2003年3月5日水曜日

[OS] MacOS8





[OS] MacOS8
MacOS8.5の評価
とりあえず不満点
スクリプティング対応エディタが無くなっている、しかしSimpleTextは全くAppleScriptに対応していない。
どないせーっちゅんじゃ。
Appleは本気でAppleScriptを普及させようと思ってんのかね。
大体MacOS8.5発売と同時に参考書籍が発売されてしかるべきなのに、出る気配もなし。
それでヘルプには「詳しくは参考書籍をお買い求め下さい」みたいな事が書いてある。
だから、それがないっちゅーの。
スクリプト編集エディタがスクリプタブルになってないのが、なんというか間抜けなのだが、今度のバージョンアップでも間抜けなまま。
他にもスクリプタブルになっていない物が多い。まずAppleが作ったアプリケーションがすべてスクリプタブル(さらにはレコーダブル)になるのがAppleScriptを普及させるための第一段階とも言えると思うのだが。
スピードが速くなったとはいえ、アプレットを立ち上げて終了する時間はそれなりにかかるので、実行時間が比較的短いものでは、極端に高速化した感じは無い。
大体、もとが遅すぎたんで、やっと「使っても良いかも」という程度になったとも言える。高速なハードを使っている人には、実用速度と言えるのかもしれないが。
日本語で書かれた用語説明が用意されていないのは少々厳しい、世界同時リリースのための犠牲になったのは想像に難くない。
でも、まぁ英語でも良いかという気もする。ただし、もう少し判りやすく書いてくれないと困る。
スクリプト編集エディタで表現形式が英語しか選べなくなっているのは、予定通りで当然なのでそれはいいのだが、書式設定で英語フォントを選ぶと、解説文が文字化けしてしまう。中途半端に日本語化されているのがバレバレである。
また、未だにスクリプト編集エディタに検索・置換機能が付かないのは納得行かない。
■バグは直ったの?
以前アイコンを標準の物に戻すスクリプトを書いたが、何故だか8.1ではうまく動かなかった。
これは試してみると直っていた。
あと、有名なところで、ウィンドウを全て閉じるスクリプトが働かないということがあったが、それは修正されているのだろうか。
tell application "Finder" to close every window
おおっ、閉じる。ちゃんと直ってるじゃ無いの。
構文通り書いているから、閉じるのが当たり前なんだけどね。
他にも色々試してみないと判らないが、結構バグは修正されているようだ。
Appleの事だから抜かり無く(笑)新しいバグも入れてきているとは思うのだが、まぁ、それはおいおい判ってくること、今は修正されたバグに喜んでおこう。
■喜ばしい点
PowerPCネイティブだけあって、大量の一括処理をする場合は、てきめんに速くなっている。
それから幾つかのコントロールパネルや機能拡張、Apple システム・プロフィール、ファイル検索、ヘルプビューアがAppleScriptに対応したことは当然の事ではあるが、よりAppleScriptがシステムと親密になったと言える。
フォルダアクションという新しいイベント項目が追加され、かなり面白い使い方ができるようになった。
これらの強化策により、AppleScriptがOpenDocのように突然放り出される心配は殆ど無くなったと言えるので、安心してソフト開発ができる。
日本語の扱いが少々改善されたようで、日本語フォントに\をつけて修正する必要が無くなっているようだ。
ファイルを選択してコピーし、スクリプト編集エディタで「参照をペースト」を実行することでファイル参照を簡単に得ることができるようになった。これは便利。
AppleScriptヘルプのできが比較的良いので、入門には使える。
で、結局
やっとAppleScriptは使う気にさせる程度の機能を持ってきたと言える。
MacOS8.5を導入した人はAppleScriptを積極的に使っていかないと損をする。自分で一からスクリプトを組む必要はないが、フリーのアプレットなんかをどんどん使うべき。
スクリプトを組む前に「DropletMaker」を使って、大体の感じを掴んでみるのも良い(宣伝)
様々な部分で強化されているので、AppleScriptを使うのならば、絶対MacOS8.5にするべき。
日本語表現形式が使えなくなったのは残念だが、より安定し対応アプリケーションのリリースもスピーディーになるはずなので、ここは受け入れてしまうのが賢いだろう(自分は最初から英語形式で入ったので、この点に関しては気楽なもんだな(笑))
今日はここまで。
[10.27.98]
    
