2021年2月7日日曜日

[OS] BeOS






[OS] BeOS
BeOSとは何ぞや?
■BeOSについて('99/4/8改定)
BeOSとは、元Appleの製品開発責任者だったジャン・ルイ・ガセー氏がAppleを退社した後に起こしたBe Inc.で開発された、全く新しいOSです。
動作するプラットフォームはBeが独自に開発したBeBox(現在は製造中止)、PCIバス・アーキテクチャーを採用したPower Macintoshとその互換機、それとAT互換機です。BeBoxとPower MacintoshにはBeOS for PPC、AT互換機にはBeOS for Intelがリリースされています。それぞれの動作環境等に関する情報はBeOS for Power Macintosh Q&A、BeOS for Intel Q&Aを参照してください。
また、少々古い内容ですが私のページでも個人的に翻訳したものを公開していますので、そちらも参照してください。
それぞれの動作環境について簡単に説明すると、Power Macintosh用については基本的にはPCIバス・アーキテクチャーを採用したPowerPC 603/604系の機種のみのサポートで、PowerPC 601を搭載したPower Macintosh 7200シリーズ、NuBus系PowerMacであるPower Macintosh 6100/7100/8100とその互換機(Pioneer MPG-GX1等)では動作しません。またPowerBookシリーズや、680x0搭載機種にPowerPCアップグレードカードを装着した機種についても動作しません。
PowerPC G3搭載機種についても同様に動作しませんが、旧型PCI Macintosh(7300/7500/7600/8500/9500など)にG3アップグレードカードを搭載した機種については、Release 3以降のバージョンであれば動作保証はしないが互換性があることを確認しているとBe Inc.からコメントが出ています。
Intel版については機種ではなく、マザーボードで使用されているPCIチップセットとビデオカード、CD-ROMドライブに依存します。メーカー製PCでBe Inc.によって動作保証されているのは、国内では日立製作所の「Prius 330J」のみとなっています。その他のメーカー製PCでは、標準状態のままでは動作しない場合が多い(ビデオカード等を変更すると動く場合もあるらしい)ようです。ノートパソコンについてはRelease 4以降では不完全ながら動作する機種も現われ始めています。ノートパソコンでの動作については「The Edge」にある「BeOS for note PC」が参考になると思います。
■どんなOSなの?('99/4/8改定)
BeOSの特徴はいろいろとありますが、大きな特徴としては独自のマイクロカーネルを採用し、8CPUまでのマルチプロセッサをサポートしているという点があげられます。当然のことながらプリエンプティブマルチタスクやメモリ保護もサポートし、さらにOS自体を高度にマルチスレッド化することで、高いレスポンシビリティを実現しています。またPowerMac版については、段階的にPowerPCへの最適化を行っているMacOSと異なり完全にPowerPCに最適化されているために大変高速なOSに仕上がっており、同じクロック数ならばMacOSに比べて断然高速です。
ファイルシステムは独自のものですが、他のOSに先駆けて64ビットファイルシステムを採用しています。
GUIはMacOSとWindowsの良い部分を取り入れた、というような感じでしょうか。DR(Developer Release)の頃はBlowser(MacOSのFinderにあたるもの、AAPR(Advanced Access Preview Release)以降ではTrackerに名称を変更)とウィンドウの両方にメニューがあったのですが、AAPR以降ではWindowsと同様のウィンドウ内にメニューを表示する形に変更になりました。
左に見えるのが"Dock"と呼ばれた、システム標準のアプリケーションランチャー
"Dock"は姿を消し、メニューも各ウィンドウに表示されるようになった。上部に見えるのは"Be遠鏡"のひろまささんが作られたアプリケーションランチャー、"LaunchPad"
■入手方法は?('99/4/8改定)
'99/4/8現在の最新バージョンはRelease 4(ただし近日中にRelease 4.1が発表予定)です。CD-ROMはBeBox/Power Macintosh用のBeOS R4 for PPCとAT互換機用のBeOS R4 for Intelのハイブリッドパッケージとして発売されています。日本国内での入手は国内総代理店であるぷらっとホームで購入可能な他、各地のパソコンショップでも取り扱うようになっています。
開発環境については、Release 3まではMetrowerksからBeOS用開発ツールとしてCodeWarrior for BeOS Release 3(Preview Release2用)が販売されていたのですが、Release 4以降ではIntel版はEGCSに変更され(PPC版は従来通りMetrowerks製コンパイラを使用)、PPC版/Intel版共にOSに機能無制限の開発環境が標準添付されるようになりました。
(注1)今でもたま~に見かけるBeOS for PowerMac DR8.2/DR8.3ですが、DR8.2は'97/4/1で期限切れとなり、使用できなくなっています。もし'97/4/1を過ぎてからBeOS DR8.2を購入した人は、とりあえずMacの日付を'97/4/1以前に変更してDR8.2をインストールし、ftp.be.comで公開されているDR8.3 Update Patchをあててから日付を戻せば使用可能です。ただ、DR8.xはちょっと前のバージョンのPreview Release(DR9)やPreview Release 2(DR9.1?)、現在のバージョンであるRelease 4とはアプリケーションの互換性がありませんので、今からインストールするならばRelease 3以降をお薦めします。基本的にはDR8.xを今更買ってもフリスビーにしかなりませんから。(^^;)
(注2)同様に今でもたま~に見かけるCodeWarrior for BeOS Release 3ですが、こちらも今から購入する意味はまったくありませんので御注意ください。
BeWare(BeOS用フリーウェア/シェアウェアをこう呼ぶ)については、BeSpecific 5(BeOS Preview Release3用フリーウェア/シェアウェア集)というものがありますが、Intel版の場合Release 4以降では大幅な変更がされており、Release 3以前とはバイナリ互換性がありませんのでそのままでは使えません。よって、BeSpecific 5に収録されているアプリをIntel版Release 4で使用するには、ソースを再コンパイルしてやる必要があります。
そのあたりがわからない人は、面倒でもBe Inc.のBeWareエリアからダウンロードするか、Release 4用BeWareが収録されている雑誌を入手されることをお勧めします。PPC版については、Release 3のアプリでも概ね動作するようですので利用可能ですが、Intel版の場合と同様に最新版を入手されることをお勧めします。
この他にもPR/PR2用としてBeSpecific 4、PR用としてBeSpecific 3というCD-ROMもあります。これより前のBeSpecific 1/2はそれぞれDR8.x用とAdvanced Access Preview Release用ですので、Preview Releaseでは動作しない(AAPRは動作するものもある様子)ので御注意ください。

Be Free!
http://www.yk.rim.or.jp/~okuno/be-free/jp/intro/About_BeOS.shtml







BeOS for Power Macintosh Q & A 日本語版 ('97/12/9版)
これはBe Inc.が公開している"BeOS for Power Macintosh Q & A"を個人的に日本語訳したものです。もし内容に不備がある場合は,訳者の奥野までお知らせ頂ければ幸いです。
なお,まだ全ての翻訳が終了したわけではありません。「我こそは!」という方がいらっしゃいましたら,ぜひ御支援のほどを...m(_ _)m
量が多すぎて,とてもじゃないけど一人じゃすぐには翻訳できないっす~(;_;)
■一般
Q: 全てのPower Macintoshシステムのベンダーは彼らのシステムにBeOSをバンドルするのか?
