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1986年12月8日月曜日

[アーケードゲーム] 熱血硬派くにお君





























●「くにおくん」シリーズについて
「くにおくん」シリーズとは、1987年に
「熱血硬派くにおくん」
が発売されたのを初めとして、以降さまざまな機種・ジャンルで発売されている、「くにおくん」を主人公にした(一部例外あり)一連のソフトの事です。
自由度が高くアイデア次第で様々な遊び方が出来る事と、「なんでもあり」っぽいゲームルール、独特の世界観などが特徴で、特に仲間内でワイワイ楽しんで遊ぶには最高のゲームだと思います。
現在までに(と言っても今後増える可能性はほぼゼロなんですが・・・)家庭用ゲームが28本発売されています。
(家庭用ゲーム機のシリーズ数としては、一時期No.1でした。今はロックマンやガンダム、マリオ、ドラえもんなんかに抜かれていると思われます。)
後継者的なゲーム、爆熱ドッジボールが2001年3月21日に発売されました。今後も出てくれることを期待しています。
●テクノスジャパンについて
「くにおくん」シリーズを出していたのが、「株式会社テクノスジャパン」です。
ファミコン全盛期には結構メジャーなソフト会社でした。
代表作はやはり
「くにおくん」シリーズ。ほかに
「ダブルドラゴン」シリーズ、
「すごろくえすと」
など。
(余談ですが、「ダブルドラゴン」シリーズは1~5までが発売されています。ただし国内では「4」まで。)
次世代機の時代には、初期にPSにソフトを1本出しただけで、ほとんど活躍していません。95年あたりからは基本的にネオジオのサードパーティーとしてソフトを出しており、そのせいかどうかは知りませんが、96年以降はソフトを1本も出していません。(アーケードではその前後にくにおくんのドッジボールゲームをだしていた様な記憶もありますが。)その後、倒産。
ただ、現在も活躍していらっしゃる元スタッフさん達は沢山います。今後のご活躍を祈っております!
○ナグザットについて
PCEでの移植版を作っていた会社。
他に出しているソフトから察するに、他会社のソフトの移植を中心にやってた様に思われる。「プラネット・ジョーカー」のナグザットと言えばクソゲー界では有名。

