2025年4月19日土曜日

[機器][ゲーム] NEC PCエンジンmini





[機器][ゲーム] NEC PCエンジンmini
これはどう見てもLT。「ポータブルモニターLCD PCエンジン」10月22日発売
2020年10月20日 | sinobintage
<Amazon>
10月22日発売 ETC:PCE用 ポータブルモニターLCD - PCエンジン
<楽天ブックス>
10月22日発売 ETC:PCE用 ポータブルモニターLCD - PCエンジン
*昨年12月に「2020年4月発売」としてアメブロでアップした記事ですが、その後商品の発売が延期され、2020年9月に決定したため7月にgooに転載しました。しかしまさかの再延期があり、ついに10月22日決定で落ち着きましたので7月の記事にさらに加筆・改稿をして再掲いたします。
Amazonのゲームカテゴリーの「予約が開始された商品」のリストに
どこかで見た覚えのあるデザインがと思ってクリックしてみると
なんとPCエンジンの背面にある拡張バスに接続してしようするLCDモニターだった。エンジン愛好家のジジィゲーマーの9割が、この写真を見てすぐに「LTじゃないか」と突っ込みを入れたであろうことは想像に難くない。今年9月の発売直前でAmazonから商品ページが消えてどうなることかと心配したが10月22日に最終決定し、商品ページも無事復活した。以前にも書いたことがあるが、PCエンジンは当時『コア構想』なる
一大プロジェクトを掲げて展開しており、Huカードで遊ぶ本体を中心に
CDロム、カラオケ、携帯ゲーム機など様々な周辺機器が発売されていた。
今更なんの自慢にもならないが、CDと切り離した哀しきシャトルも、
ゲームボーイを小指で弾き飛ばすほどの高画質だったGTも、
不恰好なスーパーCDロム2も、ROMROMカラオケまで我が家にはあった。
しかしLTだけは、LTだけは無かったのである。
発売中 ETC:PCエンジンmini Amazon特集ページ
発売中 書籍:CONTINUE SPECIAL PCエンジン
発売中 書籍:PCエンジンコンプリートガイドデラックス
「PCエンジンLT」の「LT」とは「ラップトップ」の略であり、
その後「PSone COMBO」などにも受け継がれたモニター一体型のゲーム機である。4インチTFT液晶を採用し、価格も99,800円とゲーマーの財布の中身を無視した価格設定に悔し泣きをしたゲーマーも多かろう。LTとCDロムロムを合体させた時の勇姿はメガドライブにメガCDと32Xを乗せた時に匹敵するインパクトを持っていた。今回発売される「ポータブルモニターLCD - PCエンジン」は1万円でLTを擬似再現できる夢のマシン。時代に合わせて、通常のACアダプタだけでなくポータブルバッテリー給電にも対応しているため外出先でのプレイも楽しめる。画面比率切り替えスイッチを装備し、「スタンダード(4:3)」と「ワイド(16:9)」の切り替えが可能になっていたり、「HDMIケーブル」経由でテレビへの出力にも対応するなど痒い所に手が届く仕様になっている。モニターを閉じた姿や表面のロゴまでそっくりでフフッと笑ってしまった。「PCエンジンmini」が接続できれば文句なしだったが残念ながら本商品が接続可能なのは初期型PCエンジン(いわゆるホワイトエンジン、白色本体)、PCエンジンコアグラフィックス、PCエンジンコアグラフィックスⅡの3機種のみ。コナミとは無関係のプロダクトとなので仕方ない。CDロムは動かなくてもHuカードは動くというレトロゲーマーは多かろうしminiに未収録のソフトをHDMI出力でテレビで遊ぶチャンスと考えると良い買い物かもしれない。LTは今でも中古相場で十万円台を維持する超レア商品なので1万円ならばとりあえず買って試したいというジジィゲーマーは相当数いると思われる。採算分岐点がどこにあるのか不明だが、この企画を通して商品化までこぎつけてしまうコロンバスサークルの勇気を讃えたい。

忍之閻魔帳
https://blog.goo.ne.jp/ipod_mini/e/859738c26f6bc9d118724ddb60f9c004
https://blog.goo.ne.jp/ipod_mini/c/579c82f678ec197a3186b4c216290bf7












