2022年1月19日水曜日

[ソフト][アプリ] Gmail活用術


[ソフト][アプリ] Gmail活用術
生産性が爆上げすること間違いなし、Gmailで使える8つのハック
2022.01.11 18:36  
lifehacker
Brenna Miles 
[原文]
ライフハッカー[日本版]2021年12月15日掲載の記事より転載
Gmailは多数のユーザーに選ばれているメールサービスです。それには当然の理由があります。安全で使いやすく、受信トレイの管理用にいくつもの標準ツールが用意されているからです。それでも残念ながら、受信トレイが悩みの種になってしまうことはあります。きちんと整理されていなかったり、メールでいっぱいになっていると、特にそうでしょう。そんな受信トレイの管理に手を焼いている人は、この機会になんとかしてみませんか?
この記事では、生産性の爆上げにつながるGmailハックを8つ、ご紹介します。
◆キーボードショートカットを使う
キーボードショートカットは、コンピューターを使う人にとって最強の味方です。特に、受信トレイの管理に関しては、その実力に匹敵するものはありません。Gmailには、移動や書式設定など、実にさまざまなキーボードショートカットが用意されています。そのなかでも、MakeUseOfがおすすめする、いますぐ使えるショートカットは以下のとおりです。
・Shift + I:メールを既読にする
・⌘または Ctrl + Enter:メールを送信する
・⌘または Ctrl + K:リンクを挿入する
・C:メールを作成する
・/:メールを検索する
・D:新しいタブでメールを作成する
・Ctrl + Shift + B:BCCの宛先を追加する
◆テンプレートを作成する
くる日もくる日も、同じメールばかりを送信している人は、オリジナルのメールテンプレートをつくっておきましょう。作業をスピードアップできます。
テンプレートを作成する手順は以下のとおりです。
1. 「作成」をクリックします。
2. テンプレートに使いたいテキストをメールフィールドに入力します。
3. 3点ドットのアイコン>「返信定型文」の順にクリックします。
4. 「下書きをテンプレートとして保存」>「新しいテンプレートとして保存」の順にクリックします。
これで完了です。あとは、「返信定型文」>「テンプレートの挿入」の順にクリックして、定型文を使ってください。
◆スレッドをミュートする
もう参加していないメールスレッドがある場合は、そのスレッドを「ミュート」してしまいましょう。
ミュートすると、そのスレッドに以後追加されるメールは受信トレイに表示されなくなります。また、ミュートしても、これらのメールは「すべてのメール」の中に保存されます。スレッドをミュートするときは、ミュートしたいスレッド内で、3点ドットのアイコン>ミュートの順にクリックするだけで、OKです。
◆不在通知を使う
旅行の場合でも、単にデスクから離れる時間が少し必要な場合でも、「不在通知機能」をぜひ活用しましょう。この機能がオンになっていれば、誰かがメールを送ってきても、あらかじめ設定しておいた不在通知がその人へ返信されます。これで、メールがさらに送られてくる心配はありません。不在通知機能をオンにする手順は以下のとおりです。
1. Gmailを開き、「設定」>「すべての設定を表示」の順にクリックします。
2. 「不在通知」が表示されるまで、スクロールしていきます。
3. 「不在通知 ON」の横にあるラジオボタンを選びます。
4. 期間と件名、メッセージを入力します。最後に、「変更を保存」をクリックします。
◆ 受信トレイのレイアウトをカスタマイズする
受信トレイをうまく管理したければ、レイアウトをカスタマイズしましょう。たとえば、重要なメールが最初にくるように、あるいは未読のメールが上部に並ぶように、並べ替えることができます。Gmailには、メールを望みどおりに表示できる柔軟性があるのです。レイアウトを変更する手順は以下のとおりです。
1. 設定を開きます。
2. 受信トレイの種類が表示されるまでスクロールしていきます。
3. 使いたい受信トレイの種類を選びます。
受信トレイのレイアウトの種類は次のとおりです。
・重要なメールを先頭:受信トレイが「重要」と「その他のメール」の上下2つに分割されます。
・未読メールを先頭:受信トレイが「未読」と「その他のメール」の上下2つに分割されます。
・スター付きメールを先頭:受信トレイが「スター付き」と「その他のメール」の上下2つに分割されます。
・マルチ受信トレイ:受信トレイ内に複数のセクションが追加されます。検索オペレーターを使ったり、カスタムラベルを作成したりできるようになります。
・優先トレイ:受信トレイが複数のセクションに分割されます。「スター付き」や「重要」「未読」など、どのセクションを表示するか選べます。
◆フィルタを作成する
「特定のメールを自動で削除したい」「スターを付けて重要なメールを保存したい」という人は、フィルタを作成すれば、ほかにもさまざまなことができるようになります。こちらがその手順です。
1. Gmail検索バー内の右にある▼アイコンをクリックします。
2. ウィンドウ内の項目を記入します。条件を細かく指定してもかまいませんし、基本的なことだけでもかまいません。
3. 設定し終えたら、フィルタを作成をクリックします。
4. フィルタの動作を選択したら(たとえば、特定のワードを含んだメールにスターを付けることができます)、フィルタを作成をクリックします。
◆ほかのアプリとGmailを一体化する
チームとの毎日の連絡やプロジェクトの管理などに、アプリをいくつも使っている人もいるでしょう。そういったアプリには、Gmailと一体化できるものもあります。一体化して余分な手間を省けば、生産性を高めることができます。Gmailと一体化できるアプリには、次のようなものがあります。
・Slack:チームとSlackでコミュニケーションをとっている人は、Slack内でもGmailを使ってみましょう。一体化すれば、「Slack」にメールを直接送って会話することもできます。
・Zoom:GmailとZoomを一体化すれば、メール内からミーティングを手早くスケジュールしたり、すぐにミーティングをはじめたりといったことができます。新しいウィンドウを開く必要はありません。
・Trello:GmailとTrelloを一体化すれば、受信トレイを離れることなく、Trelloカードを新規作成できます。メールをチェックしている最中に、重要なタスクを見落としてしまうようなこともなくなります。
これらは、一体化できる多くの使用例のほんの一部です。タスクを自動化したければ、Gmailが手伝ってくれるでしょう。Google Workspace Marketplaceにはそういったアプリがほかにもありますから、チェックしてみてください。
◆使っていないフォルダ(「迷惑メール」など)を非表示にする
受信トレイのサイドバーが新旧のフォルダでいっぱいになってしまっている場合は、使っていないフォルダを非表示にして、見た目をすっきりさせましょう。フォルダを非表示にしても、その中のメールが削除されるわけではありません。フォルダが隠れるだけです。非表示にすれば、中のメールを消さずに、ほとんど使わないをフォルダを隠せます。使っていないフォルダを非表示にする手順は以下のとおりです。
1. 「設定」>「すべての設定を表示」の順にクリックします。
2. トップメニューから「ラベル」を選びます。
3. 隠したいフォルダがあったら、「非表示」を選びます。
Gmailの可能性は無限大
この記事でご紹介した8つのGmailハックは、ほんの一部です。Gmailの受信トレイをうまく管理して、生産性の爆上げにつなげる方法は、まだまだたくさんあります。受信トレイをカスタマイズして自分のニーズに合わせてもよし。Chromeの拡張機能を使うのもよし。ぜひ活用してみてくださいね。
Original Article: 8 Gmail Hacks That Will Help You Get More Done by MakeUseOf

