2023年4月28日金曜日

伊集院光/桜花一紋: ChatGPT,AI社会談義〜AI化社会の行方を考える

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伊集院光/桜花一紋: ChatGPT,AI社会談義〜AI化社会の行方を考える
TBSラジオJUNK/『伊集院光・深夜の馬鹿力』
2023.4.17(火)     
この番組長く聴いてると出てくる名前なんだけど,「桜花一紋」って,これは芸名というか,芸人じゃないから芸名ではないか…高橋さん,僕とそんなに歳の差のないおじさんがいて,このおじさんはVRの事とかめちゃめちゃ詳しいんですけど。VRのアプリとかも作ってる人で, 人が良くて社交的だから,VR周りの業界にいろんな知り合いの人がいて,1〜2回/月ぐらいのペースで集まって,駄弁るっていうか,目的もなく「最近こうだよね」「今のVR業界ってこんな感じだよね」みたいな話をして。
■シェアオフィスへ行く
サロンみたいな…「サロン」ていうとキンコン西野君のイメージ強すぎて(笑),『煙突街のプペル』のチケット買わないと入れない感じすごいしちゃうけど,そういう会合があって,スケジュール合うと呼んでもらうんだけど,ついこないだもそういう集まりで,「Chat GPT周りの人がいっぱいくるから,伊集院さんも興味あったら来ませんか?」って言われて,凄い行きたかったんだけど行けなくて,「そこでいっぱい面白い話が出たから」って,「高橋さん,出た話の概要をお聞かせくださいよ」って,高橋さんのシェアオフィスに夜出かけてった。すごいなと思ったのが,シェアオフィスには高橋さんと俺しかいないんだけど,延々6時間駄弁った(笑)
「Chat GPTってこれからどうなるんスか?」「俺はこうなると思うけど…」「…そういえば …」みたいな話ずっとしてて。シェアオフィスなんだけど,日曜の夜だからガランとしてて。そのシェアオフィスは何畳位の広さあったかな…フットサルのコート半分位の大きさのところにデスクの区画が6区画位あって,個人事業主だったりとか会社だったりはするんだと思うんだけど,そのシェアオフィスの端っこに,目にVRゴーグルをかけて,口にもVRゴーグルをかけたダブルVRゴーグルの人が,黙ってずっと座ってる。そんで俺と高橋さんは一角に座って話し始めて,6時間中の4時間後位に,そのダブルVRゴーグルの人がゴーグル外した。だけど,俺からしたら,ダブルVRゴーグルのARの可能性あるから(笑) CGの可能性もあって,本当はそこにはいないんだけれども,どっかの人が立体映像で出てるだけの可能性もある。その人がゴーグルとってその口のゴーグルとって喋り出した時にびっくりしたんだけど,「うるさくなかったですか」って訊かれたから,俺からしたら,オフィス来て4時間黙りの人で,うるさいも何もと思ったら,口につけてるゴーグルは,最新の喋ってるの全部ミュートできる機械なんだね。
半分はアナログの…何て言うのか,あのサッチモがトランペットを練習する時,隣が「うるさいよ!!お前は!! いつもプップクプップク!!広島市民球場でやれよ!馬鹿野郎!」「すいやせん」って,あれと同じ方式のサイレンサー。口の周りをゴムで取る完全に密着してて外に音が漏れないっていうヤツと,その中の音をとりあえずマイクに載せるためのゴーグルの組み合わせのものだったけど,そのミュートっぷりがスゲェ完璧で。スゲェと思ったのは,VRゴーグルで他のアバターの人達とかなりデカい音で熱い議論して会議をしてる人だったらしくて,スゲェ世界だなと思って。シェアオフィスみたいな所って,同時にいろんな会議が行なわれてて,もっというと,こっちの人は会議をやってんだけど,こっちの人はVTuberの中身をやってます見みたいことあるから,そういう事に使える機材らしい。俺が思ったのは「うわ…家で大声でエロチャットやりたい」って(笑) とてもじゃないけど近所に聞かれたら困るようなエロチャット(笑) そのマシン付けて。スゲェなと思ったのは,その日は日曜日だから,シェアオフィスには桜花一紋さんと俺とその人しかいないけども,何なら,そこで全員ゴーグルつけてそれぞれ別の場所で行われている別のメタな空間で行なわれている会議に参加してるみたいこともあるっていうスゲェ世界だなって思った。
■ゲーム配信
