wはよりカラフル・緻密に進化していく訳ですが、やっぱりこういうシンプルなデザインが「G&Wらしい」
気がするんですよね。「ファイア」はワイドスクリーンでリメイクされたんですが、
救急車もビルも普通っぽくなってしまいました。個人的にはちょっぴり残念でした。
キャラクターと言えば、外せないのが避難者のバウンドする表現でしょう。全パターン表示を見れば
分かるのですが、見事にバウンドしてるんですね。
ちゃんと右に行くに従って勢いも弱まっています(これはゲーム性に大きく貢献しています)。
これらの活躍無くして「ファイア」は有り得ないのです。 ファイア画面2(救急車に収容)
ファイア画面3(天使が3人) さて、ゲームシステムですが、救助人が避難者を受け止めただけでは得点にならず、救急車に収容して初めて
得点が入る仕組みになっています。つまり避難者を3回受け止めないと得点が加算されないのです。
たかが1点されど1点、これではなかなか点数が入りません。
これがこのゲームの唯一にして最大のマイナス点でしょう。
実際プレイすると、他のゲームで100点位取ってもおかしくない時間を掛けているのに
30点位しか得点出来ていません。
シルバーシリーズにはミス帳消しシステムはありません。最高得点(999点)まで助っ人無しの一直線の厳しい道が
続いているのです。最高得点を狙うなら半日くらい潰すつもりで挑みましょう。
救助人が避難者を受け損なうと避難者は天に召されてミスとなり、
ミスマークの天使が表示されます(結構残酷ですね ^^;;)。ミスを3回するとゲームオーバーになります。
GAME AとGAME Bの違いは避難者の落下速度と画面に登場する避難者が最高でGAME Aだと8人、
GAME Bだと9人と言う事だけです。落下速度が速く、展開が早いGAME Bをオススメします。
先程も書きましたが、このゲームはワイド版にリメイクされました。
その際、避難者を1回受け止めると得点が1点加算されるように変更されています。
制作者の方もさすがに3バウンド1点はキツイと思ったのでしょう。それでも私はシルバー版が好きです。
皆さんはどちらの「ファイア」が好きですか?
■本体解説:やっぱりイイですよ。シルバーは!
ゲーム&ウォッチ・シルバーシリーズについては「ボール」をご覧下さい。
シルバーシリーズは背景も質素なものが多く、GAME AやTIMEなどのモード表示がありませんでした。
シルバーシリーズの箱の裏には、しっかり「2通りのゲームが楽しめる本格的なデジタルクォーツ」と書いてありますが、
どこが本格的なんでしょうか?(笑)
本体の色に関して言えば、「ボール」(赤)・「フラッグマン」(橙)・「バーミン」(白)・「ファイア」(青)・「ジャッジ」(緑・紫・黒?) などカラフルなのが
特徴でした(ゴールド・シリーズは同じ様な色が多いのですが)。
又、初期シリーズは当初、「ゲーム&ウォッチ」とシリーズ名がありませんでしたが、ゴールドシリーズが登場してから区別するために本体銀盤からシルバーシリーズと呼ばれるようになりました。
JUN AMANO'S HOMEPAGE
http://homepage3.nifty.com/lsigame/
[ゲーム][LSDゲーム] 任天堂ゲーム&ウォッチ,フラッグマン(FLAGMAN)(1980)~ゲーム&ウォッチ第2弾
ゲーム性 | ★★★★ | 飽きやすいかもしれないが、異なる2つゲームを収録した事には評価出来る! |
操作性 | ★★★★★ | 特に問題無し |
キャラクタ | ★★★★★ | 個★人的には電子ゲーム中ナンバーワンの魅力を持つキャラだと思う! |