Gizmodo













Gmail&Outlookパーフェクト連携術
使わなくなったメールの整理に使うGmailの「アーカイブ」、ゴミ箱とどう違う
五十嵐 俊輔、岡野 幸治
2021.11.22
GmailやOutlookアプリには「アーカイブ」という機能がある。記録、資料といった意味で、不要なメールを削除せずに受信トレイから隠す機能だ。これは「ゴミ箱」とは異なり、一定期間後に自動削除されることはない。気を付けたいのは、サービスやアプリによって動作が異なること(図1)。Outlookアプリでは「アーカイブ」フォルダーに移動するだけだが、Gmailの動作は特徴的だ。
■アーカイブでも動作が異なる
図1 「アーカイブ」の動作はメールのアプリやサービスによって異なる。Outlookアプリでは「アーカイブ」フォルダーに移動する。Gmailではメールから「受信トレイ」ラベルが消され、「すべてのメール」で表示されるようになる
アーカイブ=脱「受信トレイ」 検索の対象にもなる
Gmailのアーカイブは、「受信トレイ」ラベルを外すことに等しい。そうしたメールは受信トレイから消えるが、「すべてのメール」には表示され、ほかのラベルを付けているならそこにも現れる(図2)。ラベルがない以外はほかのメールと同じ扱いなので、検索の対象にもなり、返信があれば受信トレイにスレッドごと再表示される(図3)。
■Gmailでは「受信トレイ」のラベルを外す
図2 Gmailのアーカイブは「受信トレイ」ラベルを外すのと同じことだ。Gmailのメールはラベルの有無にかかわらず、「すべてのメール」で管理されており、アーカイブしたメールもここには表示される。ほかのラベルを付けている場合はそこにも現れる
■アーカイブは不都合は少ない
図3 Gmailの「アーカイブ」と「ゴミ箱」の最も大きな違いは、後者が30日後に自動削除される点だ。返信時の挙動も異なり、アーカイブしたメールに返信があった際は、受信トレイにスレッド(返信のやり取り)が再表示されるので心配はいらない

