[ゲーム][LSIゲーム] バンダイ,北斗の拳(1985)~対戦型LSIゲーム
北斗の拳
北斗 VS 南斗 対決5
HOKUTONOKEN
LSIGAME DOUBLEPLAY /バンダイ
Written BY T鈴木
■アタタタタ!
1985年、もう完全にファミコンが世間に浸透しきった頃、すでに多くのメーカーが電子ゲーム業界から撤退した中、バンダイはいまだFLゲームを発売し続けていました。
「ガンダム・テキサスコロニーの戦い」「スペースハリケーン」・・・・およそ一般の人たちは聞いたことがないタイトル。あきらかに発売時期を見誤り、当然のごとくさっぱり売れなかったFLゲームたち。
その中にこの「北斗VS南斗対決5」はありました。
知らない人はいないと思われますが、オリジナルは武論尊原作、少年ジャンプ連載の大人気漫画です。リアルな画風、人間が砕け飛び散る表現、斬新なセリフなどで、日本中に大ブームを起こしました。
■199X年
上の画像を見ての通り、両側にモニターのある対戦型の本体です。同社「Uボート大作戦」を踏襲した形ですね。VSコンピューター戦はもちろんのこと、VS人間としても遊べます(その場合、北斗と南斗に分かれて遊ぶことになります)。
「対決5」の名の通り、5つのゲームパターンが用意されています。それでは、各ゲームパターンを紹介していきましょう。
■相手より先に敵を倒そう
ゲーム1「北斗百烈拳」
技のスピードをマスターし、北斗百烈拳を鍛錬するゲームです。
敵が左右に移動するので、真中に来たときにパンチを連続HITさせましょう。
ちなみに右がケン(北斗)で左がシン(南斗)です。相手より先に敵を倒しましょう。連打よりもタイミング命!(と思う)。
■動く秘孔を正確に突け!
ゲーム2「北斗七死星点」
画面中央に現れる秘孔を見て、正確に突くゲームです。
秘孔はランダムに移動するので(ええ~)、その方向にレバーを倒してボタンを押しましょう。どこが「七死星点」なのかも謎ですが、南斗であるシンも必死に秘孔を突いているのがいい感じです。
■敵が攻撃してくるぞ!
ゲーム3「交首波顔拳」
基本的にはゲーム1と同じですが、敵が攻撃してきます。
どこが「交首波顔拳」なのかというと、左右に逃げる敵をレバー操作で真中に移動させることができるからです(多分)。
■いよいよ直接対決!
ゲーム4「ブラッディークロス」
いよいよこのゲームの真骨頂、ケンとシンが己の技すべてを駆使して戦います。レバー上下で敵の攻撃をガードしましょう。
相手を画面はしに追い込み、パワーインジケーターがすべて点灯する前に秘孔をすべて消せば勝利です。2人対戦が熱い!
■すべてのゲームを勝ち抜け!
ゲーム5「対決5」
ゲーム1~4を順次勝ち抜いていく総合ゲームです。
すべてクリアすると、レベルアップしてゲーム1から始まります。
■あたたたた!
一片の悔いなし・・・・か!?
この「北斗の拳」、FLゲーム終末期に出たものとしては、ちょっと寂しい出来ですね。
何よりキャラクターが小さいので、原作の持つ絵の躍動感、迫力が再現しきれていないからです。
バンダイはこれまで「FLフリスキートム」や「FLクレイジークライミング」など、FLの名作を多数発売してきましたが、後期になるほど物足りない出来になっていくのが残念です(会社的にそれほど力を入れていなかったのでしょうか?)。後期になるほど素晴らしいゲームFLを開発していったエポック社とは対照的です。
とは言え、存在自体なかなかの珍品ですので、FLコレクターは押さえておくのもいいかもしれませんね。
週刊電子ゲームレビュー
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kiden/densigame2/shu.hokuto.htm
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