1981年5月3日日曜日

[機器][PC] NEC PC6001













PC-6001の基本スペック
機種 PC-6001 PC-6001 mkII PC-6001 mkII SR
発売 1981-09 1983-07 1984-12
BASIC モード N60-BASIC
N60-BASIC
N60-拡張BASIC
N60-拡張BASIC
(RAM:16K)
(RAM:32K) (注)
(RAM:16K)
(RAM:32K) (注)
N60-BASIC
N60-BASIC
N60-拡張BASIC
N60-拡張BASIC
N60M-BASIC
(RAM:16K)
(RAM:32K)
(RAM:16K)
(RAM:32K)
(RAM:64K)
N60-BASIC
N60-BASIC
N60-拡張BASIC
N60-拡張BASIC
N66-BASIC
N66SR-BASIC
(RAM:16K)
(RAM:32K)
(RAM:16K)
(RAM:32K)
(RAM:64K)
(RAM:64K)
(注)PC-6006 RAM&ROMカートリッジ を接続することで、選択可能
メイン CPU 名称 µPD780C-1 (Z80A)
クロック
周波数
4 MHz (3.9936 MHz) 3.58 MHz
ROM 16 KB, µPD2364C×2
PC-6006 RAM&ROMカートリッジ を接続することで、最大 32 KB に増設可能
32 KB 64 KB
(N66-BASIC:32 KB, N66SR-BASIC:32 KB)
RAM 16 KB, µPD416C-3×8 [150nS]
PC-6006 RAM&ROMカートリッジ を接続することで、32 KB に増設可能
64KB
サブ 機能 キーボード、CMT の入出力制御
名称 µPD8049C (i8049相当品), NMOS, ROM 2 KB, RAM 256 bytes
クロック周波数 8 MHz (7.9872 MHz) 7.16 MHz
システム
ROM
シングルバイト
フォント
4 KB, µPD2332×1
ASCII + ひらがな + カタカナ + 記号
16 KB (8 KB×2 モード)
ASCII + ひらがな + カタカナ + 記号
漢字フォント なし 32 KB (教育漢字を含む 1024 文字)
音声データ オプション
PC-6053 音声合成カートリッジ 接続時 16 KB
16 KB 32 KB
画面表示 コントローラ M5C6847P-1 (MC6847 相当品) カスタムチップ
テキストモード 桁数×行数,
色数
32×16,   2 色 (脚注1) N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N60M-BASIC:
32×16,   2 色 (脚注1)
40×20, 15 色 (脚注4)
N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N66-BASIC:
N66SR-BASIC:


32×16,   2 色 (脚注1)
40×20, 15 色 (脚注4)
40×20, 15 色 (脚注4)
40×25, 15 色 (脚注4)
80×20, 15 色 (脚注4)
80×25, 15 色 (脚注4)
漢字表示 なし 20 文字×10 行, 教育漢字を含む 1024 種
アトリビュート ノーマル、リバース キャラクタ単位に指定可能
セミグラフィック
モード
ドット数
(W×H),
色数
64×48 ドット, 9 色 (脚注3) N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N60M-BASIC:
64×48 ドット, 9色 (脚注3)
80×40 ドット, 15 色(脚注4)
N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N66-BASIC:
64×48 ドット, 9色 (脚注3)
80×40 ドット, 15 色(脚注4)
低解像度グラフィック
モード
ドット数
(W×H),
色数
128×192 ドット 4 色 (脚注2) N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N60M-BASIC:
128×192 ドット 4 色 (脚注2)
160×200 ドット 15 色 (脚注4)
N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N66-BASIC:
N66SR-BASIC:
128×192 ドット 4 色 (脚注2)
160×200 ドット 15 色 (脚注4)
320×200 ドット 15 色 (脚注4)
高解像度グラフィック
モード
ドット数
(W×H),
色数
256×192 ドット 2 色 (脚注1) N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N60M-BASIC:
256×192 ドット 2 色 (脚注1)
320×200 ドット 4 色 (脚注2)
N60-BASIC/N60-拡張BASIC:
N60M-BASIC:
N66SR-BASIC:
256×192 ドット 2 色 (脚注1)
320×200 ドット 4 色 (脚注2)
640×200 ドット 15 色 (脚注4)
オーディオ
出力
サウンド BEEP
PSG 音源 8 オクターブ 3 音
BEEP
PSG 音源 8 オクターブ 3 音
FM 音源 3 音
音声合成 オプション
PC-6053 音声合成カートリッジ を接続することにより可能
任意語合成出力 2 声 任意語合成出力 2 声 (音階出力機能付)
キーボード JIS 標準配列準拠
ファンクションキー×5, コントロールキー, TAB キー, HOME/CLR キー, INS キー,
DEL キー, GRAPH キー, かなキー, ページキー, STOP キー, カーソルキー(4 方向)
JIS標準配列準拠
ファンクションキー×5, コントロールキー, TAB キー, HOME/CLR キー, INS キー, DEL キー,
CAPS キー, GRAPH キー, かなキー, ページキー, モードキー, STOP キー, カーソルキー(4 方向)
カレンダ/時計 なし
I/F カートリッジスロット 1 スロット (カードエッジ 50 ピン)
ミニフロッピィ
ディスク
オプション
PC-6011 拡張ユニット をカートリッジスロットに挿入することにより使用可能
アンフェノールフルピッチ 36 ピン
シリアル
RS-232C
オプション
PC-6061 RS-232Cインターフェースボード
本体内専用スロットに挿入することにより使用可能
オプション
PC-60M61 RS-232Cインターフェースボード
本体内専用スロットに挿入することにより使用可能
オプション
PC-6061SR RS-232Cインターフェースボード
本体内専用スロットに挿入することにより使用可能
パラレル
プリンタ
アンフェノールフルピッチ 14 ピン (データ出力負論理) アンフェノールフルピッチ 14 ピン
ディスプレイ なし DIN 8 ピン
ビデオ RCA ピンジャック, コンポジット, ノンインターレス
RF RCA ピンジャック, VHF (1 / 2 ch 切り換え可能)
CMT DIN 8 ピン
汎用I/O
(ジョイスティック)
D-SUB 9 ピン×2 (ATARI仕様, 入力信号 4 本, 出力信号 3 本)
スーパーインポーズ なし アンフェノールフルピッチ 24 ピン
PC-60M54 スーパーインポーズユニット 専用)
DIN 8 ピン
(スーパーインポーズ対応ディスプレイ使用時のみ使用可能)
オーディオ出力 RCA ピンジャック, 出力インピーダンス 8 Ω, 最大出力 300 mW
外形寸法 (mm)
(W×D×H)
416×273×90 365×260×87 368×285×87
重量 (kg) 4.3 3.3 3.6
消費電力 (W) 25 (Typ) 25 (Typ) 25? (Typ)







