2022年2月4日金曜日

[OS] Android OS for Windows11



[OS] Android OS for Windows11
「Android」アプリがついに「Windows11」へ--知っておくべきポイントを解説
Joshua Goldman (CNET News) 
翻訳校正: 編集部
2022年02月04日 07時30分
ついに「Android」アプリが「Windows」にやってくる。Microsoft、Intel、Amazonの協力により、Microsoftの新しいアプリストアに近くAndroidアプリが並ぶことになりそうだ。Microsoftの最高製品責任者Panos Panay氏が先週に投稿した記事によれば、正式リリースに先立ち、Windows 11でのAndroidアプリの動作を確認するためのパブリックプレビューが2月中に公開される。
AndroidアプリをWindowsでも使うという構想は以前からあったが、ようやく実現することになりそうだ。しかも必要なものはWindows 11だけ、となるかもしれない。
■道のりは長かった
Windows PCでAndroidアプリを動かすための取り組みは10年ほど前から続けられてきた(あれから10年だ)。Microsoftは、Androidアプリや「iOS」アプリをWindowsに移植するためのツールを用意しているが、長い間、アプリ開発者をWindowsに引き付けることができずにいた。しかし近年、Microsoftは戦略を転換し、スマートフォンの体験をPCに持ち込もうとしている。例えばMicrosoftの「スマホ同期」アプリは、AndroidデバイスとWindows 10搭載PCをペアリングし、テキストの送受信や電話の発着信、写真の閲覧、通知の受信などをPC上で実行できるようにしたものだ。Microsoftはスマホ同期アプリを2020年にアップデートし、スマートフォンにインストールされたAndroidアプリをWindows PCで実行できるようにした。この機能はサムスンの協力を得て実現したもので、今のところサムスンのデバイスでしか動作しない。
サムスンはノートPCの開発でもMicrosoftやIntelと緊密に連携した。サムスンの最新ノートPC「Galaxy Book Pro」は、スマートフォンのような柔軟性と同時に、「Galaxy」スマートフォンの機能やアプリにアクセスする機能も備えている。ただし、アプリは直接PC上で動いているわけではなく、別のウィンドウ内で実行されている。
■Intelが実現に寄与
Windows 11の場合、AndroidデバイスをPCと同期させる必要はない。IntelはWindows 11関連の発表の中で、AndroidアプリはIntelの「Bridge」技術を利用して、Windows PC上でネイティブに動作すると述べた。Intelによれば、Bridgeは「x86ベースのデバイス上で、アプリケーションをネイティブに動作させるランタイムポストコンパイラーであり、Windows上でアプリケーションを動作させることができる」という。要するに、MicrosoftはAndroidアプリの開発者にWindowsへの移植を依頼するのではなく、Intelと組むことで、Androidアプリのコードを変えずにWindows 11上で動作するようにしたのだ。AMDやArmを搭載したデバイスの場合は、BridgeがなくてもAndroidアプリを動かすことができる。
■Amazonはパッケージの一部
AndroidアプリをWindows 11上で動かせるように支援したのはIntelだが、こうしたアプリをユーザーのPCに届けるのはGoogleではなくAmazonだ。Windows 11の新しい「Microsoft Store」にはAmazonアプリストアが組み込まれ、両社のビジネスを後押しすることになる。AmazonもMicrosoftと同様に、Androidアプリの開発者にAmazonアプリストア用のアプリを開発してもらうのに苦労していた。Amazonのタブレット「Fire」のOSはAndroidをベースにしているが、Fireを使ったことのある人なら機能面の制限が多いことを知っているだろう。そのため、結局は「Google Play」ストアをFireにインストールするユーザーが多かった。同様に「Microsoft Store」も、品揃えからナビゲーション、支払いまで、使い勝手がいいとは言えない。Microsoftはデザイン変更により、アプリの登録や収益化が容易になるとアプリ開発者たちに約束している。一方、AmazonはMicrosoft Storeに参加し、何億人ものWindowsユーザーとの接点を獲得したことで、アプリストアを通じて利用者を増やす機会をアプリ開発者に提供できるようになった。新しいMicrosoft Storeには、アプリの検索、閲覧、発見機能が統合される。Fireタブレットのように、Androidアプリをアプリストア以外からもダウンロードできるのか、「Google Play開発者サービス」やGoogle Playストアを別途インストールできるのかはまだ分からない。Microsoft Storeに最初に参加した企業はAmazonだが、他の企業が参加する可能性もあるとMicrosoftは言う。
ここにGoogleの姿がないことは意外ではない。結局、Windowsと競合するGoogleの「Chrome OS」は、Google Playストアを通じてすでにAndroidアプリにアクセスできるからだ。問題は、「Chromebook」が登場してから何年もたつにもかかわらず、Chromebookに対応していないAndroidアプリが存在することだ。同じことがWindows PCでも起こらないことを期待したい。
■なぜWindows PCにAndroidアプリを入れるのか
Windows 11は(実際にはWindows 10も)、ユーザーがどのような使い方をしようと、OSやデバイスが同じパフォーマンスを発揮できるようにすることに力を入れている。ノートPCがユーザーに提供する体験は、スマートフォンと同じくらいスムーズで柔軟なものでなければならない。また、同じことをどのデバイスでもできるようにする必要がある。
WindowsでAndroidアプリが利用できれば、生産性やコンテンツ制作、エンターテインメントやゲームに利用できるツールの選択肢が広がる。お気に入りのスマホゲームをノートPCやデスクトップPCで手軽にプレイすることも可能だ(韓国や香港、台湾に住んでいるなら、すぐにでもできる)。その一方で、ウェブを利用するよりもスマートフォンのアプリを使った方が良い体験ができるサービスもある。
WindowsがAndroidアプリに対応することは、OSの機能にユーザーが合わせるのではなく、Windowsがユーザーのニーズに合わせるようになったことを意味する。Chrome OS上でAndroidアプリを動かせるようになったことで、Chromebookの魅力は大いに高まった。この柔軟性をWindowsでも実現できれば、同様の効果が得られるはずだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japan 
https://japan.cnet.com/article/35182968/
 

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