「未来ギャグボール」。特定の人とだけは会話ができるギャグボールみたいもんですよ。それこそ,このスタジオで前で笑ってる河野かずおなんかは,ゲーム配信をやってるじゃん。カミさんの稼いだ金で買ったプレステ5と,カミさんのほぼ稼いだ金で買ったパソコンを使って,カミさんの稼いだ金で払ってる通信でYouTubeゲーム配信やってるじゃないですか(笑) カミさん疲れて寝なきゃなのに,ゲーム配信の時間来ちゃったりした場合,ああいうゴーグルっていいよね。外観は口に謎の機械付けてる外観にはなるんだけども,もうチンパンジーのお面のゴムマスクの中にアレ仕込んで,無口なチンパンジーとして画面に映るとか色々出来るんだろうね。でもなんかこれはちょっと便利なやつだなって思ったりしましたね。
そんな中で配信の話でちょっと印象に残ってるのは,ゲームの生配信の方の事でちょっと思ったけど,最近は「ゲーム配信をしてもらった方が,そのゲームを買う人も増えるだろう,知名度も上がるだろう」ってことで,昔に比べるとメーカー側も相当寛大になってて,一個一個のゲームで,ゲームについて,例えば「このゲームは配信OKだけど,『ネタバレあり』っていうタイトルを必ず入れてください」とか「このシーンは使わないでください」とか,多いのは「投げ銭やスーパーチャットはもらえない仕様にしてください」みたいな,ちょっと条件クリアするとやっていいですみたいな流れっていい事だと思うけど,「法人もしくはプロダクションに所属している方はこちら」とかっていうのが割とあって。それは別条件で,俺だったらホリプロを通して「ホリプロからこれを配信したいんだけど」っていうのやり取りしてくださいってなるわけ。俺はその意味わかんなくて「なんで?」ってなる。一般の人と分けられる理由がわかんなくて。一般の人の規約に「ゲームのキャラクターを改ざんして卑猥なことをさせたりとか駄目ですよ」「キャラクターとかに敬意をもったプレイでないと駄目ですよ」とか色々あるんだけど「タレントとかがプレイしたほうがより人気でんじゃね?」ってちょっと思ってて。タレントはタレントで人気が出るし,メーカーもゲーム売れるしとか思うけど,すごい細かく細かく交渉してからじゃないと駄目なんだよね。メーカーによるけど,「自分が配信したい日から数えてメーカー側の何営業日前までに,どういう形でやるのかを出した上で,許可を受けた上でこういう©を入れてください」みたいなの。だけど,俺は思いつき人間だから。3日後の事なんか考えたことないんだから(笑) しかも「マットレスずれてる…元通りにしよう」って思いついてからマットレスを元に戻したのが1日半後だからね。それ位のやる気が持続できない人からしてみると,3営業日前に「これを生配信をしたい」って申告なんて無理。今現在の僕のYouTubeは,基本的に突然,登録してる人だけに配信行って観てもらうものだから,できないじゃんって思うわけ。で何をそんなに閉める必要なんだ?って思うけど,なんかその話を桜花一紋さんにしたら「マァ,でも自分たちがヒイヒイ言いながらゲーム作って,末端のエンジニアまですごい豊潤にお金が行く行かないってのはまた別の話になってる時に,ユーザが横から出てきて,それを使って金儲けされるちょっと嫌じゃないですか」みたいな。「嫌って思う気持ちも分かりませんか」って。それはわかる。こっちがヒィヒィいって流してるラジオを,リスナーがお金を取ってYouTubeに出してたら,やっぱりそれは嫌だから,それちょっと分かるって言う話と,あと桜花さんの話って,良い悪いみたいな結論に極端に行くことはほとんどないんですよね。「そういう気持ちは分かりますよね」っていう事と,「最近読んだ本で‥」みたいな抜粋情報も教えてくれるんだけど,要は「嫉妬の気持ち」…「『自分が損してないけど,むしろそのゲームの宣伝になるなら自分達も得してる。だけどそれ以上にあいつらユーザが,なんかこう自分たちの作ったゲームのおかげで得をするのは嫌だな』っていう意識,嫉妬の意識みたいなものが,猿にもあるっていう実験結果があるんです」って見せてくれたのが猿の実験で。お互いがアクリル板で仕切られてる二匹の猿がいて,片方の猿にはボタン押すとどんぐりが落ちてくる。1回ボタンを押すとどんぐりが落ちてくるっていう装置が付いてる。そいつがボタン押すと,仕切られた透明アクリルだから,もう一匹の猿にも見える向かい側の別の猿の前には,同じタイミングでりんごが落ちてくる。そうすると「俺はどんぐりを食べて,あいつは重そうなりんごをモリモリ食ってる」と。それを何度もやってるうちに,「俺がボタン押すとどんぐりなのに,あいつは何もせずりんご食ってる…」って事に気づいて,空腹になっても我慢してボタン押さなくなるらしい。