周辺機器/内蔵パーツ
型番 名称 分類 標準価格 対応機種 寸法 (mm)
W×D×H
重量
(kg)
消費電力
(W)
備考
PC-6006 拡張 RAM & ROMカートリッジ カートリッジ ¥14,000
PC-6006SR 拡張 64K RAM カートリッジ カートリッジ ¥9,800
PC-6007SR 漢字 ROM カートリッジ カートリッジ ¥27,000
PC-6011 拡張ユニット 拡張ユニット ¥19,800 140×273×95 1.0 カートリッジスロット×3
PC-6031 接続用 I/F (アンフェノールフルピッチ 36 ピン)付
PC-6021 40 桁サーマルプリンタ プリンタ ¥49,800
PC-6022 カラープロッタプリンタ プリンタ ¥39,800 4 色印字
PC-6022-BK PC-6022 用水性ボールペン (黒 4 本) サプライ PC-6022
PC-6022-BL PC-6022 用水性ボールペン (青 4 本) サプライ PC-6022
PC-6022-GR PC-6022 用水性ボールペン (緑 4 本) サプライ PC-6022
PC-6022-RD PC-6022 用水性ボールペン (赤 4 本) サプライ PC-6022
PC-6022-S PC-6022 用水性ボールペン (黒,青,緑,赤 各 1 本) サプライ PC-6022
PC-6022-RP PC-6022 用ロール紙 サプライ PC-6022
PC-6023 カラープロッタプリンタ プリンタ ¥79,800 4 色印字
PC-6031 ミニフロッピィディスクユニット ディスクユニット ¥89,800 140×265×184 4.3 20 1D × 1
要PC-6011, PCS6001R
PC-60M31 ミニフロッピィディスクユニット ディスクユニット ¥52,800 140×265×184 4.3 20 1D × 1
要PC-6011, PCS6001R
PC-6031SR ミニフロッピィディスクユニット ディスクユニット ¥59,800 140×265×184 4.3 20 1D × 1
要PC-6011, PCS6001R
PC-6032 増設用ミニフロッピィディスク 内蔵パーツ ¥59,800 140×265×184 4.3 20 1D × 1
要PC-6011, PCS6001R
PC-6041 12 インチグリーンディスプレイ ディスプレイ ¥36,800 386×292×285 6.5 30 コンポジット入力
JB-1260M
PC-6042 12 インチカラーディスプレイ ディスプレイ ¥69,800 378×413×307 10.2 52 コンポジット入力
JC-1201M
PC-6042K 12 インチカラーディスプレイ ディスプレイ ¥56,800 368×368×322 8.6 52 コンポジット入力
JC-1202M
PC-60M43(W) 14 インチ RGB カラーディスプレイ ディスプレイ ¥65,800 水平同期周波数:15 kHz
15 色対応
JC-1460D(W)
PC-60M43(M) 14 インチ RGB カラーディスプレイ ディスプレイ ¥65,800 水平同期周波数:15 kHz
15 色対応
JC-1460D(M)
PC-6044SR カラーテレビアダプタ インターフェース ¥7,000 RFモジュレータ
PC-6051 タッチパネル ユーザーインターフェース ¥19,800
PC-6052 ジョイスティック ユーザーインターフェース ¥3,900 50×100×33 150g スイッチ式 8 方向
1 トリガーボタン
PC-6053 音声合成カートリッジ (VOICE SYNTHESIZER) カートリッジ ¥14,800 スピーカ、ボリューム内蔵
ROM: 16 KB
音声合成 LSI: µPD7752C
PC-60M54 スーパーインポーズユニット インターフェース ¥39,800
PC-6061 RS-232C インターフェースボード 内蔵パーツ ¥14,800 PC-6001 RS-232C 規格準拠, D-SUB 25 ピン
PC-60M61 RS-232C インターフェースボード 内蔵パーツ ¥14,800 PC-6001mkII RS-232C 規格準拠, D-SUB 25 ピン
PC-6061SR RS-232C インターフェースボード 内蔵パーツ ¥6,500 PC-6001mkIISR RS-232C 規格準拠, D-SUB 25 ピン
PC-6071 フィーダ切換スイッチ インターフェース 家庭用テレビ接続時のRF/アンテナ切り換え用
PC-6072 キーボードオーバーレイシート (無地) ユーザーインターフェース ¥560
PC-6073 キーボードオーバーレイシート (ひらがな用) ユーザーインターフェース ¥560
PC-6074 キーボードオーバーレイシート (ミュージックエディタ用) ユーザーインターフェース ¥560
PC-60M75 ディスプレイ置台 その他 ¥5,500
PC-6081 データレコーダ データレコーダ ¥12,800 PC-DR310
PC-6082 データレコーダ データレコーダ ¥19,800 プログラムサーチ機能付き
PC-DR320
PC-6091 家庭テレビ用ケーブル インターフェース ¥420
PC-60M91 カラーディスプレイケーブル (アナログRGBディスプレイ用) インターフェース ¥2,000
PC-6092 テレビモニタ/音声出力用ケーブル インターフェース ¥420
PC-6093 RS-232C ケーブル インターフェース ¥7,500 PC-6061 / PC-60M61
PC-60M93 PC-DR330 データレコーダ専用ケーブル インターフェース ¥2,000 PC-DR330
PC-6094 プリンタ用ケーブル インターフェース ¥7,500