それいけ!!熱血硬派組
http://www.geocities.co.jp/Playtown/5617/hajimeni.htm







見るだけのケンカはもうあきた。
熱血硬派くにおくん
テクノスジャパン  
1986年5月より稼動
■Reveiw
不良の喧嘩を題材にした名作格闘アクションゲーム。
ゲームは毎回、親友の「ひろし」が不良や暴走族、ヤクザなどに襲われるシーンから始まり、
そこへ駆けつけた「くにお」が仇を討つ、という流れで進んで行く。
くにおが闘う相手は凶悪な面構えでガンを飛ばしたり、「なめんなよ、この野郎!」
「ざけんじゃねー!」などと啖呵を切ってくる”怖い人”たちばかり。
そんな奴らをパンチやキック、投げ、馬乗り攻撃などの様々な技を使ってぶっとばし、
最後に登場する首領格の敵を倒せばステージクリアとなる。
不良を題材とした世界観は80年代に一大ブームとなった”ツッパリ”の影響を受けたものであり、
格闘ゲームといえば中国拳法や空手、プロレスしかなかった当時、
市街地で不良どもが喧嘩をする生々しい描写は凄まじいインパクトを放っていた。
操作は8方向レバーに右攻撃と左攻撃、ジャンプの3ボタンを使用。
ボタンの組み合わせや敵の状態によって様々な技を出すことが可能で、
格闘ゲームに投げ技やダウン攻撃、場外負け(リングアウト)などを最初に取り入れた
作品としても知られている。
制作は「ロードブラスター」や「サンダーストーム」「ダブルドラゴン」などの
数々の名作を輩出した岸本良久氏によるもの。
本作の成功によってテクノスジャパンは”格闘ゲームメーカー”としての地位を確立し、
カプコンによってその座を奪われるまで、格ゲーメーカーの雄として君臨することになった。
■遊び方
操作方法は8方向レバーに
【左への攻撃】 【ジャンプ】 【右への攻撃】の3ボタン。
左右どちらかへレバーを2回入れるとダッシュします。
ボタンとレバーの組み合わせにより、様々な技が出せるようになっています
(下の攻撃方法を参照)。
はがいじめされたら背後側の攻撃ボタンを押してください。
ザコを一定数倒すとボスが出現します。
体力が無くなるか、場外への転落、時間切れで1ミスです。
 ・1周4ステージ   クリア後はループ
 ・コンティニューなし   エンディングあり
 ・エクステンド/30000Pts
「待て この野郎!」各ステージは毎回、親友のひろしが襲撃されるシーンから始まる。
■攻撃方法
パンチ 向いている方向の攻撃ボタン。数発当てると敵がかがんだ状態になる。
キック 背中側の攻撃ボタンを押すと背後に蹴りを出す。1発で敵がかがむので使いやすい。
ジャンプキック ジャンプ中に攻撃ボタンを押すと出る。ボス以外の敵は一撃でダウンさせることができる。
ダッシュパンチ ダッシュ中に向いている方向の攻撃ボタン。出が遅いため潰されやすい。
ダッシュ
ジャンプキック ダッシュ中にジャンプキック。これも出が遅くて使い難い。
襟づかみ 敵がかがんだ状態の時に触れると襟をつかんだ状態になる。
膝蹴り 襟づかみ状態で敵がいる方向の攻撃ボタン。4回まで入れることができる。
背負い投げ 襟づかみ状態で背中側の攻撃ボタン。膝蹴りとセットで使うことが多い。
馬乗りパンチ ダウンした敵の近くでレバーを下に入れると上に乗ることができ、そこから向いている方向の
攻撃ボタンを押すと馬乗りパンチが出る。レバー上で降りることも可能。
三角飛び 壁に向かってダッシュジャンプをすると壁を蹴ってジャンプキックを出すことができる。
はがいじめキック はがいじめされた時に向いている方向の攻撃ボタン。
旋風脚 ジャンプ中に両方の攻撃ボタンを連続で押すと出る。
なめんなよ この野郎!
2面は湾岸が舞台。後ではボスのしんじが、苦戦する舎弟どもをイライラしながら眺めている。
夜の歓楽街を舞台に不良少女たちと戦うくにおくん。
ロングスカートが時代を感じさせる。
■攻略メモ
敵に囲まれた時、くにおは一番近くにいる敵の方を向きます。
敵へ攻撃する際は間合いがとても重要で、遠すぎると立ち止まったり、しゃがんでかわされ、
近すぎると先に攻撃を喰らってしまいます。敵に攻撃を入れやすい間合いを感覚的に覚えてください。
武器を持ったザコは耐久力が高いため、ボス戦まで残すと厄介な事になります。こいつらは優先的に始末しましょう。
1人の襟をつかむと、残りの敵は動きを止め、1人だけくにおの背後に回り込んできます。
背後から攻撃されそうになったらキックで牽制するか掴んでる相手を投げるなどして対処してください。
敵は上手く場外へ落とすとタイムの節約になります。
馬乗りパンチ中に他の敵が近づいてきたら一度立ち上がってキック→再び馬乗りパンチ→またキック、
という方法を繰り返すと耐久力の高いザコも簡単に倒すことができます。
ネームエントリーで卑猥な言葉を入力すると「なめるなよ」になってしまいます。
詳しい攻略はこちらからどうぞ → ゲーム研究所3948   月の裏側
1コインクリアの難易度 ★★★★★  クリアにかかる時間=約7分
最初はかなり難しく感じますが、慣れてくるとどんどん進めるようになります。
最初はとにかくやり込んで立ち回りのコツを覚えてください。
≪関連リンク≫
オレたちゲーセン族「熱血硬派くにおくん」
「熱血硬派くにおくん」(YouTube)
【インタビュー】初代熱血硬派くにおくんスタッフ
ビーバップハイスクール(OAV)

Arcade Fan
http://www.geocities.jp/arcadon765/kuniokun.html



1986年7月10日木曜日

[ゲーム][アーケードゲーム] ドラえもん(1986)~「あんなこといいな♪できたらいいな♪」>>のび太君殺人鬼に...