日経クロステック













Gmailのたまった不要メールを全削除する方法
2021.10.05 
#Gmail
Googleアカウントを作成すると、無料で15GBのクラウドストレージが使えます。この15GBのクラウドストレージはGoogleドライブ、Gmail、Googleフォトで共有しており、容量いっぱいまでデータを保存するとGoogleドライブとGoogleフォトへ新しくデータをバックアップできません。さらにGmailでメールの送受信ができなくなる場合があります。万が一、大切なメールを受信していても確認できないと困りますよね。そうなる前に、Gmailで不要なメールを全削除し、Googleのストレージに余裕を持たせておきましょう。
■全削除! Gmailで要らないメールを一括削除する方法
不要なメールの削除方法はPC版Gmail、スマホアプリ版Gmailで若干操作が異なります。しかし、いずれも簡単な手順でメールの削除ができるため、ぜひ参考にしてください。
・PC版 Gmailで不要なメールを全削除する方法
最初にPC版 Gmailでメールを全削除する方法からチェックしていきましょう。PC版の場合操作は簡単で、Gmailを開いた後に画面左上にあるチェックボックスにチェックを入れます。すると、スレッドに表示されているすべてのメールが選択されます。そのまま選択中のメールを全て削除したい場合は、画面上部にあるゴミ箱のマークをクリックしましょう。スレッドに表示されているすべてのメールだけでなく、今まで受信したすべてのメールを削除したい場合は、「メインのスレッド◯◯◯◯件をすべて選択」を選んだ後、画面上部のゴミ箱のマークをクリックしてください。
■メールの種類を選択して削除
「既読のメールのみ」、「未読のメールのみ」、「スター付きのメールのみ」、「スターなしのメールのみ」を表示して削除したい場合は、Gmailにアクセスして画面左上のチェックボックスの右にある▼をクリック。いずれかの項目を選択し、削除の操作を進めてください。
■日付を指定して過去のメールを全削除する方法(検索演算子)
数年以上前に受信したメールは削除したい、という方は「検索演算子」を使ってみましょう。
Gmailにアクセスすると、画面上部に上の写真のような検索バーが表示されます。こちらへ以下のような検索演算子を入力します。
after:2018/9/1 before:2019/9/1
このような検索演算子を入力して検索すると、2018年9月1日~2019年9月1日までに受信したすべてのメールが表示されます。表示されたメールを確認した後、不要であれば画面左上のチェックボックスにチェックを入れ、そのままゴミ箱のマークをクリックして削除してしまいましょう。このように検索演算子を利用すれば、特定のメールを表示できるため、まとめてメールを削除したい時にもたいへん役立ちます。以下はGmailで使える主な検索演算子です。メールをまとめて削除したい時はもちろん、メールを探している時でも大変役立つので、ぜひ活用してください。
◯送信者の指定 from:
◯受信者の指定 to:
◯CcやBccの受信者を指定 cc: または bcc:
◯件名に含まれる単語を指定 subject:
◯複数の条件に一致するメールを検索 OR または {}
(例)from:花子 OR from:太郎
◯検索結果から除外するキーワードを指定 –
(例)夕食 -映画
■削除したメールは復元できる?
全選択し、削除したメールの中に必要なメールが紛れ込んでいるかもしれません。そんな時はメールの復元操作を行いましょう。削除してから30日以内であれば復元できる可能性があります。Gmailにアクセスし、画面左側にカーソルを合わせると上の写真のような画面が表示されます。この内、「ゴミ箱」をクリックすると、削除したメールが表示されます。この内、復元したいメールにチェックを入れて画面上部の「移動」アイコンをクリック(上の写真の矢印参考)。「受信トレイ」を選択すれば、ゴミ箱トレイにあったメールが受信トレイに移動し、メールの復元が可能となります。ただし、これらは削除から30日以内に可能な操作です。ゴミ箱トレイに入ったメールは30日経過すると自動的に完全削除されてしまうため、注意しましょう。
■スマホ版Gmailアプリでメールの全削除はできる?
スマホで使えるアプリ版Gmailの場合、PCのように一気に全てのメールを選択することはできません。しかし、メールを選択して一気に削除することはできます。今回はiPhone SE 第2世代(iOS14.8)を使って操作手順を紹介しますが、Androidスマホでもほぼ同じ操作でメールの削除ができるため、ぜひ参考にしてください。
▽Gmailアプリを開く
▽受信トレイを開く
▽削除したいメールを長押し
▽ほかにも削除したいメールがある場合、そのままほかのメールもタップしていく
▽画面上部にあるゴミ箱のマークをタップ
以上の操作で選択したメールの一括削除ができるはずです。
■今後使わないなら……GoogleアカウントからGmailのサービスを削除する方法
メールの削除だけでなく、今後Gmailを使う予定が無い場合はサービスそのものをアカウントから削除することも可能です。基本的な操作方法はほぼ同じですが、PC版/スマホアプリ版とそれぞれ手順を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【PC版】Gmailを削除する方法
▽ブラウザで「Googleアカウントを管理」にアクセス
▽「データとプライバシー」をクリック
▽「データのダウンロード、削除」にある「Googleサービスの削除」を選択
▽ログイン用のパスワードを入力した後、「次へ」をクリック
▽「Gmail」の欄にあるゴミ箱のマークをクリック
▽「Googleにログインする方法」の空欄へ、Gmail以外のメールアドレス(キャリアメールなど)を入力し、「確認メールを送信」をクリック
▽入力したメールアドレス宛てにメールが届く
▽メールのリンクをクリック
▽最後に確認事項をよく読み、「はい、Googleアカウントから◯◯@gmail.comを完全に削除します」にチェックを入れて「GMAILを削除」をクリック
▽完了
【スマホアプリ版】Gmailを削除する方法
iPhoneでもAndroidでも基本的な操作手順はほとんど同じです。
▽ブラウザアプリやGoogleアプリで「Googleアカウントを管理(またはGoogleアカウントにアクセス)」を開く
▽画面上部の「データとプライバシー」タブを開く
▽「Googleサービスの削除」をタップ
▽ログイン用のパスワードを入力
▽「次へ」をタップ
▽Gmailのアイコンの欄にあるゴミ箱のマークを選択
▽メールアドレス(Gmail以外のアドレス)にチェックを入れ「次へ」をタップ
▽確認事項をよく読んだ後、「はい、Googleアカウントから◯◯@gmail.comを完全に削除します」にチェック
▽「Gmailを削除」をタップ
▽操作完了
※データは2021年9月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/髙見沢 洸