サウンド | ★★★★ | サウンドが意外と多彩で賑やかな感じ |
ハード | ★★★★★ | 4ボタンのG&Wも全く違和感なしっ! |
総合 | ☆☆☆☆☆ | G&Wの中でも是非手にいれておきたい一品! |
フラッグマン(FLAGMAN)
任天堂/ゲーム&ウォッチ(シルバーシリーズ)/1980年頃
(C)1980 Nintendo
■ゲーム解説:ゲームにおいてのキャラクタの魅力
フラッグマン・出題前 任天堂の「ゲーム&ウォッチ(G&W)」は現在でも根強い人気を得ています。
G&Wの魅力は統一されたデザイン感のある本体やゲーム内容にもありますが、
ゲームキャラクターの持つ魅力も忘れてはいけません。
ゲーム内容は良いのにキャラクターがイマイチな為に熱中できないといった事は
現在のゲームでもしばしばある様にゲームにおいてのキャラクターはかなり重要な要素であると言えます。
今回紹介する「フラッグマン」は画面中央に配置されたフラッグマンが印象的で、
数ある電子ゲームの中でもかなり個性的なキャラクターだと思います。
ところがG&Wと言うのは、大抵キャラクターはあちこち動いて忙しいゲームです。
「フラッグマン」の場合は画面中央にいる大きなフラッグマンの影響で
「動きの少ないゲーム」=「つまらない」と言う図式が少なからずあったようで、
G&Wの中でもあまり人気が無かったようです。
(当時、私の周りにはフラッグマンを所有している人はいませんでした。
電子ゲームを扱った書籍の画面写真もなんとなくパッとしない感じでしたし)
こんなに可愛いキャラクタ(個人的にはベストキャラクター賞を挙げたい)なのに正当な評価がされていないようで
悲しい思いがします。
また、「フラッグマン」はゲームにおいても特質すべき点が沢山あるのです。
それではゲーム内容の方を見てみましょう。
ゲームAですがフラッグマンと記憶力勝負をします。ゲームが始まると、フラッグマンは1~4までの旗(又は足)を挙げます。
プレイヤーは制限時間内に数字に対応するボタンを押します。これだけなら非常に簡単なゲームなのですが、
フラッグマンが掲げる数字がクセ者です(笑)。最初は1つの数字だけですが、点数が上がるに従ってフラッグマンが掲げる数字(※1)も
増えていきます。プレイヤーはフラッグマンの掲げた数字を順番通りにボタンを押していかなくてはならないのです(^^;)。
(※1=「1」→「1,3」→「1,3,4」→「1,3,4,2」など1コずつ増えていきます。)
1点上がる度に1コ数字が増えていきますので単純計算で最高得点の99点=最高100コの数字を覚えなくては
ならなくなります(ちなみに99点を超えたらどうなるかは超人的な作業を必要とするので私には確認出来ません^^;)。これはもう大変です。
高得点になってくると、フラッグマンが出題するだけでもかなりの時間が掛かる事が予想されます。
(フラッグマンが全ての数字を挙げないとキーを入力出来ません)
ちなみに私は暗記が下手なので18点行くのがやっとです。制限時間は画面右側にブロックで表示されます。
数字1つで約5秒間の制限時間が与えられており、5つのブロックが約1秒間隔で消えていきます。
☆何事にも苦労してこそ努力が報われる!(ゲームA)☆
フラッグマンが掲げた数字を全て覚えろっ!
全ての数字を順番通りに押して初めて得点されるぞ!
フラッグマンが3を掲げたゾ → 次にはフラッグマンは1を掲げた →
フラッグマンが掲げた順番をちゃんと覚えよう → フラッグマンが掲げた数字通りボタンを押せ!
