2022年6月2日木曜日

[市場] PlayStation Vita(PS Vita)が近日中に国内出荷完了

[市場] PlayStation Vita(PS Vita)が近日中に国内出荷完了
PlayStation Vitaが近日中に出荷完了、ソニー携帯ゲーム機に幕
NewsInsight
2019年02月20日 17:11
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の携帯ゲーム機「PlayStation Vita(PS Vita)」が、近日中に国内出荷を完了することがわかった。
現在のところ後継機の計画などは発表されておらず、「PlayStation Portable(PSP)」から続いたソニーの携帯ゲーム機の歴史が途切れることになる。
PS Vitaは、2004年に登場したPSPの後を継ぐ形で、2011年12月17日に発売された携帯ゲーム機だ。幾度かのマイナーモデルチェンジをしながら現在まで販売を続け、途中には「PlayStation Vita TV」といった派生製品も製品化された。現行モデルのPCH-2000シリーズは2013年から販売されていたが、2019年中に国内出荷を完了することになった。ちなみに、従来機のPSPが国内出荷を完了したのは2014年で、その2年後にネットワークサービスを打ち切っている。
発売当時には、無線LANに加え3Gにも対応したオンライン機能、高画質な有機ELタッチパネル、据え置きゲーム機「Playstation 3」相当のゲームタイトルが遊べるなど、性能志向の携帯ゲーム機として話題を呼んだ。同じ年には任天堂から裸眼立体視による3D体験を特徴とした「ニンテンドー3DS」が登場しており、携帯ゲーム機市場の覇権を争うライバル関係であった。
携帯ゲームの主流がスマートフォンに移り変わって久しいが、当時のスマートフォンはアップルで言えば「iPhone 4S」で、Xperiaは「Acro」、GALAXYは「S II」といったあたりが最新機種であった。ゲームタイトルも「アングリーバード」などが流行っていた時代だ。ゲームタイトルの購入方法も、メモリーメディアや光学メディアに収録されたパッケージ製品を店頭で買う時代から、オンラインでデータを購入することが一般的な時代へと移り変わった。
プレイステーションのゲームが遊べるスマートフォン「Xperia PLAY」なども
PS Vitaが終了する一方、周辺では、PS5などとしてPlayStation 4の後継機の開発が進んでいるという観測が頻繁に流れはじめた。また、今年3月のゲーム開発者会議「GDC」ではGoogleがゲーム関連の発表を予定しており、その中身が家庭用ゲーム機のハードウェアではないかという噂も聞こえてきている。
    