@DIME






2022年1月18日火曜日

[通信] KDDIの「povo2.0」「UQ」「au」、2022年春の今、どう違う? どう選ぶ?





[通信] KDDIの「povo2.0」「UQ」「au」、2022年春の今、どう違う? どう選ぶ?
迎悟
2022年2月3日 00:00
2021年に登場した携帯電話の料金プランの中でも特に注目を集めたのはオンライン専用プランだろう。あわせて、サブブランドやMVNOの料金プランも月額料金や割引サービス、データ容量が刷新されたケースが多く、もしこの1年、料金プランを変えていないのであれば、見直したほうが安くなることも多いはず。そうした料金プランでも、今回はKDDIの料金プランにフォーカスして解説する。KDDIでは、かねてより提供してきた「au」に加えて、KDDIが運営するようになった別ブランドの「UQ mobile」、そしてオンライン専用ブランドの「povo」がある。
その「povo」も、2021年春の登場以降、2021年9月末に「povo2.0」に大きくリニューアルした。本誌では、約1年前、「au」「UQ」「povo」の3ブランドの違いについてご紹介していたが、その後、「povo」だけではなく「UQ mobile」も自宅セット割をスタートさせるなど、状況が大きく変わった。
■KDDIの3ブランド
あらためて、2022年2月時点での、KDDIの3ブランドの料金をあらためて振り返り、特徴やオススメポイントをご紹介しよう。
☆0円スタート、オールトッピングのpovo2.0
KDDIの3ブランドのなかで最もインパクトがあったものと言えば、やはり「povo2.0」だ。オンライン専用の料金プランとして2021年3月にスタートした「povo」だが、半年で全面リニューアルし、同年9月に「povo2.0」へリニューアルしたことでもたらされた「基本料0円」のインパクトは記憶に新しい。基本料0円の状態でも音声通話や低速ながらデータ通信も利用できるが、実際には用途にあわせた「トッピング」を追加するという使い方になる。つまり 使いたいときに、使いやすい内容・料金しかかからない のが「povo2.0」の一番の特徴だ。
・ベースプラン概要
月額基本料0円
月間データ容量0GB
国内通話料30秒あたり20円 (22円)
国内SMS利用料送信: 1通あたり3円 (3.3円) [70文字まで]受信無料
トッピング一覧カテゴリトッピング名料金/回データ
トッピングデータ追加1GB (7日間)390円
データ追加3GB (30日間)990円
データ追加20GB (30日間)2700円
データ追加60GB (90日間)6490円
データ追加150GB (180日間)1万2980円
データ使い放題 (24時間)330円
通話トッピング5分以内通話かけ放題月額550円
通話かけ放題月額1650円
コンテンツトッピングDAZN使い放題パック (7日間)760円
smash.使い放題パック (24時間)220円
サポートトッピングスマホ故障サポート月額830円
やや極端な例だが、まったくデータ通信を利用しない月はトッピングをしなければ0円。少しだけ使う月であれば「3GB」のトッピングを買うと、990円、支払う。あるいは、普段の使い方なら3GB以内に収まるが、どうしても移動中に動画を見たいなど、多くのデータ通信をする機会があるということであれば、「24時間のデータ使い放題」(330円)をさらに追加することができる。その時々の使い方に応じ、必要な分だけの料金を課金すればいいのが「povo2.0」の強みだ。
☆ネットやでんきとセットで更におトクになったUQ mobile
2021年2月から提供が開始された「UQ mobile」のくりこしプラン。従来通り、データ容量の違いで、「くりこしプランS」「くりこしプランM」「くりこしプランL」という3つのプランがラインアップされたが、2021年9月には、5Gサービスが利用できる「くりこしプラン +5G」が登場。現在は「くりこしプラン +5G」を契約できる。
プラン月額基本料データ量
くりこしプランS +5G 1628円/3GB
くりこしプランM +5G 2728円/15GB
くりこしプランL +5G 3828円/25GB
そして、「くりこしプラン +5G」を対象にした割引サービス「自宅セット割」がスタートしている。自宅のインターネット回線がauひかりや提携するケーブルテレビを契約している、あるいは、「auでんき」「UQでんき」を契約している場合、「くりこしプラン +5G」の基本料が最大858円割り引かれ、さらにおトクに利用することが可能になった。
☆auのプランは使い放題、コンテンツとのパックも
