2020年7月15日水曜日

[市場] 不破雷蔵: ラジオの普及状況をさぐる





[市場] 不破雷蔵: ラジオの普及状況をさぐる
不破雷蔵: ラジオの普及状況をさぐる
ラジオの世帯単位での普及状況をさぐる(2020年公開版)(不破雷蔵)
ラジオの世帯単位での普及状況をさぐる(2020年公開版)
不破雷蔵 | 「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌からなる4大従来型メディアの中で、先の東日本大震災の際に大いにその存在意義を見直されたラジオ。かつては多くの人が心の友にしたであろう存在だが、最近では聴く人も少なくなっているとの話もある。そのラジオに関する世帯ベースでの普及状況を、総務省が2020年5月29日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」(※)の公開値を基に確認する。
■若年層の単身世帯が2割台
示すのは回答者の世帯におけるラジオの保有状況。なお機器そのものは存在していてもお蔵入りなどの理由で過去1年間に一度も利用していない、あるいは自前での調達ではないものは該当しない。要は今現在でも利用しているラジオが自宅にあるか否か。
全体では4割台の世帯がラジオを保有していることになる。しかし
20代世帯で3.3%、
30代世代で16.2%、
40代世代で35.0%。
50代以降で50.0%以上、
70代世代は75.0%以上
の世帯が保有している計算。この動向を見るに、昔からラジオを保有し聴いている世代はそのまま維持しているが、若い世代は必要性の観点などから親元から離れて暮らすようになってもラジオは購入せずに生活している実情が透けて見える。あと10年も経過すれば、その時の30代の保有率も(今現在の20代がそのままシフトして)数%となるだろう。あるいは必要性が無くなったことから廃棄し、さらに落ち込みを見せるかもしれない。
世帯構成別では若年層の単身世帯が2割台と低い値。また、高齢者を含む世帯が一段と高い値を示していることから、高齢者における保有率が高いことが再確認できる。 世帯年収別では特段傾向だった動きは無し。金銭的余裕によってラジオの保有率に影響が生じることは無いようだ。
■大都市や周辺で低め
あまり深い意味は無いかもしれないが、都道府県別の保有率の実情を示したのがグラフ。 明確な傾向だった動きは見いだせない。
あえていえば東京都や大阪府などの大都市やその周辺で低め、東北地方や中部地方で高めな感はある。
もっとも低い値を示したのは愛媛県・山口県の34.5%、
高い値は秋田県の60.5%。
あるいは東北地方で高い値が出ているのは、先の東日本大震災で存在意義が見直されたことの名残だろうか。

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