1999年4月18日日曜日

[改造][PC] NEC9821シリーズのMMX化


MMX基礎知識
今現在まで、自分が蓄えてきた知識です。
役に立つか判りませんが、参考までにどうぞ。
■1期
1期に関しては、かなり苦労されているようです。
詳しい情報は判らないので、あえて省かして頂きます。
MMXレポートで、成功されている例がありますので、そちらをご参考に。
■2期
2期は、基本的にMMX化出来ないのです。
それは、通常使っている、BIOSがMMXには対応していないからです。
(一部の機種では、ODPに付属しているBIOSアップグレーターで対応出来るようですが・・・)
そのため、無理矢理CPUを変更した場合、内蔵のIDEインターフェースが無効になり、HDやCDが使用不
能になってしまいます。(※IDEを無効にしなければならないのは、PentiumMMXのみ)
それを解決する為に、いくつかの方法があります。
1.他デバイスを使う方法。
2.フリーで出回っているデバイスソフトを使用する方法。
3.専用のCPUアクセラレータを購入する方法。
当時解決策が1.の方法でしか出来なかったので、私はそれを選んだのですが、現在までに、様々な方法で載せ
替えが出来るようになりました。
1.の方法ですが、これには、SCSIボード、あるいは、IDEボードなどを使用します。
SCSIボードはいくつか出ているので、説明は不要でしょう。
IDEボードですが、98用には、あまり多く作られておりません。
Cバスに対応した、IDE-98なんかは、今では貴重かと思われます。(98はPCIバスが少ないし…)
全SCSI化がCPUに負担がかからなくて良いのですが、それにかかる費用は馬鹿になりませんね。
一番は、アイオーのIDE-98、UIDE-98などが安上がりかと。
2.の方法ですが、これは、「P55CSUP.SYS」を使用したものです。
これを使用すれば、現状のままで、HD、CD共に使用出来るのですが、設定が面倒なので、あまりお勧め出来
ません。
中には、ブートドライブをSCSI-HDにして、CDだけは元々あるものを使用出来るよう設定されている方
もいらっしゃいました。
3.はそのままです。
さてPentiumですが通常Soket5のCPUソケットが採用されているため、MMXを載せるためには電圧を変換し
なければなりません。(Soket5では3.3Vの電圧が供給されているが、MMXでは、通常2.8Vの電圧しか要しない)
その変換に使われているものが、世間一般では、下駄と呼ばれるものです。
現在、その下駄には色々種類がありますが、下記のものが主です。
・PL-Pro/MMX 3.01(PowerLeap)
・PL-Pro/MMX 4.00(PowerLeap)
・PL-Pro/MMX 4.01(PowerLeap)
・PL-Pro/MMX Plus!(PowerLeap)
・MultimediaUpgradeKit P55C-K6-S
・MultimediaUpgradeKit P55C-K6-S1(Rev.A)
・MultimediaUpgradeKit P55C-K6-S1(Rev.B)
これらを使っても動作しないCPUがあります。
それが、AMD-Kシリーズです。
これを使用するためには、下駄に加えて、下記のものが必要です。
・I-O PK-686P125の下駄
・MELCO MTSA-M1T
I-Oのものは、値段が2万以上するので下駄だけのために、手にするのは考えてしまいますね。
MELCOのものは、販売終了してしましって、手に入れるのは困難です。
また、ある情報では、98年5月中に一時、秋葉原で再販があったそうです。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
(1999/01/20現在)
MTSA-M1Tと同等のチップを加えた下駄も発売されました。
・MultimediaUpgradeKit P55C-ECO-R2
但し、在庫薄の為、これもすぐに売り切れてしまいます・・・
(2000/01/17現在)
他にも、いくつかあります。
・PL-Pro/MMX Plus
■3期
3期はほぼ、BIOSがMMXに対応されていると思われるので、IDE-98、全SCSI化が必要ないです。
しかし、通常使われているIDEでは動作が遅いので、中には2期同様にIDEを無効されている方もおります。
話は戻りますが、こちらは、MMX化する場合、下駄のみで可能です。(Soket5の場合)
下駄に関しては、2期と同様ですのでそちらを参考にして下さい(もちろんAMD-Kシリーズに関してもです)。
また、この辺りから、ソケットの横にVRMソケットなるソケットが付いた機種があります。
この場合、そのVRMにユニットを付ければ良いのですが、98用のVRMユニットは発売されておらずAT互換
のものを若干改造し装着します。
そうすると、MTSA-M1TやPK-686P125無しでAMD-Kシリーズは動作するそうです。
~最後に~
以上の知識を付けた上でも、CPUを付け替えるのはリスクが伴います。
もし、そんなリスクを背負ってまで、アップグレードしたくない方には、メーカーより発売されている
CPUアクセラレータ何かお勧めです。
I-O DATA
・K-K6H333/98
・PK-MII300/98
・PK-MXP233/98
・PK-MXP200/98
メルコ
・HK6-MD350-N3
・HK6-MD366-N2
・HK6-MD333-N2
・HK6-MD333-N
・HK6-MD300-N2
・HK6-MD300-N
まだまだ、ありますね..
CPUを載せ替えると、やはりベースクロックも変更したくなるものです。
しかし、本来98が持っている機能はあくまでデフォルトのものがベースとなっており、それ以上のクロックを
叩き出すと何らかの不具合が起こる場合があります。
例えば、メモリーが不安定になったり、発熱が激しく、熱暴走を起こしたり・・・
熱暴走は、充分な98本体内の換気、高性能なクーラーなどで解決出来ますが、メモリーが不安定になってしま
うと結構大変です。
本来、98のメモリーアクセススピードは70nsと言われております。(もちろんSIMMの話ですが)
それは、本来のCPUに合わせたスピードだったので充分こと足りたのですが、これを性能以上のスピードにし
てしまった場合、当然付いて来れなくなります。
その場合、高アクセスするメモリーにしてしまえば、大体は解決出来たりします。
しかし、それでも、解決出来ないときがあります。
当然ですが、98本体内部には様々なハードが設置されており、その全てがCPUを通して動作しています。
従って、付いて行けないハードはどんどんエラーを起こします。
ある時は、セカンドキャッシュが、ある時はグラフィックボードが・・・
コレについては個体差もあり、何とも言えません。
ちなみに、私はメモリー(SIMM32*2)を二度買い換えました・・・(涙)
■ついでに
現在、旧機種である、1期、2期のすべてがSIMM(72P)を使用しておりますが、大分数が少なくなって
おります。
そのため、値段も下がらず、今では64Mのメモリを手に入れるのに、SDRAM64M以上の値段を支払わな
くては購入できません。(99/ 1/21現在)
メーカーものも何れは・・・
さらに、専用のセカンドキャッシュも現在ではほぼ無い状態となっており、時々見かけられれば何かラッキーと
言う気がします。
もし、今後CPUのパワーアップを望のであれば、その辺りも考慮しておいた方が良いでしょうね・・・
くどいかも知れませんが、改造は個人の責任で行って下さい。
←Rev.Bは2.2V、Rev.A以前は2.5V
~魔法~
最近では、普通の下駄にAMD社のK6を使用出来るよう、細工を施された下駄が発売しました。
それらを使えるようにした下駄を私たちの間では「魔法の下駄」などと呼ぶようになりました。
上記でも述べておりますが、これらは品薄、高額ゆえに、なかなか手に入りません。
ところが、最近では、「魔法の下駄」として販売するものもあります。
ロンテック社の「PL-J98」、超級電脳製の「P55C-ECO-R2A」など・・・
数こそは多くは作られていないのですが、以前に比べれば手には入りやすくなりました。
また、CPU自体の価格も下がっており、メーカーから発売されているK6搭載のアクセラレーターを使用する
人におります。
その中で現在注目されている下駄があります、それが、メルコ製の「HK6-MD350-N3」です。
この特徴として、通常の倍率をさらに倍にする機能が備わっております。
例) 50MHz * 3.5 * 2 = 350MHz
この特徴を利用して、通常では備わっていない倍率を叩き出すことが出来ます。
これを呼称するなら、「魔法プラス」と言うところでしょうか?(笑)
(1999/05/26現在)
「HK6-MD350-N3」、この商品も消えつつあります。
話によれば、カタログからは削除されているとか・・・
(2000/01/17現在)
最近、「HK6-MD350-N3」、この後継機が現れております。
しかし、あまり安定しないとか・・・(誤解のないように申し上げておきますが、規定内クロックはOKです)
1999/1/20改訂
1999/5/26改訂
2000/1/17改訂