A: Beは現在幾つかのPower Macクローンメーカーとバンドルすることを取り決めている。AppleのPower ComputingのMacintoshビジネス買収のため,BeはPowerの顧客に対してBeから直接BeOSを無償で提供している。
また,Beは様々な雑誌へのBeOSのバンドルやイベントでのCDの配布,そしてWebを通した販売を含めた,他の様々なBeOSの配布方法を利用している。あなたは様々なBeOSの入手方法の詳細について,我々のWebサイトで読むことができる:
Q: BeOSはMacOS上で動作するのか?それともその逆か?
A: どちらでもない。BeOSとMacOSが同じシステムにインストール可能な場合,ただ1つのオペレーティング・システムだけが一度に動作させる事ができる。この点に関しては,BeOSはMKLinuxに酷似している。
Power Mac上でのBeOS起動の通常のプロセスにおいては,MacOSの起動を必要とする。ブートプロセスの間に,MacOSはBeの"OS Chooser"機能拡張をロードする。OS Chooser機能拡張をロードする事で,あなたは起動するオペレーティングシステムを選択する事ができるようになる。もしあなたがBeOSを選択すれば,MacOSロードプロセスは中断され,BeOSがマシンを乗っ取ってロードを開始する。
もしあなたが代わりにMacOSを読み込んでも,後でBeOS Launcherアプリケーションを起動する事で,BeOSを開始することができる。BeOS LauncherはMacOSを邪魔にならないところに圧縮して,BeOSを開始する。
あなたのマシンがブートプロセスの間にあなたの選択を待たなくてもすむように,OS Chooser機能拡張はあなたが一番最近に選択したOSブートを記憶して,5秒間待った後にそのOSをデフォルトとして選択するようになっている。
Q: 私は,私のPower MacシステムでBeOSをMacOS無しで起動できるのか?
A: MacintoshハードウェアはMacOS無しでは起動できない。それはハードウェア手続き処理の方法であり,我々はそれを変更できない。;-)
そんなわけで,Power Mac上でのBeOS起動の通常のプロセスにおいては,MacOSの起動を必要とする。ブートプロセスの間に,MacOSはBeの"OS Chooser"機能拡張をロードする。OS Chooser機能拡張をロードする事で,あなたは起動するオペレーティングシステムを選択する事ができるようになる。もしあなたがBeOSを選択すれば,MacOSロードプロセスは中断され,BeOSがマシンを乗っ取ってロードを開始する。
だから,そのシンプルな答えはNoで,Power Macハードウェア上では,あなたはMacOSがなければそれ(BeOSの起動)を実行する事はできない。ただそれを(ブート処理の初期にOS Chooser機能拡張のロードを行う事によって)最小限の使用にとどめている。
Q: どうやってMac ROM回りの情報を取得しているのですか?それを乗っ取るのに,PowerPCスーパーバイザーモードに入る必要はないのですか?どうやってやっているのですか?
A: 我々は実際にはMac ROM"回りの情報を取得"していない。我々は基本的にはそれを無視している。BeOS実行コードにおいては,いかなる方法においてもMac ROMを使用していない。
PowerPCスーパーバイザーモードへ入ることに関しては,我々は喋ってはいけないことになっている。ごめんね!
Q: 私の現在のMacアプリケーションはBeOSで動作するのですか?BeOSはMacintoshソフトウェアを動作させる事ができるのですか?
A: BeOSはマルチプロセッサの全能力と新しいオペレーティングシステム技術を利用できるように初めから書かれたシステムである。新しいオペレーティングシステムとして,BeOSは専用に書かれた新しいアプリケーションを必要とする。MacintoshアプリケーションはBeOSでは動作しない。
我々はMacintoshアプリケーションをBeOSで動作させるため,エミュレータで動作させるか又はアプリケーションをBeOSに移植するのを簡単にするかの幾つかの代案を調査中である。将来この問題に関する詳細をここで見る事ができるだろう。
Q: BeOSのBeBoxとPower Macバージョン間のアプリケーション互換性はどの程度のレベルですか?
A: 非常に高いです。明らかに,Power MacにはGeekPortが無く,スタンダードMIDIポートもIRポートもマルチシリアルポートもありません。ジョイスティックもまた少々トリッキーです。
しかし,我々が試したほぼ全てのBeOSアプリケーションは両方のプラットフォームでよく動作しているようです。
■ハードウェア
Q: どんなマシンがBeOS for PowerMacではサポートされていますか?
A: BeOS Preview Releaseは幅広い様々な603,604ベースのPCI MacintoshとMacintoshクローンで動作しています。ハードウェア互換性に関するもっとも新しい情報は,我々のWebサイトにある互換性ページをチェックしてください:
http://www.be.com/products/beosreadylist.html
このリストはどのMacでBeOSが動作するか,常に一番新しい情報が含まれている。
このリストへの新しいシステムの追加は,我々のPower Computing,Appleと他のPower Macクローンベンダーの友人達から提供される文献とサポートのレベルに非常に依存している。我々は我々がこれまでのところ受けたサポートに喜んでいたが,しかし我々は将来のシステムについて公約をすることはできない。
Q: おい,俺のマシンはリストに載ってないぞ!どうなってんだ?
A: 残念な事に,我々は601ベースのPower Macのサポートに関する難しい決断を下した。古いNuBusベースのPower Macモデルと601のPCIベースMacは全く我々のリストには載らなかった。PCIベースの601MacとNuBus Macのどちらもサポートされないだろう。
オールインワンシステムやPowerBookのような他のシステムは,技術情報とエンジニアリングリソース次第である。とても小さな会社(エンジニアが25人程度の)としては,残念ながら完全に全てのMacintoshハードウェアをサポートすることは不可能である。
Q: BeOS for Power Macが私のマシンに移植されるように,私がBeにできることはあるか?私は6100/7100/8100を持っており,本当にそれを動作させたいと思っているんだけど...