なんかスゴい。なんかその本に書いてあることはちょっと一回置いて,「他人がどうどうしようとか別に,自分が空腹になる事は損なんだから,しかもアイツがりんごを貰う事で自分のどんぐりが減る訳でもない。だから冷静に考えるなら,自分がどんぐりをコンスタントにもらった方がいいっていう選択をしたほうがいいですよ」っていう本なんだけど,そういうことをいっぱい抜粋してきて,なんかこう僕に教えてくれる人で。教えてくれる人でね。その後 AI についての事がおもしろくて。おもしろで話とよくわかんなくなっちゃうことなんだけど,「AIが世の中にいっぱいはびこるというのが良いのか悪いのか?」みたい事を,やっぱり良いか悪いかの話ではなくて,予想される事を言う。「こういう事がありますよ」みたいな話をしてくれて。
■ChatGPT,AI社会
ChatGPTでいうと,恥ずかしい話,ChatGPTがよくわかってなくて。 新しい検索エンジンの事かなとか思ってて。なんかこう普通に聞くと,そのざっくばらんに打った質問も「玉袋の裏にちっちゃい赤いポツポツ出来てんだけど,俺死ぬの?」位の精度で言った質問に,AIがいろんなところから情報を集積して,検索結果を口語で「そのプツプツは七色だった場合は2時間で死にます,ただ赤いだけのプツプツなら,かぶれてるだけかもしれないけどね」そういう感じの検索エンジンの事をいうのかと思ったら,もっと広く,「AI」っていう概念の中の一形式が「ChatGPT」で,皆が使える一般化したAI。そのChatGPTを使った検索の使い方がありますよみたいな基本から教わりつつ,「AIとかが世の中に出てきたらどうなるのか」あと「三田寺理紗ちゃんどうしてる?」とかいう話ししてて。
ありとあらゆる所でAIが活用されて,しかもAIがどんどん性能良くなってく。あとよく言われるのは「AIに仕事を取られちゃう危険がある」みたいな話するじゃないですか。ちょっと話はズレるかもしんないけど,今,タクシーがアプリで呼べるようになって,メチャ便利。家の前の路地まで来てくれて,アプリにもう「目的地=TBSテレビ」って入れとくと,黙っててもTBS テレビに行ってくれるみたいな,めちゃくちゃすごいけど,全く会話はない。座席に座って,「篠岡です」って頼んだ俺の名前の確認だけあったら,「高速使いますか?」位言うかな?それぐらい言って「下道で」って言ったら,もう黙ってTBSの玄関についてるような状態ってすげーなと思うけど,これでいいの?みたいな。難しいのは,僕もそんなに喋りたいわけではない。喋りたいわけではないんだけど,なんか昔は「ずっと黙ってるもんなんだなー」って思うから,例えば桜が咲いてたら「結構桜散っちゃってますね…」とか「咲きましたね」なんて言うじゃん。運転手さんも別に喋りたくないけど「そうですね,何日か前にちょっと遠距離が入って,○○行った時にはまだかなり咲いてましたよ」なんて言う。お互い面倒くさい。面倒くさいから,こんな事はあってもいいのかどうかよくわかんないんだよね。でもゼロでいいのか?っていう問題。うちの芸人草チームに,芸人やりながらタクシーの運転さんやってる男がいて,その男に訊くと,同じ感想で。ドア締めて,そのまま行って着きましたっていう感じが,カロリー的には楽だけど,全く喋らない不気味さみたいなことに対して「これでいいのか?」的な。人とコミュニケーション取るのが苦手な人が「いやいや,たくさんコミュニケーションを取らなきゃならないことが苦痛だからこれをなくしてもらう方がいい」っていうのはすごくよくわかります。僕も元々そうだったから,すごくよく分かるんですけど,「じゃあそれがゼロになりますけど大丈夫ですか?」って言った時に,大丈夫なのかな?人間?っていう。なんか「篠岡です」だけ言って無言で着く…これは次のステップとして,自動運転で行くようになるための一個手前のヤツだと思うんです。昔のその「正直この運転手さん…俺は寝たいんだけど」って思ってるんだけど「中日ドラゴンズの森野の背番号,何ですかね?」「…急に?」「イヤ伊集院さん野球好きだから」みたいな(笑) そうなるともう森野の背番号気になっちゃって気になっちゃって。その時代ケータイないから「森野,何度も変わってんだよな」って(笑)いう感じが好きだった訳じゃないんだけど,無で行って無帰ってきて,でしかもこれは次のAI化社会に向けての馴らしっていうか,その今AIはさすがに細かい運転はできないけれども,だから人間がやらなきゃいけないとか人間がいるっていうこの感じが,なんか俺のイメージは,運転席に配線だらけの脳みそが置いてある感じ。「準AI」「準人間」みたいなところに押しやられてるような感じ。便利なんだけど,大丈夫なのっていう。