9AGE
http://www.netlaputa.ne.jp/~xelvis/index.html







PC9821An/M2
機種名 :PC-9821An/M2                       
CPU :Cyrix M2-300 (60MHz * 3.5 = 210MHz)
下駄  :IO-DATA PK-686P125の下駄部分とPowerleap PL-MMX/NBの2段重ね
COOLER :もとのファンから三洋製P6用ファンに交換
◆ボード :
HDBENCH(2.42)による結果
(1024 x 768 x 1677万)
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Cache Drive
 6387 12423 18463  6143  4004  1563    25  59  3113  2092  9661 E:10MB
(Pentium-180)
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Cache Drive
 5007 10267 11030  5825  3654  1575    25  58  3225  2112  7352 E:10MB
◆Spec.
 Memory  :125M
 2ndCache:
 Graphics:Power Window 964
 SCSI    :MIDORI ELEC. SCSI-2 I/F MDC-926Rs(PnP-OFF)
 IDE     :スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ
◆Drive
 ABC = GENERIC IDE DISK TYPE00 
 DEFG = IBM DORS-32160         Rev S82C
 H = GENERIC NEC FLOPPY DISK 
 I = GENERIC NEC FLOPPY DISK 
 J = GENERIC NEC FLOPPY DISK 
 K = FUJITSU M2513E            Rev 0040
 L = OLYMPUS MOS341            Rev 6.58
 Q = NAKAMICH MJ-5.16S         Rev 1.02
 R = NAKAMICH MJ-5.16S         Rev 1.02
 S = NAKAMICH MJ-5.16S         Rev 1.02
 T = NAKAMICH MJ-5.16S         Rev 1.02
 U = NAKAMICH MJ-5.16S         Rev 1.02
 V = YAMAHA CDR400t            Rev 1.0m
 W = Virtual CD-ROM Drive 

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