ソフトウェア
型番 名称 区分 標準価格 対応機種 メディア 備考
PCS-6001R N-60拡張 ベーシック カートリッジ OS ¥9,800 PC-6001 カートリッジ ROM:8KB
サイズ:84×110×20
重量:100g
PCS-6002D PC-6031 用ユーティリティディスク ユーティリティ PC-6031 FD 5" 1D

1981年4月30日木曜日

1981年4月15日水曜日

1981年3月27日金曜日

[PCソフト] NEC PC-8801ゲーム,CSK製作,


■NEC PC-8801ゲーム,CSK製作,
タイトル 対応機器 ジャンル
ミッドウェイ海戦 NEC PC-8801用 戦略ゲーム
戦艦ビスマルク号 NEC PC-8801用 戦略ゲーム
B1核爆撃機 NEC PC-8801用 戦略ゲーム
核戦争 NEC PC-8801用 戦略ゲーム
惑星鉱脈 NEC PC-8801用 シミュレーション
バルチック艦隊 NEC PC-8801用 シミュレーション
TANKTICS NEC PC-8801mkII用 戦略ゲーム
トラファルガー海戦 NEC PC-8801mkII用 戦略ゲーム
柳生一族の陰謀 NEC PC-8801mkII用 戦略ゲーム
女囚さそり NEC PC-8801mkII用 アドベンチャー
宇宙基地ズールー NEC PC-8801用 戦略ゲーム




























1981年3月16日月曜日

1981年3月12日木曜日

[PCゲーム] NEC PC-8801ゲーム,JDS製作


[PCゲーム] NEC PC-8801ゲーム,JDS製作
JDS
◆プロ野球スーパーシミュレーション (セ・リーグ編)
ジャンル: シミュレーションゲーム
NEC PC-8801用
◎[COMPAC:JS-01(JDS)][I/O:1983.6]
☆8001版 (JDS-0?)
◆プロ野球スーパーシミュレーション (セ・リーグ編)
ジャンル: シミュレーションゲーム
NEC PC-8801用
◎[COMPAC:JS-0?(JDS)]
☆8801版 (JDS-01)

OUT of STANDARD
http://www.geocities.jp/upd780c1/n80/frame.html







1981年3月9日月曜日

[機器][PC] 日立,BASIC MASTER Level3(MB-6890)






[機器][ゲーム] 日立,BASIC MASTER Level3(MB-6890)
ベーシックマスターレベル3マシンスペック
名称:ベーシックマスターレベル3
型番:MB-6890
発売日:198?年?月?日
定価:??????円