もちろんボタンを押し間違えたり、制限時間が無くなったらミスです。
画面上部のデジタル数字のコロン左側の数字がミス出来る回数でミスする度に減っていき
3回ミスすると0になりゲームオーバーになります。
(数あるG&Wの中で3ミス制でミスマークが無いのはこれだけではないでしょうか)
このゲームを突破出来れば、英単語もらくらく暗記・・出来るかも知れません(^^;)。
私的感想を言えば、数回プレイしただけで最高得点に達する事は無理と判断出来て
しまうのでやる気が失せる可能性があります。初期のゲームなので仕方ありませんが
何か味付け(ミス帳消しやボーナス点など)が欲しかったと思います。
怒っているのかな~?・・のミス表示
フラッグマン・ミス画面
ゲームBはゲームAとは全く異なります。
ゲームがスタートすると、フラッグマンの左に数字ブロックが出てきます。
プレイヤーはこの数字を制限時間内に押します。今度は暗記力では無く、早押しゲームとなっています。
フラッグマンは脇役に回り、プレイヤーの押した数字を掲げるだけです。
早押しで気になるのは、やっぱり制限時間ですね。
ゲームAでは暗記力を試す内容の為に比較的に余裕を持って制限時間が設定されていました。
しかし、ゲームBではとんでもなく早押しを要求されます。
もちろん点数が上がるにしたがって制限時間も短くなっていき、
60点以上でなんと約0.216秒!(制限時間ブロックが5つ消えるまで)
頭で考えてからではとても間に合わない時間設定です。
しかも数字ブロックは縦一列に並んでいる為に、対応するボタンの位置とは違います。
これが混乱の元になってゲームの熱中度アップに一役買っています。
実際、30点近くになるともう大パニック!
ついつい間違ったキーを押してしまいます。手が痙攣(けいれん)しそうです(^^;;;)。
制限時間は秒、ブロック5コ消えるまでの時間
☆これで知識さえ付けば「早押しクイズ大会」も安心?(ゲームB)☆
数字が出た!ボタンの押し間違いに
要注意! ゲーム中盤からは反射神経でボタンを
押さなくてはダメだ!
1が表示された → 素早く該当するボタンを押そう!
ゲームA同様、ボタンを押し間違えたり、制限時間内にボタンを押せないとミスになります。3ミスでゲームオーバーです。
どちらかと言うとゲームBの方が単純ながら熱中しやすいと思います。
この制限時間設定も少々キツめですが、人間キツければキツいほどハマってしまうものです。
最高得点は99点、頑張って最高得点を目指しましょう!
G&WでゲームAとBで内容が全く違う内容のゲームと言うだけでも珍しいのに、まだまだ面白い機能があります。
(他のゲームでも出来る事ですが)ゲーム終了後にフラッグマンを自由に動かす事が出来ます。
しかも同時キー入力で複数の数字を挙げる事も出来て結構遊べます。
さらに面白いのはゲーム終了後に何故か制限時間ブロックが表示されます。
実はこのブロック、約1分毎に消えていき、全て(5コ)消えると時刻表示になります。
時刻表示になるまでの時間を示しているなんて極めて異質だと思いませんか。
これにより、ゲーム終了後はそのままじゃなくても(ボタンを押してフラッグマンを動かしていても)
約5分経過すると強制的に時刻表示に移る事が確認出来ます。
サウンドについてですが、ミス音の他にフラッグマンが掲げた数字によって音が違うので賑やかな感じを受けます。
またゲームBでは同じ数字でも、数字ブロックの出た時の音とフラッグマンが掲げた時の音が違ったりと言った演出もあります。
最後にゲームについて、作業量的には他のゲームとそんなに変わらないのですが
内容が分かりやすい(1度プレイすれば分かる)為に飽きやすいと言った面もあります。
しかし、他のG&Wとは一味違ったこのゲーム、魅力的で無い訳がありません。
G&Wを集めるのなら是非とも手に入れたい一品である事は間違いないでしょう。
■本体解説:G&Wで初めての4ボタン式
「フラッグマン」はG&Wで二作目にして初めて4ボタン搭載したゲームです。
ゲーム内容からかボタン表記が「数字だけ」と言うのもこのゲームだけです。
本体色はオレンジ(マルチスクリーン「ドンキーコング」は濃いオレンジな感じ)です。