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2022年5月30日月曜日

[機器][スマホ] Amazon FirePhone


[機器][スマホ] Amazon FirePhone
「発売2カ月で100円に値下げ、1年で販売終了」アマゾンがスマホ事業で盛大にスベったワケ 
PRESIDENT Online
2021年10月27日 16:02 (配信日時 10月26日 11:15)
2014年にアマゾンが発売したスマートフォンの「ファイアフォン」は、発売からたった1年で販売中止になった。なぜ失敗したのか。学びデザイン社長の荒木博行さんの著書『世界「失敗」製品図鑑』(日経BP)より一部を紹介する――。
2014年7?25日、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンにあるAT&Tの店舗に展示されている、新しいAmazon Fire Phone。オンライン小売業のアマゾンが独自に開発したスマートフォン「Fire Phone」が、米国でAT&T限定で販売された。2014年7月25日、アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンにあるAT&Tの店舗に展示されている、新しいAmazon Fire Phone。オンライン小売業のアマゾンが独自に開発したスマートフォン「Fire Phone」が、米国でAT&T限定で販売された。 - 写真=EPA/時事通信フォト
見た瞬間ワンクリックで即購入
2014年当時は既にiPhoneやアンドロイドベースのスマートフォンが乱立している時代でした。この競争が激しい市場において、遅れて参入したアマゾンは、どのような勝ち筋を描いたのでしょうか。
このファイアフォン(Fire Phone)というスマートフォンの最大の特徴は、「電話もできる携帯レジ端末」と表現されるほどの「買い物体験の向上」にあります。
具体的には搭載された「Firefly(ファイアフライ)」という機能です。
この機能を活用すると、スマートフォンのカメラでDVDや書籍の表紙を撮影することで、すぐにアマゾンのウェブページでレビューを読んだり購入したりできるようになります。さらにはカメラだけでなく、テレビや映画、音楽などをファイアフォンに聞かせることで、コンテンツを特定し、すぐに購入することが可能になるのです。
つまり、ファイアフォンは、実空間にあるもの全てをスキャンの対象にするツール、とも言えるでしょう。
もちろん、単なる検索機能であれば、アプリ上ではそれほど難しくないかもしれません。
しかし、このファイアフォンの特徴は、検索から購入に至るまでのシームレスかつスピーディな動作にあります。当然、この裏側にアマゾンの巨大なデータベースがあるのは言うまでもありません。
つまり、膨大な商品画像やコンテンツデータのストックがあるため、認識できるものの種類が多く、かつ次の瞬間ワンクリックで即購入できるものの種類も多いということです。「1億を超えるアイテムを、いつでもどこでも1秒で認識できる」と当時アマゾンのCEOだったジェフ・ベゾスは語りましたが、このシームレスな体験はアマゾンでしか実現できないことでした。
世の中を丸ごとショールームに変える
私たちの購買活動の利便は向上しつつありますが、検索から購入までの過程には、検索作業やアプリの横断など、「わずかな障壁」が存在します。その代表例が、iOSのキンドルアプリからはいまだにコンテンツを直接買うことができない、という制約です。
これは、アップルがアプリ開発者向けの規約で、アプリ内から直接デジタルコンテンツを購入させることを禁じているためで、アマゾンにとっては厄介極まりない処置です。
アマゾンはこのようなあちこちに散らばる購入体験上の障壁を完全に取り去ることを目指しました。それが「電話もできる携帯レジ端末」と言われるファイアフォンの本質です。
また、当時は消費者が小売店の店頭で実物を見てからネットで購入する「ショールーミング」と呼ばれる消費行動が台頭してきた頃でした。ファイアフォンには、「世の中を丸ごとショールームに変える」という狙いがあったのです。
当時のアメリカでの小売売上高に占めるネット通販の比率はわずか6%。つまりネット通販のポテンシャルは巨大です。この「ショールーミング」の可能性を睨んだファイアフォンというデバイスにはアマゾンの大きな野心があったのです。
発売わずか2カ月で100円程度に値下げ
しかし、アマゾン側の期待とは裏腹に、発表直後、市場や業界の反応は否定的でした。その背景には、iPhoneやギャラクシー S5といった強力な先行者の存在がありました。
言わずもがな、スマートフォン市場は最も競争の激しい市場の1つです。GAFAと呼ばれる大手プレイヤーでさえ、ハードウエアにおいて成功したのはアップルのみ。フェイスブックもグーグルも参入しては撤退したという苦い経験を持ちます。
2014年7月に発売したものの、やはりアマゾンの想定した通りにはならず、9月にはファイアフォンの価格を199ドルから99セント(100円程度)に引き下げるという発表をして世間を驚かせました。アマゾンのサブスクリプションサービス「アマゾンプライム」1年分(当時99ドル)の利用権は引き続き特典として提供されるので、価格においては無料以上のメリットまで提供したのです。
しかし、それだけの対応をしても、アマゾン自身のサイトの購入者評価でも5段階中の3にとどまるなど消費者の反応はいまひとつ。電池の過熱や持続時間に対するハード面の不満も少なくありませんでした。