虎菊
http://www3.wind.ne.jp/toragiku/kopa/bml3.htm
E-mail:jkubota@mo.okidata.co.jp








■はじまり
1981年7月。僕は稲城市立第三中学校に通う中学三年生だった。
ある日の体育の授業でバレーボールをやっていた。このとき,僕は右足首を骨折してしまった。そう,すべてはこの骨折から始まったのだ。
骨折で1ヶ月間の間だ,家でごろごろしていた。このとき,祖父にもらったお小遣いで,電波新聞社の「ラジオの製作」という雑誌を買った。
この本には,「別冊BasicMagazin」がおまけで付いていた。(今も電波新聞社からベーシックマガジンとして,発売されている。)この本を読んでパソコンって面白そうだなと思った。Basic入門の記事が書いてあって,大学ノートにプログラムを書いた。プログラムといってもprint文が中心のごく単純なものだった。パソコンが欲しくってたまらない毎日だった。
骨折が直って,毎週日曜日に新宿のマイコンショップ「ジンジン」に出かけた。(このマイコンショップは今はヨドバシカメラ西口店の近くにあるT・ZONEになっている。)
このショップにおいてあるPC8001のデモプログラムを勝手に止めては,自分の作ったプログラムを打ち込んだ。プログラムは全部自分の頭の中に入っていたので,ノートはほとんど見なかった。
こうして,僕はBasicをマスターし,ダビデの星のような多角形グラフィックを表示するプログラムを店のパソコンに勝手に入力して行ったのだった。
(もともと入っていたデモプログラムを改造したこともあった。破壊したことはもちろんない)
そしてこの冬,高校を受験した。
■マシン購入
1982年3月。都立府中西高等学校に合格した。
3月14日,秋葉原ラジオ会館の富士音響で日立BasicMasterJrを買う。
モニターとセットで13万円だった。最初に作ったプログラムはbasicのprint文で作った松田聖子の似顔絵表示プログラムだった。
さっそく1歳年下の妹に見せてみると「似てないー」と言われた。
■稲城サイエンスクラブ
中学,高校の友達と稲城サイエンスクラブというマイコンクラブを作った。市役所に登録して,市の公民館で活動した。隔週日曜日に公民館にマシンを持ち込み,いろんなソフトを作ったりした。このおかげで超時空要塞マクロスを僕はリアルタイムで見ていない。このマイコンクラブでは,決して違法コピーは行わなかったぞ。BasicMaster用のグラフィックエディタを作って,当時人気のガンダムのグラフィックを画いてみたりした。市の文化祭では,素数一覧表を印刷してみんなに配ったりしたなあ。
そのうち いろんなところから取材が来るようになった。覚えているだけで,朝日新聞,毎日新聞,東京新聞,TBSラジオ,三鷹ケーブルテレビ,日立の家電の専門雑誌,徳間書店テクノポリスがある。ほかにもあるかもしれない。
新聞に載った次の日学校に行くのがとっても楽しみだった。学校の友達が「すげーじゃん」とか言ってくれた。幸せな日々だったなあ。
■大投稿時代
BasicMasterJrではいろんなゲームを作っては、マイコン雑誌に投稿していた。
電波新聞社 BasicMagazin
正義の味方ゲーム
ガンダムア・バオアクーの戦い
スパークスティック
プリンセスアドベンチャー
徳間テクノポリス
スターウォーズゲーム
ガンダムシミュレーション[ガンダムVSグフ]
電波新聞月間マイコン誌
大脱走ゲーム
一本掲載されると5千円から3万円の原稿料があった。
毎回しっかり10%の源泉徴収があった。高校1年生にして、納税者だったわけだ。
■16歳のビジネスマン
高校一年生の秋ころ、ポーカーゲームを作って、富士音響に商品として置いてもらった。僕がもらったのは、買い取りで50000円だった。次回作グラフィックボーリングゲームは買い取ってもらえなかった。これは、ハンドアセンブルした苦労作だったのになあ。
他にも、NSC研究所から、「稲城の戦士」、「エイホーパズル」が商品化された。ところでこのソフトを売ってるところ見たことがないのだけれど、だれか買った人がいるのだろうか?
日立なんとか株式会社のプログラムコンテストにアドベンチャーゲーム「最終戦争」応募した。入選して賞金と3インチのフロッピーディスクドライブをもらった。
なんだかんだで、結構な収入になった。先生の月収より多かったかもしれない。
このころ学校の職員室で口をすべらせて「30万くらい収入があるんだ」と言ってしまい。なんとなく気まずい雰囲気になったのを覚えている。生物の授業でレポート作成の宿題があったのだけれど、忘れて来たS君に僕のレポートを写させてあげた。先生の評価は僕のがBでS君のレポートがAだった。なんだかすごくなっとくいかなかった。
3月には確定申告を行った。自分の職業欄になんて書いたら良いか迷った。税務署の人と相談して「小説家」と書いた。(と思う。)
学校の勉強はマイペースでやっていた。微分積分の試験で、中間試験は0点、期末試験100点をとった。友達からは「天と地を知る男」と呼ばれた。
英語の試験は致命的に悪かった。平均点は20点前後だっと思う。通信簿では10段階評価で2をもらったこともあった。グラマーは特にきらいだったな。
■エニックスコンテストに入選
エニックスの第二回プログラムコンテストに入賞した。高校2年のときだった。応募した作品は富士通FM7用のアドベンチャーゲーム「不思議な旅」だった。最初のタイトルは「ファンタジーアイランド」だったが、その後変更になった。
自分では入賞はしないかな。と、思っていたので、大感動の入賞だった。入賞賞金は10万円だった。このお金はすぐに新しいパソコンになってしまった。当時のパソコンは8色しか表示できないものだった。そんななかで、たくさんの色を表示するのは大変だったのを覚えている。
当時のエニックスは今ほどリッチではなくって、たまに社員の人におごってもらっても。立ち食い蕎麦屋だったりした。ぼくがごちそうになったのは「かけうどん」だった。以後、
「ザース」
「地球戦士ライーザ」
「銀河の三人」
の開発に携わった。これは、エニックスのPCゲームヒストリーのページに載っているのぞ。
「ザース」はログインの売り上げランキングで13位、「地球戦士ライーザ」は5位を記録した。「銀河の三人」はファミコンのソフトで任天堂から発売された。
それも、これも、みんな中学三年のときにバレーボールで足を骨折してから始まったことなのである。教訓「骨は折ってみるもんだ」 チャン チャン
■そして、今
その後、UNIX、制御系、業務アプリの作成も行い。フリーのプログラマーとなりました。なんか、仕事ありませんか?