電子ゲームの書籍等で見るとイマイチなカラーリングも実物見ると結構似合っています。
本体についてではありませんが、時計表示の時はゲームのデモンストレーションではなく、
決まった動作(数字を右回り<1→2→4→3→1・・>に掲げる)を行います。
また、ACLスイッチを押しても全てのパターンが表示されません。
(さすがに全てのパターンを表示してしまっては気持ち悪いです。^^;)
※「ゲーム&ウォッチ・シルバーシリーズ」については「ボール」「ファイア」「バーミン」を
ご覧下さい。 フラッグマン・時刻表示画面
■余談
フラッグマンは何者か疑問に思う事があるのですが、私は「海賊」だと思うんです。
よく見かける業務用の旗揚げゲームなんかのキャラクターは大抵「海賊」ですよね。
バンタナ(?)にシマシマの服・・大人気だった玩具「黒ひげ危機一発!」(※2)の海賊もこんな感じの服装だったような気がします。
海賊が手旗信号なんか使っていたのかもしれないから海賊を使った旗揚げゲームが登場したのかもしれません。
ちなみに弟は「妖精」だと言っています。真相は分かりませんが、可愛すぎるので色々な解釈が出ますね(笑)。
(※2=樽に海賊をセットして、樽にナイフを刺して海賊が飛び出したら負けのゲーム)
この「フラッグマン」、手に入れるまでゲームA・Bともに同じゲーム内容だと思っていました。
ただ単にフラッグマンの代わりに左側のブロックを使うだけだと思っていたら、実際は全然違っていました(^^;)。
■「フラッグマン」を極めた男~マスター・オブ・フラッグマン~
ゲームキーを押している指が何よりの証拠!!
フラッグマンのハイスコア画面 どんなゲームにも最高得点が設定されていますが、「フラッグマン」において最高得点に達するのは
非常に難しい!特にゲームBの後半のスピードと言ったら尋常じゃありません! 0.216秒ですよ!
考えて反応出来るスピードではありません。
ところが、この難関を見事クリアし、ゲームBで最高得点をマークした方がいるのです!!!
この度、最高得点をマークしたmiko-man氏よりハイスコア画面の画像とコメントを頂きました!
フラッグマン・カンストまでの険しい道のり(miko-man氏より)
苦労といえば、60点を越えてからのあの驚異的なスピードに対して、
いかに冷静に対処するかでしょう。一度、集中力が切れると、もうたいへん!!
実際、カンストしたときは、ノーミスでしたから・・・。
あと、1日3回やってスコアが伸びないと諦める。それ以上やってもスコアは伸びない。
イライラもしますしね。ほんとに、単純ですが、熱くなりました。
高得点のコツは・・・何でしょう?よく解りませんが、
大まかなパターンとしては、4、3、2、1となっているように思います。
しかし、これを過信しすぎると、途中で痛い目に合います。
4、4、3、3、2、1、4、3、1、というような感じのパターンが出来ていて、
次は、4か3かなと思ってたら、2が来たりとか・・・。
プレイ方法は、いろいろ個人差があると思いますが、
私は左右の親指を、それぞれ1と3、2と4のボタンの上に乗せて押し分けてました。
テーブルに置いて、4本の指でも試みましたが、スコアは伸びませんでした。 どうですか?参考になりましたか?
皆さんもこの「憧れの画面」を見る為に日々努力して下さいっ!
JUN AMANO'S HOMEPAGE
http://homepage3.nifty.com/lsigame/
フラッグマン
FLAGMAN
ゲーム&ウォッチ/任天堂
Written by T鈴木
■記憶力と判断力の2つを駆使する旗揚げゲーム
「フラッグマン」は1980年6月5日に発売された、ゲーム&ウォッチとしては「BALL]に続く第2弾となります。
当時はまったく売れなかったようですが、そのストイックなゲーム内容から、現在ゲーム&ウォッチファンの間で再評価が高まってきました。
「フラッグマン」はゲームA、Bの2種類の遊びができます。ゲームAは、フラッグマンが上げた旗の番号を記憶して、同じ番号の旗を上げるゲーム。ゲームBは、左に表示される番号を見て、瞬時に同じ番号の旗を上げるゲームです。
■0.216秒の戦慄!
戦慄の0.216秒!!