auの料金プランは、大きく「使い放題MAX」シリーズと、段階制の「ピタットプラン」に分かれる。使い放題MAXは、その名の通り、データ使い放題(テザリングなど一部用途で上限あり)という特徴がある。ラインアップには、Amazonプライムとのセット、はたまたNetflixとのセット、はたまた全部入りなど、さまざまなコンテンツ・サービスの契約とまとめて提供されるものもある。料金は月あたり7000円台~1万円弱となり、使い放題にあわせた格好だ。もう一方の「ピタットプラン」は、1GBまで、あるいは4GBまで、そして7GBと、通信量にあわせて料金が変化する。割引適用前の月額利用料は3465円~6765円だ。
・auの使い放題シリーズの料金プラン(割引適用前)
プラン月額利用料セットのサービス使い放題MAX 5G/4G7238円―
使い放題MAX 5G with 
Amazonプライム8008円
Amazonプライム、TELASA使い放題MAX 5G/4G Netflixパック(P)8338円
Netflix、Amazonプライム、TELASA使い放題MAX 5G/4G テレビパック9108円
TELASA、Paravi、FOD Premium使い放題MAX 5G ALL STAR パック9988円
Netflix、Aple Music、YouTube Premium、TELASA
(※2022年2月下旬にDAZN、GeForce NOW Powered by au、Amazonプライムも追加)使い放題MAX 5G DAZNパック
使い放題MAX 4G DAZNパック(※2022年2月下旬開始)8388円
■どのプランを選ぶべき?
KDDIが提供する「au」「UQ mobile」「povo2.0」の3ブランドについて、どれを選べばいいのか、なかなか悩ましいだろう。そこで、使いかた別に、どのプランが良いか、紹介しよう。
・使い方にムラがあるなら「povo2.0」
テレワークや外出自粛など、自宅で過ごすことが多くWi-Fi環境下にいることが多い場合は「povo2.0」がオススメだ。これまで紹介した「povo2.0」の特徴の通り「基本料0円」で利用でき、たまに外出して高速データ通信を使いたいということなら、そのときに3GBなど小容量のデータトッピングをするのが最も安く利用できるのだ。また「povo」には「ギガ活」という仕組みが用意されている。ローソンなどの対応店舗でショッピングする際、au PAYで支払うと、無料でデータ通信量がもらえる。1回でもらえるデータ容量は300MB程度のことが多く、やや小容量な部類ではあるが、ちょっと近所に買い物へ行く程度なら「ギガ活でもらえる容量でも十分事足りる。
・ライトユーザーなら「UQ mobile」のくりこしプラン +5G
使い方にムラはない、けれど、そこまでヘビーに使うわけではない……そんなライトユーザーには、「UQ mobile」のくりこしプラン +5Gがオススメだ。外出先で、あまり通信しないといった使いかたであれば、最も安い「くりこしプランS +5G」(3GB)で十分だろう。もし3GBで心許ないと感じる場合は、15GBまで使えるくりこしプランM +5Gを選ぶという手もある。「外ではあまり使わない」という人でも、自宅でリラックスできる時間に動画を観る場合、自宅の通信回線を「自宅セット割」の対象サービスにすれば、さらに通信料を抑えられる。
・ヘビーユーザーは、「au」「UQ」「povo」の大容量プランや無制限プラン
時間も場所も問わず、とことんスマホを使い倒したいユーザーが選ぶべきは大容量プランや無制限プランだ。たとえばauであれば「使い放題MAX 5G/4G」(月額7238円)がラインアップされている。“無制限までは必要ないが十分にデータ容量は欲しい”“もう少し料金を抑えたい”なんて場合は、UQ mobileの「くりこしプランL +5G」(25GB)を選ぶといいだろう。
・以前よりも「ライトユーザー」に優しくなったKDDIのプラン
あらためてKDDIが提供する料金プランを比べてみると、「ライトユーザーにとにかく優しい」ということが際立つ。「povo2.0」のように“0円スタート”できるプランも光るが、「UQ mobile」の自宅セット割のように小~中容量のプランを今までよりもグッとおトクに利用する選択肢も用意されたことで、より多くの人にとって、ちょうどいいプランが選びやすくなった。もう少しで春を迎える。新生活にあわせ、携帯電話を買い替えたり、料金プランや回線契約を見直したりする人もいるだろう。そのとき、どんな使い方をするかを考え、最適なプランを選ぶ際に本記事が役立てば幸いだ。

ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/review/1385567.html
 

2022年1月11日火曜日

[通信] 2022年3Gサービス終了〜3G通信大陸に未だ残る2,000万ガラケーユーザの命運










[通信] 2022年3Gサービス終了〜3G通信大陸に未だ残る2,000万ガラケーユーザの命運
どうして、おじさんはガラケーからスマホに乗り換えないのか? その意外な4つ理由とは……
(文=すずきあきら/編集・ライター)
iPhone&Android
#3Gサービス#ガラケー
#スマホの話題
#携帯電話
2022/01/07 08:30
2022/01/06 19:19
2022年3月にauが3Gサービスを終了するのを皮切りに、ソフトバンクやドコモも相次いで3Gサービスを終了する。それでも、なおガラケー(フィーチャーフォン)を使い続けている人は2,000万人以上いるそうだ。当たり前にスマホを使っている人から見れば「どうして、まだガラケーなんか使っているの?」と不思議に思えるだろうが、おじさんにはおじさんなりの理由があるのだ。
■どうしておじさんはガラケーからスマホに乗り換えないのか?
2021年12月18日、総務省が2021年9月末時点での「電気通信サービスの契約数及びシェア」について調査した結果を発表した。それによると、3G端末(ガラケー・フィーチャーフォン)の利用者は2,237万件もいるそうだ。しかし、長年ガラケーで利用されてきた「3Gサービス」は、間もなく終了されることになっている。auが2022年3月31日にサービスを終了するのを皮切りに、ソフトバンクは2024年1月末、ドコモは2026年3月31日に相次いで終了するのだ。
もちろん、4GLTEに対応するガラケー(ガラホ)もあるので“3Gサービス終了=ガラケーすべてが使えなくなる”わけではないが、3Gのみ対応するガラケーは確実に使えなくなってしまう。このあたりの事情は→こちらで確認してほしい。最初からスマホを使っている若者にすれば、ネットも閲覧できず、LINEも使えないガラケーを使い続けているおじさんの気持ちなど分からないだろうが、おじさんにはおじさんなりの理由があるのだ。
そこで今回は、筆者の周辺で見聞きした「おじさんがガラケーからスマホに乗り換えない意外なワケ」を紹介しよう。これで少しはおじさんの気持ちが分かるかも?
■3Gしか対応しないガラケーは、3Gサービスの終了とともに使えなくなる。それでもおじさんがガラケーからスマホに乗り換えないワケとは?
【1】ガラケー+スマホの2台持ちの人がいる
まず、60歳以下の人はガラケーだけではなく、スマホ(タブレット)との2台持ちの人が多い。とくにデータ+SMSの格安SIMなら月3GBで月額1,000円以下で利用可能なので、ガラケーは通話専用として使っているのだ。
これについては→こちらで詳しく解説しているが、ガラケーは待ち受け状態なら5日間程度は充電しなくていいので、スマホのように毎日充電するわずらわしさがないのもガラケーの重要なポイントである。60歳以下の人は、電話の待ち受け用にガラケーを手放せない人も多く、なかにはスマホ(データ+SMSの格安SIM)との2台持ちの人もいる
【2】スマホは使い方が分からない
70歳以上の高齢者になると、物理ボタンのないスマホは使い方が分からないという人が多い。画面上のボタンをスライドさせて電話に出る操作が理解できず、結局は「ガラケーに戻したい」と言い出す人も多いと聞く。また、高齢者はスマホをギュッと握ってしまう人が多く、自分でも気づかないうちに画面を触っているのだ。そのため、画面が勝手に切り替わってパニックに陥ってしまうケースをよく見かける。さらに、スマホは使える機能が多すぎて何度教えても操作が覚えられない人が多い。筆者の義母には何度もLINEの操作方法を教えているが、いまだにLINEが既読になることはない。また、義父は筆者と会うたびに、着信履歴と電話帳画面の切り替え方を聞いてくる。このように、人にもよるが筆者の印象では60歳後半から70歳前半までがスマホを使いこなせるかどうかのボーダーラインだと感じている。高齢者はスマホに着信があっても操作が分からず、間違って電話を切ってしまう人も多い
【3】スマホの料金は高いと思い込んでいる
「ahamo」や「povo」などの登場によって、現在、スマホの料金は劇的に安くなっており、月3GBなら月額1,000円以下で利用できる。しかし、それ以前のスマホの料金は安くても3,000~5,000円程度はしていたので、いまだにスマホは料金が高いと思い込んでいる高齢者は少なくないのだ。ただし、ドコモでは月額550円の「エコノミーMVNO」の取り扱いも開始しているので、今後は高齢者の間でも徐々にスマホの料金は高くないことが認識されるだろう。エコノミーMVNOについては→こちらで詳しく解説している。
NTTグループの格安SIM「OCN モバイル ONE」が提供する「エコノミーMVNO」は月0.5GB+無料通話10分付きで月額550円という激安プラン。ドコモや家電量販店のドコモコーナーでも申し込める
【4】とにかく新しいものに変えるが面倒くさい
これは携帯電話に限った話ではないが、おじさんのなかには、とにかく新しいものになかなか触らない人が多い。以前、50歳代の筆者は、同級生の友人に格安SIMに変えれば毎月4,000円、年間5万円ほど携帯電話料金が安くなると必死で説得したことがあるが、「面倒くさい」の一言で終わってしまった。おじさんは、何でも自分の目で確かめて納得してからでないと決断しない人が多い。そのため、ネットで格安SIMの料金プランを比較検討するのが面倒なのだという。50歳代の筆者は仕事の関係上、デジタルに関するリテラシーは高いほうだが、筆者の友人たちは何でもすぐ「面倒くさい」と言うのでイヤになる。これがおじさんの特徴なのだろう
いかがだろうか? 筆者もいい加減50歳後半のおじさんなのだが、田舎の幼馴染みや大学の同級生に会うと、デジタルに対するリテラシーが低すぎて驚くことがある。さすがに現在では、筆者の友人のほとんどはスマホに乗り換えているが、これが70歳以上の高齢者になれば、よほどの緊急事態でもない限り自分からスマホに乗り換えることはないだろう。
だが、「3Gガラケー終了」という緊急事態は、もはや目前に迫っているのだ。
OCN モバイル ONE「エコノミーMVNO」(公式)→こちら
(文=すずきあきら/編集・ライター)