「No・Ri・Ko」PCエンジンminiには当然未収録の実験ソフト
2020年03月16日 | sinobintage
✔PCE:No・Ri・Ko
1988年12月4日に発売された「No・Ri・Ko」は
PCエンジンCDロム用ソフトの第1弾であった。
ちなみに同時に発売されたのは、カプコンの人気格闘ゲームの移植である「ファイティング・ストリート」。後に「ストII」で空前の格闘ブームを巻き起こすシリーズの元祖である。2018年に「ストリートファイター30thアニバーサリーコレクション」が発売されめでたく現行機でも遊べるようになった。
✔ ストリートファイター 30th 
発売中 NSw:ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション
配信中 NSw:ストリートファイター 30th | オンラインコード版
本体価格だけで6万近くするCDロムを買うか買わないかは
当時まだ学生だった私にとって「欲しいか・欲しくないか」だけでは
決められないほど高嶺の花だった。
✔キングコング2 怒りのメガトンパンチ
発売中 FC:キングコング2 怒りのメガトンパンチ
当時のゲーム業界は「ゲームは大容量であればあるほど良い」という
いわゆる容量信仰がまだ相当強く浸透しておりコナミはそのゲーマー心理を巧みについて「がんばれゴエモン」や「キングコング2」に「出た!2Mビット新製品」などとわざわざ金ピカのシールを貼るほどだった。金ピカの魔力に逆らえなかった私にとって
CDロムの容量(540MB)は無限に広がる大宇宙に等しく、
できるだけ早く新次元の体験がしたくて、貯金をはたいて購入した。
「ファイティング・ストリート」も「No・Ri・Ko」も買った。
「No・Ri・Ko」は家庭用ゲーム機で初めて「しゃべった」作品である。
ファミコン時代から音声合成を搭載したソフトはあったが
しゃべってもせいぜい一言二言が精一杯であり私の知る限りではファミコンの「水戸黄門」があの名調子を音声合成で再現したのが一番長いぐらいではないかと思う。さすがはサンソフト、良い仕事をするな。
レトロゲームについて何か書こうとすると芋づる式に他のソフトの思い出が蘇ってきてなかなか本題に辿り着かんな。「No・Ri・Ko」は「人気の」と付けるには若干抵抗のあるB級アイドルだった小川範子をメインに据えたアドベンチャー。「中山美穂のトキメキハイスクール」ほどガチのアドベンチャーゲームではなく小川範子と1日デートを楽しむ疑似体験ソフトといった作り。ゲームというより、CDロムの機能紹介的な意味合いが強い。今ならVRに対応し実写映像をふんだんに使って作るのだろうがこの頃はまだ生の音声やCD曲をそのまま使えることが最大のウリだった。
「シャーロックホームズの探偵講座」が登場するまで
CDロムといっても実写で動画を長時間流すことは難しく、
パラパラマンガぐらい動けば上等の部類。
「No・Ri・Ko」でも、時折コンサートの模様などが挿入され
小川範子の曲が流れるが、歌番組のような映像ではなく
曲に合わせてスライドショー形式で写真が流れるだけだった。
それでも、当時は大感動したものだった。
ゲームクリアまでの所用時間はせいぜい1時間といったところで、
本体6万+ソフト5,000円で手に入れたソフトとして考えるとコスパは非常に悪い。人によっては「何のつもりだ」と憤慨しかねない内容だが
ブラウン管の向こうから「こんにちは」と声をかけられることの衝撃はあまりにも大きく、もともと歌手としての小川範子が好きだったこともあり
私は「これ1本で元は取ったな」と思えるほど満足したのであった。この感動は皆に伝導しなくてはならないと妙な使命感を抱き、まだ一体型でもなく重量感たっぷりだったCDロムをせっせとあちこちの友人宅に運んでは”上映会”をしていたのを思い出す。皆で「おぉ~しゃべったしゃべった!」「歌も流れるんだ!」と感動を分かち合った。入力したプレーヤーの名前を最後に呼んでくれるのだが一文字ずつ発音するため違和感バリバリで、さほど嬉しくないのもご愛嬌。あえて下品な単語を入力してしゃべらせは盛り上がる不届き者も多くいた。ゲームソフトとしての完成度はさておき、ここから始まっていくであろうゲームの未来像を提示することには成功していた。
✔ 30th Anniversary Best / 小川範子
発売中 CD:「30th Anniversary Best / 小川範子」
その後、小川範子は地道に歌手活動を続ける傍ら「はぐれ刑事純情派」シリーズなど女優として重宝される機会が増え歌手業は徐々にトーンダウンしていった。彼女の声には独特の影があり、いつまでも少女性を失わないビジュアルとは明らかなミスマッチで、しかしそこが最大の武器でもあった。2017年末には30周年記念ベストが発売されている。
(当BLOGでも紹介済み)
「PCエンジンmini」は19日いよいよ発売。

忍之閻魔帳
https://blog.goo.ne.jp/ipod_mini/e/859738c26f6bc9d118724ddb60f9c004
https://blog.goo.ne.jp/ipod_mini/c/579c82f678ec197a3186b4c216290bf7










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