なんか多分それはいろんなことに言えるのは,タレントになって,若いうちは,「伊集院さん伊集院さん…」っていう時代はある。人間関係面倒くさいなっていう時期はあるわけですよ。あと会社だと,入社後の若い時は,仕事は大丈夫だけど人間関係面倒くさいっていう時期があるから,コミュニケーションはZoomで行った方が楽だとか,メールで送る方が早いとか思うんだけど,長く経つと,今度はこっちに用事がなくなってくるから,こっちに関係を持とうっていう人が全くいなくなった時に,無で大丈夫か?っていう。
それがちょっと俺の不安みたいことなんだけど,それを桜花一紋さんに訊く。「AI化がどんどん進んでくと何が起こるんですかね?」って。「まず第一に起こることとして」って話だけど。「特に伊集院さんの業界とかで,まず第一におこる事」って。まず,アナウンサーってどんどんAI化していくじゃん。そうすると,まずNHKの朝のテレビ観てると「ここから先はストレートニュースは人工音声でお送りしてます」って言って,何の問題も無く人工音声で,細いコメントとかをすることもない所謂どストレートのニュース,何十秒かのニュースっていうのを咬む事もなく完璧に流す…当たり前だよね,そのニュースを伝えていくじゃん。それからおそらくだけどADさんのやる仕事とかが,AI にかなり取られていくだろうっていう。ADさんの仕事で未だにあるのは,流したいCDをダッシュで取りに行くっていう仕事があったりとか,あとはこれはディレクターの仕事が半分とADさんの仕事が半分だけれども「この辺でちょっとムーディーなクラシックが欲しいんだけど何枚か出してくれよ」みたいなこととか「流行ってる曲の中出してきてくれよ」みたいな,特にディレクターセンスを入れるまでもない,これ位のテンポの曲を出して来てくれって言うようなことを,ADさんがさせられることが多いじゃんか。そうすると,これはかなりAI化が早い。テンポとタグを入れて,「ムーディー」とかを入れていくと,もうそのレコード室も何もデータが全部そのままミキサーに入るようになってるから,これは要らなくなってくだろうと。あと例えばだけど,長い番組の中の一コーナーで,時間が決まってたりするものに関しては,例えば若いADに「オマエ,ここだけキュー振ってみろよ」とかいうこともまだあるじゃん。でもこういうアクシデントが絶対起きないような場所は,全部AIになると,所謂修行期間はゼロになり,大丈夫か?っていう部分。ストレートニュースの時間の決まっていてコメントやアドリブ生が全く入らないものは次々とAIに読まれるものに関してでも,アナウンサーは生で読んでいくから,じゃあ中堅になった時に,どのニュースで行くか寸前までわからない上に,次のニュースが来るまでの強弱をちゃんと整えてくれみたいな事やるアナウンサーって,TBSラジオでもいっぱいいたけど,次の原稿が来るまで,スピードを落として読むみたいな事を名人ってやるのよ。こういうスキルって,下積みの時代に「詰まんねぇニュース延々読まされて…」って,おそらくスキルが上がってくる頃だけど,そこをAIがやっちゃうと,このプロセスが抜けちゃう訳じゃん。その下積みの時代がないまま,年齢だけ中堅になるし,多分ADさんの修行みたいな事も,修行って言葉が今の時代に好かれない事もよく分かってる。よく分かってるんだけども。
うちのディレクターは金子で,その向こうに吉井というADがいて,さらにこの吉井が他の番組のディレクターになるから,さらに新しいADの吉井2って呼んでますけど(笑) これからディレクターになる吉井1は,今まで金子ディレクターの背中をずっと見てきたっていう。こっちの角度から言うと,前に金子ディレクターがいて,後に吉井ADがいるから,実際は金子君の見てない隙に,後ろで中指を何度も金子の方向に向けて立てている吉井1を見ているけれども(笑) 2度程斧を振り上げている吉井1を見ているけれども(笑) そこはAIのAD ができちゃうとさ,やんなくても良くなってきて,なんとなく「次の何分の曲出して」っていうのもAIに用意されていくみたいになっていくじゃん。そうすると,ADはどういう感じでディレクターが仕事してるのかは一切見ないまま勤務年数でディレクターになっていくとすると,どっかで,今いやいやでも修行をずっとやってきて中堅ディレクターになった人が枯渇したところで,次が入って来ないとか,あとそのそれはChatGPTでもそうなんだけれども,