A: 我々は幾人かの6100/7100/8100の所有者をよく知っており,実はこれ
A: NuBusマシンは異なる物理アドレス空間レイアウトを持っている。それらは異なる割り込みコントローラを持っている。それらの所有者の多くが「初期の採用者」である。しかし,我々はどこかでラインを引かなければならなかった。技術的問題は,ちょうどそれらのマシン上でBeOS for Power Macをサポートするのにとても多く伴うのである。どうかこの問題について御理解下さい。
Q: 本当に残念だ...本当に,なぜNuBusベースのマシンをサポートしないの?らはOpen Firmware(それは我々がそのマシンの情報を取得する手段である)を持っていない。これらがごく一部の,我々がNuBusベースマシンをサポートしない技術的理由である。
これは不運な事に,我々のオペレーティングシステムを再コンパイルしてあらゆるPower Macシステムで動くようにすることは,単に技術的経験の問題だけでなく,オペレーティングシステムが動作するマザーボードの詳しい情報を持っていなければならないためである。我々の小さい会社のリソースを考慮し,我々はPCIベースのシステムに集中することに決定したのである。
Q: BeOSは7200や7500のようなPCIベースのPowerPC 601システムをサポートする予定はないのか?
A: ない。我々のエンジニアリング・プライオリティーとリソースでは,我々がこれらのシステムをサポートして,そのうえ今後もBeOSを動かすことは不可能である。それは難しい決断であったが,しかし我々はとても小さな会社(エンジニアが25人程度の)であり,どのように仕事を進めるかの厳しい選択をしなければならない。残念ながら,このことは601ベースのPower MacはBeOSを動作させる事ができないことを意味する。
Q: OK,だからBeOSをPowerPC 601ベースのシステムではサポートしないんですね。しかし,もし私が601マシン上でBeOSを走らせようとしたらどうなるの?(私は,本当にBeOSを動作させたくてたまらないんだ)
何もおこらないのか,信頼できない動作をするのか,それとも壮絶にマザーボードを焼きあげて,ディスクドライブを吐き出すのか?(注:訳全然自身無し(^^;)
A: 最初に,あなたはそれらのシステムにBeOSをインストールすることができないだろう。しかし,たとえそれができたとしても,それは動作しないだろう。BeOSは単にそれらのシステム上では動作しないだけである。BeOSと601ベースシステムの間にはたくさんの技術的作業があり,現在はもしロードを開始しても(しないだろうけど),それはすぐにクラッシュするだろう。
本当に(動かす方法がないわけで),7200上でBeOSを動かす方法を裏で友人達に教えつつ,これを書いている訳ではないのです!
<長田さん&石橋さん,多謝多謝!:-)>
Q: 私はPower Mac 7500を持ってます。あなたはBeOS for Power Macと互換性がないと言ってるけど,私はそれを604プロセッサアップグレードカードでアップグレードしました。私はBeOSを使う事ができますか?
A: 我々自身は全ての異なる604ベースのプロセッサカードはテストしていないが,大部分のカードでは問題なく動作しているとのリポートをユーザーから聞いている。
ただ,多くの異なるプロセッサカードが存在し,多くのそれらがインストール可能な異なるシステムが存在するので,我々はあなたの環境で動作する事を保証はできないと言う事によく注意してください。
(訳者注:うちも7500+Apple純正604/120MHzカードのシステムですが,問題なく動作してます。)
Q: 私はBeOS-readyなPower Macintoshシステムを持っているが,プロセッサカードのアップグレードを考えている。BeOSはNewerのMAXPowrとMAXPowr-MPプロセッサアップグレードカードと互換性がありますか?DayStar nPower 360+と400+カードについては?○○○カードについては?
A: たくさんの異なるプロセッサアップグレードカードが存在し,我々はそれらを考えうる全ての組み合わせの異なるCPUモデルでテストすることは不可能である。我々は限られた資金とエンジニアリングリソースしか持たない,非常に小さな会社であることを忘れないでください!
一般的には,DayStarのnPowerテクノロジーに基づくマルチプロセッサカードはBeOSと互換性がある(そのカードがあなたのMacで動作するなら,である)。NewerTECHのMAXpowr-MPカードもこのテクノロジーに基づいている。我々は様々なハードウェアをテストするにつれて,それらが新しいCPUモデルかプロセッサーアップグレードカードであるかどうかに関係なく,我々のWebサイトにあるBeOS Ready Systemsリストにそれらを追加していく:
http://www.be.com/products/beosreadylist.html
いつものように,我々もBeOS互換性の問題についてハードウェアベンダーと連絡をとるように勧奨する。顧客の需要は,たびたび互換性の決定を動かすためである。我々はハードウェア製造業者のエンジニアリング,又は試験部門からの要求に応じてBeOS CDを送り出すことができて幸せになれるだろう!
Q: BeOSはUMAXのASPDセカンダリープロセッサカードと互換性がありますか?私が私のシステムと異なるスピード(クロックレート)のカードを買った場合はどうか?
A: 両方の質問に対する回答はYesで,BeOSはそれらのシステムと互換性があり,両方のプロセッサの全能力を発揮する事ができるだろう。
この記述に関しては,そのようなASPDカードをサポートする唯一のシステムはUMAXのS900シリーズだけであることを心にとめておいて下さい。あなたはハードウェアベースの制限とその他のUMAXのマルチプロセッサラインに関する情報について,UMAX FAQsを読む必要があるかもしれない。
Q: Perfoma 5200/5300/6200/6300はどうですか?これらはNuBusスロットを持っていないのに,なぜサポートされないのですか?
A: 残念ながら,たとえAppleがNuBus拡張スロットを備えていなくても,これらのマシンはNuBusベースのままなのです。これらのマシンはPerfoma 6360を除いてサポートされないでしょう。(次の項目を見てください)
(訳者補足:Beが言っている"NuBusベース","PCIベース"というのは,その機種のバスそのものがどちらのアーキテクチャベースであるかということを指しているわけです。上記の機種は低コスト化のために既に存在したLC630のマザーボードにPowerPCをくっつけたような仕様であり,そのために古いNuBusアーキテクチャのままのマシンなのです)
Q: Perfoma 6360はどうなのですか?これはほとんどPerfoma 6400であり,こちらはサポートされてますが...
A: 本当に,Perfoma 6360はおそらく良くない名前(番号?)です。それはAppleのPower MacintoshとPerfoma 6400/6500で使われている,Appleの"Alchemy"ロジックボードデザインに基づいている。彼らはまたこのデザインを,Power ComputingやMotorolaを含む様々なMacintoshクローン製造者にライセンスしている。
我々は大部分,又は全てのAlchemyデザインに基づくマシンを,唯一Perfoma 5400(オールインワンユニットは,不運な事に我々にとって問題がある)を例外としてBeOS Preview Releaseでサポートしている。
Q: 8200やUMAX Aegisのようなヨーロッパや極東(アジアのこと)で売られているシステムはどうですか?
A: いくつかのAppleを含むMacintoshハードウェア製造者は,アメリカ市場以外向けのシステムをアメリカで見るのと異なる名前で製造している。時にはそのシステムはアメリカでは他の名前で売られているシステムと同一であり,時にはそれらはその市場特有である。
これらのケースにおいては,我々は簡単にそのようなシステムにテストのために接触する事ができないため,我々がそのシステムをサポートしているか否か,なぜサポートされないか,将来サポートする計画があるかどうかに関して,明確な回答を提供する事は難しい。
例えば,我々が話せることとして,Power Macintosh 8200/120はヨーロッパのみで売られていた。我々がそれらについてチェックした時,AppleのWebサイトからはそれらのハードウェアに関する技術情報が少し,もしくは全く提供されていなかった。我々が様々な情報源から学んだところ,8200は601ベースのPCIシステムで,我々がサポートしておらず,またサポートする予定もない7200に基づいているらしい。だから8200に関しても同じことが言える。
Q: BeOSはPowerPC 750(又はG3)プロセッサを使っているPowerMacで動作しますか?
