[機器][改造] EPSON98改造
EPSON98 Value Up
ハードディスク・CD-ROMの接続情報コーナー追加
586RVにK6-III搭載!結果は!→【CPU換装】
586RVでPIONEER製CD-ROMが動作しました。
このページは私の所有マシンをベースとしたアップグレードを紹介しています。
対象機種は486MV、586RVおよびRJです。(恐らく、486M/Rシリーズ、586M/Rシリーズもほぼ同じと思います)
486MV、586RVともに1994年に発売されたマシンです。この時のOSはDOS、またはWindows 3.1でした。
それから5年。OSはWinodws 95を経てWindows 98そして、2000へ。マシンも500~600Mhzのものが常識になりました。
多くのEPSONユーザーがアップグレードを行っていると思いますが、情報不足でアップグレードをためらっている人への参考にしてもらえればと思います。
注意!!
以下のページで行われている改造は、一部を除きメーカー保証外の行為です。
改造がうまくいかなかったり、最悪の場合、システム本体の破壊をもたらす可能性があります。
動作しない場合でも、Musa、情報提供者、メーカーは一切の責任を負いません。あくまでも自己責任において、改造を行って下さい。
※内容等で不明な点があれば、メール・掲示板等で可能な限りお答えします。
Windows 95/98で使用する場合、ほぼ全てのパーツを強化しなければなりません。
ここではメモリ、CPU、グラフィックアクセラレータ、ハードディスク、CD-ROM、その他の順で紹介していきます。
Lacis
http://www.ksky.ne.jp/~musa/hard/epson_ix.htm
http://www.ksky.ne.jp/~musa/hard/epsonupc.htm
■メモリ
※内容等で不明な点があれば、メール・掲示板等で可能な限りお答えします。
486編
最大メモリ搭載量は61.6MBです。ただし、PCSKB5(後述)等を搭載した場合、57.6MBに制限されます。
また、本体ソケットは2本のみ(8M×2)なので、増設サブボードを利用します。使えるサブボードはEPSON製PCRB02、I・O DATA製EP-RB02、メルコ製ERF等になります。
PCRB02
恐らく店頭で手に入れることは不可能です。私は店で注文して取り寄せました。ただし、かなり前のことなので、現在製品があるかは不明です。
EP-RB02
ボード自体は現行製品ですが、動作保証されているメモリのうち、大容量のもの(16Mや32M)は販売が終了しています。
ERF
メルコ製EMF-P(NEC)用を利用した増設が可能です。これはパリティ有り・無し両用タイプなので、本家のマシン(Xa等)で使えて、両方持っている人は流用が可能です。
586編
EPSONとI・O DATAからは正式対応の製品は現在販売されていません。メルコ製はEMW-P(NEC用)が正式対応しています。
486/586ともに、メモリはAT互換機用等が利用できる場合もありますが、動作リスクと最近の価格上昇を考えると、他のマシンからの(あるいは他のマシンでの)流用が可能な場合を除いてメーカー品のものを利用したほうがいいように思います。もちろん、自身でリスクを被ることのできる人は安いものを利用してもいいと思いますが。
■CPU換装
486編
標準搭載されているのは i486 33 or 66Mhz。(MEは除きます)
交換対象はPentium ODP 83Mhz、メーカー製CPUアクセラレータ、下駄を利用したCPU交換になります。このうち、下駄利用は自身で行っていないのでここでは紹介しません。興味のある方はリンクページから他のEPSONユーザーのページへ飛んでみてください。
Pentium ODP(販売終了)
Winodws 95で多少の問題があったものの、メーカーが動作保証しているので安心感が高い製品です。intel insideがいい方はこちらをどうぞ。ただ、製造が終了しているので、新品の入手は不可能でしょう。中古で価格がこなれていれば整数演算・浮動小数演算のバランスのいいCPUなので買ってもいいと思います。
PK-A586/98
I・O DATA製。AMD製Am486DX5使用(Am5x86-P75相当)し、133Mhzで駆動。EPSON機では基本的に関係ないがセカンドキャッシュとの併用を保証している数少ない製品。価格は24800円。
VIPER Max Drive CVS(販売終了)
アセットコアテクノロジー製。AMD製Am5x86-P75を使用し、133Mhzで駆動。動作保証機種がPK-A586/98とは若干異なる。価格は19800円。
基本的にどれを購入してもいいと思います。ワープロなどの事務的作業にはAMD製CPU使用のアクセラレータの方が向いていますがバランスはPentium ODPの方が勝っています。新品で欲しい方はメーカー製のアクセラレータしか選択できませんね。私はVIPER Max Drive CVSを利用していますが、小さな問題はあるものの、特に困ってはいません。
※小さな問題について
実はフロッピーによっては起動できないことがあるんです。対処方法は、前面にあるクロック切り替えスイッチを利用して起動時のクロックを最低にしておき、起動したら最速に切り替えることで問題をクリアしています。ハードディスクでは問題なく起動できるので基本的に困ることはありません。
586―ソケット4編
Pentium ODPと下駄を利用する方法があります。ちなみにRVやMVに搭載されているPentiumはソケット4というレアなソケットのためかなりアップグレードが限られます。
Pentium ODP
Pentium 120相当までのアップグレードが行えます。ただし、製品の販売は終了しているので中古での購入になります。
下駄の利用
K6-III動作確認しました。(保証はできません)(^^ゞ
98シリーズのアップグレードでおなじみのPowerleap社製の下駄‐<PL-54CMMX>-を利用します。これを利用することでソケット4のマシンにソケット7用のCPUを搭載することが可能になります。現在、K6-IIIの360Mhzでの動作が確認できています。
1.なぜ下駄が必要か?