他方で、同じ9月にはアップルによるiPhone6が発売となり、市場におけるファイアフォンの人気は急速に下火になっていきます。
なぜファイアフォンは失敗したのか
翌10月、アマゾンは第3四半期決算を発表し、ファイアフォン関連の損失として1億7000万ドルを計上するとともに、ファイアフォンの在庫8300万ドル分を保有していることも明らかにしました。計算上では、この段階で数十万台のファイアフォンが売れ残ったことがわかります。損失計上処理ということから、アマゾンは発売して3カ月後のこのタイミングで、公にファイアフォンの失敗を認めた形になりました。
そして、もはや話題にも上らなくなった2015年9月というタイミングで、アマゾンはファイアフォンの販売中止を公表します。その販売期間はわずか1年。当初の大々的な発表とは裏腹に、市場に注目されないままの、ひっそりとした終幕となりました。
カリフォルニア州パロアルトのアマゾンオフィスに掲げられたアマゾンのロゴ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/hapabapa
では、なぜファイアフォンは失敗したのでしょうか。それは端的に言えば、ユーザーがスマートフォンに求めるものとのズレがあったということにあるでしょう。
アマゾンの「買い物をよりシームレスにする」「世の中全てをショールーム化する」という野望は、ユーザーには受け入れられませんでした。
斬新な「世の中ショールーム化計画」
ユーザーにとっては、スマートフォンにおける「買い物」の位置付けは、その他多くの機能のうちの一部分でしかありません。もはや1日のうちで最も多くの時間を共にしてると言っても過言ではないスマートフォン。そのスマートフォンで買い物が少し便利になったからといって、簡単に買い替えるでしょうか。
もちろん、アマゾンの視点に立った際、自社サービスとユーザーをつなぐスマートフォンという大きなミッシングピースを埋めたいという課題意識は理解できます。
スマートフォンを起動させ、アマゾンのアプリを立ち上げ、キーワードを入力して注文する(さらにデジタルコンテンツの場合は、アプリからサファリなどのブラウザに移行してから注文する)という何重にも存在するステップから解放されたい、というユーザーの声はアマゾンにとって切実な課題でしょう。
さらに言えば、販売されている商品のみならず、世の中に存在する全てのものを注文可能にするという「世の中ショールーム化計画」という野望は数年経った今でも斬新に感じます。街中を歩いていて「欲しい」と思った瞬間にアマゾンで決済が済んでいる、という直感的な導線を作ることは、いまだにアマゾンが描く未来像でしょう。
経営の本質は「バランス」感覚にある
しかし、当時のユーザーにとって、その機能は「あれば良い」程度のものであり、例えば電池の持ち時間や通信料などもっと身近に解決されていない課題があったのです。
荒木博行『世界「失敗」製品図鑑』(日経BP)
荒木博行『世界「失敗」製品図鑑』(日経BP)
そういう意味では、この商品は「ユーザー視点で見た現在」を疎かにしたまま、「自社視点で描いた未来」に重心をかけすぎていたと言えるでしょう。
ここで言いたいのは、「ユーザー視点を忘れるな」という紋切り型のメッセージではありません。「自社視点で描く未来」というのは、スティーブ・ジョブズの例を引用するまでもなく、時として大いなるイノベーションを生み出します。しかし、同時にその地点にユーザーを導くためには、やはり「ユーザーの目の前に立ち塞がる課題からの解放」がセットで準備されるべきなのです。
ファイアフォンは、そのバランスがわずかながら欠けていた、という事例なのでしょう。このファイアフォンというイノベーティブな商品の失敗は、現在と未来、ユーザーと自社という対立における「バランス感覚」の重要さを教えてくれます。
ユーザーも大切だけど、自社視点の構想も重要。複雑な経営というものの本質は、全てはこの「バランス」という言葉の中にあります。そして、「このケースではどこにどれだけの体重をかけるべきか」という問いの正解は、成果が出るまでは一概に言い切れません。
だからこそ、経営には「直感」や「センス」といった言葉に出番があるのです
アマゾンがファイアフォンの失敗に挫けずに、すぐさまアマゾンエコーという商品を出す姿勢には、この「言語化しにくいバランスの取り方」を、怪我をしながら学んでいる、と見えなくもありありません。
後日談はいくらでも語れます。しかし、日々大きな変化が矢継ぎ早に起こる今、この微妙なバランスの取り方は、傷を負いながらも前進しようとする企業の中にこそ、そのヒントが見出せるのかもしれません。
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荒木 博行(あらき・ひろゆき)
学びデザイン社長
住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、学びデザインを設立。フライヤーやNewsPicks、NOKIOOなどスタートアップ企業のアドバイザーとして関わるほか、絵本ナビの社外監査役、武蔵野大学で教員なども務める。著書に『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)、『見るだけでわかる!ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』(日経BP)など多数。Voicy「荒木博行のbook cafe」毎朝放送中。
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(学びデザイン社長 荒木 博行)