A: いいえ。現時点ではBeOSはPPC750に基づく完成されたシステムか,PPC750プロセッサアップグレードカードをBeOS Readyシステムにインストールしたかに関らず,それらのシステムとは互換性がない。
Q: Beは将来PowerPC 750をサポートする計画はありますか?
A: 我々はそうしたいが,現在はBeOSにそれらのサポートを追加するのに要求される詳細な技術情報にアクセスできない。我々はこれらの情報をAppleに要求しており,その返事を待っているところである。
Q: それはBeがPowerPC/Power Macプラットフォームを見捨てるということか?
A: とんでもない!現時点では,100%のBeの顧客とデベロッパーはBeOSをPowerPCベースのシステムで動作させている。Beは十分に現存のBeOS Readyシステムを可能な限り長くサポートし続ける予定であり,技術的,経済的に実行可能ならば新しいシステムもサポートする。
Q: Appleは新しいCPUモデル群のリリースを始めたが,BeOS Readyシステムページはそれらの記載についてアップデートされていない。これらのシステムと互換性はあるのか?
A: 我々はBeOSとの互換性を確認し次第,すぐに何とかして我々のWebサイトにあるBeOS Ready Systemsページをアップデートしている。本当に,我々はこのページを保守している!
どんな製造業者からでも,新しいマシンが出るとき,我々は互換性についてそれらを入手ししてテストしなければならず,そしてそのモデルをサポートすることはどのように我々のエンジニアリング努力に影響を与えるかを評価しなければならない。
我々はとても小さな会社(エンジニアが25人程度の)であり,だからテストと評価にもしばらくの間かかってしまう。辛抱強く待ってください。我々はできる限り早くこの情報をWeb上に公開します。
Q: PowerBookや他のMacラップトップについてはどうですか?
A: 我々はPowerBookや(まだあるならば)Macコンパチブル・ラップトップをサポートしたいと熱望している。しかし,ラップトップデザインに固有の非常にカスタム化されたハードウェアへの挑戦は,デスクトップMacintoshとMacintoshクローン向けのかなり標準化されたデザインをサポートするのに比べて非常に困難である。
我々は多くのPowerBookオーナー達がBeOSを彼らのシステム上で動作させたがっているのをよく理解しているが,その技術的挑戦は手強く,現時点では我々は作業を始めるのに十分必要とされる技術情報を持っておらず,またAppleは我々にそれを与えたくないようである。
我々が現時点で言える事は,PowerBook(いかなる種類の)はBeOSのPreview Releaseではサポートされないだろうということである。将来は可能かもしれない。どうかこの問題について御理解下さい。
Q: BeOSは680x0 Macはサポートするのですか?
A: いいえ。680xアーキテクチャに基づく新しいMacやMac互換機が存在せず,またすでに存在するマシンの性能はPowerPCベースのマシンやIntelベースの製品にかなりの遅れをとっている。我々は,我々の限られたリソースをPowerPCベースのマシンやIntelベースのシステムに対して使う事を選択した。
Q: 私のPower Macは1つのCPUしかない。それはBeOSにとって不利になるか?BeOSはマルチ・スレッドになるのか?
A: BeOSはスレッドをプライオリティー・スケジュールに基づく次の使用可能なCPU上へスケジュールする(さらなる詳細は最近のBe Newsletter articleを見てください)。もし使用可能なCPUが1つしかない時は,全てのスレッドはそのCPU上にスケジュールされる。BeOSは本当にマルチスレッドのままであり,非常に反応がよい。
一般的には,我々はPower Macの性能がBeOSでは非常によいことを発見している。特に,ほとんどのPower MacはBeBoxで使われていたものよりも非常にパワフルなチップで駆動されており,我々はシングルCPUの180MHz以上で動作する604eベースPower Macが,現にBeBox 133(MHz)よりも優れた性能を提供する事を発見している。
Q: 私はマルチ・プロセッサの(BeBoxではなく)Power Macintoshを持っている。BeOSは全てのプロセッサの性能を発揮できるのか?
A: もちろん!そうじゃなければBeOSじゃない!
Q: BeOS for Power Macintoshを動作させるのにどのくらいのRAMが必要なのか?
A: 16MBがBeOSにとっての最小のサイズである。他のオペレーティングシステムと同様に,多い方が明らかによい。
Q: BeOS for Power Macintoshにはどのくらいの大きさのハードディスク(又はハードディスクパーティション)が必要なのか?
A: 130MBが最小限のサイズである。これによって,あなたはベースOSとサンプル・アプリケーションをインストールすることができ,仮想記憶が必要とする「スクラッチ」スペースのための場所を残しておくことができる。BeOSと含まれたアプリケーション,そしてデモはだいたい50MBを占め,仮想記憶デフォルト・サイズは80MB(それは変更することができる)である。
しかし,130メガバイトは,あまりあなたにサードパーティBeOSソフトウェア,ムービー,オーディオやその他のファイルのための余地を与えないだろう。ムービーを再生することは我々が本当によくする事であるから,それらのためにあなたのハードディスク上に余地を持っていて欲しい!あなたがBeOSに200メガのHDスペースを与えることができるならば,あなたは本当に我々や我々のサードパーティ・アプリをテストするために置くことができるでしょう!
Q: BeOSをZip,SyQuest,又はJazドライブカートリッジにインストールすることはできますか?
A: できます。標準のBeOSインストールは130メガのディスクスペース(50MBのコードと80MBのVMスクラッチ・スペース)を取りますが,あなたはZipでVMスクラッチ・スペースをより低い数に調節することができる。
Jazカートリッジは1GBなので,BeOSでは何も問題はない。
もちろん,あなたはこのようにリムーバブル・ドライブを使うことについてきちんとしていなければならない。つまり,VMスワップ・ファイルがあり,BeOSが何かをスワップする必要がある時にあなたがそのドライブを取り出してしまうと,いったい何が起こるだろうか?ひどい事が起こるよ旦那さん,ひどい事が。
Q: BeOSはPower ComputingのPowerCenter Proシステムなどにバンドルされた,Adaptec SCSIカードをサポートしますか?