RVシリーズのCPUはSocket4を利用します。これは現在のSocket7とは物理的なサイズがそもそも違い、そのままではPentium系のCPUが挿せません。また、MMX Pentium以降、IDT製Win Chipを除いて、CPUのコアとIO部で電圧が違うデュアルボルーテージ仕様が主流になっています。また、ベースクロックに対する倍数設定を行うための機構もRVには用意されていません。
PL-54CMMXを利用することで上記の問題を解決することが可能になります。
2.動作させたCPU
K6 PR200
K6-2 PR2-300 (330Mhzでも動作しました)
K6-III 400 (300・360Mhz、コア2.2Vで駆動しました)
詳細はこちらに掲載!
CPUの全てのロットで確認しているわけではないので動作保証はできません。御自身のリスクにおいて換装してください。
K6等にI/O部3.45VのCPUがありますが、なるべくI/O部3.3VのCPUを利用したほうが良いと思います。
この他にも「動作確認した」CPUがありましたら、メールをいただけるとうれしいです。
■ハードディスク換装
基本的にIDE(ATAPI)ドライブなら接続が可能です。E-IDEでもUltra ATAでもかまいません。ただし、速度はPIOモード2相当なのでディスクの性能を生かしきることはできません。最も、標準搭載のドライブが古くて遅いので、新しいものに換えるだけでも速くなります。
制限事項として、4.3G以上のドライブは使用できません。これは仕様です。I・O DATAのIDE98を使ってクリアできるかもしれませんが、テストはしていません。
自分のマシンではQuantumとWestern Digital、Seagateの製品で動作を確認しています。また、標準ではIBMのドライブが載っていたのでこれもいけるでしょう。ただし、これらのメーカーの製品が必ず動作するわけではないので、自分の責任において換装は行ってください。
あと、ドライブのジャンパ設定はシングルにするのが標準ですが、動かない場合、全部外したり、マスターにしたり変更することで認識することもあります。
◎ハードディスクの接続情報
ここでは486/586M・Rシリーズに搭載できるATAPI仕様のハードディスクの情報を提供していきます。
以下の情報は皆さんの協力でなりたっているものであり、この情報に関して、Musa、情報提供者、メーカーのいずれも動作の保証、および動作しない場合の責任は負いません。あくまでも、皆さんの自己責任のもと、載せかえる際の参考に利用してください。
情報を提供してくださいる方へのお願い
情報を送られる際は以下の情報を含めてください。機種名および、メーカー、型番は必須です。
必須
○機種名
○ハードディスクのメーカー、および正確な型番
任意
○ジャンパ設定
○使用したフォーマッタ(95のFdiskとかDos6.2のHDFORMAT等)を可能な限り記載してください。
○使用したOS
■グラフィックアクセラレータ
486M/R(MEは除きます)シリーズと586シリーズでのグラフィックアクセラレータ増設は2つの方法があります。一つが一般的なCバスを利用する方法。もう一つが専用のローカルバスを使用する方法です。
Cバス
現行製品は、I・O DATAのGA‐DRV4/98とメルコのWSN-DX2・4とWGN-DX2・4だけになります。このうち、メルコの2製品はPCM音源の有無が違うだけでアクセラレータとしては同等のものになります。
どれを選ぶかはバスの余裕や用途次第でしょう。GA-DRV4はメモリを4M積んでいるものの1024×768でのフルカラー表示ができませんが、セカンドバスに何か積みたい人はこれが唯一の選択になるでしょう。高解像度での多色表示が行いたい場合、メルコの4MB製品が選択できます。音源の有無はその人の必要性によって変わるでしょう。
現在、販売されていない製品の中ではカノープスのPower Window 968が速度、表示能力等においてトップになるでしょう。ただし、Cバス用ですので速度はローカルバス用のアクセラレータには及びませんし、未だに高価格(多分、メルコのWGN-DX4と同じくらい)で取り引きされているので購入を考える際にはちょっとためらうかもしれません。他にも様々な製品が各社から出されていたので、情報を集めてから(スペック等やOSのサポートの有無)探してみるといいと思います。
ローカルバス
EPSONローカルバス用の現行製品はありません。そこで、どうしても欲しい人は中古で探すことになります。