オトナライフ





 [機器][ケータイ] Kyocera, G'zOne TYPE-XX〜4Gケータイの世界
《9年ぶりの復活》“伝説の最強ガラケー”「G'zOne」を蘇らせたauの切迫した事情
12/17(金) 17:12配信
12月10日、KDDIが新製品「G'zOne TYPE-XX」を発売した。プレスリリースが出るやいなや、ネット上では「伝説の最強ガラケー」として話題となった。 「G’zOne」。2005年の水槽につけるパフォーマンスは多くの人の記憶に残っている 。そう,G'zOne TYPE-XXはスマートフォンではなくガラケー,「ケータイ」なのだ。 スマートフォン全盛時代になぜケータイの新製品なのか。そこにはKDDIの切迫した事情がある。
■スマホを「触れない」人たちに刺さった「ケータイ」
9年ぶりの復活になったG’zOne(筆者提供)
G'zOneシリーズは初代は2000年に発売され、耐衝撃、耐水性に優れており、登山やマリンスポーツをする人に人気のモデルだった。  また、土木作業員や農業、林業の人は手袋をして仕事をするし、農業の人は土を触る。こうした職業の人たちはタッチパネルのスマートフォンは操作しにくい。G'zOneは耐衝撃や耐水性能がありながら、「ケータイ」ということでボタンで操作するため、多くの人に重宝されてきた。
■「これが使いたい」の意識が強いユーザーたち
G'zOneシリーズはカシオ計算機がつくっていたのだが、同社は2013年に携帯電話事業から撤退。以後、G'zOneシリーズは製造されなかった。  KDDIではG'zOneの代わりになればと、京セラから「TORQUE」というタフネススマートフォンを調達していたが、それでもかたくなに「ケータイ」型のG'zOneを使い続ける人がいた。  実際にKDDIの調べでは、いまでもG'zOneをこよなく愛用し続けるユーザーは数万人。2006年から15年、同じG'zOneを使い続けてきたユーザーもいたようで、G’zOneを使っているユーザーは「同じブランド、同じメーカーを使い続けたい」と希望する人がケータイユーザー平均の約5倍にもなったという。
■なぜ復活させたのか
では、なぜこのタイミングでKDDIはG'zOneを復活させたのか。 実はKDDIは2022年3月末で3Gサービスを終了させる予定だ。 にもかかわらず、いまだに3Gサービスを利用しているユーザーは数百万人規模存在している。2022年3月末で3Gの電波を止めてしまうため、3Gしか使えないケータイを持っている人は電話もメールも一切使えなくなってしまう。 現在、KDDIでは3Gケータイから4Gのスマートフォンやケータイへの乗り換えを促進しているが、2000年から発売したケータイ「G'zOne」には根強いファンが多く,京セラ・TORQUEにも乗り換えてくれない。 このまま3Gサービスを停波させれば,KDDIは数万人というユーザーを2022年3月末で一気に失うことになりかねない。 そこで最後の手段としてG'zOneを復活させることになったのである。 
とはいえ、カシオ計算機はすでに携帯電話事業から撤退しており,製品の開発や製造などは行えない。そこでKDDIは京セラに声をかけ,製品の開発や製造を発注。デザインに関してはカシオ計算機でかつてG'zOneを担当していたメンバーを招集して描いてもらった。 こうして「デザインはカシオ計算機,開発・製造は京セラ」という座組でG'zOneが復活に至ったのだった。  G'zOne TYPE-XXは5万2800円という価格となっているが,G'zOneケータイを使い続けている人は無償での交換が可能だ。「タダで新製品に乗り換えられる」ということで、なんとか3Gユーザーを4Gユーザーに移行させていく戦略だ。
■迫り来る各社3Gサービス終了と“大きな誤解”
KDDIは2022年3月末で3Gサービスを終了させるが,
ソフトバンクも2024年1月末,
NTTドコモも2026年3月末
で終了の予定だ。 では3Gサービスが終了するとどうなってしまうのか?世間では「3Gサービス終了でガラケーが使えなくなる」と言われているが,それは大きな誤解だ。今回登場したG'zOne TYPE-XXもそうなのだが,すでに各キャリアでは4G対応のケータイをいくつか発売しており,新製品も継続的に発売されている。3Gサービスが終わる前に4G対応ケータイに乗り換えればいいだけの話だ。 ただ街中のキャリアショップなどでは「3Gが終わるのでケータイからスマホに乗り換えましょう」的なアピールをしているところが多い。キャリアとすれば,通信料収入が1000円程度のケータイを使い続けられるよりも,収入が何倍にもなるスマートフォンに乗り換えてもらったほうがありがたい。そこで、3Gサービス停波をフックに「スマホへの乗り換え」を後押ししているのだ。