ハドソン/1986
Written By T鈴木
あんなこといいな
いまだに人気の衰えぬ脅威の作品。
故・藤子F不二雄の代表作であり、もはや日本国民で知らぬ人は皆無であろう、超有名漫画のゲーム化です。
現行機種でもゲーム化が続いていますが、その元祖的存在なのがこのファミコン版(アルカディア版?)ではないでしょうか。
それだけの人気作品であるだけに、「売れることが約束されている」と言っても過言ではないこのソフト。
果たしてハドソンはその期待に答えたのでしょうか!?
■ストーリー
ゲームは「開拓編」「魔境編」「海底編」の3つに別れています。
ここまで読んで賢明なドラヲタの方(笑)なら「ドラの劇場作品がモチーフとなっている!」ということにお気づきになったでしょう。
具体的に言うと
「のび太の宇宙開拓史」
「のび太の大魔境」
「のび太の海底鬼岩城」
の3作品が舞台となっています(いやあ、ゲームをやってみる限り原作映画とは全然違うんだけど笑)。
           
198X
http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-suzuki/








■「開拓編」。
何を開拓するのかよく分かりませんが(汗)、とにかくこのステージではガルタイトの中にいるブルロボを探し出し、のび太くんを救うのが目的です。
ゲームが始まり、いきなり広大な土地(トカイトカイ星)に放り出されるドラえもん。
数あるドラゲーのセオリー通り、秘密道具は何ひとつ持っていませんので、おとなしく目の前のマンホールに入ってみましょう。
いきなりショックガンを発見!
これで敵をバリバリ撃ち殺すことが出来ます。
「♪あんなこといいな。できたらいいな」
「♪あんな夢こんな夢いっぱいあるけど~」
で、いきなり使える秘密道具が銃!
ずいぶん漢(オトコ)らしいドラえもんです(逝)。
ショックガンで何もないところを撃つと、突如としてマンホールが出現することもあります(アイテムやどこでもドアが出現することもあり)。
怪しいトコロはドンドン撃ってみよう。
隠しマンホールに入ると空気砲が!
空気を圧縮させて敵に放つ未来の超兵器だ!
このように武器をどんどんパワーアップさせていこう。
(ショックガン→空気砲→強力うちわの順で強くなる)
連射ドリンクをとればドラえもんのショットが連射できるようになるぞ!
1ステージには全部で3つあるので最高4連射まで可能に。
しかしこんな道具、原作はもちろん、TVアニメ、劇場版にも出てきません・・・・。
恐るべき未来の(って言うかハドソンの)技術力!
スモールライト出現!
この道具はどんな効果を発揮するのかな~・・・・・と思いきや、
取っても何も無し!(笑)
実は次のステージ(魔境編)で威力を発揮するのであった。
できれば取っておこう。
トカイトカイ星を経て、コーヤコーヤ星に到着。
ここでは四方八方から敵がドラちゃんに襲い掛かる!
ここの隠しマンホールを通れば、いよいよのび太の捕らえられているガルタイトだ!
その前に元気キャンディーをGET。
全ステージを通じて出現するこのアイテム。
ドラの体力ゲージの最大値が増えるので、必ず取っておこう(隠れてる場合が多いんだけど)。