A: AppleのPower Computingの獲得のために,BeはAdaptec PowerDomain FastとWide UltraSCSI PCIカード用BeOSドライバの開発を省略した。このカードは最近いくつかのPower Center ProのようなPower Computingシステムにバンドルされた。残念な事に,Power Computingからの進行中のサポートの喪失とこれらのカードの少ないインストールベースは,Beがこのカードをサポートするために新たなリソースを投資することを非実用的にする。
それらのシステムを使っている顧客にとって幸運な事に,そこには仕掛けがある。BeOSは(ケーブルがAdaptecカードに接続されているよりもむしろ)メインロジックボードからSCSIケーブルで接続されているSCSIデバイスで動作する。BeOSがロジックボードSCSIバスに接続されたSCSIデバイスだけを認識し,Adaptecカードに接続された全てのデバイスを無視するため,あなたはAdaptecカードを取り外す必要はない。
あなたがBeOSに興味を持ち,サポートしてくれる事に感謝します
Q: UMAX/SuperMac E100拡張パフォーマンスカードはサポートしますか
A: SuperMac E100拡張パフォーマンスカードは,高速SCSI接続と100Mbpsイーサネット接続の組合せである。両方とも,機能させるのにはカスタムドライバソフトウェアのサポートが必要である。
現時点では,BeOSはこのハードウェアをサポートしない。しかしながら,我々はBeOSのドライバソフトウェアの開発でUMAXをサポートできればとても嬉しい。BeOSのサポートが顧客のあなたにとって重要であることをUMAXに知らせるようにしてください!
Q: BeOSはApple GeoPortモデムと互換性がありますか?
A: Apple GeoPort Telecom Adapter Podは実際にはモデムではなく,電話線をPower MacintoshのGeoPortシリアルポートに接続するためのラインアダプターインターフェースである。その"モデム"は実際にはソフトウェアであり,Power MacのMacOS下で動作する。
このような訳で,BeOSはGeoPortアダプターをサポートしていない。BeOSの上でモデムを使うには,あなたは完全に実際の(アダプターでない)モデムを持っていなければならない。
このアダプターをBeOSで使う事は不可能だが,Appleがそれを使うソフトウェアを作ってくれるかもしれないことに注意してください。BeはAppleと働いて,彼らをアシストすることができればとても嬉しい。BeOSのサポートが顧客のあなたにとって重要であることを,ぜひAppleに連絡して知らせるようにしてください!
Q: BeOSはApple Expressモデムと互換性がありますか?
A: Apple "Express Modem"は実際にはモデムではなく,ソフトウェアがハードウェアモデムのふりをするもので,Power MacのMacOS下で動作する。ExpressモデムはGeoPort Telecom Adapterや,Appleが作った,いくつかのPerfomaに含まれているような様々な内蔵"モデム"カードで使われる。
このような訳で,BeOSはExpressモデムをサポートしていない。BeOSの上でモデムを使うには,あなたは完全に実際の,ハーフモデムやアダプターではないモデムを持っていなければならない。
このようなAppleの部分的なモデムをBeOSで使うことは不可能だが,Appleがそれを使うソフトウェアを作ってくれるかもしれないことに注意してください。BeはAppleと働いて,彼らをアシストすることができればとても嬉しい。BeOSのサポートが顧客のあなたにとって重要であることを,ぜひAppleに連絡して知らせるようにしてください!
Q: BeOS for Power Macはマルチボタン・マウスをサポートするのですか?
A: 我々はすでにKensingtonの2ボタンと4ボタンADBマウスがBeでよく動作しているのを確認している。我々はMouse SystemsとLogitec マルチボタン・マウスに問題があるのを発見している。
一般的に,もしあなたのマルチボタンADBマウスがAppleの1994年1月のTechnical Note,"ADB -- The Untold Story: Space Aliens Ate My Mouse",に従っているのなら,BeOSはそれらのマルチボタン・マウスを認識するはずである。1994年以後に作られた多くのマウスは,このテクニカル・ノートを支持している。あなたのマルチボタン・マウスのメーカーに接触して確認を取ってください。
コマンド-キー対応が,1ボタン・マウス(Control-Commandが右ボタン,Control-Optionが中ボタン)のために使用可能である。加えて,Trackerはクリック・アンド・ホールド(注:クリックしたままにすること)をコンテクスト-センシティブ・Trackerメニューのために右クリックとして認識する。
Q: BeOS for Power Macはどのグラフィックスカードをサポートするのか?
A: BeOS for Power Macintoshは,ほとんどのグラフィックカードを標準モードで(しかし遅いが)サポートする。我々は現在次のグラフィックス構成にダイレクト(高速な)サポートを提供している。
MacintoshとMacクローンの内蔵ビデオ
ATI Mach 64/Xclaim GA(Xclaim VRやXclaim 3Dはまだである)
IMS Twin Turbo 128 M2/M4/M8
Matrox Millenium
我々は幾つかのグラフィックスカード・メーカーや,BeOS上で異なるグラフィックスカードのサポートを提供するサードパーティ・デベロッパーと作業を行っている。ドライバー・アベイラビリティのアップデートは,BeのWebサイト上でお知らせする。
これらは,BeBoxハードウェアでサポートされたのとは異なるグラフィックスカードであることに注意してください。この件に関する情報はBeBox-compatible graphics cardsリストを見てください。
Q: BeOS for Power Macは16,24ビットカラーをサポートするのか
A: Power Macintoshハードウェア上での動作に関しては,BeOS Preview Releaseは8ビットカラー(256色)と32ビットカラー(24ビットのカラー,8の透過色,そしてMacOSコントロールパネルで"Millions"と呼ばれる)をサポートしているが,16ビットカラー(MacOSコントロールパネルで"Thousands"と呼ばれる)はサポートしていない。
Q: 私のビデオカード(又は内蔵ビデオ)はMacOS側では16ビットカラー("Thousands")をサポートしているが,32ビットカラー("Millions")はサポートされていない。私は8ビットカラー以外のものをBeOSで使えますか?
A: 一般的な話しをすれば,スクリーン上での色深度は,主にあなたのグラフィックスシステムが持つビデオメモリの量に制限される(これには例外もある)。大きなスクリーンは,高いビット深度にするのにはより大きなメモリを要求する。
もしあなたが16ビットカラーをサポートできないビデオハードウェアを持っていて,またあなたがマルチシンクモニターを持っているならば,あなたはスクリーンサイズを減らす事ができる。このことはスクリーンサイズによって使われるメモリを減らすことになり,おそらくあなたに色深度を増やせるだけの十分に余分なメモリを与えてくれるだろう。
例えば,あなたのモニタがMacOSで16ビットカラー,1024×768ピクセルで動作していた(そしてそれは32ビットカラーで動作させるのには不十分である)とすれば,BeOSではあなたは8ビットカラーしか得る事ができない。BeOSスクリーン解像度を,Screen preferenceアプリケーションで800×600ピクセルに減らす事で,あなたは32ビットカラーにするために必要な空きビデオRAMを作る事ができる。(これは私のPower Center 132で動作している)
他の代替案としては,もしメモリの増設がサポートされているならば,ビデオメモリをあなたのコンピュータに増設することである。あなたはわずか1MBか2MBを増設するだけだろうから,VRAMはかなり安価である...