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2022年5月28日土曜日

[機器][LCDゲーム] My Arcade/ギャラガ






[機器][LCDゲーム] My Arcade/ギャラガ
著作権はバンダイでメーカーはアメリカ,製造は中国。って複雑な構成。映像がキレイ。電源は単3電池4本/microUSB。インテリアとしてもイイ。

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2022年5月27日金曜日

[スポット][石川金沢] バイパスレジャーランド藤江本店〜ゲーセン遠征記







 

[スポット][石川金沢] バイパスレジャーランド藤江本店〜ゲーセン遠征記
2019/11/3(日) 
飛んでイスタンブールならぬ石川県!(古ッ)
僕の大好きなゲーセン,金沢のレジャラン藤江にやって来ました!そして,今回のメインイベント・・・
・源平討魔伝!
ゲーセン初プレイ&初クリア達成ッ!最短ルートで,地獄にも落ちずにキッチリクリア出来ました^^
「へ?まだラスボスの頼朝倒してないやん?」と思われる方もおられると思いますが,三種の神器を持って頼朝と対峙している時点でこのゲームは99%勝ち確定なのです(残りの1%は,誤って頼朝に何度も体当たりするケース等があります)かなり家で練習したので大丈夫だろうと思ってましたが,やはりゲーセンでクリアするのは最高!でした。そして,このゲーセンは基本100円2プレイなので・・・2回目は加賀(=金沢)にやってきましたw クリア目的なら意味がないどころか行くべきではない所ですが,
(越前(鏡)→越中→信濃(剣)が最短ルート)
こんな遊び方が出来るのも源平の魅力だと思います。んで,次の越後で餓鬼にぶち落とされて地獄から黄泉返って,再度,頼朝の討伐に成功しました!(寄り道した分,剣力が高くなっております。) 今でも実機を置いてくれてるなんて・・・ありがたや!本当に,源平討魔伝は最高です!
- 完 -
・・・かーらーの,ワルキューレの伝説!こちらも,ゲーセン初プレイ&初クリア達成!以前は覚えゲーが苦手で避けて通ってたのが,今では反射神経が衰え,逆に覚えゲーの方がクリアしやすくなるなんて皮肉なものです^^;100円2プレイなので,サンドラさんを終了間際に投入するのになんのためらいもありませんでしたwちょっとサウンドに難があって,コインを取る音などがほぼなかったのは残念でしたが,やっぱりゲーセンクリアは最高に気持ち良かったです。そして,この2機種に照準を合わせてこの店に来たので,とたんに息切れしてしまいました。若い頃は5時間でも6時間でも平気で遊べたのに,歳ですねぇ・・・それでもなんとか気力を振り絞り,エミュ台でくにおくんのカンストを狙ってみたのですが・・・点数の入りにくいバージョンだったのでここで時間切れ,バスの時間が来たので放置して店を後にしました。遠征あるあるw(補足:点数の入りやすい方では7000点ごとに3000点の謎ボーナス等があるので,画像の65万点は入りやすい版で95万点くらいになるハズです。)
      
闇日記
https://blue.ap.teacup.com/yaminikki/211.html
         
ひとりよがり日記
https://moon.ap.teacup.com/qwertyuiop/1082.html
https://moon.ap.teacup.com/applet/qwertyuiop/msgcate5/archive?b=6
https://moon.ap.teacup.com/applet/qwertyuiop/msgcate5/archive?b=12













            