ローカルバス用のアクセラレータはEPSON、カノープス、メルコの3社から発売されていましたが、メルコ製のアクセラレータは価格重視で作られていたので速度的にCバス製品と変わらない(下手をすると遅い)ので、Cバスを節約したい時以外はお勧めできません。
残りの2社のうち、本家EPSONからはPCSKBシリーズが出ていました。中でも最終版になったPCSKB5は当時ハイエンドだったS3のVision 964チップを使っており、速度、発色ともに(少なくとも私のマシンでは)非常に良いものでした。増設メモリで4Mまで増設でき、その場合、1024×768フルカラーが表示できる点で、次に紹介するT64ELを凌駕しています。一方、カノープスのPower Window T64ELはVision 964の廉価版のTrio 64を使っておりながら、ドライバと設計の優秀さでPCSKB5に引けをとっていません。ただし、486シリーズだとメインメモリの搭載量が31MBに制限されるます。また、VRAMを2MBしか搭載していないので高解像度での多色表示も劣ります。
両製品とも(特にPCSKB5)、市場であまり見かけなくなってきているのでネットやお店をこまめに回るなどしないと手に入り辛くなっています。
■その他
以降では、私が購入した製品について、レビューしています。
メーカーによって動作保証されているものとされていないものがありますのが、個々の製品の導入は自分の責任で行ってください。
◎I・O DATA製 IDE-98 (IDEバス拡張ボード)
IDE-98は、Ultra SMIT転送によるハードディスクの高速化、あるいは大容量のハードディスクを接続することを目的に開発されています。
対応機種にEPSON 98は含まれていませんが、486MV・586RVともに動作を確認しています。
ただし、SCSIでもそうですが、SMIT方式は、CPUが直接転送を行うので非常に負荷がかかります。そのため、486クラスのCPUではノーマルのPIO転送よりも速度が低下するようです。
そこで、K6-2化した586RVならば多少の効果が見込めるのではないかということで挑戦してみました。
ちなみに、導入方法はマニュアル等に従って行い、特にセットアップまでに問題はありませんでした。
リードで10%、ライトでは最大50%の高速化が見られました。
メモリ周りで若干の低下が見られますが、これくらいの効果があれば十分と言えるでしょう。
486では大容量(4GB超)の使用以外に用途が見つかりませんが、586クラスでは結構使えるのではないでしょうか?
できればFAT32でのテストもしてみたいです。
※WindowsではHD、CD-ROMともに問題なく使えていますが、起動に失敗することが多々あります。この点さえクリアできれば実用性は有りそうですが、このままの起動確立だと、SCSIを利用したほうがいいかもしれません。また、まったく起動しないとの報告もあります。
*** 追加情報 ***
486MUをお使いのサッチンさんから情報を頂きました。
以下はサッチンさんのメールの一部を転載しています。
HDBENCH 2.51 では
800*600 PCSKB5
HDD:ウエスタンデジタル 23200 UATA
ALL 4269
DISK READ 7120 WRITE 5785 です。
どうしたら、こんな値がでるんでしょう?HDの差ですかね。
Lacis
http://www.ksky.ne.jp/~musa/hard/epson_ix.htm
http://www.ksky.ne.jp/~musa/hard/epsonupc.htm
http://www.ksky.ne.jp/~musa/hard/epsonuph.htm
http://www.ksky.ne.jp/~musa/hard/epsonupg.htm
Read | Write | Memory | Drive | 備考 |
2123 | 2541 | 11152 | A:10MB | ノーマル |
2356(111.0%) | 2834(111.5%) | 10981 | A:10MB | IDE-98使用 |
2367(111.5%) | 3827(150.6%) | 11079 | A:10MB | 同メモリマップドI/O転送 |
Read | Write | Cache | Drive | 備考 |
2113 | 2525 | 25316 | A:10MB | ノーマル |
2364(111.9%) | 3811(150.9%) | 22657 | A:10MB | 同メモリマップドI/O転送 |
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