■「選択肢」はスマホだけではない!
いまもケータイを使っている人がいれば、各社が停波する前に乗り換えが必要になる。しかし、ショップのスタッフに言われるがまま、スマートフォンに乗り換える必要はない。ケータイのかたちが気に入っている、電池交換できる安心感がいい、通話しかしないので料金は安い方がいいというのであれば、4Gに対応したケータイに買い換えればいいだけのことだ。  ただ、ケータイ向けのコンテンツサービスは続々と終了しており、先日もiモードの公式サイトが終了したばかりだ。 「出先でコンテンツをチェックしたい」というのであればスマートフォンへの乗り換えをすべきだし、スマートフォン向けプランも最近は3GB990円で音声通話の基本料金も込みというのも増えてきた。  通話のみならケータイ、コンテンツやメールを使いたいのならスマートフォンへの切り替えを検討すべきだろう。
石川 温
最終更新:12/17(金) 17:12
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高速モバイルの草分け「CDMA 1X WIN」終了まで4カ月、心に残る18年前の騒ぎ
高槻 芳
日経クロステック/日経コンピュータ
2021.12.09
物事には必ず終わりがある。師走も近づく2021年11月末、そのことを実感する話題が2つあった。1つは、NTTドコモが運営していた「iモード」の公式サイトが2021年11月30日をもって終了したというニュースだ。iモードはドコモが1999年に開始した世界初の携帯電話向けネットサービスである。インターネットバンキングや着信メロディー、ゲームなど豊富なコンテンツをそろえた公式サイトが幅広い消費者の支持を得たこともあり、2010年には契約数が4900万件を突破するなど一時代を築いた。
もう1つは2021年11月29日にKDDI(au)が、主に「ガラケー」で使われる3G(第3世代移動通信システム)方式の無線通信サービス「CDMA 1X WIN」を2022年3月31日に停止すると発表したことだ。終了時期は2018年に公表済みだったが、終了後の契約や電話番号などの取り扱いを今回明示した。
最初のCDMA 1X WIN対応携帯電話機「W11H」(日立製作所製、左)と「W11K」(京セラ製、右)
KDDIがCDMA 1X WINを開始したのは2003年11月。携帯電話の商用サービスとしては初めてメガクラスの速度を実現した。具体的には携帯電話基地局から端末への下り方向で最大毎秒2.4メガビットに達し、固定回線を使うブロードバンド・サービスで当時主流だったADSLになぞらえて「モバイルADSL」などと呼ばれていた。もっとも、現在は4Gを経て5Gの時代を迎えている。一世を風靡したiモードの終焉(しゅうえん)に感慨を抱く人は多いかもしれないが、18年前に始まった3GサービスのCDMA 1X WINに思いを巡らせる人は、おそらく少数派だろう。だが筆者にとっては、携帯電話の技術や業界動向を追いかける記者としての気づきを多く与えてくれた味わい深いサービスでもある。CDMA 1X WINはどのように登場し、どんなインパクトを日本の携帯電話市場に与えたのか――。それを今回振り返ってみたい。
■「パンドラの箱を開けた」と業界大騒ぎ
CDMA 1X WINと言えばいち早くメガクラスの高速通信を実現したサービスであることは前述した通り。それにも増して筆者が驚かされたのは、携帯電話のデータ通信市場に初めて定額制を持ち込んだ点だ。
それまでの携帯電話におけるデータ通信の課金方法は基本的に、パケット通信量に応じた従量制だった。これに対してKDDIはCDMA 1X WINの開始に合わせ、月額4200円(税別)でパケット通信が使い放題のメニュー「EZフラット」を投入した。携帯電話単体での用途に限定したメニューではあったが、それでも非常に画期的だった。
KDDIのこうした動きをライバルはどう受け止めたのか。当時の様子については、筆者が雑誌「日経コミュニケーション」(休刊)の2003年12月8日発行号に執筆した特集記事から紹介したい。その記事は次のような書き出しで始まる(社名や所属、肩書はいずれも当時)。

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