ガルタイトを上へ上へと登っていくと、いよいよ開拓編のボス、ブルロボと対決です!
強力うちわ+連射ドリンクを取っているなら、画面右の方で連射していれば問題なく倒せます。
ついにのび太を救出!
しかしドラえもんの旅はまだまだ続く!(しかしいったい何が「開拓編」だったのか!?)
■「魔境編」
「開拓編」とはうって変わって、「魔境編」では縦横スクロールのシューティングゲームとなります。
開拓編でスモールライトを持っていれば、スタート時からいきなり「沙羅曼蛇」のようなリングレーザーを撃つことが出来るぞ。
どう見ても敵を殲滅しているように見えるが、きっと見えなくなるほど小さくしているのでしょう(たぶん)。
ゲーム中、画面の上下にある、いかにも怪しげな湖や岩の割れ目に触れると・・・・!?
急に縦スクロールに変化し、隠し通路が出現!
(入り口が画面前半部にあるうちに触れること)
ここでは仲間やアイテムをGETすることができるぞ。
なるべく全ての通路に入ろう。
このようにジャイアン、スネオをオプションとして使用することができます。
ちなみにスネオは上下2方向、ジャイアンは貫通力のある岩を放物線に投げて攻撃してくれるぞ。
ハッキリ言って役に立ってるとは言い難いが、いるといないとでは大違いなのでぜひ仲間は助けたいところ。
ちなみにドラえもんが4回ダメージを受けるごとに仲間やアイテムは外れていきます・・・・。
1ステージのボス、オロロン岩です。
口が弱点ですので、この位置で連射していれば一気に倒せてしまいます。
まだまだ楽勝ですね。
ひらりマントを持っていれば、敵の弾を「ヒラリ」とかわしてくれるぞ。
ちなみに隠し通路に入り続けることで、よりレアなアイテムをGETすることができる。
仲間(ジャイアン、スネオ)→スモールライト→ひらりマント→元気キャンディ→とおり抜けフープの順で出てくることが多いようです。
(途中でダメージを受けて、アイテムや仲間を手放してしまったら無効)
魔境編ステージ2、ここのBGMはファミコン史上に残る名曲として有名です(きっとここだけ「ムード盛り上げ楽団」を使用しているのでしょう笑)
しかし攻撃の激しさは増すばかりです。
そんなときは同じ敵を4匹連続で倒そう!
どこからともなくドラヤキが飛んできて、ドラえもんの体力を回復してくれます(なぜだ!笑)
ボスはビッグロボシップ。
背景の彫像は映画にも出てきたやつですね(懐かしー)。
いよいよ魔境編ステージ3ですが、ハッキリ言ってここはムズい!
かなり敵の攻撃が激しい上に、スモールライトを持ってないとかなり厳しいです。
ちなみに途中で隠し通路に入らないと永久にマップがループするので注意!
ステージ3のボス、ケンタウルス!
体力+スモールライトがあれば思いきって接近戦で決着をつけてもいいが、そうでなければ画面左でチクチクとダメージを与えるべし。
こいつを倒せばいよいよ「魔境編」はクリアだ!
■「海底編」
いよいよ最終章、「海底編」です。
ここでは「ゼルダ」のような画面切り替わり式のスクロール方法となります。
仲間(のび太、ジャイアン、スネオ)を探し出し、アイテムを集めて鬼岩城への扉を開け!
「海底編」で最も重要な役割を果たすのが基本4大アイテム!
即ち「キー」、「お守り」「取り寄せバッグ」「通り抜けフープ」の4つだ。