[AI] 10年後に自動化される職業,生き残る職業

[AI] 10年後に自動化される職業,生き残る職業
宮本弘曉『101のデータで読む日本の未来 』~10年後に自動化される職業,生き残る職業
「49%の日本人が機械にとって代わられる」10年後に自動化される職業、生き残る職業10選
PRESIDENT Online
2022年02月11日 13:00 (配信日時 02月11日 08:15)
テクノロジーの発展で、私たちの仕事はどう変わるのか。東京都立大学教授の宮本弘暁さんは「野村総合研究所による研究では、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業が機械によって代替される可能性が高いことがわかっています」という――。
※本稿は、宮本弘曉『101のデータで読む日本の未来』(PHP新書)の一部を再編集したものです。
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Yumi mini
■テクノロジーの進歩で働き方はどう変わるか
いま世界では、①人口構造の変化 ②地球温暖化対策によるグリーン化 ③テクノロジーの進歩という3つのメガトレンドが進んでいます。これらも変化が今後、私たちの働き方や労働市場にどのような影響をもたらすのかを考えてみましょう。
長寿化した社会では、私たちはこれまでより長期にわたって働く可能性が高くなります。そして、職業人生が長くなると、労働環境の変化に直面する機会がおのずと増えます。特に、今後、労働環境を大きく変化させると考えられるのが、テクノロジーの進歩と経済のグリーン化です。
まず、テクノロジーの進歩が労働に与える影響を考えてみましょう。技術革新により、人間がこれまで携わってきた作業が軽減されたり、置き換えられたりしています。
■1970年代以降は銀行や空港の仕事を大きく変えた
技術革新と雇用の問題は、1810年代、織物工業の労働者が機械を破壊するなどした「ラッダイト運動」に遡ります。これは産業革命による機械の普及が、人々の仕事を奪うのではないかという懸念から発生したものです。1930年代に経済学者のジョン・メイナード・ケインズは、新技術は人々から雇用を奪い、技術的失業が増えると警告しました。
その後の技術進歩も目覚ましく、人々の働き方を変えてきました。例えば、1970年代以降は、銀行窓口の仕事がATM(現金自動受払機)に置き換えられたり、空港のカウンター係の仕事が自動チェックイン機に置き換えられるなど、人手を要した仕事が自動化によって機械に代替されてきました。
■日本の労働人口49%が関わる職業が機械に代替される
このように過去を振り返ってみると、たしかに新しい技術は人々から特定の職を奪ってきました。しかしながら、経済全体でみると、技術革新は雇用を減らし、技術的失業を増やしてはいません。
しかし、最近では雇用へのマイナスの影響が懸念されています。イギリスのオックスフォード大学のカール・フレイ博士とマイケル・オズボーン准教授は、今後10~20年間に、技術進歩により、アメリカ国内の労働者の47%が仕事を機械にとって代わられるリスクが高いとし、雇用の未来について世界で研究ブームが発生しました。
日本を分析対象としたものとしては、野村総合研究所による研究があります。野村総合研究所は2015年に前述のフレイ博士とオズボーン准教授の研究と同じ手法で、国内601種類の職業について、それぞれAIやロボット等に代替される確率を試算しています。
分析結果は、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業が機械によって代替される可能性が高いとしています。
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/PhonlamaiPhoto
■自動化される可能性が最も低い職業とは
図表1は、日本で自動化される可能性が高い職業と低い職業を示したものです。自動化の可能性が高い仕事は、コンピュータが比較的得意としている情報管理や処理に関連する作業が多いものとなっているのに対して、自動化の可能性が低い仕事は、創造的作業を伴っていたり、複雑な社会的交流が必要とされる作業を必要とするものとなっています。
※宮本弘曉『101のデータで読む日本の未来 』(PHP新書)より
■技術革新で新たに生み出される仕事もある
これに対して、OECDは2016年の研究報告で、機械に置き換えられる可能性が高い仕事の割合はアメリカで9%、OECD平均で9%、日本では7%としています。