AppleScript/Diary
http://member.nifty.ne.jp/ton_b/AppleScript/Diary/011.html


























リファレンス作ってみる
やべぇよAppleScript
えーMacOS8.5がリリースさりれて、すでに四半期が軽く過ぎたのだが、いまだにまともなリファレンスが出る気配がない。
ダメだこりゃ、やっぱしAppleはユーザーに支えられてきた歴史のためか、宣伝、教育して広めていこうと言う気持ちが無いわ。
しょうがないから、自分で作ってみた。半端で無い労力を使ってしまった、アホか、わたしゃ。資料がないので、手前で解析するはめになって、スゲー大変。
とりあえず、Finderの用語説明をヘルプビューア形式にしたが、そこで気付いたことを並べてみることにする。
整頓したのね
用語説明のカテゴリ分けがかなり変わっていて、一生懸命整理しようとした跡が見られる。
基本的には以前の用語と一緒みたいだけど、私ときたら以前のもよく分かって無いからな(笑)
テキスト関係の用語が無くなっている。どういうこと、スクリプト対応エディタが無いから?
ともかく、以前より分りやすくはなっているようだが、相変わらず愛想のない、地球人が書いたとは思えない難解さだ。
クラス関係って継承される訳ね
以前の用語説明にはクラスの属性(プロパティ)の継承関係が明記されていなかったので、そのクラスで実際に使える属性がよく分からなかったんだけど、今度の用語説明で分った。
例えばfolderはitemの一種で、itemが持っている属性を持っていて、その上にfolder独自の属性を持っている。
いまごろ気付くなんて遅すぎるって気もするが、最新のコンピュータ言語事情に詳しい人ならともかく、素人は全く気がつかないと思う。
統一感がないなぁ
どうもカテゴリ毎に執筆者が違うようで、かなり用語の使い方に違いが見られる。
それにクラスの書き方がけっこうバラバラで、混乱する。
international textとtextとstringにはほとんど差は無いと判断して、訳は全て「文字列」に統一した。
integerとrealとnumberの使い分けもイマイチ不明なことが多く、明らかに実数と言うところ以外は「整数」ってことにした。
他にもいろいろと書き方や用語に不統一感があるんで、適当にまとめたが、余計なことしてしまったって気分もなきにしもあらず。
私の理解が進んで無いこともあり、まだ、整頓しきれない。
基本的な読み方を解説しておかないと、私が作ったHTMLもまともに読めない感じだ。
かなり整理したつもりではあるのだが、基本クラスや演算子の解説が無いと初心者にはつらいと思う。
とりあえず、狩野正嗣さんのAppleScript Lab.で、学習していただくのがよろしかろう。
膨らむ不安
雑誌をぱらぱらと見てみると、AppleScriptをちゃんと解説しているのは、ASCIIそれも林信行さんだけって感じだ。
マジやべーっス。
どうもMacOS8.5でのAppleScriptの普及に、Appleは失敗したと判断してよさそうだ。
AppleScriptをやっているWebページがもう少し密接な関係をもって、盛り上げていく必要があるかもしれない。
私自身あまり理解が進んでいないのが不安だが、HyperCardとAppleScriptの連係をメインにした記事でも書いて、ハイパーカードパークに組み込んでもらうのがいいかもしれない。
今日はここまで。
[02.02.99]
    
AppleScript/Diary
http://member.nifty.ne.jp/ton_b/AppleScript/Diary/011.html
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