すぎエッセイ
http://www.asahi-net.or.jp/~ur7t-sge/index.html








西村 健 さんの BASIC MASTER Level3 への思い入れ(投稿ありがとうございましたm(__)m)
べーシックマスターレベル3(以下 Level-3)は、私が初めて買ったパソコンでした。当然思い入れがあって、良いマシンだったと言ってやりたいのですが…、確かに良いところも多かったのですが、冷静になって見ると中途半端なところも多いマシンでした。
まず、グラフィックは解像度は 80x100, 160x100, 160x200, 320x200, 640x200のいずれかを選択可能でした。また、解像度が低い場合、その分ページを割り当てることができ、たとえば、160x100 の場合8ページ、320x200 の場合は2ページの切替えができました。これらのグラフィック機能は、発表当時としては最高水準でしたが、解像度はともかく、色については8ドット(1Byte)単位に8色と言う中途半端さでした。
当時は、とにかくメモリが高かったので、カラー用のメモリを少しでもケチりたいという気持は、判らなくもないのですが、ただ、すぐ後に出た FM-8 では、フルドットカラーサポートで、ずっと安い値段で発売できたのですから、何とかフルドットカラーサポートができなかったのでしょうか?
BASIC のグラフィックのサポート命令も、いま一つでした。もちろん、線を引くとか、点を打つとかの基本命令はあったものの、せっかく高解像度グラフィックを誇っていながら、それを生かすパターン表示の命令も、塗りつぶし命令もありませんでした。
特に、パターンの表示命令は、あるとないとで大違いです。BASIC で見栄えの良いゲームがつくれるかどうかのキーポイントですから。PUT@ 命令がないおかげで、せっかく BASIC プログラムのゲームなのに、移植できずに悔しい思いをしたユーザは多かったはずです。画面解像度を 160x100 に合わせると、ちょうど PC-8001 と互換の画面モードになるのに、全くもったいない話です。
画面モードで思い出したのですが、Level-3 は後から出た FM-8 とは違って、メインメモリ上にグラフィックメモリ領域がありました。プログラムメモリと共有していたのです。そのため、画面モードによってプログラムエリアの大きさが変るという特徴がありました。もちろん、画面解像度が細かくなれば、プログラムエリアは狭くなるのです。画面解像度を一番細かくした場合のプログラムエリアは、たったの 14186 Byte しか残っていませんでした。
しかも、この共有のおかげで Level-3 の BASIC には、CLEAR 命令でスタックの上限を変更した時、カラーアトリビュートレジスタが勝手に読み書きされて、スクリーンエディット中に文字化けしてしまうという、厄介なバグがありました。最初はなぜこんな現象が起こるのか、わけが判らず悩んでいましたが、要するにスタックの書き換えがグラフィックメモリ領域で行われるために、発生していたのです。
やはり、いろいろと使いにくかったのか、ソフトハウスなどからは、ゲームソフトは、あまりたくさん発売されていなかったように思います。そういう点では、プログラムをあまり作らず、パソコンを買ってゲームをして楽しむのが目的の、いわゆる LOAD RUNNER には受けが悪かったと思います。
でも、いろいろと欠点はあったものの、私的には「全然問題なし」でした。グラフィック命令が弱いのも、逆に自分で命令を強化する楽しみが増えたようなものです。FM-8 などと違って、グラフィックが直接メイン CPU からアクセスする事ができたので、いろいろと思いついたグラフィックプログラムを、簡単に試せて良かったと思います。