仕事が機械によって将来どの程度置き換えられるか、という予想は、このように研究ごとに差があり、割り引いてみる必要があります。なぜなら、こうした予測は試算方法によって数字が大きく変わるからです。
また、自動化されるリスクが実際にAIやロボットに置き換えられるという保証はありません。さらに、技術革新は、生産性の向上やコストダウンを通じて、企業の利益を高め、その結果、労働需要を引き上げる可能性があります。現時点では想像しえない仕事が技術革新によって生み出される可能性もあります。
■技術革新で生産性が上がると失業率は下がる?
技術革新が雇用全体に与える影響を分析した実証研究では、長期的に生産性の成長率(技術革新の尺度)と失業(雇用の尺度)に正の関係、つまり、「技術革新が進めば失業が増える」という関係を見出すことは難しく、むしろ、技術革新は失業を低下させる可能性が高いとしています。実際、図表2に示したように、アメリカでは生産性成長率と失業率の間にはマイナスの関係があることがわかります。
もっとも短期的には、機械に置き換えられた業務にそれまで携わっていた労働者が余剰となり、退職をせざるを得ない場合には、雇用にマイナスの影響を与える可能性は否定できません。
※宮本弘曉『101のデータで読む日本の未来 』(PHP新書)より
■機械に代替されにくいのは中スキル職より低スキル職
理論的には技術革新が雇用に与える影響は、労働者が新技術にどれだけ適応できるかに依存します。
宮本弘曉『101のデータで読む日本の未来 』(PHP新書)
この点において、マサチューセッツ工科大学のデイビット・オーター教授の研究は示唆に富んでいます。オーター教授は、アメリカにおける職をそれに必要となるスキルに応じて、低スキルの職、中スキルの職、高スキルの職の3つに分け、その変遷を分析しています。その結果、中スキルの職が全体に占める割合は低下し続けているのに対して、低スキルと高スキルの職は、その割合が上昇傾向にあることがわかりました。
この理由は、中スキルの職はルールや手順を明示化できる定型的なものが多く、機械に代替されやすいからです。一方、低スキル、高スキルの職務はそれぞれ肉体労働、頭脳労働を必要とし、明示化がしにくいため、新技術の影響を受けにくいとされます。
技術進歩によって仕事を失うリスクは、男女で異なることも明らかにされています。IMFの研究によると、自動化によって男性が仕事を失うリスクは平均9%であるのに対して、女性が仕事を失うリスクは平均11%となっています。これは男性よりも女性が、低スキルや中スキルのルーティン業務を伴う自動化されやすい仕事に従事している割合が高いからです。
■男性と比較して女性が仕事を失うリスクが最も高い国は日本
また、IMFの研究では、仕事を自動化で失うリスクの男女差は、国ごとに異なり、中でも日本はその差が最も大きく、女性の仕事が男性の仕事よりも自動化のリスクにさらされやすいとしています。この背景には日本では企業活動の中心は依然として男性によってなされており、女性はその補助役という労働慣行が根強く残っていることが挙げられます。
最近、民間企業や自治体でロボティック・プロセス・オートメーション(RPA, Robotic Process Automation)が導入され始めています。RPAは、事務作業を担うホワイトカラーがパソコン等で行っている一連の作業を自動化できるソフトウエアロボットです。こうしたデジタル技術は、特に女性の仕事に強く影響を与えると考えられます。
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宮本 弘曉(みやもと・ひろあき)
東京都立大学 経済経営学部 教授
1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、米国ウィスコンシン大学マディソン校にて経済学博士号取得(Ph.D. in Economics)。国際大学学長特別補佐・教授、東京大学公共政策大学院特任准教授、国際通貨基金(IMF)エコノミストを経て現職。専門は労働経済学、マクロ経済学、日本経済論。日本経済、特に労働市場に関する意見はWall Street Journal、Bloomberg、日本経済新聞等の国内外のメディアでも紹介されている国際派エコノミスト。著書に『労働経済学』(新世社)、『101のデータで読む日本の未来』(PHP新書)がある。
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(東京都立大学 経済経営学部 教授 宮本 弘曉)
            
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