しかし困ったことにに、ドラえもんはこれらのアイテム(仲間含む)を1個ずつしか持てない!
(取り寄せバッグを持っているときのみバッグを含め3つ持てる)
これらのアイテムや仲間をうまく運びつつ、仲間を鬼岩城まで連れて行くパズル・アクションなのだ!
「取り寄せバッグ」を持っていれば、こんな風に仲間やアイテムを同時に(バッグを含めて3個まで)運べたりします。
って取り寄せバッグの使い方間違ってるよ!ドラえもん・・・。
アイテムはそのまま落ちていたり、宝箱に入っていたりします。
(宝箱はキーで開けることができる)
しかし中にアイテムが入っているとは限りません。
ときにはドラゴンが隠れていることも・・・・。
宝箱を開けてアイテムGET!・・・・と思いきやドラゴン出現!
倒さない限り、何度でも出現します。
ここは「お守り」を使ってドラゴンを倒そう。
ダイヤと金塊を会わせて20個取ると、なんと拷問部屋へGO!(トホホ)。
ここはドラヤキを20個取らないと脱出できないが、かなり難しいっす。
鬼岩城の入り口です。
ここでのび太、スネオ、ジャイアンの3人を連れてくると、いよいよ鬼岩城の扉が開きます。
それにしても浮き輪を付けているのび太のグラフィク・・・・芸が細かい!
鬼岩城侵入!
ドラゴンが待ち受けているので、できればお守りを持っていこう。
また、ドラえもんが死ぬと通り抜けフープがある場所から復活する。
これを上手く利用して、「取り寄せバッグ」+「お守り」+「通り抜けフープ」をセットで持っていくのが上手いやり方だ。
海底編に2箇所ある元気キャンディーはもう取ったよね!?
最強の敵、ポセイドンを倒してしずかちゃんを救え!
ポセイドンはとにかく強く、触れるとあれよと言う間に体力を削られる!また耐久力が高く、16発撃たないと倒せないぞ。
ドラを常に動き回らせながら、近づいたところを連射連射!
感動のエンディングです。
当時「グーx-ズ」のエンディングと同じでは!?と物議をかもし出したものです(ぉぃ)。
下記で紹介するラウンドセレクトを使わずに全ステージクリアするとスタッフロールが拝めます。
当時としては長めのスタッフロールで、感動したもんです。
■おまけ
「ドラえもん裏技集」
ゲームオーバーになったら、表示の出ている間にコントローラーIの十字キーとスタートを押すとコンテニューできる。
タイトル画面でコントローラーIのA・Bボタンを押しながらセレクトを1回押すとステージ2、2回押すとステージ3から始めることができる。
「開拓編」で敵をある順番(コブーン→コブーン→ナーメ→ゴズラ→ユーボウ→コブーン)の順に敵を倒すとチャミーが登場。
映画にも出てきたキャラですね。
こいつを取ると、ドラが一定時間無敵になるぞ。
「魔境編」にて、仲間にジャイアンがいるときに2コンのマイクで何か叫んでみよう。
どんな敵でも1発死にだ!
(ジャイアンは原作では「ほげ~」って唄ってたんだよ)
「海底編」の左の場所で、2コンのマイクに向って約3秒間叫んでみよう。
ドラミちゃんが出現し、4大アイテムがすべて揃ってしまう。
ステージ1、コーヤコーヤ星のガルタイト鉱業(ボスのいる建物ね)の右横辺りで2コンのマイクに叫びながら画像の場所を撃つと、野沢プログラマーが登場!
80000点GETだ。
           