Q: BeOSは同じコンピュータに接続されるマルチモニタをサポートしますか?
A: いいえ,まだサポートしていません。我々は1台以上のモニタのサポートをBeOSの将来のリリースで追加する事を計画しています。この問題に関しては,将来もっと詳細なことがわかるでしょう。
Q: BeOSはPower Macで外部MIDIハードウェアをサポートしますか?
A: はい,BeOS Preview ReleaseはMacintoshのシリアルポート経由で接続される外部MIDIハードウェアをサポートしています。
■インストール
Q: 私はBeOSにとても興奮して,ぜひ試してみたいと思っている。CDをオーダーしたいんだけど,どうすればいいのかを知りたい。それを受け取った時にインストールできるようにするには,私は何をすればいいのか?
A: あなたの興奮はよくわかります。我々もこの製品に興奮してるんです!
最初に,我々は全てのデータをバックアップすることをお薦めします。それは時間がかかるものだが,もしあなたがMacOSハードディスクの第2パーティションにインストールすることを計画しているのなら,特にこれをお薦めします。
二番目に,あなたが正しいハードウェアを持っている事を確認してください。我々のWebサイトで,どのPower MacとPower Macクローンが現在サポートされているかを確認する事ができます。
三番目に,2番目のハードディスクを確保するか,第2パーティションをあなたのハードディスク上に作成してください。(130MBが最小限のサイズです)
Q: なぜBeOSインストーラーは私のPower Center Proのハードディスクが見えないの?
A: BeOSは現時点では全てのPower Mac(のロジックボード)に内蔵されているSCSIインターフェース以外の,いかなる種類のSCSIアダプターカードもサポートしていません。
ですので,BeOSにPower Center Proのどんなハードディスクでも見えるようにするには,そのディスクを内部又は外部の内蔵SCSIインターフェースに接続する必要があります。
Power Center Proは内蔵ハードディスクをAdaptec SCSIカードに接続して出荷しているので,BeOSからそれが見えるようにするには,ケースを開けて,ハードディスクをAdaptecのカードにつながっているSCSIケーブルから外し,CD-ROMドライブに接続されているSCSIケーブルに接続してください。(それが内蔵SCSI接続ケーブルです)
<以下,未訳...>

Be Free!
http://www.yk.rim.or.jp/~okuno/be-free/jp/BeOS_FAQ_J/BeOS_for_PowerMac_FAQ_J.html
http://www.yk.rim.or.jp/~okuno/be-free/jp/setup/BeOS_setup.html
http://www.yk.rim.or.jp/~okuno/be-free/jp/intro/About_BeOS.shtml









BeOS for Intel Q & A 日本語版 
('97/12/11版)
これはBe Inc.が公開している"BeOS for Intel Q & A"を個人的に日本語訳したものです。もし内容に不備がある場合は,訳者の奥野までお知らせ頂ければ幸いです。
■一般
Q: BeはBeOS for Intelアーキテクチャを開発しているのですか?
A: はい,開発しています。詳細は我々のWebサイトにあるプレスリリースを見てください:
http://www.be.com/aboutbe/pressreleases/97-08-04_intel.html
Q: なぜIntel版を開発し始めたか?
A: 我々はいくつかのトップの産業アナリストに調査を依頼したところ,彼らはたくさんのIntelアーキテクチャPCが出荷されていると報告して来た...;-)
実際には,我々の動機は単純である:BeOSを可能な限り多くの顧客ベースに提供し,我々のデベロッパーが彼らのBeOSアプリケーションを売る事ができるBeOSの"シート"を最大限の数だけ提供するためである。プレスリリースを引用する:
"我々の目標はデジタル・コンテンツデザインを行っている顧客の要求に応ずることである -- たとえ顧客がどんなハードウェアプラットフォームを使っていようとも。"と,Jean-Louis Gassee(Be Inc. 社長兼CEO)は述べた。"BeOS for Intelは我々のテクノロジーのアドバンテージに興味を持つ,さらに広がった顧客に対してそのドアを開くものである。それと同時に,我々もBeOSソフトウェアのデベロッパーに対してマーケット -- ビジネスの基盤 -- を広げることができるだろう。BeOS for Intelは,我が社の戦略を加速する事を意味し,また我々はその動きが意味する機会を楽しみにしている。"
Q: 現在BeはIntel版の開発を進めているが,それはPowerPCをもうサポートしない事を意味するのか
A: 違う。我々はBeOS for PowerPCシステム(PowerMacとBeBoxの両方)の開発に,今でも完全にコミットしている。
Intel版のアナウンスの直後に書かれた,Be Newsletterでの我々のCEOの文章を読んでみてください:
http://www.be.com/aboutbe/benewsletter/Issue85.html#Gassee
Q: BeはBeOSを動作させるのにIntelとPowerPCのどちらを推奨するのか?
A: 現時点では,100%のBeの顧客とデベロッパーはBeOSをPowerPCベースのシステムで動作させている。現在,たとえあなたが秘密の握手(???)を知っていたとしても,BeOS for Intelを購入する事は不可能である。だから明らかに,現時点では,もしあなたがBeOSを試してみたいのならばBeOS for PowerPCをお薦めする。
BeOS for Intelを出荷したら,我々はどのIntelアーキテクチャーがサポートされているのか,もっと詳細な情報を含んだBeOS Ready Systemのアップデートされたリストを発表する予定である。その時にはIntel,PowerPCベースのシステムのどちらでも,あなたの好きな方を使う事ができる。
Q: BeOS for Intelアーキテクチャはいつ出るのか?
A: 手短にいえば(そして我々はそれが一番役に立たない解答であることもしっている),"準備ができたら"。
Boston Be Developer's ConferenceでデモされたBeOS for Intelアーキテクチャのバージョンは,移植された初期のバージョンである。我々はその時から多くの進歩を遂げたが,まだ我々にはやらなければならないことが多くある。我々は試験的に1998年の早い段階でのリリースを計画しており,今のところ計画に沿って進んでいる。しかし,あなたは(そして我々も)ソフトウェア開発の現実を知っているだろう。
詳細がわかりしだい,我々は明確なアナウンスを発表する。
Q: BeOS for Intelがデベロッパーやベータテスターに提供されるのはいつか
A: 8月のBeDCで紹介したBeOS for Intelアーキテクチャのバージョンは,まだデベロッパーに配布するのでさえも十分ではなかった。我々はその時から多くの進歩を遂げたが,我々はまだ我々の小さなグループのトップベータテスター以外には,ベータテストのタイムフレームを示す事はできない。
我々はデベロッパーが彼らのソフトウェアを出荷する前に,BeOSの新しいリリースで動作させる時間が必要であることを十分に理解している。いつ,どうやってデベロッパーが最初のBeOS for Intelを覗き見ることができるかは未だ未定である。しかし,新しいニュースが入りしだい,我々はここかIntel Infoメーリングリストに公開する:
http://www.be.com/users/intel_info.html
Q: BeOS for Intelアーキテクチャの価格はいくらになるのか?