前記したゲームBはかなり熱いです。画面左に表示された番号をみて、瞬時に同じ番号の旗を上げなければいけないのですが、点を重ねるごとにだんだん制限時間が少なくなります。
最初のうちはまだまだ余裕があるのですが、60点を越えると、なんと制限時間が0.216秒(笑)。どうやって反応しろというのでしょうか!?
愛すべきキャラ、フラッグマン
ちなみに筆者はゲームB、70点ぐらいまでしかいきませんでした(ヘタ~)。それにしてもこのフラッグマン。なんとも味のあるキャラだと思いませんか?(特に足に数字が書いてあるところなんて最高!)最初見たとき囚人かと思いました(笑)。
任天堂の看板キャラと言えば、ご存知某電気ネズミが有名ですが、電子ゲームファンの間では、看板キャラは、このフラッグマンとなっています(笑)。それを証拠に、64ソフト『スマッシュブラザーズ』発売時に「フラッグマンが隠しキャラで使える」という噂が全国で流れました(ウソ)。
なかなか売ってない~・・・・が!?
宝の山だ!!
ゲーム&ウォッチな中でもかなりのマイナー作品とあって、手に入れるのは至難なようです。
ちなみに筆者は、九州のおもちゃ屋で4個も売れ残っているのに遭遇しました(笑)。
しかも
「電池が溶けてるね~。3000円でいいよ」
との店のオババのお言葉(笑
そのときは2つしか購入しませんでしたが、今となって全部買い占めておけばよかったと猛烈に後悔しています。
まぁこれは古参の電子ゲームコレクターなら、誰でも経験してることと思いますが(苦笑)。
参考文献:ゲームウォッチ大作戦(花華留多)
週刊電子ゲームレビュー
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/shu.flagman.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/shu.octopus.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/syuukan.htm
1980年5月1日木曜日
[機器][改造] Apple AppleIIGS改造
AppleShareを使えるようにする
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書庫GS
カテゴリその他コンピュータ
2016/6/5(日) 午後 3:49
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a2mount でもいいですが、やはり遅いので、AppleShare を使えるようにします。
別の Raspberry pi に A2server をインストールして、AppleShare サーバとして起動しておきます。
$ sudo apt-get install libpcap-dev
$ wget http://www.callapple.org/gsos/IIGS%20System%206.0.2%20PO%20disks.zip
$ unzip IIGS\ System\ 6.0.2\ PO\ disks.zip
$ sudo cp IIGS*.po /usr/share/gsport/disks/
$ sudo su apple2
$ cd
$ cp /usr/share/gsport/config.template config.txt
$ apple2
F4 (option + 4)
Disk Configure
s5d1 = ../../usr/share/gsport/disks/IIGS System 6.0.2 - Disk 1 Install.po
s5d2 = ../../usr/share/gsport/disks/IIGS System 6.0.2 - Disk 4 System tools 2.po
Back to Main Config
Ethernet Card Configuration
Use Interface Number = 0
Ethernet Card in Slot 3 = Off
AppleTalk Bridging = On
AppleTalk Speed = Turbo
Back to Main Config
Exit Config
Control Panel
Slot #1: AppleTalk
Install Disk から、Installer を起動。
Boot.Disk に Network:AppleShare をインストール。
Quit / Restart
Control Panel
AppleShare
apple2pi が見えれば成功
Apple IIGS
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=23
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html
ZIPGSX
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書庫GS
カテゴリその他コンピュータ
2006/7/6(木) 午前 1:17
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eBayにてZIPGSを入手しました。
CPUが14MHzに、キャッシュメモリも高速なものに載せ換えてありました。
CPUケーブルが短いため、スロット1にしか刺さりません。
と思ったら、CPUケーブルが逆になっていました。
ところで、ZIPGSシリーズは当時ZipChipGS, ZipChipGS Plus,ZipGSXの3モデルが発表されていましたが、ZipGSX以外は見たことがありません。前二つは名前の通りCPUソケットに挿すものです。ZipGSXは拡張スロットに挿すガードで、CPUから延長ケーブルが出ています。
Apple IIGS
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=23
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html
Apple 3.5
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書庫GS
カテゴリその他コンピュータ
2006/6/27(火) 午後 10:22
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Apple 3.5が一台壊れてしまいました。何年かぶりに、フロッピを入れようとしたところ、油が固まって入りません。分解し、5-56を吹きかけて何とか挿入はできました。ところがイジェクトがまったく動作しません。イジェクトのモータモジュールを分解してみたところ、ギアが一個完全に腐っていて、触っただけでぼろぼろと崩れてしまいました。
4,5個のギアで構成されていましたが、なぜかひとつだけ材質が違うのでしょうか?