ChatGPTは,もう何万枚もあるイラストから良い所取りしながらイラストを作ってくわけじゃん。今までウサギのイラストを描いた人いっぱいいるから俺が「かわいいうさぎ」って入力すると,その通りのイラスト出てきたり,あと「マシンガンのようにポロ糞を発射しているうさぎ」ってやるとそれが出てくる。「すごい勢いでうさぎのポロ糞を発射するプーチン」って入れると,出てくる。だけど,これはどっかで一次ソースが無くなるっていう事で。新しいものができて,その新しいものを一から描いて,ネットに差し出す人っていうのがイラストレーターは全員要らなくなった後に,枯渇がくるっていう。これがやりがい詐欺だったりとか,パワハラだったりとか,そういう事と絡んでるから,すごい難しい問題なんだけれども,師匠がめんどくせえなと思ってるカバンを運ぶようなことをやる代わりに,特等席で落語が聞けるみたいなことが基本のラインじゃないですか。僕の師匠(円楽)が言ってくれた「開口一番で,お客さんの前で一番最初にやるのを俺が滑ったらどうしようと思ってるかもしんないけども,お前がどんなに客席の温度をマイナス何度まで下げても,俺の芸で常夏に戻せる」って言われれば,ここで俺は滑ることが出来るじゃん。で難しいのは,自分も落語に入ってきた時は,自分もすぐ凄くなれると思ったし,そこそこもう喋れるって思って入ってきてるけど,やってみると駄目だったりとか,5年経ってみるとあの頃はひどかったっていうことになるから,だから思うけど,多分入社当初に「ADやらなくてもすぐディレクターになれる」って思ってるかもだけど,多分そうもいかないと思うよって言ってるけど,自己評価はみんな高いけど絶対そうは行かなくって,あまり苦痛じゃなかったりとか,余計なストレスをなるべくかからない方式がいいけども,やっぱりなんつーのかな…スキルアップをしながらいる期間みたいのを機械に奪われるとするならば,なんかそれは相当大変だなって思う。結局はさらにもっと進化しちゃって,誰も働かなくていい世界がもし来るんなら,まあまあそれはおめでたいことだけれども,でもそれはそんなに早くないよね。今言ったような,タクシーの運転さんが半機械化してくみたいな,オートマチックに一旦なってから機械になってくのと一緒で,多分その歪みの人は絶対いるんだよね。先代の圓楽師匠は,一門のトップで,ある日突然「全員真打」って言い出した。本当は前座二人目が真打なんだけど,ある日全員真打になったんだけど,全員が着物をたたむっていうよく分かんない現象が出てきて,そこでもう弟子を取らないって言いだしたから,完全に下積みが枯渇したんだよね。それとスキルもない真打がいっぱい出たりとか,そういう現象が出来てくるんだっていう。もちろんいいこともいっぱいあるし,そこで見せてもらった新しい編集ソフトのデモみたいなのも,俺らは音の編集がもっと簡単なんだけど,映像の中に入ってる音を文字化して,文字の切り貼りで,インタビューやって,長くなってつまらない事言ってんなっていうところを,文字の方を切っちゃえば映像の方も切れるっていうシステムのさらに上で,何が写ってるかっていうのを判断して,要するに,ここに大谷翔平が映ってるっていう事を判断して,その「大谷翔平の写ってるところの前後1分ぐらいを白身だけに,3時間の映像をしてくれ」って言うと,その通りやってくれる感じとか。もうミュージックビデオなんて,もうほぼほぼ,今までのミュージックビデオの在り方…その画面の忙しさとか,ああいうものを分析してやれるようになったりとか。なんかこっち側からすると,すごい楽しいこととか,もういっぱい待ってるはずなんだけれども,年取ってくるとそういう新しい技術を「俺等の時代来た」とは思わないから,なんかこう,なんとか理不尽ながらもやり過ごしたものがゼロになる可能性のが高いと思っちゃうから,多分俺は不安の方が多いとは思うけど,そうかそういう事か…っていう。今後下積みがなくなるのはいいことなのかもしんないけど,下積みはさせてもらえないっていうか。今までADからディレクターになってる人はセーフって言うか…だから吉井1はセーフだよね。吉井2は微妙。吉井3に関しては,そんなに吉井雇わなくていいんだよ(笑) そんなことを5時間ぐらい話して。あと「このデリバリーの中華,痺れ成分多すぎません?」って1時間話してました。

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