A: 現時点ではなんとも言えない。BeOS for Intelが次のメジャーリリースの一部としてPowerPC版と同時に出された場合,現在の$49.95という価格は変わるかも知れない。
しかしながら,我々の目標はBeOSをできる限り多くの"シート"に増やし続けることであり,あなたは価格がその目標に含まれている事を期待していいでしょう。(訳自身無し(^^;)
Q: もし私が今BeOS for PowerPCを購入したら,BeOS for Intelも受け取る事ができるのか
A: この質問に関しては,我々はまだ決めていない。決まりしだいここで発表する。
Q: 私はIntel版のベータテスターになれますか?
A: 現時点では,我々は今以上のベータテスターを必要としていない。我々は一般的に最初に我々のデベロッパーに配布し,その時に幅広い配布方法を公開する。しかしながら,これが変更になる場合はWebでアナウンスするので,こまめにチェックしていてください。
Q: ソフトウェアはBeOS for IntelとBeOS for PowerPCの両方で動作するのか?それとも異なるバージョンが必要になるのか?
A: BeOS for IntelはBeOS for Intel上でコンパイルされたソフトウェアだけが動作する。両方のプラットフォームで動作する"FAT"アプリケーションは存在しない。(残りは省略)
■ハードウェア要求
Q: BeOS for Intelはどんなハードウェア上で動作しますか?
A: 我々は基本的なPC ATスタンダードのコンポーネント:ロジックボード,2シリアルポート,1パラレルポート,PCIグラフィックスカード,HDDのIDEインターフェースを公平にサポートできると確信している。
これら一般的なプラットフォーム以上についてはまだはっきりしていない。我々は8月の開発中のバージョンを公開した時よりも多くのことが分かっているが,まだ公式なBeOs ofr Intel向けのBeOS Ready Systemリストを公開できない。
さらに詳細な質問に対する解答は以下でチェックして,我々が話すことができる詳細を確認してください。
Q: どのIntelアーキテクチャーのプロセッサでBeOSは動作しますか?
A: 今のところ,Pentium, Pentium Pro, そしてPentium IIのシングルプロセッサシステム,それとPentium ProとPentium IIのマルチプロセッサシステムのサポートを予定している。
互換性はプロセッサ自身よりもむしろマザーボードデザイン(正確に言えば,コアチップセット)に依存している。だから,上記のプロセッサのシステム全てで必ずしも動作するとは限らない。
このことはまたBeOSがAMD K6のような,幾種類かの互換プロセッサシステム上で動作するであろうことも意味している。現時点では我々はこのような互換性を保証する事はできないが,将来は保証できるだろう。
最後に,我々は今のところCyrixプロセッサベースのシステムでは問題があるのを発見した事を注記しておきます。
Q: BeOS for Intelは"Merced"プロセッサで動作しますか?
A: 出荷されてない製品について語るのは馬鹿げた事です。(注:思いっきりハショりました~(^^;)
Q: どのロジックボードがBeOS for Intelでサポートされますか?
A: これはほとんど答える事が不可能な質問です。Intelアーキテクチャーのマザーボードは莫大な数が存在します。
一般的に言えば,BeOSはBeOSによってサポートされているプロセッサとチップセットに基づく大半のマザーボードをサポートします。
さらに補足すれば,ここに我々がBeOSでテストした幾つかのロジックボードのリストがあります。もしあなたがプロセッサとチップセットの組み合わせよりも明確なことを知りたければ,これが役にたつでしょう。
注意:次の内容はBeOSをこの仕様で出荷するということではありません。また,Beはこの情報に基づく,いかなる購入決定に関してもお答えする事はできません。このセンテンスをもう一度よく読んでください。
Tyan dual Pentium II (Tahoe)
SuperMicro P6DKF Dual Pentium II motherboard
Intel Providence motherboard
Intel Portland motherboard
Intel Atlanta motherboard
Q: BeOS for Intelはどのコアチップセットをサポートしますか??
A: 一般的に言えば,新しければ新しいほど良いです。現時点では,BeOS for Intelアーキテクチャーは次のチップセット上で動作する予定です。(でも次のパラグラフをよく読んでください)
注意:次の内容はBeOSをこの仕様で出荷するということではありません。また,Beはこの情報に基づく,いかなる購入決定に関してもお答えする事はできません。このセンテンスをもう一度よく読んでください。
Pentium(single):430HX,430VX
Pentium Pro/II(single):440FX,440LX
Pentium Pro/II(dual):440FX
Q: BeOS for Intelはどのグラフィックスカードをサポートしますか?
A: サポートされるグラフィックスカードの最初のリストは非常に限られている。我々はさらにこのリストを成長させるつもりであることを心にとめておいて下さい!
注意:次の内容はBeOSをこの仕様で出荷するということではありません。また,Beはこの情報に基づく,いかなる購入決定に関してもお答えする事はできません。このセンテンスをもう一度よく読んでください。
Matrox Millennium, Millennium II, and Mystique
Trio 32, 64
S3 Virge
Q: BeOS for Intelはどのサウンドカードをサポートしますか?
A: この質問に対する解答はまだ調査中である。詳細がわかりしだい明らかにします。
Q: BeOS for IntelはどのようなSCSIサポートを持っているのか?
A: Intelアーキテクチャ上では,SCSI規格はMacintosh/PowerPCアーキテクチャに比べて非常に劣った規格で実装されている。このことがIntelベースシステム上でのSCSIサポートを難しくしている。我々の最初のSCSI実装は,市場の時間的制約により限られた物になっている。
注意:次の内容はBeOSをこの仕様で出荷するということではありません。また,Beはこの情報に基づく,いかなる購入決定に関してもお答えする事はできません。このセンテンスをもう一度よく読んでください。
我々は現在,PC上で動作する大部分のAdaptec製SCSIカードをサポートする予定である。しかし,Future Domainチップを使用したAdaptecカード(例えばAHA-2920)はサポートされないだろう。
Q: BeOS for Intelはどのネットワークカードをサポートしますか?
A: 注意:次の内容はBeOSをこの仕様で出荷するということではありません。また,Beはこの情報に基づく,いかなる購入決定に関してもお答えする事はできません。このセンテンスをもう一度よく読んでください。
DECと3ComのPCIベースEthernetカードはサポートされるだろう。
Q: BeOS for Intelは私のラップトップ上で動作しますか?