修理しようと思いオークションサイトを見たところ、【新品】純正パーツ Apple用 800K 内臓の 3.5 FDDというのを発見。しかし、4,980円は高い。しばらくウォッチしてみましたが、誰も入札する気配がありません。やはり相場より高いようです。
あきらめきれずにさらに探したところ、SE/30から外した内蔵ドライブが690円で出ていました。すかさず落札といきたいところでしたが、Apple 3.5の筐体に入るか悩んでいるうち、うっかり寝過ごし逃してしまいました。ところが幸い出品者は複数台持っていたようで、すぐに同じ品がでていました。
競合がいなかったため開始価格690円のまま落札できました。
本日ブツが届きましたので、Apple 3.5の中身と入れ替えたところすっぽりと収まりました。Apple IIGSのDisk Drive Portにつないだところ、みごと800Kドライブとして動作しました。中身はSuper Driveですので、Apple II 3.5 Disk Controller Cardにつなげば1.44MBドライブとして使えると思います。
Apple IIGS
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=23
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html
Apple 1 Clone
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書庫Apple Computer 1
カテゴリその他コンピュータ
2006/6/20(火) 午前 2:26
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また、出ました。今度はカセットインターフェース付きです。
http://cgi.ebay.com/Apple-1-Computer-Vintage-Parts-Kit_W0QQitemZ8830528636QQihZ005QQcategoryZ4193QQssPageNameZWDVWQQrdZ1QQcmdZViewItem
Apple IIGS
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=23
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html
Apple II Video Expansion Bus
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書庫GS
カテゴリその他コンピュータ
2013/9/29(日) 午後 11:07
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Video Overlay Card には Apple II Video Expansion Bus というのがあって、
そのピン配置はこのようになっているようです。
1 /SQRFILTERENA
2 NC
3 /RGBENA
4 NC
5 RIN
6 NC
7 GIN
8 Gnd
9 BIN
10 Gnd
11 KEYIN
12 Gnd
13 /HSYNC
14 /VSYNC
ちゃんと、HSYNC VSYNC があるじゃないですか。
詳しい仕様は Apple II Video Overlay Card Development Kit に出ていたはずですが、
すでに処分してしまっているので、Syndicomm で買うことにしました。
Apple IIGS
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=23
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html
Super Control Panel
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書庫GS
カテゴリその他コンピュータ
2013/9/24(火) 午後 11:35
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ふと、IIGSは画面のリフレッシュレートを 60Hz から 50Hz に変えられることを思い出しました。
http://support.apple.com/kb/TA35991?viewlocale=en_US
OPTION, CTRL, and Reset で Super Control Panel に入ります。
試しに、50Hz に変えてみましたが、相変わらず LCD-8000V では同期は取れませんでした。
Apple IIGS
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=23
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html
LCD-8000V
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書庫GS
カテゴリその他コンピュータ
2013/9/23(月) 午後 5:34
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15kHzに対応していると噂の LCD-8000V を GS につないでみました。
複合同期のままでは「信号がないです」でだめ。
LM1881で同期分離してみても同じ。
いろいろいじっているうちに、一瞬だけ表示されるようになるが、不安定でとても使える状態にはなりませんでした。
http://www.retropc.net/mm/archives/1078
によると、映らないのも結構あるようです。
Apple IIGS
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=23
https://blogs.yahoo.co.jp/ushi_cow/MYBLOG/yblog.html
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