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(海底編)







1985年12月14日土曜日

[アーケードゲーム] SpaceHarrier(1985)





1985年
今週も1985年の時代にタイムスリップしたよ。
……………………。
あれ?いつもウザいほどにウルサイお姉さんが今日は静かだね。
“タイムスリップ酔い”よ…今日は揺れがひどかったわ…うえっぷ…
ゴキブリ並の生命力を持つお姉さんでも人間らしいところがあるんだね。
うう…今日は気分悪くてモグサンの毒舌に怒る気も起きないわ…。
かわいそうに…お姉さん!今日はお姉さんのためにじっくりと腰を据えて出来るゲームをやろうね!
うん…それがイイと思うわ…。
そんなときにぴったのなのがコレ。
セガのスペースハリアーだよ!
やったー!これなら乗り物酔いにも安心よね!…ってオイ!!お前は鬼か!!!
これはアーケードの世界に“体感ゲーム”という新しい風を吹き込んだ記念すべき作品だね。
実際には体感ゲーム機第1弾は『ハングオン』なんだけど,
あれはプレイヤー自身が筐体を傾けるものだったのに対して,
操縦桿での操作がそのまま体の傾きへと直結している本作は,
真の体感ゲーム第1弾と言えるのではないかな。
心も体も異空間に引きずり込まれた感覚。
このゲームを表現するにはそんな言葉がピッタリだわね。
そんなうまい表現でプレイを回避しようとしても無駄だからね。
チッ。わかったわよ,やればイイんでしょ,やれば!
はい,コインイーンっと。
スペースハリアーは画面奥へ向かって強制高速スクロールする3Dシューティングで,
もちろん時代的にポリゴンではなく,スプライトの拡大縮小によって奥行きを再現しているんだ。
主人公は空を(画面内を)自在に平行移動する事が出来る謎のグラサン男ね。
そして舞台は未知の惑星で,その中をロボットやら異形の生物が高速で近づいたり離れたりするってわけ。
この独特の(かつて見た事の無いような)世界観が異様にカッコ良く感じたものよ,当時。
特に関節が複数のスプライトで繋がったドラゴンの存在は,本作の顔と言えるだろうね。
普通だったらドラゴンと戦うのは“剣を持った中世の騎士”と来るところだけど,
それを“砲筒を抱えたグラサン男”にしてしまうセンスは凄いわ。
この世界観設定の絶妙なバランス感覚は奇跡としか言いようが無いわね。
このゲームはもともと,垂直移動が可能な戦闘機ハリアーを題材にしたゲームだったらしくて,
それが制作の過程で今のようなSF世界になったという事なんだ。
おそらくリアル戦闘機もので本作がリリースされていても,
今のような名作には成り得なかったんじゃないかな?
システムにも着目してみようか。
本作のゲーム性はとても単純。障害物を避けながら,ハリアーの座標を敵に合わせて撃つ。それだけ。
“ガンシューティング”と言ってしまっても過言では無いだろうね。
だけどこの単純さこそが『スペースハリアー』の魅力を伝えるのに必要な要素だったんだ。
確かにね。これで“スピード調整”があったり,飛行に慣性がついたり…
といった余計な要素が加われば加わるほど,本作はその魅力を発揮出来なかったんじゃないかしら。
それにしてもお姉さん,酔ってた割には冷静にゲームを分析しながらプレイし切ったね。
そりゃそうよ,スペースハリアーに熱中してて,知らないうちに全部吐き切ったから。
(足下の水溜りに気づいて…) もらいロッパーーーー。
やあ,みんな元気かい?帝王のお兄さんだよ。
『スペースハリアー』の登場は,ゲームセンターの概念を変えたと言っても良いかも知れないね。
これまでのゲームは,“ゲームの向こうの世界を動かす”ものに一環していたけど,
“ゲームの世界を動かす事によって自分も動く”というのは無かったものね。
それに,これこそ家では体験できないアミューズメントに適した商品だったと思うよ。
ただのちに発売された“筐体が可動しないタイプのバージョン”はいただけないな。
そりゃあ,ソフト単体でも良く出来たゲームではあるけれど,でも一番大切なのは“体感”という部分だと思うんだ。
それをセガ自らが否定するようなリリースをするのは何だか矛盾しているよね。
(安く作って普及させたいという気持ちはわかるけどね)
さて,本作はPC6001mkIIなどの移植不可能かとさえ思われるレトロPCから,ドリームキャストまで,
様々な機種で移植が実現しているのさ。
当時のままで遊ぶにはX68000版やドリームキャスト版,もしくはセガサターン版をお薦めするけど,
それでも50%ぐらいしか楽しめないと思う。
さっきも言ったように本作は筐体が可動してこそ完成されたゲームだからね。
だけれど,時代の流れとともにアーケードで『スペースハリアー』を楽しめる環境は少なくなっている。
本作の楽しさを引き継いだ続編を望むところだけど,
事実上の続編である『プラネットハリアー』は別のゲームになってしまっていたし,なにより体感ゲームじゃなくなっていたのさ…。
余談なんだけど,X68000版の『スペースハリアー』は,
ディスクマガジン『電脳倶楽部』で配布されていた“キャラ改造ツール”によって
多くの『スペースハリアーもどき』が出回っていたのさ。
次回もまた見てね~!
    
大帝王時代
http://enjoy.pial.jp/~tei2/
     
          
        
          
        
          
        
          
        
          
        
          
   