A: もう一度言いますが,今はまだ,特にラップトップモデルについて明確な返答をするには時期尚早である。
BeはBeOSをIntelアーキテクチャのラップトップ上で動かす事に,とてもとても強い興味を持っていて,それらをサポートするように勤める意思がある事は確実である。噂では(我々は肯定も否定もしない;-),Beは11月のComdexでBeOSを日立のラップトップ上で動作させて見せたと言う話である。(あ,うんうん,我々がやったんだった :-)
Be自身のセールス・マーケティング副社長が275ポンドのデモ環境(そしてそれは保護のためのケースを必要とする)を空港や地下鉄で運ぶ事で地獄を見たので,あなた方は我々がこの仕事を成し遂げるモティベーションを持っていると確信していいですよ。;-)
Q: BeOS for IntelはVirtualPC,RealPC,又はSoftWindows上で動作しますか?又は他のPCエミュレータでは?
A: 最初の解答としては,なぜそんな事をやりたいのですか?仮に動いたとしても,その性能はひどいものでしょう。そんなシステムでは,あなたのBeOS体験は貧弱なものになってしまうでしょう。
2番目の解答としては,おそらく動作するだろうが我々はそれを約束はできないということです。そして,上記の理由により,これはBeOS for Intelの設計目標ではありません。だからあてにしないで下さい...
<ひろまささん&長田さん,多謝多謝!:-)>
Q: どうやってBeOSをインストールするのですか?専用のハードディスク上,それともハードディスクのパーティション上ですか?BeOSは拡張領域から起動できるのですか?
A: インストールと起動についての詳細は,現在明らかにできることではありません。だからその解答としては,まだ答えるには時期尚早ということです。1ヶ月くらいしたらまたチェックしてください。
■デベロッパーの質問
Q: 私はIntelアーキテクチャシステム上のBeOS向けに開発を行えますか?
A: もちろん。BeOS for Intel又はBeOS for PowerPCが動作する全てのシステムにBeOS向けの開発を行う能力があります。
Q: 開発環境は何になるのですか?CodeWarrior for BeOSですか?
A: まさにその通りで,CodeWarrior for BeOSがBeOS for Intelで動作しています。
Q: PowerPCからIntelへのクロスコンパイルは可能ですか?IntelからPowerPCへは?
A: それは確かに我々の意図するところであり,目標です。PowerPCからIntelへは最初のBeOS for Intelで利用可能になります。IntelからPowerPCへのクロスコンパイレーションは最初のリリースでは提供されませんが,計画しています。
Q: あるハードウェアプラットフォームから他へのBeOSソフトウェアのポートは,どの程度簡単に行えますか?
A: もしあなたがアプリケーションレベルのソフトウェアについて話をしているのなら,その答えは「とても簡単」です。我々は我々のサンプルアプリケーションの多くが何の修正も要求せず,単に再コンパイルするだけで動作することを確認しています。
そして我々はそれがデベロッパーに出荷された時に,エンディアンネスの問題を別とすれば,あるハードウェアプラットフォームから他へポートするのは異なるプロセッサターゲットで再コンパイルするだけで簡単にできると予想しています。
ハードウェアの直接のインターフェースなどのドライバや他の低レベルソフトウェアのデベロッパーについては,もちろんさらなる作業が必要になるでしょう。
Beのエンジニアは最近それらのトピックをBe Newsletterの中で書いているので,詳細やヒントを知りたければ一番新しいのをチェックしてみてください。(私が書いたものとしては,issue #102が発行されています)
http://www.be.com/aboutbe/benewsletter/index.html
Q: え,"エンディアンネス問題"?それって何?どう悪いの?
A: 「エンディアンネス」というのは,異なるプロセッサー(例えばIntel x86とPowerPC)がデータを内部的に表現する方法を意味します。基本的には,二つの異なるやり方,リトルとビッグがあります。Intelはリトルを採用しており,一方のPowerPCはビッグを採用しています。(註:正確には,PowerPCはリトル,ビッグのどちらもOKなのですが,BeOSがビッグエンディアンを採用しているという事です。ちなみにMacOSもビッグエンディアンです)
「問題」はあなたがデータを一方のシステムから他方のシステムへ移したいといった場合,つまり,ワード・プロセッシングファイルをBeOS/PPCシステムからBeOS/Intelシステムや,更に言えばWindows/Intelシステムへ移動したい,といった場合に発生します。プロセッサーのエンディアンネスが変わるために,このデータは読めなくなる場合があるわけです。
幸運にも,エンディアンネスの問題は広く理解されており,上手く書かれたソフトウェアはこれを考慮しています。この問題について既に考えを巡らせた事のある(そして,解決策を含んだ多くの文書が存在しています)デベロッパーにとっては,これがつまづく原因になる事はありません。
Beはバイトスワッピング(註:データをそれぞれのエンディアンに合う形式に変換する事)などを行う幾つかの関数を(註:BeOSのヘッダファイルbyteorder.h内のマクロとして)含めており,これらはエンディアンに依存しないコードを書くために,広く使う事ができます。また,我々はこの問題に関して幾つかのニュースレター向け記事を書いています:
YABSA -- Yet Another Byte-swapping Article, By Bradley Taylor
Will Your DATA Look Like ATAD?, By Bradley Taylor
<長田さん,多謝多謝!:-)>
Q: BeOS for Intelとfor PowerPCではプログラミングAPIは同じですか?
A: はい,事実上同じです。実装はもちろん全く異なっていますが,アプリケーションレベルソフトウェア・デベロッパーにとっては全く同じでしょう。
Windowsとの互換性
Q: BeOS for Intelでは,Windowsソフトウェアは動作しますか?
A: BeはBeOS for Intelアーキテクチャで同一のマシン上での複数のオペレーティングシステムのブート(多くの人が今日Windows95,WindowsNT,Linuxなどで行っていること)をサポートする予定である。だから,あなたがWindowsアプリケーションを必要とする場合,単にWindowsを起動すればよいだけのことである。
BeOS for Intel下では,Intelプロセッサー用にコンパイルされたBeOSアプリケーションだけが動作できる。デベロッパーは単純に再コンパイルするだけで,アプリケーションをIntel上で動作させる事ができる。
我々は現時点では,BeOS for Intelアーキテクチャの最初のリリースでWindows互換ソリューションをBeOS内部に提供する計画はない。しかしながら,幾つかのサードパーティが,特定の技術の提案を含めて明らかにそのようなソリューションに興味を示している。
我々は調査を続けており,そのような製品の開発に興味を示したサードパーティと仕事ができるといいなと考えている。
Q: BeOS for IntelではFAT(DOS/Windows)やNTFS(Windows NT)ファイルシステムをマウントすることができますか?
A: それは返答するのはまだちょっと早すぎる。しかしながら,我々はユーザーがMacintosh HFSボリューム上のデータにアクセスできるのが非常に嬉しいと分かっているので,BeOS for Intelのユーザーが同様のユーティリティを作るだろうと予想している。

Be Free!
http://www.yk.rim.or.jp/~okuno/be-free/jp/setup/BeOS_setup.html
http://www.yk.rim.or.jp/~okuno/be-free/jp/intro/About_BeOS.shtml

















0 件のコメント:

コメントを投稿