私は高速 LINE 命令や、PAINT サブルーチンや、APPLE-II にあったシェープテーブルもどきを作って遊んでいました。なにせ、他からあんまりソフトが出てこないマシンだったから、何を作っても唯一無二で、自己満足に浸れるといった部分では、非常に良かったわけです。PC-8001 なんかだと、何を作っても他にもっと良いのがあって、がっかりしますから。
ところで、何と言っても Level-3 の特徴は、ぱっと見てすぐ判るあの本体の大きさだと思います。さすが重厚長大をモットーとする日立らしいと感心したものです。なにせ、14インチのカラーディスプレイを上に載せて使うようにできていたぐらい巨大でした。そのかわり、拡張性はかなり優れていたと思います。なにせ、本体後部に拡張スロットが8個もあって、それとは別に、拡張メモリ用のソケットも2個あったから、何も使っていない状態では、本体内はスカスカでした(笑)。
私の場合、拡張メモリは自作のボードで 16KB を追加しました。拡張ポートの方には、漢字 ROM を追加しました。それでも、まだスカスカだったので、アナログジョイスティックを追加してやろうと、部品を買い集めてはみたものの、結局、完成せずじまいで、それが今でも心残りです。まだ家に部品が残っています。
その他にも、Level-3 では、8インチフロッピードライブのでかさも記憶に残っています。なんせ、小型の冷蔵庫ぐらいの大きさがありました。他社のドライブの2~3倍ぐらいの大きさで、どう考えても一般家庭に売る気があるとは思えませんでした。値段も非常に高かったと思います。どうも、日立はそれまで大型コンピュータ用に使われていたものを、そのまま持って来たんじゃないかと思います。
フロッピーと言えば、現在一般的に使われている 3.5 インチの規格が主流になる前に、各社がいろんな規格のコンパクトフロッピーを作っていました。日立は(ソニーもだったかな?)、現在の規格の 3.5 インチよりも一回り小さい3インチ規格を採用し、実際に Level-3 用のドライブが発売になりました。ところが、このドライブが全然小さくなくて、5.25 インチドライブとほとんど変わらない大きさだったのです。せっかく媒体のサイズが小さくなったのに、これでは売れるわけがありません。
これは聞いた話で、あまり信憑性はないのですが、日立では、フロッピードライブには、安全のために冷却ファンを付けなければいけない、という社内規格があって、それが災いしてドライブのサイズを小さく設計できなかったらしいです。たしかに、3インチドライブには不自然なファンが付いていました。噂によると、日立では一度決った規格の変更などには、管理職のハンコが20個以上必要なのだそうです。
日立のこういう小回りの悪さが、ビジネス業界では強くても、民生用のパソコンではいっこうにぱっとしなかった原因になっているような気がします
ビジネス向けと言えば、いま思い出したのですが、Level-3 には、ライトペンのサポートもありました。ライトペンは、マウスのようなポインティングデバイスの一種です。画面をこのライトペンでつつくと、その座標が入力されるのです。今はすっかり忘れられている存在ですが、20年ぐらい前は、先進的インターフェースとして結構もてはやされていました。Level-3 のカタログには、スーツを着たきれいなお姉さんが、Level-3 のモニタ画面を、ペンでつついている写真が載っていたのを思い出します。
最後に、キーボードは「しりんどりかるすてっぷすかるぷちゃあ」でした。これは何かと言うと、人間工学的に優れたキーボードレイアウトの事なのだそうです。最初に聞いた時は何の呪文かと思いました(笑)。

虎菊
http://www3.wind.ne.jp/toragiku/kopa/bml3.htm
E-mail:jkubota@mo.okidata.co.jp