1985年6月14日金曜日

[アーケードゲーム] ツインビー









[アーケードゲーム] ツインビー
合体パワーで、ふしぎ ふしぎ。
ツインビー
コナミ  
1985年2月より稼動
■Review
バブルシステム基板第1作目となる名作シューティングゲーム。
プレイヤーはシナモン博士が開発したツインビー(ウインビー)を操作して、ドンブリ島を占領したスパイス大王軍に立ち向かう。
基本システムは「ゼビウス」をベースにした空中と地上の撃ち分け型だが、当時のシューティングには無かった2人同時プレイやコミカル要素を取り入れていた所が斬新だった。
世界観は敵キャラを食べ物や雑貨などで統一したほのぼのとしたもので、それにマッチした軽快なサウンドも心地よく、人気が高い。
パワーアップは、スピードアップ、ツイン砲、分身、バリアなどがあり、これらは雲の中に隠されているベルを取ることで獲得できる。
ベルはショットで撃ち込むとパワーアップベルに変化するのだが、撃つのが遅れると画面下へ落ちてしまうため、独特の難しさがあった。
コナミを代表するシューティングの1つであり、ツインビーやベルなどのキャラクターは後の「パロディウスシリーズ」でも活躍している。
ベルによる1万点稼ぎが本作の醍醐味。コツを覚えると病み付きになります。
■遊び方
操作方法は8方向レバーに 【GUN】 【BOMB】 の2ボタン。
GUNで空中の敵、BOMBで地上の敵を倒してください。
雲の中に隠されたベルを撃って色を変えるとパワーアップベルに変化します。
BOMBで地上物を破壊するとボーナスやパワーアップアイテムが出現します。
腕に敵の攻撃が当たって取れてしまうとBOMBを撃てなくなります。
両腕が無くなると救急車が来るので、修理してもらってください(1機につき1回のみ)。
敵や弾に当ると1ミスです。
 ・1周5STAGE   クリア後はループ
 ・コンティニューなし   エンディングなし
 ・エクステンド/30000Pts、120000Pts
ステージ開始時やボスが登場した時は音声合成でアナウンスが入った。
ボーナス&パワーアップ
≪パワーアップベル≫
イエローベル ボーナス得点。画面下に落とさずに取り続けると
500、1000、2500、5000、10000Pts
の順に得点UP。以降も落とさずに取り続ければ全て10000Ptsになる。
ホワイトベル ショットがツイン砲にパワーアップする。3WAYとの併用は不可。
ブルーベル 取るごとに1段階スピードアップする。16段階までアップするので取り過ぎに注意が必要。
グリーンベル  同じ攻撃をする分身が3体付く。3WAYとバリアとの併用は不可。
レッドベル バリアーが付く。耐久力は弾50発分(ザコの体当たりは弾5発分)で、付けると同時に20匹のエグレス(卵)が出現してバリアーを削りに来る。分身との併用は不可。
≪地上物≫
アップル、ピーチ  ボーナス得点。50~200Pts
星 画面内のザコと弾が消滅する。5機以上で2500pts、15機以上で5000Ptsのボーナスがもらえる。
ベル ショットが3WAYにパワーアップする。
3WAYの時に取ると野球ボール(ミラクルボール)が画面内をバウンドして敵を倒してくれる。
■攻略メモ
ベルは5発撃つごとに白→(黄×4)→青→(黄×4)→緑→(黄×4)→赤の順に色が変化します。
ベルを撃ちすぎると最後は蜂になってしまうので、撃ちすぎには注意しましょう。
画面内のベルは全て繋がっています。2つある場合、一方を3発、もう一方を2発撃つと5発撃ったことになります。
一般的に最強と言われているのはスピードUP、3WAY、バリアーの装備です。
このゲームは復活が大変難しいため、ボス戦などで装備を失ってそのまま全滅する事も珍しくありません。
難所やボス戦までにバリアーが持たないと思ったら早めに張り替えましょう。
≪2人同時プレイによる違い≫
縦に合体すると貫通力のあるスター攻撃、両手を繋ぐとファイヤー攻撃が使えます。
グリーンベルは出現しません。3WAYも無いので、地上アイテムのベルは必ず野球ボールになります。
野球ボールはツインビーとウインビーの間でキャッチボールする事になります。
一方がゲームオーバーになっても、メッセージが画面上に出ている間にスタートボタンを押せば生き残ったプレイヤーの残機からもらうことができます。
1コインクリアの難易度 ★★★★★  1周にかかる時間=約12分
ベルの色合わせのコツを覚えてフル装備になってしまえば中盤あたりまで一気に進めるようになるはずです。後半はいかにミスすることなくバリアを張替えられるかが最大のポイントになります。
≪関連リンク≫
PSP「コナミ名作シューティングシリーズ」
ニンテンドーDS「コナミアーケードコレクション」
「アーケード版ツインビー」(ニコニコ動画)

Arcade Fan
http://arcadefan.web.fc2.com/
http://www.geocities.jp/arcadon765/